JP2002172079A - 食器洗浄機 - Google Patents

食器洗浄機

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JP2002172079A
JP2002172079A JP2000371340A JP2000371340A JP2002172079A JP 2002172079 A JP2002172079 A JP 2002172079A JP 2000371340 A JP2000371340 A JP 2000371340A JP 2000371340 A JP2000371340 A JP 2000371340A JP 2002172079 A JP2002172079 A JP 2002172079A
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Tatsuya Saito
達也 齋藤
Yoshio Ikeda
義雄 池田
Kouji Sagou
幸司 佐郷
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 扉を開放させたときに本体の前方に大きなス
ペースを占めることがないばかりでなく、その扉の開放
状態の安定性が良く、更に、2枚の扉を別々に、しかも
順を追って操作するような面倒もなく開閉操作できるよ
うにする。 【解決手段】 本体21に第1の扉22と第2の扉23
とを取付けて、その両方で本体21の開口部を閉鎖する
ようにすると共に、連動機構54により、第1の扉22
の開閉動に第2の扉23を連動させて該第2の扉23を
開閉させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複数の扉を有する食
器洗浄機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、食器洗浄機においては、図25に
示すように、本体1の前面部に、扉2が1枚で開閉可能
に設けられたものが一般的に供されていた。しかしなが
ら、このものは、扉2を開放させたときに、扉2が本体
1の前方のスペースを大きく占めるため、広い設置スペ
ースを必要とし、図26に示すキッチンキャビネット3
上のシンク4脇の端部など、狭いスペースに設置した場
合には、開放させた扉2が、シンク4に給水するための
水道コック5に当たってしまうというような問題を呈し
ていた。
【0003】これに対して、図27に示すように、扉が
2枚に分けて設けられたものも供されている。このもの
の場合、扉は下扉11と上扉12とに分けられており、
そして更に、それらが図28に示すように上方に折り畳
まれて開放されるものと、図29に示すように下方と上
方とにそれぞれ分かれて回動されて開放されるものとが
供されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の、扉が下扉11
と上扉12の2枚で構成されたものは、それらを開放さ
せたときに、本体1の前方に1枚扉2のような大きなス
ペースを占めることはない。しかしながら、そのうち、
下扉11と上扉12とが上方に折り畳まれて開放される
ものでは、上扉12に対して折り畳まれた下扉11がぐ
らついて開放状態の安定性に欠けるという問題点を有し
ていた。
【0005】一方、下扉11と上扉12とが下方と上方
とにそれぞれ分かれて回動されて開閉されるものでは、
下扉11と上扉12とを別々に開閉操作する必要があ
り、しかも、その場合、下扉11に設けられたフック1
3により、該下扉11が閉鎖状態に保持(ロック)され
ると共に、上扉12も閉鎖状態に保持されるようになっ
ているため、上扉12を開放させるには、先にフック1
3を外して下扉11を開放させる必要があり、すなわ
ち、下扉11を開放させてから次に上扉12を開放させ
るという順序を経る必要があって、操作が実に面倒であ
るという欠点を有していた。
【0006】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
であり、従ってその目的は、主として、扉を開放させた
ときに本体の前方に大きなスペースを占めることがない
ばかりでなく、その扉の開放状態の安定性が良く、更
に、2枚の扉を別々に、しかも順を追って操作するよう
な面倒もなく開閉操作できる食器洗浄機を提供するにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の食器洗浄機は、洗浄室を有すると共に、こ
の洗浄室に対して食器を出し入れするための開口部を有
し、且つその洗浄室に収容された食器を洗浄する洗浄機
構を有する本体と、この本体に第1と第2とに分けてそ
れぞれ開閉動可能に取付けられ、その両方にて前記開口
部を閉鎖する扉と、この両扉のうちの第1の扉の開閉動
に第2の扉を連動させて該第2の扉を開閉させる連動機
構とを具備して成ることを特徴とする(請求項1の発
明)。
【0008】このものによれば、扉が第1の扉と第2の
扉の2枚で構成されるため、それらを開放させたとき
に、本体の前方に1枚扉のような大きなスペースを占め
ることがない。又、それら第1及び第2の扉は、ともに
本体に取付けられているため、開放状態でもともに本体
に支持され、安定性を良くできる。そして、連動機構に
より、第1の扉の開閉に第2の扉を連動させて該第2の
扉を開閉させるため、その開閉操作は第1の扉に対して
のみ行えば良く、2枚の扉を別々に、しかも順を追って
操作する面倒をなくし得る。
【0009】この場合、連動機構は、両扉をつなぐワイ
ヤと、第2の扉を開放方向に付勢する付勢手段とを有し
て成るものであると良い(請求項2の発明)。このもの
では、第1の扉を開放操作したとき、第2の扉が付勢手
段の付勢力で開放されるため、扉に加える開放操作力が
第1の扉に対してのみで良く、操作を軽くできる。又、
食器洗浄機の設置場所の上方に吊戸棚など障害物があっ
て、これに、開放した第2の扉が当たることにより、該
第2の扉が充分に開放することを阻止される状況でも、
連動機構のワイヤが緩むことで、第1の扉の開放に支障
を来さず、該第1の扉を充分に開放させることができ
る。
【0010】更に、連動機構は、第1の扉の開放度よ
り、第2の扉の開放度を大きく開放させると良い(請求
項3の発明)。このものでは、開放度の大きい第2の扉
側で食器の出し入れが容易にできる。又、第1の扉及び
第2の扉の少なくともいずれか一方と連動機構との連結
は、係脱可能な連結手段にてなされていると良い(請求
項4の発明)。このものでは、本体を連動機構を含んで
組立てた後に、その連動機構に対して扉を連結でき、そ
の後の修理時等の扉の取外し、取付けも容易にできる。
【0011】そのほか、第2の扉がワイヤ取付部を複数
有し、この複数のワイヤ取付部に対するワイヤの選択取
付けによって該第2の扉の開放度が変えられると良い
(請求項5の発明)。このものでは、開放させた第2の
扉の先端部側に障害物があったとき、それに衝突しない
角度で第2の扉の開放を止めることができる。
【0012】又、第2の扉を開放方向及び閉鎖方向の両
方向に付勢する付勢手段を有すると良い(請求項6の発
明)。このものでは、第1の扉を開放操作、閉鎖操作し
たとき、第2の扉が付勢手段の付勢力で開放、閉鎖され
るため、第1の扉に加える開放及び閉鎖の操作をともに
軽くできる。
【0013】更に、連動機構は、第1の扉の開放に対
し、第2の扉の開放を遅らせ、第1の扉の閉鎖に対し、
第2の扉の閉鎖を早めるようになっていると良い(請求
項7の発明)。このものでは、両扉の開閉の順序が明確
になされる。
【0014】そして、本体が開口部を前面部に有し、第
1の扉と第2の扉が上下に分かれていて、その下側の第
1の扉が下方へ回動して開放され、これに連動して上側
の第2の扉が上方へ回動して開放されるものも良い(請
求項8の発明)。このものでは、両扉の開放が、両扉の
間に手を挟むようなことなくできる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例につ
き、図1ないし図7を参照して説明する。まず、図2に
は、食器洗浄機の本体21と、これの前面部に設けた第
1の扉22、第2の扉23、及び操作パネル24を示し
ている。このうち、本体21は、外箱25を外殻とし、
これの内部に図3に示す内箱26を配設して、該内箱2
6の内部を洗浄室27としている。この洗浄室27は前
面が開口しており、その開口部28を前記第1の扉22
及び第2の扉23の両方で閉鎖するようにしている。
【0016】洗浄室27内には、底部に例えばシーズ線
から成るヒータ29を配設しており、これの上方に、噴
射体としての噴水アーム30を、パイプ状のアーム支え
31により回転可能に接続支持して配設している。更
に、洗浄室27内の噴水アーム30より上方の部分に
は、食器かご32を配設している。この食器かご32
は、底部の左右両側にそり33を有しており、このそり
33が洗浄室27内両側のレール34上を摺動する引出
し方式にて、開口部28から出し入れされるようにして
いる。又、この食器かご32は洗浄すべき食器(図示せ
ず)を配列するものであり、従って、その食器は該食器
かご32と共に開口部28から洗浄室27に対して出し
入れされるようになっている。
【0017】洗浄室27の背部(内箱26の背部)には
給水弁35を取付けており、この給水弁35には図示し
ない水道に通じる給水管36を接続している。従って、
洗浄室27内には、水道水が洗浄水として給水管36か
ら給水弁35を通じて供給されるようになっている。
【0018】洗浄室27の外下部(内箱26の外下部)
には、洗浄ポンプ37と、排水ポンプ38、及びこれら
を駆動する共通のポンプモータ39を配設している。ポ
ンプモータ39は、例えば時計回りの正転及び反時計回
りの逆転の両方向に回転可能で、その正転により洗浄ポ
ンプ37を駆動し(このとき、排水ポンプ38は機能し
ない)、逆転によって排水ポンプ38を駆動する(この
とき、洗浄ポンプ37は機能しない)ものである。
【0019】このほか、洗浄室27の外下部には、洗浄
室27内と連通する貯水タンク40を設けると共に、こ
の貯水タンク40と洗浄ポンプ37の吸込口とを接続す
る接続管41、及び貯水タンク40と排水ポンプ38の
吸込口とを接続する接続管42を設けている。又、洗浄
ポンプ37の吐出口は前記アーム支え31に接続し、ひ
いては該アーム支え31が連通した噴水アーム30に接
続しており、排水ポンプ38の吐出口には排水ホース4
3を接続している。
【0020】この構成で、洗浄ポンプ37は、前記給水
弁35により供給されて貯水タンク40内から洗浄室2
7内の下部に貯留された洗浄水を、貯水タンク40内か
ら接続管41を通じて吸入し、アーム支え31を通じて
噴水アーム30に圧送する。この圧送された洗浄水は、
噴水アーム30が上部に有する複数の噴水口30aから
噴出されるものであり、その噴水の反動によって噴水ア
ーム30は回転もする。
【0021】かくして、洗浄水が、洗浄室27内に食器
かご32内を介して収容配置された食器に向けて満遍な
く噴射され、該食器の洗浄、すすぎが行われる。従っ
て、洗浄ポンプ37と噴水アーム30は、洗浄室27内
に収容された食器を洗浄する洗浄機構44を構成するも
のである。一方、排水ポンプ38は、洗浄室27内の洗
浄水を、貯水タンク40内から接続管42を通じて吸入
し、そして、排水ホース43を通じて機外に排出するよ
うになっている。
【0022】なお、洗浄室27の背部には送風装置45
を設けており、この送風装置45は、外気を吸入し、そ
れをダクト46を通じて洗浄室27の下部から内部に送
り込むようになっている。又、洗浄室27の背部の下部
には水位検知装置47を設けており、この水位検知装置
47は、図示しない接続管により貯水タンク40内と連
通し、ひいてはその貯水タンク40が連通した洗浄室2
7内と連通していて、洗浄室27内の前記洗浄水の水位
を検知するようになっている。
【0023】なお、前記操作パネル24は、以上の本体
21における動作について使用者が必要な操作をするた
めのもので、外箱21前面の開口部28下方の部分に装
着しており、図2に示すように各種操作キー48を有し
ている。又、この操作パネル24の裏側には、図3に示
すように、例えばマイクロコンピュータから成る制御装
置49を配設しており、この制御装置49によって、上
記操作パネル24の操作に基づく本体21の動作を制御
するようにしている。
【0024】さて、以上のような本体21に対して、第
1の扉22及び第2の扉23は、この場合、上下に分け
ていて、第1の扉22を下側(下扉)とし、第2の扉2
3を上側(上扉)としている。そのうち、第1の扉22
は、図4に示すように、下辺部の左右両端部をそれぞれ
軸50(一方のみ図示)によって本体21に上下に回動
可能に取付けており、この構成で、該第1の扉22は、
軸50を中心に下方へ回動して開放されるようになって
いる(図1参照)。従って、この場合、第1の扉22の
軸50を中心とした回動は、該第1の扉22の開閉動で
ある。
【0025】一方、第2の扉23は、上辺部の左右両端
部をそれぞれ軸51(これも一方のみ図示)によって扉
支持板52に同じく上下に回動可能に取付けており、こ
の構成で、該第2の扉23は、軸51を中心に上方へ回
動して開放されるようになっている(図1参照)。従っ
て、この場合、第2の扉23の軸51を中心とした回動
は、第2の扉23の開閉動である。なお、扉支持板52
は本体21の最上部にねじ53によって取付け固定して
いる。
【0026】そして、上記第1の扉22と第2の扉23
との間、及び第2の扉23の回動中心部には、連動機構
54を設けている。この連動機構54は、詳細には、第
1の扉22の左右両側の回動中心部からそれぞれ裏側に
突設した連結プレート55(一方のみ図示)の先端部
と、第2の扉23の左右両側の回動中心部寄りの部分か
らそれぞれ裏側に突設した連結プレート56(これも一
方のみ図示)の先端部とをつないだワイヤ、特にこの場
合、鋼索から成るワイヤ本体57aと、これを摺動可能
に被覆した外皮ケーブル57bとから成るケーブルワイ
ヤ57と、第2の扉23の回動中心である軸51にそれ
ぞれ巻装した捩りコイルばね58とにより構成してい
る。
【0027】しかして、ケーブルワイヤ57は、外皮ケ
ーブル57bの両端部を、それぞれ止め具59によって
前記内箱26の左右の両外側面に固定しており、ワイヤ
本体57aの両端部を、上記連結プレート55,56の
各先端部に連結している。又、そのうちの第2の扉23
の連結プレート56の先端部とこの連結プレート56側
の外皮ケーブル57bの上端部との間には、ワイヤ本体
57aをガイドする滑車60,61を、内箱26の左右
の両外側面に取付けて設けており、更に、その滑車6
0,61間には、引張コイルばね62で支えアーム63
aごと下方へ付勢したテンションプーリ63を、ワイヤ
本体57aに上方より当接させて設けている。
【0028】一方、捩りコイルばね58は、詳細には図
5に示すように、一端部58aを扉支持板52に掛け、
他端部58bを第2の扉23の、軸51より上方の部分
に掛けている。この結果、第2の扉23には、矢印Aで
示す開放方向の回動力が付与され、もって、捩りコイル
ばね58が第2の扉23を開放方向に付勢する付勢手段
として機能するようにしている。
【0029】以上に対して、第1の扉22の前面部の上
辺部には、図2に示すように、開扉操作用の手掛部であ
る横長状の取手64を設けており、これに近い下方の中
央部、すなわち、使用者が取手64を持った片手で同時
に操作し得る位置に、押ボタン65を設けている。この
押ボタン65は、詳細には図6に示すように、上部を軸
66に取付けており、軸66は中空状を成す第1の扉2
2内で左右に延びる横軸状にて回転可能に支持し、その
両端部にそれぞれフック67を取付けている。このフッ
ク67は、先端部に係合部である爪部67aを有してお
り、それより先方には下縁部に斜面部67bを有し、更
にそれより先方に段部67cを有している。
【0030】しかして、フック67の上記爪部67a、
斜面部67b及び段部67cを形成した先端部は、第1
の扉22の後壁に形成した孔68を上下動可能に貫通し
て後方に突出しており、第1の扉22内に位置した該フ
ック67の中間部とその下方部に設けたばね掛け片69
との間には引張コイルばね70を張設して、フック67
を下方に付勢している。
【0031】そして、フック67に対応して内箱26の
左右の両外側面には、スイッチケース71を配設してい
る。このスイッチケース71は、前面部に被係合部であ
る孔72を有し、この孔72の下縁部にフック67が爪
部67a(係合部)を係合させて、それを引張コイルば
ね70の付勢力にて維持することにより、第1の扉22
を閉鎖状態に保持(ロック)するようにしている。
【0032】又、その第1の扉22が閉鎖されて閉鎖状
態に保持された状態では、図4に矢印Bで示すように、
前記連動機構54のケーブルワイヤ57、特にそれのワ
イヤ本体57aが、第1の扉22の連結プレート55に
より下方へ引かれて、第2の扉23の連結プレート56
を捩りコイルばね58の付勢力に抗して引くことによ
り、第2の扉23も閉鎖されて閉鎖状態に保持されるよ
うになっている。従って、フック67、引張コイルばね
70及びスイッチケース71は、第1の扉22を閉鎖状
態に保持し、ひいては第2の扉23を閉鎖状態に保持す
る保持手段(ロック手段)として機能するようになって
いる。
【0033】スイッチケース71内には、中間部の支点
73aを中心に揺動可能なアクチュエータ73と、この
アクチュエータ73により操作されるスイッチ、特には
マイクロスイッチ74とを配設している。ここで、上記
第1の扉22の閉鎖状態保持時には、アクチュエータ7
3が、フック67の前記段部67cによって一端部を押
し下げられ、他端部によってマイクロスイッチ74の作
動ボタン74aを押圧する。これにより、マイクロスイ
ッチ74が作動し、第1の扉22の閉鎖及びその保持を
検知するようになっている。なお、図2に示すように、
第2の扉23の前面部の上部には、前記洗浄室27内か
らの排気をするための排気口75を設けている。
【0034】さて、上述のごとく構成したものの場合、
第1の扉22及び第2の扉23が、今、図4に示す閉鎖
保持状態にあるとして、この状態から使用者が取手64
を片手で持って、その指先で押ボタン65を押圧操作す
れば、軸66を介してフック67がそれに連動し、図6
に詳細に示す状態から、該フック67が引張コイルばね
70の付勢力に抗して上方へ回動する。これにより、フ
ック67の爪部67aがスイッチケース71の孔72か
ら外れて第1の扉22の閉鎖保持を解除する。
【0035】又、このとき、アクチュエータ73がフッ
ク67の段部67cによる一端部の押し下げを解除され
て、他端部によるマイクロスイッチ74の作動ボタン7
4aの押圧を解除するから、マイクロスイッチ74が非
作動状態となり、第1の扉22の閉鎖保持の解除及び開
放を検知する。従って、アクチュエータ73及びマイク
ロスイッチ74は、第1の扉22の開閉並びに閉鎖保持
及びその保持の解除を検知する検知手段として機能する
ものである。
【0036】そして、その後、使用者が取手64を持っ
た手で第1の扉22を開放操作すれば、図1に矢印Cで
示すように、前記連結プレート55による連動機構54
のケーブルワイヤ57、特にそれのワイヤ本体57aの
引張りが解除され、更に、そのワイヤ本体57aを介し
た第2の扉23の連結プレート56の引張りが解除され
ることにより、第2の扉23が捩りコイルばね58の付
勢力によって開放される。
【0037】このとき、連動機構54は、第1の扉22
の開放度に対して第2の扉23の開放度を大きくし、具
体的には、下側の第1の扉22がほゞ水平となるまで
(約90度角)開放するのに対して、第2の扉23をほ
ゞ垂直となるまで(約180度角)開放させる。
【0038】しかして、その状態から、使用者が第1の
扉22を閉鎖操作すれば、前述の図4に矢印Bで示した
ごとく、連動機構54のケーブルワイヤ57、特にそれ
のワイヤ本体57aが、第1の扉22の連結プレート5
5により下方へ引かれて、第2の扉23の連結プレート
56を捩りコイルばね58の付勢力に抗して引くことに
より、第2の扉23も閉鎖される。
【0039】又、このとき、フック67が爪部67a
(係合部)をスイッチケース71の孔72の下縁部に係
合させて、それを引張コイルばね70の付勢力にて維持
されるようになることにより、第1の扉22を閉鎖状態
に保持し、ひいては第2の扉23をも閉鎖状態に保持す
る。
【0040】更に、このとき、フック67は、段部67
cによってアクチュエータ73の一端部を押し下げ、こ
の一端部を押し下げられたアクチュエータ73は、他端
部によってマイクロスイッチ74の作動ボタン74aを
押圧するから、マイクロスイッチ74が作動し、第1の
扉22の閉鎖及びその保持、ひいては第2の扉23の閉
鎖及びその保持が検知される。
【0041】このように本構成のものでは、扉が第1の
扉22と第2の扉23の2枚で構成されるものであり、
それらを開放させたときに、本体21の前方に従来の1
枚扉のもののような大きなスペースを占めることがな
い。従って、図26に示したキッチンキャビネット3上
のシンク4脇の端部など、狭いスペースに設置した場合
でも、開放させた両扉22,23が水道コック5に当た
ってしまうというような問題を生じることのないように
できる。
【0042】又、第1の扉22と第2の扉23は、とも
に本体21に取付けているため、開放状態でもともに本
体21に支持され、安定性を良くできる。そして、連動
機構54により、第1の扉22の開閉に第2の扉23を
連動させて該第2の扉23を開閉させるため、その開閉
操作は第1の扉22に対してのみ行えば良く、従来の2
枚の扉を別々に、しかも順を追って操作するもののよう
な面倒をなくすことができる。
【0043】そのほか、特に本構成のものにおいては、
連動機構54を、両扉22,23をつなぐワイヤ、特に
はケーブルワイヤ57と、第2の扉23を開放方向に付
勢する付勢手段、特には捩りコイルばね58とを有して
成るものとしており、これによって、第1の扉22を開
放操作したとき、第2の扉23が付勢手段(捩りコイル
ばね58)の付勢力で開放されるため、扉に加える開放
操作力が第1の扉22に対してのみで良く、操作を軽く
できる。
【0044】又、この場合、図7に示すように、食器洗
浄機の設置場所の上方に吊戸棚など障害物Sがあって、
これに、開放した第2の扉23が当たることにより、該
第2の扉23が充分に開放することを阻止される状況で
も、連動機構54のワイヤ、特にはケーブルワイヤ57
のワイヤ本体57aが緩むことで、第1の扉22の開放
に支障を来さず、該第1の扉22を充分に開放させるこ
とができるので、設置場所の制限をなくすことができ
る。
【0045】しかも、この場合、上記連動機構54のワ
イヤ、特にはケーブルワイヤ57のワイヤ本体57aに
対しては、引張コイルばね62で下方へ付勢されたテン
ションプーリ63を設けており、これをワイヤ本体57
aに上方より当接させているので、それによりワイヤ本
体57aを押し下げて緊張させ、緩んだままになること
のないようにできる。よって、そのワイヤ本体57aの
緩みによる滑車60,61からの外れを防止できると共
に、ワイヤ本体57aの、本体21外前方に露出した部
分の外観も良好に維持することができる。
【0046】更に、連動機構54は、第1の扉22の開
放度に対し、第2の扉23の開放度を大きく開放させる
ようにしており、これによって、開放度(開放角度)の
大きい第2の扉23側(上記第1実施例では、上部)で
食器の出し入れが容易にできる。
【0047】加えて、本体21が開口部28を前面部に
有し、第1の扉22と第2の扉23が上下に分かれてい
て、その下側の第1の扉22が下方へ回動して開放さ
れ、これに連動して上側の第2の扉23が上方へ回動し
て開放されるようにしており、これによって、両扉2
2,23が開放時に従来の折り畳み式のもののように重
なるということがないので、両扉22,23の開放が、
両扉22,23の間に手を挟むようなことなくできる。
【0048】その上、本構成のものにおいては、下方へ
ほゞ水平に回動させた第1の扉22の上面に、食器かご
32を洗浄室27内から引出して載せることができるの
で、食器かご32に対する食器の出し入れが本体21外
前方の広いスペースで容易にできる。又、第1の扉22
の閉鎖保持を解除する閉鎖保持解除手段である押ボタン
65を、使用者が取手64を持った片手で同時に操作し
得る位置に設けていることにより、操作性を良くするこ
とができる。
【0049】以上に対して、図8ないし図24は本発明
の第2ないし第12実施例を示すもので、それぞれ、第
1実施例と同一の部分には同一の符号を付して説明を省
略し、異なる部分についてのみ述べる。
【0050】[第2実施例]図8に示す第2実施例にお
いては、連動機構81を、前述のケーブルワイヤ57と
捩りコイルばね58とから成る連動機構54に代えて、
鋼索のみから成るワイヤ82と捩りコイルばね58とに
より構成し、滑車83,84を加えて、これらと前述の
滑車60,61とによりワイヤ82をガイドするように
している。
【0051】このようにしても、連動機構81により、
第1の扉22の開閉に第2の扉23を連動させて該第2
の扉23を開閉させることができ、且つ、吊戸棚などの
障害物で第2の扉23が充分に開放することを阻止され
る状況でも、連動機構81のワイヤ82が緩むことで、
第1の扉22を充分に開放させることができる。
【0052】[第3実施例]図9に示す第3実施例にお
いては、前述のケーブルワイヤ57と捩りコイルばね5
8にレバー91を加えて連動機構92を構成している。
この連動機構92において、レバー91は、中間部を内
箱26の左右両外側面の下部に軸93によって揺動可能
に枢支しており、このレバー91の後側の一端部に、ケ
ーブルワイヤ57のワイヤ本体57aの下端部を連結し
ている。又、レバー91の前側の他端部には係合部とし
てのピン94を設け、これに対して、第1の扉22の連
結プレート55には、先端部に被係合部としての切欠溝
95を設け、これらを係合させている。
【0053】従って、第1の扉22の開閉に伴う動作
は、この場合、連結プレート55から切欠溝95とピン
94との係合構造、及びレバー91を介してケーブルワ
イヤ57のワイヤ本体57aに伝えられる。又、ピン9
4に対して切欠溝95は引き抜きにより離脱が可能であ
り、すなわち、切欠溝95とピン94は係脱(係合と離
脱)が可能で、係脱可能な連結手段として機能し、それ
にて連動機構92と第1の扉22とを連結している。
【0054】このものでは、連動機構92と第1の扉2
2とを連結する連結手段が係脱可能であるから、本体2
1を連動機構92を含んで組立てた後に、その連動機構
92に対して第1の扉22を連結手段の係合により連結
でき、その後の修理時等の第1の扉22の取外し、取付
けも連結手段の離脱、係合により容易にできる。
【0055】なお、この場合、ピン94と切欠溝95
は、レバー91と連結プレート55とに上述とは逆の関
係、すなわち、ピン94を連結プレート55に、切欠溝
95をレバー91に設けても良い。更に、その係脱可能
な連結手段は、連動機構92と第1の扉22との間に代
えて、もしくはそれに加えて、連動機構92と第2の扉
23との間に設けるようにしても良いものであり、すな
わち、第1の扉22及び第2の扉23の少なくともいず
れか一方と連動機構92との連結が、係脱可能な連結手
段にてなされていれば良い。
【0056】[第4実施例]図10に示す第4実施例に
おいては、第2の扉23の連結プレート56に複数、こ
の場合、3つのワイヤ取付部101,102,103を
設けている。この複数のワイヤ取付部101〜103
は、第2の扉23からこれの閉鎖方向への距離が異なる
ものであり、順にその距離が小さくなっている。
【0057】しかして、このワイヤ取付部101〜10
3には、ワイヤ、特にはケーブルワイヤ57のワイヤ本
体57aの上端部を選択して取付けるものであり、この
ワイヤ取付部101〜103に対するワイヤの選択取付
けによって第2の扉23の開放度(開放角度)が変わ
る。詳細には、第2の扉23からこれの閉鎖方向への距
離が順次小さくなっているワイヤ取付部101,10
2,103の順に、ワイヤ本体57aの上端部を付け替
えることにより、第2の扉23の開放度が順次小さくな
る。
【0058】このものでは、開放させた第2の扉23の
先端部側に前述の吊戸棚など障害物Sがあったとき、そ
れに衝突しない度合(角度)を設定して、その度合で該
第2の扉23の開放を止めることができるので、使い勝
手を良くすることができる。
【0059】[第5実施例]図11及び図12に示す第
5実施例においては、連動機構111を、前述のケーブ
ルワイヤ57と捩りコイルばね58とから成る連動機構
54に代えて、複数、この場合、4つのリンク112,
113,114,115から成るリンク列により構成し
ている。
【0060】詳細には、図11に示すように、第1のリ
ンク112の中間部を、内箱26の左右両外側方部の下
部に立設した支柱部材116に軸117によって回動可
能に枢支し、この第1のリンク112の前側の一端部
を、第1の扉22の連結プレート55の先端部に長孔1
18とピン119とによって回動可能に連結している。
第1のリンク112の後側の他端部には、第2のリンク
113の下側の一端部を連結ピン120によって回動可
能に連結し、該第2のリンク113の上側の他端部に、
第3のリンク114の後側の一端部を連結ピン121に
よって回動可能に連結している。
【0061】第3のリンク114は、中間部を内箱26
の左右両外側面に固着した支持具122に軸123によ
って回動可能に枢支しており、この第3のリンク114
の前側の他端部に、第4のリンク115の後側の一端部
を連結ピン124によって回動可能に連結し、この第4
のリンク115の前側の他端部を連結ピン125によっ
て第2の扉23に回動可能に連結している。
【0062】この構成で、第1の扉22を開放させる
と、リンク112,113,114,115が、図12
に矢印Dで示すように回動又は移動して、第2の扉23
を開放させる。又、その状態から、第1の扉22を閉鎖
させると、リンク112,113,114,115が、
それぞれ上述とは逆の方向に回動又は移動して、第2の
扉23を閉鎖させる。従って、このようにしても、連動
機構111により、第1の扉22の開閉に第2の扉23
を連動させて該第2の扉23を開閉させることができ
る。
【0063】なお、この場合、詳しくは図示しないが、
第1の扉22の重量より第2の扉23の重量を軽くして
おり、それによって、第1の扉22の開放操作を第2の
扉23の重量に抗して行う度合を軽減し、該第1の扉2
2の開放操作を容易ならしめ得る。又、第1の扉22が
第2の扉23の重量によって閉鎖されやすくなることも
ないようにできる。
【0064】[第6実施例]図13に示す第6実施例に
おいては、上記第5実施例のものの第2の扉23の回動
中心である軸51の周りに前述の捩りコイルばね58を
設けて、第2の扉23を開放方向(矢印A)に付勢する
ようにしている。
【0065】このようにすることにより、第1の扉22
の開放操作を第2の扉23の重量に抗して行う度合を更
に軽減し、該第1の扉22の開放操作を一層容易ならし
め得る。又、第1の扉22が第2の扉23の重量によっ
て閉鎖されやすくなることも一層ないようにできる。
【0066】[第7実施例]図14及び図15に示す第
7実施例においては、第5実施例のものの第2の扉23
の内部に設けたばね掛け片131と扉支持板52との間
に、トグルばね132を架装している。このトグルばね
132は、第2の扉23の開閉の中間点を境に、閉鎖側
では図14に矢印Eで示すように第2の扉23を閉鎖方
向に付勢し、開放側では図15に矢印Fで示すように第
2の扉23を開放方向に付勢するものであり、従って、
トグルばね132は第2の扉23を開放方向及び閉鎖方
向の両方向に付勢する付勢手段として機能する。
【0067】このものでは、第1の扉22を開放操作、
閉鎖操作したとき、第2の扉23が付勢手段の付勢力で
開放、閉鎖されるため、第1の扉22に加える開放及び
閉鎖の操作をともに軽くでき、操作性を一層良くでき
る。
【0068】[第8実施例]図16及び図17に示す第
8実施例においては、連動機構141を、複数、この場
合も、4つのリンク112,142,114,143か
ら成るリンク列により構成している。詳細には、図16
に示すように、第1のリンク112と第3のリンク11
4については、第5実施例で既述のごとくである。
【0069】第2のリンク142は、前述の第2のリン
ク113のようには屈曲することなく真直ぐの後傾状を
成しており、その分、第3のリンク114を前述より後
方に位置させている。そして、第2のリンク142の下
側の一端部を、第1のリンク112の後側の他端部に連
結ピン120によって回動可能に連結し、第2のリンク
142の上側の他端部を、第3のリンク114の後側の
一端部に連結ピン121によって回動可能に連結してい
る。
【0070】又、第4のリンク143は、前述の第4の
リンク115より後方に長く延びており、その後側の一
端部に、第3のリンク114の前側の他端部を連結ピン
124によって回動可能に連結し、第4のリンク143
の前側の他端部を、第2の扉23に連結ピン125によ
って回動可能に連結している。この構成で、第1の扉2
2を開放させると、リンク112,142,114,1
43が、図17に矢印Gで示すように回動又は移動し
て、第2の扉23を開放させる。
【0071】このとき、連動機構141は、第1の扉2
2の開放度に対して第2の扉23の開放度を大きくし、
具体的には、下側の第1の扉22がほゞ水平となるまで
(約90度角)開放するのに対して、第2の扉23を斜
め上向きとなるまで(約120度角)開放させる。これ
によって、開放度(開放角度)の大きい第2の扉23側
(これも、本実施例では、上部)で食器の出し入れが容
易にできる。
【0072】なお、上述の状態から、第1の扉22を閉
鎖させると、リンク112,142,114,143
が、それぞれ上述とは逆の方向に回動又は移動して、第
2の扉23を閉鎖させる。
【0073】[第9実施例]図18及び図19に示す第
9実施例においては、上述の連動機構141における第
1のリンク112と第2リンク142との連結を、第1
のリンク112側に上下に長く形成した係合部としての
長孔151と、第2リンク142側に設けた被係合部と
してのピン152との係合により行って、その間の伝動
が、ピン152に対する長孔151の長さの余裕の分、
時間差をもって行われるようにしており、従って、それ
らの長孔151とピン152は時間差伝動手段として機
能するようになっている。
【0074】具体的には、このものの場合、第1及び第
2の扉22,23が閉鎖保持状態にあるとき、長孔15
1はピン152をその長さ範囲の最下部に位置させてい
る。この状態から、第1の扉22を開放させると、第1
のリンク112は後側の他端部が下降して、図18及び
図19に示すように、長孔151の最上部にピン152
を位置させるようになるが、この間、第2のリンク14
2には第1のリンク112の動作が伝わらない。
【0075】しかして、長孔151の最上部にピン15
2を位置させるようになってからは、第2のリンク14
2に第1のリンク112の動作が伝わり、該第2のリン
ク142が下降することによって、更にその動作が第3
のリンク114、第4のリンク143へと伝わり、第2
の扉23が開放される。かくして、第1の扉22の開放
から遅れて第2の扉23が開放される。
【0076】一方、上述の状態から第1の扉22を閉鎖
操作すると、第1のリンク112の後側の他端部が上昇
することに伴って、第2のリンク142もピン152を
長孔151の最上部に位置させたまま第2の扉23の重
量による上昇復帰を許容され、これによって第2の扉2
3が閉鎖する。
【0077】しかし、その第2の扉23が閉鎖した段階
では、第2のリンク142はピン152を長孔151の
最上部に位置させたままで、その後、長孔151が最下
部にピン152を位置させるまで第1のリンク112の
他端部が上昇することによって、第1の扉23が閉鎖す
る。かくして、第2の扉23の閉鎖から遅れて第1の扉
22が閉鎖される。
【0078】このものでは、扉の開閉の順序が、開放時
には第1の扉22が先で、第2の扉23が後、閉鎖時に
は第2の扉23が先で、第1の扉22が後という形態で
明確になすことができる。なお、この場合、長孔151
とピン152は、第1のリンク112と第2リンク14
2とに上述とは逆の関係に、すなわち、長孔151を第
2リンク142に、ピン152を第1のリンク112に
設けても良く、あるいは他のリンク間に設けても良い。
【0079】[第10実施例]図20ないし図22に示
す第10実施例においては、第1の扉22を閉鎖状態に
保持するためのフック67を取手64により操作するよ
うにしている。具体的には、図21に示すように、フッ
ク67を取付けた前述の軸66の両端部の前側に、連結
部材161を取付け、この連結部材161を、第1の扉
22前壁の膨らみ部22aに上下に寸法の余裕をもたせ
て形成した孔162を貫通させて前方に突出させ、そし
て、該連結部材161の突出部分に取手64の両端ブラ
ケット64aを取付けている。
【0080】この構成で、使用者が取手64を持って図
22に示すように下方へ回動させると、取手64の両端
ブラケット64aから連結部材161及び軸66を介し
てフック67がそれに連動し、引張コイルばね70の付
勢力に抗して上方へ回動する。これにより、フック67
の爪部67aがスイッチケース71の孔72から外れて
第1の扉22の閉鎖保持を解除する。
【0081】そして、その後、使用者が取手64を持っ
た手でそのまま第1の扉22を開放操作すれば、該第1
の扉22が開放され、それに連動して第2の扉23が開
放される。又、使用者が取手64から手を離せば、フッ
ク67、軸66、連結部材161、及び取手64が、引
張コイルばね70の付勢力によって復帰する。このもの
では、閉鎖保持状態にある第1の扉22を開放させると
き、取手64を操作するだけで良く、前述の押ボタン6
5を操作する必要がないので、操作性を良くすることが
できる。
【0082】[第11実施例]図23に示す第11実施
例においては、上側の第2の扉23の裏面に、該第2の
扉23を開放させたとき、その裏面に付着して流下する
水滴を左右の両側方へガイドするガイド部材としてリブ
171を設けている。これにより、洗浄、そして乾燥が
終了して引き出された食器を、第2の扉23の裏面から
滴下する水滴で濡らしてしまうことのないようにでき
る。
【0083】[第12実施例]図24に示す第12実施
例においては、上側の第2の扉23の裏面にサンドブラ
スト等の親水処理181を施している。このものでは、
第2の扉23の裏面に付着した水滴が玉状にならず、該
第2の扉23を開放させたときに流下するということが
なくなるので、上述同様、洗浄、そして乾燥が終了して
引き出された食器を、第2の扉23の裏面から滴下する
水滴で濡らしてしまうことのないようにできる。
【0084】なお、以上の全実施例を通じて、第1の扉
22は下側でなく上側に位置し、第2の扉23が下側に
位置するものとしても良い。又、それらの両扉22,2
3は上下でなく、左右、もしくてはそのほかの方向に分
かれていても良いもので、その各方向のいずれ側が第1
の扉であっても良い。更に、洗浄機構44は、前述の噴
水方式に限られず、食器を水中に浸漬させて生成する水
流により洗浄するものであっても良い。そのほか、本発
明は上記し且つ図面に示した実施例にのみ限定されるも
のではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実
施し得る。
【0085】
【発明の効果】本発明は以上説明したとおりのもので、
下記の効果を奏する。請求項1の食器洗浄機によれば、
扉を開放させたときに本体の前方に大きなスペースを占
めることのないようにできると共に、その扉の開放状態
の安定性を良くでき、そして、第1及び第2の2枚の扉
に関し、第1の扉を開閉操作するだけで第2の扉を開閉
させ得るため、それらの扉を別々に、しかも順を追って
操作するような面倒もなく、操作性を良くすることがで
きる。
【0086】請求項2の食器洗浄機によれば、扉に加え
る開放操作力が第1の扉に対してのみで良く、操作を軽
くできると共に、食器洗浄機の設置場所の上方に存した
障害物のために第2の扉が充分に開放することを阻止さ
れる状況でも、第1の扉の開放に支障を来さず、該第1
の扉を充分に開放させることができ、もって設置場所の
制限をなくすことができる。請求項3の食器洗浄機によ
れば、開放度の大きい第2の扉側で食器の出し入れが容
易にできる。
【0087】請求項4の食器洗浄機によれば、本体を連
動機構を含んで組立てた後に、その連動機構に対して扉
を連結でき、その後の修理時等の扉の取外し、取付けも
容易にできる。請求項5の食器洗浄機によれば、開放さ
せた第2の扉の先端部側に障害物があったとき、それに
衝突しない角度で該第2の扉の開放を止めることができ
て、使い勝手を良くすることができる。
【0088】請求項6の食器洗浄機によれば、第1の扉
に加える開放及び閉鎖の操作をともに軽くできて、操作
性を一層良くできる。請求項7の食器洗浄機によれば、
第1及び第2の扉の開閉の順序が、開放時には第1の扉
が先で、第2の扉が後、閉鎖時には第2の扉が先で、第
1の扉が後という形態で明確になすことができる。請求
項8の食器洗浄機によれば、第1及び第2の扉の開放
が、両扉の間に手を挟むようなことなくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す食器洗浄機全体の開
扉状態の破断側面図
【図2】食器洗浄機全体の外観斜視図
【図3】食器洗浄機全体の縦断側面図
【図4】食器洗浄機全体の閉扉状態の破断側面図
【図5】主要部分の拡大破断側面図
【図6】異なる主要部分の拡大破断側面図
【図7】食器洗浄機全体の異なる開扉状態の破断側面図
【図8】本発明の第2実施例を示す図4相当図
【図9】本発明の第3実施例を示す食器洗浄機全体の組
立て途中状態の破断側面図
【図10】本発明の第4実施例を示す図1相当図
【図11】本発明の第5実施例を示す図4相当図
【図12】図1相当図
【図13】本発明の第6実施例を示す図5相当図
【図14】本発明の第7実施例を示す図5相当図
【図15】開扉状態の図5相当図
【図16】本発明の第8実施例を示す図4相当図
【図17】図1相当図
【図18】本発明の第9実施例を示す食器洗浄機全体の
開扉途中状態の破断側面図
【図19】主要部分の拡大側面図
【図20】本発明の第10実施例を示す図2相当図
【図21】図6相当図
【図22】開扉途中状態の図6相当図
【図23】本発明の第11実施例を示す食器洗浄機全体
の開扉状態の斜視図
【図24】本発明の第12実施例を示す図23相当図
【図25】従来例を示す図2相当図
【図26】キッチンキャビネットに設置した状態の食器
洗浄機全体の斜視図
【図27】異なる従来例を示す図2相当図
【図28】開扉状態の食器洗浄機全体の側面図
【図29】更に異なる従来例を示す図28相当図
【符号の説明】
21は本体、22は第1の扉、23は第2の扉、27は
洗浄室、28は開口部、44は洗浄機構、54は連動機
構、57はケーブルワイヤ(ワイヤ)、58は捩りコイ
ルばね(付勢手段)、81,92は連動機構、94はピ
ン(係脱可能な連結手段)、95は切欠溝(係脱可能な
連結手段)、101〜103はワイヤ取付部、111は
連動機構、132はトグルばね(付勢手段)、141は
連動機構、151は長孔、152はピンを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐郷 幸司 愛知県瀬戸市穴田町991番地 株式会社東 芝愛知工場内 Fターム(参考) 3B082 BB01 BB06

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄室を有すると共に、この洗浄室に対
    して食器を出し入れするための開口部を有し、且つその
    洗浄室に収容された食器を洗浄する洗浄機構を有する本
    体と、 この本体に第1と第2とに分けてそれぞれ開閉動可能に
    取付けられ、その両方にて前記開口部を閉鎖する扉と、 この両扉のうちの第1の扉の開閉動に第2の扉を連動さ
    せて該第2の扉を開閉させる連動機構とを具備して成る
    ことを特徴とする食器洗浄機。
  2. 【請求項2】 連動機構が、両扉をつなぐワイヤと、第
    2の扉を開放方向に付勢する付勢手段とを有して成るこ
    とを特徴とする請求項1記載の食器洗浄機。
  3. 【請求項3】 連動機構が、第1の扉の開放度より、第
    2の扉の開放度を大きく開放させることを特徴とする請
    求項1記載の食器洗浄機。
  4. 【請求項4】 第1の扉及び第2の扉の少なくともいず
    れか一方と連動機構との連結が、係脱可能な連結手段に
    てなされていることを特徴とする請求項1記載の食器洗
    浄機。
  5. 【請求項5】 第2の扉がワイヤ取付部を複数有し、こ
    の複数のワイヤ取付部に対するワイヤの選択取付けによ
    って該第2の扉の開放度が変えられることを特徴とする
    請求項2記載の食器洗浄機。
  6. 【請求項6】 第2の扉を開放方向及び閉鎖方向の両方
    向に付勢する付勢手段を有することを特徴とする請求項
    1記載の食器洗浄機。
  7. 【請求項7】 連動機構が、第1の扉の開放に対し、第
    2の扉の開放を遅らせ、第1の扉の閉鎖に対し、第2の
    扉の閉鎖を早めるようになっていることを特徴とする請
    求項1記載の食器洗浄機。
  8. 【請求項8】 本体が開口部を前面部に有し、第1の扉
    と第2の扉が上下に分かれていて、その下側の第1の扉
    が下方へ回動して開放され、これに連動して上側の第2
    の扉が上方へ回動して開放されることを特徴とする請求
    項1記載の食器洗浄機。
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KR101054144B1 (ko) * 2004-05-20 2011-08-03 엘지전자 주식회사 식기 세척기의 도어 로킹구조
KR102679864B1 (ko) 2022-02-14 2024-06-28 에스케이매직 주식회사 도어 제어 장치 및 이를 포함하는 식기세척기

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