JP2002175159A - 印刷処理システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 計算機から出力する際に、画像データの不要
領域を削除し、削除した後の画像データを圧縮して伝送
するようにすることにより、伝送データ量を減らして印
刷処理を高速化する。 【解決手段】 計算機の有するアプリケーションから出
力される画像データの不要領域を判別し（Ｓ２）、該不
要領域を削除する（Ｓ３）。この不要領域を削除した画
像データの種類、形状を判断し、その判断結果に基づい
て該画像データに適した圧縮方法を選択し（Ｓ４）、選
択した圧縮方法を用いて前記画像データを圧縮し（Ｓ
５）、圧縮した画像データをインタフェイス部を介して
プリンタに伝達する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、印刷処理システ
ム、より詳細には、印刷処理システムの有するプリンタ
記述言語（プリンタに印刷イメージを指示するための言
語で、文字もグラフィックスも構成要素として基本的に
ベクトルデータとして表現される）の最適化及び印刷の
高速化に関する。

【０００２】

【従来の技術】印刷装置の処理の高速化に関して、例え
ば、特開平７−９３１１５号公報に記載のホストシステ
ム等からラスターグラフィックデータが１ラインずつ転
送されてくる場合にも、実装メモリを増やすことなく、
処理を高速化することが可能な手段を備えたグラフィッ
ク印刷装置が提案され、特開平８−２７８８５３号公報
では、印刷処理を高速化，効率化するものが提案されて
いる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】計算機上のアプリケー
ションがプリンタに印刷したいデータを渡すとき、アプ
リケーションによっては印刷される領域よりも大きな画
像データを送ることがある。これは画像データの上に更
に画像データを重ねているような場合に見られることが
あり、この場合、上に描かれる画像データによって隠れ
るために印刷されずに送られる画像データの生成時間と
転送時間が余分にかかる上、プリンタ側のメモリを圧迫
する要因となっていた。よってこの印刷されない部分の
画像データを削除することにより、印刷時間の短縮が可
能となる。

【０００４】本発明は、上述のごとき点に鑑みてなされ
たものであり、所定の方法を用いて生成されたプリンタ
記述言語で表現された画像データの不要領域を除去し、
転送データ量を減らして印刷処理を高速化すること、プ
リンタで特定のデータを印刷しようとするとき、印刷領
域を考慮して不要な画像データを削除し、さらに印刷結
果を劣化させずに最も効果的に画像データを圧縮し、転
送データ量を減らして印刷処理を高速化すること、要求
された画像データを機能の異なった複数のプリンタで印
刷しようとするとき、それぞれのプリンタに応じて画像
データの不要領域を除去し、圧縮を行うこと、を目的と
してなされたものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】請求項１の発明は、印刷
可能な画像データを出力可能な計算機と、該計算機の有
するアプリケーションから前記画像データを受け取り、
該画像データをプリンタに伝達するインタフェイス部
と、該インタフェイス部から前記画像データを受け取っ
て印刷するプリンタからなる印刷処理システムにおい
て、前記計算機は、前記画像データにおける不要な領域
を判別し、該不要な領域を削除して、前記インタフェイ
ス部を介して前記プリンタに伝達することを特徴とした
ものである。

【０００６】請求項２の発明は、請求項１の発明におい
て、前記計算機は、前記不要な領域を削除した画像デー
タの種別を判断し、その判断結果に基づいて該画像デー
タに適した圧縮方法を選択し、選択した圧縮方法を用い
て前記画像データを圧縮して、該画像データを前記イン
タフェイス部を介して前記プリンタに伝達することを特
徴としたものである。

【０００７】請求項３の発明は、請求項１または２の発
明において、前記計算機は、異なる印刷領域を有する複
数のプリンタが接続されている時に、該プリンタ毎に異
なる印刷領域に対応して前記画像データにおける不要な
領域を判別し、該不要な領域を削除し、削除した画像デ
ータを圧縮して、前記インタフェイス部を介して前記プ
リンタに伝達することを特徴としたものである。

【０００８】

【発明の実施の形態】（実施例）図１は、任意の文字に
おける印刷領域と不要領域の一例を示す図で、図１
（Ａ）中、１０は、長方形の画像データ、１０ａは、任
意の文字の印刷領域、図１（Ｂ）中、１０ｂは、不要領
域である。本実施例では、任意の文字１０ａに「Ａ」を
用いて説明する。図１（Ａ）に示す文字「Ａ」の範囲内
を印刷領域１０ａとして、長方形の画像データ１０を描
画した場合に、図１（Ｂ）に示すように印刷されない部
分として、不要領域１０ｂが多くできてしまう。

【０００９】図２は、本発明が適用される印刷処理シス
テムの構成例を示すブロック図で、図中、２０は、印刷
処理システムであって、計算機２１，インタフェイス部
２２，各々異なる機能を有するプリンタ２３，２４，２
５からなり、計算機２１は、アプリケーション２１ａを
有する。図１（Ｂ）に示す不要領域１０ｂのデータをプ
リンタ２３，２４，２５に転送する以前に削除すること
で、転送データ量を減らして処理の高速化が可能とな
る。この処理は印刷される画像データが計算機２１内の
アプリケーション２１ａからインタフェイス部２２を通
るまでになされれば有効である。

【００１０】図３は、本発明が適用される画像データの
最適化の流れの一例を説明するフローチャートである。
まず、計算機２１に画像データが入力され（ステップＳ
１）、入力された画像データに印刷されない部分がある
か判断し（ステップＳ２）、印刷されない部分がある場
合、その余分な領域を削除し（ステップＳ３）、印刷さ
れない部分がない場合、その画像データに適した効果的
な圧縮法があるか判断する（ステップＳ４）。効果的な
圧縮法がある場合、画像データの圧縮を行って（ステッ
プＳ５）、効果的な圧縮法がない場合、画像データをイ
ンタフェイス部２２に出力する（ステップＳ６）。

【００１１】印刷処理システム２０内で印刷されるイメ
ージを印刷される領域のみに限定して、再構成した後、
その画像データの種類，形状に最も適した圧縮法を選択
して実行することで、転送データ量を減らして転送時間
の短縮を可能とする。また、画像データの印刷領域が、
印刷処理システム２０に接続された各プリンタの機能や
性能差によって変化する場合、その差異を考慮して印刷
領域を設定し、最適な圧縮法を選択することを可能にす
る。

【００１２】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
１の発明によると、印刷される画像データを必要最小限
に抑えることによって、データの転送時間を抑え、印刷
時間を短縮することができる。請求項２の発明による
と、画像データの種類，形状に応じて、最も効果的な圧
縮法を選択して、圧縮することにより、転送データ量を
減らしてデータの転送時間を抑え、印刷時間を更に短縮
することができる。請求項３の発明によると、印刷デー
タを受け取る各プリンタの機能や性能差を考慮すること
で、画像データの種類、形状をより厳密に把握すること
ができ、プリンタ毎に最短の時間で印刷が行えるように
なる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 任意の文字における印刷領域と不要領域の一
例を示す図である。

【図２】 本発明が適用される印刷システムの構成例を
示すブロック図である。

【図３】 本発明が適用される画像データの最適化の流
れの一例を説明するフローチャートである。

【符号の説明】

１０…画像データ、２０…印刷処理システム、２１…計
算機、２２…インタフェイス部、２３，２４，２５…プ
リンタ。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 印刷可能な画像データを出力可能な計算
   機と、該計算機の有するアプリケーションから前記画像
   データを受け取り、該画像データをプリンタに伝達する
   インタフェイス部と、該インタフェイス部から前記画像
   データを受け取って印刷するプリンタからなる印刷処理
   システムにおいて、前記計算機は、前記画像データにお
   ける不要な領域を判別し、該不要な領域を削除して、前
   記インタフェイス部を介して前記プリンタに伝達するこ
   とを特徴とする印刷処理システム。
2. 【請求項２】 請求項１において、前記計算機は、前記
   不要な領域を削除した画像データの種別を判断し、その
   判断結果に基づいて該画像データに適した圧縮方法を選
   択し、選択した圧縮方法を用いて前記画像データを圧縮
   して、該画像データを前記インタフェイス部を介して前
   記プリンタに伝達することを特徴とする印刷処理システ
   ム。
3. 【請求項３】 請求項１または２において、前記計算機
   は、異なる印刷領域を有する複数のプリンタが接続され
   ている時に、該プリンタ毎に異なる印刷領域に対応して
   前記画像データにおける不要な領域を判別し、該不要な
   領域を削除し、削除した画像データを圧縮して、前記イ
   ンタフェイス部を介して前記プリンタに伝達することを
   特徴とする印刷処理システム。