JP3912998B2 - 食器洗浄機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は扉を複数に分けて有する食器洗浄機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、食器洗浄機においては、扉を複数に分けて有するものが供されている。図12はその一例を示しており、本体1の前面部に、扉2が下扉2aと上扉2bとに分けて設けられている。そして、それらに関しては、図13に示すように、それらが上方に折り畳まれて開放されるものと、図14に示すように、下方と上方とに分かれて回動されて開放されるものとが供されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のもののうち、前者の、下扉2aと上扉2bとが上方に折り畳まれて開放されるものでは、上扉2bに対して折り畳まれた下扉2aがぐらつき、よって開放状態の安定性に欠けるという問題点を有していた。
【0004】
一方、後者の、下扉2aと上扉2bとが下方と上方とに分かれて回動されて開放されるものでは、下扉2aと上扉2bとを別々に開閉操作する必要がある。しかも、その場合、下扉2aに設けられたフック3により、該下扉2aが閉鎖状態に保持(ロック)されると共に、上扉2bも閉鎖状態に保持されるようになっており、そのため、上扉2bを開放させるには、先にフック3を外して下扉2aを開放させる必要があり、すなわち、下扉2aを開放させてから次に上扉2bを開放させるという順序を経る必要があって、操作が実に面倒であるという欠点を有していた。
【0005】
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、従ってその目的は、主として、扉の開放状態の安定性を良くできる上に、2枚の扉を別々に、しかも順を追って操作するような面倒もなく開閉操作できるようにし、併せて、開放される扉からの水滴の飛散等に悩まされることもないようにし得る食器洗浄機を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の食器洗浄機は、洗浄室を有すると共に、その洗浄室に対して食器を出し入れするための開口部を有し、且つその洗浄室に収容された食器を洗浄する洗浄機構を有する本体と、この本体に第1と第2とに分けてそれぞれ開閉動可能に取付けられ、その両方にて前記開口部を閉鎖する扉と、この両扉のうち第2の扉を開放方向に付勢する付勢手段を有し、第1の扉の開閉動に第2の扉を連動させて該第2の扉を開閉させる連動機構と、前記第2の扉の開閉動に抵抗を与えてその開閉速度を緩める抵抗付与手段とを具備し、その抵抗付与手段を、第2の扉が閉鎖する方向に動いているときよりも開放する方向に動いているときの方が大きな抵抗力を与えるものとしたことを特徴とする(請求項1の発明)。
【0007】
このものによれば、第1及び第2の扉は、ともに本体に取付けられているため、開放状態でもともに本体に支持され、安定性を良くできる。そして、連動機構により、第1の扉の開閉に第2の扉を連動させて該第2の扉を開閉させるため、その開閉操作は第1の扉に対してのみ行えば良く、2枚の扉を別々に、しかも順を追って操作する面倒をなくし得る。
【0008】
そして、このものの場合、使用者により開閉操作される第1の扉が使用者の意識のもとに開閉されるのに対して、それに連動する第2の扉は、それに従動するだけとなり、開放方向には付勢手段による付勢力が加わる。その結果、例えば第2の扉の内面に付着した水滴が該第2の扉の開放による遠心力によって飛散し、これに悩まされるようになることが考えられる。しかし、それに対しては、抵抗付与手段により第2の扉の開閉動に抵抗を与えてその開閉速度を緩め得るから、開放された該第2の扉から遠心力で水滴が飛散することのないようにし得る。
又、抵抗付与手段は、第2の扉が閉鎖する方向に動いているときよりも開放する方向に動いているときの方が大きな抵抗力を与えるものであるから、上述の水滴の飛散等が考えられる第2の扉の開放する方向の速度を大きく緩めて、水滴が一層飛散することのないようにできる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の基本構成につき、図1ないし図9を参照して説明する。
まず、図2には、食器洗浄機の本体11と、これの前面部に設けた第1の扉12及び第2の扉13から成る扉14、及び操作パネル15を示している。
このうち、本体11は、外箱16を外殻とし、これの内部に図3に示す内箱17を配設して、該内箱17の内部を洗浄室18としている。この洗浄室18は前面が開口しており、その開口部19を前記第1の扉12及び第2の扉13の両方で閉鎖するようにしている。
【0014】
洗浄室18内には、底部に例えばシーズ線から成るヒータ20を配設しており、これの上方に、噴射体としての噴水アーム21を、パイプ状のアーム支え22により回転可能に接続支持して配設している。更に、洗浄室18内の噴水アーム21より上方の部分には、食器かご23を配設している。
【0015】
この食器かご23は、底部の左右両側にそり24を有しており、このそり24が洗浄室18内両側のレール25上を摺動する引出し方式にて、開口部19から出し入れされるようにしている。又、この食器かご23は洗浄すべき食器(図示せず)を配列するものであり、従って、食器は該食器かご23と共に開口部19から洗浄室18に対して出し入れされるようになっている。
【0016】
洗浄室18の背部(内箱17の背部)には給水弁26を取付けており、この給水弁26には図示しない水道に通じる給水管27を接続している。従って、洗浄室18内には、水道水が洗浄水として給水管27から給水弁26を通じて供給されるようになっている。
【0017】
洗浄室18の外下部(内箱17の外下部)には、洗浄ポンプ28と、排水ポンプ29、及びこれらを駆動する共通のポンプモータ30を配設している。ポンプモータ30は、例えば時計回りの正転及び反時計回りの逆転の両方向に回転可能で、その正転により洗浄ポンプ28を駆動し(このとき、排水ポンプ29は機能しない)、逆転によって排水ポンプ29を駆動する(このとき、洗浄ポンプ28は機能しない)ものである。
【0018】
このほか、洗浄室18の外下部には、洗浄室18内と連通する貯水タンク31を設けると共に、この貯水タンク31と洗浄ポンプ28の吸込口とを接続する接続管32、及び貯水タンク31と排水ポンプ29の吸込口とを接続する接続管33を設けている。又、洗浄ポンプ28の吐出口は前記アーム支え22に接続し、ひいては該アーム支え22が連通した噴水アーム21に接続しており、排水ポンプ29の吐出口には排水ホース34を接続している。
【0019】
この構成で、洗浄ポンプ28は、前記給水弁26により供給されて貯水タンク31内から洗浄室18内の下部に貯留された洗浄水を、貯水タンク31内から接続管32を通じて吸入し、アーム支え22を通じて噴水アーム21に圧送する。この圧送された洗浄水は、噴水アーム21が上部に有する複数の噴水口21aからそれぞれ噴出されるものであり、その噴水の反動によって噴水アーム21は回転もする。
【0020】
かくして、洗浄水が、洗浄室18内に食器かご23を介して収容配置された食器に向けて満遍なく噴射され、該食器の洗浄、すすぎが行われる。従って、洗浄ポンプ28と噴水アーム21は、洗浄室18内に収容された食器を洗浄する洗浄機構35を構成するものである。
一方、排水ポンプ29は、洗浄室18内の洗浄水を、貯水タンク31内から接続管33を通じて吸入し、そして、排水ホース34を通じて機外に排出するようになっている。
【0021】
なお、洗浄室18の背部には送風装置36を設けており、この送風装置36は、前記食器の洗浄、すすぎが行われた後の乾燥時に、外気を吸入し、それをダクト37を通じて洗浄室18の下部から内部に送り込むようになっている。又、その乾燥時には洗浄室18内の空気が、前記洗浄、すすぎ時には洗浄室18内の洗浄水が、それぞれ前記ヒータ20によって加熱され、それぞれ温化、温化されるようになっている。
【0022】
更に、洗浄室18の背部の下部には水位検知装置38を設けており、この水位検知装置38は、図示しない接続管により貯水タンク31内と連通し、ひいてはその貯水タンク31が連通した洗浄室18内と連通していて、洗浄室18内の前記洗浄水の水位を検知するようになっている。
【0023】
なお、前記操作パネル15は、以上の本体11における動作について使用者が必要な操作をするためのもので、外箱21前面の開口部19下方の部分に装着しており、図2に示すように各種操作キー39を有している。又、この操作パネル15の裏側には、図3に示すように、例えばマイクロコンピュータから成る制御装置40を配設しており、この制御装置40によって、上記操作パネル15の操作に基づく本体11の動作を制御するようにしている。
【0024】
さて、以上のような本体11に対して、第1の扉12及び第2の扉13は、この場合、上下に分けていて、第1の扉12を下側(下扉)とし、第2の扉13を上側(上扉)としている。
そのうち、第1の扉12は、下辺部の左右両端部をそれぞれ軸41(一方のみ図示)によって本体11に上下に回動可能に取付けており、この構成で、該第1の扉12は、軸41を中心に図4に示すごとく下方へ回動して開放されるようになっている。従って、この場合、第1の扉12の軸41を中心とした回動は、該第1の扉12の開閉動である。
【0025】
一方、第2の扉13は、図5及び図6に示すように、上辺部の内部に取付ベース42を複数のねじ43によって取付けている。この取付ベース42は金属板製で、左右の両側部にそれぞれ被支持片44,45を例えば切起こしにより形成しており、この被支持片44,45には、図7に示すように、それぞれ円形の軸支孔46,47を形成している。又、そのうちの外側(図7中右側)の被支持片45には、上部にストッパ48を形成しており、内側(同図中左側)の被支持片44の下方部にはばね掛け孔49を形成し、そのほか、取付ベース42にはいくつかの取付孔(符号省略)を形成している。
【0026】
これに対して、本体11の内箱17上の左右両側部には、扉支持板50をそれぞれねじ51によって取付けるようにしており、この扉支持板50は、前部にほゞ円弧状に湾曲した軸支部52を有し、この軸支部52の先端部の左右両側に支持片53,54を形成している。又、そのうち内側の支持片53には円形の軸支孔55を形成しており、外側の支持片54には非円形の軸支孔56を形成している。
【0027】
しかして、前記取付ベース42の外側の被支持片45には、上記扉支持板50の外側の支持片54を内側で合わせ、扉支持板50の内側の支持片53と取付ベース42の内側の被支持片44との間に捩りコイルばね57を位置させている。その上で、取付ベース42の内側の被支持片44の軸支孔46から、捩りコイルばね57、扉支持板50の内側の支持片53の軸支孔55、扉支持板50の外側の支持片54の軸支孔56、及び取付ベース42の外側の被支持片45の軸支孔47にそれぞれ1本の軸58を挿通している。
【0028】
ここで、軸58は両端部58a,58bを非円形としており、その一端の非円形部58aを扉支持板50の外側の支持片54の軸支孔56(非円形)に挿通することによって、回転不能としている。たゞし、取付ベース42の外側の被支持片45の軸支孔47、及び内側の被支持片44の軸支孔46は、ともに円形としていることによって、軸58に対して回転可能としており、かくして、第2の扉13を、取付ベース42により、軸58を中心として上下に回動することが可能なように取付けており、その上方への回動によって該第2の扉13が開放されるようになっている(図4参照)。従って、この場合、軸58は第2の扉13の開閉中心軸として機能するものであり、その軸58を中心とした第2の扉13の回動は、該第2の扉13の開閉動である。
【0029】
そして、捩りコイルばね57は、図7に示す一端部57aを扉支持板50に掛け、他端部57bを取付ベース42の前記ばね掛け孔49に掛けており、これによって、第2の扉13に、図5に矢印Aで示す開放方向の回動力を付与し、もって、捩りコイルばね57が第2の扉13を開放方向に付勢する付勢手段として機能するようにしている。
【0030】
取付ベース42には又、図中右側の捩りコイルばね57の側に位置させてダンパ59をねじ60により取付けている。このダンパ59は、詳細には図8に示すように、円柱形の孔61を有するハウジング62と、このハウジング62の孔61に圧入した例えばゴムなど高摩擦部材から成る円筒形のブッシュ63と、このブッシュ63の内部に圧入したシャフト64から成り、シャフト64の、ハウジング62外に位置した一端部に非円形の連結孔65を有している。
【0031】
上記シャフト64の連結孔65は、前記軸58の他端の非円形部58bに嵌合して係合させており、かくして、シャフト64を軸58と一体に回転不能とし、このシャフト64の周りをブッシュ63が、前記第2の扉13の開閉に伴い、ハウジング62と共に回動するようにしている。このシャフト64の周りをブッシュ63が回動するとき、シャフト64の外周面とブッシュ63の内周面との間には、摩擦力が働き、それによって第2の扉13の開閉動に抵抗を与えるようになっている。従って、ダンパ59は、第2の扉13の開閉動に抵抗を与える抵抗付与手段として機能するものであり、中でも摩擦力により抵抗を与える摩擦ダンパを構成している。
【0032】
なお、シャフト64とブッシュ63との間の摩擦力は、それらの表面の粗度や、面圧、接触面積により任意に設定ができる。
又、取付ベース42は、それに上述の扉支持板50、捩りコイルばね57、軸58、及びダンパ59を取付けた上で、前記第2の扉13の上辺部の内部にねじ43によって取付けている。更に、前記扉支持板50は、上記第2の扉13の上辺部の内部に取付ベース42ごと取付けた上で、前記本体11の内箱17上の左右両側部にねじ51によって取付けており、その取付部分に対応して、外箱16はその部分の直上部を、それぞれ、図2ないし図5に示すカバー66で開閉可能に構成している。
【0033】
そして、前記第1の扉12と第2の扉13との間、及び第2の扉13の開閉中心部には、図1に示す連動機構67を設けている。この連動機構67は、詳細には、第1の扉12の左右両側の回動中心部からそれぞれ裏側に突設した連結プレート68(一方のみ図示)と、この連結プレート68の各先端部にそれぞれ一端部を連結した引き条、この場合、ワイヤ69と、このワイヤ69の各途中部を摺動可能にガイドする複数個、この場合、3個ずつの滑車70〜72と、ワイヤ69の各他端部をそれぞれ一端部に取付け、他端部をそれぞれ第2の扉13に回動可能に取付けたレバー73と、このレバー73の各中間部に当接してこれを支持する支点部材74と、レバー73の各一端部をガイドするガイド部、この場合、ジグザク状の溝75と、前記捩りコイルばね57とから成るものである。
【0034】
又、この場合、滑車70〜72と支点部材74は、それぞれ溝75を形成した取付板76に取付けていて、その取付板76を前記内箱17の左右の両側面部に取付けている。更に、それらを覆った外箱16には、図4に示すように、前記開口部19の左右両側縁部に導出口77を形成しており、この導出口77から上記レバー73を導出させている。
【0035】
加えて、前記第1の扉12の前面部の上辺部には、図2及び図3に示すように、開扉操作用の手掛部である横長状の取手78を設けており、これに近い下方の中央部、すなわち、使用者が取手78を持った片手で同時に操作し得る位置に、押ボタン79を設けている。
【0036】
この押ボタン79は、第1の扉12の裏面の左右両側部に図1及び図4に示すごとく設けたフック80を操作するもので、フック80は、第1の扉12を閉鎖したときに、本体11の前記開口部19の左右両側縁部に設けたフック受孔81に係合して該第1の扉12を閉鎖状態に保持(ロック)するようになっており、押ボタン79を押圧することによって、そのフック受孔81に対するフック80の係合、すなわち、第1の扉12の閉鎖保持が解除されるようになっている。
【0037】
更に、本体11の上記フック受孔81より奥方の位置には、フック受孔81に対するフック80の係合によって第1の扉12の閉鎖、そしてその閉鎖保持を検知する検知スイッチ(図示せず)を内設したスイッチケース82を図1に示すように設けており、食器洗浄機の運転は該検知スイッチの検知作動を条件に行うようにしている。
又、図2に示すように、第2の扉13の上部には、前記洗浄室18内からの排気、特には乾燥時の水蒸気の排出をするための排気口83を設けている。
【0038】
次に、上記構成のものの作用を述べる。
まず、第1の扉12が上述のように閉鎖されて保持された状態では、図9に矢印Bで示すように、連動機構67の連結プレート68の先端部によりワイヤ69が下方に引かれて、レバー73が後方へ引かれることにより、第2の扉13は捩りコイルばね57の付勢力に抗して下方へ引かれ閉鎖した状態にある。又、このとき、第1の扉12が閉鎖状態に保持されていることによって、第2の扉13も閉鎖状態に保持されている。
【0039】
この状態から、使用者が取手78を手で持って、その指先で押ボタン79を押圧操作すれば、フック80がフック受孔81との係合から解除されて、第1の扉12の閉鎖保持が解除され、それを図示しない検知スイッチが検知する。
この後、使用者が取手78を持った手で第1の扉12を開放操作すれば、図1に矢印Cで示すように、連動機構67の前記連結プレート68によるワイヤ69の引下げが解除され、更に、そのワイヤ56によるレバー73の引張りが解除されることにより、第2の扉13が捩りコイルばね57の付勢力によって開放される。
【0040】
このとき、第2の扉13は、前記扉支持板50に回転不能に支持された軸58の周りを、取付ベース42の被支持片44,45の軸支孔46,47で回動して開放されるものであり、その回動にはダンパ59のハウジング62及びこれに圧入したブッシュ63が伴う。そして、そのとき、上述の軸58と共に回転不能とされたシャフト64の外周面とブッシュ63の内周面との間には、摩擦力が働き、それによって第2の扉13の開放動に抵抗が与えられ、この結果、第2の扉13の開放速度が緩められる。
【0041】
なお、特に本構成の場合、連動機構67は、図1に示すように、第1の扉12の開放度に対して第2の扉13の開放度を大きくし、具体的には、下側の第1の扉12がほゞ水平となるまで(約90度角)開放するのに対して、第2の扉13を垂直に近くなるまで(約155度角)開放させる。ストッパ48はそのために扉支持板50に衝止される。又、開放した第1の扉12に対しては、洗浄室18内から引出した食器かご23を載せ得るようになっている。
【0042】
しかして、その状態から、使用者が第1の扉12を閉鎖操作すれば、前述の図9に矢印Bで示したように、連動機構67の連結プレート68の先端部によりワイヤ69が下方に引かれて、レバー73が後方へ引かれることにより、第2の扉13は捩りコイルばね57の付勢力に抗して下方へ引かれ閉鎖する。このときにも、第2の扉13には、ダンパ59のシャフト64に対するブッシュ63の摩擦力が働き、該第2の扉13の閉鎖動に抵抗が与えられるから、第2の扉13の閉鎖速度が緩められる。
【0043】
又、このとき、フック80はフック受孔81に係合し、第1の扉12を閉鎖状態に保持するから、第2の扉13も閉鎖状態に保持されるものであり、それを図示しない検知スイッチが検知する。
【0044】
このように本構成のものでは、扉14が第1の扉12と第2の扉13の2枚で構成され、その第1の扉12と第2の扉13を、ともに本体11に取付けているので、開放状態でもともに本体11に支持され、安定性を良くできる。
しかも、連動機構67により、第1の扉12の開閉に第2の扉13を連動させて該第2の扉13を開閉させるため、その開閉操作は第1の扉12に対してのみ行えば良く、従来の2枚の扉を別々に、しかも順を追って操作するもののような面倒をなくすことができる。
【0045】
そして、このものの場合、第1の扉12が使用者により開閉操作されるのに対して、第2の扉13は第1の扉12に連動するものであるから、第1の扉12が使用者の意識のもとに開閉されるのに対し、第2の扉13は、それに従動するだけとなる。この結果、例えば第2の扉13の内面に付着した水滴が該第2の扉13の開放による遠心力によって飛散し、これに悩まされるようになることが考えられる。
【0046】
しかし、それに対し、本構成のものにおいては、第2の扉13の開閉動に抵抗を与える抵抗付与手段としてダンパ59を具え、それによって第2の扉13の開閉速度を緩め得るから、開放された該第2の扉13から遠心力で水滴が飛散することのないようにし得る。
【0047】
又、この場合、ダンパ59(抵抗付与手段)は、摩擦力により第2の扉13の開閉動に抵抗を与えるものとしており、前述のように簡単な構造で、従って安価な構造で、第2の扉13の開閉動に必要な抵抗を与えることができる。
【0048】
更に、ダンパ59は、第2の扉13の開閉中心軸である軸58に対して設けており、その軸58を利用して第2の扉13の開閉動に抵抗を与え得るので、使用部品点数を少なく実現することができ、よって、安価でもあり、組立てによる性能のばらつき等も少なくできる。
【0049】
加えて、第2の扉13は、扉支持板50を初め、捩りコイルばね57、軸58、及びダンパ59を取付けた上で、扉支持板50により本体11に取付けており、それらの交換修理時には、扉支持板50を本体11から取外すことによって、第2の扉13だけを単独に扱い、分解できるので、修理が容易にできる。
【0050】
そして又、上記扉支持板50と、捩りコイルばね57、軸58、及びダンパ59は、取付ベース42に取付けることによりユニット化し、その状態で第2の扉13に取付けており、これによって、組立性を良くでき、機能上のばらつきも少なくできる。
【0051】
以上に対して、図10は参考例を示すもので、これは、前述のダンパ59に代わる抵抗付与手段としてダンパ91を用いるものである。
このダンパ91は、例えば円筒形の穴92を有するハウジング93と、このハウジング93の穴92内に隙間94を隔てて挿入したシャフト95と、その隙間94に充填したオイル(例えばシリコンオイル)96と、穴92の出入口部を密封したOリング97及びキャップ98から成り、シャフト95の、ハウジング93外に位置した一端部に非円形の連結孔99を有している。
【0052】
上記シャフト95の連結孔99は、前記軸58の他端の非円形部58bに嵌合して係合させており、もって、シャフト95を軸58と一体に回転不能とし、このシャフト95の周りをハウジング93が、第2の扉13の開閉に伴い、オイル96を従えて回動するようにしている。このシャフト95の周りをハウジング93が回動するとき、シャフト95とハウジング93との間には、オイル96の粘性による抵抗が働き、それによって第2の扉13の開閉動に抵抗を与えるようになっている。従って、このダンパ91は、第2の扉13の開閉動に抵抗を与える抵抗付与手段として機能するものであり、中でもオイル96の粘性により抵抗を与えるオイルダンパを構成している。
なお、シャフト95とハウジング93との間の抵抗力は、オイル96の粘度や隙間94の大きさにより任意に設定ができる。
【0053】
このものでは、温度の変化や水分の付着に対して安定した抵抗力を第2の扉13の開閉動に与えることができる。特に食器洗浄機では、最高温度が80〔℃〕ほどの湯で食器の洗浄を行うため、ダンパ91も最高で70〔℃〕程度の雰囲気にさらされることになる。又、食器洗浄機に使用されるダンパ91には、水分が付着することも考えられ、ダンパ91がそれら温度の変化や水分の付着に対して安定した抵抗力を第2の扉13の開閉動に与え得る効果は実用上大きい。
又、オイル96の粘度により抵抗力の任意の設定ができるので、抵抗力の調整幅が大きく、同一の抵抗力を得る場合にコンパクトな装置を構成できる。
【0054】
図11は本発明の実施例を示すもので、これは、上述のダンパ91とも代わる抵抗付与手段としてダンパ101を用いるものである。
このダンパ101は、内部を対称的な2つの隔壁102により2つの室103に仕切った円筒形のハウジング104と、このハウジング104の2つの隔壁102の先端部間に回転可能に且つ液密に支承したシャフト105により2つの室103内をそれぞれ回動される2つの羽根106と、2つの隔壁102にそれぞれ室103から羽根106の一方の回転方向、この場合、時計回り方向に開通するように形成した抜口107にて各室103と連通した図示しない与圧室と、各室103に充填したオイル(例えばシリコンオイル)108から成り、シャフト105の、ハウジング104外に位置した一端部に非円形の連結孔109を有している。
【0055】
上記シャフト105の連結孔109は、前記軸58の他端の非円形部58bに嵌合して係合させており、もって、シャフト105及び羽根106を軸58と一体に回転不能とし、その羽根106の周りをハウジング104が、第2の扉13の開閉に伴い、回動するようにしている。この羽根106の周りをハウジング104が回動するとき、各室103のオイル108は羽根106が位置する中を隔壁102によって押される。
【0056】
この場合、ハウジング104の矢印Dで示す反時計回りの回動方向には、隔壁102によって押されたオイル108は、時計回り方向に開通した抜口107から図示しない与圧室に移る。一方、ハウジング104の矢印Eで示す時計回りの回動方向には、隔壁102によって押されたオイル108は、時計回り方向に開通した抜口107から図示しない与圧室に移されることはなく、ハウジング104の内周面と羽根106の先端面との間の微小な隙間110を通って室103内を回転方向先側に移される。
【0057】
このため、ハウジング104の上記矢印Eで示した時計回りの回動方向には、矢印Dで示した反時計回りの回動方向よりも大きな抵抗力が働く。しかして、その抵抗力の大きな時計回りの回動方向を第2の扉13の開放する方向の動作に合致させ、抵抗力の小さな反時計回りの回動方向を第2の扉13の閉鎖する方向の動作と合致させることにより、ダンパ101が第2の扉13の開閉両方向の動作に抵抗を与える抵抗付与手段として機能するものの、第2の扉が閉鎖する方向に動いているときよりも開放する方向に動いているときの方が大きな抵抗力を与えるようにしている。
【0058】
このものでは、前述の水滴の飛散等が考えられる第2の扉13の開放する方向の速度を大きく緩めることができ、もって、その水滴の飛散等に悩まされることが一層ないようにできる。又、第2の扉13の閉鎖する方向については、第2の扉13の閉鎖に要する使用者の力を小さく済ませ得、もって操作性を良くすることができる。
【0059】
なお、このダンパ101の抵抗力は、オイル108の粘度や、抜口107の大きさ、ハウジング104と羽根106との間の隙間110の大きさ、並びに隔壁102及び羽根106のそれぞれオイル108を押す面積等により任意に設定ができる。
【0060】
以上、本発明の基本構成から参考例及び一実施例を述べたが、それ以外に、第1の扉12は下側でなく上側に位置し、第2の扉13が下側に位置するものとしても良い。又、それらの両扉12,13は上下でなく、左右、もしくはそのほかの方向に分かれていても良いもので、その各方向のいずれ側が第1の扉であっても良い。更に、本体11の開口部19は、前面でなく、上面、もしくは前面から上面にかけて存するものであっても良い。
【0061】
加えて、ダンパ59,91,101は、第2の扉13の軸支部中の一方側である図中右側でなく、左側(他方側)に設けるようにしても良い。又、そのいずれか一方側だけでなく、両側に設けるようにしても良い。
洗浄機構35も、前述の噴水方式に限られず、食器を水中に浸漬させて生成する水流により洗浄するものであっても良い。
そのほか、本発明は上記し且つ図面に示した基本構成から一実施例にのみ限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得る。
【0062】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の食器洗浄機によれば、扉の開放状態の安定性を良くできる上に、第1及び第2の2枚の扉を別々に、しかも順を追って操作するような面倒もなく開閉操作でき、併せて、付勢手段の付勢力を受けて開放される第2の扉からの水滴の飛散等に悩まされることもないようにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の基本構成を示す、食器洗浄機全体の開扉状態の破断側面図
【図2】食器洗浄機全体の外観斜視図
【図3】食器洗浄機全体の縦断側面図
【図4】食器洗浄機全体の開扉状態の斜視図
【図5】食器洗浄機上部の破断斜視図
【図6】第2の扉の部分拡大破断斜視図
【図7】主要部分の拡大分解斜視図
【図8】ダンパ単体の拡大破断正面図
【図9】食器洗浄機全体の閉扉状態の破断側面図
【図10】 参考例を示す、ダンパ単体の縦断正面図
【図11】 本発明の実施例を示す、ダンパ単体の縦断側面図
【図12】従来例を示す図2相当図
【図13】食器洗浄機全体の開扉状態の側面図
【図14】異なる従来例を示す図13相当図
【符号の説明】
11は本体、12は第1の扉、13は第2の扉、18は洗浄室、19は開口部、35は洗浄機構、58は軸(第2の扉の開閉中心軸)、59はダンパ(抵抗付与手段)、67は連動機構、91はダンパ(抵抗付与手段)、96はオイル、101はダンパ(抵抗付与手段)を示す。

Claims (1)

  1. 洗浄室を有すると共に、その洗浄室に対して食器を出し入れするための開口部を有し、且つその洗浄室に収容された食器を洗浄する洗浄機構を有する本体と、
    この本体に第1と第2とに分けてそれぞれ開閉動可能に取付けられ、その両方にて前記開口部を閉鎖する扉と、
    この両扉のうち第2の扉を開放方向に付勢する付勢手段を有し、第1の扉の開閉動に第2の扉を連動させて該第2の扉を開閉させる連動機構と、
    前記第2の扉の開閉動に抵抗を与えてその開閉速度を緩める抵抗付与手段とを具備し
    その抵抗付与手段を、第2の扉が閉鎖する方向に動いているときよりも開放する方向に動いているときの方が大きな抵抗力を与えるものとしたことを特徴とする食器洗浄機。
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