JP2002172985A - ウエザストリップ - Google Patents

ウエザストリップ

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JP2002172985A
JP2002172985A JP2000374068A JP2000374068A JP2002172985A JP 2002172985 A JP2002172985 A JP 2002172985A JP 2000374068 A JP2000374068 A JP 2000374068A JP 2000374068 A JP2000374068 A JP 2000374068A JP 2002172985 A JP2002172985 A JP 2002172985A
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JP
Japan
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bent
outer peripheral
seal
bending
curved
Prior art date
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Pending
Application number
JP2000374068A
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English (en)
Inventor
Harumi Ogiso
春美 小木曽
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Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Publication date
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  • Vehicle Waterproofing, Decoration, And Sanitation Devices (AREA)
  • Seal Device For Vehicle (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 接続線や色艶差をなくす。湾曲時のシール部
のシール性を確保する。また、湾曲時のシール部により
被取付部から外周側へ延出するパネルを広く覆って見栄
えを良くする。 【解決手段】 取付部11と中空状のシール部20とが
一体に押出成形されてなり、湾曲予定部Cが設定される
ウエザストリップ10において、湾曲予定部Cのシール
部20は、頂部23の高さが徐増し且つ外周への頂部2
3の張り出し量が徐増するよう可変押出成形されてい
る。湾曲時に、シール部20が潰れ変形することによ
り、頂部23の高さが同一になり且つ外周への頂部23
の張り出し量が増加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のサイドド
アパネル、ハッチバックドアパネル、トランクパネル、
クォータウインドパネル、スライディングルーフ等の開
閉パネルによって開閉されるボディの開口周縁に取り付
けられるオープニングトリムや、該開閉パネルに取り付
けられるウエザストリップのように、湾曲されたコーナ
部位を有するウエザストリップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車ボディのドア開口周縁のフランジ
にはオープニングトリムの取付部が取り付けられ、該オ
ープニングトリムの中空シール部にドアパネルが当接す
ることにより、ドア開口周縁とドアパネルとの隙間をシ
ールするようになっている。一般にオープニングトリム
は長さ方向に略真直に押出成形されるが、フランジには
真直部位のみならず湾曲したコーナ部位が存在するた
め、そのコーナ部位に取り付けられるところでオープニ
ングトリムをどのように形成するかが問題になる。
【0003】従来の多くのオープニングトリムは、前記
コーナ部位に取り付けられるところを湾曲形状に型成形
して、その型成形部を押出成形されたオープニングトリ
ム(押出成形部)に接続していた。しかし、このように
型成形部を押出成形部に接続すると、両部の境に接続線
が現れたり両部の間に色艶差が生じたりして見栄えが悪
くなるとか、型成形部は押出成形部よりもドア当接跡が
発生しやすく摩耗耐久性も劣るとかという問題があっ
た。
【0004】そこで、近年の可変押出成形技術の進歩に
伴い、オープニングトリムをフランジのコーナに沿って
湾曲して取り付けられるように可変押出成形する技術が
検討されている。
【0005】(1)中空シール部の肉厚を可変押出成形
により変えたもの 特開平5−31784号公報には、「ドアコーナー部で
のメインシール部の屈曲による断面変形を防止すること
を目的」として、「メインシール部を、所定肉厚に設け
た通常肉厚部と、該通常肉厚部より所要厚肉に設けた厚
肉部とで構成すると共に、これら通常肉厚部と厚肉部と
を型成形部を介することなく連続して一体に形成せし
め」、厚肉部をドアコーナー部に対応させて取着するよ
うにしたオープニングトリムが開示されている。
【0006】(2)中空シール部の横断寸法(径)を可
変押出成形により変えたもの 特開平3−43228号公報には、「ウエザーストリッ
プを取り付けようとする縁部の臨界領域(コーナー領
域)に応じて封止形材部が平坦化又はバルジ形化される
問題を完全に解決する」目的で、「縁部の臨界領域に対
応する各部分で管状封止形材部の横断寸法を増大又は低
減せしめるとともにその肉厚を実質的に一定のものに一
次成形した」ウエザーストリップ(オープニングトリ
ム)が開示されている。
【0007】(3)中空シール部の取付部に対する位置
を可変押出成形によりずらしたものも提案されている。
【0008】(4)その他、中空シール部を備えたオー
プニングトリムではないが、特開平1−202519号
公報には、「上側リップと車体開口周縁のコーナー部付
近の当接範囲が狭くなり、車体開口周縁のコーナー部が
直線部に比較して大きく露出してしまう」ことを防止す
る目的で、「車体開口周縁のコーナー部に対応するウェ
ザーストリップの屈曲部位の外縁に、略湾曲状の膨出部
を形成した」ウエザーストリップが開示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記(1)の
中空シール部の肉厚を変えたものでは、厚肉部の曲げこ
わさが大きいためドアコーナー部に対応させて湾曲させ
にくいとか、ドアに対する中空シール部のシール圧が厚
肉部と通常肉厚部とで異なってしまうとか、ドア閉め力
が増加してしまうとかという問題がある。また、上記
(2)の中空シール部の径を変えたものでは、肉厚が実
質的に一定のため、ほぼ均一に潰れ変形し、変形後のシ
ール圧は確保されるものの、外観の見栄えが悪くなる。
また、上記(3)の中空シール部の位置をずらしたもの
では、湾曲させたときに中空シール部の位置が補正でき
るだけで潰れ変形は生じるため、所定のシール性が得ら
れないおそれがある。また、上記(4)の略湾曲状の膨
出部(リップの張り出し部)を形成したものは、押出時
におけるリップの二次元的な変化であり、湾曲時のリッ
プの三次元的な変形を考慮しておらず、所定のシール性
が得られないおそれがある。
【0010】本発明の目的は、上記課題を解決し、型成
形部を接続しない押出成形品の使用により接続線や色艶
差をなくせるだけでなく、コーナ部位で湾曲させたシー
ル部のシール性を確保することができ、また、湾曲させ
たシール部が被取付部から外周側へ延出するパネルを広
く覆って見栄えを良くすることができるウエザストリッ
プを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】第一の発明は、自動車の
被取付部に取り付けられる取付部と、該取付部に対し内
周裾部及び外周裾部で接合されて頂部に自動車の当接部
が当接する中空状のシール部とが、一体に且つ長さ方向
に略真直に押出成形されてなり、該取付部及びシール部
の一部に被取付部のコーナ部位に沿って湾曲される予定
の湾曲予定部が設定されるウエザストリップにおいて、
前記湾曲予定部のシール部が次の(ア)及び(イ)の通
り形成されたことを特徴とする。 (ア)前記押出成形時に、頂部の高さが湾曲予定部の長
さ方向中央で最大となるように徐増し、且つ、外周裾部
より外周への頂部の張り出し量が湾曲予定部の長さ方向
中央で最大となるように徐増するよう、湾曲予定部のシ
ール部が可変押出成形されている。 (イ)前記湾曲時に、湾曲予定部のシール部が前記当接
部による当接の方向と略同方向に潰れ変形することによ
り、湾曲予定部の頂部の高さが減少して湾曲予定部以外
の頂部の高さと略同一になり、且つ、外周裾部より外周
への湾曲予定部の頂部の張り出し量が増加する。
【0012】第二の発明は、自動車の被取付部に取り付
けられる取付部と、該取付部に対し内周裾部及び外周裾
部で接合されて頂部に自動車の当接部が当接する中空状
のシール部とが、一体に且つ長さ方向に略真直に押出成
形されてなり、該取付部及びシール部の一部に被取付部
のコーナ部位に沿って湾曲される予定の湾曲予定部が設
定されるウエザストリップにおいて、前記湾曲予定部の
シール部が次の(ウ)、(エ)及び(オ)の通り形成さ
れたことを特徴とする。 (ウ)前記押出成形時に、外周裾部より外周への張り出
し量が湾曲予定部の長さ方向中央で最大となるように徐
増する延出リップ部が、湾曲予定部の頂部から延出して
一体に可変押出成形されている。 (エ)前記押出成形後に、湾曲予定部の外周裾部が切除
され、該切除跡から少なくとも湾曲予定部の頂部及び延
出リップ部の内面に形状保持材が裏打ち形成されてい
る。 (オ)前記湾曲時に、湾曲予定部のシール部が前記当接
部による当接の方向と略同方向に潰れ変形するのを形状
保持材が軽減することにより、湾曲予定部の頂部の高さ
が湾曲予定部以外の頂部の高さと略同一になり、且つ、
外周裾部より外周への延出リップ部の張り出し量が略維
持される。
【0013】第一の発明において、湾曲時に、頂部の張
り出し端が自動車の被取付部から外周側へ延出するパネ
ルに略当接するように設定されることが好ましい。ま
た、第二の発明において、湾曲時に、延出リップ部の張
り出し端が自動車の被取付部から外周側へ延出するパネ
ルに略当接するように設定されることが好ましい。
【0014】第二の発明において、形状保持材は、湾曲
予定部の取付部の外側面から、内周裾部、頂部及び延出
リップ部の内面にかけて連続的に裏打ち形成されること
が好ましい。形状保持材の厚さは、特に限定されない
が、0.5〜3mmが好ましく、1〜2mmがさらに好
ましい。また、形状保持材は、延出リップ部の内面の張
り出し端付近において他より厚肉に形成されることが好
ましい。
【0015】なお、取付部の押出成形材料は、特に限定
されないが、EPDM(エチレン・プロピレン・ジエン
共重合体)ゴム、TPO(オレフィン系熱可塑性エラス
トマー)等を例示でき、それらのソリッド材が好まし
い。シール部の押出成形材料は、特に限定されないが、
EPDMゴム、軟質TPO等を例示でき、それらのスポ
ンジ材が好ましい。形状保持材の材料は、特に減されな
いが、EPDMゴム、軟質TPO等を例示でき、それら
のスポンジ材(薄肉の場合はソリッド材でもよい)が好
ましい。形状保持材の裏打ち方法としては、注入成形、
射出成形等の型成形の他、成形済みの形状保持材の接着
等を例示できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明をオープニングトリ
ムに実施した形態例について、図面に基づき説明する。 [第一実施形態]図5に示すように、自動車のボディ1
のドア開口周縁にはオープニングトリムが取り付けら
れ、該ドア開口周縁には真直部位のみならず湾曲したコ
ーナ部位が存在する。図1〜図4に示す第一実施形態の
オープニングトリム10は、図5中に丸囲みで示したよ
うに、内角が鋭角になった湾曲のきついコーナ部位に取
り付けられる部位のオープニングトリムを図示してい
る。このオープニングトリム10は、ドア開口周縁のフ
ランジ2(被取付部)に取り付けられる断面略U字状の
取付部(トリム部)11と、該取付部11の一外側面に
対し内周裾部21及び外周裾部22で接合されて頂部2
3に自動車のドアパネル5(当接部)が当接する中空状
のシール部20とが、一体に且つ長さ方向に略真直に共
押出成形されてなり、該取付部11及びシール部20の
一部にフランジ2のコーナ部位に沿って湾曲される予定
の湾曲予定部Cが設定される。
【0017】取付部11は金属製の補強用インサート1
2を埋設して押出成形されたEPDMソリッドゴムから
なり、最終的に断面略U字状に加工され、その両内側面
には保持リップ13が一体形成されている。なお、取付
部11から他外側面へ延出するように一体形成されたリ
ップ部15は、ドア開口周縁のボディのガーニッシュ等
の内装材(図示略)の端縁を覆って、その隙間をシール
するためのものである。
【0018】中空状のシール部20は、具体的には断面
略C字ループの中空状であり、前記の通り内周裾部21
と外周裾部22と頂部23とからなる。内周裾部21
は、取付部11に接合される断面L字状の基部が取付部
11に続くEPDMソリッドゴムにより、また、該基部
から頂部23の内周縁まで延びる部分がEPDMスポン
ジゴムにより、押出成形されてなる。外周裾部22は、
取付部11に接合される僅かな基部が取付部11に続く
EPDMソリッドゴムにより、また、該基部から頂部2
3の外周縁まで延びる部分がEPDMスポンジゴムによ
り、押出成形されてなる。頂部23は、内周裾部21及
び外周裾部22の上端に続くEPDMスポンジゴムによ
り押出成形されてなる。
【0019】前記オープニングトリム10の製造方法を
説明する。まず、図1及び図2に示すように、断面直線
状に展開された形状の取付部11と、前記中空状のシー
ル部20とが、一体に且つ長さ方向に略真直に共押出成
形される。この共押出成形の際に、湾曲予定部Cのシー
ル部20は後述するように可変押出成形される。その
後、図3及び図4に示すように、断面直線状の取付部1
1が断面略U字状に曲げ加工されて、取付前のオープニ
ングトリム10となる。
【0020】次に、前記オープニングトリム10の取付
方法を説明する。図3及び図4に示すように、ドア開口
周縁のフランジ2はドア開口中心部を向いて延びてお
り、該フランジ2に取付部11を嵌合させて、両内側面
の保持リップ13でフランジ2を挟持すればよい。取付
部11の一外側面に接合されたシール部20はその頂部
23をドアパネル5に向けることになる。そして、図4
(a)に示すように、フランジ2の真直部位に取り付け
られるところのシール部20は、特に力がかからないた
め変形せず、形状は変化しない。しかし、図4(b)
(c)に示すように、フランジ2のコーナ部位沿って湾
曲されるところのシール部20は、ドアパネル5の当接
の方向と略同方向に潰れ変形するために断面形状が変化
する。そこで、シール部20の一部に次のような構成の
湾曲予定部Cが可変押出成形により設定されているので
あり、湾曲予定部Cのシール部20は、次の(ア)及び
(イ)の通り形成されている。
【0021】(ア)前記共押出成形時に、図1及び図2
に示すように、(取付部11の外側面からの)頂部23
の高さAが湾曲予定部Cの長さ方向中央(図1のIIc
−IIc位置)で最大となるように徐増し(図2(b)
(c)参照)、且つ、外周裾部22より外周への頂部2
3の張り出し量Bが湾曲予定部Cの長さ方向中央で最大
となるように徐増するよう(図2(b)(c)参照)、
湾曲予定部Cのシール部20が可変押出成形されてい
る。
【0022】(イ)前記(取付時の)湾曲時に、図3及
び図4(b)(c)に示すように、湾曲予定部Cのシー
ル部20はドアパネル5の当接の方向と略同方向に潰れ
変形することにより、徐増されていた湾曲予定部Cの頂
部23の高さAが減少して、湾曲予定部C以外の頂部2
3の高さA(図4(a)参照)と略同一になり、且つ、
外周裾部22より外周への湾曲予定部Cの頂部23の張
り出し量Bが増加する。しかも、この湾曲時に、図4
(c)に示すように、湾曲予定部Cの長さ方向中央の頂
部23の張り出し端がフランジ2から外周側へ延出する
ボディパネル3に略当接するように設定されている。
【0023】以上のように構成された本実施形態のオー
プニングトリム10によれば、次のような効果が得られ
る。 従来のように型成形部を押出成形部に接続するので
はなく、フランジ2のコーナ部位に対応する湾曲予定部
Cを設定した押出成形品のみを使用するので、接続線や
色艶差をなくして見栄えを良くすることができる。 押出成形部よりもドア当接跡が発生しやすく摩耗耐
久性も劣る型成形部を使用しないので、これらの問題が
起きにくい。
【0024】 上記(ア)(イ)の通り、共押出成形
時に頂部23の高さAを湾曲予定部Cの長さ方向中央で
最大となるように徐増しておき、湾曲時のシール部20
の潰れ変形により湾曲予定部Cの頂部23の高さAを減
少させて湾曲予定部C以外の頂部23の高さAと略同一
にするので、ドアパネル5が当接したときのシール部2
0の変形量が一定になり、均一なシール性が得られる。
すなわち、湾曲予定部Cのシール部20の湾曲時におけ
るシール性を確保することができる。
【0025】 上記(ア)(イ)の通り、共押出成形
時に外周裾部22より外周への頂部23の張り出し量B
を湾曲予定部Cの長さ方向中央で最大となるように徐増
しておき、湾曲時に外周裾部22より外周への湾曲予定
部Cの頂部23の張り出し量Bを増加させるので、湾曲
予定部Cのシール部20がフランジ2から外周側へ延出
するボディパネル3を広く覆って、見栄えを良くするこ
とができる。 しかも、この湾曲時に頂部23の張り出し端がフラ
ンジ2から外周側へ延出するボディパネル3に略当接す
るので、シール部20のボディパネル3からの浮上がり
を防止することができる。
【0026】[第二実施形態]次に、図6〜図9に示す
第二実施形態のオープニングトリム30は、湾曲予定部
Cのシール部20が、次の(ウ)(エ)及び(オ)の通
り形成されている点においてのみ、第一実施形態のオー
プニングトリム10と相違している。従って、第一実施
形態と共通する部分については、同図中に共通の符号を
付して第一実施形態の説明を援用する。
【0027】(ウ)前記共押出成形時に、図6及び図7
に示すように、外周裾部22より外周への張り出し量B
が湾曲予定部Cの長さ方向中央(図6のVIIc−VI
Ic位置)で最大となるように徐増する延出リップ部2
4が、湾曲予定部Cの頂部23から延出して一体に可変
押出成形されている(図7(b)(c)参照)。さら
に、本実施形態では、(取付部11の外側面からの)頂
部23の高さAが湾曲予定部Cの長さ方向中央で最大と
なるように徐増しているが、その増加量は第一実施形態
より小さくなっている。後述するように、シール部20
の潰れ変形が形状保持材25により軽減されるからであ
る。
【0028】(エ)前記共押出成形後に、湾曲予定部C
の外周裾部22が切除され、該切除跡から、湾曲予定部
Cの取付部11の外側面より内周裾部21、頂部23及
び延出リップ部24の内面にかけて連続的に形状保持材
25が裏打ち形成されている。この裏打ち形成は、外周
裾部22を切除した後の湾曲予定部Cを成形型(図示
略)にセットし、切除跡からシール部20の内部に中子
(図示略)を入り込ませ、取付部11の外側面からEP
DMスポンジゴム材料を注入して行うことができる。形
状保持材25の厚さは1〜2mmであるが、延出リップ
部24の内面の張り出し端付近において他より厚肉に形
成されている。
【0029】(オ)前記(取付時の)湾曲時に、図8及
び図9(b)(c)に示すように、湾曲予定部Cのシー
ル部20がドアパネル5による当接の方向と略同方向に
潰れ変形するのを形状保持材25が軽減することによ
り、湾曲予定部Cの頂部23の高さAが湾曲予定部C以
外の頂部23の高さA(図9(a)参照)と略同一にな
り、且つ、外周裾部22より外周への延出リップ部24
の張り出し量Bが略維持される。しかも、この湾曲時
に、図9(c)に示すように、湾曲予定部Cの長さ方向
中央の延出リップ部24の張り出し端がフランジ2から
外周側へ延出するボディパネル3に略当接するように設
定されている。
【0030】以上のように構成された本実施形態のオー
プニングトリム30によれば、次のような効果が得られ
る。 第一実施形態の効果と同じである。 第一実施形態の効果と同じである。
【0031】 上記(ア)(イ)(ウ)の通り、共押
出成形時に延出リップ部24を頂部23から延出させ、
その後に形状保持材25を裏打ち形成して、湾曲時のシ
ール部20の潰れ変形を軽減することにより湾曲予定部
Cの頂部23の高さAを湾曲予定部C以外の頂部23の
高さAと略同一にするので、ドアパネル5が当接したと
きのシール部20の変形量が一定になり、均一なシール
性が得られる。
【0032】 上記(ア)(イ)(ウ)の通り、共押
出成形時に張り出し量Bが湾曲予定部Cの長さ方向中央
で最大となるように徐増する延出リップ部24を頂部2
3から延出させておき、湾曲時にその張り出し量Bを略
維持するので、湾曲予定部Cのシール部20及び延出リ
ップ部24がフランジ2から外周側へ延出するボディパ
ネル3を広く覆って、見栄えを良くすることができる。 しかも、この湾曲時に延出リップ部24の張り出し
端がフランジ2から外周側へ延出するボディパネル3に
略当接するので、シール部20及び延出リップ部24の
ボディパネル3からの浮上がりを防止することができ
る。
【0033】なお、本実施形態では、前記共押出成形時
に頂部23の高さAが湾曲予定部Cの長さ方向中央で最
大となるように徐増しているが、形状保持材25による
シール部20の潰れ変形の軽減効果が高い場合には、前
記共押出成形時に頂部23の高さAを一定にしてもよ
い。
【0034】なお、本発明は前記実施形態の構成に限定
されず、例えば以下のように、発明の趣旨から逸脱しな
い範囲で適宜変更して具体化することもできる。 (1)本発明を自動車のエンジンフード、トランク等に
取り付けられるオープニングトリムに適用したり、サイ
ドドアパネル、ハッチバックドアパネル、トランクパネ
ル等の開閉パネルに取り付けられるウエザストリップに
適用したりすること。
【0035】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明に係るウエ
ザストリップによれば、型成形部を接続しない押出成形
品の使用により接続線や色艶差をなくせるだけでなく、
コーナ部位で湾曲させたシール部のシール性を確保する
ことができ、また、湾曲させたシール部が被取付部から
外周側へ延出するパネルを広く覆って見栄えを良くする
ことができる、という優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態に係るオープニングトリ
ムの押出成形時の斜視図である。
【図2】(a)(b)(c)はそれぞれ図1のIIa−
IIa断面図、IIb−IIb断面図、IIc−IIc
断面図である。
【図3】同オープニングトリムの湾曲時の斜視図であ
る。
【図4】(a)(b)(c)はそれぞれ図3のIVa−
IVa断面図、IVb−IVb断面図、IVc−IVc
断面図である。
【図5】オープニングトリムを取り付けた自動車の側面
図である。
【図6】本発明の第二実施形態に係るオープニングトリ
ムの押出成形時の斜視図である。
【図7】(a)(b)(c)はそれぞれ図6のVIIa
−VIIa断面図、VIIb−VIIb断面図、VII
c−VIIc断面図である。
【図8】同オープニングトリムの湾曲時の斜視図であ
る。
【図9】(a)(b)(c)はそれぞれ図8のIXa−
IXa断面図、IXb−IXb断面図、IXc−IXc
断面図である。
【符号の説明】
1 ボディ 2 フランジ 3 ボディパネル 5 ドアパネル 10 オープニングトリム 11 取付部 20 シール部 21 内周裾部 22 外周裾部 23 頂部 24 延出リップ部 25 形状保持材 30 オープニングトリム A 頂面の高さ B 張り出し量 C 湾曲予定部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の被取付部に取り付けられる取付
    部と、該取付部に対し内周裾部及び外周裾部で接合され
    て頂部に自動車の当接部が当接する中空状のシール部と
    が、一体に且つ長さ方向に略真直に押出成形されてな
    り、該取付部及びシール部の一部に被取付部のコーナ部
    位に沿って湾曲される予定の湾曲予定部が設定されるウ
    エザストリップにおいて、前記湾曲予定部のシール部が
    次の(ア)及び(イ)の通り形成されたことを特徴とす
    るウエザストリップ。 (ア)前記押出成形時に、頂部の高さが湾曲予定部の長
    さ方向中央で最大となるように徐増し、且つ、外周裾部
    より外周への頂部の張り出し量が湾曲予定部の長さ方向
    中央で最大となるように徐増するよう、湾曲予定部のシ
    ール部が可変押出成形されている。 (イ)前記湾曲時に、湾曲予定部のシール部が前記当接
    部による当接の方向と略同方向に潰れ変形することによ
    り、湾曲予定部の頂部の高さが減少して湾曲予定部以外
    の頂部の高さと略同一になり、且つ、外周裾部より外周
    への湾曲予定部の頂部の張り出し量が増加する。
  2. 【請求項2】 自動車の被取付部に取り付けられる取付
    部と、該取付部に対し内周裾部及び外周裾部で接合され
    て頂部に自動車の当接部が当接する中空状のシール部と
    が、一体に且つ長さ方向に略真直に押出成形されてな
    り、該取付部及びシール部の一部に被取付部のコーナ部
    位に沿って湾曲される予定の湾曲予定部が設定されるウ
    エザストリップにおいて、前記湾曲予定部のシール部が
    次の(ウ)、(エ)及び(オ)の通り形成されたことを
    特徴とするウエザストリップ。 (ウ)前記押出成形時に、外周裾部より外周への張り出
    し量が湾曲予定部の長さ方向中央で最大となるように徐
    増する延出リップ部が、湾曲予定部の頂部から延出して
    一体に可変押出成形されている。 (エ)前記押出成形後に、湾曲予定部の外周裾部が切除
    され、該切除跡から少なくとも湾曲予定部の頂部及び延
    出リップ部の内面に形状保持材が裏打ち形成されてい
    る。 (オ)前記湾曲時に、湾曲予定部のシール部が前記当接
    部による当接の方向と略同方向に潰れ変形するのを形状
    保持材が軽減することにより、湾曲予定部の頂部の高さ
    が湾曲予定部以外の頂部の高さと略同一になり、且つ、
    外周裾部より外周への延出リップ部の張り出し量が維持
    される。
  3. 【請求項3】 前記湾曲時に、前記頂部の張り出し端が
    自動車の被取付部から外周側へ延出するパネルに略当接
    する請求項1記載のウエザストリップ。
  4. 【請求項4】 前記湾曲時に、前記延出リップ部の張り
    出し端が自動車の被取付部から外周側へ延出するパネル
    に略当接する請求項2記載のウエザストリップ。
  5. 【請求項5】 前記形状保持材は、前記湾曲予定部の取
    付部の外側面から、内周裾部、頂部及び延出リップ部の
    内面にかけて連続的に裏打ち形成された請求項2又は4
    記載のウエザストリップ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014177163A (ja) * 2013-03-14 2014-09-25 Kinugawa Rubber Ind Co Ltd ウエザーストリップ
JP2019104288A (ja) * 2017-12-08 2019-06-27 西川ゴム工業株式会社 ウェザーストリップおよびシール構造
JP2020045095A (ja) * 2016-03-28 2020-03-26 東海興業株式会社 ウェザーストリップ

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