JP2002168148A - ハウジング - Google Patents

ハウジング

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JP2002168148A JP2000368758A JP2000368758A JP2002168148A JP 2002168148 A JP2002168148 A JP 2002168148A JP 2000368758 A JP2000368758 A JP 2000368758A JP 2000368758 A JP2000368758 A JP 2000368758A JP 2002168148 A JP2002168148 A JP 2002168148A
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雅和 山▲崎▼
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水冷式オイルクーラが取り付けられたハウジ
ングにおいて、オイルクーラに対して冷却水を給排する
冷却水通路の流路抵抗を小さくして、オイルクーラの熱
交換の効率を向上させる。また、部品点数および組立工
数を削減し、メンテナンスの作業性を向上させる。 【解決手段】 水冷式内燃機関の機関本体に取り付けら
れたハウジングとしてのブラケット13に形成された取付
座21の合わせ面21aには、冷却水入口および冷却水出口
が設けられた水冷式オイルクーラが取り付けられる。ブ
ラケット13には、さらに、冷却水ポンプのポンプ室32
と、ポンプ室32に連通する吸入路33および吐出路34と、
ブラケット13内で吐出路34に連通する第1連通路37と、
ブラケット13内で吸入路33に連通する第2連通路38a,3
8b,38cとが形成され、第1連通路37および第2連通路3
8a,38b,38cは、合わせ面21aにて、オイルクーラの冷
却水入口および冷却水出口にそれぞれ連通する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、水冷式内燃機関
の機関本体に取り付けられたハウジングであって、潤滑
系のオイルを冷却する水冷式オイルクーラが取り付けら
れたハウジングに関し、詳細には、ハウジングに形成さ
れた冷却水通路およびオイル通路の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、水冷式内燃機関の潤滑系に設けら
れてオイルポンプから吐出されたオイルを冷却する水冷
式オイルクーラに対する冷却水の供給および排出は、外
部配管を通じて行われている。例えば、特開平9−13
935号公報には、内燃機関の機関本体に取り付けられ
たサーモスタットハウジングにオイルクーラが取り付け
られ、該オイルクーラの冷却水入口には、機関本体に形
成されて、機関本体内に設けられた冷却水ポンプに連通
する冷却水出口が、外部配管を介して連通され、オイル
クーラの冷却水出口は、サーモスタットハウジングの冷
却水入口に外部配管を介して連通される技術が開示され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来技術で
は、機関本体内に設けられた冷却水ポンプから吐出され
た冷却水が外部配管を介して、機関本体に取り付けられ
たサーモスタットハウジングに取り付けられたオイルク
ーラに供給されるので、冷却水ポンプからオイルクーラ
に至るまでの冷却水通路が長くなって、流路抵抗が増大
し、大流量の冷却水を流すことが困難になるため、オイ
ルクーラの冷却効率が低くなる難点があり、また冷却効
率を高めるために、大流量の冷却水をオイルクーラに供
給しようとすると、冷却水ポンプが大型化することにな
る。さらに、オイルクーラには、冷却水出口から機関本
体を通った冷却水が供給されるため、その冷却水は機関
本体を通る間に水温が上昇しており、オイルクーラでの
冷却効率の点で改善の余地があった。また、外部配管が
使用されるため、ジョイントパイプ等が必要となること
から部品点数および組立工数が多くなって、生産性が良
好でなく、さらにオイルクーラのメンテナンスの際に
は、ジョイントパイプ等を外す必要があって、その作業
性も良好とはいえなかった。
【0004】本願発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたものであり、請求項1ないし請求項3記載の発明
は、水冷式オイルクーラが取り付けられたハウジングに
おいて、オイルクーラに対して冷却水を給排する冷却水
通路の流路抵抗を小さくして、オイルクーラの熱交換の
効率を向上させることを共通の目的とする。そして、請
求項2記載の発明は、さらに、オイルクーラに対して冷
却水を給排する外部配管を不要として、部品点数および
組立工数を削減し、メンテナンスの作業性を向上させる
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段および発明の効果】本願の
請求項1記載の発明は、水冷式内燃機関の機関本体に取
り付けられたハウジングであって、冷却水入口および冷
却水出口が設けられた水冷式オイルクーラが取り付けら
れたハウジングにおいて、前記ハウジングには、冷却水
ポンプのポンプ室と、該ポンプ室に連通する吸入路およ
び吐出路と、前記ハウジング内で前記吐出路に連通する
第1連通路と、前記ハウジング内で前記吸入路に連通す
る第2連通路とが形成され、前記吐出路は前記第1連通
路を介して前記冷却水入口に連通され、前記吸入路は前
記第2連通路を介して前記冷却水出口に連通されたハウ
ジングである。
【0006】この請求項1記載の発明によれば、水冷式
オイルクーラが取り付けられたハウジングに冷却水ポン
プのポンプ室、吸入路および吐出路が形成され、しかも
ハウジングに形成されると共に、ハウジング内で吐出路
および吸入路に連通する第1,第2連通路を介してオイ
ルクーラに対する冷却水の給排がなされるので、冷却水
ポンプとオイルクーラとの間の冷却水の通路が短くな
り、流路抵抗が小さくなる。また、オイルクーラには、
ポンプ室から吐出されてハウジングから流出する前の冷
却水が、吐出路から第1連通路を経て供給されるため、
ラジエータで冷却されて低温となっている冷却水は、冷
却水が冷却水ポンプへの吸入時および吐出時に機関本体
を通過するために加熱される前記従来技術とは異なり、
低温状態のままオイルクーラに供給される。
【0007】その結果、次の効果が奏される。すなわ
ち、冷却水ポンプとオイルクーラとの間の冷却水の通路
が短くなり、流路抵抗が小さくなるので、大流量の冷却
水をオイルクーラに供給することができて、オイルクー
ラの熱交換の効率が向上するうえ、冷却水ポンプが大型
化することもない。さらに、オイルクーラが取り付けら
れるハウジングに、冷却水ポンプのポンプ室、該ポンプ
室に連通する吸入路と吐出路、およびそれらに連通する
第1連通路と第2連通路の全てが形成されているので、
部品点数の大幅な削減が可能であり、また著しく組立作
業性が向上する。また、オイルクーラには冷却水ポンプ
から吐出されてハウジングから流出する前の低温の冷却
水を供給することが可能となるため、オイルクーラにお
ける冷却効率が一層向上する。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載のハ
ウジングにおいて、前記オイルクーラは、前記ハウジン
グに形成された合わせ面に接合して取り付けられ、前記
第1連通路および前記第2連通路は、前記合わせ面に
て、前記冷却水入口および前記冷却水出口にそれぞれ連
通するものである。
【0009】この請求項2記載の発明によれば、第1連
通路と冷却水入口との連通、および第2連通路と冷却水
出口とのそれぞれの連通は、ハウジングの合わせ面にオ
イルクーラを接合することにより、合わせ面にてなされ
るので、合わせ面にて冷却水の受け渡しが行われる。ま
た、オイルクーラのメンテナンスの際は、オイルクーラ
をハウジングから外すだけでよく、前記従来技術のよう
に外部配管をさらに外す必要がない。
【0010】その結果、請求項1記載の発明の効果に加
えて、次の効果が奏される。すなわち、第1連通路と冷
却水入口との連通、および第2連通路と冷却水出口との
それぞれの連通は、ハウジングの合わせ面にオイルクー
ラを接合することにより、合わせ面にてなされるので、
それらを連通させるための外部配管が不要となって、オ
イルクーラが取り付けられたハウジングを組み立てる際
の部品点数が削減されて、コストが削減され、さらにそ
れらの連通は合わせ面にオイルクーラを接合することに
より完了するので、組立工数が削減される。また、オイ
ルクーラのメンテナンスの際は、オイルクーラに冷却水
を給排する外部配管を外す必要がなく、ハウジングから
オイルクーラを外すだけであるので、メンテナンスの作
業性が向上する。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項2記載のハ
ウジングにおいて、前記吐出路は、前記合わせ面と対面
する方向から見て、前記合わせ面と重なる位置にあり、
前記第1連通路の前記合わせ面にて開口する出口は、直
線状の通路により前記吐出路と連通するものである。
【0012】この請求項3記載の発明によれば、吐出路
と合わせ面とは合わせ面から見て重なる位置にあり、合
わせ面にてオイルクーラの冷却水入口と連通する第1連
通路の出口は、屈曲することがない直線状の通路で吐出
路と連通するので、吐出路と第1連通路の出口とが最短
通路で連通可能となる。
【0013】その結果、請求項2記載の発明の効果に加
えて、次の効果が奏される。すなわち、吐出路と第1連
通路の出口との連通が最短通路で連通可能となるので、
オイルクーラに冷却水を供給する冷却水通路の流路抵抗
を極力小さくすることができて、オイルクーラの熱交換
の効率が一層向上する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施例を図1〜
図17を参照して説明する。図1〜図14は、本願発明
の第1実施例を説明するためのもので、この第1実施例
において、内燃機関Eは、車両に搭載される頭上カム軸
式の水冷式の直列4気筒4サイクル内燃機関であり、図
1、図2に図示されるように、シリンダブロック1の上
端にシリンダヘッド2およびヘッドカバー3が順次重ね
られて一体に結合される一方、シリンダブロック1の下
端にロアブロック4が結合され、該ロアブロック4の下
端にオイルパン5が結合される。そして、シリンダブロ
ック1とロアブロック4との合わせ面を含む平面上に回
転軸線を有するクランク軸6が、主軸受を介してシリン
ダブロック1に回転自在に支持される。
【0015】ここで、シリンダブロック1とシリンダヘ
ッド2とヘッドカバー3とロアブロック4とオイルパン
5とにより内燃機関Eの機関本体が形成され、シリンダ
ブロック1の下部とロアブロック4とオイルパン5とに
よりクランク室17(図9参照)が形成される。そして、
シリンダブロック1の右端には、シリンダヘッド2に設
けられた吸気弁および排気弁をクランク軸6の回転に同
期させて開閉作動させるカム軸とクランク軸6との間に
掛け渡されたタイミングチェーンが配置され、該右端と
の間で該タイミングチェーンを収容するチェーン室を形
成するチェーンカバー7が、該右端にボルトにより締結
される。
【0016】シリンダブロック1には、左右方向を指向
するクランク軸6側から若干後傾して延びる中心軸線を
有する4つのシリンダ8(図9参照)が設けられ、前記
各シリンダ8のボア8a内にピストン(図示されず)が摺
動自在に嵌合し、該ピストンの往復動がコンロッドを介
してクランク軸6の回転動に変換される。
【0017】なお、この第1実施例において、「前後左
右」は、特に断らない限り、車両を基準としたときの
「前後左右」を意味するものとする。
【0018】シリンダブロック1の前面には、吸気マニ
ホルド等から構成される吸気装置9が配置され、シリン
ダブロック1の後面には、排気マニホルド等から構成さ
れる排気装置10が配置される。そして、吸気装置9の一
側方である右方には、シリンダヘッド2、シリンダブロ
ック1およびロアブロック4にボルトにより締結される
補機用の複数のブラケットが配置される。すなわち、シ
リンダヘッド2の前面右部には、第1ブラケット11がボ
ルトにより締結され、該第1ブラケット11に、油圧式パ
ワーステアリング用の油圧を発生する油圧ポンプ14が取
り付けられ、シリンダブロック1の前面右部の下部およ
びロアブロック4の前面右部には、第2ブラケット12が
ボルトにより締結され、該第2ブラケット12に空調用の
コンプレッサ15が取り付けられる。さらに、第1,第2
ブラケット11,12の間に位置するシリンダブロック1の
前面右部の中央部には、後述するように、機関本体に取
り付けられるハウジングとしての金属製、例えばアルミ
ニウム合金製の第3ブラケット13がボルトにより締結さ
れ、第3ブラケット13に、交流発電機Gおよび冷却水ポ
ンプPのポンプボディ31(図3参照)が取り付けられ
る。
【0019】そして、図1に図示されるように、クラン
ク軸6の、チェーンカバー7を貫通して右方に延びる右
軸端部には駆動プーリ6aが結合され、該駆動プーリ6a、
油圧ポンプ14の油圧ポンププーリ14a、交流発電機Gの
発電機プーリG3、コンプレッサ15のコンプレッサプーリ
15aおよび冷却水ポンプPの冷却水ポンププーリP1に
は、テンショナAにより張力調整される無端ベルト16が
巻き掛けられている。それゆえ、これら補機は、駆動プ
ーリ6aから無端ベルト16を介して伝達されるクランク軸
6の動力により回転駆動される。
【0020】図3〜図8を参照すると、第3ブラケット
13には、その前面の上下方向での略中央部に配置される
交流発電機Gを取り付けるための3つの支持腕20a,20
b,20cと、第3ブラケット13の左側面の上下方向での略
中央部に位置して円筒状の水冷式オイルクーラCが取り
付けられる第1取付座21と、該左側面で第1取付座21の
下方に位置してサーモスタットケースTが取り付けられ
る第2取付座22と、第3ブラケット13の右側面の下部か
ら中央部に渡って位置して冷却水ポンプPのポンプボデ
ィ31が取り付けられる第3取付座23と、該第3取付座23
を有すると共に第3取付座23にて開口するポンプ室32を
形成する冷却水ポンプPのポンプケース30と、第3ブラ
ケット13の上部に位置してテンショナAが取り付けられ
る第4取付座24と、第3ブラケット13の上部であって第
4取付座24の前方に位置して前上方に傾斜して延びるオ
イルフィルタFの円筒状のフィルタケース40と、第3ブ
ラケット13の背面の上下方向での略中央部に位置して、
シリンダブロック1に形成された主取付座26の合わせ面
26a(図7参照)に接合される固定部25とが形成され
る。
【0021】さらに、図4〜図6を参照すると、第3ブ
ラケット13には、第3ブラケット13を前後方向に貫通す
る貫通孔H1〜H6をそれぞれ有するボス部からなる6つの
締結部K1〜K6が形成され、第3ブラケット13は各貫通孔
H1〜H6に挿通されるボルト(図1に、貫通孔H1に挿通さ
れるボルトB1が図示されている)によりシリンダブロッ
ク1に締結される。具体的には、第3ブラケット13の背
面において、それら締結部K1〜K6は、第3ブラケット13
の上部と中央部との間の第1,第2締結部K1,K2、すな
わちフィルタケース40および第4取付座24と固定部25と
の間で、かつ第1取付座21に隣接して第3ブラケット13
の左部に位置する第1締結部K1、および第3ブラケット
13の右部に位置する第2締結部K2と、第3ブラケット13
の最下部の左右1対の第3,第4締結部K3,K4と、第3
ブラケット13の中央部の上下1対の第5,第6締結部K
5,K6とから構成され、そのうち第2,第5,第6締結
部K2,K5,K6は、主取付座26の合わせ面26aと接合する
固定部25の合わせ面25aに配置され、第1,第3,第4
締結部K1,K3,K4は固定部25の周囲に配置される。
【0022】そして、図6に図示されるように、第1締
結部K1は、第2,第5締結部K2,K5および後述する第3
供給オイル通路56のオイル出口56bの近傍と、それぞれ
補強リブR1,R2,R3で連結され、第3締結部K3は、第6
締結部K6と補強リブR4で連結され、第4締結部K4は、オ
イルフィルタFに連通する後述する流入オイル通路50の
オイル入口50aの近傍と補強リブR5で連結される。それ
ゆえ、第1,第3,第4締結部K1,K3,K4は、固定部25
と補強リブR1〜R5で連結される。さらに、第3,第4締
結部K3,K4は、補強リブR6により相互に連結される。
【0023】一方、図5に図示されるように、第3ブラ
ケット13の前面において、第2締結部K2は下方に延びる
補強リブR7によりポンプケース30と連結され、第3締結
部K3と第4締結部K4とが補強リブR8により相互に連結さ
れ、第4締結部K4は、さらに、後述する左右1対の下方
支持腕20a,20bを相互に連結する補強リブR11と、補強
リブR9により連結され、該補強リブR11にはフィルタケ
ース40の下部から下方に延びる補強リブR12が直交して
連結され、また、第6締結部K6は、左側の下方支持腕20
aと補強リブR10により連結される。
【0024】さらに、フィルタケース40の外周面の左部
には、フィルタケース40の上部から第1取付座21に、フ
ィルタケース40の中心軸線に沿って延びる補強リブR13
が設けられて、フィルタケース40の剛性が高められ、さ
らに該補強リブR13から水平方向に後述する上方支持腕2
0cの左側面に至る補強リブR14が設けられて、上方支持
腕20cの剛性が高められる。
【0025】フィルタケース40、第1取付座21、第4取
付座24および固定部25は、その性質上比較的剛性が高い
部分であり、第1,第2締結部K1,K2は、そのようなフ
ィルタケース40および第4取付座24と固定部25との間に
あり、さらに第1締結部K1は、第1取付座21に隣接して
いるので、第3ブラケット13は、ボルトの締付け力を大
きくして強固にシリンダブロック1に締結されるうえ、
それによって締結箇所を削減できる。さらに、各締結部
K1〜K6に連結される前記補強リブR1〜R10により、各締
結部K1〜K6の剛性をさらに高めることができる。
【0026】図3、図5、図7、図8に図示されるよう
に、第3ブラケット13と一体に形成されて、交流発電機
Gが取り付けられる支持腕20a,20b,20cは、第3ブラ
ケット13の下部から前方に略水平に延びる左右一対の下
方支持腕20a,20bと、フィルタケース40の外周面の下部
から前方に略水平に延びる上方支持腕20cとからなる。
そして、図1および図2に図示されるように、交流発電
機Gの下部に一体に設けられた第1取付フランジG1が、
両下方支持腕20a,20bの間に挟持された状態で、両下方
支持腕20a,20bの貫通孔20a1,20b1および第1取付フラ
ンジG1の貫通孔に挿通されるボルトB2により締結され、
交流発電機Gの上部に一体に設けられた第2取付フラン
ジG2が、その左側面が上方支持腕20cの右側面に接合し
た状態で、第2取付フランジG2の貫通孔に挿通されて、
上方支持腕20cのネジ孔20c1に螺合するボルトB3により
締結されて、交流発電機Gが第3ブラケット13に取り付
けられる。
【0027】第3ブラケット13に交流発電機Gが取り付
けられた状態では、交流発電機Gは前方に突出するオイ
ルフィルタFの下方に形成されたスペースを利用して配
置されるので、交流発電機Gの前方への突出量を抑える
ことができて、機関本体に対して交流発電機Gをコンパ
クトに配置することができる。また、補強リブR14が設
けられているうえに、剛性が高いフィルタケース40に設
けられた上方支持腕20cにより、交流発電機Gが安定し
て支持される。
【0028】一方、図3を参照すると、冷却水ポンプP
は、ポンプケース30と、第3取付座23の第3合わせ面23
aに接合されてボルトにより締結されるポンプボディ31
と、一端部に冷却水ポンププーリP1が結合されてポンプ
ボディ31に軸受を介して支持される駆動軸(図示され
ず)と、該駆動軸の他端部に結合されるインペラ(図示
されず)とを備える。
【0029】前記インペラが配置されるポンプ室32に
は、ポンプ室32の中央部と第2取付座22との間で第3ブ
ラケット13を左右方向に貫通して形成されて、前記駆動
軸の回転軸線L(冷却水ポンプPの回転軸線でもある)
と同軸の円孔からなる冷却水の吸入路33が連通し、さら
にポンプケース30において、ポンプ室32から前記インペ
ラの回転方向の接線方向に延びて形成され、固定部25の
合わせ面25a(図6、図7、図12参照)に開口する冷
却水出口34aを有する吐出路34が連通する。そして、第
3合わせ面23aにて開口した吐出路34の部分およびポン
プ室32は、ポンプボディ31により液密に覆われる。
【0030】また、第2取付座22には、該第2取付座22
に形成されて吸入路33が開口する第2合わせ面22aに接
合されて、サーモスタットを収容するサーモスタットケ
ースTが取り付けられる。具体的には、略菱形の形状を
した第2合わせ面22aには、図8に図示されるように、
菱形の長い方の対角線上に2つの貫通孔H7,H8を有する
上方締結部K7および下方締結部K8が設けられ、サーモス
タットケースTの貫通孔に挿通されると共に、上方およ
び下方締結部K7,K8の貫通孔H7,H8にそれぞれ挿通され
るボルトにより締結される。
【0031】そして、第2合わせ面22aは、第3ブラケ
ット13の右側面にある第3合わせ面23aと対面する方
向、この第1実施例では第3合わせ面23aに略直交する
方向である右方から見て、反対側の側面である第3ブラ
ケット13の左側面に、後述するようにオイルクーラCが
接合される第1取付座21の第1合わせ面21aと共に配置
され、しかも第1合わせ面21aと、面一となるように、
すなわち同一平面上に位置するように形成される。この
ように、サーモスタットケースT、オイルクーラCおよ
び冷却水ポンプPのうち、大型の冷却水ポンプPが、第
3ブラケット13の右側面に、オイルクーラCが、第3ブ
ラケット13の左側面に配置されるので、コンパクトな配
置となり、さらに左側面にて、オイルクーラCおよびサ
ーモスタットケースTが同一平面上にある第1合わせ面
21aおよび第2合わせ面22aに取り付けられるので、両者
がコンパクトに配置される。また、第1合わせ面21aお
よび第2合わせ面22aは同一平面上にあるように加工さ
れるので、加工の際に第3ブラケット13の固定姿勢を変
える必要もなく、その加工が容易であり、第3ブラケッ
ト13の生産性が向上する。
【0032】さらに、第2取付座22は、第1取付座21と
補強リブR15で連結される。この補強リブR15は、上方お
よび下方締結部K7,K8のうちの第1取付座21により近い
位置にある上方締結部K7と、第1取付座21の最下部であ
る第2取付座22寄りの部分とを連結しているため、補強
リブR15の長さが短くされている。さらに、該補強リブR
15と略直交する方向に突出する補強リブR16により第1
取付座21および第2取付座22が連結される。このよう
に、補強リブR15により連結されることで、第1取付座2
1および第2取付座22の剛性が高まり、補強リブR16によ
りさらにそれら取付座21,22の剛性が高まるので、比較
的重量が大きいオイルクーラCを強固に取り付けること
ができる。さらに、補強リブR15により、第2取付座22
の上方締結部K7の剛性が高められるので、大きな締付け
力でサーモスタットケースTを強固に固定できるうえ、
補強リブR15は、第1取付座21に最も近い位置にある上
方締結部K7と、第1取付座21の第2取付座22寄りの部分
を連結するものであるので、その長さは短いものとな
り、補強リブR16を設けたことによる第3ブラケット13
の重量増、ひいては内燃機関Eの重量増を抑制できる。
【0033】サーモスタットケースTには、サーモスタ
ットカバー35が液密に結合され、該サーモスタットカバ
ー35の流入部35a(図2、図3参照)に、図示されない
ラジエータに一端が接続されるアウトレットホース(図
示されず)の他端が接続される一方、サーモスタットケ
ースTのサーモスタットにより開閉される部分には、シ
リンダヘッド2の冷却水ジャケットに接続されるパイパ
ス管(図示されず)が接続され、さらに暖房用ヒータか
らの冷却水の戻り管36(図2参照)がサーモスタットケ
ースTの接続部T1(図3参照)に接続される。
【0034】そして、前記サーモスタットは、冷却水の
水温が所定水温以下である暖機時に、前記バイパス管か
ら吸入路33への冷却水の流通を許容する一方、前記アウ
トレットホースから吸入路33への冷却水の流通を阻止
し、冷却水の水温が前記所定水温を越える暖機完了後
に、前記バイパス管から吸入路33への冷却水の流通を阻
止する一方、前記アウトレットホースから吸入路33への
冷却水の流通を許容する。
【0035】また、図12に図示されるように、シリン
ダブロック1には、冷却水ジャケット1bに連通する冷却
水入口1aが合わせ面26aにて開口し、主取付座26に第3
ブラケット13が締結されたとき、該冷却水入口1aが合わ
せ面26aにて吐出路34の冷却水出口34aと連通して、冷却
水ポンプPから吐出された冷却水がシリンダブロック1
に供給される。
【0036】それゆえ、内燃機関Eの運転時、冷却水ポ
ンプPは、ポンプ室32に配置された前記インペラの回転
により、吸入路33から吸入した冷却水を吐出路34に圧送
し、吐出路34に圧送された冷却水は、吐出路34の冷却水
出口34aから合わせ面25aで連通するシリンダブロック1
の冷却水入口1aに流入し、シリンダブロック1の冷却水
ジャケット1bを流れてシリンダブロック1を冷却した
後、さらにシリンダヘッド2の冷却水ジャケット流入し
てシリンダヘッド2を冷却して、暖機時には前記バイパ
ス管を流れて前記サーモスタットを経て吸入路33に帰還
し、暖機完了後は、前記ラジエータを通過することで冷
却されて低温となった冷却水が前記サーモスタットを経
て吸入路33に帰還して、これによって、冷却水が循環す
る冷却系が形成される。
【0037】さらに、図4〜図6、図8、図7、図1
0、図13を参照すると、第3ブラケット13には、一端
が第3ブラケット13内で吐出路34に連通し、他端が第1
取付座21の円形の外周を有する第1合わせ面21aにて開
口してハウジング側冷却水出口37aを形成する第1連通
路37と、一端が第3ブラケット13内で吸入路33に連通
し、他端が第1合わせ面21aにて開口してハウジング側
冷却水入口38aを形成する第2連通路38とが形成され
る。
【0038】そして、吐出路34は、第1合わせ面21aと
対面する方向、この第1実施例では第1合わせ面21aに
略直交する方向である左方から見て、第1合わせ面21a
と重なる位置にあり(図7参照)、第1連通路37のハウ
ジング側冷却水出口37aは、ドリル加工により該ハウジ
ング側冷却水出口37aから吐出路34に向かって右方に水
平に延びて吐出路34に開放して形成される、屈曲部を持
たない直線状の水平通路部37bにより吐出路34と連通
し、該水平通路部37bによりハウジング側冷却水出口37a
と吐出路34とが最短通路で接続される。一方、第2連通
路38は、図4、図5、図10に図示されるように、ハウ
ジング側冷却水入口38aから吐出路34に向かって右方に
水平に延びて、その奥部が閉塞端となる水平通路部38b
と、ドリル加工により第3ブラケット13の下面から吸入
路33を貫通して該水平通路部38bに向かって鉛直上方に
延びて前記閉塞端の近傍で水平通路部38bに開放して形
成される鉛直通路部38cとを有する。なお、鉛直通路部3
8cの下端の開口部は栓39により閉塞される。
【0039】ところで、図9、図12を参照すると、円
筒状のフィルタケース40には、濾紙が交互に折り返され
て畳まれることで円筒状に形成されたフィルタエレメン
ト41を保持するホルダ42が取り付けられたキャップ43が
ねじ込まれて、フィルタエレメント41がフィルタケース
40により形成される収容室44に収容される。収容室44内
でフィルタエレメント41の外周に形成された環状オイル
通路51は、第3ブラケット13に形成されて固定部25の合
わせ面25aにて開口するオイル入口50aを有する流入オイ
ル通路50に連通し、該流入オイル通路50は、収容室44か
らシリンダブロック1に向かって後下方に傾斜して直線
状に延びる。そして、流入オイル通路50は、固定部25の
合わせ面25aにてオイル入口50aと連通するオイル出口1d
を有する、シリンダブロック1に形成されオイル通路1
c、そしてロアブロック4に形成されたオイル通路(図
示されず)を介して、オイルパン5内に設けられてクラ
ンク軸6の動力により駆動されるオイルポンプ(図示さ
れず)の吐出オイル通路に連通する。
【0040】収容室44内でフィルタエレメント41の内周
に形成された中央オイル通路52は、第3ブラケット13
に、流入オイル通路50と略平行に、かつ流入オイル通路
50よりも第1合わせ面21a寄りで、第3ブラケット13の
左右方向での略中央の位置で(図5参照)、ドリル加工
により、収容室44からシリンダブロック1に向かって後
下方に傾斜して直線状に延びて形成された流出オイル通
路53に連通する。該流出オイル通路53の上流側通路は第
1供給オイル通路54を構成し、該流出オイル通路53の下
流側通路は、第1供給オイル通路54との間に設けられた
ドレンバルブ45により第1供給オイル通路54との連通お
よび遮断が可能なドレン通路57を構成する。ドレン通路
57は、固定部25の合わせ面25aに開口するオイル出口57a
を有し、該オイル出口57aは、シリンダブロック1に形
成されてクランク室17に開放するオイル通路1eに連通す
る。
【0041】ドレンバルブ45は、連結ロッド46を介して
ホルダ42と結合されて、キャップ43がフィルタケース40
に装着されて収容室44を密閉状態に維持しているとき、
第1供給オイル通路54とドレン通路57とを遮断する閉弁
位置を占め、キャップ43がフィルタケース40から外され
るなど、収容室44の前記密閉状態が解除されたとき、第
1供給オイル通路54とドレン通路57とを連通する開弁位
置を占める。
【0042】これによって、フィルタエレメント41の交
換時等にキャップ43をフィルタケース40から外すと、収
容室44内に残っていたオイルは、前上方に延びて上方に
開放しているフィルタケース40から流出することなく、
開弁位置を占めるドレンバルブ45により第1供給オイル
通路54と連通するドレン通路57を流れて、オイル出口57
aからシリンダブロック1のオイル通路1eを経てクラン
ク室17に流出して、オイルパン5内に戻る。そのため、
オイルフィルタFのメンテナンス時等に、収容室44内の
オイルがこぼれて、床や地表を汚すことがない。
【0043】第1供給オイル通路54において、閉弁位置
にあるドレンバルブ45よりもやや上流側には、第3ブラ
ケット13に形成された第2供給オイル通路55の一端が開
口し、その他端が第1合わせ面21aにて開口してハウジ
ング側オイル出口55aを形成する。図4、図5を参照す
ると、第2供給オイル通路55は、ドリル加工によりハウ
ジング側オイル出口55aから第1供給オイル通路54に向
かって右方に水平に、かつ第1供給オイル通路54に略直
交するように延びて、第1供給オイル通路54に開放して
形成される、屈曲部を持たない直線状の水平通路部55b
を有し、該水平通路部55bにより第1供給オイル通路54
とハウジング側オイル出口55aとが最短通路で接続され
る。
【0044】さらに、第3ブラケット13には、オイルク
ーラCで冷却されたオイルを、図11に図示されるよう
に、シリンダブロック1の合わせ面26aに開口するオイ
ル入口1fを介してメインギャラリ1gに供給するための第
3供給オイル通路56が形成され、該第3供給オイル通路
56の一端が、第1合わせ面21aにて開口して円形の開口
形状を有するハウジング側オイル入口56aを形成し、そ
の他端が固定部25の合わせ面25aにて開口してオイル出
口56bを形成する。第3供給オイル通路56は、図6、図
11に図示されるように、ハウジング側オイル入口56a
から吐出路34に向かって右方に水平に延びて、その奥部
が閉塞端となる第1水平通路部56cと、該閉塞端の近傍
で第1水平通路部56cに開放し、第1水平通路部56cに対
して略直交して合わせ面25aに向かって水平に延びて、
該合わせ面25aにてオイル出口56bを構成する楕円形の流
路断面を有する第2水平通路部56dとを有する。
【0045】ここで、流入オイル通路50および流出オイ
ル通路53は、図4、図9、図12に図示されるように、
それらオイル通路50,53の上方の吸入路33と下方の吐出
路34との間に位置して設けられ、アルミニウム合金製の
第3ブラケット13を通じての熱伝導により、両オイル通
路50,53を流れるオイルが、吸入路33、ポンプ室32およ
び吐出路34を流れる冷却水との間で熱交換が可能となる
位置に形成される。特に流入オイル通路50は、吐出路34
と吸入路33との間に位置し、しかも吐出路34の左方に隣
接すると共に、第3合わせ面23aと対面する方向から見
て、吐出路34の延びる方向と流入オイル通路50が延びる
方向とが交差するように設けられ(図7参照)、さら
に、図12、図13に図示されるように、吐出路34の吸
入路33寄りの薄肉となった通路壁34bを隔てて位置す
る。そして、さらに、流入オイル通路50に沿って、その
通路壁34bの外面には、補強リブR12が形成されていて、
この補強リブR12が放熱フィンとしても作用する。
【0046】また、第3ブラケット13には、吸入路33お
よび吐出路34のほかに冷却水ポンプPのポンプ室32も形
成されるため、ポンプ室32内の比較的多量の冷却水によ
り第3ブラケット13全体が冷却されて、流入オイル通路
50、第1〜第3供給オイル通路54,55,56のオイルが冷
却水により冷却される。
【0047】ここで、図8を参照すると、この第1合わ
せ面21aには、第1連通路37のハウジング側冷却水出口3
7a、第2連通路38のハウジング側冷却水入口38a、第2
供給オイル通路55のハウジング側オイル出口55aおよび
第3供給オイル通路56のハウジング側オイル入口56aが
設けられており、第1合わせ面21aの中心部に対して、
ハウジング側冷却水出口37aとハウジング側冷却水入口3
8aとが略直径方向に対向して配置され、ハウジング側オ
イル出口55aとハウジング側オイル入口56aとが略直径方
向に対向して配置される。それゆえ、第1合わせ面21a
の周方向に、ハウジング側冷却水出口37aおよびハウジ
ング側冷却水入口38aを構成する冷却水通路の開口部
と、ハウジング側オイル出口55aおよびハウジング側オ
イル入口56aを構成するオイル通路の開口部とが、交互
に位置している。
【0048】さらに、第1合わせ面21aにおいて、ハウ
ジング側オイル出口55aは、オイルフィルタFの収容室4
4寄りの位置に設けられ、ハウジング側オイル入口56a
は、合わせ面25aのオイル出口56b寄りの位置に設けられ
て、第2供給オイル通路55および第3供給オイル通路56
の通路長をそれぞれ短くして、流路抵抗が小さくなるよ
うな配置とされる。同様に、ハウジング側冷却水出口37
aは、吐出路34の冷却水出口34a寄りの位置に設けられ、
ハウジング側冷却水入口38aは、ハウジング側冷却水出
口37aよりも下方で吸入路33寄りの位置に設けられて、
第1連通路37および第2連通路38の通路長をそれぞれ短
くして、流路抵抗が小さくなるような配置とされる。図
14も併せて参照すると、冷却水ポンプPの回転軸線L
の径方向において、オイルフィルタFよりも冷却水ポン
プP寄りに位置して設けられた第1取付座21には、オイ
ルクーラCが取り付けられるべく、第1合わせ面21aの
中心部にネジ孔27が設けられ、このネジ孔27に、第1合
わせ面21aの外周と略同一径の外径を有する円筒状のオ
イルクーラCの中心軸線と同軸に、オイルクーラCに形
成された貫通孔60に挿通されるボルトB4(図3参照)が
螺合して、オイルクーラCが第1取付座21に締結され、
オイルクーラCが第1合わせ面21aに接合される。
【0049】オイルクーラCには、第1合わせ面21aに
接合される略同一径の円形の合わせ面C1の中心部に対し
て、クーラ側冷却水入口61とクーラ側冷却水出口62とが
略直径方向に対向して配置され、クーラ側オイル入口63
とクーラ側オイル出口64とが略直径方向に対向して配置
される。そして、オイルクーラC内で熱交換が行われる
熱交換部において、冷却水は、クーラ側冷却水入口61か
ら流入してオイルと熱交換をした後、クーラ側冷却水入
口61と略直径方向で対向した位置にあるクーラ側冷却水
出口62から流出するように、クーラ側冷却水入口61から
流入した後、軸方向に流れると共に周方向で両側に分岐
して流れ、クーラ側冷却水出口62で分岐した流れが周方
向の両側から合流する円筒状通路を流れ、該円筒状通路
内にオイル通路を形成する管が浸漬されている。
【0050】このように配置されたクーラ側冷却水入口
61、クーラ側冷却水出口62およびクーラ側オイル入口63
に対応して、ハウジング側冷却水出口37a、ハウジング
側冷却水入口38aおよびハウジング側オイル出口55aの開
口形状は、楕円形とされて、円形の開口形状を有するク
ーラ側冷却水入口61、クーラ側冷却水出口62およびクー
ラ側オイル入口63の位置に整合するようにされる。そし
て、楕円形のハウジング側冷却水出口37aおよびハウジ
ング側冷却水入口38aにおいて、水平通路部37b,38b
は、それぞれ、冷却水ポンプP寄りに位置する。一方、
円形の開口形状を有するクーラ側オイル出口64は、円形
のハウジング側オイル入口56aに整合する。そして、各
出口37a,55aおよび各入口38a,56aの周囲には、開口形
状に対応した環状のシール装着溝D1〜D4が形成され、各
シール装着溝D4〜D7に、それぞれの形状に対応したシー
ル部材であるOリングS1〜S4が装着される。
【0051】そして、オイルクーラCが第3ブラケット
13に取り付けられて、第1合わせ面21aに接合された状
態で、ハウジング側冷却水出口37aとクーラ側冷却水入
口61、ハウジング側冷却水入口38aとクーラ側冷却水出
口62、ハウジング側オイル出口55aとクーラ側オイル入
口63、およびハウジング側オイル入口56aとクーラ側オ
イル出口64が、それぞれ第1合わせ面21aにて連通す
る。これによって、図中白抜きの矢印で示されるよう
に、冷却水ポンプPにより圧送された冷却水の一部が、
吐出路34から第1連通路37、クーラ側冷却水入口61、前
記熱交換部、クーラ側冷却水出口62そして第2連通路38
を経て吸入路33に帰還する、オイルクーラCの冷却水の
循環系が構成される。
【0052】また、図6を参照すると、固定部25の合わ
せ面25aにおいては、第3合わせ面23a寄りに吐出路34の
冷却水出口34aが、該冷却水出口34aの真下に流入オイル
通路50のオイル入口50aが、第1合わせ面21a寄りに第3
供給オイル通路56のオイル出口56bが、そしてオイル入
口50aおよびオイル出口56bの間であって、オイル入口50
aに隣接してドレン通路57のオイル出口57aが、それぞれ
配置され、それら出口34a,56b,57aおよび入口50aの周
囲には、シール部材であるOリングが装着されるシール
装着溝D5〜D7が形成される。
【0053】一方、オイルパン5内のオイル溜めから吸
引されてオイルポンプから吐出されたオイルは、図中黒
い矢印で示されるように、ロアブロック4のオイル通路
およびシリンダブロック1のオイル通路1cを通ってオイ
ル出口1dからオイル入口50aを通って流入オイル通路50
に入り、流入オイル通路50からオイルフィルタFの環状
オイル通路51を経てフィルタエレメント41を通過して濾
過されて中央オイル通路52に至り、中央オイル通路52か
ら第1供給オイル通路54および第2供給オイル通路55を
経て、第1合わせ面21aのハウジング側オイル出口55aに
達し、ハウジング側オイル出口55aからクーラ側オイル
入口63を通って前記熱交換部で冷却水と熱交換した後、
クーラ側オイル出口64を通ってハウジング側オイル入口
56aに至り、ハウジング側オイル入口56aから第3供給オ
イル通路56およびオイル出口に達し、さらにシリンダブ
ロック1のオイル入口を通ってメインギャラリに流入
し、クランク軸6の軸受部やピストンとシリンダ8との
摺動部等のクランク室17内の潤滑箇所、およびシリンダ
ヘッド2とヘッドカバー3とにより形成された動弁室内
の吸気弁および排気弁を駆動する動弁装置の摺動部等の
動弁室内の潤滑箇所、さらにはタイミングチェーン等の
潤滑箇所に供給され、潤滑を終えたオイルは、戻りオイ
ル通路を流れてオイルパン5内に帰還し、これによっ
て、オイルが循環する潤滑系が形成される。
【0054】ところで、図3を参照すると、第4取付座
24に取り付けられたテンショナAは、取付フランジ71a
を有する円筒状の固定部71と、内蔵されたコイルバネを
介して固定部71に対して回動自在な円筒状の可動部72と
から構成されるテンショナ本体70と、可動部72の径方向
外端部に軸支されたアイドラプーリ73とを備え、前記コ
イルバネは、アイドラプーリ73が無端ベルト16に張力を
付与する方向(図1において、反時計回り方向)にボル
トを中心に回動して、無端ベルト16を押圧するように、
アイドラプーリ73に捩りバネ力を作用させる。
【0055】図7を併せて参照すると、テンショナA
は、取付フランジ71aの貫通孔に挿通されるボルトB5
が、第4取付座24のフィルタケース40寄りに設けられた
周辺締結部K9のネジ孔に螺合され、そしてテンショナ本
体70の中心部を貫通するボルトB6が、第4取付座24の中
心部に設けられた中央締結部K10のネジ孔に螺合される
ことにより、第4取付座24に締結される。周辺締結部K9
の外周面は、3つの補強リブR17,R18,R19を介して第
4取付座24およびフィルタケース40に連結される。
【0056】このように、テンショナAは、フィルタケ
ース40とシリンダブロック1との間に、前上方に延びる
フィルタケース40とシリンダブロック1との間のスペー
スを利用して配置される。また、第4取付座24のオイル
フィルタF寄りが、フィルタケース40と連結されて一体
化されて、第4取付座24の剛性をフィルタケース40を利
用して高めることができるので、ボルトの締結力を大き
くして、テンショナAを強固に締結することができる。
【0057】以下、このように構成された第1実施例の
作用および効果について説明する。オイルクーラCが取
り付けられた第3ブラケット13には、冷却水ポンプPの
ポンプ室32、吸入路33および吐出路34が形成され、さら
に第3ブラケット13内で吐出路34に連通する第1連通路
37および吸入路33に連通する第2連通路38が形成され
て、該第1,第2連通路37,38を介してオイルクーラC
に対する冷却水の給排がなされるので、冷却水ポンプP
とオイルクーラCとの間の冷却水の通路が短くなり、流
路抵抗が小さくなる。そのため、大流量の冷却水をオイ
ルクーラCに供給することができて、オイルクーラCの
熱交換の効率が向上するうえ、冷却水ポンプPが大型化
することもない。さらに、オイルクーラCが取り付けら
れる第3ブラケット13に、冷却水ポンプPのポンプ室3
2、該ポンプ室32に連通する吸入路33と吐出路34、およ
び吐出路34に連通する第1連通路37と吸入路33に連通す
る第2連通路38の全てが形成されているので、部品点数
の大幅な削減が可能であり、また著しく組立作業性が向
上する。
【0058】また、オイルクーラCには、ポンプ室32か
ら吐出されて第3ブラケット13から流出する前の冷却水
が、吐出路34から第1連通路37を経て供給されるため、
吐出路34の冷却水の水温は、前記ラジエータで冷却され
て低温となっている吸入路33の冷却水の水温と略等しい
ので、冷却水が冷却水ポンプPへの吸入時および吐出時
に機関本体を通過するために加熱される前記従来技術と
は異なり、低温状態のままオイルクーラCに供給される
ので、オイルクーラCにおける冷却効率が一層向上す
る。
【0059】オイルクーラCが接合される第1合わせ面
21aには、ハウジング側冷却水出口37a、ハウジング側冷
却水入口38a、ハウジング側オイル出口55aおよびハウジ
ング側オイル入口56aが形成され、ハウジング側冷却水
出口37aおよびクーラ側冷却水入口61、ハウジング側冷
却水入口38aおよびクーラ側冷却水出口62、ハウジング
側オイル出口55aおよびクーラ側オイル入口63、そして
ハウジング側オイル入口56aおよびクーラ側オイル出口6
4のそれぞれの連通は、第3ブラケット13の第1合わせ
面21aにオイルクーラCを接合することにより、第1合
わせ面21aにてなされ、第1合わせ面21aにて冷却水およ
びオイルの受け渡しが行われるので、それらを連通させ
るための外部配管が不要となって、オイルクーラCが取
り付けられた第3ブラケット13を組み立てる際の部品点
数が削減されて、コストが削減され、さらにそれらの連
通は第1合わせ面21aにオイルクーラCを接合すること
により完了するので、組立工数が削減される。また、オ
イルクーラCのメンテナンスの際は、前記従来技術のよ
うにオイルクーラCに冷却水を給排する外部配管をさら
に外す必要がなく、オイルクーラCを第3ブラケット13
から外すだけであるので、メンテナンスの作業性が向上
する。
【0060】吐出路34と第1合わせ面21aとは、第1合
わせ面21aから見て重なる位置にあり、第1合わせ面21a
にてクーラ側冷却水入口61と連通する第1連通路37のハ
ウジング側冷却水出口37aは、屈曲することがない直線
状の水平通路部37bで吐出路34と連通するので、吐出路3
4とハウジング側冷却水出口37aとが最短通路で連通可能
となる。そのため、オイルクーラCに供給される冷却水
通路の流路抵抗を極力小さくすることができて、オイル
クーラCの熱交換の効率が一層向上する。
【0061】第1合わせ面21aにおいて、冷却前のオイ
ルが流れるハウジング側オイル出口55aと冷却後のオイ
ルが流れるハウジング側オイル入口56aとは、第1合わ
せ面21aの中心部を挟んで比較的離れていると共に、ハ
ウジング側冷却水出口37aおよび冷却水入口を構成する
冷却水通路の開口部と、ハウジング側オイル入口56aお
よびオイル出口を構成するオイル通路の開口部とが、周
方向に交互に配置されるため、両者の間には、ハウジン
グ側冷却水出口37aおよびハウジング側冷却水入口38aが
位置することになり、ハウジング側冷却水出口37aを流
れるオイルからハウジング側冷却水入口38aを流れるオ
イルへの熱の移動が抑制されて、オイルクーラCで冷却
されたオイルの温度を極力低い状態に保つことができ
る。
【0062】また、オイルクーラCの前記熱交換部にお
いて、クーラ側冷却水入口61から流入した冷却水は、ク
ーラ側冷却水入口61側で、円筒状通路を軸方向に流れる
と共に周方向の両側に分岐した後、円筒状通路を周方向
に流れ、その後、クーラ側冷却水入口61と略直径方向に
対向した位置にあるクーラ側冷却水出口62側で、周方向
から合流するように熱交換部の全周に渡って流れるた
め、オイルクーラCに流入した冷却水とオイルとの熱交
換が十分に行われて、高い熱交換の効率が得られる。
【0063】第3ブラケット13に形成された第1供給オ
イル通路54とハウジング側オイル出口55aとを連通する
水平通路部55bが屈曲部を持たない直線状であるため、
水平通路部55bはドリル加工により簡単に形成されると
共に、ハウジング側オイル出口55aと第1合わせ面21aで
連通するクーラ側オイル入口63に達するまでの流路抵抗
を小さくすることができる。
【0064】流入オイル通路50は、吸入路33と吐出路34
との間に位置しており、しかもアルミニウム合金製の第
3ブラケット13を通じての熱伝導により、流入オイル通
路50を流れるオイルが吸入路33、ポンプ室32および吐出
路34を流れる冷却水との間で熱交換が可能となる位置に
形成されるので、流入オイル通路50を流れるオイルは、
冷却水ポンプPのポンプ室32に連通する吸入路33を流れ
る冷却水だけでなく、吐出路34を流れる冷却水とも熱交
換されて、流入オイル通路50の両側から熱交換されるた
め、冷却水との熱伝導が行われる領域が増大して、その
交換熱量が増大する。さらに、第3ブラケット13には、
吸入路33および吐出路34のほかに冷却水ポンプPのポン
プ室32が形成されるため、ポンプ室32に存在する冷却水
によっても、オイルとの間で熱交換が行われる。
【0065】したがって、内燃機関Eの暖機時は、前記
バイパス管を通った冷却水が循環するため、第3ブラケ
ット13において、流入オイル通路50および第1〜第3供
給オイル通路54,55,56を流通するオイルは、吸入路3
3、吐出路34および比較的多量の冷却水が存在するポン
プ室32を流れる冷却水により暖められ、オイルクーラC
においても暖められる。特に、流入オイル通路50のオイ
ルは、吐出路34の薄肉の通路壁34bを介して冷却水との
熱交換が効率的に行われるため、より暖められる。この
ようにして、シリンダブロック1のメインギャラリに供
給されるオイルの温度上昇が促進されるので、低温状態
にあるオイルの高粘度に起因する出力損失を低減でき
て、燃費が向上する。
【0066】また、内燃機関Eの暖機後は、ラジエータ
で冷却されて低温となった冷却水が循環するため、第3
ブラケット13において、流入オイル通路50、第1〜第3
供給オイル通路54,55,56を流通するオイルは、吸入路
33、吐出路34および比較的多量の冷却水が存在するポン
プ室32を流れる冷却水により効果的に冷却され、オイル
クーラCにおいてさらに冷却される。このとき、吐出路
34の冷却水の水温は、冷却水が冷却水ポンプPの吸入時
および吐出時に機関本体を通過するために加熱される前
記従来技術とは異なり、ラジエータで冷却されて低温と
なっている吸入路33の冷却水の水温と略等しい。そし
て、流入オイル通路50のオイルは、吐出路34の薄肉の通
路壁34bを介して冷却水との熱交換が効率的に行われる
ため、より冷却される。このようにして、メインギャラ
リ1gに供給されるオイルが冷却が良好に行われ、オイル
の温度上昇に起因するオイル粘度の低下による潤滑不良
等が回避される。そのため、オイルは、オイルクーラC
に流入する前に第3ブラケット13で冷却され、その後オ
イルクーラCでも冷却されるので、効率よく冷却され、
オイルクーラCの小型化ができる。
【0067】また、流入オイル通路50および流出オイル
通路53は、吸入路33と吐出路34の間に形成されたスペー
スを利用して形成されるので、第3ブラケット13がコン
パクトになる。
【0068】オイルフィルタFを通過したオイルは、冷
却水ポンプPの吐出路34から供給され、かつ吸入路33に
帰還する冷却水を使用したオイルクーラCに流入して冷
却されるが、冷却水ポンプPの回転軸線Lの径方向にお
いて、オイルフィルタFよりも冷却水ポンプP寄りに位
置して設けられた第1取付座21に取り付けられるオイル
クーラCは、オイルフィルタFよりも冷却水ポンプP寄
りに位置することになるので、吐出路34および吸入路33
とオイルクーラCとの間のオイル冷却用の冷却水通路を
短くすることができて、流路抵抗が減少するので、冷却
水ポンプPを大型化することなく、大流量の冷却水をオ
イルクーラCに供給することができて、オイルクーラC
における熱交換の効率を向上させることができる。
【0069】次に、前述した第1実施例の一部の構成を
変更した実施例について、変更した構成に関して説明す
る。前記第1実施例において、第1合わせ面21aに装着
されるシール部材であるOリングの代わりに、図15な
いし図17に図示されるシール部材を使用することもで
きる。なお、これら図において、第1実施例の部材と同
一の部材または対応する部材については、同一の符号を
使用した。
【0070】先ず、図15に図示される第2実施例にお
いて、シール部材は、第1合わせ面21aに形成されるハ
ウジング側冷却水出口37a、ハウジング側冷却水入口38
a、ハウジング側オイル出口55a、ハウジング側オイル入
口56aの周囲のシール装着溝D1〜D4にそれぞれ装着され
る4つのOリングS1〜S4が、隣接するOリング同士が細
い連結部Eにより連結された、一体型のOリングSとな
っている。そして、第1合わせ面21aには、それら連結
部Eが嵌められる直線状の細溝W1〜W4が形成される。そ
して、このOリングSを使用することにより、Oリング
Sの組付けが容易になって、生産性も向上する。
【0071】図16に図示される第3実施例において、
シール部材は、第1合わせ面21aとオイルクーラCの合
わせ面C1とにより挟持されて、オイルクーラCを第1取
付座21に締結するためのボルトを利用して締め付けられ
る円板状の平板ガスケット80であり、この平板ガスケッ
ト80には、ハウジング側冷却水出口37a、ハウジング側
冷却水入口38a、ハウジング側オイル出口55aおよびハウ
ジング側オイル入口56aの開口形状に対応した連通孔81
〜84が形成され、さらにボルトB4(図3参照)が挿通さ
れる貫通孔85が形成される。そして、この構成により、
第1合わせ面21aにシール部材が装着される溝を形成す
る必要がなくなるので、加工工数の削減ができ、コスト
削減ができる。
【0072】さらに、図17に図示される第4実施例に
おいて、シール部材は、単一の円形のOリングS5であ
り、円形の第1合わせ面21aおよびオイルクーラCの合
わせ面C1の形状に合わせて、第1合わせ面21aの周縁部
に形成された円環状のシール装着溝D8に装着される。こ
の場合、第1合わせ面21aには、第1連通路37のハウジ
ング側冷却水出口37aおよび第2連通路38のハウジング
側冷却水入口38aのみが形成され、これらハウジング側
冷却水出口37aおよび第2連通路38のハウジング側冷却
水入口38aは、第1合わせ面21aの中心部を含んで直径方
向に延びる平板状の仕切壁21bにより区画されて、半円
形の開口部となっている。
【0073】そして、オイルクーラCには、その合わせ
面C1に、略直径方向に対向するクーラ側冷却水入口61お
よびクーラ側冷却水出口62のみが形成され、合わせ面C1
とは反対側の外側面に、管継手86,87を介して流入オイ
ル管および流出オイル管(いずれも図示されず)に接続
されるオイル入口およびオイル出口が形成される。
【0074】このように構成することにより、ハウジン
グ側冷却水出口37aおよびクーラ側冷却水入口61、そし
てハウジング側冷却水入口38aおよびクーラ側冷却水出
口62が、第1合わせ面21aにて連通することから、オイ
ルクーラCに対して冷却水を給排する冷却水通路に関し
ては、前記第1実施例と同じ効果が奏される。
【0075】前記各実施例では、第3ブラケット13にオ
イルフィルタFのフィルタケース40が一体形成された
が、該フィルタケース40が、第3ブラケット13とは別体
とされて、第3ブラケット13に取り付けられるようにさ
れてもよい。また、第3ブラケット13は、サーモスタッ
トケースTまたはテンショナAまたは交流発電機Gが取
り付けられないものであってもよい。さらに、第3ブラ
ケット13は、機関本体の前面以外の面に取り付けられる
ものであってもよい。
【0076】前記各実施例では、第1連通路37および第
2連通路38は、第1合わせ面21aにて、クーラ側冷却水
入口61およびクーラ側冷却水出口62にそれぞれ連通され
たが、第1連通路37のハウジング側冷却水出口37aおよ
び第2連通路38のハウジング側冷却水入口38aの少なく
ともいずれか一方を第1合わせ面21a以外の第3ブラケ
ット13の外面にて開口させ、オイルクーラCの合わせ面
C1以外にクーラ側冷却水入口61およびクーラ側冷却水出
口62を開口させて、それらを外部配管により連通させて
もよく、この場合にも、その外部配管は、前記従来技術
のものよりも短くなるので、流路抵抗が小さくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1実施例を示すもので、水冷式オ
イルクーラが取り付けられたハウジングであるブラケッ
トを備えた内燃機関の右側面図である。
【図2】図1の内燃機関の正面図である。
【図3】図1のブラケットから装着部材を外した分解斜
視図である。
【図4】図3のブラケットに形成された冷却水通路とオ
イル通路を示すブラケットの概略透視斜視図である。
【図5】図3のブラケットの正面図である。
【図6】図3のブラケットの背面図である。
【図7】図3のブラケットの右側面図である。
【図8】図3のブラケットの左側面図である。
【図9】図5のIX−IX線断面図である。
【図10】図5のX−X線断面図である。
【図11】図6のXI−XI線断面図である。
【図12】図6のXII−XII線断面図である。
【図13】図8のXIII−XIII線断面図である。
【図14】図3のブラケットからオイルクーラを外した
要部分解斜視図である。
【図15】本願発明の第2実施例を示し、第1実施例の
図14に相当する図である。
【図16】本願発明の第3実施例を示し、第1実施例の
図14に相当する図である。
【図17】本願発明の第4実施例を示し、第1実施例の
図14に相当する図である。
【符号の説明】
1…シリンダブロック、2…シリンダヘッド、3…ヘッ
ドカバー、4…ロアブロック、5…オイルパン、6…ク
ランク軸、7…チェーンカバー、8…シリンダ、9…吸
気装置、10…排気装置、11,12…ブラケット、13…第3
ブラケット、14…油圧ポンプ、15…コンプレッサ、16…
無端ベルト、17…クランク室、20a,20b,20c…支持
腕、21…第1取付座、21a…第1合わせ面、22…第2取
付座、22a…第2合わせ面、23…第3取付座、23a…第3
合わせ面、24…第4取付座、25…固定部、25a…合わせ
面、26…主取付座、27…ネジ孔、30…ポンプケース、31
…ポンプボディ、32…ポンプ室、33…吸入路、34…吐出
路、36…戻り管、37…第1連通路、37a…ハウジング側
冷却水出口、38…第2連通路、38a…ハウジング側冷却
水入口、39…栓、40…フィルタケース、41…フィルタエ
レメント、42…ホルダ、43…キャップ、44…収容室、45
…ドレンバルブ、46…連結ロッド、50…流入オイル通
路、51…環状オイル通路、52…中央オイル通路、53…流
出オイル通路、54…第1供給オイル通路、55…第2供給
オイル通路、55a…ハウジング側オイル出口、56…第3
供給オイル通路、56a…ハウジング側オイル入口、57…
ドレン通路、60…貫通孔、61…クーラ側冷却水入口、62
…クーラ側冷却水出口、63…クーラ側オイル入口、64…
クーラ側オイル出口、70…テンショナ本体、71…固定
部、72…可動部、73…アイドラプーリ、80…平板ガスケ
ット、81〜84…連通孔、85…貫通孔、86,87…管継手、
E…内燃機関、G…交流発電機、P…冷却水ポンプ、A
…テンショナ、C…オイルクーラ、T…サーモスタット
ケース、F…オイルフィルタ、L…回転軸線、H1〜H8…
貫通孔、K1〜K10…締結部、B1〜B6…ボルト、R1〜R19…
補強リブ、D1〜D8…シール装着溝、S,S1〜S5…Oリン
グ、E1〜E4…連結部、W1〜W4…細溝。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤木 賢治 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 3G013 AA05 AA07 DA04 DA16 3G024 AA21 AA42 BA29 DA03 DA08 DA18

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水冷式内燃機関の機関本体に取り付けら
    れたハウジングであって、冷却水入口および冷却水出口
    が設けられた水冷式オイルクーラが取り付けられたハウ
    ジングにおいて、 前記ハウジングには、冷却水ポンプのポンプ室と、該ポ
    ンプ室に連通する吸入路および吐出路と、前記ハウジン
    グ内で前記吐出路に連通する第1連通路と、前記ハウジ
    ング内で前記吸入路に連通する第2連通路とが形成さ
    れ、前記吐出路は前記第1連通路を介して前記冷却水入
    口に連通され、前記吸入路は前記第2連通路を介して前
    記冷却水出口に連通されたことを特徴とするハウジン
    グ。
  2. 【請求項2】 前記オイルクーラは、前記ハウジングに
    形成された合わせ面に接合して取り付けられ、前記第1
    連通路および前記第2連通路は、前記合わせ面にて、前
    記冷却水入口および前記冷却水出口にそれぞれ連通する
    ことを特徴とする請求項1記載のハウジング。
  3. 【請求項3】 前記吐出路は、前記合わせ面と対面する
    方向から見て、前記合わせ面と重なる位置にあり、前記
    第1連通路の前記合わせ面にて開口する出口は、直線状
    の通路により前記吐出路と連通することを特徴とする請
    求項2記載のハウジング。
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