JP2004321338A - 単位ファスナ材及びそのファスナ - Google Patents

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Abstract

【課題】対面接触タイプのファスナにおいて、接触面積を適宜に設定することができ、使用箇所に応じて接合構造を構成することができる単位ファスナ材及びそのファスナ装置を提供すること。
【解決手段】略長方形状のベース1と、柱状部2aの先端に略半球状の係合膨大部2bが形成されてなる係合突起部2とからなること。前記ベース1の長手方向に沿って複数の係合突起部2,2,…が適宜の間隔をおいて略一列状に形成されること。前記ベース1の幅方向の一方の側面部1aには連結部3が形成され、他方の側面部1aには前記連結部3と連結する被連結部4が形成されること。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、対面接触タイプのファスナにおいて、接合面積を適宜に設定することができ、使用箇所に応じて接合構造を構成することができる単位ファスナ材及びそのファスナに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、種々の対面接触タイプのファスナが存在している。特に近年では、そのファスナの用途が広がる傾向にあり、より強力なる接合力を有するものが開発されている。そして、その用途も身近なものから、機械,建築等の産業・工業用としても大いに使用されるようになっている。ところで、この種のファスナで特に産業・工業用としたものにおいては、下記特許文献1に記載されているように、極めて強力なる接合力を有し、一旦接合したら、分離することがほとんどないものに適用されることが多い。
【0003】
このような産業・工業用のファスナは、基板に多数の膨大有頭部が形成された係合突子が植設されたファスナ部材が2つで1セットとなったものである。上記ファスナ部材は、それぞれ小さく形成されたものでその大きさは硬貨大のものであり、接合される2つの構造材にそれぞれファスナ部材が多数装着され、両構造材に装着されたファスナ部材は対応するように位置設定されている。
【0004】
そして、このファスナ部材同士を対面させて両係合突子同士が絡まりあうようにして接合されるものである。このタイプは、ファスナ部材同士を押圧することにより、両係合突子同士が相互に挿入しあい、膨大有頭部同士が係合することにより接合することができる。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−79813号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記特許文献1のようなファスナでは、一定以上の接合面積を有しており、その接合面積をさらに広くすることはできない。すなわち、接合面積を大きくするには、複数のファスナを用意しなければならない。また、その反対にファスナを必要とする箇所において、その部位が極めて狭い場合においては、接合面積の大きいものは使用することができない。
【0007】
ファスナは、その接合面積は、一定の面積のものが多種揃っているものであるが、それでも、これらの中から適当なものを選定しても、適応されないような形状の部分が存在するものである。このように適応する接合面積のファスナが存在しないよう場合には、その形状に応じてファスナを構成しなければならないことがある。
【0008】
しかしながら、予め用意された規格内の接合面積を有するファスナが使用できないような場所に適応するファスナを新たに作成するには、まず新金型を用意しなければならず、そのために特に費用がかかるものである。また、先端に半球体の係合部が形成された係合突起を有するファスナでは、単に金型のみでは成形することができず、金型とともに可溶性の型が必要である。しかしながら、このような可溶性の型を併用する製造手段においては、高い精度で係合突起を製造することができないものである。
【0009】
このように、この種のファスナでは、接合に係る係合突起の柱部分の形成が極めて面倒であり、特に係合突起が行列状に配置されたものでは内部の係合突起の柱部分を強固なものに成形することができにくいものである。本発明の目的は、どのような形状の場所においても、その適応性が極めて良好であるとともに、係合突起部の製造精度を極めて高いものとし、良好なる接合力を有するファスナを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
そこで、発明者は、上記課題を解決すべく、鋭意,研究を行った結果、本発明を、略長方形状のベースと、柱状部の先端に略半球状の係合膨大部が形成されてなる係合突起部とからなり、前記ベースの長手方向に沿って複数の係合突起部が適宜の間隔をおいて略一列状に形成されてなる単位ファスナ材及びそのファスナとしたことにより、適応性が極めて良好であるとともに、係合突起部の製造精度を極めて高いものとし、接合をスムーズに行うことができ、且つ接合状態では極めて強固なる接合にすることができ、良好なる接合力を有するファスナを提供し、上記課題を解決したものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。まず本発明の第1実施形態について述べる。本発明における単位ファスナ材Aは、図1(A),(B),(C)に示すように、ベース1,係合突起部2,2,…,連結部3及び被連結部4とからなる。そのベース1は、略長方形状をなし、前記複数の係合突起部2,2,…がベース1の長手方向に沿って一列状に形成されたものである。該ベース1の具体的なサイズとしては、幅方向寸法が約2ミリ程度で、長手方向の長さが10ミリ程度としている。
【0012】
しかし、ベース1のサイズは必ずしも上記したものにに限定されるものではなく、使用条件に応じて適宜のサイズに設定しても構わない。またベース1に植設される係合突起部2,2,…の数は、ベース1の長手方向寸法を10ミリとした場合に約10本程度が好適である。その係合突起部2,2,…は、弾性を有する柱状部2aと係合膨大部2bとから構成されているもので、その柱状部2aの先端に係合膨大部2bが一体成形されたものである。
【0013】
その係合膨大部2bは、図1(B),図11(B)に示すように、略半球形状の球面部2bと、該球面部2bの裏面側の略平坦面状である平坦面部2bとからなり、前記球面部2bが外方を向き、前記平坦面部2bが前記柱状部2aの先端に連続形成されている。そして、この単位ファスナ材A,A同士のファスナ接合は、まず少なくとも2個以上の単位ファスナ材A,Aが並設されたものと、この並設された単位ファスナ材A,Aとは別の単位ファスナ材Aがファスナ接合されるものである。そして、図3に示すように、両者の係合突起部2,2,…同士は、その平坦面部2b,2bが係合することによりファスナの接合構造が構成される。
【0014】
この単位ファスナ材Aは、合成樹脂から形成され、特に弾性を有するもので変形することができ且つ復元性に優れたものが好ましい。そのベース1には、図1,図4等に示すように、連結部3と被連結部4がそれぞれ形成されている。具体的にはベース1の幅方向(長手方向に直交する方向)の一方の側面部1aに連結部3が形成され、他方の側面部1aに被連結部4が形成されたものである。その連結部3と被連結部4は、図2(A)に示すように、隣接する単位ファスナ材A,A同士を連結するときに相互に正確な位置が設定されるように位置決めするものである。また、その連結部3と被連結部4とで、隣接する単位ファスナ材A,A同士を連結固着する役目をなすこともある。
【0015】
単位ファスナ材Aは、連結部3と被連結部4の構造により複数のタイプが存在し、その第1タイプとしては、図1(A),(B),(C)及び図2(A),(B),(C)に示すように、連結部3が突出片3aと差込み穴3aとして形成され、前記被連結部4は差込み穴4aと突出片4aとして形成されたものである。前記連結部3の突出片3aと差込み穴3aとはベース1の側面部1aの長手方向に沿って交互に配列され、また被連結部4も同様に突出片4aと差込み穴4aとがベース1の側面部1aの長手方向に沿って交互に配列される。また、ベース1の幅方向において、図1(C)に示すように、一方の側面部1aの突出片3aの形成位置に対応する他方の側面部1aの位置には差込み穴4aが形成され、前記一方の側面部1aの差込み穴3aの形成位置に対応する他方の側面部1aの位置には突出片4aが形成されるようになっている。
【0016】
そして、2つの単位ファスナ材A,Aが隣接し、図2(B),(C)等に示すように、その両ベース1,1の対向する側面部1a,1aにおいて、前記連結部3の突出片3aが被連結部4の差込み穴4aに挿入され、また連結部3の差込み穴3aに被連結部4の突出片4aが挿入されることにより、連結部3と被連結部4とが連結するものである。
【0017】
また、前記突出片3aと差込み穴4a及び差込み穴3aと突出片4aとは締まり嵌状態とし、強固に固着可能な構造にすることもある。具体的には、突出片3aは、図9(A)に示すように、先端の軸径hが根元の軸径hがよりも太くなるように形成され、また前記差込み穴4aは開口側内径h’が奥側内径h’よりも小さく形成されることで嵌合タイプの連結構造としたものである。
【0018】
また、前記突出片3aと差込み穴4a及び差込み穴3aと突出片4aとの間に接着剤を使用して強固に連結固着することもある。さらに前記突出片3aと差込み穴4a、及び差込み穴3aと突出片4aにおける連結状態で図10(A)に示すように、その連結部位を熱融着して固着することもある。これは、その連結部位に高周波等を当てて熱融着を行うものである。
【0019】
また、第1タイプの変形例として、図5(A),(D)に示すように、前記連結部3は突出片3aのみの配列とし、被連結部4は差込み穴4aのみの配列としたものである。この場合でも、前記ベース1の幅方向において、図5(D)に示すように、一方の側面部1aの突出片3aの形成位置に対応する他方の側面部1aの位置に差込み穴4aが形成されている。
【0020】
次に、前記連結部3と被連結部4との第2タイプとしては、図6(A)に示すように、前記連結部3がベース1の長手方向に沿って連続状に形成された突出状3bとしたものであり、被連結部4はその突出条3bが挿入する溝条4bとして形成されたものである。この突出条3bは、ベース1の長手方向と同一長さとして、前記側面部1aから外方に一直線状に膨出するようにして形成された部位である。また、前記溝条4bは、ベース1の長手方向と同一長さとして、側面部1aから一直線状に連続する溝として形成された部位である。そして、図6(B)に示すように、隣接する単位ファスナ材A,Aの一方の突出条3bが他方の単位ファスナ材Aの溝条4bに挿入することにより両単位ファスナ材A,Aが連結するものである。
【0021】
この突出条3bと溝条4bとは、しまり嵌め状態で連結するようにして、強固な固着となるようにすることができる。さらに図7(A),(B)に示すように、連結部3と溝条4bとを蟻掛けタイプとしてもよい。また、前記第1タイプと同様に、突出条3bと溝条4bとの連結箇所を熱融着させて、図10(B)に示すように、突出条3bと溝条4bとをより一層強固に固着するものである。その突出条3bには、副突起3bが形成されることもあり、熱融着のときには、該副突起3bが溶融して突出条3bと溝条4bとの融着が良好に行われるようにすることもある。
【0022】
さらに、単位ファスナ材Aの第3タイプとしては、図8(A)に示すように、ベース1に連結部3と被連結部4とが形成されないものである。この場合には、図8(B)に示すように、それぞれの単位ファスナ材Aを下地材6に後述する粘着シート5又は接着剤等により固着し、隣接する単位ファスナ材A,A同士は、ベース1の両側面部1a,1a同士を略密着状にするか、或いは粘着シート5又は接着剤等にて固着されるものである。
【0023】
前述した第1タイプ乃至第3タイプにおけるベース1の側面部1aは、必要に応じて弧状面1aとして形成される。この弧状面1aは、図1,図2,図5(C),図6(C),図8(C)等に記載されている。該弧状面1aは、ベース1の長手方向に直交する断面において、その幅方向両側面部1a,1aが外方に円弧状或いは湾曲状に膨出するように形成された面である。これによって並設する単位ファスナ材A,A,…は、図4に示すように、ベース1の幅方向に沿って、円弧又は湾曲状の線上に配列されることができる。なお、前記弧状面1aは、真円による円弧状としたり、或いは前記真円ではない、湾曲状等の適宜の曲線としてもよい。
【0024】
そして、前記ベース1の幅方向に両側面部1a,1aが弧状面1a,1aとして形成されることにより、隣接する単位ファスナ材A,A同士の対向する弧状面1a,1a同士は面接触ではなく、略線接触となる。そのために、隣接するベース1,1は、幅方向において水平状の配置以外に湾曲状の配置も可能となる。このように、単位ファスナ材Aのベース1の幅方向両側の側面部1a,1aを外方に膨出する弧状面1a,1aとして形成することにより、本発明のファスナ接合構造を必要とする箇所の下地材6が湾曲状になっている場合であってもその形状に馴染むようにして設置することができる。
【0025】
さらに、並設された複数の単位ファスナ材A,A,…には、図2(C),図4等に示すように、ベース1,1,…の裏面側には、これら全部に亘って1枚の粘着シート5が装着されることもある。該粘着シート5は、主に、粘着部5aと剥離シート5bから構成される。そして、通常は粘着部5aに剥離シート5bが貼られた状態でありる。その並設された単位ファスナ材A,A,…は、図3に示すように、ファスナ接合構造を必要とする箇所の下地材6に貼るときに剥離シート5bを剥がして粘着部5aにより固着するものである。また、粘着シート5は、両面粘着テープが使用される場合には、剥離シート5bは使用されないこともある。
【0026】
このようにベース1の幅方向両側の側面部1a,1aを外方に膨出する弧状面1a,1aとすることにより、複数並設された単位ファスナ材A,A,…は、ファスナ接合構造を必要とする箇所の下地材6が湾曲状になっている場合であっても、その形状に良好に馴染むように設置することができるものである。また並設された複数の単位ファスナ材A,A,…が平坦な下地材6上に装着される場合は、前記ベース1の両側面部1a,1aは、垂直面状に形成されることが好適である。これは、図5(A),(B),図6(A),(B),図7,図8(A)等に示されている。
【0027】
次に、本発明の単位ファスナ材Aによるファスナについて説明する。まず、図2(C)に示すように、複数の単位ファスナ材A,A,…のベース1,1,…同士が幅方向に前記連結部3と被連結部4により連結されてゆく。そのベース1,1同士は連結部3と被連結部4により強固に連結されたり、或いは接着剤を使用したり、又は連結部3と被連結部4とを熱融着することにより、より強固に固着されてゆく。このようにして、並設された複数の単位ファスナ材A,A,…によって適正な接合面積を有するファスナ材が形成され、並設された複数の単位ファスナ材A,A,…のベース1,1,…の裏面側には、前述したように粘着シート5が装着される。
【0028】
また、同様にして同一接合面積のファスナ材が形成され、2つの雄・雌1組のファスナ材からなるファスナが構成される。そして、該ファスナが、接合構造物のそれぞれの接合面に装着される。このとき並設された単位ファスナ材A,A,…の裏面に設けられた粘着シート5により単位ファスナ材Aが接触部位に固着される。この粘着シート5が装着された場合には、ファスナの未装着状態では剥離シート5bが貼付されており、下地材6に装着するときに剥離シート5bが剥がされて、下地材6に貼着される(図3参照)。
【0029】
次に、図11(A)は、本発明において単位ファスナ材Aを成形する金型Bの一例である。この金型Bは、図11(B)に示すように、左右方向に金型部7,8に分割されている。そして、内部の成形空隙は、ベース1,連結部3,被連結部4の成形部と、係合突起部2の成形部とに別れており、溶融された樹脂を注湯して単位ファスナ材Aが成形される。本発明における単位ファスナ材Aは、このように、通常タイプの金型Bにて製造可能であり、それゆえに、係合突起部2は極めて高い成形精度にすることができ、ひいては、ファスナとしての接合力を強力なものにできる。
【0030】
【発明の効果】
請求項1の発明は、略長方形状のベース1と、柱状部2aの先端に略半球状の係合膨大部2bが形成されてなる係合突起部2とからなり、前記ベース1の長手方向に沿って複数の係合突起部2,2,…が適宜の間隔をおいて略一列状に形成されてなる単位ファスナ材Aとしたことにより、種々の形状の下地材6に対してその適応性が極めて良好なものとし、その接合面積を適宜に設定することができ、且つ係合突起部2,2,…を極めて高い精度で製造することができ、その接合状態では極めて強固なる接合にすることができるファスナとすることができる等の効果を奏する。
【0031】
本発明において、単位ファスナ材Aは、略長方形状のベース1の長手方向に沿って複数の係合突起部2,2,…が適宜の間隔をおいて略一列状に形成されたものである。この複数の単位ファスナ材A,A,…をベース1の幅方向に沿って並設配置することにより、適宜の接合面積を有するファスナを構成することができる。すなわち、単位ファスナ材Aの数量を適宜に設定して、これらを並設することにより、所望の接合面積にして使用することができる。
【0032】
さらに、前記単位ファスナ材Aは、上述したように略長方形状のベース1の長手方向に沿って複数の係合突起部2,2,…が適宜の間隔をおいて形成したものであり、構造が極めて簡単であるのみならず、その係合突起部2,2,…は一列状に配置されたものであるため、従来タイプの金型のみにより成形することができる。すなわち、単位ファスナ材Aでは係合突起部2,2,…が縦横に配列される行列状ではなく、一列状に配列されたものであるから、成形時には、金型を単位ファスナ材Aの幅方向の中心より両側に分割されるタイプのものを使用して成形できる。そのために、特に従来では精度を高くして、強度のある係合突起部2,2,…を金型のみから成形することが困難であったものが、1つの金型のみで成形することができるようになっており、ひいては、この単位ファスナ材Aにより構成されたファスナは接合力を極めて強固にすることができるものである。
【0033】
請求項2の発明は、略長方形状のベース1と、柱状部2aの先端に略半球状の係合膨大部2bが形成されてなる係合突起部2とからなり、前記ベース1の長手方向に沿って複数の係合突起部2,2,…が適宜の間隔をおいて略一列状に形成され、前記ベース1の幅方向の一方の側面部1aには連結部3が形成され、他方の側面部1aには前記連結部3と連結する被連結部4が形成されてなる単位ファスナ材Aとしたことにより、所望の接触面積を有するファスナを構成することができる。
【0034】
上記効果を詳述すると、本発明において単位ファスナ材Aは、ベース1の長手方向に沿って複数の係合突起部2,2,…が一列状配置されたものである。そこで、複数の単位ファスナ材A,A,…が幅方向に並設されることで、所望の接触面積を有するファスナ材を構成することができる。しかも、ベース1の長手方向に沿って複数の係合突起部2,2,…が配列された状態であるために、この多数並設された単位ファスナ材A,A,…によって構成されるファスナ材は、多数の係合突起部2,2,…が略均一な行列状に配列された状態となる。
【0035】
よって、この単位ファスナ材Aにより構成されたファスナは、並設される単位ファスナ材Aの数量により、所望の接合面積に設定することができ、種々の面積の場所に応じて使用することができる。さらに、単位ファスナ材Aは、ベース1の長手方向に沿って係合突起部2,2,…が一列状に配列されるので、この単位ファスナ材Aを金型にて成形するのに、従来の通常の金型のみから製造にすることができる。
【0036】
これによって、係合突起部2,2,…の成形では、係合突起部2,2,…の柱状部2a及び係合膨大部2bの成形をより一層正確にすることができる。これによって、複数の単位ファスナ材A,A,…を並設して構成されたファスナ材は、その係合突起部2,2,…の形状が極めて精度が高く、また正確な配置とすることができる。これによって、複数の単位ファスナ材A,A,…を並設して構成されたファスナ材の雄・雌型を連結させたときの接合力は、いずれの箇所においても均等なものにでき、良好な連結状態にすることができる。
【0037】
さらに、単位ファスナ材Aに形成された連結部3と被連結部4とは、隣接する単位ファスナ材A,A同士を幅方向に連結する場合に、単位ファスナ材A,A同士の正確な位置決めを簡易且つ迅速に行うことができる。また、必要に応じて連結部3を被連結部4に圧入状態で挿入する構造とすれば、隣接する単位ファスナ材A,A同士の連結固着を簡易且つ迅速にできるものである。
【0038】
請求項3の発明は、請求項2において、前記連結部3は小軸状の突出片3aとし、被連結部4は前記突出片3aが挿入する差込み穴4aとしてなる単位ファスナ材Aとしたことにより、その突出片3aと差込み穴4aとがベース1において相互に位置が一致するように設定されていれば、隣接するベース1,1同士の連結状態は、前記ベース1,1の長手方向の両端箇所を相互に一致させて連結することができ、正確な長方形又は正方形となる方形状態のファスナ材にすることができる。
【0039】
請求項4の発明は、請求項2において、前記連結部3は突出片3aと差込み穴3aとが交互に配列されたものとし、被連結部4は前記突出片3aが挿入する差込み穴4aと、前記差込み穴3aに挿入する突出片4aとからなる単位ファスナ材Aとしたことにより、隣接する単位ファスナ材A,Aの連結した状態は極めて安定した状態にすることができ、両単位ファスナ材A,A同士のがたつき等を防止することができる。
【0040】
請求項5の発明は、請求項2において、前記連結部3はベース1の長手方向に沿って連続する突出条3bとし、被連結部4はベース1の長手方向に沿って形成される溝条4bとしてなる単位ファスナ材Aとしたことにより、その突出条3bと差溝条4bとはベース1の長手方向において連続的に接触しながら連結することができる。これによって、隣接する単位ファスナ材A,A同士の突出条3bが溝条4bに対して挿入状態にて連結されることで、並設された単位ファスナ材A,A,…は正確な長方形又は正方形となる方形状態のファスナ材にすることができる。
【0041】
請求項6の発明は、請求項1,2,3,4,又は5において、前記ベース1の裏面側には粘着シート5が装着されてなる単位ファスナ材Aとしたことにより、複数の単位ファスナ材A,A,…にて構成されたファスナは、ベース1の裏面側に粘着シート5が設けられているので、ファスナ接合構造を必要とする箇所において、その下地材6に極めて容易に装着することができるものである。
【0042】
請求項7の発明は、略長方形状のベース1と、柱状部2aの先端に略半球状の係合膨大部2bが形成されてなる係合突起部2とからなり、前記ベース1の長手方向に沿って複数の係合突起部2,2,…が一列状に形成された複数の単位ファスナ材A,A,…が幅方向に連結され、並設されてなるファスナとしたことにより、種々の形状の下地材6に対してその適応性が極めて良好で、且つ極めて強固なる接合にすることができる。
【0043】
上記効果を詳述すると、複数の単位ファスナ材A,A,…を幅方向に沿って並設配置し、これを固着手段を介して下地材6に固着することで、適宜の接合面積を有するファスナを構成することができる。また、複数の単位ファスナ材A,A,…を幅方向に沿って並設配置することにより構成されるファスナは、その係合突起部2,2,…が縦横に正確な行列にすることができ、接合力に優れたものにできる。
【0044】
請求項8の発明は、略長方形状のベース1と、柱状部2aの先端に略半球状の係合膨大部2bが形成されてなる係合突起部2とからなり、前記ベース1の長手方向に沿って複数の係合突起部2,2,…が一列状に形成され、前記ベース1の幅方向の一方の側面部1aには連結部3が形成され、他方の側面部1aには前記連結部3と連結自在とした複数の単位ファスナ材A,A,…が幅方向に連結され、並設されてなるファスナとしたことにより、隣接する単位ファスナ材A,A同士の連結が極めて簡単にできる。また、前記連結部3及び被連結部4を予め高い精度で成形しておくことにより、複数の単位ファスナ材A,A,…を並設するときには、極めて正確な状態で組み立てることができる。
【0045】
請求項9の発明は、請求項7又は8において、幅方向に並設された複数の単位ファスナ材A,A,…のベース1,1,…の裏面側には粘着シート5が装着されてなるファスナとしたことにより、ファスナによる接合構造が必要である箇所の下地材6への装着が極めて簡単且つ迅速にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の第1タイプの単位ファスナ材の斜視図
(B)は(A)のX−X矢視端面図
(C)は(B)のX−X矢視断面図
【図2】(A)は第1タイプの単位ファスナ材を並設した状態の斜視図
(B)は隣接する単位ファスナ材を連結しようとする状態を示す断面図
(C)は並設された単位ファスナ材の裏面側に粘着シートが装着された状態を示す断面図
【図3】第1タイプの単位ファスナ材により構成されたファスナの接合状態図
【図4】並設された第1タイプの単位ファスナ材が幅方向に沿って湾曲状に配列された状態の断面図
【図5】(A)は第1タイプの単位ファスナ材の変形例を示す斜視図
(B)は(A)のX−X矢視断面図
(C)は(A)の単位ファスナ材の側面部を弧状面とした断面図
(D)は(B)のX−X矢視断面図
【図6】(A)は第2タイプの単位ファスナ材の斜視図
(B)は(A)の側面図
(C)は(A)の単位ファスナ材の側面部を弧状面とした斜視図
【図7】(A)は第2タイプの単位ファスナ材の変形例を示す側面図
(B)は(A)の要部拡大図
【図8】(A)は第3タイプの単位ファスナ材の斜視図
(B)は第3タイプの単位ファスナ材が並設された状態を示す側面図
(C)は(A)の単位ファスナ材の側面部を弧状面とした断面図
【図9】(A)は単位ファスナ材において突出片の先端の直径を差込み穴の開口内径よりも大きくしたタイプの要部拡大断面図
(B)は(A)の単位ファスナ材を並設した状態の断面図
【図10】(A)は第1タイプの単位ファスナ材が熱融着された状態の縦断側面図
(B)は第2タイプの単位ファスナ材が熱融着された状態の縦断側面図
【図11】(A)は金型にて単位ファスナ材が成形される状態図
(B)は単位ファスナの成形が完了した状態図
【符号の説明】
1…ベース
1a…側面部
2a…柱状部
2b…係合膨大部
2…係合突起部
3…連結部
3a…突出片
3a…差込み穴
3b…突出条
4…被連結部
4a…差込み穴
4a…突出片
4b…溝条
5…粘着シート

Claims (9)

  1. 略長方形状のベースと、柱状部の先端に略半球状の係合膨大部が形成されてなる係合突起部とからなり、前記ベースの長手方向に沿って複数の係合突起部が適宜の間隔をおいて略一列状に形成されてなることを特徴とする単位ファスナ材。
  2. 略長方形状のベースと、柱状部の先端に略半球状の係合膨大部が形成されてなる係合突起部とからなり、前記ベースの長手方向に沿って複数の係合突起部が適宜の間隔をおいて略一列状に形成され、前記ベースの幅方向の一方の側面部には連結部が形成され、他方の側面部には前記連結部と連結する被連結部が形成されてなることを特徴とする単位ファスナ材。
  3. 請求項2において、前記連結部は小軸状の突出片とし、被連結部は前記突出片が挿入する差込み穴としてなることを特徴とする単位ファスナ材。
  4. 請求項2において、前記連結部は突出片と差込み穴とが交互に配列されたものとし、被連結部は前記突出片が挿入する差込み穴と、前記差込み穴に挿入する突出片とからなることを特徴とする単位ファスナ材。
  5. 請求項2において、前記連結部はベースの長手方向に沿って連続する突出条とし、被連結部はベースの長手方向に沿って形成される溝条としてなることを特徴とする単位ファスナ材。
  6. 請求項1,2,3,4,又は5において、前記ベースの裏面側には粘着シートが装着されてなることを特徴とする単位ファスナ材。
  7. 略長方形状のベースと、柱状部の先端に略半球状の係合膨大部が形成されてなる係合突起部とからなり、前記ベースの長手方向に沿って複数の係合突起部が一列状に形成された複数の単位ファスナ材が幅方向に連結され、並設されてなることを特徴とするファスナ。
  8. 略長方形状のベースと、柱状部の先端に略半球状の係合膨大部が形成されてなる係合突起部とからなり、前記ベースの長手方向に沿って複数の係合突起部が一列状に形成され、前記ベースの幅方向の一方の側面部には連結部が形成され、他方の側面部には前記連結部と連結自在とした複数の単位ファスナ材が幅方向に連結され、並設されてなることを特徴とするファスナ。
  9. 請求項7又は8において、幅方向に並設された複数の単位ファスナ材のベースの裏面側には粘着シートが装着されてなることを特徴とするファスナ。
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