JP2002172004A - 合成樹脂製の一体成形面ファスナー - Google Patents
合成樹脂製の一体成形面ファスナーInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】合成樹脂からなる一体成形面ファスナー同士の
押圧接合を円滑になすと共に、一旦係合した係合素子間
にはガタツキがなく、且つその離脱を強固に阻止する係
合強度を確保した成形面ファスナを提供する。 【解決手段】合成樹脂製の成形面ファスナー(1) は平板
状基材(2) の表面に係合素子(3) と嵌着突起(4) とを有
している。前記係合素子(3) は前記基材(2) の表面から
起立し、相対する一対の傾斜面(3c,3c) を有する起立部
(3a)と、同起立部(3a)の上端に連続して形成され、前記
傾斜面(3c,3c) を除く相対する垂直面(3d)側に水平方向
に膨出する係合頭部(3b)とを有している。前記嵌着突起
(4) は前記係合素子(3) 同士の係合時に、相手方の隣り
合う一対の係合素子(3,3) の対面する傾斜面(3c,3c) 間
に位置し、両傾斜面(3c)に嵌合当接する傾斜面(4a,4a)
を有しており、係合時のガタツキを阻止する。
押圧接合を円滑になすと共に、一旦係合した係合素子間
にはガタツキがなく、且つその離脱を強固に阻止する係
合強度を確保した成形面ファスナを提供する。 【解決手段】合成樹脂製の成形面ファスナー(1) は平板
状基材(2) の表面に係合素子(3) と嵌着突起(4) とを有
している。前記係合素子(3) は前記基材(2) の表面から
起立し、相対する一対の傾斜面(3c,3c) を有する起立部
(3a)と、同起立部(3a)の上端に連続して形成され、前記
傾斜面(3c,3c) を除く相対する垂直面(3d)側に水平方向
に膨出する係合頭部(3b)とを有している。前記嵌着突起
(4) は前記係合素子(3) 同士の係合時に、相手方の隣り
合う一対の係合素子(3,3) の対面する傾斜面(3c,3c) 間
に位置し、両傾斜面(3c)に嵌合当接する傾斜面(4a,4a)
を有しており、係合時のガタツキを阻止する。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は熱可塑性合成樹脂か
ら一体に成形される成形面ファスナーに関し、詳しくは
略同一の形態を有する係合素子同士が押圧により強固に
接合するに適した成形面ファスナーに関する。
ら一体に成形される成形面ファスナーに関し、詳しくは
略同一の形態を有する係合素子同士が押圧により強固に
接合するに適した成形面ファスナーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、接合操作が容易で接合強度が
高く、特に工業用資材や室内装飾品等の接合に好適であ
るとして、合成樹脂材料から平板状基材と一体的に成形
され、略同一の形態を有する係合素子同士が押圧により
接合を可能にした成形面ファスナーが使われている。
高く、特に工業用資材や室内装飾品等の接合に好適であ
るとして、合成樹脂材料から平板状基材と一体的に成形
され、略同一の形態を有する係合素子同士が押圧により
接合を可能にした成形面ファスナーが使われている。
【0003】例えば、特許第2994464号公報に開
示された成形面ファスナーは、平板状の基材表面から起
立し、基端から上端にかけて断面積を漸減させる起立部
と、同起立部の上端部に、同上端部の全周にわたり水平
方向に膨出する係合頭部とを有するキノコ型の係合素子
を備えている。かかる形態をもつ成形面ファスナーは、
係合時には相手方の同様の形態を有する係合素子と共働
して前記頭部の一部が弾性変形して水平方向に拡縮し相
手方の係合素子と係合する。
示された成形面ファスナーは、平板状の基材表面から起
立し、基端から上端にかけて断面積を漸減させる起立部
と、同起立部の上端部に、同上端部の全周にわたり水平
方向に膨出する係合頭部とを有するキノコ型の係合素子
を備えている。かかる形態をもつ成形面ファスナーは、
係合時には相手方の同様の形態を有する係合素子と共働
して前記頭部の一部が弾性変形して水平方向に拡縮し相
手方の係合素子と係合する。
【0004】また、例えば米国特許第5212853号
明細書に開示されている成形面ファスナーは、基材表面
から起立する一対の脚部と、同脚部の上端部を連結する
と共に、同脚部の配列方向に直交する水平方向に膨出す
る係合頭部とからなる門型の係合素子を備えている。か
かる成形面ファスナーにあっても、係合時には相手方の
同様の形態を有する係合素子と共働して前記頭部の一部
が弾性的変形し水平方向に拡縮して相手方の係合素子と
係合する。更に、前記係合頭部の頂部、又は基材表面の
相手方の係合頭部に対応する位置に柱状突起を突設して
いる。前記柱状突起の高さは、前記係合素子同士が係合
したとき、それぞれの柱状突起に相対する基材表面又は
係合頭部の頂部に当接する高さに設定されており、係合
している二つの面ファスナー間の係合面に直交する方向
のガタツキを防止することができる。
明細書に開示されている成形面ファスナーは、基材表面
から起立する一対の脚部と、同脚部の上端部を連結する
と共に、同脚部の配列方向に直交する水平方向に膨出す
る係合頭部とからなる門型の係合素子を備えている。か
かる成形面ファスナーにあっても、係合時には相手方の
同様の形態を有する係合素子と共働して前記頭部の一部
が弾性的変形し水平方向に拡縮して相手方の係合素子と
係合する。更に、前記係合頭部の頂部、又は基材表面の
相手方の係合頭部に対応する位置に柱状突起を突設して
いる。前記柱状突起の高さは、前記係合素子同士が係合
したとき、それぞれの柱状突起に相対する基材表面又は
係合頭部の頂部に当接する高さに設定されており、係合
している二つの面ファスナー間の係合面に直交する方向
のガタツキを防止することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の特許第2994
464号公報に開示された成形面ファスナーは、起立部
の上端部にその全周にわたって水平方向に膨出する係合
頭部を有するキノコ型の係合素子であり、一の係合素子
は、係合頭部の全方向において相手方面ファスナーの複
数の係合素子と係合可能であるため、高い係合率が確保
される。しかしながら、係合素子の起立部と係合頭部と
の間の首部が細いため、係合状態にある係合素子同士を
離脱させるとき、係合頭部同士が互いに逆方向に引っ張
られ、首部が裂断しやすく、このような離脱操作を繰り
返すうちに、係合強度が低下して面ファスナーとしての
本来的な機能が短期間のうちに失われてしまう。
464号公報に開示された成形面ファスナーは、起立部
の上端部にその全周にわたって水平方向に膨出する係合
頭部を有するキノコ型の係合素子であり、一の係合素子
は、係合頭部の全方向において相手方面ファスナーの複
数の係合素子と係合可能であるため、高い係合率が確保
される。しかしながら、係合素子の起立部と係合頭部と
の間の首部が細いため、係合状態にある係合素子同士を
離脱させるとき、係合頭部同士が互いに逆方向に引っ張
られ、首部が裂断しやすく、このような離脱操作を繰り
返すうちに、係合強度が低下して面ファスナーとしての
本来的な機能が短期間のうちに失われてしまう。
【0006】一方、米国特許第5212853号明細書
に開示されている成形面ファスナーは、係合頭部が起立
部の脚部配列方向と直交する相対する二方向にのみ水平
方向に膨出している門型の係合素子としているため、上
述のキノコ型の係合素子のように離脱の際に首部で裂断
されるようなことがなく、起立部と係合頭部との接合強
度は確保される。しかしながら、係合頭部は膨出してい
る相対する二方向でのみ、それぞれ隣り合う2つの係合
素子と係合しており、脚部の配列方向では相手方面ファ
スナーとは係合しない。そのため、係合している面ファ
スナー同士が係合素子の脚部配列方向に互いにズレる
と、係合強度が低下し、面ファスナーが容易に剥離す
る。
に開示されている成形面ファスナーは、係合頭部が起立
部の脚部配列方向と直交する相対する二方向にのみ水平
方向に膨出している門型の係合素子としているため、上
述のキノコ型の係合素子のように離脱の際に首部で裂断
されるようなことがなく、起立部と係合頭部との接合強
度は確保される。しかしながら、係合頭部は膨出してい
る相対する二方向でのみ、それぞれ隣り合う2つの係合
素子と係合しており、脚部の配列方向では相手方面ファ
スナーとは係合しない。そのため、係合している面ファ
スナー同士が係合素子の脚部配列方向に互いにズレる
と、係合強度が低下し、面ファスナーが容易に剥離す
る。
【0007】本発明は、上述の課題を解決すべくなされ
たものであり、一旦係合した係合素子間にはガタツキが
なく、且つその離脱を強固に阻止する係合強度の高い成
形面ファスナを提供することを目的としている。
たものであり、一旦係合した係合素子間にはガタツキが
なく、且つその離脱を強固に阻止する係合強度の高い成
形面ファスナを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本件請求項1に係る発明は、平板状基材の表面に
多数の係合素子が一体に成形され、同一形態を有する相
手方係合素子と係脱可能な合成樹脂製の成形面ファスナ
ーであって、前記係合素子は、前記平板状基材の表面か
ら起立し、相対する反対側の一対の側面が傾斜面とされ
た起立部と、同起立部の上端に連続して形成され、前記
傾斜面を除く相対する反対側の他の側面側に水平方向に
膨出する係合頭部とを有し、前記平板状基材の表面から
突出し、前記係合素子同士の係合時に、相手方の隣り合
う一対の係合素子の対面する傾斜面間に位置し、両傾斜
面の少なくとも一方に嵌合当接する傾斜面をもつ嵌着突
起を有してなることを特徴としている。
めに、本件請求項1に係る発明は、平板状基材の表面に
多数の係合素子が一体に成形され、同一形態を有する相
手方係合素子と係脱可能な合成樹脂製の成形面ファスナ
ーであって、前記係合素子は、前記平板状基材の表面か
ら起立し、相対する反対側の一対の側面が傾斜面とされ
た起立部と、同起立部の上端に連続して形成され、前記
傾斜面を除く相対する反対側の他の側面側に水平方向に
膨出する係合頭部とを有し、前記平板状基材の表面から
突出し、前記係合素子同士の係合時に、相手方の隣り合
う一対の係合素子の対面する傾斜面間に位置し、両傾斜
面の少なくとも一方に嵌合当接する傾斜面をもつ嵌着突
起を有してなることを特徴としている。
【0009】かかる成形面ファスナーにあっては、前記
係合素子の前記係合頭部が、起立部の前記傾斜面を除く
他の側面側にのみ水平方向に膨出しており、その膨出し
ている係合頭部の側縁において相手方係合素子の係合頭
部の側縁と係合する。かかる他の側面側にのみ膨出した
係合頭部をもつ係合素子の形態を採用することにより、
米国特許第5212853号明細書に開示されている成
形面ファスナーと同様に、十分な係合強度が確保され
る。
係合素子の前記係合頭部が、起立部の前記傾斜面を除く
他の側面側にのみ水平方向に膨出しており、その膨出し
ている係合頭部の側縁において相手方係合素子の係合頭
部の側縁と係合する。かかる他の側面側にのみ膨出した
係合頭部をもつ係合素子の形態を採用することにより、
米国特許第5212853号明細書に開示されている成
形面ファスナーと同様に、十分な係合強度が確保され
る。
【0010】また、前記係合素子同士の係合時に、相手
方の隣り合う一対の係合素子の対面する傾斜面間に位置
し、両傾斜面の少なくとも一方に嵌合当接する傾斜面を
もつ嵌着突起を有しているため、係合している面ファス
ナー同士の水平方向へのズレを効果的に防止することが
でき、確実な係合状態を維持できる。なお、本発明にお
いて嵌合当接とは、係合素子の傾斜面と嵌着突起の傾斜
面とが互いに密着している場合や、それら傾斜面がわず
かな隙間をもって当接している場合を含んでいる。
方の隣り合う一対の係合素子の対面する傾斜面間に位置
し、両傾斜面の少なくとも一方に嵌合当接する傾斜面を
もつ嵌着突起を有しているため、係合している面ファス
ナー同士の水平方向へのズレを効果的に防止することが
でき、確実な係合状態を維持できる。なお、本発明にお
いて嵌合当接とは、係合素子の傾斜面と嵌着突起の傾斜
面とが互いに密着している場合や、それら傾斜面がわず
かな隙間をもって当接している場合を含んでいる。
【0011】更に、上記成形面ファスナーにあっては、
本件請求項2に係る発明のように、前記嵌着突起が、相
手方の隣り合う一対の係合素子の対面する両傾斜面に嵌
合当接する位置に配されていることが好ましい。このよ
うに、嵌着突起が相手方の隣り合う一対の係合素子の対
面する両傾斜面に嵌合当接させることにより、係合して
いる面ファスナー同士の水平方向へのズレが完全に防止
される。
本件請求項2に係る発明のように、前記嵌着突起が、相
手方の隣り合う一対の係合素子の対面する両傾斜面に嵌
合当接する位置に配されていることが好ましい。このよ
うに、嵌着突起が相手方の隣り合う一対の係合素子の対
面する両傾斜面に嵌合当接させることにより、係合して
いる面ファスナー同士の水平方向へのズレが完全に防止
される。
【0012】更に、本件請求項3に係る発明によれば、
一の係合素子の相対する一対の前記傾斜面は、基端から
先端にかけて互いに近接する方向に傾斜している。この
ように、起立部の断面積を先端から基材表面との接合部
である基端にかけて漸増させることにより起立部の強度
が高まり、また係合頭部の膨出側の側面を基材の表面に
対して垂直面として形成する場合でも、隣接する嵌着突
起の存在により、ファスナー押圧時に、たとえ前記垂直
面側に撓んだとしても、前記嵌着突起により支持される
ため、起立部の撓みや倒れが抑制され、所要の係合率を
確保できる。
一の係合素子の相対する一対の前記傾斜面は、基端から
先端にかけて互いに近接する方向に傾斜している。この
ように、起立部の断面積を先端から基材表面との接合部
である基端にかけて漸増させることにより起立部の強度
が高まり、また係合頭部の膨出側の側面を基材の表面に
対して垂直面として形成する場合でも、隣接する嵌着突
起の存在により、ファスナー押圧時に、たとえ前記垂直
面側に撓んだとしても、前記嵌着突起により支持される
ため、起立部の撓みや倒れが抑制され、所要の係合率を
確保できる。
【0013】或いは、本件請求項4に係る発明によれ
ば、一の係合素子の相対する一対の前記傾斜面は、基端
から先端にかけて互いに略平行に傾斜している。かかる
構成の係合素子にあっては、特に、請求項5に係る発明
のように、隣り合う二つの係合素子は、起立部の基端が
接合された略V字状をなすことが好ましい。
ば、一の係合素子の相対する一対の前記傾斜面は、基端
から先端にかけて互いに略平行に傾斜している。かかる
構成の係合素子にあっては、特に、請求項5に係る発明
のように、隣り合う二つの係合素子は、起立部の基端が
接合された略V字状をなすことが好ましい。
【0014】このように隣り合う二つの係合素子が起立
部の基端で接合され、起立部の基端の一部を共有するこ
とにより、起立部の強度を高めることができる。また、
隣り合う二つの係合素子が略V字状をなしており、係合
時には面ファスナーの押圧力によって係合頭部が互いに
離反する方向に屈曲するため、両係合素子間に嵌着突起
の挿入を容易にする。
部の基端で接合され、起立部の基端の一部を共有するこ
とにより、起立部の強度を高めることができる。また、
隣り合う二つの係合素子が略V字状をなしており、係合
時には面ファスナーの押圧力によって係合頭部が互いに
離反する方向に屈曲するため、両係合素子間に嵌着突起
の挿入を容易にする。
【0015】なお、前記嵌着突起の形状は、相手方の隣
り合う一対の係合素子の対向する傾斜面間に形成される
空間形態に略一致する形態とすることが好ましい。例え
ば、本件請求項6に係る発明によれば、前記嵌着突起は
全体が略台形断面を有している。或いは本件請求項7に
係る発明によれば、前記嵌着突起は全体が略三角形断面
を有している。
り合う一対の係合素子の対向する傾斜面間に形成される
空間形態に略一致する形態とすることが好ましい。例え
ば、本件請求項6に係る発明によれば、前記嵌着突起は
全体が略台形断面を有している。或いは本件請求項7に
係る発明によれば、前記嵌着突起は全体が略三角形断面
を有している。
【0016】更に、本件請求項8に係る発明によれば、
前記嵌着突起と前記係合素子とが弾性的に密着する構造
を有している。このように、前記嵌着突起を前記係合素
子の傾斜面に弾性的に密着させることにより、前記嵌着
突起が前記係合素子間により強力に嵌着され、係合して
いる2つの面ファスナー間のズレを更に効果的に防止す
ることが可能になる。
前記嵌着突起と前記係合素子とが弾性的に密着する構造
を有している。このように、前記嵌着突起を前記係合素
子の傾斜面に弾性的に密着させることにより、前記嵌着
突起が前記係合素子間により強力に嵌着され、係合して
いる2つの面ファスナー間のズレを更に効果的に防止す
ることが可能になる。
【0017】前記嵌着突起と前記係合素子の傾斜面とを
弾性的に密着させるための構造としては、例えば、前記
嵌着突起又は前記係合素子を中空形状や門型形状とする
構造や、前記嵌着突起を前記傾斜面の配列方向に所定の
間隔をもって配された一対の弾性突起からなる構造が挙
げられる。
弾性的に密着させるための構造としては、例えば、前記
嵌着突起又は前記係合素子を中空形状や門型形状とする
構造や、前記嵌着突起を前記傾斜面の配列方向に所定の
間隔をもって配された一対の弾性突起からなる構造が挙
げられる。
【0018】更に本件請求項9に係る発明によれば、前
記嵌着突起の突出高さは、前記係合素子の高さ以下であ
る。前記嵌着突起の突出高さが前記係合素子の高さより
も高いと、係合時に前記係合素子の頂部と相手方面ファ
スナーの基材表面との間に間隙が生じ、好ましくない。
この場合、嵌着突起の突出高さは、前記係合素子の高さ
と同一であることが、係合面に直交する方向のガタツキ
をも防止できるため更に好ましい。
記嵌着突起の突出高さは、前記係合素子の高さ以下であ
る。前記嵌着突起の突出高さが前記係合素子の高さより
も高いと、係合時に前記係合素子の頂部と相手方面ファ
スナーの基材表面との間に間隙が生じ、好ましくない。
この場合、嵌着突起の突出高さは、前記係合素子の高さ
と同一であることが、係合面に直交する方向のガタツキ
をも防止できるため更に好ましい。
【0019】本件請求項10に係る発明によれば、前記
嵌着突起は、隣り合う二つの係合素子の中間に形成され
ている。例えば、係合素子の傾斜面が成形方向に配され
ている場合には、前記嵌着突起は面ファスナーの幅方向
に隣り合う二つの係合素子間の中間に形成される。この
場合、一の係合素子は相手方の面ファスナーの前後左右
に隣り合う四つの係合素子の間に位置してそれら四つの
相手方係合素子と係合する。
嵌着突起は、隣り合う二つの係合素子の中間に形成され
ている。例えば、係合素子の傾斜面が成形方向に配され
ている場合には、前記嵌着突起は面ファスナーの幅方向
に隣り合う二つの係合素子間の中間に形成される。この
場合、一の係合素子は相手方の面ファスナーの前後左右
に隣り合う四つの係合素子の間に位置してそれら四つの
相手方係合素子と係合する。
【0020】或いは本件請求項11に係る発明によれ
ば、前記嵌着突起は、前後左右に隣り合う四つの係合素
子の中間に形成されている。この場合には、一の係合素
子は相手方の面ファスナーの幅方向に隣り合う二つの係
合素子間に位置し、係合頭部の膨出している二つの側縁
において相手方の二つの係合素子の膨出している側縁と
係合する。
ば、前記嵌着突起は、前後左右に隣り合う四つの係合素
子の中間に形成されている。この場合には、一の係合素
子は相手方の面ファスナーの幅方向に隣り合う二つの係
合素子間に位置し、係合頭部の膨出している二つの側縁
において相手方の二つの係合素子の膨出している側縁と
係合する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の代表的な実施の形
態を、図示実施例に基づいて具体的に説明する。図1は
第1実施例に係る成形面ファスナーの配列図、図2は同
成形面ファスナーの側面図、図3は同成形面ファスナー
の正面図である。更に図4は相手方の成形面ファスナー
と係合した状態の側面図、図5は同係合状態の正面図、
図6は同係合状態を説明する、図4のIV−IV線に沿った
矢視断面図である。
態を、図示実施例に基づいて具体的に説明する。図1は
第1実施例に係る成形面ファスナーの配列図、図2は同
成形面ファスナーの側面図、図3は同成形面ファスナー
の正面図である。更に図4は相手方の成形面ファスナー
と係合した状態の側面図、図5は同係合状態の正面図、
図6は同係合状態を説明する、図4のIV−IV線に沿った
矢視断面図である。
【0022】これらの図において、符号1は成形面ファ
スナーを示しており、この成形面ファスナーは熱可塑性
合成樹脂材料を用いて製造される。熱可塑性合成樹脂材
料としては、例えばポリアミド系樹脂、ポリエステル系
樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリビニール系樹脂、ポ
リスチレン系樹脂、ポリウレタン系樹脂の単独又はそれ
らの組合せ等が挙げられる。また、成形の容易性を確保
するため、本発明に係る成形面ファスナー1は合理的な
形態を備えていることが望ましい。
スナーを示しており、この成形面ファスナーは熱可塑性
合成樹脂材料を用いて製造される。熱可塑性合成樹脂材
料としては、例えばポリアミド系樹脂、ポリエステル系
樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリビニール系樹脂、ポ
リスチレン系樹脂、ポリウレタン系樹脂の単独又はそれ
らの組合せ等が挙げられる。また、成形の容易性を確保
するため、本発明に係る成形面ファスナー1は合理的な
形態を備えていることが望ましい。
【0023】前記成形面ファスナー1は全てが同一種類
の合成樹脂材料から構成され、平板状基材2の表面に多
数の係合素子3が起立しており、前記係合素子3は成形
方向に沿った二列一組となり、各組がファスナーの幅方
向に等間隔に配されている。一組の列間の間隔は、各組
間の間隔よりも小さく設定されている。
の合成樹脂材料から構成され、平板状基材2の表面に多
数の係合素子3が起立しており、前記係合素子3は成形
方向に沿った二列一組となり、各組がファスナーの幅方
向に等間隔に配されている。一組の列間の間隔は、各組
間の間隔よりも小さく設定されている。
【0024】また、成形方向に隣接する前記係合素子3
は等ピッチに配されている。更に、前記基材2の同じ表
面であって、同一組内の二列の隣り合う係合素子3の中
間、及び二組の隣り合う係合素子3の中間にそれぞれ嵌
着突起4が形成されている。
は等ピッチに配されている。更に、前記基材2の同じ表
面であって、同一組内の二列の隣り合う係合素子3の中
間、及び二組の隣り合う係合素子3の中間にそれぞれ嵌
着突起4が形成されている。
【0025】本実施例による前記各係合素子3の構造
は、図1〜図3から明らかなごとく、前記平板状基材2
の表面から起立する起立部3aと、同起立部3aの上端
に連続して形成された係合頭部3bとを備えている。前
記起立部3aは、水平断面が成形方向に長い矩形状をな
し、成形方向に沿った相対する反対側の一対の側面が傾
斜面3c,3cとされており、同傾斜面3c,3cはそ
の基端から上端に向けて互いに接近する方向に傾斜して
いる。
は、図1〜図3から明らかなごとく、前記平板状基材2
の表面から起立する起立部3aと、同起立部3aの上端
に連続して形成された係合頭部3bとを備えている。前
記起立部3aは、水平断面が成形方向に長い矩形状をな
し、成形方向に沿った相対する反対側の一対の側面が傾
斜面3c,3cとされており、同傾斜面3c,3cはそ
の基端から上端に向けて互いに接近する方向に傾斜して
いる。
【0026】一方、前記傾斜面3c,3cを除く相対す
る反対側の他の側面3d,3dは平板状基材2の表面に
対して直交する垂直面3d,3dとなっている。かかる
傾斜面3c,3c及び垂直面3d,3dを有する起立部
3aは、全体が略台形の縦断面を有している。前記係合
頭部3bは、前記垂直面3d,3dの側にのみ水平方向
に膨出しており、前記傾斜面3c,3cの側には実質的
に膨出していない。
る反対側の他の側面3d,3dは平板状基材2の表面に
対して直交する垂直面3d,3dとなっている。かかる
傾斜面3c,3c及び垂直面3d,3dを有する起立部
3aは、全体が略台形の縦断面を有している。前記係合
頭部3bは、前記垂直面3d,3dの側にのみ水平方向
に膨出しており、前記傾斜面3c,3cの側には実質的
に膨出していない。
【0027】また、本実施例にあっては、幅方向に隣り
合う係合素子3の中間に、前記基材2の表面から突出す
る上記嵌着突起4が配されており、成形方向に沿って相
対する一対の傾斜面4aを有して全体が略台形状をなし
ている。更に、前記傾斜面4aは前記係合素子3の傾斜
面3cと同一の傾斜角度をなしており、相手方の成形方
向に隣り合う係合素子3間に形成される逆台形の空間形
態に嵌着される形状をなしている。
合う係合素子3の中間に、前記基材2の表面から突出す
る上記嵌着突起4が配されており、成形方向に沿って相
対する一対の傾斜面4aを有して全体が略台形状をなし
ている。更に、前記傾斜面4aは前記係合素子3の傾斜
面3cと同一の傾斜角度をなしており、相手方の成形方
向に隣り合う係合素子3間に形成される逆台形の空間形
態に嵌着される形状をなしている。
【0028】前記嵌着突起4の突出高さhは、本実施例
では前記係合素子3の突出高さHの約0.6倍の突出高
さに設定されている。なお、この嵌着突起4の高さh
は、前記係合素子3の突出高さH以下であれば任意の高
さに設定可能である。面ファスナーの係合時に基材2の
表面と直交する方向のガタツキをも防止するには、嵌着
突起4の高さhと前記係合素子3の突出高さHとをほぼ
一致させるようにすることが好ましい。
では前記係合素子3の突出高さHの約0.6倍の突出高
さに設定されている。なお、この嵌着突起4の高さh
は、前記係合素子3の突出高さH以下であれば任意の高
さに設定可能である。面ファスナーの係合時に基材2の
表面と直交する方向のガタツキをも防止するには、嵌着
突起4の高さhと前記係合素子3の突出高さHとをほぼ
一致させるようにすることが好ましい。
【0029】次に、かかる構成を備えた本発明の第1実
施例に係る成形面ファスナー同士の押圧接合時の状態に
ついて、図4〜図6を参照しながら説明する。2枚の成
形面ファスナー1を合わせるようにして、その基材2の
裏面側から押圧すると、相対する成形面ファスナー1の
係合素子3は、互いに相手方の面ファスナーの長さ方向
(成形方向)及び幅方向、すなわち前後左右に隣り合う
四つの係合素子3の中間位置に係合頭部3bを互いが基
材表面側に弾性変形させながら侵入する。この弾性変形
の際、本実施例にあっては上述したように係合素子3が
二列一組となって配され、しかも各組間の間隔が一組の
列間の間隔よりも大きく設定されており、係合素子3の
幅方向に隣接する嵌着突起4との間隔が、片側で大きく
なっている。そのため、係合素子3は十分に弾性変形が
なされ、相手方の係合素子3が円滑に侵入する。
施例に係る成形面ファスナー同士の押圧接合時の状態に
ついて、図4〜図6を参照しながら説明する。2枚の成
形面ファスナー1を合わせるようにして、その基材2の
裏面側から押圧すると、相対する成形面ファスナー1の
係合素子3は、互いに相手方の面ファスナーの長さ方向
(成形方向)及び幅方向、すなわち前後左右に隣り合う
四つの係合素子3の中間位置に係合頭部3bを互いが基
材表面側に弾性変形させながら侵入する。この弾性変形
の際、本実施例にあっては上述したように係合素子3が
二列一組となって配され、しかも各組間の間隔が一組の
列間の間隔よりも大きく設定されており、係合素子3の
幅方向に隣接する嵌着突起4との間隔が、片側で大きく
なっている。そのため、係合素子3は十分に弾性変形が
なされ、相手方の係合素子3が円滑に侵入する。
【0030】そして、相手方係合素子3の係合頭部3b
を越えると弾性復帰し、その状態で図4及び図5に示す
ように各係合頭部3bの頂面が相手方の基材2表面に密
着する。なお、係合している成形面ファスナー1は互い
に剥離する方向に引っ張られても、係合素子3はその係
合頭部3bの四つの角部において相手方の前後左右に隣
り合う四つの係合素子3の各係合頭部3bの角部と係合
するため、容易に剥離されることはなく所望の係合強力
が得られる。
を越えると弾性復帰し、その状態で図4及び図5に示す
ように各係合頭部3bの頂面が相手方の基材2表面に密
着する。なお、係合している成形面ファスナー1は互い
に剥離する方向に引っ張られても、係合素子3はその係
合頭部3bの四つの角部において相手方の前後左右に隣
り合う四つの係合素子3の各係合頭部3bの角部と係合
するため、容易に剥離されることはなく所望の係合強力
が得られる。
【0031】面ファスナー1の係合状態において、前記
嵌着突起4は相手方の成形方向に隣り合う一対の係合素
子3,3の対面する傾斜面3c,3c間に位置し、一の
嵌着突起4の二つの傾斜面4a,4aが、隣り合う一対
の係合素子3,3の対面する傾斜面3c,3cに嵌合当
接する。
嵌着突起4は相手方の成形方向に隣り合う一対の係合素
子3,3の対面する傾斜面3c,3c間に位置し、一の
嵌着突起4の二つの傾斜面4a,4aが、隣り合う一対
の係合素子3,3の対面する傾斜面3c,3cに嵌合当
接する。
【0032】こうして係合している面ファスナー1は、
成形方向に隣り合う一対の係合素子3,3に嵌着突起4
が嵌着し、一対の前記係合素子3,3の両傾斜面3c,
3cに一の嵌着突起4の傾斜面4a,4aが嵌合当接す
るため、係合している面ファスナー1は互いに水平方向
にズレを生じさせることがなく、安定した係合状態を維
持できる。
成形方向に隣り合う一対の係合素子3,3に嵌着突起4
が嵌着し、一対の前記係合素子3,3の両傾斜面3c,
3cに一の嵌着突起4の傾斜面4a,4aが嵌合当接す
るため、係合している面ファスナー1は互いに水平方向
にズレを生じさせることがなく、安定した係合状態を維
持できる。
【0033】また、前記係合素子3の起立部3aは全体
が略台形断面を有しており、同起立部3aは特にその傾
斜面3cの側には容易に傾倒することがなく、また、成
形方向と直交する面ファスナーの幅方向に隣接して嵌着
突起4が形成されているため、幅方向への傾倒も抑制さ
れ、安定した係合状態を確保できる。
が略台形断面を有しており、同起立部3aは特にその傾
斜面3cの側には容易に傾倒することがなく、また、成
形方向と直交する面ファスナーの幅方向に隣接して嵌着
突起4が形成されているため、幅方向への傾倒も抑制さ
れ、安定した係合状態を確保できる。
【0034】なお、本実施例にあっては、図1に示すよ
うに、多数の係合素子3を二列一組とし各組間が等間隔
となるように配しているが、全ての列間隔を等間隔に配
することもできる。
うに、多数の係合素子3を二列一組とし各組間が等間隔
となるように配しているが、全ての列間隔を等間隔に配
することもできる。
【0035】また、本実施例では各係合素子3の成形方
向の間隔を同一として、全ての嵌着突起4が相手方の面
ファスナーの成形方向に隣接する一対の係合素子3の対
向する両傾斜面3c,3cに嵌合当接するように構成し
ているが、例えば前記係合素子3の成形方向の間隔を不
均一に形成することも可能である。その場合には、例え
ば図7及び図8に示すように、間隔の広い部分に形成さ
れている嵌着突起5は、その片面の傾斜面5aのみが、
片側に位置する係合突起3の傾斜面3cと嵌合当接す
る。また、前記係合素子3のうち間隔の広い部分に配さ
れた係合素子3は、成形方向の片側の角部のみで相手方
の係合素子3と係合しているため、上述した実施例と比
べると、係合力及び剥離抵抗が小さくなる。このよう
に、成形方向での係合素子3の間隔を調整することによ
り、面ファスナーの係合力及び剥離力を所望の値に調整
することができる。
向の間隔を同一として、全ての嵌着突起4が相手方の面
ファスナーの成形方向に隣接する一対の係合素子3の対
向する両傾斜面3c,3cに嵌合当接するように構成し
ているが、例えば前記係合素子3の成形方向の間隔を不
均一に形成することも可能である。その場合には、例え
ば図7及び図8に示すように、間隔の広い部分に形成さ
れている嵌着突起5は、その片面の傾斜面5aのみが、
片側に位置する係合突起3の傾斜面3cと嵌合当接す
る。また、前記係合素子3のうち間隔の広い部分に配さ
れた係合素子3は、成形方向の片側の角部のみで相手方
の係合素子3と係合しているため、上述した実施例と比
べると、係合力及び剥離抵抗が小さくなる。このよう
に、成形方向での係合素子3の間隔を調整することによ
り、面ファスナーの係合力及び剥離力を所望の値に調整
することができる。
【0036】更に、上記実施例の前記嵌着突起4は全体
が略台形の縦断面を有しているが、例えば全体が略三角
形の縦断面とすることもできる。
が略台形の縦断面を有しているが、例えば全体が略三角
形の縦断面とすることもできる。
【0037】図9及び図10は本発明の第2実施例に係
る成形面ファスナー11を示し、図9は同成形面ファス
ナー11の側面図、図10は相手方の面ファスナー11
との係合状態での側面図である。なお、この第2実施例
にあっては、係合素子3の形態及びその配置は第1実施
例と同一であるためその詳細な説明は省略する。
る成形面ファスナー11を示し、図9は同成形面ファス
ナー11の側面図、図10は相手方の面ファスナー11
との係合状態での側面図である。なお、この第2実施例
にあっては、係合素子3の形態及びその配置は第1実施
例と同一であるためその詳細な説明は省略する。
【0038】本実施例の成形面ファスナー11における
特徴的な構成は嵌着突起6にある。本実施例の嵌着突起
6も、上記第1実施例と同様に幅方向に隣り合う二つの
係合素子3の中間位置に突設されている。同嵌着突起6
は成形方向に所定の間隔で突設された一対の弾性突起6
a,6aから構成され、両弾性突起6a,6aの成形方
向の外側面が、係合素子3の傾斜面3cと略同一の傾斜
角度をなす傾斜面6bとなっている。
特徴的な構成は嵌着突起6にある。本実施例の嵌着突起
6も、上記第1実施例と同様に幅方向に隣り合う二つの
係合素子3の中間位置に突設されている。同嵌着突起6
は成形方向に所定の間隔で突設された一対の弾性突起6
a,6aから構成され、両弾性突起6a,6aの成形方
向の外側面が、係合素子3の傾斜面3cと略同一の傾斜
角度をなす傾斜面6bとなっている。
【0039】更に、同弾性突起6a,6aの外側面(傾
斜面6b,6b)間の間隔は、その基端部においては成
形方向に隣り合う前記係合素子3,3の係合頭部3b,
3b間の間隙と略同一に設定されており、先端部におい
ては前記係合素子3,3の対応する嵌着部位における間
隔よりも僅かに大きく設定されている。そのため、相手
方の面ファスナー11との係合時には、図10に示すよ
うに、前記弾性突起6a,6aの傾斜面6b,6bが隣
り合う一対の係合素子3,3の対面する両傾斜面3c,
3cに対して弾性的に密着する。
斜面6b,6b)間の間隔は、その基端部においては成
形方向に隣り合う前記係合素子3,3の係合頭部3b,
3b間の間隙と略同一に設定されており、先端部におい
ては前記係合素子3,3の対応する嵌着部位における間
隔よりも僅かに大きく設定されている。そのため、相手
方の面ファスナー11との係合時には、図10に示すよ
うに、前記弾性突起6a,6aの傾斜面6b,6bが隣
り合う一対の係合素子3,3の対面する両傾斜面3c,
3cに対して弾性的に密着する。
【0040】このように、前記嵌着突起6はその傾斜面
6b,6bが一対の係合素子3,3の対面する傾斜面3
c,3cに対して弾性的に密着しているため、面ファス
ナー11の係合時における水平方向でのズレをより効果
的に防止することができる。
6b,6bが一対の係合素子3,3の対面する傾斜面3
c,3cに対して弾性的に密着しているため、面ファス
ナー11の係合時における水平方向でのズレをより効果
的に防止することができる。
【0041】なお、本実施例にあっては、嵌着突起6と
して所定の間隔をあけて配された一対の弾性突起6a,
6aの構造を採用することにより、嵌着突起6を係合素
子3に対して弾性的に密着させているが、かかる構造に
限定されるものではない。例えば、図11に示す嵌着突
起7のように、成形方向に配された一対の脚部7a,7
aと同脚部7a,7aの上端を連結する連結部7bとか
らなる門型の嵌着突起7の構造を採用し、嵌着突起7を
係合素子3に弾性的に密着させることもできる。或い
は、側面形状が略台形状又は三角形状をなし、内部が中
空となっている嵌着突起の構造を採用することもでき
る。
して所定の間隔をあけて配された一対の弾性突起6a,
6aの構造を採用することにより、嵌着突起6を係合素
子3に対して弾性的に密着させているが、かかる構造に
限定されるものではない。例えば、図11に示す嵌着突
起7のように、成形方向に配された一対の脚部7a,7
aと同脚部7a,7aの上端を連結する連結部7bとか
らなる門型の嵌着突起7の構造を採用し、嵌着突起7を
係合素子3に弾性的に密着させることもできる。或い
は、側面形状が略台形状又は三角形状をなし、内部が中
空となっている嵌着突起の構造を採用することもでき
る。
【0042】更には、嵌着突起と係合素子とを弾性的に
密着させるべく、図12に示すように、係合素子8の起
立部を一対の脚部8a,8aと、脚部8a,8aの上端
を連結する連結部8bとにより構成し、更に、前記連結
部8bの頂面を係合頭部8cとする門型の係合素子構造
を採用することもできる。なお、かかる門型の係合素子
8の場合にも、前記脚部8a,8aの成形方向外側面を
傾斜面8d,8dとし、前記係合頭部8cは前記傾斜面
8d,8dを除く両側面の側に膨出させている。或いは
起立部を中空状とした係合素子構造を採用することもで
きる。
密着させるべく、図12に示すように、係合素子8の起
立部を一対の脚部8a,8aと、脚部8a,8aの上端
を連結する連結部8bとにより構成し、更に、前記連結
部8bの頂面を係合頭部8cとする門型の係合素子構造
を採用することもできる。なお、かかる門型の係合素子
8の場合にも、前記脚部8a,8aの成形方向外側面を
傾斜面8d,8dとし、前記係合頭部8cは前記傾斜面
8d,8dを除く両側面の側に膨出させている。或いは
起立部を中空状とした係合素子構造を採用することもで
きる。
【0043】図13〜図15は本発明の第3実施例に係
る成形面ファスナー12を示し、図13は同成形面ファ
スナー12の配置図、図14は同成形面ファスナー12
の側面図、図15は相手方の面ファスナー12との係合
状態の説明図である。なお、この第3実施例の成形面フ
ァスナー12にあっては、係合素子3及び嵌着突起6の
配置に特徴があり、係合素子3及び嵌着突起4の構成は
第1実施例と同一であるためその詳細な説明は省略す
る。
る成形面ファスナー12を示し、図13は同成形面ファ
スナー12の配置図、図14は同成形面ファスナー12
の側面図、図15は相手方の面ファスナー12との係合
状態の説明図である。なお、この第3実施例の成形面フ
ァスナー12にあっては、係合素子3及び嵌着突起6の
配置に特徴があり、係合素子3及び嵌着突起4の構成は
第1実施例と同一であるためその詳細な説明は省略す
る。
【0044】本第3実施例の成形面ファスナー12にあ
っても第1及び第2実施例と同様に、前記係合素子3は
二列一組となり、各組が等間隔で配されている。更に成
形方向には前記係合素子3が等間隔で配されている。一
方、前記基材2の同じ表面から突設された嵌着突起4
は、前後左右に隣り合う四つの係合素子3の中間位置に
配されている。
っても第1及び第2実施例と同様に、前記係合素子3は
二列一組となり、各組が等間隔で配されている。更に成
形方向には前記係合素子3が等間隔で配されている。一
方、前記基材2の同じ表面から突設された嵌着突起4
は、前後左右に隣り合う四つの係合素子3の中間位置に
配されている。
【0045】かかる配列となっている成形面ファスナー
12は、同一形態を有する相手方の面ファスナー12と
の係合時に、図15に示すように、係合素子3は互いに
相手方の幅方向に隣り合う二つの係合素子3の中間位置
に係合頭部3bを弾性変形させながら侵入する。そし
て、相手方係合素子3の係合頭部3bを越えると弾性復
帰して、各係合頭部3bはその膨出している二つの縁部
において、二つの相手方係合素子3の各係合頭部3bの
膨出している縁部と係合する。
12は、同一形態を有する相手方の面ファスナー12と
の係合時に、図15に示すように、係合素子3は互いに
相手方の幅方向に隣り合う二つの係合素子3の中間位置
に係合頭部3bを弾性変形させながら侵入する。そし
て、相手方係合素子3の係合頭部3bを越えると弾性復
帰して、各係合頭部3bはその膨出している二つの縁部
において、二つの相手方係合素子3の各係合頭部3bの
膨出している縁部と係合する。
【0046】このとき、前記嵌着突起4は相手方の成形
方向に隣り合う一対の係合素子3,3の対面する傾斜面
3c,3c間に位置し、一の嵌着突起4の二つの傾斜面
4a,4aが、隣り合う一対の係合素子3,3の対面す
る両傾斜面3c,3cに嵌合当接する。
方向に隣り合う一対の係合素子3,3の対面する傾斜面
3c,3c間に位置し、一の嵌着突起4の二つの傾斜面
4a,4aが、隣り合う一対の係合素子3,3の対面す
る両傾斜面3c,3cに嵌合当接する。
【0047】こうして係合している面ファスナー12
は、成形方向に隣り合う係合素子3に嵌着突起4が嵌着
し、前記係合素子3の傾斜面3cに嵌着突起4の傾斜面
4aが嵌合当接するため、係合している面ファスナー1
2は互いに水平方向にズレが生じることがなく、安定し
た係合状態を維持できる。
は、成形方向に隣り合う係合素子3に嵌着突起4が嵌着
し、前記係合素子3の傾斜面3cに嵌着突起4の傾斜面
4aが嵌合当接するため、係合している面ファスナー1
2は互いに水平方向にズレが生じることがなく、安定し
た係合状態を維持できる。
【0048】図16〜図19は本発明の第4実施例に係
る成形面ファスナー13を示し、図16は同成形面ファ
スナー13の配置図、図17は同成形面ファスナー13
の側面図、図18は相手方面ファスナー12との係合状
態の側面図、図19は同係合状態を説明する図18にお
けるXVIII−XVIII線に沿った矢視断面図である。
る成形面ファスナー13を示し、図16は同成形面ファ
スナー13の配置図、図17は同成形面ファスナー13
の側面図、図18は相手方面ファスナー12との係合状
態の側面図、図19は同係合状態を説明する図18にお
けるXVIII−XVIII線に沿った矢視断面図である。
【0049】この第4実施例の成形面ファスナー13
も、基材2の表面から多数の係合素子9と嵌着突起10
とが突設している。前記係合素子9の構造は、図16及
び図17から明らかなごとく、前記平板状基材1の表面
から起立する起立部9aと、同起立部9aの上端に連続
して形成された係合頭部9bとを備えている。
も、基材2の表面から多数の係合素子9と嵌着突起10
とが突設している。前記係合素子9の構造は、図16及
び図17から明らかなごとく、前記平板状基材1の表面
から起立する起立部9aと、同起立部9aの上端に連続
して形成された係合頭部9bとを備えている。
【0050】前記起立部9aは、成形方向に沿った相対
する反対側の一対の側面が傾斜面9c,9cとされてお
り、同傾斜面9c,9cはその基端から上端に向けて互
いに平行に傾斜している。更に、成形方向に隣り合う2
つの係合素子9,9は、その起立部9aの基端の一部が
接合し、互いの傾斜面9c,9cを成形方向に逆向きに
傾斜させ、二つの係合素子9,9により略V字状をなし
ている。また、前記係合頭部9bは一対の前記傾斜面9
c,9cを除く相対する垂直面9d,9dの側にのみ略
水平方向に膨出している。
する反対側の一対の側面が傾斜面9c,9cとされてお
り、同傾斜面9c,9cはその基端から上端に向けて互
いに平行に傾斜している。更に、成形方向に隣り合う2
つの係合素子9,9は、その起立部9aの基端の一部が
接合し、互いの傾斜面9c,9cを成形方向に逆向きに
傾斜させ、二つの係合素子9,9により略V字状をなし
ている。また、前記係合頭部9bは一対の前記傾斜面9
c,9cを除く相対する垂直面9d,9dの側にのみ略
水平方向に膨出している。
【0051】前記嵌着突起10は幅方向に隣り合う係合
素子9,9の中間に位置しており、成形方向に沿って相
対する一対の傾斜面10a,10aを有する全体が略三
角断面をなしている。更に、前記傾斜面10aは前記係
合素子9の傾斜面9cと同一の傾斜角度をなし、同嵌着
突起10の高さhは成形方向に隣り合う二つの係合素子
9,9のV字状の分岐部から係合頭部9bまでの高さ寸
法と略同一に設定されている。すなわち、同嵌着突起1
0は基端を共有する隣り合う二つの係合素子9,9間に
形成される逆三角形の空間形態に嵌着される形状をなし
ている。
素子9,9の中間に位置しており、成形方向に沿って相
対する一対の傾斜面10a,10aを有する全体が略三
角断面をなしている。更に、前記傾斜面10aは前記係
合素子9の傾斜面9cと同一の傾斜角度をなし、同嵌着
突起10の高さhは成形方向に隣り合う二つの係合素子
9,9のV字状の分岐部から係合頭部9bまでの高さ寸
法と略同一に設定されている。すなわち、同嵌着突起1
0は基端を共有する隣り合う二つの係合素子9,9間に
形成される逆三角形の空間形態に嵌着される形状をなし
ている。
【0052】かかる構成を備えた第4実施例による二枚
の成形面ファスナー13を互いに係合させると、図18
及び図19に示すように、各係合素子9は相手方の前後
左右に隣り合う4つの係合素子9の中間位置に係合頭部
9bを弾性変形させながら侵入する。そして、相手方係
合素子9の係合頭部9bを越えると弾性復帰して、各係
合頭部9bはその四つの角部において四つの相手方係合
素子9の各係合頭部9bの角部と係合する。
の成形面ファスナー13を互いに係合させると、図18
及び図19に示すように、各係合素子9は相手方の前後
左右に隣り合う4つの係合素子9の中間位置に係合頭部
9bを弾性変形させながら侵入する。そして、相手方係
合素子9の係合頭部9bを越えると弾性復帰して、各係
合頭部9bはその四つの角部において四つの相手方係合
素子9の各係合頭部9bの角部と係合する。
【0053】前記嵌着突起10は相手方の成形方向に隣
り合う、基端を共有する一対の係合素子9,9間に挿入
される。このとき、上述したように基端を共有する一対
の係合素子9,9が略V字状をなしているため、係合時
には面ファスナーの押圧力によって係合頭部9b,9b
が互いに離反する方向に屈曲しやすく、前記嵌着突起1
0,10は両係合素子9,9間に容易に挿入される。
り合う、基端を共有する一対の係合素子9,9間に挿入
される。このとき、上述したように基端を共有する一対
の係合素子9,9が略V字状をなしているため、係合時
には面ファスナーの押圧力によって係合頭部9b,9b
が互いに離反する方向に屈曲しやすく、前記嵌着突起1
0,10は両係合素子9,9間に容易に挿入される。
【0054】前記係合素子9,9間に挿入された嵌着突
起10は、前記係合素子9,9の対向する傾斜面9c,
9c間に位置し、一の嵌着突起10の二つの傾斜面10
a,10aが、隣り合う一対の係合素子9,9の対向す
る傾斜面9c,9cに嵌合当接する。なお、本実施例に
あっては、成形方向に並ぶ嵌着突起10が一つおきで相
手方係合素子9,9の傾斜面9c,9c間に嵌着され、
両傾斜面9c,9cに嵌合当接している。
起10は、前記係合素子9,9の対向する傾斜面9c,
9c間に位置し、一の嵌着突起10の二つの傾斜面10
a,10aが、隣り合う一対の係合素子9,9の対向す
る傾斜面9c,9cに嵌合当接する。なお、本実施例に
あっては、成形方向に並ぶ嵌着突起10が一つおきで相
手方係合素子9,9の傾斜面9c,9c間に嵌着され、
両傾斜面9c,9cに嵌合当接している。
【0055】こうして係合している面ファスナー13
は、成形方向に隣り合う係合素子9,9の対面する傾斜
面9c,9c間に嵌着突起10が嵌着し、前記係合素子
9,9の両傾斜面9c,9cに嵌着突起10の傾斜面1
0a,10aが嵌合当接するため、係合している面ファ
スナー13は互いに水平方向にズレが生じることがな
く、安定した係合状態を維持できる。
は、成形方向に隣り合う係合素子9,9の対面する傾斜
面9c,9c間に嵌着突起10が嵌着し、前記係合素子
9,9の両傾斜面9c,9cに嵌着突起10の傾斜面1
0a,10aが嵌合当接するため、係合している面ファ
スナー13は互いに水平方向にズレが生じることがな
く、安定した係合状態を維持できる。
【0056】また、上述した形態をもつ係合素子9及び
嵌着突起10にあっても、図20に示すように、前後左
右に隣り合う四つの係合素子9の中間位置に嵌着突起1
0を形成する配列を採用することができる。かかる配列
の場合に、係合状態にある前記係合素子9は相手方の幅
方向に隣り合う二つの係合素子の間に位置し、一の係合
素子9は係合頭部9bにおける膨出している二つの側縁
部において、相手方の幅方向に隣り合う二つの係合素子
9における係合頭部9bの側縁と係合する。
嵌着突起10にあっても、図20に示すように、前後左
右に隣り合う四つの係合素子9の中間位置に嵌着突起1
0を形成する配列を採用することができる。かかる配列
の場合に、係合状態にある前記係合素子9は相手方の幅
方向に隣り合う二つの係合素子の間に位置し、一の係合
素子9は係合頭部9bにおける膨出している二つの側縁
部において、相手方の幅方向に隣り合う二つの係合素子
9における係合頭部9bの側縁と係合する。
【0057】以下、上述した成形面ファスナーの好まし
い製造方法について、具体的に説明する。なお、以下の
説明においては、第1実施例の成形面ファスナー1の製
造方法を例に説明するが、第2〜第4実施例についても
同様に製造可能である。
い製造方法について、具体的に説明する。なお、以下の
説明においては、第1実施例の成形面ファスナー1の製
造方法を例に説明するが、第2〜第4実施例についても
同様に製造可能である。
【0058】図21は本発明の上記面ファスナー1を連
続成形するための製造機の全体的な概略構成の一例を示
しており、図22その成形部を拡大して示している。こ
れらの図中、符号21は押出ノズルであり、該ノズル2
1の先端の曲面は後述するダイホイール22と略同一の
曲率をもつ円弧面21aを有し、同押出ノズル21は前
記ダイホイール22の曲面に対して成形しようとする上
記平板状基材2の肉厚に相当する間隙を形成して対設さ
れている。この押出ノズル21の先端円弧面21aの中
央部に形成された樹脂押出口21bからは、所定の樹脂
圧と一定の流量をもって溶融樹脂がシート状に連続的に
押出される。本実施例によれば、押出ノズル21は中央
に1個の溶融樹脂流路21cを有している。
続成形するための製造機の全体的な概略構成の一例を示
しており、図22その成形部を拡大して示している。こ
れらの図中、符号21は押出ノズルであり、該ノズル2
1の先端の曲面は後述するダイホイール22と略同一の
曲率をもつ円弧面21aを有し、同押出ノズル21は前
記ダイホイール22の曲面に対して成形しようとする上
記平板状基材2の肉厚に相当する間隙を形成して対設さ
れている。この押出ノズル21の先端円弧面21aの中
央部に形成された樹脂押出口21bからは、所定の樹脂
圧と一定の流量をもって溶融樹脂がシート状に連続的に
押出される。本実施例によれば、押出ノズル21は中央
に1個の溶融樹脂流路21cを有している。
【0059】前記ダイホイール22は内部冷却手段であ
るに水冷ジャケットを有する中空ドラム状をなしてお
り、その周面が成形面ファスナー1の一部成形面として
の機能を有しており、上述のように上記押出ノズル21
の先端円弧面21aとの間に上記間隙をもたせると共
に、ダイホイール22の軸線を前記押出口21bと平行
に設置している。
るに水冷ジャケットを有する中空ドラム状をなしてお
り、その周面が成形面ファスナー1の一部成形面として
の機能を有しており、上述のように上記押出ノズル21
の先端円弧面21aとの間に上記間隙をもたせると共
に、ダイホイール22の軸線を前記押出口21bと平行
に設置している。
【0060】本実施例によれば、前記ダイホイール22
の周面には多数の係合素子成形用キャビティと、嵌着突
起成形用キャビティとが上述した成形面ファスナーの配
列で形成されている。かかる構成を備えたダイホイール
22は、図示せぬ公知の駆動装置により図21に矢印で
示す方向に駆動回転する。
の周面には多数の係合素子成形用キャビティと、嵌着突
起成形用キャビティとが上述した成形面ファスナーの配
列で形成されている。かかる構成を備えたダイホイール
22は、図示せぬ公知の駆動装置により図21に矢印で
示す方向に駆動回転する。
【0061】前記嵌着突起成形用キャビティの内面形状
は、上述した嵌着突起4の外形と略同一である。一方、
係合素子成形用キャビティ22bは、図23に示す素子
3′の外形、すなわち、側面形状が図23(a)に示す
ように、台形部3a′の上面に矩形部3b′が突設され
た形状をなし、上面形状が図23(b)に示すように、
成形方向に長い矩形状である素子3′の外形と略同一の
内面形状を有している。
は、上述した嵌着突起4の外形と略同一である。一方、
係合素子成形用キャビティ22bは、図23に示す素子
3′の外形、すなわち、側面形状が図23(a)に示す
ように、台形部3a′の上面に矩形部3b′が突設され
た形状をなし、上面形状が図23(b)に示すように、
成形方向に長い矩形状である素子3′の外形と略同一の
内面形状を有している。
【0062】また、本実施例では前記ダイホイール22
の下方に冷却水槽23が設置されており、前記ダイホイ
ール22の略下半部が同冷却水槽23の内部に浸漬され
ている。この冷却水槽23の上斜め前方には引取ロール
24が設置されると共に、同引取ロール24の更に前方
には図24に示す加熱押圧手段25を構成する上下一対
のロール25a,25bが設置されている。
の下方に冷却水槽23が設置されており、前記ダイホイ
ール22の略下半部が同冷却水槽23の内部に浸漬され
ている。この冷却水槽23の上斜め前方には引取ロール
24が設置されると共に、同引取ロール24の更に前方
には図24に示す加熱押圧手段25を構成する上下一対
のロール25a,25bが設置されている。
【0063】上部ロール25aは内部に図示せぬ加熱源
を有し、その表面温度は使用樹脂材料が軟化する温度に
設定されている。また、同上部ロール25aの周面の下
端は、図22に拡大して示す如く一次面ファスナーの素
子3′の頂部が通過する平面より僅かに低い位置であ
り、成形後の係合素子3の係合頭部3bの高さとなるよ
うに配されている。一方、前記上部ロール25aの下方
に対向して配される前記下部ロール25bの上面は前記
一次面ファスナーの平板状基材の下面が移動する平面上
に位置して設置される。
を有し、その表面温度は使用樹脂材料が軟化する温度に
設定されている。また、同上部ロール25aの周面の下
端は、図22に拡大して示す如く一次面ファスナーの素
子3′の頂部が通過する平面より僅かに低い位置であ
り、成形後の係合素子3の係合頭部3bの高さとなるよ
うに配されている。一方、前記上部ロール25aの下方
に対向して配される前記下部ロール25bの上面は前記
一次面ファスナーの平板状基材の下面が移動する平面上
に位置して設置される。
【0064】以上の構成を備えた成形面ファスナーの製
造機によって本発明の面ファスナー1を製造するには、
押出ノズル21から所定の樹指圧をもって連続的に押出
される溶融樹脂を回転するダイホイール22との間に形
成された間隙に連続的に導入すると、前記溶融樹脂の一
部が前記間隙を充填させて平板状基材2を成形すると同
時に、ダイホイール22の周面に形成された上記係合素
子用キャビティ22a及び嵌着突起成形用キャビティに
順次充填され、前記ダイホイール22の回転と共に基材
2の表面に多数の素子3′及び嵌着突起4が一体に成形
された一次成形面ファスナー1′を連続的に成形する。
造機によって本発明の面ファスナー1を製造するには、
押出ノズル21から所定の樹指圧をもって連続的に押出
される溶融樹脂を回転するダイホイール22との間に形
成された間隙に連続的に導入すると、前記溶融樹脂の一
部が前記間隙を充填させて平板状基材2を成形すると同
時に、ダイホイール22の周面に形成された上記係合素
子用キャビティ22a及び嵌着突起成形用キャビティに
順次充填され、前記ダイホイール22の回転と共に基材
2の表面に多数の素子3′及び嵌着突起4が一体に成形
された一次成形面ファスナー1′を連続的に成形する。
【0065】ダイホイール22の周面で本発明の面ファ
スナー1の素材をなす一次形態を有する一次面ファスナ
ー1′がダイホイール22の略半周面を周回し、その間
に一次面ファスナー1′はダイホイール22の内部から
水冷ジャケットにより積極的に冷却されると同時に、低
温の冷却水が循環する冷却水槽23の内部を通過して急
激に冷却されて固化が促進される。
スナー1の素材をなす一次形態を有する一次面ファスナ
ー1′がダイホイール22の略半周面を周回し、その間
に一次面ファスナー1′はダイホイール22の内部から
水冷ジャケットにより積極的に冷却されると同時に、低
温の冷却水が循環する冷却水槽23の内部を通過して急
激に冷却されて固化が促進される。
【0066】この固化が終了した基材2は引取ローラ2
4により引き取られ、こうして成形された一次面ファス
ナー1′は、続く加熱押圧手段25である上下ロール2
5a,25bの間を通過する。このローラ25a,25
b間を通過するとき、図24に示すように、前記素子
3′は台形部3a′の上面に突設された矩形部3b′の
頂点が上部加熱ロール25aにより加熱されると同時に
加圧されるため、同矩形部3b′は頂点から溶融しなが
ら変形し、頂面が略平坦面をなすと共に、成形面ファス
ナーの幅方向に拡幅された係合頭部3bが形成され、本
発明の係合素子3の形態が得られる。
4により引き取られ、こうして成形された一次面ファス
ナー1′は、続く加熱押圧手段25である上下ロール2
5a,25bの間を通過する。このローラ25a,25
b間を通過するとき、図24に示すように、前記素子
3′は台形部3a′の上面に突設された矩形部3b′の
頂点が上部加熱ロール25aにより加熱されると同時に
加圧されるため、同矩形部3b′は頂点から溶融しなが
ら変形し、頂面が略平坦面をなすと共に、成形面ファス
ナーの幅方向に拡幅された係合頭部3bが形成され、本
発明の係合素子3の形態が得られる。
【0067】前記上下ロール25a,25bを通過した
本発明に係る成形面ファスナー1は格別の冷却手段を適
用することなく、常温で徐冷したのち巻き取って製造を
終了する。
本発明に係る成形面ファスナー1は格別の冷却手段を適
用することなく、常温で徐冷したのち巻き取って製造を
終了する。
【0068】以上、説明した製造装置を用いた製造方法
により、本発明の成形面ファスナーを連続的に製造する
ことが可能である。勿論、本発明の成形面ファスナーは
上述した以外の適当な装置を用いて連続的に製造するこ
とも可能であり、或いは、通常の射出成形機によってバ
ッチ式に成形することも可能である。
により、本発明の成形面ファスナーを連続的に製造する
ことが可能である。勿論、本発明の成形面ファスナーは
上述した以外の適当な装置を用いて連続的に製造するこ
とも可能であり、或いは、通常の射出成形機によってバ
ッチ式に成形することも可能である。
【図1】本発明の第1実施例に係る成形面ファスナーの
配置図である。
配置図である。
【図2】上記成形面ファスナーの側面図である。
【図3】上記成形面ファスナーの正面図である。
【図4】相手方の成形面ファスナーとの係合状態におけ
る側面図である。
る側面図である。
【図5】相手方の成形面ファスナーとの係合状態におけ
る正面図である。
る正面図である。
【図6】相手方の成形面ファスナーとの係合状態を説明
する図4のIV−IV線に沿った矢視断面図である。
する図4のIV−IV線に沿った矢視断面図である。
【図7】第1実施例の変形例による成形面ファスナーの
係合状態における側面図である。
係合状態における側面図である。
【図8】図7の成形面ファスナーの係合状態を説明す
る、図7のVII −VII 線に沿った矢視断面図である。
る、図7のVII −VII 線に沿った矢視断面図である。
【図9】本発明の第2実施例に係る成形面ファスナーの
側面図である。
側面図である。
【図10】上記成形面ファスナーの係合状態における側
面図である。
面図である。
【図11】嵌着突起の変形例を示す側面図である。
【図12】係合素子の変形例を示す側面図である。
【図13】本発明の第3実施例に係る成形面ファスナー
の配置図である。
の配置図である。
【図14】上記成形面ファスナーの側面図である。
【図15】相手方の成形面ファスナーとの係合状態の説
明図である。
明図である。
【図16】本発明の第4実施例に係る成形面ファスナー
の配置図である。
の配置図である。
【図17】上記成形面ファスナーの側面図である。
【図18】上記成形面ファスナーの相手方の成形面ファ
スナーとの係合状態における側面図である。
スナーとの係合状態における側面図である。
【図19】上記係合状態を説明する図18におけるXVI
II−XVIII線に沿った矢視断面図である。
II−XVIII線に沿った矢視断面図である。
【図20】上記第4実施例の変形例に係る成形面ファス
ナーの配置図である。
ナーの配置図である。
【図21】上記成形面ファスナーの製造に好適に用いら
れる製造装置の概略構成例を示す全体図である。
れる製造装置の概略構成例を示す全体図である。
【図22】上記製造装置における成形部の説明図であ
る。
る。
【図23】第1実施例に係る成形面ファスナーの素材を
なす一次形態を有する一次面ファスナーの素子の上面図
及び側面図である。
なす一次形態を有する一次面ファスナーの素子の上面図
及び側面図である。
【図24】上記製造装置における加熱押圧手段による係
合頭部の加工説明図である。
合頭部の加工説明図である。
1,10,11,12,13 成形面ファスナー 2 平板状基材 3 係合素子 3a 起立部 3b 係合頭部 3c 傾斜面 3d 垂直面 3′ 素子 3a′ 台形部 3b′ 矩形部 4 嵌着突起 4a 傾斜面 5 嵌着突起 5a 傾斜面 6 嵌着突起 6a 弾性突起 6b 傾斜面 7 嵌着突起 7a 脚部 7b 連結部 8 係合素子 8a 脚部 8b 連結部 8c 係合頭部 8d 傾斜面 9 係合素子 9a 起立部 9b 係合頭部 9c 傾斜面 9d 直交側面 10 嵌着突起 10a 傾斜面 21 押出ノズル 21a 円弧面 21b 樹脂押出口 21c 溶融樹脂通路 22 ダイホイール 22a 係合素子成形用キャビティ 23 冷却水槽 24 引取ロール 25 加熱押圧手段 25a 上部ロール 25b 下部ロール
Claims (11)
- 【請求項1】 平板状基材の表面に多数の係合素子が一
体に成形され、同一形態を有する相手方係合素子と係脱
可能な合成樹脂製の成形面ファスナーであって、 前記係合素子は、前記平板状基材の表面から起立し、相
対する反対側の一対の側面が傾斜面とされた起立部と、
同起立部の上端に連続して形成され、前記傾斜面を除く
相対する反対側の他の側面側に水平方向に膨出する係合
頭部とを有し、 前記平板状基材の表面から突出し、前記係合素子同士の
係合時に、相手方の隣り合う一対の係合素子の対面する
傾斜面間に位置し、両傾斜面の少なくとも一方に嵌合当
接する傾斜面をもつ嵌着突起を有してなる、ことを特徴
とする合成樹脂製の一体成形面ファスナー。 - 【請求項2】 前記嵌着突起が、相手方の隣り合う一対
の係合素子の対面する両傾斜面に嵌合当接する位置に配
されてなる請求項1記載の一体成形面ファスナー。 - 【請求項3】 一の係合素子の相対する一対の前記傾斜
面は、基端から先端にかけて互いに近接する方向に傾斜
してなる請求項1又は2記載の一体成形面ファスナー。 - 【請求項4】 一の係合素子の相対する一対の前記傾斜
面は、基端から先端にかけて互いに略平行に傾斜してな
る請求項1又は2記載の一体成形面ファスナー。 - 【請求項5】 隣り合う二つの係合素子は、起立部の基
端が接合された略V字状をなす請求項4記載の一体成形
面ファスナー。 - 【請求項6】 前記嵌着突起は全体が略台形断面を有し
てなる請求項1〜5のいずれかに記載の一体成形面ファ
スナー。 - 【請求項7】 前記嵌着突起は全体が略三角形断面を有
してなる請求項1〜5のいずれかに記載の一体成形面フ
ァスナー。 - 【請求項8】 前記嵌着突起と前記係合素子とが弾性的
に密着する構造を有してなる請求項1〜7のいずれかに
記載の一体成形面ファスナー。 - 【請求項9】 前記嵌着突起の突出高さは、前記係合素
子の高さ以下である請求項6又は7記載の一体成形面フ
ァスナー。 - 【請求項10】前記嵌着突起は、隣り合う二つの係合素
子の中間に形成されてなる請求項1〜9のいずれかに記
載の一体成形面ファスナー。 - 【請求項11】前記嵌着突起は、前後左右に隣り合う四
つの係合素子の中間に形成されてなる請求項1〜9のい
ずれかに記載の一体成形面ファスナー。
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|---|---|---|---|
| JP2000373368A JP2002172004A (ja) | 2000-12-07 | 2000-12-07 | 合成樹脂製の一体成形面ファスナー |
| US10/000,449 US6568047B2 (en) | 2000-12-07 | 2001-12-04 | Integrally molded surface fastener made of synthetic resin |
| DE10159945A DE10159945A1 (de) | 2000-12-07 | 2001-12-06 | Einstückig geformte Oberflächenbefestigungseinrichtung aus Kunststoff |
| FR0115817A FR2817714A1 (fr) | 2000-12-07 | 2001-12-07 | Fermeture contact moulee d'un seul tenant |
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|---|---|---|---|
| JP2000373368A JP2002172004A (ja) | 2000-12-07 | 2000-12-07 | 合成樹脂製の一体成形面ファスナー |
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ID=18842772
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|---|---|---|---|
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| CN (1) | CN1357283A (ja) |
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| FR (1) | FR2817714A1 (ja) |
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