JP2002174278A - ドラムブレーキ - Google Patents
ドラムブレーキInfo
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Abstract
トダウンおよび軽量化を図る。 【解決手段】 一対のアーム62a、62bを有するト
ーションスプリング62によって一対のブレーキシュー
12、14を互いに接近するように付勢し、制動解除時
に待機位置まで戻すとともに、取付プレート64のばね
部64aによりトーションスプリング62の中間位置6
2cをバッキングプレート10から離間する方向へ付勢
することにより、アーム62a、62bをバッキングプ
レート10側へ付勢してブレーキシュー12、14をバ
ッキングプレート10に押圧するようにした。
Description
り、特に、一対のブレーキシューを互いに接近する方向
へ付勢したりバッキングプレートに押圧したりする技術
に関するものである。
能に配設され、拡開装置によって互いに離間させられる
ことにより、回転ドラムに押圧されて制動力を発生する
一対のブレーキシューを備えているドラムブレーキが、
例えば車両用の常用ブレーキ(サービスブレーキ)やパ
ーキングブレーキなど種々の回転制動装置に用いられて
いる。
用ドラムブレーキ8は、常用ブレーキおよびパーキング
ブレーキとして用いられるもので、(a) は正面図、(b)
は(a) におけるB−B断面拡大図であり、車輪を回転可
能に支持している車体側部材に固設される略円板形状の
バッキングプレート10には、円弧形状を成す一対のブ
レーキシュー12、14がシューホールドダウン装置1
6、18により互いに接近離間可能に配設されている。
ブレーキシュー12、14は摩擦部材に相当するもの
で、バッキングプレート10の板面と略平行な平板状の
シューウェブ20と、そのシューウェブ20の外周側端
縁にT字状に一体的に固設されたシューリム22と、そ
のシューリム22の外周面に固着されたライニング(摩
擦材)24とを備えてそれぞれ構成されている。上記シ
ューホールドダウン装置16、18は、ブレーキシュー
12、14をバッキングプレート10と略平行な方向の
移動可能にバッキングプレート10に押圧して離脱不能
に取り付けるためのもので、例えばシューウェブ20の
中間部を貫通してバッキングプレート10に係止される
ピンや、そのピンの先端部(頭部)に配設されたカップ
とシューウェブ20との間に設けられた圧縮コイルスプ
リングなどを備えて構成されている。本実施例ではブレ
ーキシュー12がリーディングシューで、ブレーキシュ
ー14がトレーリングシューである。
(上端部)は、バッキングプレート10に配設されたブ
レーキアクチュエータ26の両端部とそれぞれ係合させ
られて、常用ブレーキの制動時、すなわちブレーキ操作
部材であるブレーキペダルの踏込み操作時には、そのブ
レーキアクチュエータ26によってそれぞれ離間する方
向へ拡開させられ、車輪と一体的に回転する回転ドラム
27に押圧されて制動力を発生する。ブレーキアクチュ
エータ26は拡開装置として機能するもので、ブレーキ
ペダルの踏込み操作力に応じて油圧を発生する油圧シリ
ンダなどである。ブレーキアクチュエータ26の近傍で
あってバッキングプレート10の内周側の位置には、ブ
レーキシュー12、14に跨がってリターンスプリング
(実施例では引張コイルスプリング)28が張設され、
互いに接近する方向へ付勢されているとともに、リター
ンスプリング28の内部を挿通するようにストラット3
0が配設され、非制動時にリターンスプリング28の付
勢力に従って接近させられる一対のブレーキシュー1
2、14の待機位置(接近位置)が規定されるようにな
っている。また、ブレーキシュー12、14の他端部
(下端部)は、バッキングプレート10または車体側部
材に一体的に固定されたアンカ32にそれぞれ当接させ
られており、そのアンカ32によって制動力が受け止め
られるとともに、常には引張コイルスプリング33によ
ってアンカ32との係合状態が維持されるようになって
いる。
20のバッキングプレート10側の面には、パーキング
ブレーキレバー34がブレーキアクチュエータ26側に
位置する部分においてシューウェブ20に対して略垂直
な取付軸36の軸心まわりに回動可能に取り付けられて
いるとともに、前記ストラット30は、このパーキング
ブレーキレバー34と他方のブレーキシュー12とに跨
がって配設されている。したがって、運転席に設けられ
たパーキングブレーキ操作レバーが操作され、ブレーキ
ケーブル38が引っ張られてパーキングブレーキレバー
34が取付軸36の左まわりに回動させられると、スト
ラット30を介してブレーキシュー12が右方向へ移動
させられ、回転ドラム27に押圧されて制動力を発生す
るとともに、反作用で取付軸36と共にブレーキシュー
14が左方向へ移動させられ、回転ドラム27に押圧さ
れて制動力を発生する。パーキングブレーキレバー34
は、パーキングブレーキの非制動時には前記リターンス
プリング28や、ブレーキケーブル38の周囲に配設さ
れたリターンスプリング39の作用で係合突起34aが
ブレーキシュー14のシューリム22に当接する一定の
基準位置に保持され、ブレーキシュー14はパーキング
ブレーキレバー34を介してストラット30により待機
位置が規定される。上記パーキングブレーキレバー34
やストラット30も、一対のブレーキシュー12、14
を互いに離間させる拡開装置に相当する。
バー34を介して一方のブレーキシュー14に回転不能
に係合させられた第1ストラット部材40と、他方のブ
レーキシュー12のシューウェブ20に回転不能に係合
させられた第2ストラット部材42と、それ等のストラ
ット部材40、42の間に回転可能に配設されたアジャ
スタホイール44とを備えている。円板形状のアジャス
タホイール44には、雄ねじが設けられたねじ軸48お
よび円柱形状の嵌合軸50が互いに反対方向へ突き出す
ように中心線上に一体的に設けられており、ねじ軸48
は第1ストラット部材40に設けられたねじ穴に螺合さ
れている一方、嵌合軸50は第2ストラット部材42に
設けられた嵌合穴に相対回転可能に嵌合されている。
シュー12に配設されたアジャストレバー52と共にシ
ュー間隙自動調節機構54を構成しており、そのアジャ
ストレバー52によってアジャスタホイール44が一方
向へ回転させられると、ねじの作用で第1ストラット部
材40がアジャスタホイール44から離間させられてス
トラット30の全長が伸長し、非制動時における一対の
ブレーキシュー12、14の待機位置が離間させられる
ことにより、ライニング24の摩耗に拘らずブレーキシ
ュー12、14と回転ドラム27との間のシュー間隙
(両方の合計)が略一定に維持される。
12のシューウェブ20に対して垂直な取付軸56の軸
心まわりに回動可能に、シューウェブ20のバッキング
プレート10側に配設されているとともに、そのブレー
キシュー12との間に設けられた引張コイルスプリング
58によって取付軸56の左まわりへ付勢され、常には
係合部52aが第2ストラット部材42に係合させられ
て、その第2ストラット部材42を第1ストラット部材
40側へ付勢している。これにより、常用ブレーキの制
動時に一対のブレーキシュー12、14が離間させられ
る際には、その離間に伴ってストラット30が反対側の
ブレーキシュー14に追従して移動させられるととも
に、アジャストレバー52は、そのストラット30とブ
レーキシュー12との相対移動に伴って取付軸56まわ
りに回動させられる。アジャストレバー52の回動量
は、ブレーキシュー12、14の離間量すなわち非制動
時におけるシュー間隙に対応し、その回動量が一定量を
越えると先端の爪部52bがアジャスタホイール44に
係合させられ、そのアジャスタホイール44を一方向へ
回転させてストラット30を伸長させる。引張コイルス
プリング58は付勢手段に相当する。
リング28の付勢力に従ってブレーキシュー12と第2
ストラット部材42とが当接するまでストラット30が
右方向へ移動させられるのに伴い、アジャストレバー5
2は引張コイルスプリング58の付勢力に抗して取付軸
56の右まわりに戻り回動させられる。アジャスタホイ
ール44の外周部には、一方向と反対方向へ歯先が傾斜
している鋸歯が全周に設けられており、制動時(ブレー
キシュー12、14の離間時)にはアジャストレバー5
2の爪部52bと係合させられることによりその一方向
へ回転させられるが、制動解除時のアジャストレバー5
2の戻り回動時には、ねじ軸48等の摩擦による回転抵
抗によってアジャスタホイール44の戻り回転が阻止さ
れ、爪部52bが鋸歯を乗り越えるようになっている。
うな従来のドラムブレーキにおいては、一対のブレーキ
シュー12、14がそれぞれシューホールドダウン装置
16、18によってバッキングプレート10に配設され
ているとともに、両ブレーキシュー12、14に跨がっ
て張設されたリターンスプリングによって待機位置まで
戻されるようになっているため、部品点数や組付工数が
多くてコストが高くなるとともに重量が重くなるという
問題があった。
もので、その目的とするところは、部品点数を少なくし
てコストダウンおよび軽量化を図ることにある。
めに、第1発明は、バッキングプレートに互いに接近離
間可能に配設され、拡開装置によって互いに離間させら
れることにより、回転ドラムに押圧されて制動力を発生
する一対のブレーキシューを備えているドラムブレーキ
において、前記バッキングプレートに配設されるととも
に、一対のアームがそれぞれ前記一対のブレーキシュー
に係止され、その一対のブレーキシューを互いに接近す
る方向へ付勢するとともにバッキングプレートに押圧す
るトーションスプリングを有することを特徴とする。
おいて、(a) 前記トーションスプリングは、前記一対の
アームが略U字形状に突き出しているもので、中間位置
において、前記バッキングプレートと一体的に配設され
ているアンカに取付プレートを介して取り付けられ、そ
の一対のアームが弾性的に拡開させられた状態で前記一
対のブレーキシューに係止されている一方、(b) 前記取
付プレートには、前記トーションスプリングの前記中間
位置に係止されることにより、前記一対のアームの先端
側が前記バッキングプレートに接近するように付勢する
ばね部が一体に設けられていることを特徴とする。
おいて、前記トーションスプリングは、中間位置に円環
形状のコイル部を有するとともに、そのコイル部から前
記一対のアームが略U字形状に突き出しているもので、
そのコイル部において、前記バッキングプレートと一体
的に配設されているアンカに取付プレートを介して取り
付けられ、その一対のアームが弾性的に拡開させられた
状態で前記一対のブレーキシューに係止されているとと
もに、その取付プレートによってそのコイル部が弾性変
形させられることにより、自身の弾性で前記一対のアー
ムの先端側を前記バッキングプレートに接近するように
押圧するようになっていることを特徴とする。
トーションスプリングによって一対のブレーキシューが
互いに接近する方向へ付勢されるとともにバッキングプ
レートに押圧されるようになっているため、従来のよう
に個々のブレーキシューをシューホールドダウン装置に
よってバッキングプレートに取り付けたり、両ブレーキ
シューに跨がって張設されたリターンスプリングによっ
て待機位置まで戻したりする場合に比較して、部品点数
や組付工数が大幅に節減されて軽量且つ安価に構成され
る。
ンカに取り付けるための取付プレートにばね部が一体に
設けられ、トーションスプリングを介して一対のブレー
キシューがバッキングプレートに押圧されるようになっ
ているため、ばね部を取付プレートと別体に設ける場合
に比較して装置が一層簡単で軽量且つ安価に構成され
る。また、取付プレートに設けられたばね部によってト
ーションスプリングを付勢し、一対のブレーキシューを
バッキングプレートに押圧するため、第3発明のように
トーションスプリング自体の弾性で押圧する場合に比較
して、所定の押圧力を安定して作用させることができ
る。
ンスプリングが用いられ、そのコイル部が弾性変形させ
られることにより、自身の弾性で一対のアームの先端側
をバッキングプレートに接近させて一対のブレーキシュ
ーをバッキングプレートに押圧するようになっているた
め、第2発明のように取付プレートにばね部を設ける場
合に比較して装置が簡単に構成される。
に好適に適用されるが、車両用以外の各種の回転制動装
置にも適用され得る。また、常用ブレーキ用のドラムブ
レーキでもパーキングブレーキ用のドラムブレーキでも
差し支えなく、両方の機能を有するものや、ディスクブ
レーキにドラムブレーキが内蔵されているドラムインデ
ィスクブレーキにも適用され得る。ドラムブレーキとし
ては、リーディング・トレーリング型、デュオサーボ
型、ツー・リーディング型など、種々のタイプのものに
適用することが可能である。なお、車両には、自動車だ
けでなく電車や自動二輪車なども含む。
アクチュエータであっても良いし、ブレーキレバーおよ
びストラットにより機械的に拡開させるものでも良いな
ど、種々の装置を採用できる。
リングがアンカに配設されるようになっているが、バッ
キングプレートに直接取り付けたり、バッキングプレー
トに配設されたアンカ以外の部材に取り付けたりするこ
ともできる。アンカは、バッキングプレートに固定され
るものでも良いが、バッキングプレートが固設される車
体側部材等の支持部材に直接固定されるものでも良い。
また、取付プレートは、トーションスプリングを取り付
けることだけを目的として配設されるものでも良いが、
アンカに当接させられる一対のブレーキシューと係合さ
せられて位置決めする機能(バッキングプレートからの
離間防止機能)など、他の機能を兼用しているものでも
良い。
体に設けられているが、第1発明の実施に際しては、一
対のアームの先端側がバッキングプレートに接近するよ
うにトーションスプリングを付勢するばね部材を別個に
設けることも可能である。第3発明では円環形状のコイ
ル部を有するトーションスプリングが用いられている
が、第1発明、第2発明の実施に際しても、円環形状の
コイル部を有するトーションスプリングを採用すること
ができる。コイル部の円環形状は、完全な円である必要
はなく楕円などでも差し支えない。
詳細に説明する。図1は、本発明が前記図5のリーディ
ング・トレーリング型車両用ドラムブレーキ8に適用さ
れた場合の車両用ドラムブレーキ60を説明する図で、
(a) はパーキングブレーキレバー34などの一部の構成
部品を省略した概略構成を示す斜視図、(b) はトーショ
ンスプリング62の取付部分を示す斜視図、(c) は(b)
におけるC−C断面図であり、図5の車両用ドラムブレ
ーキ8に比較して、シューホールドダウン装置16、1
8およびリターンスプリング28の代わりにトーション
スプリング62が用いられている点が相違する。
ム62a、62bを有して略U字形状乃至は半円弧形状
を成しており、全体としてバッキングプレート10と略
平行になる姿勢で配設され、アーム62a、62bの間
の中間位置62cにおいて、取付プレート64を介して
アンカ66に取り付けられている。取付プレート64に
は、中間位置62cの中央部分をバッキングプレート1
0から離間する方向へ付勢するU字形状のばね部64a
が一体に設けられているとともに、その中央部分の両側
に係合させられてバッキングプレート10から離間する
ことを阻止する一対の爪部64b、64cを備えてお
り、これによりアーム62a、62bの先端側がバッキ
ングプレート10に接近するようにトーションスプリン
グ62が付勢される。
記ストラット30の近傍まで延び出し、ブレーキシュー
12、14のシューウェブ20に設けられた係止穴20
hにそれぞれ係止されているとともに、アーム62a、
62bの中間部分には、配設状態においてバッキングプ
レート10側へ膨出する凸部が設けられてシューウェブ
20の中央付近、すなわち前記シューホールドダウン装
置16、18の配設部と略同じ部分に係合させられるよ
うになっており、前記ばね部64aによってアーム62
a、62bの先端側がバッキングプレート10に接近す
るように付勢されることにより、その凸部を介して一対
のブレーキシュー12、14がバッキングプレート10
に押圧される。これにより、シューホールドダウン装置
16、18が不要となる。
性的に拡開させられた状態で係止穴20hに係止されて
おり、自身の弾性で一対のブレーキシュー12、14を
互いに接近させるように付勢して、前記ブレーキアクチ
ュエータ26やパーキングブレーキレバー34による制
動の解除時に、一対のブレーキシュー12、14を待機
位置まで戻すようになっている。これにより、前記リタ
ーンスプリング28が不要となる。また、トーションス
プリング62の曲げRが大きいため、応力集中が緩和さ
れる。なお、本実施例では、ブレーキアクチュエータ2
6とストラット30との間に、両ブレーキシュー12、
14に跨がって補助スプリング(引張コイルスプリン
グ)70が配設されているが、この補助スプリング70
を省略することも可能である。
68によってバッキングプレート10に一体的に固設さ
れているとともに、取付プレート64の一部はアンカ6
6から外側へ突き出し、アンカ66に当接させられる一
対のブレーキシュー12、14と係合させられてバッキ
ングプレート10からの離間を防止するように位置決め
する機能を兼ね備えている。
いては、トーションスプリング62によって一対のブレ
ーキシュー12、14が互いに接近する方向へ付勢され
るとともにバッキングプレート10に押圧されるように
なっているため、従来(図5)のように個々のブレーキ
シュー12、14をシューホールドダウン装置16、1
8によってバッキングプレート10に取り付けたり、両
ブレーキシュー12、14に跨がって張設されたリター
ンスプリング28によって待機位置まで戻したりする場
合に比較して、部品点数や組付工数が大幅に節減されて
軽量且つ安価に構成される。
グ62をアンカ66に取り付けるための取付プレート6
4にばね部64aが一体に設けられ、トーションスプリ
ング62を介して一対のブレーキシュー12、14がバ
ッキングプレート10に押圧されるようになっているた
め、取付プレート64と別体にばね部材を設ける場合に
比較して装置が一層簡単で軽量且つ安価に構成される。
また、取付プレート64に設けられたばね部64aによ
ってトーションスプリング62を付勢し、一対のブレー
キシュー12、14をバッキングプレート10に押圧す
るため、トーションスプリング62自体の弾性で押圧す
る場合に比較して、トーションスプリング62の製作バ
ラツキが吸収され、所定の押圧力を安定して作用させる
ことができる。
お、以下の実施例で前記実施例と実質的に共通する部分
には同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
所の回曲部72c〜72gを備えており、その内の中央
の回曲部72eが前記ばね部64aと係合させられてバ
ッキングプレート10から離間するように付勢されてい
るとともに、回曲部72d、72fの近傍が前記爪部6
4b、64cに係止され、U字形状に突き出す一対のア
ーム72a、72bの先端側がバッキングプレート10
側(図2における紙面の裏側)へ付勢されている。この
ように5箇所の回曲部72c〜72gが設けられること
により、アーム72a、72bの先端側をバッキングプ
レート10側へ向かって押圧するばね定数が小さくな
り、押圧荷重のばらつきが抑制される。なお、回曲部の
数は適宜変更できる。図2は、図1の(b) に相当する斜
視図である。
位置に円環形状のコイル部74cを有するとともに、そ
のコイル部74cから一対のアーム74a、74bが略
U字形状に突き出しているもので、そのコイル部74c
において、前記アンカ66に取付プレート76を介して
取り付けられ、一対のアーム74a、74bが弾性的に
拡開させられた状態で前記一対のブレーキシュー12、
14に係止されている。また、コイル部74cの上部、
すなわちアーム74a、74bの突き出し側部分が、バ
ッキングプレート10側へ弾性変形させられた状態で取
付プレート76の爪部76aに係止されており、トーシ
ョンスプリング74自身の弾性で一対のアーム74a、
74bの先端側がバッキングプレート10に接近するよ
うに付勢されている。図3の(a) は正面図で、(b) は
(a) におけるB−B断面図である。
リング74自身の弾性で、一対のブレーキシュー12、
14を互いに接近させて待機位置まで戻すとともに、一
対のブレーキシュー12、14をバッキングプレート1
0に押圧するようになっているのであり、前記実施例の
ように取付プレート64にばね部64aを設ける場合に
比較して装置が簡単に構成される。
位置に円環形状のコイル部78cを有するとともに、そ
のコイル部78cから一対のアーム78a、78bが略
U字形状に突き出しており、そのコイル部78cにおい
て、前記アンカ66に取付プレート80を介して取り付
けられ、一対のアーム78a、78bが弾性的に拡開さ
せられた状態で前記一対のブレーキシュー12、14に
係止されている。この点は、前記図3のトーションスプ
リング74と同じであるが、コイル部78cの上部、す
なわちアーム78a、78bの突き出し側部分が取付プ
レート80の爪部80bに係止された状態で、下端部が
取付プレート80に設けられたばね部80aによりバッ
キングプレート10から離間する方向へ押圧されること
により、一対のアーム78a、78bの先端側がバッキ
ングプレート10に接近するように付勢されており、こ
の点は前記図1の実施例と同じである。図4の(a) は正
面図で、(b) は(a) におけるB−B断面図である。
おいても、厳密にはばね部64a、80aの付勢力によ
ってトーションスプリング62、78が弾性変形させら
れるが、ブレーキシュー12、14をバッキングプレー
ト10に押圧する押圧力は、ばね部64a、80aの弾
性に基づいて発生させられる。また、図4のばね部80
aおよび爪部80bを通る軸を中心として略左右対称に
構成されており、左右のアーム78a、78bがバッキ
ングプレート10に押圧する力のバランスが取れる構造
となっている。図3も同様に左右対称に構成され、左右
のバランスが取れるようになっている。
細に説明したが、これはあくまでも一実施形態であり、
本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更,改良を加
えた態様で実施することができる。
リング型車両用ドラムブレーキを説明する図で、(a) は
一部の構成部品を省略した概略構成を示す斜視図、(b)
はトーションスプリングの取付部分を示す斜視図、(c)
は(b) におけるC−C断面図である。
ンスプリングの取付部分を示す斜視図である。
はトーションスプリングの取付部分を示す正面図、(b)
は(a) におけるB−B断面図である。
はトーションスプリングの取付部分を示す正面図、(b)
は(a) におけるB−B断面図である。
ラムブレーキの一例を説明する図で、(a) は正面図、
(b) は(a) のB−B断面拡大図である。
ュー 26:ブレーキアクチュエータ(拡開装置)
60:車両用ドラムブレーキ 62、72、74、
78:トーションスプリング 62a、62b、72
a、72b、74a、74b、78a、78b:アーム
64、76、80:取付プレート 64a、80a:ばね部 66:アンカ 74c:
コイル部
Claims (3)
- 【請求項1】 バッキングプレートに互いに接近離間可
能に配設され、拡開装置によって互いに離間させられる
ことにより、回転ドラムに押圧されて制動力を発生する
一対のブレーキシューを備えているドラムブレーキにお
いて、 前記バッキングプレートに配設されるとともに、一対の
アームがそれぞれ前記一対のブレーキシューに係止さ
れ、該一対のブレーキシューを互いに接近する方向へ付
勢するとともに該バッキングプレートに押圧するトーシ
ョンスプリングを有することを特徴とするドラムブレー
キ。 - 【請求項2】 前記トーションスプリングは、前記一対
のアームが略U字形状に突き出しているもので、中間位
置において、前記バッキングプレートと一体的に配設さ
れているアンカに取付プレートを介して取り付けられ、
該一対のアームが弾性的に拡開させられた状態で前記一
対のブレーキシューに係止されている一方、 前記取付プレートには、前記トーションスプリングの前
記中間位置に係止されることにより、前記一対のアーム
の先端側が前記バッキングプレートに接近するように付
勢するばね部が一体に設けられていることを特徴とする
請求項1に記載のドラムブレーキ。 - 【請求項3】 前記トーションスプリングは、中間位置
に円環形状のコイル部を有するとともに、該コイル部か
ら前記一対のアームが略U字形状に突き出しているもの
で、該コイル部において、前記バッキングプレートと一
体的に配設されているアンカに取付プレートを介して取
り付けられ、該一対のアームが弾性的に拡開させられた
状態で前記一対のブレーキシューに係止されているとと
もに、該取付プレートによって該コイル部が弾性変形さ
せられることにより、自身の弾性で前記一対のアームの
先端側を前記バッキングプレートに接近するように押圧
するようになっていることを特徴とする請求項1に記載
のドラムブレーキ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000374333A JP4540836B2 (ja) | 2000-12-08 | 2000-12-08 | ドラムブレーキ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000374333A JP4540836B2 (ja) | 2000-12-08 | 2000-12-08 | ドラムブレーキ |
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