JP3680508B2 - オープニングトリム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のサイドドア、ハッチバックドア、トランク等の開口縁に取り付けられ、サイドドアパネル、ハッチバックドアパネル、トランクパネル等の開閉パネルの当接を受けて該開閉パネルとの隙間をシールするオープニングトリムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5〜図9に示すように、車体1のドア開口縁のフランジ2にはオープニングトリム51が取り付けられ、ドアパネル3の当接を受けてドアパネル3との隙間をシールするようになっている。オープニングトリム51の後述する張出部を除く主要部は、ゴム押出成形品52で構成されている。ゴム押出成形品52は、ソリッドゴム製の取付部53及びリップ部55とスポンジゴム製の中空状のシール部54とが共押出成形されてなる。
【0003】
ゴム押出成形品52のコーナ部52aにおいて、シール部54は切除され、この切除部分には、ドアパネル3の角部形状に合致するよう、取付部53の外周輪郭線よりも外周側へ張り出す張出部57がスポンジゴムで型成形されている。また、張出部57の外周縁部は、車内側へ折曲して車体1に当接するシールエッジ58となっている。そして、張出部57の車体対向面には、コーナ部52aの湾曲の径方向に延びる1本の補強用の径方向リブ59が突設されている。さらに、図9に示す張出部57の車体対向面には、径方向リブ59に加え、シール性向上のためのコーキングスポンジ60が貼り付けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、図8に示す1本の径方向リブ59のみで補強された張出部57は、剛性が不充分であるため、ドアパネル3の当接の繰り返しや経年変化により変形しやすく、車体1からめくれ上がって、シール性が低下したり、外観が低下したりするという問題があった。また、図9に示すコーキングスポンジ60が張り付けられた張出部57は、若干剛性が高まるが、スポンジ材のため、補強の効果はそれほど生じなかった。そして、張出部57側に貼り付けられているため、図8に示したものと同様に、ドアパネル3の当接の繰り返し等によって、車体1からめくれ上がるという問題があった。さらに、別部材であるコーキングスポンジ60を用いるため、コスト及び工数が増加するという問題があった。
【0005】
そこで、本発明の課題は、コスト及び工数を増加させる別部材を用いることなく、コーナー部に型成形する張出部の剛性を高めて変形を防止し、ひいてはシール性及び外観を向上させることができるオープニングトリムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明は、車体の開口縁に取り付けられる取付部と、開閉パネルとの隙間をシールするシール部とを含むゴム押出成形品が用いられ、コーナ部で取付部が湾曲されるともにシール部が切除され、該切除部分に取付部の外周輪郭線よりも外周側へ張り出す張出部が型成形されたオープニングトリムにおいて、張出部の外周縁部は、車内側へ折曲して車体に当接するシールエッジとなっており、加えて張出部の車体対向面に、張出部の剛性を高めて変形が起こりにくくする補強リブとして、張出部の外周輪郭線の内側に略沿って周方向に延びる周方向リブが型成形時の一体成形により突設されたことを特徴とする。
【0007】
ここで、周方向リブの形状は、張出部の外周輪郭線の形状に応じて決定でき、張出部の外周輪郭線と相似形でもよいし若干相違する類似形でもよい。周方向リブの本数は、特に限定されず、1本でも複数本でもよい。また、周方向リブの長さは、特に限定されないが、張出部の全長に対し30%以上が好ましく(30%未満であると、張出部を補強する効果が弱くなる。)、60〜95%がさらに好ましい(95%程度にとどめると、型成形用のコアの形成及びセットが容易になり、型成形後のバリ切りも容易になる。)。さらに、張出部に隣接した未切除のシール部に、張出部との境界を越えて、周方向リブを延出成形することもできる。また、本発明においては、前記周方向リブに加えて径方向リブを併設してもよい。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を、図5に示すように、車体1の前側のサイドドアのドア開口縁に取り付けられ、前側のドアパネル3の当接を受けてドアパネル3との隙間をシールするオープニングトリムに実施した形態例について、図面に基づき説明する。
【0009】
まず、図1〜3は第一実施形態のオープニングトリム11を示している。このオープニングトリム11の後述する張出部を除く主要部は、ゴム押出成形品12で構成されている。ゴム押出成形品12は、EPDM(エチレン・プロピレン・ジエン共重合体)ソリッドゴム製のU字形の取付部(トリム部)13及びリップ部15と、EPDMスポンジゴム製の中空状のシール部14とが、共押出成形されてなる。取付部13はドア開口縁のフランジ2に取り付けられ、シール部14はドアパネル3との隙間をシールし、リップ部15はシール部14の反対側で車室内に配設されたガーニッシュ等の内装材の端縁を覆って、その隙間をシールする。
【0010】
ゴム押出成形品12のコーナ部12a(横方向直線部と縦方向直線部との間の湾曲部)の略全長において、シール部14は取付部13からの立上り部14a,14bのみを残して切除されている。そして、この切除部分には、ドアパネル3の角部形状に合致するよう、取付部13の外周輪郭線よりも外周側へ張り出す張出部17がEPDMスポンジゴムで型成形されている。なお、張出部17の肉厚は約3mmである。張出部17の外周輪郭線は、取付部13の外周輪郭線よりも曲率半径の小さいアールを中央部に備えたV字形状である。また、張出部17の外周縁部は、車内側へ折曲して車体1に当接するシールエッジ18となっている。
【0011】
張出部17の車体対向面には補強用リブとして、コーナ部12aの湾曲の径方向に延びる1本の径方向リブ19と、張出部17の外周輪郭線の内側に沿って周方向に延びる2本の周方向リブ20とが、前記型成形時の一体成形により突設されている。径方向リブ19は、張出部17の内周側部分にゴム押出成形品12の幅と略同一の長さで形成されている。周方向リブ20は、張出部17の外周輪郭線と相似形のアール付きV字形状をなし、断面形状は例えば半径約1.5mmの半円形である。また、周方向リブ20は、張出部17の全長に対し約90%の長さで形成されており、周方向リブ20の中央部は取付部13の外周輪郭線より外周側に位置している。
【0012】
上記のように構成されたオープニングトリム11によれば、張出部17の剛性が、径方向リブ19のみならず、張出部17の外周輪郭線に沿った周方向リブ20によって効果的に高められる。従って、張出部17は、ドアパネル3の当接の繰り返しや経年変化による変形が起こりにくく、車体1からめくれ上がることもないため、シール性及び外観を向上させることができる。また、各リブ19,20は張出部17の型成形と同時に一体成形されるため、別部材を用いる必要がなく、コスト及び工数を削減することもできる。
【0013】
次に、図4は第二実施形態のオープニングトリム31を示している。このオープニングトリム31においては、張出部17の車体対向面に、張出部17の外周輪郭線の内側に略沿って(若干鋭角に沿って)周方向に延びる1本の周方向リブ20が突設された点においてのみ、第一実施形態と相違している。第一実施形態と共通の部分については、図4に共通の符号を付して、説明を省略する。本実施形態によっても、第一実施形態と略同様の効果が得られる。
【0014】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、例えば次のように、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。
(1)周方向リブ20の本数及び寸法形状を適宜変更すること。
(2)径方向リブを長く形成し、周方向リブを径方向リブと交差するように設けること。
(3)張出部17を、押出成形のシール部14とは異なる高分子材料、例えばEPDMゴムとポリオレフィンとの混合物である熱可塑性エラストマー(TPE)等で型成形すること。
(4)車体1の後側のサイドドアのドア開口縁のフランジ5に取り付けられるオープニングトリム21(図5参照)に本発明を実施すること。
(5)サイドドア以外の、例えばハッチバックドア、トランク等の各種開口縁に取り付けられるオープニングトリムに本発明を実施すること。
【0015】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明のオープニングトリムによれば、コスト及び工数を増加させる別部材を用いることなく、コーナー部に型成形する張出部の剛性を高めて変形を防止し、ひいてはシール性及び外観を向上させることができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態に係るオープニングトリムを示し、図5のA部の正面図である。
【図2】同オープニングトリムを背面から見た斜視図である。
【図3】図1のIII−III線断面図である。
【図4】本発明の第二実施形態に係るオープニングトリムの正面図である。
【図5】オープニングトリムを取り付けた自動車の側面図である。
【図6】従来のオープニングトリムの正面図である。
【図7】同オープニングトリムを背面から見た斜視図である。
【図8】図6のVIII−VIII線断面図である。
【図9】従来の別のオープニングトリムの断面図である。
【符号の説明】
1 車体
2 フランジ
3 ドアパネル
5 フランジ
11 オープニングトリム
12 ゴム押出成形品
12a コーナ部
13 取付部
14 シール部
17 張出部
18 シールエッジ
19 径方向リブ
20 周方向リブ
21 オープニングトリム
31 オープニングトリム
Claims (2)
- 車体の開口縁(2)に取り付けられる取付部(13)と、開閉パネル(3)との隙間をシールするシール部(14)とを含むゴム押出成形品(12)が用いられ、コーナ部(12a)で前記取付部(13)が湾曲されるともに前記シール部(14)が切除され、該切除された部分に前記取付部(13)の外周輪郭線よりも外周側へ張り出す張出部(17)が型成形されたオープニングトリムにおいて、前記張出部(17)の外周縁部は、車内側へ折曲して車体に当接するシールエッジ(18)となっており、加えて前記張出部(17)の車体対向面に、前記張出部(17)の剛性を高めて変形が起こりにくくする補強リブとして、前記張出部(17)の外周輪郭線の内側に沿って周方向に延びる周方向リブ(20)が前記型成形時の一体成形により突設されたことを特徴とするオープニングトリム。
- 前記周方向リブ(20)の長さは、前記張出部(17)の全長に対し60〜95%である請求項1記載のオープニングトリム。
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- 1997-07-18 JP JP20962797A patent/JP3680508B2/ja not_active Expired - Fee Related
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