JP2002174343A - ガスケット - Google Patents

ガスケット

Info

Publication number
JP2002174343A
JP2002174343A JP2000369645A JP2000369645A JP2002174343A JP 2002174343 A JP2002174343 A JP 2002174343A JP 2000369645 A JP2000369645 A JP 2000369645A JP 2000369645 A JP2000369645 A JP 2000369645A JP 2002174343 A JP2002174343 A JP 2002174343A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gasket
gasket seal
substrate
molding material
line width
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000369645A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeo Wakamatsu
重夫 若松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nok Corp filed Critical Nok Corp
Priority to JP2000369645A priority Critical patent/JP2002174343A/ja
Publication of JP2002174343A publication Critical patent/JP2002174343A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスペンサを用いて基板2の塗布対象面に
ガスケットシール成形材料3'を塗布することによって
製造されるガスケット1において、そのシール性を安定
化させることができるガスケット1を提供する。 【解決手段】 ガスケットシール成形材料3'の塗布開
始部31aと終点部31bとの重ね合わせ部31を、基
板2におけるネジ穴等の固定部2b近傍に配置すること
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、密封装置の一種で
あるガスケットに係り、特に、ディスペンサを用いて製
造されるガスケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】今日まで一般に、ディスペンサによって
製造されるガスケットは簡易的なガスケットであると考
えられてきたが、その製造が容易なこと、および製造コ
ストが安価なことから注目され、最近では、その機能
(シール性、ゴム高さ、幅、耐久性、ガスケット反力、
低コスト等)の拡大とともに関心が高まってきている。
【0003】ここで、従来例として、このディスペンサ
によって製造されるガスケット51の概略構造を図5に
示すと、塗布対象面としてのガスケット基板52の一面
52aに液状のガスケットシール成形材料53'が塗布
されることによってガスケットシール53が成形されて
おり、ディスペンサによるガスケットシール成形材料5
3'の塗布開始部53aと終点部53bとの重ね合わせ
処理は塗布パターン中一般的に直線部において行なわ
れ、更に、 図6に示すように、塗布開始部53aと終点部53
bとを互いに線幅の半分程度ずつずらす方法、 図7に示すように、塗布開始部53aを直線的に始
める一方で、終点部53bを線幅の一本分程度ずらして
開始部53aのすぐ隣に沿わせる方法、または 図8に示すように、終点部53bが開始部53aに
到達するのと同時に成形材料53'の供給を停止する方
法、のうちの何れかの方法で処理が行なわれている。
【0004】しかしながら、上記またはによる処理
の場合には、ガスケットシール成形材料53'の硬化が
早い場合やその粘度が高いときに、隣り合わせに成形材
料53'が塗布されている範囲でお互いの間が埋まら
ず、結果としてシールが不完全となると云う不都合があ
り、また、上記による処理の場合には、終点部53b
で成形材料53'の供給が早く止まり過ぎると、材料不
足によってシールが不完全となり、反対に、成形材料5
3'の供給停止が遅過ぎると、開始部53aと終点部5
3bとがそれぞれそのままの線幅で上下に重なることに
なるために、ガスケット51装着時におけるシール反力
が急上昇し、よって基板52が変形したり破損したりす
る虞がある。したがって、これらの不都合を避けるため
に、従来は極めて高精度なディスペンサ制御が必要とさ
れ、これがディスペンサによるガスケット製造のネック
となっている。
【0005】また、上記したように、ディスペンサによ
る成形材料53'の塗布開始部53aと終点部53bと
の重ね合わせ処理が塗布パターン中、一般的に直線部に
おいて行なわれていることや、この直線部がネジ穴52
b(図5参照)等の固定部近傍にないことから、場合に
よっては、高くなり過ぎたガスケット反力によって基板
52が変形したり破損したりすることがある。すなわ
ち、従来技術では、シール不完全と反力過剰とが背中合
わせに存在する不安定な状態であり、よってシビアな制
御が必要とされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の点に鑑
みて、ディスペンサを用いて基板の塗布対象面にガスケ
ットシール成形材料を塗布することによって製造される
ガスケットにおいて、そのシール性を安定化させること
ができるガスケットを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1によるガスケットは、ディスペン
サを用いて基板の塗布対象面にガスケットシール成形材
料を塗布することによって製造されるガスケットであっ
て、前記ガスケットシール成形材料の塗布開始部と終点
部との重ね合わせ部を、前記基板におけるネジ穴等の固
定部近傍に配置したことを特徴とするものである。
【0008】また、本発明の請求項2によるガスケット
は、ディスペンサを用いて基板の塗布対象面にガスケッ
トシール成形材料を塗布することによって製造されるガ
スケットであって、前記ガスケットシール成形材料の塗
布開始部と終点部との重ね合わせ部において、前記塗布
開始部および終点部のうちの何れか一方の線幅を細く形
成し、これと他方とを重ね合わせたことを特徴とするも
のである。
【0009】また、本発明の請求項3によるガスケット
は、ディスペンサを用いて基板の塗布対象面にガスケッ
トシール成形材料を塗布することによって製造されるガ
スケットであって、前記ガスケットシール成形材料の塗
布開始部と終点部との重ね合わせ部において、前記塗布
開始部の線幅を徐々に太くなるように形成するととも
に、前記終点部の線幅を徐々に細くなるように形成し、
この塗布開始部と終点部とを重ね合わせたことを特徴と
するものである。
【0010】更にまた、本発明の請求項4によるガスケ
ットは、ディスペンサを用いて基板の塗布対象面にガス
ケットシール成形材料を塗布することによって製造され
るガスケットであって、前記ガスケットシール成形材料
の塗布パターンに三叉部等の交点があり、この交点付近
の塗布線幅を細く形成して前記ガスケットシール成形材
料同士を重ね合わせたことを特徴とするものである。
【0011】上記構成を備えた本発明の請求項1による
ガスケットにおいては、ガスケットシール成形材料の塗
布開始部と終点部との重ね合わせ部が基板におけるネジ
穴等の固定部近傍に配置されており、この固定部近傍が
組立ボルト等による締付けが強く、よって剛性が大きい
部位であるために、ここにガスケットシールによる大き
な反力が発生しても、基板が変形したり破損したりする
のを抑えることが可能となる。
【0012】また、上記構成を備えた本発明の請求項2
によるガスケットにおいては、ガスケットシール成形材
料の塗布開始部と終点部との重ね合わせ部において、塗
布開始部および終点部のうちの何れか一方の線幅が細く
形成され、これと他方とが重ね合わされているために、
一方の線幅が細く形成されている分、発生する反力の大
きさを小さくすることが可能となる。
【0013】また、上記構成を備えた本発明の請求項3
によるガスケットにおいては、ガスケットシール成形材
料の塗布開始部と終点部との重ね合わせ部において、塗
布開始部の線幅が徐々に太くなる形状に形成されるとと
もに、終点部の線幅が徐々に細くなる形状に形成され、
この塗布開始部と終点部とが重ね合わされているため
に、双方の線幅が細く形成されている分、発生する反力
の大きさを小さくすることが可能となる。
【0014】更にまた、上記構成を備えた本発明の請求
項4によるガスケットにおいては、ガスケットシール成
形材料の塗布パターンに三叉部等の交点があり、この交
点付近の塗布線幅が細く形成されてガスケットシール成
形材料同士が重ね合わされているために、交点における
線幅が細く形成されている分、発生する反力の大きさを
小さくすることが可能となる。
【0015】尚、本件提案には、以下の技術的事項が含
まれる。
【0016】すなわち、本件出願が提案する一のガスケ
ットは、上記目的を達成するために、シールゴム材料に
例えばUVポリウレタンまたはシリコーン製RTVゴム
を用い、ディスペンサによる成形後、機能を有するガス
ケットにおいて、 塗布開始部(塗布開始点)と終点部(終点)の重ね
合わせ点を、ネジ穴などの固定部近傍に配置することに
より、基板の変形を減少することができ、よって安定し
たシール性を有することを特徴とするガスケットであ
り、 塗布開始部と終点部の重ね合わせ点において、塗布
開始部または終点部の線幅をあらかじめ細くし、他方に
重ね合わせることにより、安定したシール性を有するこ
とを特徴とするガスケットであり、 塗布開始部と終点部の重ね合わせ点において、塗布
開始部および終点部の線太さを比較的徐々に細くし、互
いに重ね合わせることにより、安定したシール性を有す
ることを特徴とするガスケットであり、また 塗布パターン内に三叉等の交点がある場合、その交
点付近の塗布線幅を細くすることにより、他の部位と比
較してシール面圧をほぼ一定にしながら、かつ局部的な
反力の合計も著しく上昇することを抑えたことを特徴と
するガスケットである。
【0017】
【発明の実施の形態】つぎに本発明の実施例を図面にし
たがって説明する。
【0018】第一実施例・・・図1は、本発明の第一実
施例に係るガスケット1の斜視図を示しており、このガ
スケット1は以下のように構成されている。
【0019】すなわち先ず、金属または硬質樹脂等の所
定の剛材によって成形された平板状の基板2が設けられ
ており、塗布対象面であるこの基板2の一面2aに、ポ
リウレタンまたはシリコーンゴム等の所定の弾性材より
なる液状のガスケットシール成形材料3'が所定の塗布
パターンをもって塗布され固化することによってガスケ
ットシール3が形成されている。
【0020】基板2には、その平面上に、当該ガスケッ
ト1を所定の装着箇所に装着するためのネジ穴等の固定
部2bが所要数設けられており、ガスケットシール3
は、その塗布パターンに応じて、この固定部2bの周り
を平面略半円形または略四半円形に囲むように形成され
た固定部周辺部3aと、この固定部周辺部3a同士を繋
ぐように直線状または曲線状に形成された直線部3bお
よび曲線部3cとの組み合わせによってエンドレスに形
成されている。
【0021】また、このガスケットシール3は、吐出ニ
ードルやxyテーブル等の構成要素を備えたディスペン
サシステム(図示せず)を用いて上記成形材料3'を基
板2の一面2aに塗布されたものであって、その塗布工
程時における成形材料3'の塗布開始部31aと終点部
31bとの重ね合わせ部31が周上一箇所に設けられて
おり、このガスケットシール3の重ね合わせ部31が上
記従来技術(図5)のように直線部3bではなく、一の
固定部2bの近傍である一の固定部周辺部3aに配置さ
れている。この重ね合わせ部31は、塗布開始部31a
に終点部31bが重ねられるために、その線幅ないし断
面積がガスケットシール3の他の部分よりも大きく形成
されており、よって装着時に他の部分よりも大きなガス
ケット反力が生じる部位である。
【0022】上記構成のガスケット1においては、上記
したようにガスケットシール成形材料3'の塗布開始部
31aと終点部31bとの重ね合わせ部31が基板2に
おける固定部2b近傍である固定部周辺部3aに配置さ
れていて、この固定部周辺部3aが装着時に組立ボルト
等による締付けが強く、よって剛性が大きい部位である
ために、ここにガスケットシール3の重ね合わせ部31
による大きな反力が発生しても、基板2が変形したり破
損したりするのを抑えることが可能である。したがっ
て、基板2の変形や破損を最小限に抑えることにより当
該ガスケット1のシール性を安定化させることができ
る。
【0023】第二実施例・・・図2は、本発明の第二実
施例に係るガスケット1の要部斜視図を示しており、こ
のガスケット1は以下のように構成されている。
【0024】すなわち先ず、金属または硬質樹脂等の所
定の剛材によって成形された平板状の基板2が設けられ
ており、塗布対象面であるこの基板2の一面2aに、ポ
リウレタンまたはシリコーンゴム等の所定の弾性材より
なる液状のガスケットシール成形材料3'が所定の塗布
パターンをもって塗布され固化することによってガスケ
ットシール3が形成されている。
【0025】ガスケットシール3は、吐出ニードルやx
yテーブル等の構成要素を備えたディスペンサシステム
(図示せず)を用いて上記成形材料3'を基板2の一面
2aに塗布することによって形成されたものであって、
その塗布工程時における成形材料3'の塗布開始部31
aと終点部31bとの重ね合わせ部31が設けられてお
り、このガスケットシール3の重ね合わせ部31のう
ち、終点部31bの線幅ないし断面積が、塗布開始点3
1aを含むガスケットシール3の他の部分の線幅ないし
断面積よりも細く形成されており、この線幅ないし断面
積を細く形成された終点部31bが塗布開始部31aに
重ね合わされている。
【0026】上記構成を備えたガスケット1において
は、上記したようにガスケットシール3の重ね合わせ部
31がガスケットシール3の他の部分よりも大きなガス
ケット反力が生じる部位であるところ、終点部31bの
線幅が塗布開始点31aを含むガスケットシール3の他
の部分の線幅よりも細く形成されているために、この線
幅が細く形成されている分、発生する反力の大きさを小
さくすることが可能である。したがって、ガスケットシ
ール3の重ね合わせ部31に発生する反力によって基板
2が変形したり破損したりするのを抑えることができ、
これにより当該ガスケット1のシール性を安定化させる
ことができる。
【0027】尚、当該実施例において、終点部31bの
線幅を細くすることは、重ね合わせ部31直前で塗布速
度を速めるか、または材料の供給を絞り込む、あるいは
その両方の制御を用いることにより実現が可能である。
【0028】第三実施例・・・図3は、本発明の第三実
施例に係るガスケット1の要部斜視図を示しており、こ
のガスケット1は以下のように構成されている。
【0029】すなわち先ず、金属または硬質樹脂等の所
定の剛材によって成形された平板状の基板2が設けられ
ており、塗布対象面であるこの基板2の一面2aに、ポ
リウレタンまたはシリコーンゴム等の所定の弾性材より
なる液状のガスケットシール成形材料3'が所定の塗布
パターンをもって塗布され固化することによってガスケ
ットシール3が形成されている。
【0030】ガスケットシール3は、吐出ニードルやx
yテーブル等の構成要素を備えたディスペンサシステム
(図示せず)を用いて上記成形材料3'を基板2の一面
2aに塗布することによって形成されたものであって、
その塗布工程時における成形材料3'の塗布開始部31
aと終点部31bとの重ね合わせ部31が設けられてお
り、このガスケットシール3の重ね合わせ部31のう
ち、塗布開始部31aの線幅ないし断面積が塗布方向
(図上右方向)に向けて徐々に太くなる形状に形成され
るとともに、終点部31bの線幅ないし断面積が同じく
塗布方向に向けて徐々に細くなる形状に形成されてお
り、この線幅ないし断面積を徐々に変化させた塗布開始
部31aと終点部31bとが重ね合わされている。塗布
開始部31aはその終端において、線幅ないし断面積が
ガスケットシール3の他の部分と同じに形成されてお
り、終点部31bはその始端において、線幅ないし断面
積がガスケットシール3の他の部分と同じに形成されて
いるものである。
【0031】上記構成を備えたガスケット1において
は、上記したようにガスケットシール3の重ね合わせ部
31がガスケットシール3の他の部分よりも大きなガス
ケット反力が生じる部位であるところ、塗布開始部31
aの線幅が塗布方向に向けて徐々に太くなる形状に形成
されるとともに、終点部31bの線幅が同じく塗布方向
に向けて徐々に細くなる形状に形成されているために、
これらの線幅が徐々に変化するように形成されている
分、発生する反力の大きさを小さくすることが可能であ
る。したがって、ガスケットシール3の重ね合わせ部3
1に発生する反力によって基板2が変形したり破損した
りするのを抑えることができ、これにより当該ガスケッ
ト1のシール性を安定化させることができる。
【0032】尚、当該実施例において、塗布開始部31
aの線幅を徐々に太くすることは、塗布速度を徐々に遅
くするか、または材料の供給を徐々に多くする、あるい
はその両方の制御を用いることにより実現が可能であ
り、また、終点部31bの線幅を徐々に細くすること
は、塗布速度を徐々に速めるか、または材料の供給を徐
々に絞り込む、あるいはその両方の制御を用いることに
より実現が可能である。
【0033】第四実施例・・・図4は、本発明の第四実
施例に係るガスケット1の要部斜視図を示しており、こ
のガスケット1は以下のように構成されている。
【0034】すなわち先ず、金属または硬質樹脂等の所
定の剛材によって成形された平板状の基板2が設けられ
ており、塗布対象面であるこの基板2の一面2aに、ポ
リウレタンまたはシリコーンゴム等の所定の弾性材より
なる液状のガスケットシール成形材料3'が所定の塗布
パターンをもって塗布され固化することによってガスケ
ットシール3が形成されており、また、特にこのガスケ
ットシール3には、一の直線部3dに対して他の直線部
3eが略直角に交叉する三叉部等の交点3fが形成され
て、この交点3fがガスケットシール成形材料3'の重
ね合わせ部31とされている。
【0035】また、このガスケットシール3は、吐出ニ
ードルやxyテーブル等の構成要素を備えたディスペン
サシステム(図示せず)を用いて上記成形材料3'を基
板2の一面2aに塗布することによって形成されたもの
であって、上記交点3f付近の塗布線幅ないし断面積の
うち、上記他の直線部3eの線幅ないし断面積が、上記
一の直線部3dを含むガスケットシール3の他の部分の
線幅ないし断面積よりも細く形成されており、この線幅
ないし断面積を細く形成された他の直線部3eが一の直
線部3dに重ねられている。
【0036】上記構成を備えたガスケット1において
は、ガスケットシール3の交点3fにおける重ね合わせ
部31がガスケットシール3の他の部分よりも大きなガ
スケット反力が生じる部位であるところ、交点3f付近
の塗布線幅のうち、他の直線部3eの線幅が一の直線部
3dを含むガスケットシール3の他の部分の線幅よりも
細く形成されているために、この線幅が細く形成されて
いる分、発生する反力の大きさを小さくすることが可能
である。したがって、ガスケットシール3の交点3fに
よる重ね合わせ部31に発生する反力によって基板2が
変形したり破損したりするのを抑えることができ、これ
により当該ガスケット1のシール性を安定化させること
ができる。
【0037】尚、当該実施例において、他の直線部3e
の線幅を細くすることは、重ね合わせ部31直前で塗布
速度を速めるか、または材料の供給を絞り込む、あるい
はその両方の制御を用いることにより実現が可能であ
る。
【0038】また、当該実施例では、交叉部3fを二本
の直線部3d,3eの組み合わせとしたが、この交叉部
3fは、直線部と曲線部との組み合わせ、曲線同士の組
み合わせ、またはこれらの三本以上の組み合わせであっ
ても良い。
【0039】
【発明の効果】本発明は、以下の効果を奏する。
【0040】すなわち先ず、上記構成を備えた本発明の
請求項1によるガスケットにおいては、ガスケットシー
ル成形材料の塗布開始部と終点部との重ね合わせ部が基
板におけるネジ穴等の固定部近傍に配置されていて、こ
の固定部近傍が装着時に組立ボルト等による締付けが強
く、よって剛性が大きい部位であるために、ここにガス
ケットシールの重ね合わせ部による大きな反力が発生し
ても、基板が変形したり破損したりするのを抑えること
が可能となる。したがって、基板の変形や破損を最小限
に抑えることにより、ガスケットのシール性を安定化さ
せることができる。また、必要なシール面圧を確保しな
がら基板の変形を減少させるものであるために、シール
レイアウト、シール材料選択および基板材料選択等につ
いての設計の自由度を拡大することができる。
【0041】また、上記構成を備えた本発明の請求項2
によるガスケットにおいては、ガスケットシールの重ね
合わせ部がガスケットシールの他の部分よりも大きなガ
スケット反力が生じる部位であるところ、塗布開始部お
よび終点部のうちの何れか一方の線幅が細く形成されて
いるために、一方の線幅が細く形成されている分、発生
する反力の大きさを小さくすることが可能となる。した
がって、ディスペンサの制御性が余り良くなくてもガス
ケットシール成形材料が重ね合わせ部において重ねられ
ることによりシール性を確保することができるととも
に、ガスケットシールの重ね合わせ部に発生する反力に
よって基板が変形したり破損したりするのを抑えること
ができ、これによりガスケットのシール性を安定化させ
ることができる。また、必要なシール面圧を確保しなが
ら基板の変形を減少させるものであるために、シールレ
イアウト、シール材料選択および基板材料選択等につい
ての設計の自由度を拡大することができる。
【0042】また、上記構成を備えた本発明の請求項3
によるガスケットにおいては、ガスケットシールの重ね
合わせ部がガスケットシールの他の部分よりも大きなガ
スケット反力が生じる部位であるところ、塗布開始部の
線幅が徐々に太くなる形状に形成されるとともに、終点
部の線幅が徐々に細くなる形状に形成されているため
に、双方の線幅が細く形成されている分、発生する反力
の大きさを小さくすることが可能となる。したがって、
ディスペンサの制御性が余り良くなくてもガスケットシ
ール成形材料が重ね合わせ部において重ねられることに
よりシール性を確保することができるとともに、ガスケ
ットシールの重ね合わせ部に発生する反力によって基板
が変形したり破損したりするのを抑えることができ、こ
れによりガスケットのシール性を安定化させることがで
きる。また、必要なシール面圧を確保しながら基板の変
形を減少させるものであるために、シールレイアウト、
シール材料選択および基板材料選択等についての設計の
自由度を拡大することができる。
【0043】更にまた、上記構成を備えた本発明の請求
項4によるガスケットにおいては、ガスケットシールの
交点における重ね合わせ部がガスケットシールの他の部
分よりも大きなガスケット反力が生じる部位であるとこ
ろ、この交点付近の塗布線幅が細く形成されているため
に、交点における線幅が細く形成されている分、発生す
る反力の大きさを小さくすることが可能となる。したが
って、ディスペンサの制御性が余り良くなくても、ガス
ケットシール成形材料が交叉部において重ねられること
によりシール性を確保することができるとともに、ガス
ケットシールの交点による重ね合わせ部に発生する反力
によって基板が変形したり破損したりするのを抑えるこ
とができ、これによりガスケットのシール性を安定化さ
せることができる。また、必要なシール面圧を確保しな
がら基板の変形を減少させるものであるために、シール
レイアウト、シール材料選択および基板材料選択等につ
いての設計の自由度を拡大することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例に係るガスケットの斜視図
【図2】本発明の第二実施例に係るガスケットの要部斜
視図
【図3】本発明の第三実施例に係るガスケットの要部斜
視図
【図4】本発明の第四実施例に係るガスケットの要部斜
視図
【図5】従来例に係るガスケットの斜視図
【図6】他の従来例に係るガスケットの要部斜視図
【図7】他の従来例に係るガスケットの要部斜視図
【図8】他の従来例に係るガスケットの要部斜視図
【符号の説明】
1 ガスケット 2 基板 2a 一面 2b 固定部 3 ガスケットシール 3a 固定部周辺部 3b,3d,3e 直線部 3c 曲線部 3f 交叉部 3' ガスケットシール成形材料 31 重ね合わせ部 31a 塗布開始部 31b 終点部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスペンサを用いて基板(2)の塗布
    対象面にガスケットシール成形材料(3')を塗布する
    ことによって製造されるガスケット(1)であって、 前記ガスケットシール成形材料(3')の塗布開始部
    (31a)と終点部(31b)との重ね合わせ部(3
    1)を、前記基板(2)におけるネジ穴等の固定部(2
    b)近傍に配置したことを特徴とするガスケット。
  2. 【請求項2】 ディスペンサを用いて基板(2)の塗布
    対象面にガスケットシール成形材料(3')を塗布する
    ことによって製造されるガスケット(1)であって、 前記ガスケットシール成形材料(3')の塗布開始部
    (31a)と終点部(31b)との重ね合わせ部(3
    1)において、前記塗布開始部(31a)および終点部
    (31b)のうちの何れか一方の線幅を細く形成し、こ
    れと他方とを重ね合わせたことを特徴とするガスケッ
    ト。
  3. 【請求項3】 ディスペンサを用いて基板(2)の塗布
    対象面にガスケットシール成形材料(3')を塗布する
    ことによって製造されるガスケット(1)であって、 前記ガスケットシール成形材料(3')の塗布開始部
    (31a)と終点部(31b)との重ね合わせ部(3
    1)において、前記塗布開始部(31a)の線幅を徐々
    に太くなるように形成するとともに、前記終点部(31
    b)の線幅を徐々に細くなるように形成し、この塗布開
    始部(31a)と終点部(31b)とを重ね合わせたこ
    とを特徴とするガスケット。
  4. 【請求項4】 ディスペンサを用いて基板(2)の塗布
    対象面にガスケットシール成形材料(3')を塗布する
    ことによって製造されるガスケット(1)であって、 前記ガスケットシール成形材料(3')の塗布パターン
    に三叉部等の交点(3f)があり、この交点(3f)付
    近の塗布線幅を細く形成して前記ガスケットシール成形
    材料(3')同士を重ね合わせたことを特徴とするガス
    ケット。
JP2000369645A 2000-12-05 2000-12-05 ガスケット Withdrawn JP2002174343A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000369645A JP2002174343A (ja) 2000-12-05 2000-12-05 ガスケット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000369645A JP2002174343A (ja) 2000-12-05 2000-12-05 ガスケット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002174343A true JP2002174343A (ja) 2002-06-21

Family

ID=18839653

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000369645A Withdrawn JP2002174343A (ja) 2000-12-05 2000-12-05 ガスケット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002174343A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1619429A1 (en) 2004-07-23 2006-01-25 Carl Freudenberg KG Gasket producing method
JP2006255616A (ja) * 2005-03-17 2006-09-28 Fuji Xerox Co Ltd 塗布装置、塗布方法、無端ベルトの製造方法、その方法で得られる無端ベルト、及び電子写真装置
WO2019198166A1 (ja) * 2018-04-11 2019-10-17 日産自動車株式会社 シール方法
JP2020163314A (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 日本電産株式会社 液剤塗布方法、液剤塗布機および液状ガスケット

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1619429A1 (en) 2004-07-23 2006-01-25 Carl Freudenberg KG Gasket producing method
JP2006255616A (ja) * 2005-03-17 2006-09-28 Fuji Xerox Co Ltd 塗布装置、塗布方法、無端ベルトの製造方法、その方法で得られる無端ベルト、及び電子写真装置
WO2019198166A1 (ja) * 2018-04-11 2019-10-17 日産自動車株式会社 シール方法
JP2020163314A (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 日本電産株式会社 液剤塗布方法、液剤塗布機および液状ガスケット
US11371618B2 (en) 2019-03-29 2022-06-28 Nidec Corporation Liquid agent application method, liquid agent application machine, and liquid gasket
JP7120119B2 (ja) 2019-03-29 2022-08-17 日本電産株式会社 液剤塗布方法、液剤塗布機および液状ガスケット
CN115815075A (zh) * 2019-03-29 2023-03-21 日本电产株式会社 液剂涂敷方法、液剂涂敷机以及液态垫圈
US11773979B2 (en) 2019-03-29 2023-10-03 Nidec Corporation Liquid agent application method, liquid agent application machine, and liquid gasket

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2018014554A1 (zh) 掩膜板及其制作方法
CN107167950B (zh) 显示基板及其制作方法、显示装置
KR101521205B1 (ko) 접촉 제어를 통한 선택적 연속 전사 장치
JP2002174343A (ja) ガスケット
US7582976B2 (en) Semiconductor device tape carrier, manufacturing method for semiconductor device, semiconductor device, and semiconductor module device
EP3034179B1 (en) Method of manufacturing a three-dimensional object
JPH06333319A (ja) フロッピ−ディスク装置の磁気ヘッド支持シ−ト
US20200081158A1 (en) Texture Structure, Optical Film, Mold and Cover Plate for Electronic Device
JP2006210288A (ja) 突出量変位構造、ノブ構造および突出量変位方法
US20230095650A1 (en) Display assembly and manufacturing method thereof and display device
JP2002306999A (ja) ガスケットの製造方法
CN101300440A (zh) 密封件的制造方法以及密封结构
JP2004358311A (ja) スリットコート方法
JP5053454B2 (ja) 液晶表示装置の製造方法
JP3956123B2 (ja) コネクターシール
US7687317B2 (en) Semiconductor device having tape carrier with bendable region
JP2004313874A (ja) 塗布ヘッド
US20190148677A1 (en) Display apparatus and method of manufacturing thereof
CN110727148A (zh) 液晶芯片封装结构、方法、投影显示器及投影显示系统
JP7157019B2 (ja) 圧力センサ
JP6647797B2 (ja) ディスプレイパネル
CN1041974C (zh) 相移掩模及其制造方法
JP2002234048A (ja) インサート成形物
JPH11326883A (ja) 液晶表示パネルの製造方法
JP2010240830A (ja) 保護層を備えたデバイス

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080205