JP2002169377A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JP2002169377A
JP2002169377A JP2000368457A JP2000368457A JP2002169377A JP 2002169377 A JP2002169377 A JP 2002169377A JP 2000368457 A JP2000368457 A JP 2000368457A JP 2000368457 A JP2000368457 A JP 2000368457A JP 2002169377 A JP2002169377 A JP 2002169377A
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JP2000368457A
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Hideaki Miyata
英明 宮田
Hiroyuki Miyamoto
博行 宮本
Takehiro Seko
丈裕 世古
Eiji Iritono
英二 入戸野
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像装置内部で生じる気流により現像装置外
へ現像剤が吹き出すのをより効果的に防止することがで
きる現像装置を提供する。 【解決手段】 潜像担持体に対峙されて回転する現像ロ
ールと、当該現像ロールの下方に配設されて回転し当該
現像ロールに現像剤を供給する第一供給部材と、当該現
像ロールを収容する開口領域と当該第一供給部材を収容
する第一領域とが形成される現像ハウジングとを備える
現像装置において、当該現像剤が開口領域から現像ハウ
ジングの外部へ吹き出すのを防止する整流部材を当該第
一領域と開口領域との間に有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリ、これらの複合機等の電子写真方式を
用いた画像形成装置の現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、複写機などの電子写真方式
(静電記録方式)を用いる画像形成装置としては、感光
体などの表面に電位差による静電潜像を形成し、その静
電潜像に対して現像装置により選択的にトナーを付与し
て顕像化し、最終的に記録媒体上にトナー画像を得るも
のが一般に広く知られている。このような画像形成装置
に用いられる現像装置においては、現像装置からのトナ
ー漏れが従来から問題となっていた。つまり、現像装置
のハウジングと現像ロールとの隙間から、ハウジング内
部に充填されているトナーが漏れたり、吹き出したりし
て、感光体などに付着し、最終的な記録媒体上のトナー
画像を汚してしまう問題が従来から存在していた。
【0003】このような問題を解決するため、従来から
次のような技術が提案されていた。すなわち、例えば、
特開昭61−110177号公報には、ハウジングの底
面壁の先端部分に、現像ロールに向かって突出する現像
剤吹き出し防止部材を設ける技術が提案されている。ま
た、特開平4−298772号公報には、ハウジングの
上部に通気孔を設け、ハウジングが変形してもハウジン
グ内の圧力変化を抑えてトナーの吹き出しを防止する技
術が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの技術
によっても、未だ解決されない技術的な課題が存在す
る。特開昭61−110177号公報に記載の技術にお
いて、確かにトナー自体の流動によるトナーの吹き出し
はある程度防止することができるが、ハウジング内部の
気圧変化による吹き出しを完全に防止することは困難で
ある。また、特開平4−298772号公報に記載の技
術において、確かにハウジングが変形してもハウジング
内部の気圧変化が抑制され、トナーの吹き出しを防止す
ることができるが、それ以外の要因によるトナーの吹き
出し、例えば、ハウジング内部に存在するアジテータの
回転による気流が要因となるトナーの吹き出しに対して
は、必ずしも十分な効果が得られない。特に、画像形成
速度の高速化のため、ハウジング内部のアジテータの回
転も高速化しており、さらに画像形成装置及び現像装置
が小型化しているため、ハウジング内部のアジテータの
回転による僅かな気流により、トナーが吹き出してしま
うおそれがある。
【0005】本発明はこのような技術的な課題に鑑みて
なされたものであり、その目的は、現像装置内部で生じ
る気圧変化により現像装置外へ現像剤が吹き出すのをよ
り効果的に防止することができる現像装置を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、潜像
担持体に対峙されて回転する現像ロールと、当該現像ロ
ールの下方に配設されて回転し当該現像ロールに現像剤
を供給する第一供給部材と、当該現像ロールを収容する
開口領域と当該第一供給部材を収容する第一領域とが形
成される現像ハウジングとを備える現像装置において、
当該(第一供給部材から供給される)現像剤が開口領域
から現像ハウジングの外部へ吹き出すのを防止する整流
部材を当該第一領域と開口領域との間に有するものであ
る。現像装置をこのように構成することにより、第一領
域から開口領域を通って現像ハウジング(現像装置)外
部へ放出しようとする気流が、当該整流部材により整流
されて、第一領域に留まり、トナーが現像装置から吹き
出すのを効果的に防止することができる。
【0007】ここで、第一領域に気流が発生する原因と
しては、現像装置のハウジングをユーザが必要以上の力
で握るなどの外的要因の他、現像装置内の部品又は部材
の回転などによる内的要因が挙げられる。本発明が特に
問題とするのは後者である。
【0008】この内的要因により第一領域に気流が発生
する場合としては、例えば次のような場合、前記第一供
給部材の隣りに配設されて回転し前記第一領域に現像剤
を供給する第二供給部材を備え、前記現像ハウジングに
は前記第一領域の隣りに当該第二供給部材を収容する第
二領域が形成され、当該第二供給部材の回転による前記
第一領域内の気圧変化は、前記第一供給部材の回転によ
る前記第一領域内の気圧変化よりも大きいものや、第一
領域に吹き込まれる気流が前記第一供給部材の回転と現
像剤の流れにより発生する部分的な空隙により絞られ高
速化されるものや、前記第一供給部材の隣りに配設され
て回転し、前記第一領域に現像剤を供給する第二供給部
材を備えるものなどが挙げられる。特に、第二供給部材
が、回転軸とその回転軸の取り付けられる面状部材(例
えば、樹脂フィルムやゴムなどの弾性体で構成される)
等を備える場合、さらに当該面状部材が回転と共に第二
領域を構成する現像ハウジングの内壁を摺擦する場合に
は、第二供給部材の回転とにより第一領域に吹き込まれ
る気流は大きく変化する。
【0009】また整流部材は、現像ハウジングの内部か
ら外部へと放出しようとする気流を妨げる必要があるた
め、前記整流部材の少なくとも一部は、前記現像ロール
表面、前記第一供給部材表面、前記現像ロール表面と第
一供給部材表面との二つの共通接面により囲まれる領域
に存在する。また、前記整流部材は、現像ロール回転方
向の一部に設けるものでもよい。その具体的な形状とし
ては、前記整流部材は現像ロールの回転軸に垂直な断面
において(現像ハウジングの内部側に)凸形状をしてお
り、現像ロールの回転軸と当該凸形状の先端部分とを結
ぶ直線に対して、第一領域側から当該凸形状の先端部分
に向かうベクトルとのなす角度をθとすると、現像ハウ
ジング内部側をプラスとして、0°≦θ≦90°の関係
を満たすものが挙げられる。なお、第一供給部材表面と
は、第一供給部材の回転外周面をいう。
【0010】ここで、第一領域内の気流を乱さずに整流
するためには、第一領域から前記先端部分にかけての現
像ハウジングの内壁面を連続的に構成することが好まし
い。さらに、より確実に現像剤の吹き出しを防止するた
めに、第一領域側から前記先端部分にかけて前記凸形状
の傾斜は、徐々に急になることが好ましい。また、この
整流部材は気流の発生する部分にのみ存在すればよく、
例えば、現像ロールの軸方向端部で気流が発生する場合
には、その端部にのみ整流部材を設け、気流を整流する
ことができる。なお、この整流部材は現像ハウジングと
別体として構成されるものでもよいが、一体として構成
することもできる。
【0011】ところで、潜像担持体の代表例は感光体で
あり、その形状はドラム状のものでもよいし、複数のロ
ールに張架される無端ベルト状のものでもよい。現像ロ
ールはこの潜像担持体に対峙されるものであるが、潜像
担持体の下方に対峙されるものでもよい。例えば(潜像
担持体がドラム状のものの場合)、そのドラム状潜像担
持体の回転軸に垂直な断面において、その回転軸から3
時〜9時の方向に現像ロールの回転軸が存在するように
構成することができ、その範囲でさらに現像ロールが潜
像担持体の略真下、つまり潜像担持体の回転軸から5時
〜7時の方向に現像ロールの回転軸が存在するように構
成することができる。また、潜像担持体の回転方向と現
像ロールの回転方向との関係は、対峙する部分において
互いに順方向でもよいし、逆方向でもよい。なお、一般
に潜像担持体の回転軸と現像ロールの回転軸とは平行に
設けられる。
【0012】第一供給部材は、現像ロールの下方に配設
されるものである。つまり、現像ロールの回転軸に垂直
な断面において、その回転軸から3時〜9時の方向に第
一供給部材の回転軸が存在するように構成される。さら
に、第一供給部材を現像ロールの斜め下方、つまり現像
ロールの回転軸から4時〜5時又は7時〜8時の方向に
第一供給部材の回転軸が存在するように構成することが
できる。
【0013】第二供給部材は、第一供給部材の隣りに配
設されるものである。つまり、第二供給部材は、第一供
給部材に比べて現像ロールから離れた位置に配設され
る。例えば、現像ロールの回転軸に垂直な断面におい
て、第一供給部材の回転軸が現像ロールの回転軸から4
時〜5時の方向に存在する場合には、さらに第二供給部
材の回転軸は第一供給部材の回転軸から2時〜4時の方
向に存在するように構成することができ、第一供給部材
の回転軸が現像ロールの回転軸から7時〜8時の方向に
存在する場合には、さらに第二供給部材の回転軸は第一
供給部材の回転軸から8時〜10時の方向に存在するよ
うに構成することができる。なお、一般に現像ロールの
回転軸と第二供給部材の回転軸とは平行に設けられる。
【0014】また、第二供給部材の回転による第一領域
内への気流発生は、第一供給部材の回転と現像剤の流れ
により気流が絞られて吹き出しとなるものであるが、こ
のような作用を奏する第一供給部材及び第二供給部材の
構成としては、互いの構成が異なるもの、例えば、第一
供給部材が回転軸とその回転軸に取り付けられる棒状体
とを備える一方、第二供給部材が回転軸とその回転軸に
取り付けられる面状体とを備えるものとすることができ
る。また、第一供給部材と第二供給部材との構成を同一
とし、その大きさが異なるものとすることもできる。例
えば、第二供給部材は第一供給部材と同一の構成を採用
し、かつその大きさを第一供給部材のそれよりも大きく
構成することもできる。
【0015】現像ハウジングは、現像ロールを収容する
開口領域と第一供給部材を収容する第一領域とを備え、
さらに場合によっては第二供給部材を収容する第二領域
とを備える。
【0016】開口領域は現像ハウジングの外に対して開
口している外界開口部と、現像ハウジングの内(第一領
域側)に対して開口している第一開口部とを備えてい
る。そして収容される現像ロール表面の一部は、この外
界開口部から潜像担持体側に露出するように構成され
る。したがって、現像ロールが潜像担持体の下方に対峙
される場合には、同じく外界開口部も潜像担持体の下方
に存在することになる。例えば(潜像担持体がドラム状
のものの場合)、そのドラム状潜像担持体の回転軸に垂
直な断面において、その回転軸から3時〜9時の方向に
外界開口部が存在するように構成することができ、その
範囲でさらに外界開口部が潜像担持体の略真下、つまり
潜像担持体の回転軸から5時〜7時の方向に外界開口部
が存在するように構成することができる。そして(潜像
担持体がドラム状のものの場合)、そのドラム状潜像担
持体の回転軸と現像ロールの回転軸とを含む平面は、外
界開口部を含んでいる。
【0017】ここで外界開口部と現像ロール表面との間
に現像ロールに担持される現像剤の層を形成させる現像
剤層形成部材を設けることができる。例えば、外界開口
部から露出する現像ロール表面の、回転方向上流側端部
に現像剤層形成部材を設けることができる。
【0018】第一開口部は、現像ハウジングの内(第一
領域側)に対して、より具体的には第一供給部材側に対
して開口している。ここで、第一供給部材は、現像ロー
ルの下方に配設されるものであるため、現像ロールの回
転軸に垂直な断面において、その(現像ロールの)回転
軸から3時〜9時の方向に第一開口部が存在するように
構成される。さらに、第一供給部材が現像ロールの斜め
下方に配設される場合には、現像ロールの回転軸から4
時〜5時又は7時〜8時の方向に第一開口部が存在する
ように構成される。そして現像ロールの回転軸と第一供
給部材の回転に軸とを含む平面は、第一開口部分を含ん
でる。
【0019】第一領域は、上述のように開口領域側に対
して開口している第一開口部を備え、さらに場合によっ
ては第二領域側に対して開口している第二開口部を備え
る。ここで、第二供給部材の回転軸が第一供給部材の回
転軸から2時〜4時の方向に存在する場合には、同じく
第二開口部は第一供給部材の回転軸から2時〜4時の方
向に存在する。また、第二供給部材の回転軸が第一供給
部材の回転軸から8時〜10時の方向に存在する場合に
は、同じく第二開口部は第一供給部材の回転軸から8時
〜10時の方向に存在する。そして第一供給部材の回転
軸と第二供給部材の回転軸とを含む平面は、第二開口部
を含んでいる。
【0020】第二領域は、上述のように第二開口部を備
える。したがって、第二領域内の気流は、この第二開口
部を介して第一領域内に吹き込む。ここで、第二領域の
体積は、第一領域の体積よりも小さいもの、同じもので
もよいが、第一領域内への気流が大きくなるという意味
で、第一領域の体積よりも大きいほうが、より搬送力の
大きな第二搬送部材を必要とするため本発明の効果が発
揮されやすい。そして、第二領域の体積が第一領域の体
積よりも大きい場合の態様としては、例えば、現像ロー
ルの回転軸に垂直な断面において、第二領域の断面積は
第一領域の断面積よりも大きい場合、現像ロールの回転
軸の軸方向において第二領域の長さが、第一領域の長さ
よりも長い場合などを挙げることができる。
【0021】なお、一般に現像剤としては、トナーとキ
ャリアとを含む二成分現像剤、キャリアを含まない一成
分現像剤、さらに一成分現像剤にもトナーが磁性を有す
る磁性一成分現像剤、トナーが磁性を有しない非磁性一
成分現像剤などが挙げられる。
【0022】
【発明の実施による形態】◎実施例 以下、実施例により適宜図面を参照しつつ、本発明の実
施による形態を説明する。
【0023】図1は、本実施例に係る現像ユニット(現
像装置)3を備える電子写真方式の白黒プリンタ装置
(画像形成装置)の断面概略図である。このプリンタ装
置は、その内部に画像信号処理ユニット300、露光装
置2、上部プロセスユニット200、下部プロセスユニ
ットである現像ユニット3、感光体ドラム(潜像担持
体)100、転写ロール4、記録シートトレイ50、ピ
ックアップロール51、搬送ロール対52、レジストロ
ール対53、加熱ロール60、加圧ロール61、排出ロ
ール54などを備えている。また、記録シートトレイ5
0から排出ロール54にかけて図中点線Pで示す記録シ
ートSの搬送経路が形成されている。また、上部プロセ
スユニット200と、現像ユニット3とは一体化してユ
ーザが取り外し自在に構成されている。また、現像ユニ
ット3は現像ロール30を備えている。さらに、上部プ
ロセスユニットの内部には、クリーニングブレード5、
帯電ロール1などを備えている。
【0024】以下、このプリンタ装置による画像形成動
作を簡単に説明する。図示しないパーソナルコンピュー
タなどからの画像形成信号が画像信号処理ユニット30
0に入力されると、当該処理ユニット300はその画像
形成命令に応じて露光装置2を駆動し、露光装置2から
所定のレーザ光Lが感光体ドラム100の表面に向かっ
て照射される。回転する感光体ドラム100は、その表
面が帯電ロール1により一様に帯電される。そこに露光
装置2からレーザ光Lが照射され、感光体ドラム100
の表面は、レーザ光Lにより露光された部分と露光され
なかった部分とで、電位差による静電潜像Iが形成され
る。この感光体ドラム100表面の静電潜像Iに対し
て、現像ユニット3により選択的にトナーが付着され、
その静電潜像Iはトナー画像Tとなる。
【0025】一方、記録シートトレイ50に収容されて
いるプリント用紙などの記録シートSは、ピックアップ
ロール51により一枚ずつトレイ50から取り出され、
搬送ロール対52により搬送経路P上を搬送され、レジ
ストロール対53により保持される。感光体ドラム10
0表面のトナー画像Tが転写ロール4と対峙する部分
(転写部分)に達するタイミングと、搬送経路Pを搬送
される記録シートSがその転写部分に達するタイミング
とが同期されるようにレジストロール対53が回転を開
始し、その転写部分において感光体ドラム100表面の
トナー画像Tは、転写ロール4の作用により記録シート
Sへと静電的に転写される。
【0026】その表面にトナー画像Tを保持する記録シ
ートSは、搬送経路Pに沿って定着装置6に搬送され、
その加熱ロール60と加圧ロール61との圧接部分を通
過する際に熱と圧力との作用により、トナー画像Tを永
久像としてその表面に定着させる。定着後の記録シート
Sは、排出ロール対54により搬送され、プリンタ装置
の排出トレイ70内に排出され、一の画像形成動作が終
了する。
【0027】図2は、実施例に係る現像ユニット3の側
部断面(現像ロール30の回転軸に垂直な断面)概略図
である。一方、図3は、図2のK−K断面、すなわち現
像ユニット3の上部断面概略図である。なお、図2中の
太矢印Gは、鉛直方向を示している。
【0028】これらの図に示すように、この現像ユニッ
ト3は、開口領域A0、第一領域A1、第二領域A2が
形成されるハウジング(現像ハウジング)300と、感
光体ドラム100に対峙されて回転する現像ロール30
と、当該現像ロール30の右斜め下方に配設されて回転
し現像ロール30に現像剤を供給する小アジテータ(第
一供給部材)31と、小アジテータ31の右隣りの配設
されて回転し第一領域A1に現像剤を供給する大アジテ
ータ32を備えるものである。ここで、開口領域A0に
は現像ロール30が、第一領域A1には小アジテータ3
1が、第二領域A2には大アジテータ32がそれぞれ収
容される。
【0029】感光体ドラム100の回転軸をJ、現像ロ
ール30の回転軸をJ0、小アジテータ31の回転軸を
J1、大アジテータ32の回転軸をJ2とすると、これ
らの回転軸J、J0、J1、J2は互いに(実質的に)
平行に設けられている。これらの位置関係は、回転軸J
に対して回転軸J0は5時〜7時の方向に、回転軸J0
に対して回転軸J1は4時〜5時の方向に、回転軸J1
に対して回転軸J2は2時〜4時の方向にそれぞれ存在
している。
【0030】図3に示すように、小アジテータ31は針
金状の金属(棒状部材)を、略コの字状に折り曲げて構
成したものである。一方、大アジテータ32は現像剤搬
送力を向上させるために金属の支持部材321に、フィ
ルム状の弾性部材(面状部材)322を取り付けて構成
したものである。この弾性部材322は、大アジテータ
32が回転すると、第二領域A2のハウジング300の
内壁を摺擦する。また、大アジテータ32は、小アジテ
ータ31に比べてはるかに大きく構成されている。そし
て、これら大アジテータ32と小アジテータ31の構成
上の相違及び大きさの相違により、大アジテータ32の
回転による第一領域A1内の気圧変化は、小アジテータ
31の回転による第一領域A1内の気圧変化よりもはる
かに大きい。
【0031】また、それぞれ図2に示すように、小アジ
テータ31と大アジテータ32とは対峙する部分で互い
に逆向きに回転される。一方、小アジテータ31と現像
ロール30、及び現像ロール30と感光体ドラム100
は、いずれも対峙する部分で同方向に回転される。な
お、感光体ドラム100の回転速度は、およそ30〜2
00〔rpm〕程度、さらに好ましくはおよそ60〜1
50〔rpm〕程度とすることができる。同様に、現像
ロール30の回転速度はおよそ30〜500〔rpm〕
程度、さらに好ましくはおよそ100〜250〔rp
m〕程度、小アジテータ31の回転速度はおよそ20〜
100〔rpm〕程度、さらに好ましくはおよそ50〜
70〔rpm〕程度、大アジテータ32の回転速度はお
よそ5〜20〔rpm〕程度、さらに好ましくはおよそ
10〜15rpm〕程度とすることができる。
【0032】開口領域A0は外界開口部B0を備え、そ
の外界開口部B0を介して現像ロール30の表面は感光
体ドラム100側に露出している。この現像ロール30
の露出している部分の回転方向の上流端部分には現像剤
層形成部材としての金属板36及びゴムブレード35が
設けられ、ゴムブレード35が現像ロール30の回転と
共にその表面を所定の接触圧で摺擦するように構成され
ている。第一開口部B1は、ゴムブレード35とハウジ
ング300の一部(整流形状34)との間に形成され
る。第二開口部B2は、ハウジング300の形状により
形成される。第一領域A1の底部は、ハウジング300
の形状により現像剤が留まる現像剤溜部分となってい
る。
【0033】図2に示すように、現像ロール30の回転
軸に垂直な断面において、第二領域A2の断面積は、第
一領域A1の断面積よりも大きい。また、図3に示すよ
うに、現像ロール30の回転軸に平行な断面において
も、第二領域A2の断面積は、第一領域A1の断面積よ
りも大きい(なお、第二領域A2は第一領域A1よりも
回転軸方向に長く構成されている。すなわち、本実施例
では第二領域A2の体積は第一領域A1の体積よりも大
きく構成されている。
【0034】なお、図2、図3ともに図示はしていない
が、このハウジング300内部には一成分現像剤が充填
されている。
【0035】次に、この現像ユニット3の基本的な動作
を簡単に説明する。感光体ドラム100、現像ロール3
0、小アジテータ31、大アジテータ32はそれぞれ図
中の矢印で示す方向に回転している。大アジテータ32
は、第二領域A2内の現像剤を第二開口部B2を介して
第一領域A1内へと搬送する。第一アジテータ31は、
第一領域A1内の現像剤を汲み上げるようにして現像ロ
ール30表面へと搬送する。現像ロール30の表面に付
着した現像剤は、一部はゴムブレード35により掻き落
とされるが、一部はそのままゴムブレード35と現像ロ
ール30との間を通過する。この際、ゴムブレード35
の摩擦により現像剤は所定の極性及び電荷を持つように
帯電され、現像スリーブ30に静電的に保持される。
【0036】そして、現像スリーブ30に保持された現
像剤は、感光体ドラム100と対峙する部分に達し、感
光体ドラム100の表面の静電潜像部分と現像剤との静
電力が現像スリーブ30と現像剤との静電力に勝り、現
像剤が感光体ドラム100表面の静電潜像部分に選択的
に付着し、現像が行われる。
【0037】ところで、このような現像ユニット3で
は、大アジテータ32の回転に伴い、第一領域A1内に
気流が吹き込まれ、そのために第一領域A1の底部、す
なわち現像剤溜部分の現像剤が巻き上げられ、現像剤が
現像ロール30と開口領域A0との隙間gを通過して、
現像ユニット3の外部へ吹き出すおそれがある。そこ
で、本実施例に係る現像ユニット3では、現像剤が開口
領域A1から現像ユニット3(現像ハウジング300)
の外部へ吹き出すのを防止する整流形状(整流部材)3
4を第一領域A1と開口領域A0との間に設けた。
【0038】図4は、この整流形状34をより詳細に説
明するものである。同図に示すように、整流形状34の
一部は、現像ロール30表面、小アジテータ31表面、
現像ロール30表面と小アジテータ31表面との二つの
共通接面により囲まれる領域(図中に斜線部分で示す)
に存在するものである。なお、小アジテータ31表面と
は、小アジテータ31が回転する際の回転周面をいう。
この整流形状34は、現像ロール30の回転軸J0に垂
直な断面において現像ハウジング300の内部側に凸形
状をしており、現像ロール30の回転軸J0と当該凸形
状の先端部分PKとを結ぶ直線に対して、第一領域A1
側から当該凸形状の先端部分PKに向かうベクトルVと
のなす角度をθとすると、現像ハウジング300内部側
をプラスとして、0°≦θ≦90°の関係を満たすもの
であり、第一領域A1側から先端部分PKにかけて前記
凸形状の傾斜は、連続かつ徐々に急になるように構成さ
れている。
【0039】このような整流形状34を設けることによ
り、大アジテータ32が回転して第一領域A1の底部、
現像剤溜部分の現像剤が巻き上げられても、その気流は
整流形状34により整流され、現像剤が現像ロール30
と開口領域A0との隙間gを通過することはなく、現像
ユニット3の外部へ吹き出すことがない。
【0040】なお、本実施例ではこの整流形状34はハ
ウジング300と一体的に構成されるものであるが、図
5の斜線部分で示すように整流形状をハウジング300
と別体として構成することもできる。
【0041】◎シミュレーション 本発明者らは本発明を完成するために、数々の実験を行
ってきたが、ここではその一部としてシミュレーション
の実験を説明する。図6〜図8は、本発明の各態様、す
なわちそれぞれ上記θが0°、約45°、90°の場合
の整流形状34の態様と(各図(a))、それぞれの態
様においてコンピュータシミュレーションにより得られ
た整流形状34近辺の現像剤の様子(各図(b))を説
明するものである。一方、比較のために整流形状34を
有さない従来の現像ユニットについても、同様にその現
像ロール30周辺の構成、すなわち上記θ<0°(図9
(a))と、その態様においてコンピュータシミュレー
ションにより得られた現像ロール30下方の現像剤の様
子(図9(b))を説明するものである。
【0042】上記θが0°、約45°、90°の場合の
整流形状34を有する場合には、図6〜図8の(b)に
示す小矢印から、現像剤が現像ロール30と開口領域A
0との隙間gを通過することがなく、現像ユニット3の
外部へ現像剤が移動することがないことが分かる。従っ
て、気流の動きも現像剤同様に整流形状34に沿って流
れると推測できる。一方、従来の場合(θ<0°)に
は、図9(b)に示す小矢印F1、F2、F3などから、
現像剤が現像ロール30と開口領域A0との隙間gを通
過し、現像ユニット3の外部へ現像剤が吹き出すおそれ
があることが分かる。
【0043】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、現像装置内部で生じる気流により現像装置外へ現
像剤が吹き出すのをより効果的に防止することができる
現像装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施例に係る現像ユニットを適用した
プリンタ装置の断面概略図である。
【図2】図2は、実施例に係る現像ユニットの一の端面
概略図である。
【図3】図3は、実施例に係る現像ユニットの他の端面
概略図である。
【図4】図4は、実施例に係る現像ユニットの整流部材
を説明するものである。
【図5】図5は、変形例に係る整流部材を説明するもの
である。
【図6】図6は、本発明の一態様(θ=0°)及びその
効果を説明するものである。
【図7】図7は、本発明の一態様(θ≒45°)及びそ
の効果を説明するものである。
【図8】図8は、本発明の一態様(θ=90°)及びそ
の効果を説明するものである。
【図9】図9は、従来技術(θ<0°)及びその影響を
説明するものである。
【符号の説明】
100…感光体ドラム(潜像担持体)、3…現像ユニッ
ト(現像装置)、30…現像ロール、31…小アジテー
タ(第一供給部材)、32…大アジテータ(第二供給部
材)、35…ゴムブレード、300…ハウジング(現像
ハウジング)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 世古 丈裕 神奈川県海老名市本郷2274番地、富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 (72)発明者 入戸野 英二 神奈川県海老名市本郷2274番地、富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 Fターム(参考) 2H077 AB03 AB04 AB13 AB14 AB15 AB18 AC03 AD06 AD13 AD23 BA08 CA11

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潜像担持体に対峙されて回転する現像ロ
    ールと、当該現像ロールの下方に配設されて回転し当該
    現像ロールに現像剤を供給する第一供給部材と、当該現
    像ロールを収容する開口領域と当該第一供給部材を収容
    する第一領域とが形成される現像ハウジングとを備える
    現像装置において、 当該現像剤が開口領域から現像ハウジングの外部へ吹き
    出すのを防止する整流部材を当該第一領域と開口領域と
    の間に有することを特徴とする現像装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014041261A (ja) * 2012-08-22 2014-03-06 Canon Inc 現像装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置
JP7347031B2 (ja) 2019-09-04 2023-09-20 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 現像装置及び画像形成装置

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JP2014041261A (ja) * 2012-08-22 2014-03-06 Canon Inc 現像装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置
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