JP2006210288A - 突出量変位構造、ノブ構造および突出量変位方法 - Google Patents

突出量変位構造、ノブ構造および突出量変位方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006210288A
JP2006210288A JP2005024247A JP2005024247A JP2006210288A JP 2006210288 A JP2006210288 A JP 2006210288A JP 2005024247 A JP2005024247 A JP 2005024247A JP 2005024247 A JP2005024247 A JP 2005024247A JP 2006210288 A JP2006210288 A JP 2006210288A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
knob
knob body
encoder
load
knob structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2005024247A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Ogita
健治 荻田
Hironori Furuyama
裕規 古山
Koji Yagata
浩二 矢形
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Ten Ltd filed Critical Denso Ten Ltd
Priority to JP2005024247A priority Critical patent/JP2006210288A/ja
Publication of JP2006210288A publication Critical patent/JP2006210288A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Mechanical Control Devices (AREA)
  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)

Abstract


【課題】 ノブの操作性の向上を図るとともに、ノブ本体への荷重付与時において、規制されるノブ本体の突出量を満足する突出量変位構造、ノブ構造および突出量変位方法を提供する。
【解決手段】 第1ノブ本体10に規定荷重が与えられると、接合リブ14によって、該接合リブ自体が破損または変形し、第1ノブ本体10とエンコーダ嵌合部11とによって形成される空間10bの容積を縮小する構造にしたことで、エンコーダ嵌合部11に対する第1ノブ本体10の相対位置を変位させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、突出量変位構造、ノブ構造および突出量変位方法に関し、たとえば車載用電子機器などに好適に適用される技術に関する。
車載用電子機器のノブ構造が種々実用に供されている(たとえば特許文献1参照)。図21は、従来のノブ構造を示し、図21(a)は前面パネル1およびVOLつまみ2の正面図、図21(b)は通常時のノブ構造の断面図、図21(c)は規定荷重付与時のノブ構造の断面図である。車載用電子機器のノブは、欧州内突規制ECE No.21内装部品についての車両認可に関する統一規制準拠のため、ノブ天面に37.8daN印加時、前面パネル一般面に対し、ノブ高さがh1(h1は9.5mm)以下としなければならない。
特開2002−67818号公報
従来のノブ構造では、ノブ高さh1が低く規制されるので、手指で操作するノブ本体の側面の表面積が必然的に小さくなる。よってノブの操作性が悪くなる。また立体的なデザイン自体が規制されることで、ノブ構造の設計の自由度が低くなるという問題がある。
本発明の目的は、ノブの操作性の向上を図るとともに、ノブ本体への荷重付与時において、規制されるノブ本体の突出量を満足する突出量変位構造、ノブ構造および突出量変位方法を提供することである。
本発明は、機器に付設される突出部の突出量を変位させる突出量変位構造において、
前記突出部は、荷重が与えられると該突出部または機器の一部が破断または変形し、機器内へ没入し突出量を変位させることを特徴とする突出量変位構造である。
また本発明は、機器に付設されるノブ構造において、
ノブ本体と、
前記ノブ本体に空間が形成されるように装着され、かつ前記機器の部品に嵌合される嵌合部とを備え、
前記ノブ本体は、荷重が与えられると前記嵌合部の一部が破断または変形し、前記空間容積を縮小することを特徴とするノブ構造である。
また本発明は、機器に付設されるノブ構造において、
ノブ本体と、
前記ノブ本体に空間が形成されるように装着され、かつ前記機器の部品に嵌合される嵌合部とを備え、
前記ノブ本体は、荷重が与えられると該ノブ本体の一部が嵌合部に阻止されて破断または変形し、前記空間容積を縮小することを特徴とするノブ構造である。
また本発明は、機器に付設されるノブ構造において、
前記機器の部品に空間が形成されるように装着されるノブ本体を備え、
前記ノブ本体は、荷重が与えられると、該ノブ本体の一部が前記部品に阻止されて破断または変形し、前記空間容積を縮小することを特徴とするノブ構造である。
また本発明は、機器に付設されるノブ構造において、
前記機器の部品に装着されるノブ本体と、
前記部品を一体に支持する支持部材であって、前記ノブ本体に荷重が与えられると、該支持部材の一部が破断または変形し、機器内へのノブ本体の没入を許容する支持部材とを有することを特徴とするノブ構造である。
また本発明は、機器に付設される突出部の突出量を変位させる突出量変位方法において、
前記突出部に荷重を与える第1工程と、
この第1工程の後、該突出部の一部を破断または変形させる第2工程とを有することを特徴とする突出量変位方法である。
本発明によれば、突出部に荷重が与えられると、該突出部または機器の一部が破損または変形する構造にしたことで、この突出部が機器内へ没入する。よって突出部に前記荷重が与えられない通常使用時においては、突出部を機器から極力突出つまり露出した状態に設定することが可能となり、その操作性等を良好にすることが可能となる。突出部への荷重付与時には、突出部の突出量が一定値以下に変位させることができる。
また本発明によれば、ノブ本体に荷重が与えられると、機器の部品に嵌合される嵌合部の一部が破断または変形し、これらノブ本体と嵌合部とによって形成される空間の容積(空間容積)を縮小する構造にしたことで、嵌合部に対するノブ本体の相対位置を変位させることができる。よってノブ本体に前記荷重が与えられない通常使用時においては、ノブ本体を機器から極力突出した状態に設定することが可能となり、その操作性等を良好にすることが可能となる。ノブ本体への荷重付与時には、ノブ本体の突出量が一定値以下となることを満足することができる。したがってノブ構造の設計の自由度を高めることができる。
また本発明によれば、ノブ本体に規定の荷重が与えられると、ノブ本体の一部が嵌合部に阻止されて破断または変形し、これらノブ本体と嵌合部とによって形成される空間容積を縮小する構造にしたことで、嵌合部に対するノブ本体の相対位置を変位させることができる。よってノブ本体に前記荷重が与えられない通常使用時においては、ノブ本体を機器から極力突出した状態に設定することが可能となり、その操作性等を良好にすることが可能となる。ノブ本体への荷重付与時には、ノブ本体の突出量が一定値以下となることを満足することができる。その他通常使用時においては、ノブ本体の嵌合安定性を高めることが可能となる。
また本発明によれば、ノブ本体に荷重が与えられると、ノブ本体の一部が機器の部品に阻止されて破断または変形し、これらノブ本体と部品とによって形成される空間容積を縮小する構造にしたことで、前記部品に対するノブ本体の相対位置を変位させることができる。よってノブ本体に前記荷重が与えられない通常使用時においては、ノブ本体を機器から極力突出した状態に設定することが可能となり、その操作性等を良好にすることが可能となる。ノブ本体への荷重付与時には、ノブ本体の突出量が一定値以下となることを満足することができる。
また本発明によれば、ノブ本体に荷重が与えられると、機器の部品を一体に支持する支持部材の一部が破断または変形し、ノブ本体は機器内への没入を許容される。よってノブ本体に前記荷重が与えられない通常使用時においては、ノブ本体を機器から極力突出つまり露出した状態に設定することが可能となり、その操作性等を良好にすることが可能となる。ノブ本体への荷重付与時には、ノブ本体の突出量が一定値以下となることを満足することができる。したがって既存のノブ本体を用いて前述の効果を奏することができる。それ故、ノブ本体等の金型を設計変形する必要がなくなり、製作コストの低減を図ることができる。
また本発明によれば、第1工程において突出部に荷重を与え、この第1工程の後、第2工程において突出部の一部を破断または変形させる。逆に言えば、突出部に荷重を与えない場合には、突出部の一部を破断または変形させない初期の状態に保持することができる。このように突出部への荷重付与時にのみ、突出部の突出量を一定値以下にすることができる。
以下、図面を参照しながら本発明を実施するための形態を、複数の形態について説明する。各形態で先行する形態で説明している事項に対応している部分には同一の参照符を付し、重複する説明を略する場合がある。構成の一部のみを説明している場合、構成の他の部分は、先行して説明している形態と同様とする。実施の各形態で具体的に説明している部分の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、実施の形態同士を部分的に組合せることも可能である。本実施形態に係るノブ構造は、車載用電子機器のボリュームつまみなどに適用される。ただし「ボリュームつまみ」だけに限定されるものではない。以下の説明は、突出量規制方法の説明をも含む。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るノブ構造を示し、図1(a)は規定荷重付与前の要部の断面図、図1(b)は規定荷重付与後の要部の断面図である。図2は、本発明の第1の実施形態に係るノブ構造を示し、図2(a)はノブ本体10の正面図、図2(b)はノブ本体10の側面図、図2(c)はノブ本体10の底面図である。第1の実施形態に係るノブ構造(第1ノブ構造と称す)は、第1ノブ本体10と、第1エンコーダスイッチ嵌合部11とを有する。突出部である第1ノブ本体10はたとえば合成樹脂から成る有底円筒形状であって、その底面部10a(つまみ天面)が前面パネルPの表面に対し略平行でかつ所定小距離突出するように配設される。前記「略平行」は平行を含む。第1ノブ本体10の外周面部は、手指等で把持されて回転操作可能になっている。ここで第1ノブ本体10の軸線方向をz方向と定義する。このz方向に垂直な仮想平面をxy平面と定義する。図1および図2において、z方向を矢符zで表記する。
嵌合部としての第1エンコーダスイッチ嵌合部11(第1エンコーダ嵌合部11と称す)は、嵌合筒部12、フランジ部13および複数の接合リブ14を含む。これら嵌合筒部12、フランジ部13および複数の接合リブ14は、たとえば合成樹脂によって一体的に形成される。ただし第1エンコーダ嵌合部11は、前記第1ノブ本体10とは別体つまり別部品に形成されている。第1エンコーダ嵌合部11のうち嵌合筒部12は、第1ノブ本体10に空間10bが形成されるように装着される。嵌合筒部12の外周の軸線方向一端部付近に、その半径方向外方にやや延びる複数の接合リブ14を介してフランジ部が付設されている。
嵌合筒部12の外周において、弱部としての複数の接合リブ14が周方向一定間隔、具体的にはたとえば90度間隔おきに設けられている(図2(c)参照)。これら複数の接合リブ14の半径方向外方側部分に付設されるフランジ部13は、前記xy平面に沿って配設され、第1ノブ本体10のインロウ部15に接合されている。前記インロウ部15は、第1ノブ本体10の開口縁部付近における段付きの座面であって、xy平面に平行な座面を成すように形成されている。第1ノブ本体10には、前記嵌合筒部12の大部分がルーズに内嵌されている。複数の接合リブ13は周方向90度おきに必ずしも配設されるものではない。また複数の接合リブ14は、適当間隔おきに配設される場合もあり得る。
嵌合筒部12にはロータリエンコーダ軸16(エンコーダ軸16ともいう)が内嵌係合され、ロータリエンコーダ軸16に対し、嵌合筒部12は軸線まわりに角変位することが規制されている。換言すれば、嵌合筒部12とロータリエンコーダ軸16とは一体に設けられている。よって、第1ノブ本体10を手指等で回転操作することで、この第1ノブ本体10に固着される第1エンコーダ嵌合部11およびロータリエンコーダ軸16がその軸線まわりに回転駆動される。
図1(b)に示すように、第1ノブ本体10のつまみ天面10aに矢符z1で表記するz方向一方の規定荷重(単に、荷重という場合がある)が印加されるとき、複数の接合リブ14自体が破断し、第1ノブ本体10が電子機器内に部分的に没入するようになっている。換言すれば、第1ノブ本体10は、荷重が与えられると複数の接合リブ14が破断し、前記空間10bの容積(図1(a)参照)を縮小するようになっている。
各接合リブ14は、たとえば、剛性強度の異なる二種類の樹脂から成る一体の製品を作る二色成形によって、嵌合筒部12およびフランジ部13よりも剛性強度が低くなるように形成される。つまり接合リブ14は、他のフランジ部13と同一厚さに一体形成されていたとしても、前記二色成形によって、相対的な剛性強度を低く設定することが可能となる。したがって第1ノブ本体10は、荷重が与えられると複数の接合リブ14だけが破断する。ただし必ずしも二色成形だけに限定されるものではなく、各接合リブ14をフランジ部13よりも薄肉にして剛性強度を嵌合筒部12およびフランジ部13より低くしてもよい。前記規定荷重は、たとえば37.8daN(約370.69N)である。この規定荷重は変更される場合もありうる。本実施形態においては、前記規定荷重によって接合リブ14が破断する形態になっているが、必ずしもこの形態に限定されるものではない。たとえば接合リブ14が塑性変形する形態であってもよい。嵌合筒部12の一部またはフランジ部13も破断または塑性変形する形態であってもよい。
以上説明した第1ノブ構造によれば、第1ノブ本体10に前記規定荷重が与えられると、接合リブ14によって、該接合リブ自体が破損または変形し、これら第1ノブ本体10とエンコーダ嵌合部11とによって形成される空間10bの容積を縮小する構造にしたことで、エンコーダ嵌合部11に対する第1ノブ本体10の相対位置を変位させることができる。よって第1ノブ本体10に規定荷重が与えられない通常使用時(図1(a)参照)においては、第1ノブ本体10を電子機器から極力突出状態に設定することが可能となる。具体的には、第1ノブ本体10を電子機器の前面パネルPの一般面からたとえばh2(h2はたとえば12.5mm)以上突出状態に設定することが可能となる。第1ノブ本体10の外周面部の表面積を従来構造のものより大きくすることができるので、第1ノブ本体10の操作性等を良好にすることが可能となる。
第1ノブ本体10への規定荷重付与時には、第1エンコーダ嵌合部11および電子機器本体に対して第1ノブ本体10がz方向一方に相対的に変位することで、前面パネルPの一般面に対する第1ノブ本体10の突出量が一定値δ(δはたとえば9.5mm)以下となることを満足することができる。したがって設計の自由度を高めることができる。このように第1ノブ本体10の操作性の向上を図るとともに、第1ノブ本体10への規定荷重印加時において、規制される第1ノブ本体10の突出量を満足するノブ構造を得ることができる。
図3は、第1の実施形態を部分的に変更した変更形態に係るノブ構造を示し、図3(a)は規定荷重付与前の要部の断面図、図3(b)は規定荷重付与後の要部の断面図である。変更形態に係るノブ構造は、エンコーダ嵌合部11のうち少なくともフランジ部13Aが弾性を有する。本変更形態において、第1ノブ本体10に規定荷重が与えられると、図3(b)に示すように、フランジ部13Aが弾性変形し、これら第1ノブ本体10とエンコーダ嵌合部11とによって形成される空間10bの容積を縮小する構造にしたことで、前述の実施形態と同様にエンコーダ嵌合部11に対する第1ノブ本体10の相対位置を変位させることができる。なお第1ノブ本体10には、フランジ部13Aの弾性変形を許容する逃げ部10cが形成されている。したがって前記と同様の効果を奏するうえ、前記規定荷重が解除されるとき、フランジ部13Aが弾性復帰し、空間10bの容積を元に戻すことができる。つまり本ノブ構造を繰り返し使用することができる。なお、エンコーダ嵌合部11自体を弾性部材で形成することも可能である。
図4は、本発明の第2の実施形態に係るノブ構造を示し、接合リブ14に切り込み14aが形成される要部の断面図である。第2の実施形態に係るノブ構造(第2ノブ構造と称す)は、第2ノブ本体10Aと、第2エンコーダ嵌合部11Aとを有する。第2ノブ本体10Aには、第1および第2の段部17,18が形成され、これら段部17,18はxy平面に平行な座面を成すように形成されている。第2ノブ本体10Aには、z方向に沿って順次、小径孔19、中径孔20、大径孔21が形成されている。第2ノブ本体10Aにおいて、第1段部17によって大径孔21が形成され、第2段部18等によって中径孔20が形成されている。
第2エンコーダ嵌合部11Aは、嵌合筒部12、フランジ部13および複数の接合リブ14を含み、当該第2エンコーダ嵌合部は、前記第2ノブ本体10Aとは別体つまり別部品に形成されている。複数の接合リブ14の半径方向外方側部分には、それぞれ切り込み14aが形成されている。これら切り込み14aは、嵌合筒部12の軸芯と同一軸芯でかつ、機器内部側に臨むように形成されている。複数の接合リブ14の半径方向外方側部分に、切り込み部分を介してフランジ部13が付設されている。このフランジ部13は、xy平面に沿って配設されて第1段部17に接合されている。複数の接合リブ13と、中径孔20と、第2段部18と、嵌合筒部12とで囲まれる環状溝が形成される。複数の接合リブ14において、切り込み部分の背面側部分は前記環状溝に露出するように配設されている。第2ノブ本体10Aのうち小径孔19には、嵌合筒部12のz方向先端部分がルーズに内嵌されている。
第2ノブ本体10Aのつまみ天面10aにz方向一方の規定荷重が印加されるとき、複数の接合リブ14の切り込み部分14aが破断し、第2ノブ本体10Aが電子機器内に部分的に没入するようになっている。特にフランジ部13が第1段部17に接合されるうえ、前記切り込み部分14aの背面側部分が環状溝に露出するので、前記規定荷重印加時において該切り込み部分付近にせん断荷重が与えられる。よって前述の規定荷重が印加されることで、複数の接合リブ14の切り込み部分をより確実に破断することが可能となる。
以上説明した第2ノブ構造によれば、規定荷重印加時において、複数の接合リブ14の切り込み部分を確実にかつ迅速に破断することができる。切り込み部分の背面側部分が環状溝に露出するので、複数の接合リブ14の切り込み部分14aをより確実に破断することができる。該切り込み部分破断後のばり、かえり等を環状溝に逃がすことも可能となる。したがって第2ノブ本体10Aへの規定荷重印加時には、切り込み部分14aが破断し、前記空間10bの容積を縮小させて、第2エンコーダ嵌合部11Aおよび電子機器本体に対して第2ノブ本体10Aをz方向一方にスムースに変位させることができる。その他第1ノブ構造と同様の効果を奏する。
図5は、本発明の第3の実施形態に係るノブ構造を示し、薄板22から成る弱部に切り込み22aが形成される要部の断面図である。第3の実施形態に係るノブ構造(第3ノブ構造と称す)は、第3ノブ本体10Bと、第3エンコーダ嵌合部11Bとを有する。第3エンコーダ嵌合部11Bは、嵌合筒部12、フランジ部13および環状の薄板22を含み、当該第3エンコーダ嵌合部は、前記第3ノブ本体10Bとは別体つまり別部品に形成されている。第1および第2の実施形態に係るノブ構造では、弱部として複数の接合リブ14が設けられるが、第3ノブ構造においては、環状の薄板22から成る弱部が適用されている。薄板22の半径方向外方側部分には、切り込み22aが形成され、該切り込みは、嵌合筒部12の軸芯と同一軸芯でかつ、機器内部側に臨むように形成されている。
以上説明した第3ノブ構造によれば、第3エンコーダ嵌合部11Bの一部を環状に換言すれば均等に破損または変形することができる。したがって第3ノブ本体10Bへの規定荷重印加時において、第3ノブ本体10Bが不所望に傾くことを防止することができる。仮に、z方向からやや傾いた方向から第3ノブ本体10Bに荷重が印加されたときにも、環状の薄板22の切り込み部分が全周にわたって破断し、第3ノブ本体10Bが傾くことを極力防止することが可能となる。その他第1および第2の実施形態と同様の効果を奏する。本第3の実施形態では、環状の薄板22に切り込み22aが形成されているが、この切り込み22aを省略することも可能である。この切り込み22aを省略する場合には、前記環状の薄板22を一層薄板化するか、または剛性強度の低い材質から成る薄板にすることが可能となる。その他第3ノブ構造と同様の効果を奏する。
図6は、本発明の第4の実施形態に係るノブ構造を示し、ノブ本体10Cにリブ23が設けられる要部の断面図である。第4の実施形態に係るノブ構造(第4ノブ構造と称す)は、第4ノブ本体10Cと、第4エンコーダ嵌合部11Cとを有する。第4ノブ本体10Cは有底円筒形状に形成され、その第4ノブ本体10C内部には、環状壁部24が形成されている。この環状壁部24は、第4エンコーダ嵌合部11Cの軸芯と同一軸芯でかつ、機器内部側に開放するように形成されている。環状壁部24には、第4エンコーダ嵌合部11Cの大部分が内嵌されている。この環状壁部24における内周側の基端部には、弱部分である複数のリブ23が付設されている。これら複数のリブ23に、第4エンコーダ嵌合部11Cの底面部25の外縁側部分が接合(固着)されている。第4エンコーダ嵌合部11Cには、ロータリエンコーダ軸16が内嵌係合されている。第4ノブ本体10Cに前記規定荷重が印加されるとき、複数のリブ23および環状壁部24の前記リブ23近傍が、第4エンコーダ嵌合部11Cの底面部25の外縁側部分に阻止されて破断し該第4エンコーダ嵌合部との固着状態を解除するようになっている。なお複数のリブ23のみが破断する形態であってもよい。複数のリブ23および環状壁部24の前記リブ23近傍の少なくともいずれか一方が塑性変形する形態であってもよい。このような形態であっても本第4ノブ構造と同様の効果を奏する。
以上説明した第4ノブ構造によれば、第4ノブ本体10Cに前記規定荷重が印加されるとき、複数のリブ23によって、これらリブ23自体および環状壁部24の前記リブ23近傍が第4エンコーダ嵌合部11Cに阻止されて破断する。これによって第4ノブ本体10Cと第4エンコーダ嵌合部11Cとの固着状態を解除することができる。よって第4ノブ本体10Cに規定荷重が与えられない通常使用時においては、第4ノブ本体10Cを電子機器から極力突出した状態に設定することが可能となり、その操作性等を良好にすることができる。第4ノブ本体10Cへの規定荷重印加時には、第4ノブ本体10Cの突出量が一定値以下となることを満足することができる。その他通常使用時においては、第4ノブ本体10Cの嵌合安定性を高めることが可能となる。
図7は、本発明の第5の実施形態に係るノブ構造を示し、エンコーダ嵌合部11Dにリブ26が設けられる要部の断面図である。第5の実施形態に係るノブ構造(第5ノブ構造と称す)は、第5ノブ本体10Dと、第5エンコーダ嵌合部11Dとを有する。第5ノブ本体10Dは有底円筒形状に形成され、その第5ノブ本体10D内部には、環状壁部24が形成されている。環状壁部24には、第5エンコーダ嵌合部11Dの大部分(後述の嵌合部本体)が内嵌されている。第5エンコーダ嵌合部11Dは、嵌合部本体27および複数のリブ26を含む。嵌合部本体27の軸線方向一端部には、複数のリブ26が周方向一定間隔おきに付設されている。これら複数のリブ26は、環状壁部24の軸線方向先端部分に接合つまり固着されている。第5ノブ本体10Dに前記規定荷重が印加されるとき、複数のリブ26が、環状壁部24の軸線方向先端部分に押圧されて破断し、第5ノブ本体10Dと第5エンコーダ嵌合部11Dとの固着状態を解除するようになっている。つまり複数のリブ26は、環状壁部24の軸線方向先端部分によってせん断荷重が与えられて容易にかつ確実に破断する。
以上説明した第5ノブ構造によれば、第5ノブ本体10Dに前記規定荷重が印加されるとき、第5エンコーダ嵌合部11Dに付設される複数のリブ26は、環状壁部24の軸線方向先端部分に押圧されて破断し第5ノブ本体10Dと第5エンコーダ嵌合部11Dとの固着状態を解除することができる。第5ノブ本体10Dに規定荷重が与えられない通常使用時には、第5ノブ本体10Dの嵌合安定性を高めることが可能となる。その他第4ノブ構造と同様の効果を奏する。
図8は、本発明の第6の実施形態に係るノブ構造を示し、エンコーダ嵌合部11Eにローレットが形成される要部の断面図である。第6の実施形態に係るノブ構造(第6ノブ構造と称す)は、第6ノブ本体10Eと、第6エンコーダ嵌合部11Eとを有する。第6ノブ本体10Eは有底円筒形状に形成され、その第6ノブ本体10E内部には、環状壁部24が形成されている。環状壁部24には、第6エンコーダ嵌合部11Eの外周のローレット部分28が内嵌固着されている。第6ノブ本体10Eに前記規定荷重が印加されるとき、ローレット部分28が環状壁部24との摺動摩擦によって部分的に破断し、第6ノブ本体10Eと第6エンコーダ嵌合部11Eとの固着状態を解除するようになっている。つまり第6エンコーダ嵌合部11Eに対し第6ノブ本体10Eがz方向一方に相対変位する。したがって第6ノブ本体10Eへの規定荷重印加時には、第6ノブ本体10Eの突出量が一定値以下となることを満足することができる。その他通常使用時においては、第6ノブ本体10Eの嵌合安定性を高めることができる。
図9は、本発明の第7の実施形態に係るノブ構造を示し、ノブ本体10Fにエンコーダ嵌合部11Fが螺着される要部の断面図である。第7の実施形態に係るノブ構造(第7ノブ構造と称す)は、第7ノブ本体10Fと、第7エンコーダ嵌合部11Fとを有する。第7ノブ本体10Fの環状壁部29の内周には、雌ねじ29aが形成されている。第7エンコーダ嵌合部11Fの外周には、前記雌ねじ29aに螺着される雄ねじ30が形成されている。この第7エンコーダ嵌合部11Fに第7ノブ本体10Fを一旦螺着した後、通常使用時においてこれら第7エンコーダ嵌合部11Fおよび第7ノブ本体10Fは一体化され軸線方向における相対変位が規制される構成になっている。
第7ノブ本体10Fへの規定荷重印加時には、螺着されているねじ部(雌ねじ29aおよび雄ねじ30)が破断し、第7ノブ本体10Fと第7エンコーダ嵌合部11Fとの固着状態を解除するようになっている。つまり第7エンコーダ嵌合部11Fに対し第7ノブ本体10Fがz方向一方に相対変位する。したがって第7ノブ本体10Fへの規定荷重印加時には、第7ノブ本体10Fの突出量が一定値以下となることを満足することができる。その他通常使用時においては、第7ノブ本体10Fの嵌合安定性を高めることができる。
図10は、本発明の第8の実施形態に係るノブ構造を示し、ノブ本体10Gにエンコーダスイッチ突き当てリブ31が設けられる要部の断面図である。第8の実施形態に係るノブ構造(第8ノブ構造と称す)は、第8ノブ本体10Gを有する。第8ノブ本体10Gの環状壁部32には、エンコーダ軸16が内嵌係合されている。前記エンコーダ軸16が、電子機器に装備される部品に相当する。環状壁部32における内周側の基端部には、弱部分である複数のエンコーダ付き当てリブ31が付設されている。これらエンコーダ付き当てリブ31にエンコーダ軸16が当接された状態で、前記環状壁部32にエンコーダ軸16が内嵌係合されている。第8ノブ本体10Gに前記規定荷重が印加されるとき、複数のエンコーダ付き当てリブ31および環状壁部32のエンコーダ付き当てリブ付近がエンコーダ軸16の先端部分に阻止されて破断し、前記空間10bの容積を縮小し、エンコーダ軸16と第8ノブ本体10Gとの固着状態を解除するようになっている。
以上説明した第8ノブ構造によれば、第8ノブ本体10Gに規定荷重が印加されるとき、弱部分である複数のエンコーダ付き当てリブ31によって、当該第8ノブ本体の一部がエンコーダ軸16の先端部分に阻止されて破断する。これによって第8ノブ本体10Gとエンコーダ軸16との固着状態を解除することができる。特にエンコーダ嵌合部等を含むノブ構造に比べて、部品点数の低減を図ったうえで、第8ノブ本体10Gに規定荷重が与えられない通常使用時においては、第8ノブ本体10Gを電子機器から極力突出した状態に設定することが可能となり、その操作性等を良好にすることが可能となる。第8ノブ本体10Gへの規定荷重印加時には、第8ノブ本体10Gの突出量が一定値以下となることを満足することができる。
図11は、本発明の第9の実施形態に係るノブ構造を示し、エンコーダ嵌合部11Hの軸線方向先端部分をリブ33で接合した要部の断面図である。第9の実施形態に係るノブ構造(第9ノブ構造と称す)は、第9ノブ本体10Hと、第9エンコーダ嵌合部11Hとを有する。第9ノブ本体10Hの環状壁部34には、第9エンコーダ嵌合部11Hの大部分が内嵌されている。第9エンコーダ嵌合部11Hは、嵌合部本体35、複数の接合リブ33およびフランジ部36を備え、これらは一体的に形成されている。嵌合部本体35の軸線方向一端部には、半径方向外方に所定小距離延びるフランジ部36が形成されている。このフランジ部36は、環状壁部34の軸線方向先端部分に接合つまり固着されている。嵌合部本体35の軸線方向他端部には、半径方向内方に延びる複数の接合リブ33が形成されている。これら複数の接合リブ33はたとえば周方向一定間隔おきに形成されている。このような第9エンコーダ嵌合部11Hにエンコーダ軸16が内嵌係合される構成になっている。第9ノブ本体10Hに前記規定荷重が印加されるとき、複数の接合リブ33は、エンコーダ軸16の先端部分に阻止されて破断し、前記空間10bの容積を縮小することで、エンコーダ軸16と第9ノブ本体10Hとの固着状態を解除するようになっている。なお複数の接合リブ33が破断するとともにフランジ部36が嵌合部本体35から破断する場合もある。
以上説明した第9ノブ構造によれば、第9ノブ本体10Hに前記規定荷重が印加されるとき、少なくとも第9エンコーダ嵌合部11Hの複数の接合リブ33は、エンコーダ軸16の先端部分に阻止されて破断し、前記空間10bの容積を縮小することで、第9ノブ本体10Hとエンコーダ軸16との固着状態を解除することができる。よって前記規定荷重印加時、第9ノブ本体10Hの突出量が一定値以下となることを満足することができる。通常使用時においては、第9ノブ本体10Hの嵌合安定性を高めることが可能となる。
図12は、本発明の第10の実施形態に係るノブ構造を示し、エンコーダ嵌合部11Jの軸線方向先端部分を薄板37で接合した要部の断面図である。第10の実施形態に係るノブ構造(第10ノブ構造と称す)は、第10ノブ本体10Jと、第10エンコーダ嵌合部11Jとを有する。第10ノブ本体10Jの環状壁部34には、第10エンコーダ嵌合部11Jの大部分が内嵌されている。第10エンコーダ嵌合部11Jは、嵌合部本体38、薄板部37およびフランジ部39を備え、これらは一体的に形成されている。嵌合部本体38の軸線方向一端部には、半径方向外方に所定小距離延びるフランジ部39が形成されている。嵌合部本体38の軸線方向他端部には、該軸線方向他端部を封鎖する薄板部37が形成されている。すなわちエンコーダ嵌合部11Jは、薄板部37と嵌合部本体38とで有底円筒形状に形成される。このような第10エンコーダ嵌合部11Jにエンコーダ軸16が内嵌係合される構成になっている。第10ノブ本体10Jに前記規定荷重が印加されるとき、薄板部37は、エンコーダ軸16の先端部分に阻止されて破断し、前記空間10bの容積を縮小することで、エンコーダ軸16と第10ノブ本体10Jとの固着状態を解除するようになっている。なお薄板部37が破断するとともにフランジ部39が嵌合部本体38から破断する場合もある。
以上説明した第10ノブ構造によれば、第10ノブ本体10Jに前記規定荷重が印加されるとき、少なくとも第10エンコーダ嵌合部11Jの薄板部37は、エンコーダ軸16の先端部分に阻止されて破断し前記空間10bの容積を縮小することで、第10ノブ本体10Jとエンコーダ軸16との固着状態を解除することができる。よって前記規定荷重印加時、第10ノブ本体10Jの突出量が一定値以下となることを満足することができる。通常使用時においては、第10ノブ本体10Jの嵌合安定性を高めることが可能となる。
図13は、本発明の第11の実施形態に係るノブ構造を示し、リブ33に切り込み33aが形成される要部の断面図である。第11の実施形態に係るノブ構造(第11ノブ構造と称す)では、第9ノブ構造における複数の接合リブ33に、それぞれ切り込み33aが形成された構造となっている。これら切り込み33aは、本第11ノブ構造のエンコーダ嵌合部11Kの軸芯と同一軸芯でかつ、機器内部側つまりエンコーダ軸16側に臨むように形成されている。第11ノブ構造のノブ本体10Kのつまみ天面10aにz方向一方の規定荷重が印加されるとき、複数の接合リブ33の切り込み部分が破断し、前記ノブ本体10Kとエンコーダ軸16との固着状態を解除し得る構成になっている。以上説明した第11ノブ構造によれば、複数の接合リブ33の切り込み部分を確実にかつ迅速に破断することができる。その他第9ノブ構造と同様の効果を奏する。
図14は、本発明の第12の実施形態に係るノブ構造を示し、薄板37に切り込み37aが形成される要部の断面図である。第12の実施形態に係るノブ構造(第12ノブ構造と称す)では、第10ノブ構造における薄板部37に、切り込み37aが形成された構造となっている。該切り込みは、本第12ノブ構造のエンコーダ嵌合部11Lの軸芯と同一軸芯でかつ、機器内部側つまりエンコーダ軸16側に臨むように形成されている。ノブ本体10Lへの規定荷重印加時に、薄板部37の切り込み部分が破断し、前記空間10bの容積を縮小することで、前記ノブ本体10Lとエンコーダ軸16との固着状態を解除し得る構成になっている。以上説明した第12ノブ構造によれば、薄板部37の切り込み部分を確実にかつ迅速に破断することができる。その他第10ノブ構造と同様の効果を奏する。
図15は、本発明の第13の実施形態に係るノブ構造を示し、図15(a)は、破断しうる基板40とエンコーダとの関係を示す平面図、図15(b)は破断前の基板40等の断面図、図15(c)は破断後の基板40等の断面図である。第13の実施形態に係るノブ構造(第13ノブ構造)は、第13ノブ本体10Mと、支持板体としての基板40とを有する。エンコーダ軸16の軸線方向先端部は、第13ノブ本体10Mに固着され、エンコーダ軸16の軸線方向基端部は基板40に固着されている。前記基板40において、エンコーダ軸16の軸線方向基端部付近には、該基端部に一定間隔をあけ、かつ該基端部の周縁部分に平行に複数の孔40aが形成されている。第13ノブ本体10Mに規定荷重が印加されるとき、当該基板は複数の孔40aに沿って破断し、この電子機器内への第13ノブ本体10Mの没入を許容する構造になっている。
以上説明した第13ノブ構造によれば、第13ノブ本体10Mに規定の荷重が与えられない通常使用時においては、第13ノブ本体10Mを電子機器から極力突出つまり露出した状態に設定することが可能となり、その操作性等を良好にすることが可能となる。第13ノブ本体10Mへの規定荷重印加時には、第13ノブ本体10Mの突出量が一定値以下となることを満足することができる。したがって既存のノブ本体10Mを用いて前述の効果を奏することができる。それ故、ノブ本体10M等の金型を設計変形する必要がなくなり、製作コストの低減を図ることができる。
図16は、本発明の第14の実施形態に係るノブ構造を示し、図16(a)は弾性変形前の前板等の断面図、図16(b)は弾性変形後の前板等の断面図、図16(c)は前板の当て爪を示す平面図である。第14の実施形態に係るノブ構造(第14ノブ構造と称す)は、第14ノブ本体10Nと、エンコーダ軸16および基板40を支持する支持部材41とを有する。支持部材41は、前板42および爪部43を含む。爪部43は、L字形状に形成されて前板42の周縁部よりも突出するように設けられる。前板42のうち爪部43の基端部分付近には、スリット44が形成されている。爪部43の先端部分は、基端部分から直角に立設されている。基板40と前板42とは適当間隔をあけて平行となるように配設されている。
第14ノブ本体10Nに規定荷重が印加されるとき、爪部43の先端部分が基板40の端部に押圧されて弾性変形する。この弾性変形量つまり撓み量を調整することで、この電子機器内への第14ノブ本体10Nの没入を許容する構造になっている。具体的には、爪部43の基端部分から先端部分に至る長さL1を長くすればする程、爪部43の撓み量を大きくすることができる。その爪部43の材質、板厚等に応じて前記撓み量を調整することが可能となる。本第14ノブ構造は、電子機器の特に端部付近において好適に適用される。以上説明した第14ノブ構造によれば、第14ノブ本体10Nに規定荷重が印加されるとき、支持部材41の一部つまり爪部43の先端部分が弾性変形することによって、第14ノブ本体10Nは電子機器内への没入を許容される。したがって第14ノブ本体10Nへの規定荷重印加後、通常使用状態に移行すると、爪部43は弾性復帰するので、当該ノブ構造を繰り返し使用することが可能となる。よってノブ構造の耐久性を高め、費用の低減を図ることが可能となる。
図17は、本発明の第15の実施形態に係るノブ構造を示し、前板42の当て爪に切り込み43aが形成された平面図である。第15の実施形態に係るノブ構造(第15ノブ構造)では、爪部43の基端部分から先端部分に至る長手方向中間付近部に、切り込み43aが形成されている。その他第14ノブ構造と同様の効果を奏する。第15ノブ構造によれば、爪部43に切り込み43aが形成されているので、規定荷重印加時において、該爪部の切り込み43a付近の一部を容易にかつ迅速に弾性変形させることができる。なお切り込み43aに形成位置は、必ずしも爪部43の前記長手方向中間付近部だけに限定されるものではない。その他第14ノブ構造と同様の効果を奏する。
図18は、本発明の第16の実施形態に係るノブ構造を示し、図18(a)は、前板の当て爪が傾斜状に設けられる形態の断面図、図18(b)は、前板の当て爪を示す平面図である。第16の実施形態に係るノブ構造(第16ノブ構造と称す)は、第16ノブ本体10Pと、エンコーダ軸16および基板40を支持する支持部材45とを有する。支持部材45のうち前板46は、基板40に対し適当間隔をあけて平行となるように配設されている。爪部47は、前板46の周縁部よりも突出しかつ周縁部に対し傾斜状に形成され基板40に近接する。前板46と爪部47との成す角度α(傾斜角度α)は、本ノブ構造の通常使用時において、たとえば120度に設定されている。ただし傾斜角度αは必ずしも120度に限定されるものではない。
第16ノブ本体10Pに規定荷重が印加されるとき、爪部47の先端部分が基板40の端部に押圧されて弾性変形する。この弾性変形量つまり撓み量を調整することで、この電子機器内への第16ノブ本体10Pの没入を許容する構造になっている。特に、爪部47が基板40に傾斜状に近接するように形成されているので、規定荷重印加時における撓み量を容易に調整することが可能となる。逆に言えば、前記傾斜角度αを微調整するだけで、種々の規定荷重に対応する撓み量を実現することが可能となる。また特別な材質から成る支持部材を適用することなく、第16ノブ本体10Pの没入を許容する構造を実現できる。それ故、ノブ構造の費用の低減を図ることができる。
図19は、本発明の第17の実施形態に係るノブ構造を示し、傾斜状の当て爪に切り込み47aが形成された平面図である。本ノブ構造によれば、爪部47の切り込み47a付近の一部を容易にかつ迅速に弾性変形させることができる。その他第16ノブ構造と同様の効果を奏する。
図20は、本発明の第18の実施形態に係るノブ構造を示し、図20(a)は、基板40Aとエンコーダとの関係を示す平面図、図20(b)は、前板の当て爪が傾斜状に設けられる形態の断面図である。第18の実施形態に係るノブ構造(第18ノブ構造)は、図示外の第18ノブ本体と、支持板体としての基板40Aと、支持部材45とを有する。基板40Aは、主基板48と、この主基板48に連結部49を介して連結される副基板50とを有する。主基板48の端部付近には、連結部49を除き一対のスリット48aが形成されている。これらスリット48aは、基板40Aの厚み方向に見てそれぞれL字状を成すように形成されている。副基板50は、このようなスリット48aによって連結部49を基端として弾性変形可能に構成されている。前記支持基板45のうち前板46は、基板40Aに対し適当間隔をあけて平行となるように配設されている。爪部47は、前板46の周縁部よりも突出しかつ周縁部に対し傾斜状に形成され副基板50の先端部に近接する。
前記第18ノブ本体に規定荷重が印加されるとき、爪部47の先端部分が副基板50の先端部に押圧されて弾性変形する。この弾性変形量つまりたわみ量を調整することで、この電子機器内への第18ノブ本体の没入を許容する構造になっている。副基板50が連結部49を基端として弾性変形可能に構成されるうえ、爪部47が副基板50に傾斜状に近接するように形成されているので、規定荷重印加時における撓み量を、第15〜17ノブ構造よりも一層容易に調整することが可能となる。その他第15〜17ノブ構造と同様の効果を奏する。
本発明の第1の実施形態に係るノブ構造を示し、図1(a)は規定荷重付与前の要部の断面図、図1(b)は規定荷重付与後の要部の断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るノブ構造を示し、図2(a)はノブ本体10の正面図、図2(b)はノブ本体10の側面図、図2(c)はノブ本体10の底面図である。 第1の実施形態を部分的に変更した変更形態に係るノブ構造を示し、図3(a)は規定荷重付与前の要部の断面図、図3(b)は規定荷重付与後の要部の断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るノブ構造を示し、接合リブ14に切り込み14aが形成される要部の断面図である。 本発明の第3の実施形態に係るノブ構造を示し、薄板22から成る弱部に切り込み22aが形成される要部の断面図である。 本発明の第4の実施形態に係るノブ構造を示し、ノブ本体10Cにリブ23が設けられる要部の断面図である。 本発明の第5の実施形態に係るノブ構造を示し、エンコーダ嵌合部11Dにリブ26が設けられる要部の断面図である。 本発明の第6の実施形態に係るノブ構造を示し、エンコーダ嵌合部11Eにローレットが形成される要部の断面図である。 本発明の第7の実施形態に係るノブ構造を示し、ノブ本体10Fにエンコーダ嵌合部11Fが螺着される要部の断面図である。 本発明の第8の実施形態に係るノブ構造を示し、ノブ本体10Gにエンコーダスイッチ突き当てリブ31が設けられる要部の断面図である。 本発明の第9の実施形態に係るノブ構造を示し、エンコーダ嵌合部11Hの軸線方向先端部分をリブ33で接合した要部の断面図である。 本発明の第10の実施形態に係るノブ構造を示し、エンコーダ嵌合部11Jの軸線方向先端部分を薄板37で接合した要部の断面図である。 本発明の第11の実施形態に係るノブ構造を示し、リブ33に切り込み33aが形成される要部の断面図である。 本発明の第12の実施形態に係るノブ構造を示し、薄板37に切り込み37aが形成される要部の断面図である。 本発明の第13の実施形態に係るノブ構造を示し、図15(a)は、破断しうる基板40とエンコーダとの関係を示す平面図、図15(b)は破断前の基板40等の断面図、図15(c)は破断後の基板40等の断面図である。 本発明の第14の実施形態に係るノブ構造を示し、図16(a)は弾性変形前の前板等の断面図、図16(b)は弾性変形後の前板等の断面図、図16(c)は前板の当て爪を示す平面図である。 本発明の第15の実施形態に係るノブ構造を示し、前板42の当て爪に切り込み43aが形成された平面図である。 本発明の第16の実施形態に係るノブ構造を示し、図18(a)は、前板の当て爪が傾斜状に設けられる形態の断面図、図18(b)は、前板の当て爪を示す平面図である。 本発明の第17の実施形態に係るノブ構造を示し、傾斜状の当て爪に切り込み47aが形成された平面図である。 本発明の第18の実施形態に係るノブ構造を示し、図20(a)は、基板40Aとエンコーダとの関係を示す平面図、図20(b)は、前板の当て爪が傾斜状に設けられる形態の断面図である。
従来のノブ構造を示し、図21(a)は前面パネル1およびVOLつまみ2の正面図、図21(b)は通常時のノブ構造の断面図、図21(c)は規定荷重付与時のノブ構造の断面図である。
符号の説明
10 ノブ本体
10a つまみ天面
11 エンコーダ嵌合部
14 接合リブ
16 エンコーダ軸
22 薄板
22a 切りこみ
23 リブ
24 環状壁部
26 リブ
29a 雌ねじ
30 雄ねじ
31 エンコーダスイッチ突き当てリブ
33 リブ
33a 切り込み
37 薄板部
37a 切り込み
39 フランジ部
40 基板
41 支持部材
43,47 爪部
47a 切り込み
48 主基板
50 副基板

Claims (6)

  1. 機器に付設される突出部の突出量を変位させる突出量変位構造において、
    前記突出部は、荷重が与えられると該突出部または機器の一部が破断または変形し、機器内へ没入し突出量を変位させることを特徴とする突出量変位構造。
  2. 機器に付設されるノブ構造において、
    ノブ本体と、
    前記ノブ本体に空間が形成されるように装着され、かつ前記機器の部品に嵌合される嵌合部とを備え、
    前記ノブ本体は、荷重が与えられると前記嵌合部の一部が破断または変形し、前記空間容積を縮小することを特徴とするノブ構造。
  3. 機器に付設されるノブ構造において、
    ノブ本体と、
    前記ノブ本体に空間が形成されるように装着され、かつ前記機器の部品に嵌合される嵌合部とを備え、
    前記ノブ本体は、荷重が与えられると該ノブ本体の一部が嵌合部に阻止されて破断または変形し、前記空間容積を縮小することを特徴とするノブ構造。
  4. 機器に付設されるノブ構造において、
    前記機器の部品に空間が形成されるように装着されるノブ本体を備え、
    前記ノブ本体は、荷重が与えられると、該ノブ本体の一部が前記部品に阻止されて破断または変形し、前記空間容積を縮小することを特徴とするノブ構造。
  5. 機器に付設されるノブ構造において、
    前記機器の部品に装着されるノブ本体と、
    前記部品を一体に支持する支持部材であって、前記ノブ本体に荷重が与えられると、該支持部材の一部が破断または変形し、機器内へのノブ本体の没入を許容する支持部材とを有することを特徴とするノブ構造。
  6. 機器に付設される突出部の突出量を変位させる突出量変位方法において、
    前記突出部に荷重を与える第1工程と、
    この第1工程の後、該突出部の一部を破断または変形させる第2工程とを有することを特徴とする突出量変位方法。
JP2005024247A 2005-01-31 2005-01-31 突出量変位構造、ノブ構造および突出量変位方法 Withdrawn JP2006210288A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005024247A JP2006210288A (ja) 2005-01-31 2005-01-31 突出量変位構造、ノブ構造および突出量変位方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005024247A JP2006210288A (ja) 2005-01-31 2005-01-31 突出量変位構造、ノブ構造および突出量変位方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006210288A true JP2006210288A (ja) 2006-08-10

Family

ID=36966868

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005024247A Withdrawn JP2006210288A (ja) 2005-01-31 2005-01-31 突出量変位構造、ノブ構造および突出量変位方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006210288A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006277045A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 Clarion Co Ltd 回転ノブ
WO2009081493A1 (ja) * 2007-12-26 2009-07-02 Pioneer Corporation 操作ノブの支持構造及び該操作ノブの支持構造を備えた電子機器
WO2009084115A1 (ja) 2007-12-28 2009-07-09 Pioneer Corporation 操作ノブの支持構造及び該操作ノブの支持構造を備えた電子機器
JP2009170399A (ja) * 2007-12-18 2009-07-30 Panasonic Corp 回転操作型電子部品およびそれを搭載した電子機器
JP2010184541A (ja) * 2009-02-10 2010-08-26 Calsonic Kansei Corp 車載用ダイアル式操作装置
US7908713B2 (en) 2007-04-26 2011-03-22 Denso Corporation Operating knob
US9006591B2 (en) 2012-11-13 2015-04-14 Electrolux Home Products, Inc. Appliance control knob support

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006277045A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 Clarion Co Ltd 回転ノブ
US7908713B2 (en) 2007-04-26 2011-03-22 Denso Corporation Operating knob
JP2009170399A (ja) * 2007-12-18 2009-07-30 Panasonic Corp 回転操作型電子部品およびそれを搭載した電子機器
WO2009081493A1 (ja) * 2007-12-26 2009-07-02 Pioneer Corporation 操作ノブの支持構造及び該操作ノブの支持構造を備えた電子機器
JP4967030B2 (ja) * 2007-12-26 2012-07-04 パイオニア株式会社 操作ノブの支持構造及び該操作ノブの支持構造を備えた電子機器
WO2009084115A1 (ja) 2007-12-28 2009-07-09 Pioneer Corporation 操作ノブの支持構造及び該操作ノブの支持構造を備えた電子機器
JP5006943B2 (ja) * 2007-12-28 2012-08-22 パイオニア株式会社 操作ノブの支持構造及び該操作ノブの支持構造を備えた電子機器
JP2010184541A (ja) * 2009-02-10 2010-08-26 Calsonic Kansei Corp 車載用ダイアル式操作装置
US9006591B2 (en) 2012-11-13 2015-04-14 Electrolux Home Products, Inc. Appliance control knob support

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006210288A (ja) 突出量変位構造、ノブ構造および突出量変位方法
JP4325699B2 (ja) 操作つまみ
US20040175250A1 (en) Jointing member
US6033168A (en) Jacking screw
US20110008131A9 (en) Tie for identification ring
WO2017099031A1 (ja) クリップ
JP2004338427A (ja) 電子機器
JP2007176452A (ja) 取付構造体
JP5324443B2 (ja) ブラインドマウント用留め具
JP2005193899A (ja) 構成要素をステアリングコラムジャケットに取り付けるための装置
JP2003074530A (ja) ダッシュサイレンサー取付用スペーサ
JP6412649B2 (ja) ケーブルリール
KR101172101B1 (ko) 텔레스코프 조향장치
JP2006066288A (ja) 操作機構
US9169919B2 (en) Assembly of knob and lever
JP2009270714A (ja) 固定装置
JP2019039506A (ja) ボールジョイント及び車両用ドア開閉装置
JP2002339930A (ja) クリップ
AU2011307580B2 (en) Tool for deforming threads at a particular location on a fastener
JP4827895B2 (ja) クリップ
JP6203772B2 (ja) スクリューホール用キャップ
JP2009108875A (ja) 誤組付け防止具
KR20150119633A (ko) 자동차의 조향장치
JP2005054839A (ja) ボールジョイントのプロテクタ
KR101172099B1 (ko) 텔레스코프 조향장치

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080401