JP2009190335A - 射出成形装置及び射出成形品の冷却方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】型開き状態においてプラスチック成形品の形状に応じてプラスチック成形品をバランス良く冷却して成形サイクルの短縮と成形品質の向上を図る。
【解決手段】本発明の射出成形装置1は、可動型3または固定型4の一方に、他方の型の分割面側に向かって冷媒Bを送出可能な冷媒導入流路9を備え、冷媒導入流路9は、可動型3と固定型4が型開き状態にあるとき、前記他方の型に保持される射出成形品の冷却速度が遅い部位26の少なくとも一部に対して直接、冷媒が作用するように構成されていることを特徴とする。
【選択図】図4
【解決手段】本発明の射出成形装置1は、可動型3または固定型4の一方に、他方の型の分割面側に向かって冷媒Bを送出可能な冷媒導入流路9を備え、冷媒導入流路9は、可動型3と固定型4が型開き状態にあるとき、前記他方の型に保持される射出成形品の冷却速度が遅い部位26の少なくとも一部に対して直接、冷媒が作用するように構成されていることを特徴とする。
【選択図】図4
Description
本発明は、成形された射出成形品を冷却する構造を備えた射出成形装置及び射出成形品の冷却方法に関するものである。
射出成形によって成形されるプラスチック成形品の固化を促進させる従来の冷却構造としては、例えば金型中に冷媒が流れる冷媒流路を配設することによって金型の温度を下げ、キャビティ内のプラスチック成形品を間接的に冷却するという構造が採られていた。しかし、上記のような間接的な冷却構造のみでは、熱交換に費やす冷却時間が長くかかり、プラスチック成形品の冷却、固化が円滑に行えないことによって、プラスチック成形品の一連の成形サイクルの短縮を図る上において大きな障害になっていた。
また、下記の特許文献1には、直接、プラスチック成形品に冷媒を作用させることによってプラスチック成形品の冷却を図るようにしたプラスチック成形品の冷却方法が開示されている。そして、このプラスチック成形品の冷却方法では、予め液体冷媒を含浸させた表皮材をキャビティ内の可動型側の壁面に装着しておき、溶融状態の樹脂原料の射出に伴って上記液体冷媒を蒸発、気化させ、この気化熱を利用してプラスチック成形品の冷却を図っている。
特開平11−129286号公報
しかし、上記プラスチック成形品の冷却方法は、プラスチック成形品の成形のその都度、表皮材に液体冷媒を含浸させ、当該表皮材をキャビティ内に装着しなければならず、工数がかかってしまってプラスチック成形品の成形サイクルは逆に長大化してしまう。
また、プラスチック成形品には薄肉部と厚肉部があり、リブや平板部のように開放された状態で存在する部分と、コーナ部やボス部のように囲まれたり密集した状態、或いは他より肉厚構造で存在する部分がある。これらの部位ごとで当然、冷却速度にも差が出てくるため、各部位ごとに対応した冷却構造ないし冷却方法が必要になってくる。
しかし、上述した冷媒流路を使用した冷却構造や特許文献1に開示されているプラスチック成形品の冷却方法のみでは、上述したような一つのプラスチック成形品において各部位の厚みや形状の違いによって生ずる冷却速度のアンバランスには対応することができず、プラスチック成形品の成形不良を招く虞があった。
本発明の目的は、型開き状態において射出成形品の各部位の厚みや形状の違いによって生ずる冷却速度のアンバランスに対応でき、射出成形品の成形サイクルの短縮と成形品質の向上を図ることのできる射出成形装置及び射出成形品の冷却方法を提供することにある。
本発明の第1の態様に係る射出成形装置は、可動型または固定型の一方に、他方の型の分割面側に向かって冷媒を送出可能な冷媒導入流路を備え、前記冷媒導入流路は、可動型と固定型が型開き状態にあるとき、前記他方の型に保持される射出成形品の冷却速度が遅い部位の少なくとも一部に対して直接、冷媒が作用するように構成されていることを特徴とするものである。
通常、射出成形品はその各部位の厚みや形状の違いにおいて、肉厚の薄い部分、厚い部分、それらの中間の厚みの部分等があるが、そのうち肉厚が厚い部分は薄い部分より冷却速度が通常遅くなる。また、肉厚的には差は小さくても形状的に囲われている部分や密集している部分もそうでない部分より冷却速度が遅くなる。このように一つの射出成形品において、冷却速度に相対的な差が生じるので、「冷却速度が遅い部位」とは、この相対的な冷却速度の差に基づいて決められる。
通常、射出成形品はその各部位の厚みや形状の違いにおいて、肉厚の薄い部分、厚い部分、それらの中間の厚みの部分等があるが、そのうち肉厚が厚い部分は薄い部分より冷却速度が通常遅くなる。また、肉厚的には差は小さくても形状的に囲われている部分や密集している部分もそうでない部分より冷却速度が遅くなる。このように一つの射出成形品において、冷却速度に相対的な差が生じるので、「冷却速度が遅い部位」とは、この相対的な冷却速度の差に基づいて決められる。
本態様によれば、可動型と固定型が型開き状態にある時、冷媒導入流路を流れる冷媒が直接、射出成形品に作用して該射出成形品の冷却を行うから、当該射出成形品の冷却、固化が円滑に実行されるようになる。その際、上記冷媒が作用する部位を冷却速度が遅い部位の少なくとも一部とするので、一つの射出成形品の各部位の厚みや形状の違いに由来する冷却速度のアンバランスが解消されて、当該射出成形品はバランス良く冷却されことになる。これにより、射出成形品の成形サイクルの短縮と成形品質の向上を図ることができる。
本発明の第2の態様は、前記第1の態様に係る射出成形装置において、前記冷媒は、揮発性の液体冷媒であることを特徴とするものである。
本態様によれば、揮発性の液体冷媒が射出成形品に付着することによる冷却作用に加えて、揮発性の液体冷媒が蒸発、気化される際の気化熱の作用で該射出成形品の円滑な冷却、固化が実行されるようになる。
本態様によれば、揮発性の液体冷媒が射出成形品に付着することによる冷却作用に加えて、揮発性の液体冷媒が蒸発、気化される際の気化熱の作用で該射出成形品の円滑な冷却、固化が実行されるようになる。
本発明の第3の態様は、前記第1の態様に係る射出成形装置において、前記冷媒は、空気等の気体を所定温度に設定する冷却温度設定装置を介して冷却した気体冷媒であることを特徴とするものである。
本態様によれば、射出成形品に対して予め設定しておいた所定温度の冷媒を継続して供給することが可能になり、該射出成形品の温度ムラのない冷却によって当該射出成形品の成形品質の向上等が図られる。また、気体冷媒は液体冷媒よりも取り扱いが容易であるから、金型のメンテナンス作業等も簡単になる。
本発明の第4の態様は、前記第1の態様に係る射出成形装置において、前記冷媒導入流路は、揮発性の液体冷媒と冷却した気体冷媒とを切り換えて使用可能に構成されていることを特徴とするものである。
本態様によれば、射出成形品の材質、形状あるいは大きさ等に応じて揮発性の液体冷媒と冷却した気体冷媒を適宜切り換えて使用したり、冷却速度が速い部位と遅い部位とで揮発性の液体冷媒と冷却した気体冷媒とを切り換えて使用することが可能になる。
本発明の第5の態様は、前記第1の態様から第4の態様のいずれか一つに係る射出成形装置において、前記冷媒導入流路には流量調整装置によって流量が調整された冷媒が導入されるように構成されていることを特徴とするものである。
本態様によれば、射出成形品の材質、形状あるいは大きさ等に応じて冷媒の流量を調整したり、冷却速度が速い部位と遅い部位とで冷媒の流量を調整することが可能になる。従って、射出成形品の温度ムラのない均一な冷却が実行でき、該射出成形品の成形品質の一層の向上等が図られる。
本発明の第6の態様に係るプラスチック成形品の冷却方法は、型開き状態で冷媒導入流路から、可動型または固定型の一方に保持されている射出成形品の冷却速度が遅い部位に対して直接、揮発性の液体冷媒を付着させる液体冷媒付着工程と、前記付着された揮発性の液体冷媒が気化する際の気化熱によって前記冷却速度が遅い部位を直接、冷却する成形品冷却工程とを備えていることを特徴とするものである。
本態様によれば、液体冷媒付着工程の採用によって、型開き状態での射出成形品の冷却が可能になり、該射出成形品の各部位の厚みや形状の違いによって生ずる冷却速度のアンバランスが防止される。また、成形品冷却工程の採用によって、極めて簡単な冷却構造によって射出成形品の効果的な冷却、固化が図られるようになる。
以下、本願発明の実施の形態に係る射出成形装置及びプラスチック成形品の冷却方法を図面に基づいて説明する。尚、以下の説明では射出成形によって成形されるプラスチック成形品Aを例に採り、可動型3と固定型4のみによって構成される単純な構造の金型2を使用してプラスチック成形品Aの成形を行う場合について説明する。
図1は本発明の実施の形態に係る射出成形装置の金型と成形品を示す分解斜視図、図2は同射出成形装置の固定型を示す平断面図である。また、図3は同射出成形装置の型閉じ状態の金型を示す縦断面図、図4は同射出成形装置の型開き状態の金型を示す縦断面図である。
図示の実施の形態に係る射出成形装置1は、上方に固定型4、下方に可動型3を配した金型2を適用対象としており、上記固定型4の構成を一部改変することによって構成されている。
具体的には、この射出成形装置1は、固定型4に対して冷媒導入流路9を設けることによって構成されており、該冷媒導入流路9を可動型3と固定型4が型開き状態にあるとき、可動型3側のキャビティ20によって保持されているプラスチック成形品Aの冷却速度が遅い部位26に対して直接、冷媒Bが作用するように構成されていることを特徴としている。そして、上記導入流路9には冷媒Bを供給する冷媒供給装置10が両者をつなぐ連絡流路12によって接続されている。
可動型3は、金属製で、図示のような矩形ブロック状の部材で、可動型3の分割面となる上面5には、プラスチック成形品Aの表面側を形作るためのキャビティ(雌型)20が一例として設けられている。また、可動型3の上記キャビティ20の下方には、前面から後面にかけて貫通する一例として2本の冷媒流路11、11が設けられている。尚、上記冷媒流路11、11は、冷媒供給装置10から冷媒Bが供給されて可動型3と固定型4に対して冷却作用を担っている。そして、上記冷媒流路11、11による冷却はプラスチック成形品Aに対しては金型2を介しての間接的な冷却になっている。
固定型4は、上記可動型3と同様に金属製で、図示のような矩形ブロック状の部材で、固定型4の分割面となる下面7には、プラスチック成形品Aの裏面側を形作るためのコア(雄型)14が形成されている。また、固定型4には、下面7から固定型4の左右の外側面8、8に至るように上述した冷媒の導入流路9が貫通状態に設けられている。尚、本実施の形態ではコーナ部用の導入流路9Aと、ボス部用の導入流路9Bとが左右に1本ずつ計4本設けられている。
冷媒導入流路9は、屈曲部21を境に固定型4の左右の外側面8、8にかけて延びている水平流路22と、屈曲部21を境に固定型4の分割面である下面7にかけて延びている垂直流路23とを備えている。そして、コーナ部用の導入流路9Aには、プラスチック成形品Aの一例として左右2つずつのコーナ部26Aと、左右の側板部26Bと中央のリブ27Aとの接合部26Cに対して指向するように、上記垂直流路23の先端部に一例として3本ずつの出口24Aが設けられている。また、ボス部用の導入流路9Bには、プラスチック成形品Aの平板部27Bから前後に2本ずつ立ち上げられているボス部26Dに対して指向するように、上記垂直流路23の先端部に一例として2本ずつの出口24Bが設けられている。
また、固定型4の上記コア14の上方には、上記可動型3と同様、前面から後面にかけて貫通する一例として2本の冷媒流路11、11が設けられており、上記可動型3の冷媒流路11、11と同様、可動型3と固定型4、すなわち金型2を介してのプラスチック成形品Aの間接的な冷却作用を担っている。この他、固定型4には、キャビティ20内に溶融状態の樹脂原料Cを注入するためのスプルー25が上下方向に延びるように形成されている。
冷媒供給装置10は、冷媒Bが液体冷媒Lである場合にはポンプ、冷媒Bが気体冷媒Gである場合にはエアコンプレッサ、ファンあるいはブロワ等が使用できる。本実施の形態では、冷媒Bとして揮発性の液体冷媒L、例えばエタノールを使用しており、当該液体冷媒Lを貯溜する図示しない貯溜タンクと、液体冷媒Lを導入流路9に向けて連絡流路12中を圧送する図示しないポンプとを備える冷媒供給装置10を使用している。
そして、冷媒Bとして揮発性の液体冷媒Lを使用することによって、プラスチック成形品Aの冷却速度が遅い部位26に付着した揮発性の液体冷媒Lは、蒸発、気化される際の気化熱の作用でプラスチック成形品Aを温度ムラ少なく、均一に冷却できるように作用し、プラスチック成形品Aの成形品質を向上させる。ここで、プラスチック成形品Aの冷却速度が遅い部位26とは、上述した側板部26Bのような厚肉部や上述したコーナ部26A、接合部26Cあるいはボス部26Dのように囲まれたり密集した状態で存在する部分である。一方、プラスチック成形品Aの冷却速度が速い部位27とは、上述したリブ27Aや平板部27Bのように薄肉で開放された状態で存在する部分である。
次に、このようにして構成される本実施の形態の射出成形装置1を使用することによって実行される本発明のプラスチック成形品の冷却方法を説明する。本実施の形態のプラスチック成形品の冷却方法は、型開き状態で実行される、以下に説明する(2)液体冷媒付着工程と、(3)成形品冷却工程とを備えることによって基本的に構成されている。また、本実施の形態のプラスチック成形品の冷却方法にあっては、上記2工程に先立って型閉じ状態で実行される(1)予備冷却工程を含めた3工程を備えることによって構成されている。
(1)予備冷却工程(図1〜図3参照)
予備冷却工程は、型閉じ状態でキャビティ20内に樹脂原料Cを注入後、冷媒流路11に冷媒Bを供給して、金型2を介して間接的にプラスチック成形品Aを冷却する工程である。
予備冷却工程は、型閉じ状態でキャビティ20内に樹脂原料Cを注入後、冷媒流路11に冷媒Bを供給して、金型2を介して間接的にプラスチック成形品Aを冷却する工程である。
即ち、可動型3が上方に移動して上方の固定型4に密着する型閉じ状態を形成する。そして、金型2のキャビティ20内には、図示しない射出成形機によって射出された所定量の樹脂原料Cがスプルー25を介して注入される。また、上記型閉じ状態の形成完了後、あるいは樹脂原料Cの注入後に、冷媒供給装置10を駆動して冷媒流路11に冷媒Bを供給する。そして、冷媒流路11に供給された冷媒Bによって金型2を介して間接的にプラスチック成形品Aは予備冷却される。
(2)液体冷媒付着工程(図1、図2、図4参照)
液体冷媒付着工程は、型開き状態で冷媒の導入流路9からキャビティ20によって保持されているプラスチック成形品Aの冷却速度が遅い部位26に対して直接、揮発性の液体冷媒Lを付着させる工程である。
液体冷媒付着工程は、型開き状態で冷媒の導入流路9からキャビティ20によって保持されているプラスチック成形品Aの冷却速度が遅い部位26に対して直接、揮発性の液体冷媒Lを付着させる工程である。
即ち、可動型3が下方に移動して分割面5、7が離間する型開き状態を形成する。そして、当該型開き状態でも冷媒供給装置10は駆動されており、冷媒供給装置10から供給された揮発性の液体冷媒Lは、連絡流路12を通って導入流路9に導入される。導入流路9に導入された揮発性の液体冷媒Lは、それぞれ水平流路22、屈曲部21、垂直流路23を通って垂直流路23先端の出口24からプラスチック成形品Aの冷却速度が遅い部位26となるコーナ部26A、接合部26C、ボス部26Dに向かって噴霧され、その表面に直接、付着する。
(3)成形品冷却工程(図1、図2、図4参照)
成形品冷却工程は、冷却速度が遅い部位26に付着された揮発性の液体冷媒Lを、蒸発、気化させて、その際の気化熱によってプラスチック成形品Aを直接、冷却する工程である。
成形品冷却工程は、冷却速度が遅い部位26に付着された揮発性の液体冷媒Lを、蒸発、気化させて、その際の気化熱によってプラスチック成形品Aを直接、冷却する工程である。
即ち、上記冷却速度が遅い部位26に付着された揮発性の液体冷媒Lが蒸発、気化することによって発生する気化熱の作用で、プラスチック成形品Aは直接、冷却されて固化される。そして、上記冷却速度が遅い部位26が優先的に冷却されることで冷却速度が速い部位27との均り合いが取られ、当該プラスチック成形品Aは温度ムラ少なく均一に冷却されて変形することなく固化されるようになる。
本発明に係る射出成形装置1及びプラスチック成形品の冷却方法は、以上述べたような構成を基本とするものであるが、本願発明の要旨を逸脱しない範囲内の部分的構成の変更や省略等を行うことも勿論可能である。
例えば、本発明の適用対象となる金型2は、可動型3及び固定型4の他に入れ子等を備える複雑な構造の金型2であってもよいし、冷媒の導入流路9を可動型3側に設ける構成であっても構わない。
また、冷媒導入路9の出口24は、上記実施例のように冷却速度が遅い部位26に正面から対向する位置ではなく、少しずれた位置から斜めに前記冷却速度が遅い部位26に向けて放出する構造であっても良いことは勿論である。
また、図5に示したように、冷媒Bは空気等の気体を冷却温度設定装置13によって所定の温度に冷却した気体冷媒Gであってもよい。
図5は冷却した気体冷媒Gを使用した射出成形装置1Aを示しており、冷媒供給装置10によって供給された気体冷媒Gが連絡流路12の途中で冷却温度設定装置13によって所定の温度に冷却されて冷媒導入流路9に導入される実施の形態が示されている。また、図5では冷媒導入流路9は1本のみ設けられており、1本の該冷媒導入流路9から複数本の出口24を分岐させて冷却速度が遅い部位26に指向させた実施の形態が併せて図示されている。
図5は冷却した気体冷媒Gを使用した射出成形装置1Aを示しており、冷媒供給装置10によって供給された気体冷媒Gが連絡流路12の途中で冷却温度設定装置13によって所定の温度に冷却されて冷媒導入流路9に導入される実施の形態が示されている。また、図5では冷媒導入流路9は1本のみ設けられており、1本の該冷媒導入流路9から複数本の出口24を分岐させて冷却速度が遅い部位26に指向させた実施の形態が併せて図示されている。
また、図6に示したように、冷媒導入流路9は揮発性の液体冷媒Lと冷却した気体冷媒Gとを切り換えて使用できるようにすることが可能である。
図6はこのような機能を備える射出成形装置1Bを示しており、熱交換器30によって放熱され、冷却された揮発性の液体冷媒Lと、同じく冷却された気体冷媒Gとがそれぞれの連絡流路12L、12Gを通って選択的に冷媒導入流路9に導入される構成が示されている。尚、図6中において、符号31で示す部材は逆止弁であり、揮発性の液体冷媒Lの連絡流路12G側への逆流を防止している。
図6はこのような機能を備える射出成形装置1Bを示しており、熱交換器30によって放熱され、冷却された揮発性の液体冷媒Lと、同じく冷却された気体冷媒Gとがそれぞれの連絡流路12L、12Gを通って選択的に冷媒導入流路9に導入される構成が示されている。尚、図6中において、符号31で示す部材は逆止弁であり、揮発性の液体冷媒Lの連絡流路12G側への逆流を防止している。
また、図7に示したように、冷媒導入流路9には流量調整装置32によって流量が調整された冷媒Bが導入されるようにすることが可能である。
図7はこのような機能を備える射出成形装置1Cを示しており、コーナ部用の導入流路9Aに接続されている連絡流路12Aの途中と、ボス部用の導入流路9Bに接続されている連絡流路12Bの途中とで、それぞれ別々の流量調整装置32A、32Bを備えるようにした実施の形態が開示されている。
図7はこのような機能を備える射出成形装置1Cを示しており、コーナ部用の導入流路9Aに接続されている連絡流路12Aの途中と、ボス部用の導入流路9Bに接続されている連絡流路12Bの途中とで、それぞれ別々の流量調整装置32A、32Bを備えるようにした実施の形態が開示されている。
1 (プラスチック成形品の)冷却装置、2 金型、3 可動型、4 固定型、5 上面(分割面)、7 下面(分割面)、8 外側面(外表面)、9 (冷媒の)導入流路、10 冷媒供給装置、11 冷媒流路、12 連絡流路、13 冷却温度設定装置、14 コア(雄型)、20 キャビティ(雌型)、21 屈曲部、22 水平流路、23 垂直流路、24 出口、25 スプルー、26 冷却速度が遅い部位、26A コーナ部、26B 側板部、26C 接合部、26D ボス部、27 冷却速度が速い部位、27A リブ、27B 平板部、30 熱交換器、31 逆止弁、32 流量調整装置、A プラスチック成形品、B 冷媒、C 樹脂原料、L 液体冷媒、G 気体冷媒
Claims (6)
- 可動型または固定型の一方に、他方の型の分割面側に向かって冷媒を送出可能な冷媒導入流路を備え、
前記冷媒導入流路は、可動型と固定型が型開き状態にあるとき、前記他方の型に保持される射出成形品の冷却速度が遅い部位の少なくとも一部に対して直接、冷媒が作用するように構成されていることを特徴とする射出成形装置。 - 請求項1に記載の射出成形装置において、
前記冷媒は、揮発性の液体冷媒であることを特徴とする射出成形装置。 - 請求項1に記載の射出成形装置において、
前記冷媒は、空気等の気体を所定温度に設定する冷却温度設定装置を介して冷却した気体冷媒であることを特徴とする射出成形装置。 - 請求項1に記載の射出成形装置において、
前記冷媒導入流路は、揮発性の液体冷媒と冷却した気体冷媒とを切り換えて使用可能に構成されていることを特徴とする射出成形装置。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載の射出成形装置において、
前記冷媒導入流路には流量調整装置によって流量が調整された冷媒が導入されるように構成されていることを特徴とする射出成形装置。 - 型開き状態で冷媒導入流路から、可動型または固定型の一方に保持されている射出成形品の冷却速度が遅い部位に対して直接、揮発性の液体冷媒を付着させる液体冷媒付着工程と、
前記付着された揮発性の液体冷媒が気化する際の気化熱によって前記冷却速度が遅い部位を直接、冷却する成形品冷却工程とを備えていることを特徴とする射出成形品の冷却方法。
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WO2018190492A1 (ko) * | 2017-04-11 | 2018-10-18 | 주식회사 엠에스 오토텍 | 핫스탬핑용 금형 냉각장치 |
KR102135541B1 (ko) * | 2020-02-20 | 2020-07-20 | 주식회사 신우코퍼레이션 | 자동차용 성형 배플 냉각장치 |
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