JP2002168602A - 雌ねじ位相測定装置 - Google Patents
雌ねじ位相測定装置Info
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Abstract
れたねじ溝の位相ずれを簡便に測定することが可能な雌
ねじ位相測定装置を提供する。 【解決手段】ナット部材5の軸方向端面に当接する基準
面22を備えた位置決めパレット20と、この位置決め
パレット20上で上記ナット部材5を周方向及び半径方
向へ位置決めする位置規制手段と、上記位置決めパレッ
ト20上に固定されたナット部材5の内部に挿入される
と共にナット部材5の軸方向に沿って進退自在な測定ロ
ッド40と、この測定ロッド40に装着されると共にナ
ット部材5の内周面に形成されたねじ溝4の断面形状に
適合する測定子41と、この測定子41を上記ねじ溝4
内に圧接させ又は該ねじ溝4から離間させる操作機構
と、上記測定子41とねじ溝4との係合によって生じた
測定ロッド40の進退量を計測する計測器47とから構
成した。
Description
面に形成された螺旋状の雌ねじ、例えば、ボールねじに
おけるナット部材の内周面に形成された螺旋状のボール
転動溝のような雌ねじについて、上記ナット部材の内周
面の所定の位置に対して該雌ねじが形成されているか否
かを検査する際に使用される雌ねじ位相測定装置に関す
る。
螺旋状のボール転動溝が形成されたねじ軸と、内周面に
ねじ軸側のボール転動溝と対向する螺旋状の負荷転動溝
を有し、ボールを介して上記ねじ軸に螺合するナット部
材とから構成されており、ねじ軸の回転に応じてナット
部材が該ねじ軸の軸方向へ移動するように構成されてい
る。このように構成されるボールねじでは、ナット部材
とねじ軸とが相対的に回転すると、上記ボールはねじ軸
のボール転動溝及びナット部材の負荷転動溝の間で荷重
を負荷しながら転動するが、ナット部材がねじ軸の軸方
向の全長にわたって移動し得るよう、かかるナット部材
にはボールの無限循環路が形成されており、ねじ軸の回
転に伴ってナット部材の負荷転動溝の終端に到達したボ
ールはリターンパイプ等の無負荷通路を経て負荷転動溝
の始端に戻されるようになっている。
るための具体的構成としては、ナット部材の周壁を貫通
する略U字状のリターンパイプを用い、ねじ軸のボール
転動溝を転動するボールをこのリターンパイプを通して
ホール転動溝の数巻分だけ元に戻すように構成したもの
や、デフレクタと呼ばれる駒状部材をナット部材の内周
面に嵌合させ、このデフレクタを通してボールがねじ軸
のボール転動溝を一巻分だけ乗り越えて元に戻るように
構成したものが知られている。また、ナット部材に対し
その軸方向の全長にわたって負荷転動溝を形成すると共
に軸方向に沿って直線状のボール戻し孔を形成してお
き、ナット部材の一方の端面に装着したエンドキャップ
を用いて負荷転動溝から転がり出たボールを上記ボール
戻し孔に送り込み、このボール戻し孔から転がり出たボ
ールを反対側の端面に装着したエンドキャップで負荷転
動溝の始端に戻すように構成したものも知られている。
であっても、ナット部材の内周面に形成される負荷転動
溝は該ナット部材の周方向に関して所定の位相で、すな
わち周方向の所定の位置を始端として螺旋状に形成され
ている必要がある。たとえ、かかる負荷転動溝が所定の
リードで螺旋状に形成されているとしても、位相がずれ
ている場合には、負荷転動溝の始端及び終端をリターン
パイプ、デフレクタ又はエンドキャップに形成された無
負荷通路の入り口と精度良く合致させることが困難とな
り、ボールの無限循環に大きな抵抗が作用したり、循環
そのものが困難になるといった不具合が生じてしまう。
マシニングセンタが用いられており、加工基準面となる
軸方向の端面加工や、孔開け加工、負荷転動溝の加工等
を1台の加工機によって行っていた。すなわち、ナット
部材として加工されるワークを該加工機に対して一回取
り付ければ、負荷転動溝の加工も含めた種々の加工が総
てなされるようになっていたのである。しかし、近年で
は生産効率を高めることを目的として、負荷転動溝の加
工をブローチ加工機によって行うことが行われている。
この場合、ワークをマシニングセンタに取り付けて端面
加工や孔開け加工を施した後、かかるワークをマシニン
グセンタからブローチ加工機に取付直すことが必要とな
り、ワークを取付直す際の誤差等に起因して負荷転動溝
の位相ずれが発生してしまう恐れがある。仮に位相ずれ
が発見された場合には、その原因を究明するため長期に
わたって生産ラインを停止させなければならないことか
ら、かかる事態が発生するのを防止するため、各生産ラ
インではブローチ加工後の負荷転動溝に関し、比較的頻
繁に負荷転動溝の位相ずれの測定を行う必要が生じてい
る。
易に測定する装置が存在せず、かかる測定は熟練者のみ
が手間をかけて行い得るものであった。このため、位相
ずれ測定の度毎に生産ラインを長時間停止させる必要が
生じ、生産効率を低下させる大きな問題点となってい
た。
ものであり、その目的とするところは、熟練者でなくと
もナット部材の内周面に形成されたねじ溝の位相ずれを
簡便に測定することが可能な雌ねじ位相測定装置を提供
することにある。
に、本発明の雌ねじ位相測定装置は、ナット部材の内周
面に螺旋状に形成されたねじ溝の位相を測定する装置で
あって、上記ナット部材の軸方向端面に当接する基準面
を備えた位置決めパレットと、この位置決めパレット上
で上記ナット部材を周方向及び半径方向へ位置決めする
位置規制手段と、上記位置決めパレット上に固定された
ナット部材の内部に挿入されると共にナット部材の軸方
向に沿って進退自在な測定ロッドと、この測定ロッドに
装着されると共にナット部材の内周面に形成されたねじ
溝の断面形状に適合する測定子と、この測定子を上記ね
じ溝内に圧接させ又は該ねじ溝から離間させる操作機構
と、上記測定子とねじ溝との係合によって生じた測定ロ
ッドの進退量を計測する計測器とから構成されることを
特徴とするものである。
は、前述したボールねじのナット部材の内周面に形成さ
れた負荷転動溝の位相ずれ測定にのみ利用し得るもので
はなく、ねじ軸とナット部材とが滑り接触するタイプの
ねじ案内機構における雌ねじの位相ずれの測定等、種々
の雌ねじの位相ずれの測定に利用し得るものである。
の雌ねじ位相測定装置を詳細に説明する。図1は本発明
の測定装置によって位相ずれが測定されるボールねじを
示すものである。このボールねじ1は、外周に螺旋状の
ボール転動溝2が形成されたねじ軸3と、内周に上記ボ
ール転動溝2と対応する螺旋状の負荷転動溝4が形成さ
れたナット部材5とから構成され、互いに対向するこれ
らボール転動溝2及び負荷転動溝4によって多数のボー
ル6が転動自在に介装される螺旋状の負荷ボール通路が
構成されている。
形状に形成されており、中実部9には軸方向に貫通する
ボール戻し通路10が設けられる一方、かかるナット部
材5の両端面には一対のエンドキャップ11が取り付け
られるようになっている。このエンドキャップ11には
前記負荷ボール通路の端部とボール戻し通路10の端部
とを連通する方向転換路が設けられており、一対のエン
ドキャップ11,11をナット部材5に固定することで
ボール6の無限循環路が形成されるようになっている。
対回転によって上記負荷ボール通路7から転がり出たボ
ール6は、一方のエンドキャップ11に形成された方向
転換路を通じて上記ボール戻し通路10に送り込まれ、
かかるボール戻し通路10を転動した後に他方のエンド
キャップ11の方向転換路12を通じて再度負荷ボール
通路に送りこまれる。この実施例のボールねじ装置装置
は循環するボール列60,60が2条組み込まれてお
り、各ボール列は別個の無限循環路を循環するようにな
っている。
置10の一実施例を示すものであり、この測定装置は図
1に示したボールねじ1のナット部材5について、その
内周面に形成された負荷転動溝4の位相ずれを測定し得
るようになっている。この測定装置10は、ナット部材
5の固定及び位置決め機能を備えたトップテーブル11
と、このトップテーブル11上に固定されたナット部材
5の位相ずれを測定するための測定機構が搭載されたア
ンダーテーブル12とから構成されており、アンターテ
ーブル12の四隅に立設された支柱13によってトップ
テーブル11が支えられている。尚、図1中の符号14
はアンダーテーブル12の下面側の四隅に設けられた脚
部である。
ト部材5を載置するための位置決めパレット20が固定
されている。この位置決めパレット20はフランジ部2
1を備えた中空円筒状に形成されており、かかる円筒部
をトップテーブル11に嵌合させると共に図示外のボル
トでフランジ部21をトップテーブル11に締結するよ
うにして固定されている。また、ナット部材5の軸方向
の端面と接触する位置決めパレット20の上面22は、
かかるナット部材5の軸方向の位置決め基準面となって
いる。この基準面22にはナット部材5に開設されたボ
ール戻し通路10に嵌合する位置決めピン26が立設さ
れており、ナット部材5を位置決めパレット20にセッ
トする際に、そのボール戻し通路10を上記位置決めピ
ン26に嵌合させることにより、かかるナット部材5が
周方向及び半径方向について位置決めされるようになっ
ている。すなわち、この位置決めピン26が本発明の位
置規制手段に相当する。更に、上記トップテーブル11
上にはナット部材5を位置決めパレット20の基準面2
2に押圧するクランプ手段23が設けられており、この
クランプ手段23に備えられた規制板24をナット部材
5の端面に当接させると共に、やはりクランプ手段23
に備えられた調整ねじ25を回すことで、ナット部材5
が位置決めパレット20の基準面22に向けて押しつけ
られ、かかるナット部材5の軸方向の位置決めを確実に
行い得るようになっている。
線案内装置30を介して可動テーブル31が取り付けら
れている。この直線案内装置30は、アンダーテーブル
12に固定された軌道レール30aと、この軌道レール
30aに沿って移動自在なスライダ30bとから構成さ
れており、上記可動テーブル31を図2の紙面左右方向
に沿って自在に案内し得るようになっている。また、ア
ンダーテーブル12上の可動テーブル31の一側にはス
タッド32が立設されており、このスタッド32と可動
テーブル31の間には該可動テーブル32を常に紙面左
方向へ付勢するスプリング33が張設されている。
位置決めパレット20の中空部に対応して略L字状のホ
ルダー34が立設されている。このホルダー34はナッ
ト部材5の中空部内に挿入される測定ロッド40を鉛直
方向に関して移動自在に支承している。この測定ロッド
40は直線案内装置の軌道レールをそのまま利用したも
のであり、この軌道レール40に対して移動自在に係合
するスライダ40aが上記ホルダー34に固定されてい
る。これにより、測定ロッド40としての軌道レールが
ホルダー34に対して鉛直方向に移動自在に支承されて
いる。また、この測定ロッド40は位置決めパレット2
0の中空部内を貫通して、かかる位置決めパレット20
の基準面22から上方へ突出しており、ナット部材5を
位置決めパレット20に対して装着した際には、測定ロ
ッド40の先端がナット部材5の中空部内に挿入される
ようになっている。
測定子41が装着されており、この測定装置では、かか
る測定子41をナット部材の5内周面に形成された負荷
転動溝4内に圧接させることによって、かかる負荷転動
溝4の位相ずれを測定し得るように構成されている。測
定子41は負荷転動溝4を転動するボール6と同一直径
の球状に形成されると共に、上記測定ロッド40の側面
に固定されており、上記位置決めパレット20上に固定
されたナット部材5の負荷転動溝4に対して、上記スプ
リング33の付勢力を利用して圧接するようになってい
る。
ーブル31上に揺動自在に設けられた伝達リンク42の
一端に上方から乗っかっている。この伝達リンク42は
可動テーブル31上に設けられた支持壁43に対して支
軸44を介して支えられており、かかる支軸44は伝達
リンク42の長手方向の略中央に設けられている。ま
た、伝達リンク42の他端には上方からスライドピン4
5が乗っかっており、上記伝達リンク42の揺動に合わ
せてスライドピン45が上下動するようになっている。
スライドピン45は可動テーブル31上に立設された円
筒状のガイド部材46に収容されて、かかるガイド部材
46の中空部内を上下動するように構成されている。更
に、このガイド部材46はトップテーブル11を貫通し
て上方へ突出しており、その上端には計測器としてのイ
ンジゲータ47が装着されている。インジゲータ47か
ら突出するプルーブ48はガイド部材46の中空部に対
して上端側の開口から挿入されており、かかる中空部内
で上記スライドピン45の上端面と接触している。
びスライドピン45の関係を示すものであり、分図bは
分図aの状態から測定ロッド40が僅かに下降した状態
を示している。このように、上記測定ロッド40が僅か
に下降して伝達リンク42の一端を上方から押圧する
と、かかる伝達リンク42が支軸44を中心として揺動
し、該伝達リンク42の他端に乗っかっているスライド
ピン45が僅かに押し上げられる。これにより、スライ
ドピン45の上端面に接しているインジゲータ47のプ
ルーブ48も押し上げられ、インジゲータ47がスライ
ドピン45の移動量を指示するようになっている。すな
わち、測定ロッド40の移動量に応じた値がインジゲー
タ47によって指示されることになる。
の付勢力に抗して可動テーブル31を一定の位置に係止
するための操作ハンドル50が設けられている。かかる
操作ハンドル50はアンダーテーブル12又はトップテ
ーブル11に対して回転自在に設けられており、図4に
示すように、操作ハンドル50の回転軸51には偏心カ
ム52が取り付けられている。また、可動テーブルに立
設された支持壁にはカムフォロワ53が取り付けられて
おり、上記スプリング33の付勢力によってこのカムフ
ォロワ53が偏心カム52のカム面に対して常に当接す
るように構成されている。このため、図4の分図bに示
すように操作ハンドル50を回転させると、偏心カム5
2のカム面に接するカムフォロワ53が可動テーブル3
1の移動方向に沿って押圧され、スプリング33の付勢
力に抗して可動テーブル31を図2の紙面右方向(図4
の紙面左方向)へ移動させ、測定準備位置に設定するこ
とができるようになっている。また、操作ハンドル50
を図4の分図bの状態から分図aの状態に設定すると、
可動テーブル31はスプリング33の付勢力によって図
2の紙面左方向(図4の紙面右方向)へ移動することに
なる。
装置は、先ず、操作ハンドル50を図4(b)に示す位
置に操作して可動テーブル31を測定準備位置に設定し
た後、この状態でナット部材5を位置決めパレット20
に固定する。このとき、ナット部材5の中空部内に挿入
される測定ロッド40の測定子41はナット部材5の負
荷転動溝4からは離間した状態にあり、ナット部材5と
測定ロッド40との干渉を気にすることなく、かかるナ
ット部材5を位置決めパレット20上に固定することが
できる。このようにしてナット部材5の固定が終了した
ならば、操作ハンドル50を図4(a)に示す位置に操
作し、可動テーブル31をスプリング33の付勢力によ
って測定準備位置から移動させる。これにより、測定ロ
ッド40に保持された球状の測定子41はナット部材5
の内周面に押しつけられ、かかるナット部材5の内周面
に形成された螺旋状の負荷転動溝4内に入り込む。測定
子41はボール6と同じ直径の球状に形成されているこ
とから、ボール6と同じように負荷転動溝4に入り込
み、上記スプリング33の付勢力によって負荷転動溝4
と係合する。
ット部材5の内周面に形成された負荷転動溝4と測定ロ
ッド40の測定子41とが正対しておらず、僅かにずれ
ている場合には、測定子41が負荷転動溝4に完全に収
まらず、かかる負荷転動溝4の淵に接触することにな
る。しかし、測定ロッド40はスプリング33の付勢力
によってナット部材5の内周面へ押し付けられており、
しかも測定ロッド40は鉛直方向へ移動自在に保持され
ていることから、分図bに示すように、測定子41は上
記付勢力によって自ずから負荷転動溝4の内部に収ま
り、これに伴って測定ロッド40が上下動することにな
る。つまり、ナット部材5の負荷転動溝4が測定子41
に対してずれている分だけ、測定ロッド40が上下動
し、この測定ロッド40の上下への移動量が前述したイ
ンジゲータ47によって表示されることになる。
ずれを測定する際には、図6の分図aに示すように、先
ずは負荷転動溝4が位相ずれなく高精度に形成されたマ
スターナット60を位置決めパレット20上に固定し、
この状態でマスターナット60の負荷転動溝に対して測
定作業を行い、インジゲータ47の表示の零点調整を行
う。次に、マスターナット60を位置決めパレット20
から取り外して、今度は位相ずれを測定するナット部材
5を該位置決めパレット20上に固定し、同じように測
定作業を行う。このとき、マスターナット60の負荷転
動溝に対して測定対象であるナット部材5の負荷転動溝
4の位相がずれていれば、分図bに示すように、インジ
ゲータ47の表示が位相ずれの量に応じて変化すること
になる。そして、この位相ずれ量が予め定められた誤差
の範囲内に収まっているのであれば、測定したナット部
材5は製品として合格であり、同一の生産ラインによっ
て製造されたナット部材5についても負荷転動溝4の位
相ずれが許容範囲内であると判断することができる。
0を操作するのみで行えるので、熟練した作業者でなく
とも短時間で簡単に実施することができ、ある程度の頻
度で実施したとしても、ナット部材5の生産効率を損な
うことがない。従って、このような測定作業を各生産ラ
インについて定期的に行うことにより、許容範囲を超え
て負荷転動溝4の位相ずれが生じたナット部材5が製造
されるのを未然に防ぐことが可能となる。
には、前述したマスターナット60ではなく、図7に示
すような円筒状のゲージ70を用い、かかるゲージ70
の上面に測定子41を乗せるようにして零点調整を行っ
ても良い。測定子41はボール6と同一の直径Daに形
成されていることから、ゲージ70の高さをhとすれ
ば、これに測定子(ボール)の半径Da/2を加算した
数値が位相ずれなく形成された負荷転動溝4の基準面2
2に対する距離ということになる。このため、ナット部
材5を位置決めパレット20に固定して測定を行えば、
インジゲータ47に示された量だけ、負荷転動溝4がナ
ット部材5の軸方向へずれて形成されていることを把握
することができる。
に用いるではインジゲータ47としてアナログ式のもの
を示したが、これをデジタル式のインジゲータとしても
良いことは勿論である。
じの位相測定装置によれば、雌ねじのねじ溝に対して測
定子を圧接させた際に生じる測定ロッドの上下動を計測
器から読み取ることにより、熟練者でなくとも簡便な操
作で短時間に雌ねじの位相ずれを測定することができ、
ある程度の頻度でこのような測定作業を実施したとして
も、ナット部材の生産効率を損なうことがなく、この装
置を用いて定期的に位相ずれの測定作業を行うことによ
り、許容範囲を超えて雌ねじの位相ずれが生じたナット
部材が製造されるのを未然に防止することが可能とな
る。
を測定可能なボールねじの一例を示す斜視図である。
面断面図である。
タの表示との関係を説明する図である。
動きとの関係を説明する図である。
溝に圧接した際の測定ロッドの動きを説明する図であ
る。
動溝の位相ずれを測定する手順を説明する図である。
相ずれを測定する手順を説明する図である。
置決めパレット、22…基準面、40…測定ロッド、4
1…測定子、47…インジゲータ(計測器)
Claims (3)
- 【請求項1】 ナット部材の内周面に螺旋状に形成され
たねじ溝の位相を測定する装置であって、 上記ナット部材の軸方向端面に当接する基準面を備えた
位置決めパレットと、この位置決めパレット上で上記ナ
ット部材を周方向及び半径方向へ位置決めする位置規制
手段と、上記位置決めパレット上に固定されたナット部
材の内部に挿入されると共にナット部材の軸方向に沿っ
て進退自在な測定ロッドと、この測定ロッドに装着され
ると共にナット部材の内周面に形成されたねじ溝の断面
形状に適合する測定子と、この測定子を上記ねじ溝内に
圧接させ又は該ねじ溝から離間させる操作機構と、上記
測定子とねじ溝との係合によって生じた測定ロッドの進
退量を計測する計測器とから構成されることを特徴とす
る雌ねじ位相測定装置。 - 【請求項2】 上記操作機構は測定者によって操作され
るハンドレバーを備え、このハンドレバーの設定位置に
応じて上記測定子がナット部材のねじ溝と係合又は離間
することを特徴とする請求項1記載の雌ねじ位相測定装
置。 - 【請求項3】 上記ナット部材の内周面には螺旋状のボ
ール転動溝が形成されており、上記測定子はこのボール
転動溝を転動するボールと同じ直径の球状に形成されて
いることを特徴とする請求項1又は2記載の雌ねじ位相
測定装置。
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