JP2002173899A - 抄造された壁紙用不織布とその製造方法及び不織布壁紙 - Google Patents

抄造された壁紙用不織布とその製造方法及び不織布壁紙

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の不織布壁紙においては、立体感やボリ
ューム感が出せること、表面摩耗強さを強くすること、
美的に印刷されること等を兼ね備えることは困難であ
り、また、それらを兼ね備えた上で、コストを安く製造
することが困難であった。 【解決手段】 本発明は、熱融着繊維の含有率が25〜
60%である熱融着繊維低含有層と、その熱融着繊維低
含有層より熱融着繊維を10%以上多く含有し、含有率
35〜75%の熱融着繊維高含有層とが、一体的に湿式
抄造された不織布であって、熱融着繊維高含有層の表面
摩耗強さが3.5級以上である壁紙用不織布およびその
製造方法であることを特徴とし、さらにその壁紙用不織
布からなる不織布壁紙のエンボス深さが0.10mmか
ら0.50mmであって、表面摩耗強さが5.0級であ
る不織布壁紙であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、異なる熱融着繊維
含有層からなる壁紙用不織布およびその製造方法および
不織布壁紙に関し、特にエンボスによって立体感のある
壁紙になるような低密度の壁紙用不織布でありながら、
その表面摩耗強さがあり、かつ表面が平滑であることに
よって印刷適性が向上した湿式抄造された壁紙用不織布
と、そのような性質をもった壁紙用不織布を湿式抄造工
程中で製造する方法、およびそのような性質をもった不
織布からなる壁紙に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の壁紙は、塩ビ壁紙即ち壁紙用原紙
にポリ塩化ビニル樹脂の発泡層を設け、それをエンボス
することにより立体感を出したものが主流であった。し
かし、壁紙の廃棄物処理等の観点から、塩ビ壁紙が敬遠
され、不織布壁紙が注目されるようになってきた。壁紙
は、立体感のあるものが好まれ、また、美的に印刷され
ることも重要である。また使用に際して、手などで擦る
ことなどによって、剥げたりササクレが生じるようで
は、実用に耐えない。さらに、布的風合いを持たすこと
で、高級感を出すことも要求される。これらの要件を満
たした上で、コストを安く製造できることも重要な要因
である。
【0003】従来の不織布壁紙においては、上記の壁紙
が備えるべき特性の全てを具備することは困難であっ
た。即ち、不織布壁紙は、不織布のもつ布的な風合いに
より壁紙適性はあるが、エンボスして立体感を出すため
には不織布の坪量を多くする必要があり、それではコス
トがアップしてしまうことにより、現実にはコストの面
から立体感の乏しいものとなりやすかった。特に、抄造
された湿式不織布は、密度が大きくなり、エンボスに適
さないものになりがちであった。
【0004】また、不織布壁紙では、表面摩耗強さや印
刷適性に欠けると云った問題点もあった。この表面摩耗
強さをアップするために、表面にフィルム層を設けるこ
とも考えられるが、それでは不織布の布的風合いを損
ね、さらに貼り合わせる工程が必要で、コストアップの
要因となっていた。また、不織布の表面に、別の表面摩
耗強さがあり、印刷適性もある不織布や紙を貼り合わせ
る方式もあるが、この方式も貼り合わせる工程が必要
で、コストアップの要因になっており、コストの安い壁
紙とすることに問題があった。
【0005】また、紙や不織布の表面の密度を上げて平
滑性を出す手段として、従来行われてきたのは、カレン
ダー処理であるが、この手段では、不織布全体の密度を
大きくし、嵩高性が悪くなり、エンボス深さを大きくす
ることで、立体感のある壁紙にするという目的を達成す
ることができない。また、カレンダー処理等を別工程で
行うことは、工程が増え、コストアップの要因となり、
コストを安く製造するという目的を達成することができ
ない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、これ
らの従来の不織布壁紙のもつ問題点を解消し、1枚の壁
紙用不織布と壁紙用原紙と貼り合わせてなる壁紙であり
ながら、エンボスによる立体感を出すための高嵩高性を
維持しており、しかも嵩高性と相反する性質である印刷
適性と表面摩耗強さを有し、さらにコストを安価にする
ことができるようにすることにある。
【0007】また他の目的は、壁紙用不織布の製造方法
においても、エンボスによる立体感を出すための高嵩高
性を維持しながら、嵩高性と相反する性質である印刷適
性と表面摩耗強さを有するという特性を、他の工程を経
ることなく、簡便な製造方法でコストを安価にすること
ができるようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、熱融着繊維の
含有率が25%以上であって60%以下である熱融着繊
維低含有層と、その熱融着繊維低含有層より熱融着繊維
を10%以上多く含有し、含有率35%以上であって7
5%以下である熱融着繊維高含有層とが、一体的に湿式
抄造された不織布であって、熱融着繊維高含有層の表面
摩耗強さが3.5級以上である抄造された壁紙用不織布
に関する。
【0009】さらに本発明は、上記の熱融着繊維低含有
層に、5%以上であって25%以下である嵩高性短繊維
を含む抄造された壁紙用不織布に関する。
【0010】さらに本発明は、壁紙用原紙と、上記の壁
紙用不織布の熱融着繊維低含有層とが接合されており、
エンボス深さが0.10mm以上であって0.50mm
以下であり、熱融着繊維高含有層の表面に印刷処理、撥
水処理、表面コート処理の少なくとも一つの処理がされ
ており、その表面摩耗強さが5.0級である不織布壁紙
に関する。
【0011】さらに本発明は、ウェブ中の繊維組成が熱
融着繊維を25%以上であって60%以下である熱融着
繊維低含有ウェブと、その熱融着繊維低含有ウェブより
熱融着繊維を10%以上多く含有し、含有率が35%以
上であって75%以下の熱融着繊維高含有ウェブの双方
のウェブが、それぞれのフォーミングパートを出て、ま
だ乾燥されていない段階で両者を重ね合わせ、乾燥一体
化する工程を含み、熱融着繊維高含有層の表面摩耗強さ
が3.5級以上になるように湿式抄造された壁紙用不織
布の製造方法に関する。
【0012】本発明の壁紙用不織布は、熱融着繊維を含
む短繊維からなる。本発明における短繊維は、木材パル
プや天然繊維、再生繊維、合成繊維等の短繊維を総称す
る。これらの短繊維を使用することは、特性の異なる種
々の機能を有する繊維を混合して、所定の目的性能の不
織布をつくることができる利点がある。
【0013】合成繊維は、ポリエステル繊維系、ポリオ
レフィン系繊維、ポリアミド系繊維、ポリアクリロニト
リル系繊維、ポリビニルアルコール系繊維等の短繊維が
使用され、強度や耐水性を増す。合成繊維には、印刷適
性が低いものも多いが、コロナ処理、バインダー処理、
親水処理等により印刷適性を高めて使用することもでき
る。また、本発明の湿式抄造不織布は、種々の短繊維を
混合して使用できることも特徴の一つであり、難燃繊
維、抗菌防臭繊維、撥水繊維等の種々の機能を有する繊
維も使用でき、壁紙の機能や風合い、装飾性をアップす
ることもできる。
【0014】本発明の壁紙用不織布に使用する短繊維
は、熱融着性を有する合成繊維を含まなければならな
い。これらの熱融着繊維には、低軟化点のポリエステル
系、ポリアミド系、ポリオレフィン系の熱融着タイプの
合成繊維や、ホルマール化されていないポリビニルアル
コール系繊維のように湿潤接着タイプも使用される。ま
た、熱融着繊維には、芯鞘型やサイドバイサイド型の複
合繊維も使用される。芯がポリエチレンテレフタレート
で、鞘が変性ポリエステルである芯鞘型複合繊維や、ポ
リエチレンテレフタレートと変性ポリエステルのサイド
バイサイド型の複合繊維が、本発明において特に好まし
く使用される。なお、これらの熱融着繊維は、全体の繊
維組成の中で一定の割合で混合されるが、その割合は、
フォーマー中の短繊維組成中の熱融着繊維の割合を分析
することで求めることもでき、また、本発明の不織布や
壁紙からは、熱融着繊維高含有層と熱融着繊維低含有層
のそれぞれにおいて、境界にある不明確な部分を除いて
繊維を採取して分析することもできる。採取した繊維の
混用率は、JIS L1030−1およびJIS L1
030−2より、繊維の種類により常法により行う。
【0015】本発明の壁紙用不織布は、一枚の不織布で
ありながら、その内部に熱融着繊維高含有層と熱融着繊
維低含有層との熱融着繊維含有率を異にする平面状の層
が一体的に湿式抄造された構造からなる。この熱融着繊
維高含有層は、壁紙となったとき壁紙の表面層となる部
分となる。また、熱融着繊維低含有層は、壁紙になった
とき、壁紙用原紙と接合して壁紙の中間層を構成する。
この熱融着繊維高含有層と熱融着繊維低含有層は、湿式
抄造工程でそれぞれ熱融着繊維高含有ウェブと熱融着繊
維低含有ウェブが加熱乾燥され、軟化または溶融によて
繊維間が接合されることにより、不織布を構成するよう
になる。なお、ウェブという用語は、一般にはシート状
の綿状の集積体を意味したり、広くはシート状物一般を
意味する場合もあるが、本発明では湿式抄造工程中で繊
維間が接合または接着していない湿紙の状態をいう。ま
た、ウェブの繊維含有率と坪量は、湿紙の水分を除外し
て表す。
【0016】本発明の壁紙用不織布の熱融着繊維低含有
層は、嵩高性を有することで深いエンボスによる立体感
を出せるようにすると同時に、含有する熱融着繊維によ
りエンボスの形態を保持する機能を有し、短繊維相互間
を接合し、また熱融着繊維高含有層との接合性も高める
ことができる。また、熱融着繊維高含有層より熱融着繊
維の含有率を小さくし、コストが安く吸湿性のある木材
パルプの含有率を増やすことができる。さらに、嵩高性
繊維の含有率を多くすることにより、さらに嵩高性のあ
る壁紙用不織布とすることもできる。
【0017】熱融着繊維低含有層においては、熱融着繊
維が25%(質量によるパーセント、以下同じ)以上で
あり60%以下であって、好ましくは30%以上であっ
て55%以下であり、さらに好ましくは35%以上であ
って50%以下である。これらの範囲外では、これらの
性質の全てを低コストでバランスよく達成することがで
きず、壁紙としての性能が劣るからである。
【0018】本発明の熱融着繊維低含有層の坪量は、平
方メートル当たり、好ましくは40gから80g、45
gから70gがさらに好ましく、これらの範囲から選択
される。これらの値より小さい場合は、本発明の目的と
する立体感が充分ではなく、また、これらの値より大き
い場合は、壁紙が厚くなりすぎたり重くなって作業性が
悪く、また、本発明の目的とするコストの安い壁紙とす
ることに反する。
【0019】本発明の熱融着繊維高含有層は、熱融着繊
維が高含有であるという理由で、壁紙としての表面摩耗
強さを与え、また表面を平滑にすることによる印刷適性
を向上させて壁紙に装飾性を持たせることができる。し
たがって、主として深いエンボスを可能にすることによ
って立体感を出すことを目的とした熱融着繊維低含有層
と役割分担をし、壁紙特性が向上することに寄与する。
このような機能をもたせることにより、コスト的には多
少高い材料となる場合であっても、熱融着繊維高含有層
の坪量は小さいので、壁紙全体としてもコストを相対的
に低く押さえることができる。
【0020】熱融着繊維高含有層における熱融着繊維の
含有率は、熱融着繊維低含有層より少なくとも10%以
上多く含有することを特徴とし、15%以上多く含有す
ることがさらに好ましい。そしてその熱融着繊維高含有
層における熱融着繊維の含有率は35%以上であって7
5%以下であり、好ましくは40%以上であって70%
以下である。そのような範囲にすることにより、短繊維
相互間の接着が強固となり、強度が増し、表面を融着す
ることにより、印刷適性に必要な表面密度と表面平滑性
を与えることができ、表面摩耗強さも与えることができ
る。
【0021】この熱融着繊維高含有層の坪量は、平方メ
ートル当たり好ましくは10gから40gであって、1
5gから30gがさらに好ましい。熱融着繊維低含有層
に比較して坪量を小さくするのは、上記コストの問題の
他、さらに熱融着繊維高含有層の坪量を大きくすると、
壁紙全体としての重量が増し、作業性の点からも好まし
くないからである。また、熱融着繊維高含有層の坪量が
平方メートル当たり10g未満では、不織布としての隠
蔽力がなく、表面摩耗強さ、印刷適性等の壁紙の表面材
としての機能を維持できないからである。
【0022】熱融着繊維高含有層と熱融着繊維低含有層
の坪量の測定は、それぞれの抄造工程で別々に乾燥して
サンプリングしたものについて行い、それらを一体的に
抄造した場合の不織布の坪量は、その不織布についてサ
ンプリングする。坪量は平方メートル当たりの質量で表
し、単位面積当たりの質量を、JIS L1913によ
り測定し、平方メートル当たりの質量に換算して求め
る。
【0023】本発明の壁紙用不織布は、その平均の見掛
け密度が小さいことを特徴とする。一般に、抄造された
湿式不織布は、見掛け密度が大きく、嵩高性の小さいも
のになりがちである。しかし、嵩高性が小さいと、エン
ボス深さの小さいものになり、壁紙が立体感の乏しいも
のとなる。本発明の壁紙用不織布の見掛け密度が、好ま
しくは0.15g/cmから0.45g/cm、さ
らに好ましくは0.20g/cmから0.40g/c
である。この見掛け密度より大きい場合は、本発明
の目的とするエンボス深さを大きくすることができず、
立体感のある壁紙とすることができない。これより小さ
い場合は、壁紙用不織布としての安定抄造ができ、適当
な引張強さと表面摩耗強さを有する不織布を製造すると
云う目的を達成することが困難である。見掛け密度は、
JIS L1913により平均の厚さをもとめ、単位面
積当たりの平均の質量より見掛け密度に換算して求め
る。
【0024】本発明の湿式抄造された不織布は、見掛け
密度を小さくすることができる種々の嵩高性短繊維を混
合できる点に特徴がある。特に熱融着繊維低含有層は、
見掛け密度を小さくすることにより、嵩高性を出し、エ
ンボス深さを大きくする必要があり、見掛け密度を小さ
くできる嵩高性短繊維の混合が特に好ましい。この見掛
け密度を小さくできる嵩高性短繊維として、サイドバイ
サイド型の複合繊維、スタフィングボックス法クリンプ
やエッジクリンプ等による捲縮繊維が、不織布の見掛け
密度を小さくし嵩高性短繊維とするのに特に有効で、熱
融着繊維低含有層を構成する繊維中に、捲縮繊維の割合
を、好ましくは5から25%、7から15%含まれてい
ることがさらに好ましい。また、三角やT型、またはテ
トラポット型やレンコンのように内部に穴を有するもの
等の異形断面繊維も、不織布の見掛け密度を小さくする
嵩高性短繊維とするのに特に有効で、熱融着繊維低含有
層を構成する繊維中、異形断面繊維の割合を好ましくは
5から25%、7から15%含まれていることがさらに
好ましい。また、繊度が2.0dtexから12.0d
tex、さらに好ましくは3.0dtexから10.0
dtexの繊度の大きな合成繊維やレーヨンも、不織布
の見掛け密度を小さくする嵩高性短繊維とするのに特に
有効で、熱融着繊維低含有層を構成する繊維中、繊度の
大きな繊維の割合を、好ましくは5から25%、7から
15%含まれていることがさらに好ましい。これらの範
囲より小さい場合は、効果が少なく、これらの範囲より
大きい場合は、厚み方向の剥離が生じて、実用に適さな
い場合がある。さらに、発泡繊維、熱収縮性繊維、熱伸
張性繊維、熱により捲縮を発生する繊維等を混ぜること
により、嵩高性を大きくする嵩高性短繊維として使用す
ることができる。
【0025】熱融着繊維低含有層に使用される木材パル
プにおいては、比較的長繊維で、繊維径の太いパルプを
選択すると、嵩高性で見掛け密度を小さくでき、本発明
の壁紙用不織布を構成するには好適である。この場合、
木材パルプは、その平均繊維幅が0.03mm以上であ
る繊維幅が大きな針葉樹パルプを使用することが望まし
く、繊維幅の小さな広葉樹パルプと混用して用いられる
こともある。針葉樹パルプの混用率は、少なくともパル
プ全体の50%以上であることが望ましい。
【0026】本発明の熱融着繊維低含有層には、木材パ
ルプが、好ましくは25%以上75%以下、さらに好ま
しくは35〜65%の割合で配合される。これらの範囲
より小さい場合は、壁紙用不織布を安価にすることや、
木材パルプの吸湿性により、部屋の調湿効果が低下し、
この範囲より大きい場合は、熱融着繊維の含有率が小さ
くなり、エンボスの形態維持等の本発明の目的を総合的
に達成できない場合がある。
【0027】本発明の壁紙の表面には、通常、印刷が施
されて用いられる。本発明は、湿式不織布が使用される
ので、木材パルプを配合することが容易であり、印刷適
性を高めて使用できることに特徴がある。木材パルプは
他の短繊維に比較して低価格であるため、下記の範囲内
で配合率を高め、安価な壁紙用不織布を製造することが
できる。さらに、熱融着繊維高含有層にある木材パルプ
は、叩解されていることが望ましい。叩解されているこ
とにより、表面摩耗強さを高めることができるからであ
る。また、叩解された木材パルプは、表面平滑性や隠蔽
力を高めるため、印刷適性が優れた壁紙用不織布とする
ことができる。本発明の熱融着繊維高含有層には、木材
パルプが、25%以上65%以下、好ましくは30〜6
0%の割合で配合される。これらの範囲より小さい場合
は、印刷適性を良くするという、本発明の目的を達成し
難く、また壁紙用不織布を安価にすることが困難であ
る。この範囲より大きい場合は、熱融着繊維の割合が小
さくなり、総合的に本発明の目的を達成できない場合が
ある。即ち、木材パルプは印刷インクとの親和性が良
く、また印刷インクの保持力も良い。
【0028】印刷適正をアップさせるために、熱融着繊
維高含有ウェブの抄紙浴中等にサイジング剤を添加した
り、フォーマーを出た後にサイジング剤をスプレーする
ことにより、木材パルプに吸着させることができる。サ
イジング剤としては、膠、CMC、アルキルケテンダイ
マー、ロジン、ミョウバン等が使用される。また、抄造
の際に使用される紙力増強剤としては、ポリビニルアル
コール、カチオン化デンプン、エポキシ樹脂等が使用さ
れる。印刷処理において、印刷に使用される顔料や染料
とともに使用される樹脂により、表面摩耗強さをアップ
することもできる。また、印刷インキに、発泡インクを
使用して、印刷することもでき、立体感のある壁紙とす
ることに有効である。
【0029】本発明は、エンボスによる立体感のある壁
紙にすることができるようにするため、見掛け密度が小
さく、嵩高性のある熱融着繊維低含有層と、表面摩耗強
さが大きく、また表面が平滑であるため印刷適性が良い
熱融着繊維高含有層とが一体的に抄造された1枚の不織
布からなることを特徴とし、二つのフォーミングパート
で抄造されたウェブを、一体的に乾燥して不織布として
製造できるという特徴を有する。一体的に抄造すると言
うことは、別々の不織布を製造しておき、他の工程で両
者を接着剤等で貼り合わせする方式とは異なり、湿式抄
造工程中で熱融着繊維高含有ウェブと熱融着繊維低含有
ウェブとが、重ね合わされ密着されることにより一体的
に製造することを意味する。別工程で接合する方式は、
そのことでコストアップになるばかりでなく、熱接合や
接着剤による接合の場合であっても、熱融着繊維低含有
層が熱圧着されることにより、見掛け密度が大きくな
り、壁紙製造時のエンボスで、エンボス深さを大きくす
ることができず、立体感の乏しいものとなってしまうか
らである。したがって、抄造工程での接合一体化は、品
質面でも効果が大きい。
【0030】壁紙用不織布に必要とされる表面特性は、
熱融着繊維高含有層の表面摩耗強さが3.5級以上であ
り、さらに好ましくは4.0級以上を有することを特徴
とする。これより以下では壁紙にしたとき、表面摩耗強
さが小さくなり、また、表面の平滑度が悪くなり、印刷
適性も悪くなって、壁紙としての実用性が劣るからであ
る。なお、その表面摩耗強さは、JIS L1913の
テーバ形法によって測定される。
【0031】なお、不織布の表面の特性は、JIS P
8119のベック平滑度試験機による試験方法による表
面平滑性でも測定されるが、厚み方向にもエアーの流れ
があって正確ではなかった。また、JIS P8129
による紙むけ試験法は、再現性に問題があり、実用的な
測定法としては採用できなかった。さらに、JISP8
147の表面の摩擦係数の測定も、構成する素材の材質
に大きく依存するため、本発明の表面特性を規定する手
段として採用することができなかった。さらに、JIS
A6921には、壁紙の耐摩擦試験について規定され
ているが、これは印刷された壁紙の摩擦による色落ちを
試験するものであり、不織布や壁紙そのものの摩擦強さ
を知ることはできないので、採用することができなかっ
た。
【0032】本発明の壁紙用原紙は、壁との接合性を良
くするためや、壁紙に腰を持たせて壁紙を貼る作業を容
易にするために必要とされる。また、リフォーム等の貼
り替え作業時に下地の壁材を損傷することなく、壁紙用
原紙の厚み方向の中間で層間剥離させて平滑な下地を作
る効果もある。
【0033】本発明の壁紙用原紙の坪量は、平方メート
ルあたり、好ましくは60gから130g、70gから
120gであることがさらに好ましい。本発明の不織布
壁紙においては、使用される壁紙用原紙は不透明度が、
好ましくは91.0%以上、更に好ましくは93.0%
以上である。一般に不織布壁紙においては、不織布が塩
ビ壁紙の塩化ビニル発泡層に比較して隠蔽力すなわち不
透明度が低く、壁の汚れや模様が裏写りして、壁紙とし
ての装飾性を損ねる場合がある。そのために、不透明度
の大きい壁紙用原紙を使用することが好ましい。なお、
不透明度は、JIS P8138により測定される。
【0034】本発明の壁紙用原紙は、通常の湿式の抄紙
法により製造され、普通紙または難燃紙として製造され
る。普通紙として抄紙された場合は、そのまま使用する
か、または必要に応じて、難燃剤をスプレーまたは塗工
すること等で適宜難燃化してもよい。
【0035】本発明の壁紙において、壁紙用不織布のエ
ンボスされていない部分の平均の見掛け密度が、好まし
くは0.20〜0.50g/cm、さらに好ましくは
0.25〜0.45g/cmである。壁紙用不織布単
体より好ましい見掛け密度の範囲が大きい側へ移行して
いるのは、壁紙用原紙との接合、エンボス、印刷等の加
工で圧縮されて、見掛け密度が大きくなるからである。
0.20g/cmに達しない場合は、壁紙としての力
学特性が弱くなり、0.50g/cmを超える場合
は、エンボス深さが不十分となる。この平均の見掛け密
度は、壁紙の顕微鏡断面写真で不織布層の厚みを測り、
壁紙用原紙にラミネートする前の壁紙用不織布の坪量に
より求めることができる。
【0036】本発明の壁紙は、エンボスにより立体感を
出して使用される。このエンボスは、壁紙用不織布と壁
紙用原紙とが接合された後、加熱後冷却ローラでエンボ
スされるが、熱ローラエンボスで一気に行うこともでき
る。壁紙製造時のエンボスにより、エンボスの深さは、
好ましくは、0.10から0.50mm、0.12から
0.40mmがさらに好ましい。0.10mmに達し無
い場合は、立体感が乏しくなり、0.50mmを越える
場合は、表面摩耗強さが小さくなる場合がある。このエ
ンボス加工の受けローラは、金属ローラとゴムローラが
あり、柔らかいゴムローラを使用すると、壁紙用原紙の
裏側にまで凹凸が生じる場合がある。この時のエンボス
深さは大きくなるが、凹凸が大きすぎると、壁紙の施工
時に密着性が悪くなる場合がある。また、エンボス加工
は、壁紙の熱融着繊維高含有層側より施され、印刷処理
や撥水処理、または表面コート等の後に行うのが好まし
い。
【0037】また別の方法として、壁紙用不織布と壁紙
用原紙とが接合される前に、予め壁紙用不織布に印刷処
理、撥水処理、表面コート処理等を行った後においてエ
ンボス加工を施し、これを壁紙用原紙と接合させること
も可能である。
【0038】本発明は、表面摩耗強さが強いにもかかわ
らず、エンボスによる立体感のある壁紙であることを特
徴とする。壁紙は、手や体と触れ合うことも多く、それ
により簡単に表面が損傷したり毛羽立ちが生じるようで
は、壁紙として実用できない。本発明人は、壁紙に必要
とされる表面摩耗強さを種々検討の結果、壁紙にしたと
き、5.0級の表面摩耗強さが必要であることがわかっ
た。5.0級というのは、摩耗試験の最高の値で、これ
以上の値はない。
【0039】湿式不織布では、表面摩耗強さの大きな壁
紙用不織布は可能であるが、エンボス深さが大きくなる
ような見掛け密度の小さい不織布とすると、表面摩耗強
さは小さくなる。本発明は、表面摩耗強さを大きく維持
したまま、見掛け密度の小さな湿式不織布とし、それを
もとに不織布壁紙としたことに特徴がある。
【0040】また、本発明の壁紙用不織布よりも本発明
の不織布壁紙の表面摩耗強さが大きいのは、壁紙用原紙
との接合工程、印刷処理、表面コート、エンボス加工等
により表面が強化される機会が多いからであり、このよ
うな工程を経て、実用的な表面摩耗強さを有する不織布
壁紙となる。その摩耗強さは、壁紙用不織布の場合と同
様、JIS L1913のテーバ形法によって測定され
る。
【0041】本発明の不織布壁紙は、壁紙の表面にコー
ティング処理等の表面処理をすることにより、表面摩耗
強さを向上して用いられる場合がある。例えば、アクリ
ル系やエチレン酢酸ビニル共重合系等の樹脂を、全面ま
たは部分的に、スプレーやコーティング処理等によって
行われる。また、印刷工程における多色刷りの1色の代
わりとして、この表面処理を行うこともできる。このよ
うに表面処理されることにより、表面摩耗強さを、5.
0級とすることができる。したがって、特に表面摩耗強
さが求められる用途では、このような表面処理を施して
用いることが望ましい。また、表面コートには、壁紙の
汚染を防止する機能もある。
【0042】また、表面処理や印刷において、撥水剤、
難燃剤、抗菌防臭剤、耐候剤、防汚剤等も同時に処理す
ることもでき、また、酸化チタン系の光触媒により環境
浄化や防汚効果を持たせることができる。
【0043】本発明の壁紙用不織布は、湿式抄造された
不織布が使用される。湿式抄造法は、全面にわたって坪
量が均一であり、また、種々の短繊維を使用できるの
で、壁紙用不織布に種々の機能を持たせることができる
からである。さらに、湿式抄造法は、不織布製造速度を
上げても、坪量や厚さが均一であるために、コストを安
く製造できるようになる特徴も有する。湿式抄造法の具
体的手段は、短網、円網、長網、傾斜フォーマー等のフ
ォーマー(ウェブ形成装置)による抄造法が使用でき、
水に分散した短繊維を抄造してウェブを形成し、ドライ
ヤー等で乾燥し不織布とする方法である。
【0044】本発明の壁紙用不織布を抄造する工程は、
二つのフォーマーを使用する。すなわち、不織布の見掛
け密度を小さくして、嵩高性を持たせる熱融着繊維低含
有層を形成させるフォーマーと、不織布表面の緻密な構
造を形成させ、表面の平滑度を大きくすることにより、
印刷適性を高め、かつ、壁紙にしたときの表面摩耗強さ
をアップさせる熱融着繊維高含有層を形成させるフォー
マーとの役割を異にする繊維組成を有するフォーマーを
使用する。また、本発明の壁紙用不織布の製造方法は、
1枚の不織布の抄紙工程で、表面特性と不織布の嵩高性
と云った相反する性質を有する不織布を、役割を異にす
る二つのフォーミングパートを有する不織布製造工程で
製造できることに特徴があり、従来の、不織布にした後
にフィルム層を形成させたり、他の不織布等を積層した
り、その他の表面強化工程を経ることによって表面特性
を出す工程が不要で、コストが安くなる。
【0045】また、抄紙工程で一体化することは、熱融
着繊維高含有ウェブと熱融着繊維低含有ウェブとが水の
存在でその界面において互いに密着し、そのドライヤー
ローラの熱により融着させ、必要に応じて最低限の圧力
をかけて両者の一体化をより強固なものとし、嵩高な壁
紙用不織布とすることができる。さらに、熱融着繊維高
含有ウェブと熱融着繊維低含有ウェブの相互の繊維の境
界を一体化させるためには、両ウェブがまだ未乾燥の状
態でフェルト上で移動する際に、負圧吸引により脱水し
たり、必要に応じて振動を与えることで、一体化させる
こともできる。これは、既に乾式法や湿式法の不織布と
なったものを単に貼り合わせる場合には、接着剤や、繊
維のもつ接着成分により、加熱・加圧等で接着する必要
があり、別の工程や別の接着剤等が必要とされることと
異なる。
【0046】さらに、本発明の不織布を抄造する工程
で、耐候剤、難燃剤、抗菌防臭剤、防カビ剤、防汚剤等
をスプレーやローラ転写、表面コート処理等により、同
時に処理できるので、コストの安い製造法とすることが
できる。これらの耐候剤、難燃剤、抗菌剤等は、繊維中
に練り込まれてもよいが、簡便には、抄造工程やその後
の工程で、スプレーや塗工等により付与することもでき
る。
【0047】耐候剤としては、代表的なものとして、ベ
ンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、ヒンダードア
ミン系、ヒンダードフェノール系、ベンゾトリアゾール
系等の化合物が使用されるが、これらに限定されるもの
ではない。また、これらの耐候剤は、ポリマーに練り込
んでおくことが望ましいが、繊維になった後の抄造工程
等でスプレー等で付与される場合もある。
【0048】難燃剤としては、ハロゲン化物も使用でき
るが、ダイオキシン対策上好ましくはなく、三酸化アン
チモン、水酸化ジルコニウム、燐酸グアニジン、水酸化
アルミニュウム、水酸化マグネシウム、メタ硼酸系難燃
剤などより選択して使用される。
【0049】壁紙は抗菌処理されていることが好まし
い。上記のように抗菌処理で代表されたが、抗菌処理、
防臭処理、制菌処理等も含められる。それらは、2−
(4−テアゾリル)ベンズイミダゾール、グルコン酸ク
ロルヘキシジン等のビグアナイド系、トリクロカルバン
等のカーバニリド系、塩化ベンザルコニウム等の第四ア
ンモニウム塩系、多価アルコール系、ヒノキチオール等
のトロボロン系、キトサン等の糖質、パラクロールメタ
キシレノール等のフェノール系、銀・亜鉛ゼオライト等
の金属塩等の化合物が使用される。
【0050】
【発明の実施の態様】本発明に係る壁紙の一例を、図1
で具体的に説明する。本発明の不織布壁紙1は、壁紙用
原紙2と、それに接着剤層3で接合している熱融着繊維
低含有層4と、熱融着繊維高含有層5とから構成されて
いる。そして不織布壁紙1の全体がエンボスされた窪み
6a、6bを有し、表面に印刷された表面コート層7を
有する立体感のある不織布壁紙1となっている。エンボ
スされての圧縮は、熱融着繊維低含有層がもっとも多
く、それにより立体感を大きく出すことができる。な
お、不織布壁紙1の表面からエンボスの谷の最深部まで
の距離をD(mm)で示し、「エンボス深さ」として示
した。エンボス深さは、壁紙の断面の顕微鏡観察で、エ
ンボスの最も深いパターンの最深部を採取して、10点
の平均値で示す。
【0051】図2に、本発明に係る壁紙用不織布の断面
の一例を、写真で示す。写真はサンプルをタテ方向(機
械方向)に切断した場合の断面顕微鏡写真で、100倍
の倍率で測定した例を示した。この写真より、湿式抄造
で一体化した本発明の壁紙用不織布は、断面写真の下面
にある熱融着繊維低含有層4と、断面写真の上面にある
熱融着繊維高含有層5が、境界が明確でなく一体化して
いることがわかる。
【0052】図3に、本発明に係る不織布壁紙の断面の
一例を写真で示したものである。写真はサンプルのエン
ボス部の最も深い部分をヨコ方向(機械方向に直角)に
切断した場合の断面顕微鏡写真で、100倍の倍率で測
定した例を示した。この断面写真の一番下にあるのは図
1で示した本発明の壁紙1の壁紙用原紙2であり、その
上に接着剤層3、さらにその上に熱融着繊維低含有層4
があり、さらにその上に熱融着繊維高含有層5があり、
一番上に白く輝いた表面コート層7があり、またエンボ
スされた窪み6も明確に観察できる。
【0053】図4に、本発明の壁紙用不織布を製造する
ための、熱融着繊維高含有ウェブと熱融着繊維低含有ウ
ェブを抄造する一例として、フォーマーとして短網タイ
プと円網タイプの二つのフォーマーを有する抄紙装置を
使用し、ドライヤー工程で二つのフォーマーで形成され
たそれぞれのウェブを乾燥して、一体化する工程を示
す。短網フォーマー11において、循環するスクリーン
メッシュ12の上に、短繊維分散液が供給口13より供
給され、スクリーンメッシュ12により脱水されて、熱
融着繊維低含有ウェブ14を形成し、循環フェルト15
によって送られる。別に、円網フォーマー16として、
円筒状のスクリーンメッシュ17が、短繊維分散液18
中を回転しており、スクリーンメッシュ17上に短繊維
層を集積し脱水して熱融着繊維高含有ウェブ19を形成
する。
【0054】熱融着繊維低含有ウェブ14と熱融着繊維
高含有ウェブ19は、密着され、フェルト20a、20
bにより、ドライヤー部に供給される。この過程で、ス
プレー21a、21bにより、難燃剤、抗菌防臭剤、耐
候剤、紙力増強剤、防カビ剤、防汚剤等を必要に応じて
供給することができる。1回の供給で、熱融着繊維高含
有ウェブと熱融着繊維低含有ウェブの両方に、これらの
処理を施すことができるのも、複数のフォーマーを有す
る抄造装置で、一工程中で製造することができる本発明
の利点である。
【0055】ドライヤーローラ22において、熱融着繊
維低含有ウェブ14と熱融着繊維高含有ウェブ19が乾
燥後、ドライヤーローラ22に接している熱融着繊維高
含有ウェブ19は、ドライヤーローラ22の熱により、
熱融着繊維高含有ウェブ19に含まれている熱融着繊維
が軟化点または融点以上になることにより表面が緻密な
構造になり、見掛け密度が高くなる。一方、ウェブ熱融
着繊維低含有ウェブ14側は、熱融着繊維高含有ウェブ
19を介しているため、直接ドライヤーローラ22に接
しておらず、ドライヤーローラの表面温度より低く、ま
た熱融着繊維が低含有であるために融着力が弱く、嵩高
性が高く保たれる。ドライヤーローラ22を出た不織布
は巻き取られ、熱融着繊維高含有層と熱融着繊維低含有
層とが接合一体化した壁紙用不織布23となる。
【0056】また、図4はドライヤーローラが1本の例
を示したが、多筒ドライヤーも使用でき、その場合は、
熱融着繊維高含有ウェブの接する側のドライヤーは高温
で、熱融着繊維低含有ウェブの接するドライヤーローラ
は低温とすることで、表面が緻密でかつ全体が嵩高な壁
紙用不織布を得ることができる。
【0057】
【実施例】実施例1 図4の短網と円網のコンビネーション抄紙機を用い、熱
融着繊維低含有ウェブは短網抄紙機で、熱融着繊維高含
有ウェブは円網抄紙機で抄造し、この両ウェブを重ね合
わせて乾燥シリンダ上にて軽く圧接して熱接合し一体化
した壁紙用不織布を製造した。この時のドライヤーロー
ラの表面温度は133℃であり、ライン速度は40m/
分で製造された。
【0058】ここで、熱融着繊維低含有ウェブの原料
は、熱融着繊維としてポリエステル芯鞘型短繊維(帝人
(株)製 商品名「TJ04CN」2.2dtex×5
mm)を40%、クリンプタイプポリエステル短繊維
(帝人(株)製「TT04」2.2dtex×5mm)
を10%、針葉樹パルプを50%からなり、これらを水
に分散して短網機に供給される。
【0059】熱融着繊維高含有ウェブとなるウェブの原
料は、熱融着繊維としてポリエステル系の芯鞘型短繊維
(帝人(株)製 商品名「TJ04CN」1.7dte
x×5mm)を60%、針葉樹パルプを40%からな
り、これらを水に分散して円網機に供給される。これら
の円網機と短網機のそれぞれから抄造されたウェブを密
着後乾燥して一体化させる。このように一体化された不
織布の厚みは0.29mm、坪量は78g/m、それ
より計算した見掛け密度は0.27g/cmであっ
た。また、この熱融着繊維高含有層の表面摩耗強さは
4.5級であり、反対側の熱融着繊維低含有層の表面摩
耗強さは3.0級であった。
【0060】なお、上述の場合に円網機でのみ抄造し乾
燥すると、坪量が平方メートル当たり19.5gの湿式
不織布となり、厚みは0.09mmであることより、見
掛け密度は0.22g/cmとなった。
【0061】上記により、乾燥され一体化された不織布
は、別工程において、熱融着繊維低含有層面と壁紙用原
紙(普通紙100g/m)を接合した。この接合にお
いて、エチレン酢酸ビニル共重合系エマルジョン接着剤
と、耐候剤、抗菌防カビ剤を混合して、ローラ転写方式
で塗工して、接着乾燥した。
【0062】この一体化した不織布壁紙の表面側に花柄
模様を印刷し、更に固着剤中に難燃剤、耐候剤を混合し
て、熱融着繊維低含有層に浸透するようにオーバーコー
トして乾燥し、深度0.40mmの格子状エンボスロー
ラで、加熱圧着して不織布壁紙を得た。エンボス深さは
0.23mmであり、表面摩耗強さは5.0級であっ
た。
【0063】実施例2 実施例1と同様の製造条件で、繊維配合を変更し、壁紙
用不織布を製造した。すなわち、熱融着繊維低含有ウェ
ブの原料は、熱融着繊維としてポリエステル芯鞘型短繊
維(ユニチカ(株)製 商品名「メルティ4080」
4.4dtex×5mm)を25%、クリンプタイプポ
リエステル短繊維(帝人(株)製「TT04」6.6d
tex×5mm)を12%、針葉樹パルプを60%、ポ
リビニルアルコール繊維を3%からなり、これらを水に
分散して短網機に供給される。また上記速度で短網機の
みを抄造し、熱融着繊維低含有ウェブを乾燥すると、坪
量が平方メートル当たり50gの湿式不織布となった。
【0064】一方、熱融着繊維高含有ウェブの原料は、
熱融着繊維としてポリエステル系の芯鞘型短繊維(ユニ
チカ(株)製 商品名「メルティ4080」1.7dt
ex×5mm)を65%、針葉樹パルプを34%、ポリ
ビニルアルコール繊維を1%からなり、これらを水に分
散して円網機に供給される。また、上記速度で円網機の
みで抄造すると、平方メートル当たり20gの湿式不織
布となった。上記の円網機と短網機のそれぞれから抄造
されたウェブを接合後乾燥して一体化して、湿式抄造し
た壁紙用不織布とした。その一体化された不織布の厚み
は、0.26mm、坪量は70g/m、この円網機側
の熱融着繊維高含有層の表面摩耗強さは、4.5級であ
った。
【0065】さらに別工程において、上記の乾燥され一
体化された不織布は、熱融着繊維低含有層と壁紙用原紙
(普通紙90g/m)を接合した。この接合におい
て、エチレン酢酸ビニル共重合系エマルジョン接着剤
と、耐候剤、抗菌防カビ剤を混合して、ローラ転写方式
で塗工して、接着乾燥し、一体化した。そして印刷、オ
ーバコート、エンボス加工を施し、不織布壁紙を得た。
エンボス深さは0.20mmであり、表面摩耗強さは
5.0級であった。
【0066】実施例3 実施例1と同様の製造条件で、繊維配合を変更し、壁紙
用不織布を製造した。すなわち、熱融着繊維低含有ウェ
ブの原料は、熱融着繊維としてポリエステル芯鞘型短繊
維(ユニチカ(株)製 商品名「メルティ4080」
4.4dtex×5mm)を27%、クリンプタイプポ
リエステル短繊維(帝人(株)製「TT04」6.6d
tex×5mm)を12%、針葉樹パルプを60%、ポ
リビニルアルコール繊維を1%からなり、これらを水に
分散して短網機に供給される。
【0067】一方、熱融着繊維高含有ウェブの原料は、
熱融着繊維としてポリエステル系の芯鞘型短繊維(ユニ
チカ(株)製 商品名「メルティ4080」1.7dt
ex×5mm)を38%、針葉樹パルプを61%、ポリ
ビニルアルコール繊維を1%からなり、これらを水に分
散して円網機に供給される。上記の円網機と短網機のそ
れぞれから抄造されたウェブを接合後乾燥して一体化し
て、湿式抄造した壁紙用不織布とした。その一体化され
た不織布の厚みは、0.24mm、坪量は78g/
、これより計算した見掛け密度は0.33g/cm
、またこの円網機側の熱融着繊維高含有層の表面摩耗
強さは、3.5級であり、反対側の熱融着繊維低含有層
の表面摩耗強さは、2.5級であった。なお、この場合
の円網機でのみ抄造し、熱融着繊維高含有ウェブを乾燥
すると、坪量が平方メートル当たり20.0gの湿式不
織布となった。上記の乾燥され一体化された不織布を、
壁紙用原紙と一体化し、印刷、オーバコート、エンボス
加工を施し、不織布壁紙を得た。この壁紙のエンボス深
さは、0.19mmであり、表面摩耗強さは5.0級で
あった。
【0068】比較例1 実施例1と同様の製造条件で、繊維配合を変更し、壁紙
用不織布を製造した。すなわち、熱融着繊維低含有ウェ
ブの原料は、熱融着繊維としてポリエステル芯鞘型短繊
維(ユニチカ(株)製 商品名「メルティ4080」
4.4dtex×5mm)を15%、針葉樹パルプを8
4%、ポリビニルアルコール繊維を1%からなり、これ
らを水に分散して短網機に供給される。一方、熱融着繊
維高含有ウェブの原料は、熱融着繊維としてポリエステ
ル系の芯鞘型短繊維(ユニチカ製の商品名「メルティ4
080」1.7dtex×5mm)を32%、針葉樹パ
ルプを67%、ポリビニルアルコール繊維を1%からな
り、これらを水に分散して円網機に供給される。これら
の円網機と短網機のそれぞれから抄造されたウェブを接
合後乾燥して一体化して、湿式抄造した壁紙用不織布と
した。その一体化された不織布の厚みは0.21mm、
坪量は78g/m、これより計算した見掛け密度は
0.37g/cm、またこの円網機側の表面摩耗強さ
は3.0級であった。なお、この場合の円網機でのみ抄
造し、熱融着繊維高含有ウェブを乾燥すると、坪量が平
方メートル当たり20.0gの湿式不織布となった。上
記の乾燥され一体化された不織布を、壁紙用原紙と一体
化し、印刷、オーバコート、エンボス加工を施し、不織
布壁紙を得た。この壁紙のエンボス深さを測定すると、
0.15mmであり、表面摩耗強さは4.5級であっ
た。
【0069】比較例2 また、木材パルプから抄造された市販の通常の奉書紙
は、坪量が79g/mで、見掛け密度が0.42g/
cmと大きいにもかかわらず、柔らかく仕上げられて
いるため、表面摩耗強さは1.0級であった。また、レ
ーヨン50部、針葉樹パルプ50部に少量のポリビニル
アルコール系繊維を含む抄造されたレーヨン紙は、坪量
が70g/mで、見掛け密度が0.38g/cm
あり、表面摩耗強さは5.0級であったが、壁紙にした
時のエンボス後の深さの保持力がなく、エンボス深さが
0.08mmであった。
【0070】
【発明の効果】本発明により、表面摩耗強さや印刷適
性、布的風合い等の壁紙としての表面適性を有する熱融
着繊維高含有層と、嵩高性で見掛け密度が小さい熱融着
繊維低含有層を一体的に湿式抄造することにより、不織
布壁紙でありながら、立体感やボリューム感があり、さ
らに表面摩耗強さがあり、印刷適性も良い壁紙をコスト
を安く提供することができた。
【0071】さらに本発明により、一枚の不織布の内部
に、熱融着繊維高含有層と熱融着繊維低含有層の双方を
有することにより、表面摩耗強さや印刷性を維持しつ
つ、相対的にボリュームの多い熱融着繊維低含有層にコ
ストが安く、吸湿性のあるパルプの含有率を多くするこ
とができ、しかもエンボスによる立体感を出せるような
組成にすることができた。
【0072】また本発明により、熱融着繊維高含有ウェ
ブと熱融着繊維低含有ウェブが、共に短繊維からなるこ
とにより、種々の機能を有する短繊維を混抄できるの
で、吸湿効果、結露防止効果、抗菌防臭効果、難燃効
果、静電気除去効果、防汚効果、芳香効果等の種々の効
果を有する壁紙とすることができた。
【0073】また本発明においては湿式抄造法不織布を
採用することにより、均一な地合の不織布でありながら
生産性よく製造できることにより、コストの安い壁紙用
不織布および不織布壁紙とすることができた。
【0074】また本発明により、不織布壁紙の不織布の
製造方法においても、熱融着繊維高含有ウェブや熱融着
繊維低含有ウェブの湿式不織布製造工程で両者を一体化
できるので、工程を省略でき、さらに接着剤を使用しな
いので、コストの安い製品とすることができるばかりで
なく、見掛け密度を小さい状態に積層できるので、壁紙
製造時のエンボスで立体感のある不織布とすることがで
きた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の不織布壁紙を示す断面図
【図2】 本発明の壁紙用不織布の断面の電子顕微鏡写
真(100倍)、
【図3】 本発明の不織布壁紙の断面の電子顕微鏡写真
(100倍)、
【図4】 本発明の壁紙製造のための二つのフォーマー
を使用した不織布製造工程の概念図
【符号の説明】
1:不織布壁紙、2:壁紙用原紙、3:接着剤層、4:
熱融着繊維低含有層、5:熱融着繊維高含有層、6a、
6b:エンボスされた窪み、7:表面コート層、D:壁
紙の表面からエンボスの谷の最深部までの距離(m
m)、11:短網フォーマー、12:スクリーンメッシ
ュ、13:短繊維分散液供給口、14:熱融着繊維低含
有ウェブ、15:循環フェルト、16:円網フォーマ
ー、17:円筒状のスクリーンメッシュ、18:短繊維
分散液、19:熱融着繊維高含有ウェブ、20a、20
b:循環フェルト、21a、21b:スプレー、22:
ドライヤーローラ、23:壁紙用不織布。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梅村 昌弘 東京都中央区京橋1丁目12番5号吉川紙商 事株式会社内 (72)発明者 北島 尚武 東京都中央区京橋1丁目12番5号吉川紙商 事株式会社内 Fターム(参考) 4L055 AA02 AF09 AF21 AF33 AF46 AF47 AG64 AH13 AH26 AH34 AH37 AH50 AJ01 AJ02 AJ07 BD17 BE08 BE14 BE15 BE20 EA04 EA07 EA15 FA15 FA16 FA22 FA30 GA23 GA39

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱融着繊維の含有率が25%以上であっ
    て60%以下である熱融着繊維低含有層と、該熱融着繊
    維低含有層より熱融着繊維を10%以上多く含有し、含
    有率が35%以上であって75%以下である熱融着繊維
    高含有層とが、一体的に湿式抄造された不織布であっ
    て、熱融着繊維高含有層の表面摩耗強さが3.5級以上
    である抄造された壁紙用不織布。
  2. 【請求項2】 請求項1における熱融着繊維低含有層
    に、5%以上であって25%以下である嵩高性短繊維を
    含む抄造された壁紙用不織布。
  3. 【請求項3】 壁紙用原紙と、請求項1の壁紙用不織布
    の熱融着繊維低含有層とが接合されており、エンボス深
    さが0.10mm以上であって0.50mm以下であ
    り、熱融着繊維高含有層の表面に印刷処理、撥水処理、
    表面コート処理の少なくとも一つの処理がされており、
    その表面摩耗強さが5.0級である不織布壁紙。
  4. 【請求項4】 ウェブ中の繊維組成が熱融着繊維を25
    %以上であって60%以下である熱融着繊維低含有ウェ
    ブと、該熱融着繊維低含有ウェブより熱融着繊維を10
    %以上多く含有し、含有率が35%以上であって75%
    以下である熱融着繊維高含有ウェブの双方のウェブが、
    それぞれのフォーミングパートを出て、まだ乾燥されて
    いない段階で両者を重ね合わせ、乾燥一体化する工程を
    含み、熱融着繊維高含有層の表面摩耗強さが3.5級以
    上になるように湿式抄造された壁紙用不織布の製造方
    法。
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