JP2002174713A - カラーフィルタ形成用インク、該インクを用いたカラーフィルタの製造方法、該製造方法により得られるカラーフィルタ及び該カラーフィルタを用いた液晶パネル - Google Patents

カラーフィルタ形成用インク、該インクを用いたカラーフィルタの製造方法、該製造方法により得られるカラーフィルタ及び該カラーフィルタを用いた液晶パネル

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JP2002174713A
JP2002174713A JP2000372871A JP2000372871A JP2002174713A JP 2002174713 A JP2002174713 A JP 2002174713A JP 2000372871 A JP2000372871 A JP 2000372871A JP 2000372871 A JP2000372871 A JP 2000372871A JP 2002174713 A JP2002174713 A JP 2002174713A
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Akio Kashiwazaki
昭夫 柏崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 信頼性を満足しつつ、長期保存安定性に優れ
た液晶パネル用として好適なカラーフィルタを形成で
き、しかもインクジェット用インクとしての長期吐出安
定性を有するカラーフィルタ形成用のインク、該インク
を用いたカラーフィルタの製造方法、該製造方法により
得られ優れた品位のカラーフィルタ及び該カラーフィル
タを用いた液晶パネルを提供すること。 【解決手段】 インクジェット方式によりカラーフィル
タの透光着色部を形成する際に用いるインクとして、水
性媒体と、染料と、バインダー成分とを含有し、染料の
分子量とバインダー成分の重量平均分子量の比が1/5
0〜3/1の範囲内にあり、バインダー成分が該バイン
ダー成分単独で硬化被膜を形成した際の鉛筆硬度が3H
以上であるインクを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット方式
を用いて基板上に透光着色部を配列させてカラーフィル
タを形成するために用いるインク、該インクを用いたカ
ラーフィルタの製造方法、該方法により製造されたカラ
ーフィルタ及び該カラーフィルタを装着した液晶パネル
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータの発達、
特に携帯用パーソナルコンピュータの発達に伴い、液晶
ディスプレイ、特にカラー液晶ディスプレイの需要が増
加する傾向にある。しかしながら、さらなる普及のため
にはコストダウンが必要であり、特に、コスト的に比重
の重いカラーフィルタのコストダウンに対する要求が高
まっている。
【0003】従来から、カラーフィルタの要求特性を満
足しつつ上記の要求に応えるべく種々の方法が試みられ
ているが、いまだすべての要求特性を満足する方法は確
立されていない。
【0004】近年、インクジェット方式を用いたカラー
フィルタの製造方法に関しての提案が多数なされている
が、インクジェット方式における安定な吐出性とカラー
フィルタとしての耐水性、耐光性等の信頼性を高い次元
で両立するには不十分な場合が多かった。
【0005】色材として顔料を用いる場合にはカラーフ
ィルタとしての信頼性については満足するものを得るこ
とが出来るが、インクジェット方式における吐出安定性
については染料系の色材に比べて劣る場合が多いのが現
状である。さらに、顔料系の水性インクは長期保存安定
性に劣る場合があるという問題も発生している。
【0006】また、色材として染料を用いる場合には、
耐水性、耐光性といったカラーフィルタとしての信頼性
については不十分な場合が多い。
【0007】またさらに、染料、顔料を用いる場合の共
通の問題点として、カラーフィルタとして必要な色調、
濃度等の性能を得るためにインク中の色材分としての固
形分濃度をある程度確保する必要があり、結果としてイ
ンクの粘度の上昇による吐出安定性の低下といった問題
が発生する場合があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
したような従来の問題を解決し、信頼性を満足しつつ、
長期保存安定性に優れた液晶パネル用として好適なカラ
ーフィルタを形成でき、しかもインクジェット用インク
としての長期吐出安定性を有するカラーフィルタ形成用
のインク、該インクを用いたカラーフィルタの製造方
法、該製造方法により得られ優れた品位のカラーフィル
タ及び該カラーフィルタを用いた液晶パネルを提供する
ことにある。
【0009】
【問題を解決するための手段】上記目的は以下の本発明
により達成される。
【0010】本発明にかかるカラーフィルタ形成用のイ
ンクは、インクジェット方式によりカラーフィルタの透
光着色部を形成するためのインクであって、水性媒体
と、染料と、バインダー成分とを含有し、前記染料の分
子量と、バインダー成分の重量平均分子量の比が、1/
50〜3/1の範囲内にあり、前記バインダー成分が該
バインダー成分単独で硬化被膜を形成した際の鉛筆硬度
が3H以上であることを特徴とするカラーフィルタ形成
用のインク。
【0011】本発明にかかるカラーフィルタの製造方法
は、基板上にインクをインクジェット方式を用いて供給
することで透光着色部を形成させるカラーフィルタの製
造方法において、上記構成のインクを前記基板上の所定
部に付与し、被膜化させる工程を有することを特徴とす
る。
【0012】本発明に係るカラーフィルタは、上記の製
造方法により得られることを特徴とするものである。
【0013】本発明にかかる液晶パネルは、画素電極を
有する第1の基板と、共通電極を有する第2の基板と、
これら第1及び第2の基板間に封入された液晶組成物層
と、前記画素電極に対応して透光着色部が配列されたカ
ラーフィルタとを有する液晶パネルにおいて、該カラー
フィルタが上記の製造方法で得られたカラーフィルタで
あることを特徴とする。
【0014】本発明によれば、信頼性を満足しつつ、長
期保存安定性に優れた液晶パネル用として好適なカラー
フィルタを形成できる。また、本発明にかかるカラーフ
ィルタ形成用のインクは、インクジェット用インクとし
ての長期吐出安定性を有し、このインクを用いるインク
ジェット方式を利用したカラーフィルタの製造方法にお
ける製造コストの低下を実現できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照して詳
細に説明する。図1は液晶用カラーフィルタの製造方法
を一例として本発明のカラーフィルタの製造方法の一実
施態様例を示したものである。この方法においては、基
板1として一般にガラス基板が用いられるが、液晶用カ
ラーフィルタとしての透明性、機械的強度等の必要特性
を有するものであればガラス基板に限定されるものでは
ない。
【0016】図1(a)は、ガラス基板1上にブラック
マトリクス2が形成された図を示したものである。ま
ず、基板1上に選択的に形成された凸部を含むブラック
マトリクス2を基板1上に形成する。これにより、ブラ
ックマトリクス2の開口部に後述のインクを付与する凹
部が形成される。また、ブラックマトリクス2の材質と
しては特に限られるものではないが、本発明において特
に好ましいものは黒色顔料レジストを用いたものであ
る。このブラックマトリクスは一般的なフォトリソ法に
より形成することが出来る。黒色顔料レジストの厚みは
少なくとも0.5μmであることが好ましい。少なくと
も0.5μmとすることで、ブラックマトリクスの所望
の光学濃度をより確実に確保でき、また、インクジェッ
ト方式によりインクを付与した場合における凹部からの
インクのあふれ出による隣接する、異なる色同士のイン
クの混合を効果的に防止することができる。なお、この
厚みの上限は、カラーフィルタの用途や製造上の効率等
から実用的な厚さを選択すればよい。
【0017】ついで、図1(b)に示すようにインクを
インクジェット法により開口部に付与する。インクジェ
ット方式を用いた装置としては、エネルギー発生素子と
して電気熱変換体を用いたバルブジェットタイプ、ある
いは圧電素子を用いたピエゾジェットタイプ等が使用可
能である。この場合、着色面積および着色パターンは任
意に設定することができる。
【0018】ついでインクについて説明する。本発明に
かかるインクは、少なくとも色材としての染料、バイン
ダー成分、水性媒体とを含み、染料の分子量とバインダ
ー成分の重量平均分子量の比が1/50〜3/1の範囲
内にあることが好ましい。すなわち、この範囲内であれ
ば、染料分子がバインダー成分の分子に比べ巨大になる
為に被膜形成後に染料分子がバインダー中にトラップさ
れない、といった事態が生じることを避けることがで
き、結果として信頼性、特に耐水性、耐湿性について満
足のいくカラーフィルタを安定して得ることができる。
具体的には、例えば、水洗浄によっても透光着色部から
染料成分が水中に溶出したりすることがなく、またカラ
ーフィルタとしての信頼性についても、例えば高温高湿
下での色調変化等を抑えることができる。
【0019】また、上記の範囲内とすることの他の効果
として、インク付与部における被膜形成後にバインダー
中で染料がきれいに分散し、色ムラの発生を有効に抑制
することができる。更に、相対的にインク中でのバイン
ダー成分が非常に高濃度になることを避けることができ
る為、インク粘度の上昇等によるインクジェット吐出性
の低下をも有効に抑えることができる。
【0020】また、バインダー成分の皮膜形成後の鉛筆
硬度が3H以上であることもカラーフィルタとしての信
頼性を予測する上で好ましい要因であることも同時に明
らかになった。すなわち、上記バインダー成分単独での
皮膜形成後の鉛筆硬度が3H未満である場合、用いる染
料種にかかわらず、カラーフィルタとしての信頼性を満
足することができない場合がある。
【0021】具体的には、皮膜形成後に膜厚約1μmに
なるようにバインダー成分を水、アルコール等の適当な
溶剤に溶解若しくは分散させ、ガラス基板上にバーコー
ド法、スピンコート法などの方法によりコーティングし
て例えば200℃、30分の加熱処理を行なって膜厚約
1μmの被膜を形成する。このようにして得られる被膜
の鉛筆硬度が3H以上であることが要求される。この鉛
筆硬度についてはJIS記載の方法(JIS K5400)にて簡便
に測定できる。
【0022】さらに、上記染料の分子量が200〜20
00の範囲にあり、かつバインダー成分の重量平均分子
量が600〜10000の範囲にあることが特に好まし
い。染料については、分子量が上記の範囲にあること
で、バインダー成分として広範な材料の選択が可能とな
り、皮膜形成後の信頼性、特に耐水性についてより良好
なものを得ることができる。例えば、水洗浄時における
染料成分の被膜からの水中への溶出をより有効に防止
し、カラーフィルタとしての信頼性を向上させることが
できる。また、カラーフィルタとしての所望の色調を得
るための染料分子の設計における制限を緩和することが
できる。
【0023】なお、染料の分子量が2000を越えるも
のになると一般的に染料分子のモル吸光係数が低下する
ために、カラーフィルタとしての所望の濃度を得るため
にインク中での染料の重量分での必要割合が増大するた
め、結果としてインクの粘度の増大を招くので、インク
ジェット吐出性を考慮してインク組成の設計を行なう必
要が生じる場合がある。
【0024】用いられる染料種については上述した分子
量の範囲を逸脱せず、カラーフィルタとしての色調を満
足するものであれば特に限られるものではない。
【0025】また、バインダー成分については、上記の
重量平均分子量の範囲であれば、水溶性のバインダー成
分を用いた場合においてもカラーフィルタとしての信頼
性を更に向上させることができる。なお、バインダー成
分の重量平均分子量が10000を越える場合、インク
粘度の増大を招くので、インクジェット吐出性を考慮し
てインク組成の設計を行なう必要が生じる。
【0026】これらの重量平均分子量はゲルパーミエー
ションクロマトグラフィー法等の公知の方法で簡便に測
定できる。
【0027】用いられるバインダー成分種については、
上述した皮膜形成後の鉛筆硬度が3H以上でかつ上述の
重量平均分子量の範囲を逸脱せず、水系で使用できるも
のであれば特に限られるものではないが、アクリル系樹
脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリビ
ニル系樹脂、アミノ系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエー
テル系樹脂、天然樹脂等が用いられる。また、メチロー
ル化メラミン等の架橋剤を併用してもよい。
【0028】インク中での染料含有量は、透光着書部の
光学的濃度やカラーフィルタの信頼性、さらにはインク
の粘度にかかる吐出特性といった観点を考慮すれば、3
〜20重量%の範囲が好ましい。同様の理由から、イン
ク中でのバインダー成分の含有量は3〜15重量%の範
囲が好ましい。
【0029】また、上記インク中での染料含有量とバイ
ンダー成分含有量の重量比は1/10〜5/1の範囲に
あることが好ましい。さらに、上記インクの室温での粘
度が20cps以下、表面張力が40dyne/cm以
上であることが好ましい。上記の粘度範囲とすること
で、インクジェット吐出性に大きな支障を来すことがな
く、またインクジェット法によりインクをブラックマト
リクスに囲まれた凹部に付与した場合に該インクが凹部
からあふれ出して隣接する異なる色同士のインクが混じ
り合ってしまうようなことも抑制できる。
【0030】インク中の水性媒体としては水、または水
及び水溶性有機溶媒との混合溶媒を用いることができ
る。これらの中では、水及び水溶性有機溶媒との混合溶
媒が好ましい。水溶性有機溶媒としては、インクの乾燥
防止効果を有するものが好ましく、また、水は種種のイ
オンを含有する一般の水ではなく、脱イオン水を使用す
ることが望ましい。
【0031】本発明で使用する水溶性有機溶剤として
は、具体的に例えば、メチルアルコール、エチルアルコ
ール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコー
ル、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコー
ル、tert−ブチルアルコール、イソブチルアルコー
ル、n−ペンタノール等の炭素数1〜5のアルキルアル
コール類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミ
ド等のアミド類;アセトン、ジアセトンアルコール等の
ケトン又はケトアルコール類;テトラヒドロフラン、ジ
オキサン等のエーテル類;ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール、テトラエチレングリコール、ジプ
ロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ポリ
エチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のオ
キシエチレン又はオキシプロピレン共重合体;エチレン
グリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリ
コール、トリエチレングリコール、1,2,6−ヘキサ
ントリオール等のアルキレン基が2〜6個の炭素原子を
含むアルキレングリコール類;グリセリン;エチレング
リコールモノメチル(又はエチル)エーテル、ジエチレ
ングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル、トリ
エチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル
等の低級アルキルエーテル類;トリエチレングリコール
ジメチル(又はエチル)エーテル、テトラエチレングリ
コールジメチル(又はエチル)エーテル等の多価アルコ
ールの低級ジアルキルエーテル類;モノエタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のア
ルカノールアミン類;スルホラン、N−メチル−2−ピ
ロリドン、2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イ
ミダゾリジノン等が挙げられる。上記のごとき水溶性有
機溶剤は、単独でも或いは混合物としても使用すること
ができる。
【0032】又、本発明によるインクは、所望の物性値
を有するインクとするために、上記した成分の他に必要
に応じて、界面活性剤、消泡剤、防腐剤、防カビ剤等を
添加することができる。
【0033】次いで、図1(c)に示すように熱処理あ
るいは光照射あるいはこれらの双方を行なって基板1上
に付与されたインク4を硬化、皮膜化させることにより
透光着色部9を形成する。このとき得られた透光着色部
の厚みは、カラーフィルタとして必要な色濃度、耐水性
等の信頼性をより確実に、すなわち歩留まりよく確保す
るためには、0.5μm以上であることが好ましい。
【0034】続いて、図1(d)に示したように、必要
に応じて保護膜5を形成する。保護層5としては、光照
射または熱処理、あるいはこれらの両方により硬化可能
な樹脂材料あるいは蒸着またはスパッタによって形成さ
れた無機膜等を用いることができ、カラーフィルタとし
た場合の透明性を有し、その後のITO形成プロセス、
配向膜形成プロセス等に耐えうるものであれば使用可能
である。
【0035】図2に、上記の実施形態によるカラーフィ
ルタを組み込んだ本発明の液晶素子の表示部の一実施形
態の概略断面図を示す。本実施形態は、TFTカラーフィ
ルタ液晶素子である。
【0036】TFTカラー液晶素子は、透光着色部9が
配列されたカラーフィルタを有する基板と、TFTを有
する基板とを不図示の封止材により貼り合わせ、その間
隙(2〜5μm程度)に液晶化合物15を封入すること
により構成される。液晶素子の一方の基板の内側にはT
FT(不図示)と透明な画素電極12がマトリクス状に
形成されている。またもう一方の基板の内側には、画素
電極12に対応する位置に透光着色部9が配列されたカ
ラーフィルタがそれぞれ設置され、その上に透明な対向
(共通)電極14が一面に形成されている。さらに、両
基板の面内には配向膜13a、13bがそれぞれ形成さ
れており、これらをラビング処理することにより液晶分
子を一定方向に配列させることが出来る。またそれぞれ
のガラス基板の外側には偏光板16a、16bが接着さ
れている。また、バックライトとしては、蛍光灯と散乱
光(何れも不図示)の組み合わせが用いられ、液晶化合
物をバックライトの光17の透過率を変化させる光シャ
ッターとして機能させることにより表示を行う。
【0037】本発明の液晶素子においては、TN型液晶
や、強誘電性液晶(FLC)等何れの液晶も好適に用いるこ
とが出来る。
【0038】また、ブラックマトリクス2及びカラーフ
ィルタ9の双方がTFT基板側に形成されていても良い。
(不図示)
【0039】
【実施例】(実施例1〜6、比較例1〜5)ガラス基板
上に富士ハント(株)製の黒色顔料レジストCK-S171Bを
スピンコート法により塗布し、露光、現像、熱処理によ
り厚さ1.0μmの位置選択的に開口部を有するブラッ
クマトリクスを形成した。ついで、インクジェットプリ
ンタにより開口部にR(レッド)、G(グリーン)、B
(ブルー)の各インクを吐出した。染料についてはいず
れの実施例においても以下のものを使用した。 (1)レッド
【0040】
【化1】
【0041】染料1と染料2を重量比率で2:1で用い
た。 (2)グリーン
【0042】
【化2】
【0043】染料1と染料2を重量比率で1:1で用い
た。 (3)ブルー
【0044】
【化3】
【0045】(Etはエチル基を示す。) 染料1と染料2を重量比率で4:1で用いた。
【0046】また、バインダー成分種(重量平均分子
量)、バインダー成分皮膜時の鉛筆硬度、染料、バイン
ダー成分のインク中での混合量、インク溶剤、インク粘
度、インク表面張力については表1にまとめて示してあ
る。
【0047】これらのインクをそれぞれ所定の開口部に
充填した後、220℃、30分の熱処理によりインク成
分を硬化、皮膜化させ、透光着色部を形成した。さらに
その上に、2液型の熱硬化型樹脂材料(日本合成ゴム社
製商品名オプトマーSS6688)を膜厚1ミクロンと
なるようにスピンコートし、230℃、60分の熱処理
を行なって硬化させることにより液晶用カラーフィルタ
を作成した。 (評価) 評価1 連続吐出性:上記各インクをそれぞれバブルジ
ェット(登録商標)タイプのインクジェットヘッドによ
り1×108 パルスの電気信号を与え、連続吐出させ
た。全く問題なく連続吐出したものを○、よれが発生し
たものを△、不吐が発生したものを×とした。 評価2 カラーフィルタ外観 上記により作成されたカラーフィルタを顕微鏡により観
察し、濃度が適正で、ムラが観察されないものを○、濃
度が若干薄く観察されるかあるいはムラが若干確認され
るものを△、明らかに濃度が薄い、あるいはムラとなっ
て観察されるものを×とした。 評価3 信頼性(耐湿性評価) 上記により作成されたカラーフィルタを70℃85%の
環境下に10日間放置し、その後顕微鏡により観察し
た。初期状態と全く変わらないものを○、若干染料のに
じみ出し、濃度変化が観察されるものを△、明らかに染
料分がにじみ出して濃度が薄くなっているものを×とし
た。
【0048】これらの評価結果をまとめて表2に示し
た。
【0049】
【表1】
【0050】バインダ種: A:メタクリル酸メチル−ヒドロキシエチルメタクリレ
ート−アクリル酸共重合体(20:50:30 重量
比) B:スチレン−アクリル酸−アクリルアミド共重合体
(20:40:40、重量比) C:ポリエチレングリコール インク溶剤(インク全量に対して): A:ジエチレングリコール30重量%、残り:純水 B:グリセリン30重量%、残り:純水
【0051】
【表2】
【0052】上記表2に示した様に、比較例1のカラー
フィルタは、その信頼性が実施例1〜6のそれに比して
劣っていた。
【0053】
【発明の効果】以上、述べたように本発明による液晶用
カラーフィルタの製造法により製造された液晶用カラー
フィルタは適正な濃度で色ムラのないものが得られると
共にインクジェット適性を非常に高いレベルで満足し、
安価で耐水性等の信頼性の高い液晶用カラーフィルタを
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(d)は、本発明かかるカラーフィル
タの製造方法の一例における主要工程を示す図である。
【図2】本発明にかかるカラーフィルタを用いた液晶パ
ネルの構成の一例を示す部分断面である。
【符号の説明】
1 基板 2 ブラックマトリクス 4 インク 5 保護層 9 透光着色部 10 共通電極 11 配向膜 12 画素電極 13a、b 配向膜 14 共通電極 15 液晶化合物 16a、b 偏向板 17 バックライト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02F 1/1335 505 B41J 3/04 101Y Fターム(参考) 2C056 EA13 FB01 FC02 2H048 BA45 BA48 BA57 BA64 BB01 BB02 BB37 BB42 2H086 BA53 BA56 BA59 BA60 BA61 BA62 2H091 FA02Y FA35Y FB02 FB12 FC01 LA15 LA16 4J039 AB07 AD09 AE04 AE05 AE06 AE07 AE09 BE02 EA03 EA05 EA35 EA38 EA44 GA24

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェット方式によりカラーフィル
    タの透光着色部を形成するためのインクであって、 水性媒体と、染料と、バインダー成分とを含有し、 前記染料の分子量と、バインダー成分の重量平均分子量
    の比が、1/50〜3/1の範囲内にあり、 前記バインダー成分が該バインダー成分単独で硬化被膜
    を形成した際の鉛筆硬度が3H以上であることを特徴と
    するカラーフィルタ形成用のインク。
  2. 【請求項2】 前記染料の分子量が200〜2000の
    範囲内にあり、かつバインダー成分の重量平均分子量が
    600〜10000の範囲内にある請求項1に記載のイ
    ンク。
  3. 【請求項3】 前記染料の含有量が3〜20重量%、前
    記バインダー成分の含有量が3〜15重量%である請求
    項1または2に記載のインク。
  4. 【請求項4】 前記染料の含有量と前記バインダー成分
    の含有量の重量比が1/10〜5/1の範囲内にある請
    求項1〜3のいずれかに記載のインク。
  5. 【請求項5】 室温での粘度が20cps以下、表面張
    力が40dyne/cm以上である請求項1〜4のいず
    れかに記載のインク。
  6. 【請求項6】 前記カラーフィルタが液晶用である請求
    項1〜5のいずれかに記載のインク。
  7. 【請求項7】 基板上にインクをインクジェット方式を
    用いて供給することで透光着色部を形成させるカラーフ
    ィルタの製造方法において、 請求項1〜5のいずれかに記載のインクを前記基板上の
    所定部に付与し、被膜化させる工程を有することを特徴
    とするカラーフィルタの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記バインダー成分が、熱処理及び光照
    射処理の少なくとも一方によって硬化被膜を形成し得る
    ものであり、前記基板上に供給されたインクに熱処理及
    び光照射処理の少なくとも一方を行なうことで硬化被膜
    化された透光着色部を得る請求項6〜7のいずれかに記
    載の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記透光着色部が、(i)前記基板上に凹
    部を選択的に設ける工程と、(ii)該凹部に前記インクを
    充填し、透光着色部を得る工程とを有する方法により形
    成される請求項6〜8のいずれかに記載の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記硬化被膜化された透光着色部の厚
    みが0.5μm以上である請求項9に記載の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記凹部が基板上に形成された遮光部
    としてのブラックマトリクスの開口部である請求項9ま
    たは10に記載の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記ブラックマトリクスが黒色顔料含
    有レジストからなる請求項11記載の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記ブラックマトリクスの厚みが0.
    5μm以上である請求項11または12に記載の製造方
    法。
  14. 【請求項14】 前記基板上の前記ブラックマトリクス
    と前記透光着色部が形成された面に硬化可能な樹脂被覆
    層を更に形成する請求項11〜14のいずれかに記載の
    製造方法。
  15. 【請求項15】 前記樹脂被覆層が光照射及び/熱処理
    の少なくとも一方により硬化可能である請求項14に記
    載の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記カラーフィルタが液晶用である請
    求項6〜15のいずれかに記載の製造方法。
  17. 【請求項17】 請求項6〜15のいずれかに記載の製
    造方法により得られたことを特徴とするカラーフィル
    タ。
  18. 【請求項18】 液晶用である請求項17に記載のカラ
    ーフィルタ。
  19. 【請求項19】 画素電極を有する第1の基板と、共通
    電極を有する第2の基板と、これら第1及び第2の基板
    間に封入された液晶組成物層と、前記画素電極に対応し
    て透光着色部が配列されたカラーフィルタとを有する液
    晶パネルにおいて、該カラーフィルタが請求項18に記
    載のカラーフィルタであることを特徴とする液晶パネ
    ル。
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