JP2002170780A - ルツボおよびそれを使用した多結晶シリコンの成長方法 - Google Patents

ルツボおよびそれを使用した多結晶シリコンの成長方法

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JP2002170780A JP2000367779A JP2000367779A JP2002170780A JP 2002170780 A JP2002170780 A JP 2002170780A JP 2000367779 A JP2000367779 A JP 2000367779A JP 2000367779 A JP2000367779 A JP 2000367779A JP 2002170780 A JP2002170780 A JP 2002170780A
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Nobuyuki Kato
伸幸 加藤
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    • C30BSINGLE-CRYSTAL GROWTH; UNIDIRECTIONAL SOLIDIFICATION OF EUTECTIC MATERIAL OR UNIDIRECTIONAL DEMIXING OF EUTECTOID MATERIAL; REFINING BY ZONE-MELTING OF MATERIAL; PRODUCTION OF A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; SINGLE CRYSTALS OR HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; AFTER-TREATMENT OF SINGLE CRYSTALS OR A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; APPARATUS THEREFOR
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    • C30B35/002Crucibles or containers
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    • Y10T117/1052Seed pulling including a sectioned crucible [e.g., double crucible, baffle]

Abstract

(57)【要約】 【課題】大きな形状の多結晶シリコンのインゴットを、
キャスト法によって、経済的に成長させることができ
る。 【解決手段】固体の原料シリコンが融解された際に、そ
の融解されたシリコンが収容されるルツボ本体部11
と、このルツボ本体部11上に、ルツボ本体部11内に
充填された原料シリコン20上にさらに原料シリコン2
0を保持するように設けられた原料保持部12とを有し
ている。ルツボ本体部11および原料保持部12に固体
のシリコン原料20をそれぞれ充填して加熱して融解さ
せた後に、ルツボ本体部11において、融解された原料
シリコン20を凝固させることにより、多結晶シリコン
のインゴットが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ルツボおよびその
ルツボを使用した多結晶シリコンの成長方法に関する。
【0002】
【従来の技術】太陽電池用角型ウェハーの製造等に使用
される多結晶シリコンは、通常、固体の原料シリコンを
融解した後に凝固させるキャスト法によって、結晶成長
されている。多結晶シリコンを成長させる場合には、通
常、図6に示すルツボが使用される。
【0003】このルツボ30は、例えば、シリカ(Si
2)によって、一定の内寸、一定の厚さ、上面が開放
された中空角筒状に構成されて、内面に窒化珪素をコー
ティングして焼成することによって製造されている。
【0004】このような構成のルツボ30によって多結
晶シリコンを成長させる場合には、図6に示すように、
ルツボ30内に、固体の原料シリコン20が充填され
る。固体の原料シリコン20は、ルツボ30が、内寸7
0cm、厚さ1.5cm、高さ48cmの場合には、例
えば、250kg程度が、ルツボ30内に充填される。
【0005】原料シリコン20が充填されたルツボ30
は、加熱炉内にて、シリコンの融点である1420℃程
度の温度で、約4時間にわたって加熱される。これによ
り、ルツボ30内に充填された原料シリコン20が融解
される。この場合、ルツボ30内に充填された固体の原
料シリコン20は、図7に示すように、全てが融解さ
れ、ルツボ30の高さの半分程度の高さの体積にしかな
らない。その後、約15時間にわたって冷却すると、ル
ツボ30内の融解状態になった原料シリコン20が凝固
して、多結晶シリコンのインゴット21が得られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、ルツボ3
0は、通常、一定の内寸を有する角筒状になっており、
ルツボ30内に固体の原料シリコン20を満杯になるよ
うに充填しても、内部に多くの間隙が形成されているた
めに、ルツボ30内に原料シリコン20を効率よく充填
することができないという問題がある。このために、加
熱されて融解状態になった原料シリコン20は、ルツボ
30の高さの半分程度の高さの体積しか得られず、凝固
した多結晶シリコンのインゴットも、ルツボ30の高さ
の半分程度の高さにしか形成することができない。
【0007】例えば、前述したように、内寸70cm、
厚さ1.5cm、高さ48cmのルツボでは、24cm
程度の高さの多結晶シリコンのインゴットしか得られな
い。従って、所定の高さを有する多結晶シリコンのイン
ゴットを形成するためには、その高さの2倍程度の深さ
のルツボが必要になる。
【0008】また、融解された原料シリコン20は、凝
固する際に大きく膨張するために、ルツボ30に大きな
応力が発生する。ルツボ30は、通常、シリカの焼成体
によって構成されているために、シリコンの融点である
1420℃の高温にさらされると、シリカが結晶化する
ために、ルツボ30自体の強度が低下し、ルツボ30に
クラックが発生するおそれがある。その結果、ルツボ3
0は、原料シリコン20を融解した後に凝固させる度に
クラックが発生して使用することができなくなるおそれ
があり、経済性が損なわれるという問題がある。
【0009】本発明は、このような問題を解決するもの
であり、その目的は、多結晶シリコンを効率よく成長さ
せることができ、しかも、経済的なルツボを提供するこ
とにある。本発明の他の目的は、そのルツボを使用し
て、効率よく多結晶シリコンを成長させることができる
方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のルツボは、多結
晶シリコンをキャスト法によって成長させる際に使用さ
れるルツボであって、固体の原料シリコンが融解された
際に、その融解されたシリコンが収容されるルツボ本体
部と、このルツボ本体部上に、該ルツボ本体部内に充填
された原料シリコン上にさらに原料シリコンを保持する
ように設けられた原料保持部と、を具備することを特徴
とする。
【0011】前記原料保持部は、前記ルツボ本体部に対
して着脱可能になっている。
【0012】前記原料保持部は、上側になるにつれて、
順次、原料シリコンを保持する内部空間が広がってい
る。
【0013】前記原料保持部の下端部は、前記ルツボ本
体部の上端部内に挿入されて支持されている。
【0014】前記ルツボ本体部および前記原料保持部内
に充填された原料シリコンが融解された場合に、融解さ
れた原料シリコンの上面が、該ルツボ本体部の上端部近
傍に位置するように、該ルツボ本体部の大きさが設定さ
れている。
【0015】前記原料保持部は、前記ルツボ本体部とは
異なる材料によって形成されている。
【0016】前記ルツボ本体部は、シリカの焼成物によ
って構成されており、前記原料保持部は、カーボンを含
む材料によって構成されている。
【0017】前記原料保持部の下端部に、前記ルツボ本
体部の上端部に嵌合される溝部が形成されており、該溝
部がルツボ本体部の上端部に嵌合されることによって該
原料保持部が支持される。
【0018】本発明の多結晶シリコンの成長方法は、こ
のようなルツボにおけるルツボ本体部および原料保持部
に固体のシリコン原料をそれぞれ充填する工程と、充填
された原料シリコンを加熱して融解する工程と、融解さ
れた原料シリコンを、ルツボ本体部内にて、凝固させる
工程と、を包含することを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0020】図1は、本発明のルツボの実施の形態の一
例を、原料シリコンを充填した状態で示す断面図であ
る。本発明のルツボ10は、上面が開放された中空角筒
形状のルツボ本体部11と、このルツボ本体部11上に
設けられた倒立角錐台形状の原料保持部12とを有して
いる。
【0021】ルツボ本体部11は、例えば、シリカ(S
iO2)によって、一定の内寸、一定の厚さ、所定の高
さで、上面が開放された角筒形状に形成されて、内面に
窒化珪素をコーティングして焼成することによって製造
されている。ルツボ本体部11は、例えば、内寸70c
m、厚さ1.5cm、高さ30cmとされる。
【0022】ルツボ本体部11上に設けられた原料保持
部12は、ルツボ本体部11に対して着脱可能になって
おり、ルツボ本体部11の上端面に載置された状態で、
ルツボ本体部11と同心状態で保持されている。原料保
持部12は、全体にわたって、一定の厚さになってお
り、上側になるにつれて順次外寸および内寸が大きくな
っている。原料保持部12の下端面の外寸は、ルツボ本
体部11の上端部内に挿入されるように、ルツボ本体部
11の上端部の内寸よりも1〜2cm程度小さくなって
いる。
【0023】原料保持部12は、カーボンを含有する物
質、例えば黒鉛によって、所定の形状とされて、内面に
窒化珪素をコーティングして焼成することによって製造
されている。原料保持部12は、例えば、下端面の内寸
が65cm、高さが18cm、上端面の内寸が100c
m、厚さが1.5cmになっている。
【0024】このような構成のルツボ10によって多結
晶シリコンを成長させる場合には、図1に示すように、
ルツボ本体部11上に、原料保持部12を載置した状態
で、ルツボ本体部11内に固体の原料シリコン20を充
填し、さらに、原料保持部12内に、固体の原料シリコ
ン20を充填して、ルツボ本体部11内に充填された原
料シリコン20上にも原料シリコン20が保持された状
態とする。
【0025】固体の原料シリコン20は、前述したよう
に、ルツボ本体部11が、内寸70cm、厚さ1.5c
m、高さ30cm、原料保持部12が、下端面の内寸が
65cm、高さが18cm、上端面の内寸が100c
m、厚さが1.5cmの場合には、約290kgが、ル
ツボ本体部11および原料保持部12内に充填される。
【0026】このような状態で、ルツボ10全体を、加
熱炉内にて、シリコンの融点である1420℃程度の温
度で、約4時間にわたって加熱し、ルツボ10内に収容
された全ての原料シリコン20を融解させる。これによ
り、ルツボ本体部11および原料保持部12内に充填さ
れた固体の原料シリコン20は、図2に示すように、全
てが融解されて、ルツボ本体部11内に収容されて、そ
の上面が、ルツボ本体部11の上端面近傍に位置した状
態になる。
【0027】その後、ルツボ本体部11とともに、融解
された原料シリコンを、約15時間にわたって冷却する
と、ルツボ本体部11内の融解状態になった原料シリコ
ン20が凝固し、多結晶シリコンのインゴット21が得
られる。
【0028】このように、ルツボ本体部11のみなら
ず、ルツボ本体部11上に設けられた原料保持部12に
も固体の原料シリコン20が充填されるために、ルツボ
本体部11内にのみ固体の原料シリコン20を収容する
場合よりも、多量の原料シリコン20を充填することが
できる。そして、ルツボ本体部11は、ルツボ本体部1
1および原料保持部12内に充填された原料シリコンが
融解された際に、その全てを収容し得るように、その容
量が設定されている。従って、融解された原料シリコン
は、ルツボ本体部11のほぼ全体にわたって収容され、
ルツボ本体部11内にて凝固して得られる多結晶シリコ
ンのインゴット21は、大きな高さの角柱状とすること
ができる。
【0029】前述したように、ルツボ10内に290k
g程度の原料シリコンを充填した場合に、内寸70c
m、厚さ1.5cm、高さ30cmのルツボ本体部11
内にて、高さ28cmの多結晶シリコンのインゴットが
得られた。
【0030】融解された原料シリコン20は、凝固する
際に、大きく膨張するために、ルツボ本体部11に大き
な応力が発生する。シリカの焼成物であるルツボ本体部
11は、シリコンの融点である1420℃に加熱される
と、結晶化されて強度が低下するために、原料シリコン
が凝固する際に発生する応力によってクラックが発生す
るおそれがある。
【0031】これに対して、原料保持部12は、ルツボ
本体部11に対して着脱可能になっており、しかも、ル
ツボ本体部11とは異なる材料、例えば、カーボンを含
む材料である黒鉛の焼成物によって構成されていて、さ
らには、原料シリコン20がルツボ本体部11内にて凝
固する際の膨張による影響を受けるおそれもないため
に、破損するおそれがない。このために、ルツボ本体部
11にクラックが発生して使用不能になっても、原料保
持部12のみを再利用して繰り返し使用することができ
る。
【0032】図3は、本発明のルツボ10の他の例を示
す断面図である。このルツボ10は、図1に示すルツボ
10のルツボ本体11と同様のルツボ本体部11を有し
ており、ルツボ本体部10上に着脱可能に設けられる原
料保持部12の構成のみが、図1に示すルツボ10の構
成とは異なっている。
【0033】原料保持部12は、ルツボ本体部11と同
様の内寸および外寸を有する角筒状に形成されており、
上端面および下端面がそれぞれ開放された状態になって
いる。原料保持部12は、その下端部を除いて、上下方
向に一定の厚さになっている。
【0034】原料保持部12の下端部には、ルツボ本体
部11の上端部に嵌合する溝部12aが、全周にわたっ
て形成されており、その溝部12aが、ルツボ本体部1
1の上端部に嵌合されることによって、原料保持部12
が、ルツボ本体部11上に、同心状態で保持される。
【0035】原料保持部12は、図1に示す原料保持部
12と同様に、黒鉛によって所定形状とされて、内周面
に窒化珪素をコーティングして焼成することによって製
造されている。
【0036】このような構成のルツボ10は、例えば、
ルツボ本体部11が、図1に示すルツボ10のルツボ本
体部11と同様の寸法に形成されており、原料保持部1
2は、ルツボ本体部11の内寸と同様の70cmの内寸
であって、厚さも、ルツボ本体部11の厚さと同様の
1.5cmになっている。原料保持部12の高さは、例
えば、22cmになっている。
【0037】このような構成のルツボ10によって多結
晶シリコンを成長させる場合には、図3に示すように、
ルツボ本体部11の上端部に、原料保持部12の下端部
に設けられた溝部12aを嵌合させて、原料保持部12
をルツボ本体部11上に保持した状態で、ルツボ本体部
11および原料保持部12内に、固体の原料シリコン2
0を充填する。固体の原料シリコン20は、ルツボ10
が前述した寸法の場合には、約250kgが、ルツボ本
体部11および原料保持部12内に充填される。
【0038】このような状態で、ルツボ10全体を、加
熱炉内にて、1420℃程度の温度で、約4時間にわた
って加熱し、ルツボ10内に収容された全ての原料シリ
コン20を融解させる。これにより、ルツボ本体部11
および原料保持部12内に充填された固体の原料シリコ
ン20は、図4に示すように、全てが融解されて、ルツ
ボ本体部11内に収容された状態となり、その上面は、
ルツボ本体部11の上端面近傍に位置される。
【0039】その後、約15時間にわたって冷却する
と、ルツボ本体部11内の融解状態になった原料シリコ
ン20が凝固し、多結晶シリコンが成長したインゴット
21が得られる。
【0040】この場合にも、ルツボ本体部11のみなら
ず、ルツボ本体部11上に設けられた原料保持部12に
も、固体の原料シリコン20が充填されるために、ルツ
ボ本体部11内にのみ固体の原料シリコン20を収容す
る場合よりも、多量の原料シリコン20が充填されてお
り、従って、融解された原料シリコンは、ルツボ本体部
11のほぼ全体にわたって収容された状態になる。その
結果、得られる多結晶シリコンのインゴット21は、大
きな高さの角柱状、例えば、24cmの高さとすること
ができる。
【0041】このような構成のルツボ10も、シリカの
焼成物であるルツボ本体部11は、原料シリコン20を
融解させるために高温にさらされることによって、強度
が低下し、融解した原料シリコン20が凝固する際にク
ラックが発生して、使用不能になるおそれがあるが、ル
ツボ本体部11とは着脱可能になった原料保持部12
は、破損するおそれがなく、従って、ルツボ本体部11
が使用不能になっても、再利用することによって繰り返
し使用することができる。
【0042】なお、図1に示すルツボ10において、角
錐台形状に構成された原料保持部12の下端部を、ルツ
ボ本体部11の上端部内に挿入する構成に代えて、図5
に示すように、原料保持部12の下端部に、ルツボ本体
部11の上端部に嵌合する溝部12aを全周にわたって
設けて、ルツボ本体部11の上端部に原料保持部12の
溝部12aを嵌合させて、原料保持部12をルツボ本体
部11上に保持するようにしてもよい。
【0043】
【発明の効果】本発明のルツボは、このように、ルツボ
本体部上に原料保持部を設けて、ルツボ本体部内に充填
された原料シリコン上にさらに原料シリコンを保持する
ことができるために、ルツボ本体部において、多量の原
料シリコンを融解させて、多結晶シリコンのインゴット
とすることができる。従って、キャスト法によって、大
きな形状の多結晶シリコンのインゴットを形成すること
ができる。また、原料保持部をルツボ本体部に対して着
脱可能に構成して、原料保持部をルツボ本体部とは異な
る材料によって、高強度に構成することにより、ルツボ
本体部が使用できなくなった場合にも、原料保持部のみ
を、繰り返し使用することができ、経済性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のルツボの実施の形態の一例を示す断面
図である。
【図2】そのルツボによって多結晶シリコンのインゴッ
トを形成した状態を示す断面図である。
【図3】本発明のルツボの実施の形態の他の例を示す断
面図である。
【図4】そのルツボによって多結晶シリコンのインゴッ
トを形成した状態を示す断面図である。
【図5】本発明のルツボの実施の形態のさらに他の例を
示す断面図である。
【図6】従来のルツボの一例を、使用状態で示す断面図
である。
【図7】そのルツボによって多結晶シリコンのインゴッ
トを形成した状態を示す断面図である。
【符号の説明】
10 ルツボ 11 ルツボ本体部 12 原料保持部 12a 溝部 20 原料シリコン 21 インゴット

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多結晶シリコンをキャスト法によって成
    長させる際に使用されるルツボであって、 固体の原料シリコンが融解された際に、その融解された
    シリコンが収容されるルツボ本体部と、 このルツボ本体部上に、該ルツボ本体部内に充填された
    原料シリコン上にさらに原料シリコンを保持するように
    設けられた原料保持部と、 を具備することを特徴とするルツボ。
  2. 【請求項2】 前記原料保持部は、前記ルツボ本体部に
    対して着脱可能になっている請求項1に記載のルツボ。
  3. 【請求項3】 前記原料保持部は、上側になるにつれ
    て、順次、原料シリコンを保持する内部空間が広がって
    いる請求項1に記載のルツボ。
  4. 【請求項4】 前記原料保持部の下端部は、前記ルツボ
    本体部の上端部内に挿入されて支持されている請求項2
    に記載のルツボ。
  5. 【請求項5】 前記ルツボ本体部および前記原料保持部
    内に充填された原料シリコンが融解された場合に、融解
    された原料シリコンの上面が、該ルツボ本体部の上端部
    近傍に位置するように、該ルツボ本体部の大きさが設定
    されている請求項1に記載のルツボ。
  6. 【請求項6】 前記原料保持部は、前記ルツボ本体部と
    は異なる材料によって形成されている請求項2に記載の
    ルツボ。
  7. 【請求項7】 前記ルツボ本体部は、シリカの焼成物に
    よって構成されており、前記原料保持部は、カーボンを
    含む材料によって構成されている請求項6に記載のルツ
    ボ。
  8. 【請求項8】 前記原料保持部の下端部に、前記ルツボ
    本体部の上端部に嵌合される溝部が形成されており、該
    溝部がルツボ本体部の上端部に嵌合されることによって
    該原料保持部が支持される請求項2に記載のルツボ。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載のルツボにおけるルツボ
    本体部および原料保持部に固体のシリコン原料をそれぞ
    れ充填する工程と、 充填された原料シリコンを加熱して融解する工程と、 融解された原料シリコンを、ルツボ本体部内にて、凝固
    させる工程と、 を包含することを特徴とする多結晶シリコンの成長方
    法。
JP2000367779A 2000-12-01 2000-12-01 ルツボおよびそれを使用した多結晶シリコンの成長方法 Pending JP2002170780A (ja)

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