JP2002172564A - グラインディングロープ - Google Patents

グラインディングロープ

Info

Publication number
JP2002172564A
JP2002172564A JP2000374780A JP2000374780A JP2002172564A JP 2002172564 A JP2002172564 A JP 2002172564A JP 2000374780 A JP2000374780 A JP 2000374780A JP 2000374780 A JP2000374780 A JP 2000374780A JP 2002172564 A JP2002172564 A JP 2002172564A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
abrasive grains
blade body
grinding
rope
abrasive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000374780A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Mazaki
繁 真崎
Toshio Yaoita
敏夫 矢尾板
Masayo Akasaka
匡世 赤坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Nippon Diamond Co Ltd
Mitsubishi Materials Techno Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Nippon Diamond Co Ltd
Mitsubishi Materials Techno Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp, Nippon Diamond Co Ltd, Mitsubishi Materials Techno Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP2000374780A priority Critical patent/JP2002172564A/ja
Publication of JP2002172564A publication Critical patent/JP2002172564A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)
  • Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンクリート製あるいはアスファルト製等の
構造物である被削物の加工時に、砥粒の剥落を防ぐこと
のできるグラインディングロープを提供することにあ
る。 【解決手段】 刃体本体20に切削用の砥粒Wが固着さ
れた螺旋状の刃体30を金属製のロープ10に巻き付け
るように装着し、砥粒Wの砥粒保持率が30%から70
%の間の値となるよう構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート製あ
るいはアスファルト製等の構造物である被削物に巻き掛
けられ、複数のプーリによって循環駆動されて被削物を
加工するグラインディングロープに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建築物や橋梁などのコンクリート
製あるいはアスファルト製等の建造物を、その補強や撤
去のために切断加工する際に、例えば、図5に示すよう
に、可撓性を有する金属製のロープ100に、砥粒Wを
焼結したビーズ型の刃体200を所定間隔毎に配設して
なるワイヤーソーBが用いられたりしてきた。図6は、
このようなワイヤーソーBによる被削物の切断の一例を
示している。例えば、ワイヤーソーBを被削物Cに巻き
掛け、プーリ600,600に掛回して駆動プーリ70
0まで導くように帳架し、無端状に連結した後、駆動プ
ーリ700を回転駆動して、ワイヤーソーBを走行させ
る。こうして、ワイヤーソーBにより被削物Cが切削さ
れて切断される。なお、この駆動プーリ700は、駆動
装置710とともにテーブル800の上を被削物Cから
離れるように移動するものとされ、切断加工を行う際に
ワイヤーソーBに常に一定の張力を付与し、切削面にワ
イヤーソーBを常に食い込ませながら切断するようにし
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな構成のワイヤーソーを用いて被削物を切削すると、
所定間隔毎に配設された刃体によって被削物が断続的に
切削されるため、切削抵抗が増し、騒音も大きくなるの
で、螺旋状の刃体本体にダイヤモンド等の超硬質の砥粒
をロウ付け等により固着して刃体を形成し、この螺旋状
の刃体を線材に装着し、刃体のピッチをビーズ型の刃体
の間隔よりも小さくして連続的に被削物を切削する等し
て加工しようとする試みがなされてきている。以後、可
撓性を有する線材に螺旋状の刃体が装着されたものをグ
ラインディングロープと呼ぶことにする。このような構
成を有するグラインディングロープは、まず強化プラス
チックを裁断加工するためのものとして開発された。と
ころが、このグラインディングロープを用いてコンクリ
ート製あるいはアスファルト製等の構造物である被削物
を加工する場合には、被削物の加工する面積が強化プラ
スチック等に比べて数桁も大きいこと、また、鉄筋コン
クリート等の加工に見られるように、被削物を加工する
際の抵抗も高く、その値も被削物中で不均一であること
等から、刃体本体に固着された砥粒が剥がれ落ちるとい
った問題を有していた。また、コンクリート製あるいは
アスファルト製等の構造物である被削物を加工する際に
必要となる全仕事量は、大きな加工面積と高い加工抵抗
等から、強化プラスチックを裁断加工する場合よりも大
きいものとなる。刃体本体のピッチが大きすぎると、グ
ラインディングロープの単位長さ当たりに含まれる砥粒
の量も減るわけであるから、それだけ摩耗する速さも早
くなる。こういったことから、適切な刃体のピッチを有
し、実用に支障をきたさない期間使用することのできる
グラインディングロープの開発が望まれていた。さらに
は、コンクリート製あるいはアスファルト製等の構造物
である被削物を加工する際、グラインディングロープの
実用的な所定の送り速度に対して、加工時に刃体が被削
物を削り取る厚さと加工抵抗の値の組み合わせが最も都
合の良いようにする砥粒径を選択し、グラインディング
ロープの実用性を高める必要にも迫られていた。
【0004】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであって、コンクリート製あるいはアスファルト製等
の構造物である被削物の加工時に、砥粒の剥落を防ぐこ
とのできるグラインディングロープを提供することにあ
る。また、他の目的としては、コンクリート製あるいは
アスファルト製等の構造物である被削物を実用上問題の
ない寿命で使用することのできるグラインディングロー
プを提供することにある。また、他の目的としては、所
定の送り速度に対して、加工抵抗を最適な値にし、コン
クリート製あるいはアスファルト製等の構造物である被
削物を加工する際の実用性を高めることの出来るグライ
ンディングロープを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、可撓性を有する線材と、螺旋状の刃体本体に研削用
砥粒が固着されていて前記線材の全長に渡って前記線材
に巻き付けるように装着された螺旋状の刃体とからなる
グラインディングロープであって、前記研削用砥粒の砥
粒保持率が30%から70%の間の値とされていること
を特徴とする。
【0006】本発明においては、刃体本体にロウ付けに
より固着される砥粒の砥粒保持率が30%から70%の
間にあるとされる。砥粒保持率とは、粒径、より正確に
は、刃体本体の表面から砥粒の最頂部までの高さ、に対
する刃体本体表面のロウ材の厚さの比から定義される。
例えば、砥粒保持率が70%ということは、砥粒のおよ
そ7割がロウ材の中に埋まっている状況を示している。
強化プラスチックの裁断加工に用いられるグラインディ
ングロープの砥粒保持率は、通常約20%程度であるか
ら、コンクリート製あるいはアスファルト製等の構造物
である被削物の加工に用いられるグラインディングロー
プは、これよりも大きい砥粒保持率を有している。これ
により、砥粒が強固に刃体本体に固着され、コンクリー
ト製あるいはアスファルト製等の構造物、とりわけ鉄筋
コンクリートといった、加工面積が大きく、加工抵抗の
高い被削物を加工する場合に、グラインディングロープ
の送りによって被削物に向かって行く側と反対の側に固
着された砥粒が強い引張りの力を受けても、砥粒が刃体
本体から剥落することがない。砥粒保持率が30%の場
合、砥粒は剥脱しやすくなり、グラインディングロープ
の使用出来る期間は短くなるが、砥粒がロウ材に埋もれ
ている部分が少ないため、切れ味は良くなる。逆に、砥
粒保持率が70%の場合、砥粒が強固に固着されて剥脱
しにくくなり、グラインディングロープの使用出来る期
間は長くなるが、砥粒の大半がロウ材に埋もれるため切
れ味は悪くなる。したがって、砥粒保持率の値は、被削
物に応じて、グラインディングロープの寿命と切れ味と
の関係が最適となるように30%から70%の間の値で
適宜選択するのが好ましい。いずれにせよ、砥粒保持率
を20%より高い値に設定することで、コンクリート製
あるいはアスファルト製等の構造物である被削物を加工
する際に、砥粒の剥落を防ぐことができる。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のグラインディングロープにおいて、螺旋状の前記刃体
本体のピッチが10mm以下とされていることを特徴と
する。
【0008】本発明においては、刃体本体のピッチが1
0mm以下とされ、刃体本体にロウ付けにより固着され
る砥粒保持率が30%から70%の間にあるとされる。
これ以上ピッチが大きいと、刃体の損耗が早くなり、実
用に耐えるだけのグラインディングロープの寿命が得ら
れない。ピッチは通常3mmから5mmとされる。ピッ
チを刃体本体の直径に等しくすると、刃体の螺旋状の隙
間が無くなり、刃体が装着される線材が刃体で完全に被
覆される。このとき、グラインディングロープの単位長
さ当たりの砥粒の量が最大となり、グラインディングロ
ープの寿命も増加する。こうして、刃体のピッチを適切
な値とし、実用に支障をきたさない寿命を得ることがで
きる。
【0009】請求項3に記載の発明は、可撓性を有する
線材と、螺旋状の刃体本体に研削用砥粒が固着されてい
て前記線材の全長に渡って前記線材に巻き付けるように
装着された螺旋状の刃体とからなるグラインディングロ
ープであって、螺旋状の前記刃体本体のピッチが10m
m以下とされていることを特徴とする。
【0010】本発明においては、刃体本体のピッチが1
0mm以下とされる。これ以上ピッチが大きいと、刃体
の損耗が早くなり、実用に耐えるだけのグラインディン
グロープの寿命が得られない。ピッチは通常3mmから
5mmとされる。ピッチを刃体本体の直径に等しくする
と、刃体の螺旋状の隙間は消失し、線材が刃体で完全に
被覆される。このとき、グラインディングロープの単位
長さ当たりの砥粒の量が最大となり、グラインディング
ロープの寿命も増加する。こうして、刃体のピッチを適
切な値とし、実用に支障をきたさない寿命を得ることが
できる。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項1または
請求項2のいずれかに記載のグラインディングロープに
おいて、前記研削用砥粒の粒径が197μmから600
μmの間の値とされていることを特徴とする。
【0012】本発明においては、研削用砥粒の粒径が1
97μmから600μmの間の値とされ、グラインディ
ングロープの実用的な所定の送り速度に対して、被削物
を刃体が削り取る厚さと加工抵抗の値の組み合わせが加
工に最も都合の良いようにし、コンクリート製あるいは
アスファルト製等の構造物である被削物を加工する際の
実用性を高めることができる。ここで、粒径の分布に幅
を有する無数の砥粒の集合において粒径を定義するため
に、この明細書中では、表1に示すような分類に基づい
て砥粒をクラス分けしている。すなわち、砥粒があるク
ラスに属するとは、クラス毎に目開きの寸法(表1には
sieveの欄にμmの単位で記されている。)の異なる四
つの標準ふるいを用意し、砥粒をそれらの標準ふるいに
かけたとき、各々の標準ふるいを通過、もしくは、残留
する砥粒が砥粒全体に対して占める割合が、ある定めら
れた基準を満たしているということである。より具体的
には、Oversize Limitingとして、砥粒を目開きの寸法
の最も大きな標準ふるいにかけ、通過する砥粒の割合が
99.9%を下回らない(min 99.9% throughと表1に
記す。)こと、Upper Controlとして、砥粒を2番目に
目開きの寸法の大きな標準ふるいにかけ、残留する砥粒
の割合がある所定の割合(この割合をMax % retainedと
表1に記す。)を上回らないこと、Lower Controlとし
て、砥粒を中心寸法を有する標準ふるいにかけ、最低で
も9割近い所定の割合(この割合をMin % retainedと表
1に記す。)の砥粒が標準ふるいに残留し、かつ、通過
する砥粒の割合が1割近い所定の割合(この割合をMax
% throughと表1に記す。)以下となること、そして、U
ndersizeLimitingとして、最も目開きの寸法の小さな標
準ふるいにかけ、通過する砥粒の割合が2%以下(max
2% throughと表1に記す。)となることを満たすとき、
その砥粒は、用いられた標準ふるいの定めるあるクラス
に属すると言う。この明細書中、砥粒の粒径とは、表1
に記載されるあるクラスに属する砥粒の粒径であって、
表1におけるUpper Controlに用いられる標準ふるいの
目開きの寸法のことを言う。したがって、粒径が197
μmの砥粒とは、271μmの目開きの寸法を有する標
準ふるいで99.9%以上の砥粒が通過し、197μm
の目開きの寸法を有する標準ふるいで10%以下の砥粒
が残留し、151μmの目開きの寸法を有する標準ふる
いで87%以上の砥粒が残留し、かつ、10%以下の砥
粒が通過し、107μmの目開きの寸法を有する標準ふ
るいで2%以下の砥粒が通過する、ある砥粒の集合体の
ことを言う。このように、砥粒の粒径が197μmから
600μmの間の値とされるとは、すなわち、表1中、
Upper Controlに用いられる標準ふるいの目開きの寸法
で、197μmから600μmの間の異なる砥粒のクラ
スうち少なくとも一つのクラスの砥粒が用いられるとい
うことを意味する。さらに、砥粒保持率は、粒径に対す
る刃体本体表面のロウ材の厚さの比から定義されるが、
ここでいう粒径とは、正確には、表1におけるUpper Co
ntrolに用いられる標準ふるいの目開きの寸法によって
定められるものである。なお、二種類以上の砥粒を混合
する場合には、砥粒保持率は、最も大きな粒径に基づき
定義するものとする。
【0013】
【表1】
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるグラインディ
ングロープを図面に基づき説明する。
【0015】図1〜3に、本発明に係るグラインディン
グロープの一実施の形態を示す。図において、グライン
ディングロープAは、炭素鋼やステンレス鋼等からなる
可撓性を有する線材である金属製のロープ10と、ロー
プ10の全長に渡って巻き付けるように装着されていて
螺旋状の刃体本体20にダイヤモンド等の超硬質の砥粒
W(研削用砥粒)がロウ付けにより固着された刃体30
とを備えている。また、刃体30の螺旋状の隙間には、
例えば、耐摩耗性を向上させるカーボンが混合された天
然ゴムからなるロープ被覆部材40が形成されており、
被削物の加工時に、刃体30の螺旋のピッチを維持する
とともに、ロープ10を破損から保護するように構成さ
れている。刃体30は、単体として約1m程度の長さ寸
法を有し、ロープ10への装着の際には、それぞれ、ロ
ープ10に嵌装され、隣接する刃体30同士が、端部が
ポイント溶接又は一巻程度組み合わされるようにして一
体的に装着されている。ここで、ロープ10の外径は、
約4.8mmのものが用いられ、刃体本体20の径d
は、約1.1mm、螺旋のピッチLは約3mmとされて
いる。
【0016】そして、図3に示すように、刃体本体20
の表面から砥粒Wの最頂部までの高さhと、刃体本体2
0表面のロウ付けのロウ材の厚さtとの比により100
(t/hと定義される砥粒保持率は、30%から70%
の間の値とされている。また、砥粒Wの粒径は、197
μmから600μmの間の値とされている。
【0017】図1〜3に示されるグラインディングロー
プAにおいて、刃体本体20にロウ付けにより固着され
る砥粒Wの砥粒保持率は、30%から70%の間の所定
の値にあり、砥粒Wが強固に刃体本体20に固着され、
コンクリート製あるいはアスファルト製等の構造物、と
りわけ鉄筋コンクリートといった、切削面積が大きく、
切削抵抗の高い被削物を切削する場合に、グラインディ
ングロープAの送りによって被削物に向かって行く側と
反対の側に固着された砥粒が強い引張りの力を受けて
も、砥粒Wが刃体本体20から剥落することがない。ま
た、刃体本体20のピッチLは、約3mmとされ、10
mmに対して十分小さい値であり、実用に支障をきたさ
ないだけの寿命が得られる。従来のビーズ型の刃体を有
するワイヤーソーと比較しても、ピッチの値は1桁近く
も小さい値であり、連続的な被削物の切削が可能であ
る。また、砥粒Wの粒径が197μmから600μmの
間の値とされ、実用的な所定の送り速度に対して、切込
みの深さと切削抵抗の値の組み合わせが切削に最適とな
り、コンクリート製あるいはアスファルト製等の構造物
である被削物を切削する際の実用性が高められる。
【0018】上述のように本実施の形態によれば、コン
クリート製あるいはアスファルト製等の構造物である被
削物の切削時に、砥粒Wの刃体本体20からの剥落を防
ぐことができる。そして、実用上問題のない寿命を得る
ことができ、さらに、実用的な所定の送り速度に対して
最適な被削物の切削深さと切削抵抗の値の組み合わせを
得ることができる。このようにして、コンクリート製あ
るいはアスファルト製等の構造物である被削物を切削す
る際のグラインディングロープAの実用性を高めること
ができる。
【0019】なお、上記の実施例では、刃体本体20の
ピッチLは3mmとしたが、図4に示すように、刃体本
体20の径dまで縮小してもよい。この場合、刃体30
の螺旋状の隙間は消失し、ロープ10が刃体30で完全
に被覆される。このため、ロープ被覆部材40を設ける
必要もなくなる。このとき、グラインディングロープA
の単位長さ当たりの砥粒Wの量が最大となり、グライン
ディングロープAの寿命も増加する。さらには、斯かる
構成のグラインディングロープAは、主として天然ゴム
からなるロープ被覆部材40を設ける必要がないので、
乾式の切削に適している。通常の加工作業では、被削物
からグラインディングロープが引き出されてくる箇所
に、冷却と清掃を兼ねた水等が噴出されるが、ロープ被
覆部材40を設けない構成にすることでこの必要がなく
なる。そして、刃体本体20が金属からなるので、冷却
しないことにより、むしろ熱膨張から刃体30が締ま
り、グラインディングロープAの強度が増すという効果
も得られる。
【0020】
【発明の効果】本発明は、以下に記載されるような効果
を奏する。請求項1に記載の発明によれば、螺旋状の刃
体本体に研削用砥粒が固着された刃体が可撓性を有する
線材の全長に渡って装着され、研削用砥粒の砥粒保持率
が30%から70%の間の値とされているので、コンク
リート製あるいはアスファルト製等の構造物である被削
物の加工時に、砥粒の剥落を防ぐことができる。
【0021】また、請求項2に記載の発明によれば、螺
旋状の前記刃体本体のピッチが10mm以下とされ、か
つ、研削用砥粒の砥粒保持率が30%から70%の間の
値とされているので、コンクリート製あるいはアスファ
ルト製等の構造物である被削物の加工時に、実用に支障
をきたさない寿命を得ることができ、砥粒の剥落を防ぐ
ことができる。
【0022】また、請求項3に記載の発明によれば、螺
旋状の刃体本体に研削用砥粒が固着された刃体が可撓性
を有する線材の全長に渡って装着され、螺旋状の前記刃
体本体のピッチが10mm以下とされているので、コン
クリート製あるいはアスファルト製等の構造物である被
削物の加工時に、実用に支障をきたさない寿命を得るこ
とができる。
【0023】また、請求項4に記載の発明によれば、砥
粒の粒径が197μmから600μmの間の値とされて
いるので、実用的なグラインディングロープの一定の送
り速度に対して、被削物を削り取る深さと加工抵抗の値
の組み合わせを加工に最適な値にし、コンクリート製あ
るいはアスファルト製等の構造物である被削物を加工す
る際の実用性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施の形態を示す図であって、
グラインディングロープの一例を示す断面図である。
【図2】本発明に係る実施形態に用いられるグラインデ
ィングロープの刃体の一例を一部破断して示す部分斜視
図である。
【図3】図1における部分Oをさらに拡大して示す断面
図である。
【図4】本発明に係る他の一実施の形態を示す図であっ
て、グラインディングロープの一例を示す断面図であ
る。
【図5】従来のワイヤーソーの一例を示す断面図であ
る。
【図6】ワイヤーソーを用いて被削物を切断する様子を
示す図である。
【符号の説明】
A・・・グラインディングロープ W・・・砥粒(研削用砥粒) L・・・ピッチ 10・・・ロープ 20・・・刃体本体 30・・・刃体
フロントページの続き (72)発明者 真崎 繁 東京都千代田区大手町一丁目5番1号 三 菱マテリアル株式会社内 (72)発明者 矢尾板 敏夫 神奈川県横浜市都筑区佐江戸町681 日本 ダイヤモンド株式会社内 (72)発明者 赤坂 匡世 東京都千代田区九段北1丁目14番16号 株 式会社テクノ大手内 Fターム(参考) 3C058 AA05 AA09 CA04 DA03 3C063 AA08 AB09 BA16 BB02 BB07 BC02 BH03 BH22 CC09 EE31 FF03 FF22 3C069 AA01 BA06 BB01 CA10 EA03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性を有する線材と、螺旋状の刃体本
    体に研削用砥粒が固着されていて前記線材の全長に渡っ
    て前記線材に巻き付けるように装着された螺旋状の刃体
    とからなるグラインディングロープであって、前記研削
    用砥粒の砥粒保持率が30%から70%の間の値とされ
    ていることを特徴とするグラインディングロープ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のグラインディングロー
    プにおいて、螺旋状の前記刃体本体のピッチが10mm
    以下とされていることを特徴とするグラインディングロ
    ープ。
  3. 【請求項3】 可撓性を有する線材と、螺旋状の刃体本
    体に研削用砥粒が固着されていて前記線材の全長に渡っ
    て前記線材に巻き付けるように装着された螺旋状の刃体
    とからなるグラインディングロープであって、螺旋状の
    前記刃体本体のピッチが10mm以下とされていること
    を特徴とするグラインディングロープ。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2のいずれかに記
    載のグラインディングロープにおいて、前記研削用砥粒
    の粒径が197μmから600μmの間の値とされてい
    ることを特徴とするグラインディングロープ。
JP2000374780A 2000-12-08 2000-12-08 グラインディングロープ Pending JP2002172564A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000374780A JP2002172564A (ja) 2000-12-08 2000-12-08 グラインディングロープ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000374780A JP2002172564A (ja) 2000-12-08 2000-12-08 グラインディングロープ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002172564A true JP2002172564A (ja) 2002-06-18

Family

ID=18843905

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000374780A Pending JP2002172564A (ja) 2000-12-08 2000-12-08 グラインディングロープ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002172564A (ja)

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1125668A2 (en) * 2000-02-16 2001-08-22 ASAOKA Co., Ltd. Wire-saw and method for manufacturing the same
KR100920081B1 (ko) 2009-05-22 2009-10-07 인영건설 주식회사 후-박 절단부가 교대로 형성된 다이아몬드 와이어 쏘
KR100922318B1 (ko) 2009-05-22 2009-10-16 인영건설 주식회사 후-박 절단부가 교대로 형성된 다이아몬드 와이어 쏘
WO2013179434A1 (ja) * 2012-05-31 2013-12-05 株式会社リード 固定砥粒ワイヤーソーとその製造方法、及びそれを用いたワークの切断方法
JP2014501184A (ja) * 2010-12-30 2014-01-20 サンーゴバン アブレイシブズ,インコーポレイティド 研磨物品及び形成方法
CN103692566A (zh) * 2013-12-13 2014-04-02 镇江耐丝新型材料有限公司 一种螺纹金属丝
US9211634B2 (en) 2011-09-29 2015-12-15 Saint-Gobain Abrasives, Inc. Abrasive articles including abrasive particles bonded to an elongated substrate body having a barrier layer, and methods of forming thereof
US9254552B2 (en) 2012-06-29 2016-02-09 Saint-Gobain Abrasives, Inc. Abrasive article and method of forming
US9278429B2 (en) 2012-06-29 2016-03-08 Saint-Gobain Abrasives, Inc. Abrasive article for abrading and sawing through workpieces and method of forming
US9375826B2 (en) 2011-09-16 2016-06-28 Saint-Gobain Abrasives, Inc. Abrasive article and method of forming
US9409243B2 (en) 2013-04-19 2016-08-09 Saint-Gobain Abrasives, Inc. Abrasive article and method of forming
US9533397B2 (en) 2012-06-29 2017-01-03 Saint-Gobain Abrasives, Inc. Abrasive article and method of forming
JP6244611B1 (ja) * 2017-01-20 2017-12-13 山田 明 鋸歯形状の刃先を有する刃物、髭剃り、鋸、やすり、おろしがね、電動チェーンソーなどの金属工具とその製造方法、および非金属素材にあっては、ブラシ類、電動ブラシなどの刃先ユニットとその製造方法。
US9862041B2 (en) 2009-08-14 2018-01-09 Saint-Gobain Abrasives, Inc. Abrasive articles including abrasive particles bonded to an elongated body
US9878382B2 (en) 2015-06-29 2018-01-30 Saint-Gobain Abrasives, Inc. Abrasive article and method of forming
US9902044B2 (en) 2012-06-29 2018-02-27 Saint-Gobain Abrasives, Inc. Abrasive article and method of forming

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07299727A (ja) * 1994-04-28 1995-11-14 Norton Kk ワイヤーソー
JPH11347911A (ja) * 1998-06-01 1999-12-21 Yasuhiro Tani ワイヤソ−及びその製造方法
JP2000061802A (ja) * 1998-08-27 2000-02-29 Shinsei Rin 研削部を有するワイヤソー
JP2002066901A (ja) * 2000-08-30 2002-03-05 Tadao Ishikawa ワイヤソーおよびその製造方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07299727A (ja) * 1994-04-28 1995-11-14 Norton Kk ワイヤーソー
JPH11347911A (ja) * 1998-06-01 1999-12-21 Yasuhiro Tani ワイヤソ−及びその製造方法
JP2000061802A (ja) * 1998-08-27 2000-02-29 Shinsei Rin 研削部を有するワイヤソー
JP2002066901A (ja) * 2000-08-30 2002-03-05 Tadao Ishikawa ワイヤソーおよびその製造方法

Cited By (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1125668A3 (en) * 2000-02-16 2003-05-14 ASAOKA Co., Ltd. Wire-saw and method for manufacturing the same
EP1125668A2 (en) * 2000-02-16 2001-08-22 ASAOKA Co., Ltd. Wire-saw and method for manufacturing the same
KR100920081B1 (ko) 2009-05-22 2009-10-07 인영건설 주식회사 후-박 절단부가 교대로 형성된 다이아몬드 와이어 쏘
KR100922318B1 (ko) 2009-05-22 2009-10-16 인영건설 주식회사 후-박 절단부가 교대로 형성된 다이아몬드 와이어 쏘
US9862041B2 (en) 2009-08-14 2018-01-09 Saint-Gobain Abrasives, Inc. Abrasive articles including abrasive particles bonded to an elongated body
US9248583B2 (en) 2010-12-30 2016-02-02 Saint-Gobain Abrasives, Inc. Abrasive article and method of forming
JP2014501184A (ja) * 2010-12-30 2014-01-20 サンーゴバン アブレイシブズ,インコーポレイティド 研磨物品及び形成方法
US9186816B2 (en) 2010-12-30 2015-11-17 Saint-Gobain Abrasives, Inc. Abrasive article and method of forming
US9375826B2 (en) 2011-09-16 2016-06-28 Saint-Gobain Abrasives, Inc. Abrasive article and method of forming
US9211634B2 (en) 2011-09-29 2015-12-15 Saint-Gobain Abrasives, Inc. Abrasive articles including abrasive particles bonded to an elongated substrate body having a barrier layer, and methods of forming thereof
JPWO2013179434A1 (ja) * 2012-05-31 2016-01-14 株式会社リード 固定砥粒ワイヤーソーとその製造方法、及びそれを用いたワークの切断方法
CN104136169A (zh) * 2012-05-31 2014-11-05 利德株式会社 固定磨粒钢丝锯和其制造方法及使用它的工件的切断方法
WO2013179434A1 (ja) * 2012-05-31 2013-12-05 株式会社リード 固定砥粒ワイヤーソーとその製造方法、及びそれを用いたワークの切断方法
US9902044B2 (en) 2012-06-29 2018-02-27 Saint-Gobain Abrasives, Inc. Abrasive article and method of forming
US9254552B2 (en) 2012-06-29 2016-02-09 Saint-Gobain Abrasives, Inc. Abrasive article and method of forming
US9278429B2 (en) 2012-06-29 2016-03-08 Saint-Gobain Abrasives, Inc. Abrasive article for abrading and sawing through workpieces and method of forming
US9533397B2 (en) 2012-06-29 2017-01-03 Saint-Gobain Abrasives, Inc. Abrasive article and method of forming
US9687962B2 (en) 2012-06-29 2017-06-27 Saint-Gobain Abrasives, Inc. Abrasive article and method of forming
US10596681B2 (en) 2012-06-29 2020-03-24 Saint-Gobain Abrasives, Inc. Abrasive article and method of forming
US9409243B2 (en) 2013-04-19 2016-08-09 Saint-Gobain Abrasives, Inc. Abrasive article and method of forming
CN103692566A (zh) * 2013-12-13 2014-04-02 镇江耐丝新型材料有限公司 一种螺纹金属丝
US9878382B2 (en) 2015-06-29 2018-01-30 Saint-Gobain Abrasives, Inc. Abrasive article and method of forming
US10137514B2 (en) 2015-06-29 2018-11-27 Saint-Gobain Abrasives, Inc. Abrasive article and method of forming
US10583506B2 (en) 2015-06-29 2020-03-10 Saint-Gobain Abrasives, Inc. Abrasive article and method of forming
JP6244611B1 (ja) * 2017-01-20 2017-12-13 山田 明 鋸歯形状の刃先を有する刃物、髭剃り、鋸、やすり、おろしがね、電動チェーンソーなどの金属工具とその製造方法、および非金属素材にあっては、ブラシ類、電動ブラシなどの刃先ユニットとその製造方法。

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002172564A (ja) グラインディングロープ
RU2569254C2 (ru) Абразивное изделие
US9028948B2 (en) Abrasive articles including abrasive particles bonded to an elongated body, and methods of forming thereof
US4637370A (en) Rotary saw blade
TW241215B (ja)
US4407263A (en) Cutting blade
US6526960B2 (en) Wire-saw and method for manufacturing the same
JP2000246542A (ja) レジンボンド超砥粒ワイヤーソー
JPH07266239A (ja) ダイヤモンドコアビット
EP0540566A1 (de) Schneidwerkzeug.
EP1078706A2 (de) Sägeblatt mit abgeschrägten Schneidzähnen
JPS6234719A (ja) 硬質材切断用丸鋸
KR20070102016A (ko) 와이어 쏘우 비드
JPH09314453A (ja) ワイヤーソー
JP2001087943A (ja) 回転複合カッター
JP2992250B2 (ja) 半導体ウエハ切断装置における内周刃のドレッシング方法
JPH05169307A (ja) コアドリル
EP0703050B1 (en) Saws
WO1997012713A1 (fr) Outil diamante pour couper une structure armee et procede de coupe de structure armee
JP3036493U (ja) ダイヤモンドワイヤソー
JP3259863B2 (ja) 超砥粒工具
JP4155501B2 (ja) ワイヤーソー用ビーズ及びビーズのドレッシング装置
JP2004249446A (ja) ワイヤーソー
JPH0639727A (ja) 研磨及び研削用樹脂フィラメント
JPH09225736A (ja) ダイヤモンドビーズソー

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100216

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100218

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100615