JP2002172658A - ホットランナ装置 - Google Patents

ホットランナ装置

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JP2002172658A
JP2002172658A JP2000372362A JP2000372362A JP2002172658A JP 2002172658 A JP2002172658 A JP 2002172658A JP 2000372362 A JP2000372362 A JP 2000372362A JP 2000372362 A JP2000372362 A JP 2000372362A JP 2002172658 A JP2002172658 A JP 2002172658A
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resin
flow path
hot runner
resin flow
groove
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JP2000372362A
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Junji Hori
順次 堀
Yoshinori Tagashira
好憲 田頭
Eiichi Tanioka
栄一 谷岡
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SEKISUI KOKI SEISAKUSHO KK
Toyota Motor Corp
Original Assignee
SEKISUI KOKI SEISAKUSHO KK
Toyota Motor Corp
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    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/26Moulds
    • B29C45/27Sprue channels ; Runner channels or runner nozzles
    • B29C45/2725Manifolds
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
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    • B29C2045/2793Means for providing access to the runner system

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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 色変えが容易であって樹脂の無駄が少ないホ
ットランナ装置を開発する。 【解決手段】 ホットランナ装置1は、裏板部材25
と表板部材26を有していて全体が二分割されている。
そして裏板部材25と表板部材26の接合面に樹脂流路
が形成されている。樹脂流路は、垂直部と水平部を持
ち、両者の間が曲線の流路によって結ばれている。その
ため樹脂流路の分岐部は曲線であってなだらかである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形金型のホ
ットランナ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】射出成形は、大量生産に適することか
ら、あらゆる形状の樹脂成形品の成形に広く応用されて
いる。射出成形には、旧来、コールドランナ金型と称さ
れる金型が使用され、成形キャビティー内へ導くランナ
部の溶融樹脂を成形品と共に固化させ、ランナが成形品
と一体化された状態で成形品を型外に取り出していた。
そして後加工によって樹脂成形品とランナを分離して最
終製品としていた。
【0003】しかし近年では、コールドランナ金型にお
ける後加工を無くし、ランナ部の樹脂を次の成形に利用
するために、ランナ部を加熱保温して当該部分の樹脂を
溶融状態に保つ形式の金型が用いられるようになった。
このような形式の金型は、ホットランナ金型と称され
る。またホットランナ金型のランナ部は、特にホットラ
ンナ装置と称される。
【0004】ところで、近年、射出成形の技術が進歩
し、自動車用イストルメントパネルやラジエータグリル
といった大型の商品についても射出成形によって成形可
能となった。この様な大型の商品を射出成形する場合に
は、ホットランナ金型の内部で樹脂流路を分岐し、複数
のノズルから成形キャビティに樹脂が注入される。また
小型の商品を成形する場合であっても、商品を多数個取
りする場合には、前記と同様にホットランナ金型の内部
で樹脂流路を分岐し、複数のノズルから成形キャビティ
に樹脂が注入される。
【0005】以下、従来技術のホットランナ金型及び、
複数のノズルを有するホットランナ装置について説明す
る。図7は、従来技術のホットランナ金型の断面図であ
る。図8は、従来技術のホットランナ金型の斜視図であ
る。図9は、図8のホットランナ金型内の樹脂の流れを
示す説明図である。
【0006】図7において、100は従来技術のホット
ランナ金型を示す。ホットランナ金型100は、大き
く、移動側2と固定側3とに分けられる。移動側2は、
固定側3と一体となってラジエータグリルを成形する成
形キャビティ5を形成するものである。
【0007】一方、ホットランナ金型100の固定側3
は、本体部6と裏蓋部7、及びホットランナ装置101
によって構成されている。ここで本体部6は、一つの表
面に前記した成形キャビティ5の一部が形成され、その
裏面側には大きな空洞部8が形成されたものである。ま
た当該空洞部8の底面、すなわち空洞部8内に於ける成
形キャビティ5の背面側には、成形キャビティ5と連通
する孔10が設けられている。
【0008】裏蓋部7は、中央に孔が設けられた板体で
ある。ホットランナ装置101は、スプルー側と成形キ
ャビティ側を連通する樹脂流路を形成するものであり、
図示しないヒータが内蔵され、内部が保温されて樹脂を
溶融状態に保つ。ここでラジエータグリルを成形する様
な大型のホットランナ金型100では、ホットランナ装
置101は、図8の様な「T」字状をしていて垂直部1
06と水平部107を有するものが採用される。そして
その一方の面にスプルー部材11(図7にのみ図示)が
設けられている。スプルー部材11内には、公知のスプ
ルーブッシャが設けられている。スプルー部材11の取
付け位置は、図9の様に様に垂直部106の下部であ
る。またホットランナ装置101の他方の面には、3個
のノズル12a,12b,12cが設けられている。1
2a,12b,12cの取付け位置は、図9の様に
「T」字状の各端部近傍である。
【0009】またホットランナ装置101の内部には、
前記した一方の面に設けられたスプルー部材11と、他
方の面に設けられた3個のノズル12を連通する樹脂流
路103が設けられている。従来技術ラジエータグリル
の様な大型の製品を成形する場合には、スプルー部材1
1と3個のノズルを連通する必要があるから、内部の樹
脂流路は分岐部105を有するものでなければならな
い。そのため従来技術のホットランナ装置101では、
内部に図8,9の様な「T」状の樹脂流路103が形成
されている。
【0010】ここで従来技術のホットランナ装置101
は、ブロック状の素材をドリル加工して樹脂流路103
を形成していたので、樹脂流路103の分岐部105
は、直角に交わるものしか形成されることができなかっ
た。すなわち従来技術のホットランナ装置101では、
「T」字状の素材の水平部107にガンドリルで貫通孔
108を設ける一方、垂直部106の下部からガンドリ
ルで穿孔して垂直孔112を設け、前記した貫通孔10
8と連通させている。そのため両者の接合部は、垂直と
ならざるを得ない。そして水平部107の貫通孔108
の両端と、下部の孔を盲栓111で閉塞し、分岐部10
5を有する樹脂流路103を形成させていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記したホットランナ
装置101は、普遍的に採用されている構造であるが、
樹脂の色変えの際に多くの樹脂が無駄になるという不満
があった。すなわち成形品の色を変えたい時は、射出成
形機内の樹脂を排出した後、原料ホッパに変更後の樹脂
原料を投入して成形を再開するが、ホットランナ装置1
01の内部に残留した前の色の樹脂を排出するために、
数回の空撃ちが必要である。しかしながら、前記した様
な内部に直交した分岐部105を有するホットランナ装
置100を使用する場合は、分岐部105に樹脂が残留
しやすく、前の色の樹脂を完全に排出することは容易で
はない。そのため従来技術のホットランナ装置101を
使用する場合は、十数回、あるいはそれ以上の回数にわ
たって空撃ちをする必要があり、樹脂を無駄に廃棄せね
ばならなかった。そこで本発明は、従来技術の上記した
問題を解決することを目的とし、色変えが容易であって
樹脂の無駄が少ないホットランナ装置の開発を課題とす
るものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】従来技術のホットランナ
装置が、内部の樹脂を排出しにくい理由として、次の2
点が考えられる。すなわち従来技術のホットランナ装置
では、前記した様に内部の樹脂流路の分岐部が直交して
いるため、当該部分に樹脂が残留すると考えられる。も
う一つの理由は、従来技術のホットランナ装置では、樹
脂流路103を外部からドリル穿孔することによって作
るので、樹脂流路103の内面を平滑に仕上げることが
困難である点が上げられる。また従来技術のホットラン
ナ装置では、樹脂流路の仕上がりの状態を目視すること
ができない。そのため従来技術によると、樹脂流路に細
かい凹凸が残る場合があり、この凹凸部分に樹脂が残留
すると考えられる。
【0013】上記した考察に基づいて完成された請求項
1に記載の発明は、射出成形金型のスプルー側と成形部
の間に配置され、内部に両者を連通する樹脂流路が設け
られ、樹脂流路内の樹脂を溶融状態に維持することが可
能であり、前記樹脂流路は内部で分岐されていて複数の
箇所から成形部に樹脂を注入するホットランナ装置にお
いて、平面を有する二つの部材が面接触した状態で接合
されて成り、当該接合面の双方又は一方に溝が形成され
て樹脂流路の一部を構成することを特徴とするホットラ
ンナ装置である。
【0014】本発明のホットランナ装置では、全体が二
つの部材に分割されており、その当接面に溝を形成して
樹脂流路を構成している。従って本発明の構成によれ
ば、溝を曲線的に配したり、部分的に幅を広げたりする
ことにより、樹脂が残留しにくい樹脂流路を形成させる
ことができる。また本発明のホットランナ装置では、溝
を形成する際に溝の仕上がり状態が目視できる。そのた
め流路の内面に対する樹脂の付着も少なく、色変えがさ
らに容易である。また本発明の構成によると、ホットラ
ンナ装置内の流路抵抗が減少するので、樹脂の射出圧を
低くすることができる効果もある。
【0015】また同様の課題を解決するための請求項2
に記載の発明は、射出成形金型のスプルー側と成形部の
間に配置され、内部に両者を連通する樹脂流路が設けら
れ、樹脂流路内の樹脂を溶融状態に維持することが可能
であり、前記樹脂流路の一部は射出成形金型への樹脂注
入方向に対して交差する平面内にあって当該平面上に分
岐部又は曲部を持つホットランナ装置において、射出成
形金型への樹脂注入方向に対して交差する平面を持つ二
つの部材が面接触した状態で接合されて成り、当該接合
面の双方又は一方に分岐部又は曲部を持つ溝が形成さ
れ、且つ当該溝の分岐部又は曲部は曲線によって構成さ
れ、前記溝によって樹脂流路が構成されていることを特
徴とするホットランナ装置である。
【0016】本発明のホットランナ装置は、射出成形金
型への樹脂注入方向に対して交差する平面を持つ二つの
部材が面接触して接合されて作られている。すなわち本
発明においても二つの部材の当接面に溝を形成して樹脂
流路を構成している。従って本発明のホットランナ装置
では、溝を形成する際に溝の仕上がり状態が目視でき、
流路の内面に対する樹脂の付着も少なく、色変えが容易
である。加えて本発明のホットランナ装置では、樹脂流
路の分岐部等を構成する溝の分岐部又は曲部が曲線であ
る。そのため本発明のホットランナ装置では、流路の分
岐部に樹脂が残留しにくい。さらに本発明においても、
ホットランナ装置内の流路抵抗が減少し、樹脂の射出圧
を低くすることができる。
【0017】また同様の課題を解決するための請求項3
に記載の発明は、スプルー部材が接続されると共に射出
成形金型の成形部に樹脂を注入する複数のノズルが取り
付けられ、内部に樹脂注入方向と平行に流れる樹脂流路
と、樹脂注入方向に対して交差する平面を流れる樹脂流
路を有し、当該樹脂流路によって前記スプルー部材と複
数のノズルが連通され、且つ樹脂流路内の樹脂を溶融状
態に維持することが可能であるホットランナ装置におい
て、射出成形金型への樹脂注入方向に対して交差する平
面を持つ二つの部材を有し、一方の部材にはスプルー部
材が設けられていると共にスプルー部材に対して反対側
の平面に溝が設けられ、当該溝は曲線によって構成され
た分岐部又は曲部を有し、さらに当該溝とスプルー部材
とを連通する樹脂流路が形成され、他方の部材には複数
のノズルが設けられていると共にノズルに対して反対側
の平面に溝が設けられ、当該溝は曲線によって構成され
た分岐部又は曲部を有し、さらに当該溝とノズルとを連
通する樹脂流路が形成され、前記二つの部材は、溝同士
を接して接合されていることを特徴とするホットランナ
装置である。
【0018】本発明のホットランナ装置では、一方の部
材の一面に設けられてたスプルー部材から連通流路を経
て他方の面に設けられた溝に樹脂が流れる。ここで本発
明では、二つの部材の溝同士が接しているので、溝同士
によって周囲が囲まれた流路が形成されており、樹脂は
当該流路を流れる。そして溝は、分岐部又は曲部を介し
て複数のノズルに繋がり、樹脂はこの流路を流れてノズ
ルから排出される。ここで本発明のホットランナ装置で
は、前記した分岐部又は曲部が曲線によって構成されて
いる。そのため本発明のホットランナ装置では、流路の
分岐部に樹脂が残留しにくい。また本発明のホットラン
ナ装置においても溝を形成する際に溝の仕上がり状態が
目視でき、流路の内面に対する樹脂の付着が少ない。さ
らに本発明においても、ホットランナ装置内の流路抵抗
が減少し、樹脂の射出圧を低くすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下さらに本発明の実施形態につ
いて説明する。図1は、本発明の実施形態のホットラン
ナ装置の分解斜視図である。図2は、図1のホットラン
ナ装置の正面図である。図3は、図2のA−A断面図で
ある。図4は、図2のB−B断面図及びその拡大図と変
形例の拡大図である。図5は、図1のホットランナ金型
内の樹脂流路の形状及び樹脂の流れを示す説明図であ
る。図6は、本発明の他の実施形態のホットランナ金型
内の樹脂流路の形状及び樹脂の流れを示す説明図であ
る。
【0020】図において、1は、本発明の実施形態のホ
ットランナ装置を示す。本実施形態のホットランナ装置
1は、従来技術と同様にラジエータグリルを成形するも
のであり、「T」字状をしていて垂直部20と水平部2
1を有する(図2)。そして図3の様に、裏面側にスプ
ルー部材11が設けられている。スプルー部材11の構
造及び取付位置は、従来技術と同一である。すなわちス
プルー部材11は、垂直部20の下端部に取り付けられ
ている。
【0021】一方、ホットランナ装置1の表面側には3
個のノズル12a,12b,12cが設けられている。
ノズル12の取付け位置は、従来技術と同一であり、
「T」字状の各端部近傍である。すなわち垂直部20の
下端部にノズル12aが取り付けられ、水平部21の両
端部にノズル12b,12cが取り付けられている。
【0022】そして本実施形態のホットランナ装置1の
特徴的な構成は、全体が二分割されていて、その接合面
に樹脂流路が形成されている点である。すなわち本実施
形態のホットランナ装置1は、裏板部材25と表板部材
26によって構成されている。
【0023】裏板部材25は、全体形状がT状であり、
裏面側に前記したスプルー部材11が取り付けられてい
る。また裏板部材25の接合面23は、射出成形金型へ
の樹脂注入方向に対して直交する平面である。すなわち
接合面23は、スプルー部材11内の流路に対して直交
する。接合面23は、極めて平滑に仕上げられている。
【0024】そして裏板部材25の接合面23に略
「Y」状の溝27が設けられている。溝27は、垂直部
28と、水平部29,30を持ち、両者の間が曲線によ
って結ばれている。すなわち溝27は、垂直部28と、
水平部29,30を円弧状の溝31,32で接合したも
のである。円弧状の溝31,32のアールは、30mm
〜100mm程度であり、相当に大きい。
【0025】一連の溝27の断面形状は、図4(b)の
様に半円状である。そして当該溝は、エンドミル等によ
って平滑に加工され、且つ表面に硬質クロムメッキの様
な硬質のメッキが施されている。そのため溝27の内面
は平滑である。また溝27の垂直部28の下端部には、
裏板部材25の表裏に貫通する連通孔(樹脂流路)38
が設けられている。
【0026】また溝27の周囲には、図2の様に多数の
ザグリ孔35が設けられている。ザグリ孔35は、裏板
部材25の前後方向に貫通するものであり、溝27に沿
って設けられている。またザグリ孔35の間隙部分にも
貫通孔36が設けられている。前者のザグリ孔35は、
後記する様にネジ45が挿通される孔であり、後者の孔
36はヒータ46が挿入される孔である。なお図面が極
めて複雑になるので、図1にはザグリ孔35と貫通孔3
6の記載を省略した。
【0027】一方、表板部材26は、前記した裏板部材
25と略対称(掌)形をした部材であり、全体形状がT
状であり、接合面23’は、射出成形金型への樹脂注入
方向に対して直交する平面である。接合面23’は極め
て平滑である。そして表板部材26の接合面23’に
は、略「Y」状の溝27’が設けられている。溝27’
の形状は、前記した裏板部材25と全く同一であり、垂
直部28’と、水平部29’,30’を持ち、両者の間
が円弧状の溝31’,32’で接合されたものである。
溝27’の断面形状は、図4(b)の様に半円状であ
り、表面に硬質クロムメッキの様な硬質のメッキが施さ
れている。
【0028】表板部材26の表面側には、3個のノズル
12a,12b,12cが設けられている。ノズル12
の取付け位置は、前記した様に表板部材26の垂直部2
0の下端部と、水平部21の両端部である。そして前記
した溝27’の垂直部28’の下端部と、水平部2
9’,30’の両端部に、裏板部材25の表裏に貫通す
る連通孔(樹脂流路)40a,40b,40cが設けら
れている。また溝27’の周囲には、図2の様に多数の
ねじ孔47と貫通孔36(図面が極めて複雑になるの
で、裏板部材25の貫通孔36と同じ番号を付した。)
が設けられている。ここで前者のねじ孔47は裏板部材
25のザグリ孔35と連通するものであり、後者の貫通
孔36は、裏板部材25の貫通孔36と連通する。
【0029】次に本実施形態のホットランナ装置1の組
み立て構造について説明する。本実施形態のホットラン
ナ装置1は、前記した裏板部材25と、表板部材26が
接合面23,23’を合致させて組み合わされたもので
ある。そして本実施形態のホットランナ装置1では、裏
板部材25と表板部材26は、両者の間に多数のネジ4
5が挿通締結されて両者が強固に接合されている。すな
わち前記した裏板部材25の全てのザグリ孔35にネジ
45が挿通され、ザグリ孔35と連通するねじ孔47に
ネジ45が嵌合している。
【0030】ここでネジ45の本数について付言する
と、裏板部材25と表板部材26は、内部の樹脂の圧力
によって開こうとするので、ネジ45はその力に対抗す
るため、相当の本数を要する。ネジ45の本数は、樹脂
流路41の投影面積Sと、ネジ45の有効断面積sの総
量Σsとの比率によって決定すべきであり、ネジ45の
有効断面積sの総量Σsは、樹脂流路41の投影面積S
の50%以上であることが望ましく、またネジ45の有
効断面積sの総量Σsは、樹脂流路41の投影面積Sの
60%以上であることがより望ましい。すなわち樹脂流
路41の投影面積Sは、樹脂流路41の幅tと、接合面
23,23’内における樹脂流路41(27,27’)
の全長lの積として求められる。またネジ45の有効断
面積sの総量Σsは、各ネジの有効断面積sの合計であ
る。そして「Σs≧0.5S」の関係が望ましく、さら
に「Σs≧0.6S」であることがより望ましい。
【0031】本実施形態のホットランナ装置1では、上
記した様に多数のネジによって裏板部材25と表板部材
26が接合され、図4abの様に、溝27,27’が開
口を合わせて合致し、両者によって周囲が囲まれた樹脂
流路41が形成されている。本実施形態では、溝27,
27’はいずれも半円であるから、一体となって構成さ
れる樹脂流路41の断面形状は、図4abに示すように
円形である。
【0032】また両者の接合面23.23’に形成され
る樹脂流路41は、略「Y」字状であり、垂直部と水平
部が大きな曲率を有する曲線の樹脂流路41で結ばれて
いる。すなわちホットランナ装置1の中間部分の垂直平
面内には、図5に示す様な樹脂流路41が形成されてい
る。樹脂流路41は、垂直部50と、水平部51,52
を持ち、両者の間が曲線の流路53,55によって結ば
れている。言い換えると、本実施形態のホットランナ装
置1では、樹脂流路41の分岐部56は曲線であってな
だらかである。
【0033】また前記した貫通孔36には、図4(a)
の様に円筒状のヒータ46が挿入されおり、樹脂流路4
1を保温して樹脂を溶融状態に維持する。
【0034】本実施形態のホットランナ装置1は、従来
技術と同様にホットランナ金型の固定側3に配置されて
使用され、スプルー側と成形キャビティ5を連通させ
る。そして公知の射出成形と同様にスプルー部材11に
図示しない成形機のノズルを当接し、溶融状の樹脂を注
入する。スプルー部材11から注入された溶融樹脂は、
ホットランナ装置1の中に入る。そして溶融樹脂は、連
通孔(樹脂流路)38を経て、さらに直線的に流れ、連
通孔(樹脂流路)40aに入り、ノズル12aから成形
キャビティに注入される。また溶融樹脂の残部は、連通
孔38から裏板部材25と表板部材26の溝27,2
7’同士で形成された樹脂流路41に入り、成形機から
の射出方向に対して垂直平面を図面上向きに流れる。そ
して分岐部56に至り、曲部31,32を流れて水平部
29,29’及び30,30’で形成される水平状の樹
脂流路51,52に入る。そして当該流路51,52の
端部から連通孔(樹脂流路)40b,40cに入り、ノ
ズル12b,12cから成形キャビティに注入される。
【0035】樹脂の色変えを行う場合は、成形機内の樹
脂を抜き出した後、新たな樹脂をホッパに投入し、空撃
ちを行ってホットライナ装置1内の樹脂を排出する。こ
こで本実施形態のホットライナ装置1では、分岐部56
が曲線によって構成されているので、樹脂の流れが円滑
であって樹脂が残留しにくい。そのため数回の空撃ちに
よって内部の樹脂を完全に排出することができる。また
加えて、本実施形態のホットライナ装置1では、樹脂流
路41を形成する際に、流路の内面を目視することがで
きるため、内部の凹凸が少ない上、内面に硬質クロムメ
ッキが施されているので、平滑度が高い。そのため樹脂
流路41そのものに樹脂が付着することも少ない。その
ため本実施形態のホットライナ装置1は、内部の樹脂の
排出がさらに容易であり、古い樹脂が残留して色が混じ
るといった不具合は生じない。
【0036】また本実施形態のホットライナ装置1は、
内部の樹脂流路41の分岐部56がなだらかな曲線によ
って構成されており、且つ樹脂流路41の表面が平滑で
あるから、流路抵抗が低い。そのため成形機の射出圧力
を低く押さえることができる効果もある。
【0037】以上説明した実施形態では、裏板部材25
及び表板部材26に断面形状が半円状の溝27を設て、
樹脂流路41の断面形状を円形のものとしたが、例えば
図4(c)の様な四角形の溝を設けて樹脂流路の断面形
状を四角にしてもよい。また図4(d)の様に裏板部材
25及び裏板部材26のいずれか一方にだけ溝を設けて
も樹脂流路を形成させることができる。
【0038】また以上説明した実施形態では、樹脂流路
が「Y」状であって、3個のノズル12a,b,cを有
する構成を例示したが、勿論より多数のノズルを有する
ホットライナ装置にも本発明を適用することができる。
例えば図6(a)の様な8個のノズル40a〜40hを
持つホットライナ装置にも本発明を適用することができ
る。図6(a)の構成では、分岐部56が曲路で結ばれ
ており、また水平部の曲部にも曲路43,44を有す
る。
【0039】また上記した実施形態では、分岐部や曲部
は、いずれも曲線によって水平部と垂直部が結ばれたも
のを示したが、図6(b)に示すような斜め方向の流路
42によって両者を接合してもよい。さらに図6(c)
の様に、やや広い空隙部47を設けて水平部と垂直部を
結合してもよい。
【0040】
【発明の効果】以上説明した様に、請求項1に記載のホ
ットランナ装置では、全体が二つの部材に分割されてお
り、溝を曲線的に配したり、部分的に幅を広げたりする
ことにより、樹脂が残留しにくい樹脂流路を形成させる
ことができる。また本発明のホットランナ装置では、溝
を形成する際に溝の仕上がり状態が目視できるので、表
面をより平滑にすることが可能であり、流路の内面に樹
脂の付着することも少なく、色変えがさらに容易であ
る。また本発明の構成によると、ホットランナ装置内の
流路抵抗が減少するので、樹脂の射出圧を低くすること
ができる効果がある。
【0041】また請求項2にホットランナ装置について
も、溝を形成する際に溝の仕上がり状態が目視でき、流
路の内面に対する樹脂の付着も少なく、色変えが容易で
ある。また本発明のホットランナ装置は、樹脂流路の分
岐部等が曲線であるため流路の分岐部に樹脂が残留しに
くく、色変えが容易である。また本発明の構成による
と、ホットランナ装置内の流路抵抗が減少するので、樹
脂の射出圧を低くすることができる効果がある。
【0042】また請求項3に記載のホットランナ装置で
は、分岐部又は曲部が曲線によって構成されているの
で、流路の分岐部に樹脂が残留しにくい。そのため本発
明のホットランナ装置は、色変えが容易である。また本
発明の構成によると、ホットランナ装置内の流路抵抗が
減少するので、樹脂の射出圧を低くすることができる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のホットランナ装置の分解斜
視図である。
【図2】図1のホットランナ装置の正面図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】図2のB−B断面図及びその拡大図と変形例の
拡大図である。
【図5】図1のホットランナ金型内の樹脂流路の形状及
び樹脂の流れを示す説明図である。
【図6】本発明の他の実施形態のホットランナ金型内の
樹脂流路の形状及び樹脂の流れを示す説明図である。
【図7】従来技術のホットランナ金型の断面図である。
【図8】従来技術のホットランナ金型の斜視図である。
【図9】図8のホットランナ金型内の樹脂の流れを示す
説明図である。
【符号の説明】
1 ホットランナ装置 11 スプルー部材 12a,12b,12c ノズル 20 垂直部 21 水平部 25 裏板部材 26 表板部材 27,27’溝 28,28’垂直部 29,29’水平部 30,30’水平部 31,31’,32,32’円弧状の溝 35 サグリ孔 46 ヒータ 56 分岐部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田頭 好憲 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 谷岡 栄一 大阪府枚方市野村中町62−1 株式会社積 水工機製作所内 Fターム(参考) 4F202 AH17 CA11 CB01 CK03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 射出成形金型のスプルー側と成形部の間
    に配置され、内部に両者を連通する樹脂流路が設けら
    れ、樹脂流路内の樹脂を溶融状態に維持することが可能
    であり、前記樹脂流路は内部で分岐されていて複数の箇
    所から成形部に樹脂を注入するホットランナ装置におい
    て、平面を有する二つの部材が面接触した状態で接合さ
    れて成り、当該接合面の双方又は一方に溝が形成されて
    樹脂流路の一部を構成することを特徴とするホットラン
    ナ装置。
  2. 【請求項2】 射出成形金型のスプルー側と成形部の間
    に配置され、内部に両者を連通する樹脂流路が設けら
    れ、樹脂流路内の樹脂を溶融状態に維持することが可能
    であり、前記樹脂流路の一部は射出成形金型への樹脂注
    入方向に対して交差する平面内にあって当該平面上に分
    岐部又は曲部を持つホットランナ装置において、射出成
    形金型への樹脂注入方向に対して交差する平面を持つ二
    つの部材が面接触した状態で接合されて成り、当該接合
    面の双方又は一方に分岐部又は曲部を持つ溝が形成さ
    れ、且つ当該溝の分岐部又は曲部は曲線によって構成さ
    れ、前記溝によって樹脂流路が構成されていることを特
    徴とするホットランナ装置。
  3. 【請求項3】 スプルー部材が接続されると共に射出成
    形金型の成形部に樹脂を注入する複数のノズルが取り付
    けられ、内部に樹脂注入方向と平行に流れる樹脂流路
    と、樹脂注入方向に対して交差する平面を流れる樹脂流
    路を有し、当該樹脂流路によって前記スプルー部材と複
    数のノズルが連通され、且つ樹脂流路内の樹脂を溶融状
    態に維持することが可能であるホットランナ装置におい
    て、射出成形金型への樹脂注入方向に対して交差する平
    面を持つ二つの部材を有し、一方の部材にはスプルー部
    材が設けられていると共にスプルー部材に対して反対側
    の平面に溝が設けられ、当該溝は曲線によって構成され
    た分岐部又は曲部を有し、さらに当該溝とスプルー部材
    とを連通する樹脂流路が形成され、他方の部材には複数
    のノズルが設けられていると共にノズルに対して反対側
    の平面に溝が設けられ、当該溝は曲線によって構成され
    た分岐部又は曲部を有し、さらに当該溝とノズルとを連
    通する樹脂流路が形成され、前記二つの部材は、溝同士
    を接して接合されていることを特徴とするホットランナ
    装置。
  4. 【請求項4】 二つの部材は複数のネジによって接合さ
    れていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに
    記載のホットランナ装置。
  5. 【請求項5】 溝の内面にメッキが施されていることを
    特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のホットラ
    ンナ装置。
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