JP2002170978A - 太陽電池モジュール,端子箱及び太陽電池モジュールの接続方法 - Google Patents

太陽電池モジュール,端子箱及び太陽電池モジュールの接続方法

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JP2002170978A
JP2002170978A JP2000365629A JP2000365629A JP2002170978A JP 2002170978 A JP2002170978 A JP 2002170978A JP 2000365629 A JP2000365629 A JP 2000365629A JP 2000365629 A JP2000365629 A JP 2000365629A JP 2002170978 A JP2002170978 A JP 2002170978A
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solar cell
wiring tab
cell module
wiring
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JP2000365629A
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Yukihiro Yoshimine
幸弘 吉嶺
Masashi Morisane
昌史 森実
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B10/00Integration of renewable energy sources in buildings
    • Y02B10/10Photovoltaic [PV]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成により高い防水性を得ることがで
きる太陽電池モジュール,端子箱及び太陽電池モジュー
ルの接続方法を提供する。 【解決手段】 端子箱12の底面12aの周縁部の溝1
2f内にシリコーン31を注入しておき(a)、太陽電
池部1から切り欠き部2gを介して引き出された配線タ
ブ1aを、端子箱12の側面12cの導入孔12eに通
して端子箱12内に導入し(b)、シリコーン31を導
入孔12eに注入して導入孔12eを封止する(c)。
配線タブ1aの引き込み部分は金属板2から離れてお
り、その引き込み部分が水に浸かることはない。溝12
f内のシリコーン31が浸出して配線タブ1aの周面を
覆って、配線タブ1aが直接水に触れない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住居に設置される
太陽電池モジュール、太陽電池モジュールの出力取り出
し用の配線タブとケーブルとを接続させるための端子
箱、及び、その配線タブとケーブルとを端子箱内にて接
続する太陽電池モジュールの接続方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光電変換効果を利用して光エネルギを電
気エネルギに変換する太陽光発電は、クリーンエネルギ
を得る手段として広く行われている。そして、太陽電池
部の光電変換効率の向上に伴って、多くの個人住宅に
も、太陽光発電システムが設けられるようになってきて
いる。
【0003】個人住宅用の太陽光発電システムにおいて
は、金属製の架台に複数の太陽電池モジュールを設置す
る手法に加えて、架台を設けることなく複数の太陽電池
モジュールを直接屋根の建材(野地板)に設置する手法
も行われている。複数の太陽電池モジュールを野地板に
直接設置する方法では、その外観を屋根と同様にするた
めに、隣合う太陽電池モジュールの各端部を重ね合わせ
た態様で棟側から軒側に向かって階段状に複数の太陽電
池モジュールを設置する、所謂段葺き構造を採用するこ
とが多い。
【0004】図7は、このような太陽電池モジュール1
0の外観を示す斜視図である。図7には、参考のために
電力取り出し用のケーブル11も併せて示している。図
7に示す如く、太陽電池モジュール10は、結晶シリコ
ンまたは非晶質シリコン等の光電変換材料を有する太陽
電池部1が、例えば鋼板製の金属板2上に接着剤3によ
り接着されて構成されている。この金属板2は、太陽電
池部1がその一部領域に接着される平板部2aと、その
軒側(水下側)及び棟側(水上側)に夫々に折り曲げて
構成された第1折り曲げ部2b及び第2折り曲げ部2c
とを有している。軒側の第1折り曲げ部2bは、略垂直
下方に折り曲げた後更に水平方向に折り曲げた構成をな
しており、軒側の太陽電池モジュール10と係合する軒
側係合部として機能する。また、棟側の第2折り曲げ部
2cは、略垂直上方に二重に折り曲げた立ち上がり部2
dと、この立ち上がり部2dに連なって太陽電池部1側
に延在する水平部2eと、この水平部2eに連なり略垂
直上方に折り曲げた後更に水平方向に折り曲げた棟側係
合部2fとにて構成されている。棟側の第2折り曲げ部
2cの水平部2e上には、太陽電池モジュール10をケ
ーブル11に電気的に接続するための端子箱12が設け
られている。
【0005】図8は、このような構成を有する複数の太
陽電池モジュール10の屋根への設置状態を示す断面図
である。軒側の太陽電池モジュール10の棟側係合部2
fと棟側の太陽電池モジュール10の第1折り曲げ部2
bとを係合させた態様にて、複数の太陽電池モジュール
10が、断熱機能を有する発泡スチロールからなる裏打
ち材20を介して野地板21上に階段状に設置されてい
る。この際、各太陽電池モジュール10の軒側の固定
は、その更に軒側に位置する隣の太陽電池モジュール1
0との係合(第1折り曲げ部2bと棟側係合部2fとの
係合)によって行われる。一方、各太陽電池モジュール
10の棟側では、ビス留めにより、太陽電池モジュール
10を裏打ち材20を介して野地板21に支持固定す
る。なお、特に寄棟形態の家屋の場合には、外観の調和
をはかるために、最上段の太陽電池モジュール10に平
板瓦22を被せておくことが一般的である。
【0006】図9は、太陽電池部1からの配線タブ1a
の引き出し状態を示す斜視図、図10は、従来例におけ
るこの配線タブ1aの端子箱12内への引き込み状態を
示す断面図であり、図7と同一部分には同一番号を付し
ている。なお、図9にあっては、端子箱12の図示を省
略している。太陽電池部1から引き出された正負一対の
配線タブ1aが、水平部2e及び棟側係合部2fの境界
部に形成された切り欠き部2gを通って延在する(図9
参照)。そして、更に、配線タブ1aは、端子箱12の
底面12aに形成されている挿通孔12bを経て端子箱
12内に引き込まれ(図10参照)、端子箱12内にて
ケーブル11と電気的に接続される。なお、この配線タ
ブ1aは、金属箔を絶縁フィルムで挟み込んだ構成をな
している。
【0007】図11は、端子箱12内におけるケーブル
11と配線タブ1aとの電気的接続状態を示す図であ
る。略直方体の形状をなす端子箱12は、夫々絶縁性を
有するプラスチック樹脂からなる本体13と上蓋14と
から構成される。オス型,メス型の夫々のケーブル11
の先端部である各電極11aが、端子箱12(本体1
3)の対向する2つの各側面12cの開口部12dを介
して端子箱12内に延びており、その各電極11aに各
配線タブ1aがハンダ付けされる。電極11a,11a
間にはバイパスダイオード15が設けられている。
【0008】複数の太陽電池モジュールを金属製の架台
に設置するような場合には、太陽電池部からの配線タブ
とケーブルとの電気的接続を得るための端子箱を太陽電
池モジュールの裏側に配置し、配線タブを太陽電池モジ
ュールの裏面保護フィルムを貫通させて直接端子箱内に
延在させる構成としている。よって、このような場合、
配線タブが直接水に接することはなく、また、端子箱内
に水が浸入する可能性も低く、特別な防水対策は不要で
ある。
【0009】建材一体型の太陽電池モジュール10にお
いて端子箱12を裏側に設置しようとする場合には、配
線タブ1aを裏側に引き出すために鋼板製の金属板2に
孔を開ける必要があるが、野地板21に容易に火が回る
可能性が高くなって、防火性の点で問題がある。また、
裏側に端子箱12を設置する場合には、配線作業が困難
になる。
【0010】このような理由によって、建材一体型の太
陽電池モジュール10では、図7に示すように、端子箱
を表側に配置することが好ましいが、このためには雨水
に対する防水対策を講じる必要がある。隣合う太陽電池
モジュール10,10同士は、それらの第1折り曲げ部
2bと棟側係合部2fとが密着して係合されているの
で、防水性は高い。しかし、太陽電池モジュール10と
平板瓦22との境界部では、このような強固な係合がな
されておらず、また、平板瓦22には撓み,しなりなど
が生じ易いため、雨水が棟側係合部2fを乗り越えて浸
入する可能性がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】雨水が棟側係合部2f
を乗り越えた場合には、水平部2e及び端子箱12に直
接水がかかることになって、配線タブ1aも直接水に接
触することになり、端子箱12内に水が入り込むという
事態も発生する。図10に示すように、端子箱12の底
面12aの挿通孔12bを通して配線タブ1aを端子箱
12内に引き込む構成である場合、棟側係合部2fと端
子箱12との隙間に存在する配線タブ1aが水に浸かっ
た状態となり、特に、配線タブ1aが接着剤3または金
属板2に接触しているときには、毛細管現象によって水
分が抜けることがなくて、この浸水状態が長期間持続す
ることなる。
【0012】配線タブ1aは絶縁フィルムによって一応
防水性を有してはいるが、浸水状態が長く続いた場合、
配線タブ1aの絶縁フィルムが劣化して、金属板2の切
り欠き部2gの端面と配線タブ1aとが短絡して、起電
力を取り出せない虞れがある。また、正負の配線タブ1
a同士の短絡が発生する可能性もある。
【0013】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、簡単な構成により高い防水性を得ることができ
る太陽電池モジュール及び端子箱を提供することを目的
とする。
【0014】本発明の他の目的は、防水性が高い配線タ
ブの端子箱への引き込み処理を効率良く行える太陽電池
モジュールの接続方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る太陽電池
モジュールは、太陽電池部から引き出された出力用の配
線タブが端子箱内にてケーブルと接続される太陽電池モ
ジュールにおいて、前記端子箱の側面に導入孔が形成さ
れており、該導入孔を介して前記配線タブが前記端子箱
内に導入され、前記配線タブを導入した状態で前記導入
孔がシール用樹脂にて封止されていることを特徴とす
る。
【0016】請求項1の太陽電池モジュールにあって
は、太陽電池部からの配線タブが、端子箱の側面の導入
孔を介して端子箱の内部に導入されており、配線タブが
導入された導入孔はシール用樹脂によって封止されてい
る。よって、配線タブの端子箱内に引き込まれる部分が
水に浸かることはなく、また、導入孔がシール用樹脂で
封止されていて水が端子箱内に浸入することもなく、高
い防水性が得られる。
【0017】請求項2に係る太陽電池モジュールは、請
求項1において、前記端子箱の底面の周縁部に溝が形成
されており、該溝に予め注入しておいたシール用樹脂に
て前記配線タブが封止されていることを特徴とする。
【0018】請求項2の太陽電池モジュールにあって
は、端子箱の底面の周縁部に形成された溝に予め注入し
ておいたシール用樹脂が、配線タブと金属板との間に浸
出して、配線タブの表面がシール用樹脂で覆われて防水
性が高くなる。
【0019】請求項3に係る太陽電池モジュールは、太
陽電池部から引き出された出力用の配線タブが端子箱内
にてケーブルと接続される太陽電池モジュールにおい
て、前記端子箱の底面に前記配線タブを挿通するための
挿通孔が形成されており、前記端子箱の底面の周縁部に
溝が形成されており、前記挿通孔を介して前記配線タブ
が前記端子箱内に引き込まれ、前記溝に予め注入してお
いたシール用樹脂にて前記配線タブが封止されているこ
とを特徴とする。
【0020】請求項3の太陽電池モジュールにあって
は、太陽電池部からの配線タブが、端子箱の底面の挿通
孔を介して端子箱内に引き込まれており、端子箱の底面
の周縁部の溝に予め注入しておいたシール用樹脂によっ
て配線タブが封止されている。よって、配線タブの表面
がシール用樹脂で覆われて配線タブが雨水に触れること
はなく、また、シール用樹脂にて挿通孔が封止されて水
が端子箱内に浸入することもなく、高い防水性が得られ
る。
【0021】請求項4に係る端子箱は、太陽電池部を有
する太陽電池モジュールに設けられており、その内部に
て前記太陽電池部から引き出された出力用の配線タブが
ケーブルと接続される端子箱において、前記配線タブを
その内部に導入するための導入孔を、その側面に有する
ことを特徴とする。
【0022】請求項4の端子箱にあっては、その側面の
導入孔を介して太陽電池部からの配線タブが内部に導入
されてケーブルと接続される。この導入孔は配線タブを
導入した状態でシール用樹脂によって封止される。よっ
て、この端子箱を使用することにより、防水性に優れた
太陽電池モジュールを構成できる。
【0023】請求項5に係る端子箱は、請求項4におい
て、前記配線タブを封止するためのシール用樹脂を予め
注入しておくための溝を、その底面の周縁部に有するこ
とを特徴とする。
【0024】請求項5の端子箱にあっては、金属板に設
置された際に、その底面の周縁部に形成された溝に予め
注入しておいたシール用樹脂が、配線タブと金属板との
間に浸出して、配線タブの表面がシール用樹脂で覆われ
る。
【0025】請求項6に係る端子箱は、太陽電池部を有
する太陽電池モジュールに設けられており、その内部に
て前記太陽電池部から引き出された出力用の配線タブが
ケーブルと接続される端子箱において、前記配線タブを
挿通するための挿通孔をその底面に有し、前記配線タブ
を封止するためのシール用樹脂を予め注入しておくため
の溝をその底面の周縁部に有することを特徴とする。
【0026】請求項6の端子箱にあっては、その底面の
挿通孔を介して太陽電池部からの配線タブが内部に引き
込まれてケーブルと接続される。この配線タブは、その
底面の周縁部に形成された溝に予め注入しておいたシー
ル用樹脂によって封止される。よって、この端子箱を使
用することにより、防水性に優れた太陽電池モジュール
を構成できる。
【0027】請求項7に係る太陽電池モジュールの接続
方法は、太陽電池部から引き出された出力用の配線タブ
を端子箱内にてケーブルと接続する太陽電池モジュール
の接続方法において、前記端子箱の側面に形成された導
入孔を介して前記配線タブを前記端子箱の内部に導入
し、シール用樹脂を前記導入孔に注入して前記導入孔を
封止し、前記端子箱内に導入した前記配線タブを前記ケ
ーブルと接続することを特徴とする。
【0028】請求項7の太陽電池モジュールの接続方法
にあっては、端子箱の側面の導入孔を介して太陽電池部
からの配線タブを端子箱の内部に導入し、導入孔にシー
ル用樹脂を注入して導入孔を封止する。よって、配線タ
ブの端子箱内に引き込まれる部分が水に浸かることはな
く、また、導入孔がシール用樹脂にて封止されていて水
が端子箱内に浸入することもなく、高い防水性を実現で
きる。
【0029】請求項8に係る太陽電池モジュールの接続
方法は、請求項7において、前記端子箱の底面の周縁部
に形成されている溝に予めシール用樹脂を注入してお
き、注入しておいた前記シール用樹脂にて前記配線タブ
を封止することを特徴とする。
【0030】請求項8の太陽電池モジュールの接続方法
にあっては、端子箱の底面の周縁部の溝に予めシール用
樹脂を注入しておき、端子箱を金属板に設置した際に、
そのシール用樹脂が周りに浸出するようにする。よっ
て、浸出したシール用樹脂は配線タブと金属板との間に
浸入して配線タブの表面を覆うようになり、防水性が高
くなる。
【0031】請求項9に係る太陽電池モジュールの接続
方法は、太陽電池部から引き出された出力用の配線タブ
を端子箱内にてケーブルと接続する太陽電池モジュール
の接続方法において、前記端子箱の底面の周縁部に形成
されている溝に予めシール用樹脂を注入しておき、前記
端子箱の底面に形成された挿通孔を介して前記配線タブ
を前記端子箱の内部に引き込み、注入しておいた前記シ
ール用樹脂にて前記配線タブを封止し、前記端子箱内に
引き込んだ前記配線タブを前記ケーブルと接続すること
を特徴とする。
【0032】請求項9の太陽電池モジュールの接続方法
にあっては、端子箱の底面の周縁部の溝に予めシール用
樹脂を注入しておき、端子箱の底面の挿通孔を介して太
陽電池部からの配線タブを端子箱内に引き込み、端子箱
を金属板に設置した際に、そのシール用樹脂が周りに浸
出するようにする。よって、浸出したシール用樹脂は配
線タブと金属板との間に浸入して配線タブの表面を覆う
と共に、浸出したシール用樹脂は端子箱の底面と金属板
との間に浸入して挿通孔を封止し、高い防水性を実現で
きる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施の形態を
示す図面を参照して具体的に説明する。 (第1実施の形態)図1は本発明による端子箱12の本
体13の上面図、図2は図1をA方向から見た側面図、
図3は図1のB−B線における断面図、図4は図1のC
−C線における断面図である。
【0034】蓋がない直方体形状をなしている端子箱1
2の本体13の太陽電池部1側の側面12cには外部か
ら内部に貫通する導入孔12eが形成されている。ま
た、端子箱12(本体13)の底面12aの周縁部全域
には溝12fが形成されている。
【0035】次に、このような構成の端子箱12(本体
13)を用いて、タブ配線1aをケーブル11に接続す
る第1実施の形態の手順について、図5を参照して説明
する。
【0036】まず、溝12f内にシール用樹脂としての
シリコーン31を注入しておく(図5(a))。金属板
2の水平部2eと棟側係合部2fとの境界部に形成され
た切り欠き部2gから引き出された太陽電池部1からの
配線タブ1aを、導入孔12eを介して端子箱12内に
導入し、例えば両面テープにより、本体13を水平部2
eに接着する(図5(b))。この際、溝12f内に注
入しておいたシリコーン31が、金属板2(水平部2
e)上を浸出して、配線タブ1aの周面を封止する。
【0037】その後、シリコーン31を導入孔12eに
注入してその導入孔12eを封止する(図5(c))。
この際、比較的粘度が低いシリコーン31を用いて、そ
の表面張力により導入孔12eを確実に封止する。各開
口部12dに各ケーブル11を通し、その先端部の各電
極11aに各配線タブ1aをハンダ付けする(図11参
照)。
【0038】端子箱12(本体13)の側面12cの導
入孔12eを介して配線タブ1aが端子箱12内に引き
込まれるので、その引き込み部分は金属板2(水平部2
e)から離れており、雨水が溜まったとしても、その引
き込み部分が水に浸かることはなく、配線タブ1aの劣
化に伴う短絡を防止できる。また、導入孔12eがシリ
コーン31にて完全に封入されるため、水が端子箱12
内に浸入することはない。更に、端子箱12(本体1
3)を金属板2(水平部2e)に接着させた際に、溝1
2f内のシリコーン31が浸出して配線タブ1aの周面
を覆うため、配線タブ1aが直接水に触れることを防止
できる。この結果、配線タブ1aの高い防水性を実現で
き、雨水に対して信頼性が高い太陽電池モジュールを提
供できる。
【0039】なお、上述した例において、配線タブ1a
を導入孔12eに導入する前に、導入孔12e内にシリ
コーン31を予め盛るようにしておくようにしても良
い。
【0040】なお、上述した例では、端子箱12の底面
12aの周縁部全域に溝12fを設けるようにしたが、
導入孔12eを形成した側面12c下方の部分にのみ溝
12fを設けるようにしても、同様の効果を奏する。
【0041】(第2実施の形態)端子箱12の底面12
aの周縁部に溝12fを設けて、その溝12fに予めシ
ール用樹脂(シリコーン31)を注入しておく上述した
様な手法は、側面12cの導入孔12eから配線タブ1
aを導入するような上記の構成に対してだけでなく、端
子箱12の底面12aの挿通孔12bを介して配線タブ
1aをその内部に引き込むようにした構成についても有
効である。
【0042】このような構成においてタブ配線1aをケ
ーブル11に接続する第2実施の形態の手順について、
図6を参照して説明する。
【0043】まず、溝12f内にシール用樹脂としての
シリコーン31を注入しておく(図6(a))。切り欠
き部2gから引き出された配線タブ1aを、底面12a
の挿通孔12bを介して端子箱12内に引き込み、例え
ば両面テープにより、本体13を水平部2eに接着する
(図6(b))。この際、溝12f内に注入しておいた
シリコーン31が、金属板2(水平部2e)と配線タブ
1aとの間に浸出して配線タブ1aの周面を封止すると
共に、金属板2(水平部2e)と端子箱12の底面2a
との間に浸出して挿通孔12bを封止する。各開口部1
2dに各ケーブル11を通し、その先端部の各電極11
aに各配線タブ1aをハンダ付けする(図11参照)。
【0044】溝12fに予め注入しておいたシリコーン
31が浸出して配線タブ1aの周面を覆うため、配線タ
ブ1aが直接水に触れることを防止できる。また、シリ
コーン31によって挿通孔12bが封止されていて水が
端子箱12内に浸入することもない。この結果、高い防
水性が得られる。
【0045】なお、上述した例ではシール用樹脂として
シリコーンを用いる場合について説明したが、ボンド,
エポキシ系接着剤などの他のシール用樹脂を使用するよ
うにしても良いことは勿論である。
【0046】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明では、端子
箱の側面の導入孔を介して太陽電池部からの配線タブを
端子箱の内部に導入し、導入孔にシール用樹脂を注入し
て導入孔を封止するようにしたので、配線タブの端子箱
内に引き込まれる部分が水に浸かることはなく、また、
導入孔がシール用樹脂で封止されていて水が端子箱内に
浸入することもなく、高い防水性を実現することが可能
となる。
【0047】また、本発明では、端子箱の底面の周縁部
の溝に予めシール用樹脂を注入しておき、端子箱を金属
板に設置した際に、そのシール用樹脂が周りに浸出する
ようにしたので、浸出したシール用樹脂は配線タブと金
属板との間に浸入して配線タブの表面を覆うようになっ
て、防水性を高めることができる。
【0048】また、本発明では、端子箱の底面の挿通孔
を介して太陽電池部からの配線タブを端子箱内に引き込
み、端子箱の底面の周縁部の溝に予め注入しておいたシ
ール用樹脂にて配線タブを封止するようにしたので、配
線タブの表面がシール用樹脂で覆われて水に直接に触れ
ることがなく、また、挿通孔がシール用樹脂で封止され
ていて水が端子箱内に浸入することもなく、高い防水性
を実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による端子箱の本体の上面図である。
【図2】図1をA方向から見た側面図である。
【図3】図1のB−B線における断面図である。
【図4】図1のC−C線における断面図である。
【図5】第1実施の形態におけるタブ配線をケーブルに
接続する手順を示す図である。
【図6】第2実施の形態におけるタブ配線をケーブルに
接続する手順を示す図である。
【図7】太陽電池モジュールの外観を示す斜視図であ
る。
【図8】複数の太陽電池モジュールの屋根への設置状態
を示す断面図である。
【図9】太陽電池部からの配線タブの引き出し状態を示
す斜視図である。
【図10】従来の配線タブの端子箱内への引き込み状態
を示す断面図である。
【図11】端子箱内におけるケーブルと配線タブとの電
気的接続の状態を示す図である。
【符号の説明】
1 太陽電池部 2 金属板 2e 水平部 2f 棟側係合部 2g 切り欠き部 10 太陽電池モジュール 11 ケーブル 12 端子箱 12a 底面 12b 挿通孔 12c 側面 12e 導入孔 12f 溝 13 本体 31 シリコーン(シール用樹脂)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 太陽電池部から引き出された出力用の配
    線タブが端子箱内にてケーブルと接続される太陽電池モ
    ジュールにおいて、前記端子箱の側面に導入孔が形成さ
    れており、該導入孔を介して前記配線タブが前記端子箱
    内に導入され、前記配線タブを導入した状態で前記導入
    孔がシール用樹脂にて封止されていることを特徴とする
    太陽電池モジュール。
  2. 【請求項2】 前記端子箱の底面の周縁部に溝が形成さ
    れており、該溝に予め注入しておいたシール用樹脂にて
    前記配線タブが封止されている請求項1記載の太陽電池
    モジュール。
  3. 【請求項3】 太陽電池部から引き出された出力用の配
    線タブが端子箱内にてケーブルと接続される太陽電池モ
    ジュールにおいて、前記端子箱の底面に前記配線タブを
    挿通するための挿通孔が形成されており、前記端子箱の
    底面の周縁部に溝が形成されており、前記挿通孔を介し
    て前記配線タブが前記端子箱内に引き込まれ、前記溝に
    予め注入しておいたシール用樹脂にて前記配線タブが封
    止されていることを特徴とする太陽電池モジュール。
  4. 【請求項4】 太陽電池部を有する太陽電池モジュール
    に設けられており、その内部にて前記太陽電池部から引
    き出された出力用の配線タブがケーブルと接続される端
    子箱において、前記配線タブをその内部に導入するため
    の導入孔を、その側面に有することを特徴とする端子
    箱。
  5. 【請求項5】 前記配線タブを封止するためのシール用
    樹脂を予め注入しておくための溝を、その底面の周縁部
    に有する請求項4記載の端子箱。
  6. 【請求項6】 太陽電池部を有する太陽電池モジュール
    に設けられており、その内部にて前記太陽電池部から引
    き出された出力用の配線タブがケーブルと接続される端
    子箱において、前記配線タブを挿通するための挿通孔を
    その底面に有し、前記配線タブを封止するためのシール
    用樹脂を予め注入しておくための溝をその底面の周縁部
    に有することを特徴とする端子箱。
  7. 【請求項7】 太陽電池部から引き出された出力用の配
    線タブを端子箱内にてケーブルと接続する太陽電池モジ
    ュールの接続方法において、前記端子箱の側面に形成さ
    れた導入孔を介して前記配線タブを前記端子箱の内部に
    導入し、シール用樹脂を前記導入孔に注入して前記導入
    孔を封止し、前記端子箱内に導入した前記配線タブを前
    記ケーブルと接続することを特徴とする太陽電池モジュ
    ールの接続方法。
  8. 【請求項8】 前記端子箱の底面の周縁部に形成されて
    いる溝に予めシール用樹脂を注入しておき、注入してお
    いた前記シール用樹脂にて前記配線タブを封止する請求
    項7記載の太陽電池モジュールの接続方法。
  9. 【請求項9】 太陽電池部から引き出された出力用の配
    線タブを端子箱内にてケーブルと接続する太陽電池モジ
    ュールの接続方法において、前記端子箱の底面の周縁部
    に形成されている溝に予めシール用樹脂を注入してお
    き、前記端子箱の底面に形成された挿通孔を介して前記
    配線タブを前記端子箱の内部に引き込み、注入しておい
    た前記シール用樹脂にて前記配線タブを封止し、前記端
    子箱内に引き込んだ前記配線タブを前記ケーブルと接続
    することを特徴とする太陽電池モジュールの接続方法。
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