JP2002167558A - フィルム基材、粘着フィルム及び粘着フィルムパック - Google Patents

フィルム基材、粘着フィルム及び粘着フィルムパック

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JP2002167558A
JP2002167558A JP2000363366A JP2000363366A JP2002167558A JP 2002167558 A JP2002167558 A JP 2002167558A JP 2000363366 A JP2000363366 A JP 2000363366A JP 2000363366 A JP2000363366 A JP 2000363366A JP 2002167558 A JP2002167558 A JP 2002167558A
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film
pressure
sensitive adhesive
tensile
stress
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Eiji Mizuno
英二 水野
Saho Tanuma
佐保 田沼
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3M Innovative Properties Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄手であって、低い降伏点応力、又は比例限
界点応力を有し、かつ高い破断強度をもった、粘着フィ
ルムの製造に支持体として有用なフィルム基材を提供す
ること。 【解決手段】 厚みに関係なく、20N/15mm以下の
降伏点応力、又は比例限界応力、任意の厚みにおいて、
30N/15mm以上の引張破断強さ、及び150%以上
の破断点伸びを兼ね備えているように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄手で、低い降伏
点応力、又は比例限界点応力で、かつ高い破断強度をも
ったプラスチック素材からなるフィルム基材と、それを
支持体として使用した粘着フィルム及び複数枚の粘着フ
ィルムを積層した粘着フィルムパックに関する。本発明
のフィルム基材を使用した粘着フィルムは、強力な粘着
力を備えていて、被着体に確実に貼着することができ、
しかも、被着体に貼着した後にその粘着フィルムを剥離
する時、フィルムを剥離した跡に粘着剤が残留すること
を実質的に防止できる。また、本発明の粘着フィルム
は、薄手であっても剛性等の特性に優れているので、特
に事務用品等として有利に使用することができ、また、
それにあわせて、粘着フィルムパックの形態も提供され
る。
【0002】
【従来の技術】従来、多様化された使用目的にあわせて
好適に使用し得るいろいろなタイプの接着テープや粘着
テープが提案され、実用化されている。例えば、特表平
6−504077号公報には、裏地及びその少なくとも
1つの主表面に担持された感圧接着剤を含んでなるテー
プであって、前記裏地が約150〜1,200%の長手
方向の破断点伸び、延伸された後約50%未満の弾性回
復、及び少なくとも約175.8kg/cm2 から約5,0
97kg/cm2 未満のヤング率を有し、そして該テープが
基材に強く結合することができそしてさらに基材の表面
から約35°以下の角度で引っ張られた後に除去され得
るものであることを特徴とする、除去可能な接着テープ
が開示されている。この接着テープは、その貼り付け面
に対して特定の角度以内で剥離することで、被着体や保
持物を傷めることなく引き剥がすことができるという効
果がある。しかし、この接着テープは、もしもそれをL
LDPE(線状低密度ポリエチレン)、HDPE(高密
度ポリエチレン)、EVA(エチレン−酢酸ビニル共重
合体)、PP(ポリプロピレン)、TPE(サーモプラ
スチックエラストマー)等のような単一素材のフィルム
から裏地を形成するとともに、事務用テープとして使用
するために仕上げた場合、その全体が薄手となるため、
すなわち、フィルム自体の厚さが10〜250μm程
度、実質的には20〜100μm程度となるため、作製
したままの未延伸の状態では素材のもつ低いヤング率が
原因でスティフネス(剛性)がなく、テープの取り出
し、貼り付けなどの実作業上において使用者が大変に使
いづらいという問題を有している。この接着テープは、
素材フィルムを延伸することによって剛性等の機械的強
度を改善することができるが、延伸することにより実使
用可能な程度にまで剛性を向上させると、それにともな
って引張り強度が必要以上に増加するうえ、伸び率も低
下してしまう。また、この接着テープの場合、被着体か
らの引張剥離のし易さを示す裏地の物性値として弾性率
が参照されているが、以下に記載するように本発明で着
目している降伏点応力及び比例限界点応力については触
れていない。
【0003】また、特表平9−502213号公報に
は、支持体及びその支持体の少なくとも1つの表面に塗
布された第1の感圧接着剤組成物を含んでなる粘着テー
プであって、前記支持体は、30〜約1,000ミルの
厚さであるポリマー泡の層を含み、さらにその支持体
は、約50%〜約1,200%の長さ方向の破断時伸び
を有し、前記テープは、基体に強固に接着できるが、前
記基体の表面から約35°以下の角度で引っ張られた後
では、前記基体からの前記テープの剥離前に前記支持体
を破断することがなく、かつ前記基体上に実質的な感圧
接着剤の残留物を残すこともなく、その後にそこから剥
離することができる、粘着テープが開示されている。こ
の粘着テープの場合には、支持体としてポリマー泡の層
が含まれるため、ある程度の粗面に対しても順応性があ
り、剛性についても、使用者に不自由を感じさせること
はない。しかし、この粘着テープは上記したようなポリ
マー泡の層の厚さからも理解されるようにかなりの肉厚
であり、壁のような表面に絵画のようなものを取り付け
るのには便宜であるというものの、事務用粘着テープと
して、あるいはマスキングシートの貼り付けなどで工業
用粘着テープとして使用するためにはより薄手であるこ
とが必要である。また、この粘着テープも、先に参照し
た特表平6−504077号公報に記載の接着テープと
同様に、被着体からの引張剥離のし易さを示す支持体の
物性値として弾性率が参照されているだけで、降伏点応
力及び比例限界点応力に関しては触れていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
したような従来の接着テープ及び粘着テープの欠点を解
決して、薄手であって、低い降伏点応力、又は比例限界
点応力で、かつ高い破断強度をもった、粘着フィルムの
製造に支持体として有用なフィルム基材を提供すること
にある。
【0005】本発明のもう1つの目的は、被着体に対し
て確実に貼着しかつ、必要に応じて、剥離することが可
能であり、被着体から剥離する場合、被着体の表面にお
いて粘着剤の残留を実質的に伴わないで簡単にしかも被
着面を傷めることなく剥離することが可能であり、しか
も使用者にとって取り扱いが容易な粘着フィルムを提供
することにある。
【0006】本発明のさらにもう1つの目的は、特に事
務用品等として使用するのに好適な粘着フィルムパック
を提供することにある。本発明の上記した目的及びその
他の目的は、以下の詳細な説明から容易に理解すること
ができるであろう。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上述のよ
うな課題を解決するために鋭意研究を続けてきた結果、
このたび、貼り付け面や被着体を傷めることなく剥離除
去できるという性能に加え、フィルム厚を薄くした状態
であっても十分なフィルムの腰の強さ及び低い降伏点応
力又は比例限界応力を確保できるように基材を設計すれ
ば、使用者にとって使い易い粘着フィルムを提供するこ
とが可能であるという知見を得、多くの樹脂フィルム及
び粘着剤の諸特性を検討した結果、本発明を完成するに
至った。
【0008】本発明は、その1つの面において、下記の
物性:厚みに関係なく、20N/15mm以下の降伏点応
力、又は比例限界点応力、任意の厚みにおいて、30N
/15mm以上の引張破断強さ、及び150%以上の破断
点伸びを兼ね備えていることを特徴とするフィルム基材
にある。
【0009】また、本発明のフィルム基材は、1枚の樹
脂フィルムからなる単層基材であってもよく、さもなけ
れば、2枚もしくはそれ以上の樹脂フィルムが積層さ
れ、一体化している複合基材であってもよい。さらに、
本発明のフィルム基材は、約10〜250μmの厚さを
有していることが好ましい。
【0010】また、本発明は、そのもう1つの面におい
て、本発明のフィルム基材と、該フィルム基材の少なく
とも片面に施された粘着剤層とを含んでなることを特徴
とする粘着フィルムにある。本発明の粘着フィルムにお
いて、その粘着剤層は、いろいろな粘着剤を使用して形
成できるけれども、好ましくは、アクリル系粘着剤、シ
リコーン系粘着剤又は合成ゴム系粘着剤から形成された
ものでありかつその粘着フィルムの180°剥離力が、
300mm/分の剥離速度で測定した時、少なくとも1.
6N/25mmであることが好ましい。
【0011】本発明は、前記フィルム基材を、下記の前
提条件(1)〜(4): (1)前記フィルム基材が、比例限界後、速やかに降伏
する樹脂フィルムからなる場合に、引張剥離力は、降伏
点応力と引張方向の粘着力の和で決定される; (2)前記フィルム基材が、降伏点をもたない樹脂フィ
ルムからなる場合に、引張剥離力は、引張限界点応力と
引張方向の粘着力の和で決定される; (3)前記フィルム基材が、比例限界後、大きく歪みを
伴った後に降伏する樹脂フィルムからなる場合に、引張
剥離力は、引張剥離の初期には比例限界点応力と引張方
向の粘着力の和で決定される;及び (4)前記フィルム基材が、自由伸長がある樹脂フィル
ムからなる場合に、引張剥離に必要な長さは自由伸長長
さに比例する;のいずれかに従って選択し、当該粘着フ
ィルムにおいて所望とするストレッチリリース力を得た
ことを特徴とする粘着フィルムにある。
【0012】この粘着フィルムにおいて、フィルム基材
は、前記した第1の発明のフィルム基材と同様な物性、
すなわち、下記の物性:厚みに関係なく、20N/15
mm以下の降伏点応力、又は比例限界点応力、任意の厚み
において、30N/15mm以上の引張破断強さ、及び1
50%以上の破断点伸びを兼ね備えていることが好まし
い。
【0013】さらに、本発明によれば、前記の発明の粘
着フィルムと同様に、それを使用した粘着フィルムパッ
クも提供される。また、かかる粘着フィルムが片面に粘
着剤層を有する場合又は両面に粘着剤層を有する場合で
あっても硬いライナーによって支持されていない場合に
は、フィルム基材は、その引張歪みが、2MPaの規定
応力に対して10%以下であることが好ましい。剥離材
から剥離する際にフィルムの湾曲が発生するからであ
る。このフィルムの湾曲の原因は剥離時にフィルムが曲
げられることによる曲げ応力歪みの残留であり、歪みが
残留しやすいかどうかは素材によって異なる。即ち、フ
ィルムの湾曲しやすさは、プラスティックの耐クリープ
や耐ストレスクラック性能と似ており、主鎖に対して側
鎖の割合が多いほど湾曲しづらく、同様に側鎖が長い
か、もしくは大きいほど湾曲しづらくなる。
【0014】さらに、かかる粘着フィルムのフィルム基
材は、薄手の粘着テープとして十分に使用に耐え得る腰
の強さを有し、少なくともその一方に感圧性粘着剤を塗
布して粘着フィルムとした場合では、粘着剤の塗布され
ていない非粘着性部分を摘んで貼り付け面から35°以
内の角度で引張させることによって、粘着剤が塗布され
た粘着性部分を剥離させることが可能である。
【0015】さらに、本発明は、そのもう1つの面にお
いて、本発明のフィルム基材と、該フィルム基材の少な
くとも片面に施された粘着剤層とを含んでいる複数枚の
粘着フィルムが、それらの粘着剤層において互いに剥離
可能な状態で接着されて積層体を構成していることを特
徴とする粘着フィルムパックにある。本発明の粘着フィ
ルムパックは、いろいろな積層形態を有することができ
る。例えば、本発明の粘着フィルムパックは、そのフィ
ルム基材の粘着剤層がその一部に粘着剤を有しない領域
を備えていて、その非粘着性領域が交互に重なった状態
で、複数枚の粘着フィルムが接着されて積層体を構成し
ており、かつその積層体がディスペンサあるいはその他
の容器に収納されていて、粘着フィルムを一枚ずつ取り
出し可能であるように構成されていること、すなわち、
いわゆる「ポップアップ」構造であることが好ましい。
【0016】上記したような発明の完成に加えて、本発
明者らは、引張可能な樹脂フィルムを基材とした粘着フ
ィルムは、引張剥離させることで、貼り付け面や被着体
を傷めることなく剥離除去できるという性質において、
その引張剥離に必要な引張力(ストレッチリリース力)
は、基材が比例限界点後に速やかに降伏する場合は、フ
ィルムの降伏点応力と引き剥がし方向における粘着力に
比例し、降伏点をもたない基材や、降伏点前で大きく歪
みをもつ基材の場合は比例限界点の応力と引き剥がし方
向における粘着力に比例するという知見も得た。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明によるフィルム基材は、薄
手であり、高い弾性率を持ちながら、低い降伏力でかつ
十分な伸長性があり、よって、粘着フィルムの基材とし
て使用した時に引き剥がし可能であり、カールの発生も
ないフィルム基材である。このフィルム基材は、下記の
物性:厚みに関係なく、20N/15mm以下の降伏点応
力、又は比例限界点応力、任意の厚みにおいて、30N
/15mm以上の引張破断強さ(破断強度)、そして15
0%以上、特に150〜1500%の長手方向の破断点
伸び(伸長性)を兼ね備えている少なくとも1層の樹脂
フィルムを有している。
【0018】本発明の粘着フィルムのフィルム基材にお
いて、その弾性率は、基材を引張する初期的な部分での
応力であって、実質的に引張剥離に伴う応力は基材の降
伏点応力又は比例限界点応力と引張角度による粘着力の
和で構成される。したがって、高いヤング率の素材であ
っても降伏点や比例限界点が十分に低い素材であれば、
適当な粘着剤を組み合わせてることで、使用者の要求に
適合した引張力の粘着フィルムを提供することが可能と
なるばかりでなく、高いヤング率の素材は、同時に素材
の剛性を伴うので、使用者にとってはより扱い易いこと
となる。
【0019】さらに、本発明のフィルム基材は、伸長後
に50%以下の弾性回復を示すことが好ましい。すなわ
ち、本発明の粘着フィルムの場合、それに支持体として
使用したフィルム基材は、引張剥離によって一度伸長さ
せると、その弾性を失うことが好ましいからである。本
発明のフィルム基材のように、高度に伸長性でかつ高い
破断強度を有すると、それを支持体として粘着フィルム
を作製した時に、その粘着フィルムを、ストレッチリリ
ースしたい時に簡単にしかも被着面を傷めることなく延
伸でき、リリース後に実質的に粘着剤の残留がないよう
にすることができる。
【0020】本発明のフィルム基材の形成に有利に使用
することのできる樹脂フィルムは、以下に列挙するもの
に限定されるわけではないけれども、例えば、高密度ポ
リエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDP
E)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、線状超
低密度ポリエチレン(U−LLDPE)、ポリプロピレ
ン(PP)などのポリオレフィン類のフィルム、ポリ塩
化ビニル(PVC)、ポリ酢酸ビニル(PVA)などの
ポリビニル重合体のフィルム、エチレン−メタクリル酸
共重合体(EEMA)、エチレン−酢酸ビニル共重合体
(EVA)などのポリオレフィン系共重合体のフィル
ム、アクリル重合体やスチレン−イソプレン−酢酸ビニ
ル共重合体などのブロック共重合体のフィルム、ポリオ
レフィン等の各種のサーモプラスチックエラストマー
(TPE)のフィルムなどを包含する。このような樹脂
フィルムは、上述のような樹脂材料の単独から形成して
もよく、あるいは2種類以上の樹脂材料を混合して形成
してもよい。
【0021】本発明のフィルム基材は、上記したような
樹脂フィルムの単層からなっていてもよく、さもなけれ
ば、2枚もしくはそれ以上の樹脂フィルムが積層され、
一体化している複合基材であってよい。後者の場合、そ
の複合基材のなかの少なくとも1つの層に本発明のフィ
ルム基材が含まれていればよい。ただし、本発明のフィ
ルム基材の場合、その引張歪みが、2MPaの規定応力
に対して10%以下であることが望ましい。これは、薄
手の粘着フィルムとして仕上げた場合に、自背面及び剥
離材からの取り出し時に起きる曲げ応力によって生じる
粘着フィルムの湾曲(カール)を防ぐために有効であ
る。
【0022】上記したような樹脂フィルムは、いろいろ
な形態のフィルムであることができる。適当なフィルム
としては、例えば、不織布のフィルム、織布のフィル
ム、多孔質のフィルム、気泡フィルムなどを挙げること
ができる。これらのフィルムは、必要に応じて、形態の
異なるものを組み合わせて使用して、1つの樹脂フィル
ムとしてもよい。
【0023】また、本発明で使用する樹脂フィルムは、
必要に応じて、そのフィルム中に有機もしくは無機の充
填材が分散せしめられていてもよい。例えば、有機の充
填材としては、樹脂フィルムを構成する樹脂材料とは異
なる樹脂材料を挙げることができる。また、無機の充填
材としては、炭酸カルシウム、酸化チタン、シリカなど
を挙げることができる。このような充填材は、フィルム
の剛性をさらに向上させたり、降伏点を下げてフィルム
の引張力を抑制するのに有用である。
【0024】樹脂フィルム中に含まれる有機あるいは無
機の充填材は、いろいろな形状及びサイズを有すること
ができるというものの、球形粒子、針状結晶あるいはそ
れに類似の形状を有することが好ましく、また、そのサ
イズは、広く変更することができるというものの、通
常、約1〜20μmの範囲である。例えば、針状のウィ
スカーの場合、比較的に微細なものが好ましく、その長
さは、好ましくは、約1〜15μmの範囲であり、さら
に好ましくは、約10μmの前後である。このような針
状のウィスカーの直径は、通常、約0.1μmの前後で
ある。ここで使用する充填材のサイズが1μmよりも小
さいと、充填材の添加効果を得るために多量の充填材を
使用することが必要となり、反対に20μmを上回る
と、フィルムの形成やその他の所望とする効果に悪影響
がでてくるおそれがある。
【0025】さらに、上記したような充填材は、任意に
広い範囲の添加量で樹脂フィルム中に含ませることがで
きるけれども、通常、約5〜50重量%の範囲で添加す
ることが好ましい。充填材の添加量が5重量%よりも少
ないと、その添加効果が発現せず、反対に50重量%を
上回ると、フィルムの形成やその他の所望とする効果に
悪影響がでるおそれがある。通常、約10重量%前後の
添加量で充填材を使用することが好ましい。
【0026】本発明のフィルム基材は、必要に応じて、
任意の色に着色されていてもよい。着色されていること
により、最終的に得られる粘着フィルムの取り扱い性な
どが改善されるからである。着色される色は、単色であ
ってもよく、さもなければ、意匠性の改良などのため、
2種類もしくはそれ以上の色の組み合わせであってもよ
い。また、フィルム基材が多層構造を有するような場合
には、それを構成する樹脂フィルムの1枚もしくはそれ
以上に任意に着色を行うことができる。
【0027】本発明のフィルム基材の厚さ(多層構造の
フィルム基材の場合、含まれる樹脂フィルムの厚さの合
計)は、その使途などに応じて広い範囲で変更すること
ができるというものの、通常、約10〜250μmの範
囲にあることが好ましく、さらに好ましくは、約30〜
100μmの範囲である。フィルム基材の厚さが10μ
mを下回ると、薄すぎて十分な引張り強度が保てない場
合や、本発明の目的である実使用に耐え得る腰の強さを
発揮できなくなり、もはや粘着フィルムの基材として機
能しなくなる場合があり、反対に、250μmを上回る
と、高い引張り強度のために、被着体から粘着フィルム
を剥離する作業が実質的に困難となり、また、粘着フィ
ルムを薄手とすることの効果も損なわれるようになる。
【0028】本発明のフィルム基材は、本発明の作用効
果に悪影響がでず、しかも追加の作用効果が期待される
ような場合には、粘着フィルムの分野において必要に応
じて組み込まれているようなその他の追加の層、例え
ば、クッション層、離型層などを有していてもよい。本
発明のフィルム基材は、従来より樹脂フィルムの作製に
一般的に使用されている技法を使用して製造することが
できる。例えば、複合構造型のフィルム基材の場合に
は、第1及び第2の樹脂フィルムのそれぞれの樹脂原料
を適当なダイから同時に押し出し、引き続いて延伸する
ことにより製造することができる。また、それぞれの樹
脂フィルムを予め作製した後、それらを積層し、融着す
ることによって一体化してもよい。場合によっては、そ
れぞれの樹脂フィルムを接着剤などによって接合しても
よい。
【0029】上記したようなフィルム基材に加えて、本
発明は、そのようなフィルム基材を支持体として使用し
た粘着フィルムも提供する。すなわち、本発明の粘着フ
ィルムは、本発明のフィルム基材と、そのフィルム基材
の少なくとも片面に施された粘着剤層とを含んでなるこ
とを特徴とする。本発明の粘着フィルムの典型的な実施
形態は、図1に示される通りである。図示の粘着フィル
ム20の場合、本発明のフィルム基材10の一方の第1
の樹脂フィルム1の側にプライマ層3を介して粘着剤層
4が施されている。
【0030】本発明の粘着フィルムにおいて、粘着剤層
は、粘着フィルムの分野において常用のいろいろな粘着
剤から形成することができる。本発明に適当な粘着剤と
しては、例えば、粘着付与剤を添加したゴム系粘着剤、
例えば天然ゴム、オレフィン、シリコーン、ポリイソプ
レン、ポリブタジエン、ポリウレタン、スチレン−イソ
プレン−スチレン及びスチレン−ブタジエン−スチレン
ブロック共重合体、そしてその他のエラストマー、粘着
付与剤を添加もしくは不添加のアクリル系粘着剤、例え
ばイソオクチルアクリレートとアクリル酸の共重合体
(放射線重合、溶液重合、懸濁重合又は乳化重合が可
能)、その他を挙げることができる。これらのなかで
も、アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤、合成ゴム
系粘着剤が特に有用である。
【0031】上記したような粘着剤は、例えば、スピン
コート法、紫外線硬化法、電子線硬化法、スクリーン印
刷法などの常用の技法を使用して、フィルム基材の片面
もしくは両面に形成することができる。フィルム基材の
粘着剤を積層する側の面は、通常、粘着剤の塗布及び被
着を促進するため、常用の技法に従ってプライマ処理等
の前処理を施すのが好ましい。粘着剤層の厚さは、所望
とする粘着フィルムの特質やその他のファクタに応じて
広く変更することができるけれども、通常、約10〜1
00μmの範囲である。粘着剤層の表面は、それを不用
意な付着などから保護するため、この技術分野において
一般的に行われているように、リリースライナーなどを
有していたり、その他の離型処理が施されていてもよ
い。
【0032】本発明の粘着フィルムは、その180°剥
離力が、300mm/分の剥離速度で測定した時、少なく
とも1.6N/25mmであることが必要である。これ
は、180°剥離力がより小さいような場合には、粘着
力が強力であること、剥離時に被着面などの損傷するこ
とがないこと、そして剥離後に粘着剤の残留が実質的に
ないことの、本発明の重要な効果を同時に満たすことが
できないからである。
【0033】本発明の粘着フィルムは、薄手であるにも
かかわらず、そのフィルム基材に、薄手の粘着テープと
して十分に耐え得る腰の強さがあり、その基材の少なく
とも片面に感圧性粘着剤を積層して粘着フィルムとした
場合でも、被着体に貼付した後にそれを剥がす時、粘着
フィルムの粘着剤層を有していない部分(非粘着性部
分)を貼り付け面から35°以内の角度で引き伸ばすこ
とにより、粘着剤が積層された粘着性部分を簡単かつ容
易に引き剥がすことができ、その際、被着体のフィルム
貼付面に粘着剤が残るような不都合も殆ど発生すること
がない。
【0034】本発明の粘着フィルムは、単独で一枚ずつ
使用することはもちろんのこと、2枚以上を重ね合わせ
て、積層体の形態(本発明では、このような形態を、特
に「粘着フィルムパック」と呼ぶ)で有利に使用するこ
とができる。すなわち、本発明の粘着フィルムは、剥離
紙を使用しないで積層することも可能であるので、例え
ば図2に示すように、同一方向に粘着剤が積層されたい
わゆる「ポストイット TM」タイプの粘着フィルムパック
とすることができる。図示の粘着フィルムパック30
は、図では簡略化のために数枚しか示されていないが、
多数枚のフィルム基材10が粘着剤層4によって積層さ
れた構造を有している。粘着フィルムパック30の下面
には、裏紙11が裏打ちされている。このような粘着フ
ィルムパック30では、必要な都度、フィルム基材10
を簡単に取り外して使用することができる。また、図2
の粘着フィルムパックは、図5に示すように、フィルム
基材10の端面の粘着剤層4上にタブ12を有する構造
としてもよい。取り扱い性が向上されるからである。
【0035】また、本発明の粘着フィルムでは、非同一
方向に粘着剤が積層されていてもよい。さらに、その改
良として、本発明の粘着フィルムでは、図3に示すよう
に、それをフィルム基材10の片面のみに粘着剤層4を
施した矩形シートの形として、粘着剤層を有していない
部分が交互に重なった蛇腹折りの粘着フィルムパック3
0とすることができる。このような粘着フィルムパック
30は、図4に示すように、適当なサイズの蓋開閉可能
なディスペンサ40に収納すると、いわゆる「ポップア
ップ」構造を提供でき、そのディスペンサ40の蓋の開
口部41から、粘着フィルム10を必要に応じて一枚ず
つ引き出して使用することができる。また、図3の粘着
フィルムパックの変形として、図6に示すように、タブ
12をフィルム基材10の端面に有する粘着フィルムパ
ック30も提供することができる。要するに、本発明の
粘着フィルムは、いろいろな分野において有利に使用す
ることができるというものの、上記したような粘着フィ
ルムパックとして、事務用品の分野で有利に使用するこ
とができる。
【0036】
【実施例】引き続いて、本発明をその実施例を参照して
説明する。なお、本発明は下記の実施例によって限定さ
れるものではないことを理解されたい。実施例1 本例では、3層構造(第1の樹脂フィルム/第2の樹脂
フィルム/第1の樹脂フィルム)のフィルム基材をもつ
粘着フィルムを作製した。
【0037】第1及び第2の樹脂フィルムの原料とし
て、それぞれ、次のような市販の原料を用意した。 第1の樹脂フィルム:ポリプロピレン−ポリエチレン共
重合体(以下、「PP−PE」という)、出光石油化学
より「2900H」(製品名)として入手可能。 第2の樹脂フィルム:線状低密度ポリエチレン(以下、
「LLDPE」という)、住友化学より「FV401」
(商品名)として入手可能。
【0038】PP−PE及びLLDPEをキャスト成形
して3層構造(PP−PE/LLDPE/PP−PE=
20μm/20μm/20μm)の複合フィルム(以
下、「フィルム基材A」ともいう)を作製した。得られ
た複合フィルムの降伏点応力、引張破断強度及び剛性を
測定したところ、それぞれ、10.17N/15mm(降
伏点応力)、27.18N/15mm(引張破断強度)及
び1.2g/12mm(剛性)であることが確認された。
なお、本例において、剛性の測定は、次のような手順に
従って実施した。 〔剛性の測定〕 測定機器:ハートループスティフネスメータ 測定の手順:複合フィルムを幅=1/2インチ(約25
mm)及び長さ=約15〜18cm)に細断して細長い試験
片を作製した後、測定機器のテーブルにセットし、試験
片の両端をマグネット治具で固定する。測定機器のスイ
ッチを入れ、それぞれのマグネット治具をテーブルの中
央部まで自動的にスライドさせ、試験片のループを作成
する。試験片のループができた後、テーブルを横倒しす
るとともに、試験片のループを潰すため、測定機器の付
属のセンサをループの方向に200mm/分の速度で移動
させる。センサが直進してループが潰れた時の応力の最
大値を記録し、これを剛性とする。
【0039】次いで、上記のようにして作製したフィル
ム基材Aを使用して、その片面にプライマ処理を施し
た。プライマとして、塩素化ポリプロピレン(東洋化成
より「Hardlen B−13」(商品名)として入
手可能)をトルエンで固形分濃度2%に希釈して得た溶
液を使用した。基材の表面にプライマをバーコートし
た。別途に、イソオクチルアクリレート−アクリル酸
(95:5)共重合体からなる粘着剤をナイフコート法
により膜厚25μmになるように剥離材上に塗布し、こ
れを、先のフィルム基材Aのプライマ処理面に積層し
た。また、この粘着フィルムに使用されている粘着剤の
基本性能を評価するため、厚さ25μmのポリエチレン
テレフタレート(PET)フィルムに転写した場合の1
80°剥離力を測定したところ、300mm/分の剥離速
度で測定して、6.2N/15mmであることが確認され
た。なお、本例の場合、粘着フィルムの180°剥離力
は、次のような手順に従って実施した。 〔180°剥離力の測定〕測定機器:スリップ/ピール
テスター(米国Instrumentors Inc.
製、商品名「Model 3M90」) 測定の手順:幅50mm×長さ150mmのステンレス鋼製
試験パネルを用意し、パネルの末端の25mmの領域をマ
スキングテープで被覆した。一方、複合フィルムを幅=
約15mm及び長さ=約15cmに細断して細長い試験片を
作製した。作製した試験片を感圧接着剤により試験パネ
ルの表面に、試験片の末端の一部がマスキングテープの
上に重なるようにして、貼付した。貼付後の試験片の上
で重さ4.5kgのローラーを往復運動させることによ
り、試験パネルと試験片の接合を強固なものにした。引
き続いて、試験片の一端(試験パネルに貼付されていな
い部分)を手でマスキングテープから分離し、305mm
/分の速度で180°の剥離角で試験片を引張、剥離し
た。試験片の剥離長さは127mmであり、但し、測定の
正確を期すため、最初の25mmの剥離データは採用しな
かった。残りの剥離長さにわたって測定された平均剥離
力を180°剥離力とした。
【0040】さらに、得られた粘着フィルム(以下、
「粘着フィルムA」という)を普通紙の上に貼付した
後、その粘着フィルムの非粘着部分をつまみ被着体に対
して35度の角度で引っ張ったところ、普通紙を破らず
に、また、剥がした後の糊残りをほとんど生じることな
く、粘着テープを容易に剥離することができた。比較例
前記実施例1に記載の手法を繰り返したが、本例の場
合、比較のため、厚さ60μmの3層構造の複合フィル
ムに代えて、厚さ60μmのLLDPEのみからなる単
層フィルム、厚さ60μmのPP−PEのみからなる単
層フィルム、そしてこれらのフィルムよりも降伏点応力
の高いポリプロピレン(以下、「PP」という)からな
る単層フィルム(日本ポリケム株式会社より「FY6
C」(商品名)として入手可能)をフィルム基材として
使用した。これらの単層フィルムの降伏点応力、比例限
界点応力、引張破断強度及び剛性を前記実施例1に記載
の手法に従って測定したところ、下記の第1表に記載す
るような測定結果が得られた。
【0041】 第1表 特 性 LLDPE フィルム PP-PE フィルム PPフィルム 降伏点応力(N/15mm) --- 11.17 27.36 比例限界点応力(N/15mm) 6.41 引張破断強度(N/15mm) 36.36 18.18 38.07 剛性(g/12mm) 0.52 1.8 2.6 次いで、それぞれの単層フィルムをフィルム基材として
使用して、前記実施例1に記載のようにして粘着フィル
ムを作製した。LLDPEを基材として使用した粘着フ
ィルムの場合、十分に引張剥離が可能であったが、粘着
フィルムに腰がなく、非常に扱いずらいものがあった。
また、PP−PEを基材として使用した粘着フィルムの
場合、引張破断強度と降伏点応力の差が小さいため、引
張途中で破断してしまうケースがあった。PPを基材と
して使用した粘着フィルムの場合、その降伏力が20N
/15mm以上であり、引張が重く、実験者に負担をかけ
たばかりか、紙やポスターなどの強度に乏しい被着体に
貼付した場合には、引張剥離時に、そのフィルムの末端
で被着体に傷を付けてしまった。実施例2 前記実施例1に記載の手法に従って粘着フィルムを作製
したが、本例の場合、フィルム基材として使用した3層
構造(PP−PE/LLDPE/PP−PE)の複合フ
ィルムの膜厚を次のように変更した。 フィルム基材B(厚さ約50μm):PP−PE/LL
DPE/PP−PE=17μm/17μm/17μm フィルム基材C(厚さ約75μm):PP−PE/LL
DPE/PP−PE=25μm/25μm/25μm フィルム基材D(厚さ約100μm):PP−PE/L
LDPE/PP−PE=33μm/33μm/33μm 次いで、得られた粘着フィルム(それぞれ、「粘着フィ
ルムB」、「粘着フィルムC」及び「粘着フィルムD」
という)の引張弾性率、降伏点応力及び引っ張剥離力を
前記実施例1に記載のようにして測定したところ、下記
の第2表に記載するような測定結果が得られた。
【0042】 第2表 特 性 フィルムB フィルムC フィルムD 引張弾性率(MPa) 285 280 280 降伏点応力(N/15mm) 8.9 13.2 17.6 引張剥離力(N/15mm) 13.9 18.1 22.6 上記第2表の測定結果から理解できるように、フィルム
基材の厚みによる引張弾性率のばらつきは、成膜時に生
じると考察される。すなわち、例えば、延伸、溶融、冷
却などの工程が要因として作用していると考察される。
【0043】また、降伏点は、フィルム基材の厚みによ
って大きく影響を受ける。引張剥離力もフィルム基材の
厚みによって大きく影響を受けるが、引張剥離力から降
伏点応力を差し引いた値は、ほぼ一定である。それぞれ
の粘着フィルムは同一の粘着剤を使用していることか
ら、この値は、引張方向の粘着力であると言うことがで
きる。実施例3 前記実施例1に記載の手法に従って粘着フィルムを作製
したが、本例の場合、フィルム基材として使用した3層
構造(PP−PE/LLDPE/PP−PE)の複合フ
ィルムの層比率を下記のように変更した。また、引張弾
性率と降伏点応力が引張剥離力に及ぼす影響を確認する
ため、第1の樹脂フィルムとして、前記比較例1で使用
したPPをPP−PEにブレンドしてキャスト成形した
フィルムを使用した。なお、キャスト成形に際し、得ら
れるフィルム基材Eの弾性率がフィルム基材Fより低
く、かつ降伏点応力が高くなるように成形条件を調整し
た。 フィルム基材E(厚さ60μm):PP−PE+PP/
LLDPE/PP−PE+PP=20μm/20μm/
20μm フィルム基材F(厚さ60μm):PP−PE+PP/
LLDPE/PP−PE+PP=15μm/30μm/
15μm 次いで、得られた粘着フィルム(それぞれ、「粘着フィ
ルムE」及び「粘着フィルムF」という)のフィルム基
材の引張弾性率と降伏点応力、そして粘着フィルムの引
張剥離力を前記実施例1に記載のようにして測定したと
ころ、下記の第3表に記載するような測定結果が得られ
た。
【0044】 第3表 特 性 フィルムE フィルムF 引張弾性率(MPa) 390 400 降伏点応力(N/15mm) 16 14 引張剥離力(N/15mm) 21.1 19.0 上記第3表の測定結果から理解できるように、2種類の
粘着フィルムを比較した場合に、引張剥離力は粘着フィ
ルムEのほうが大であったことから、引張剥離力はフィ
ルム基材の弾性率に依存しない。すなわち、引張可能な
プラスチック素材を基材とした粘着フィルムにおいて、
弾性率は初期的なフィルムの硬さ及びフィルムの剛性に
影響を与えるが、引張剥離力には影響を与えないと考察
できる。また、前記実施例2と同様に、粘着フィルムE
と粘着フィルムFとの引張剥離力の差は、両粘着フィル
ムのフィルム基材の降伏点応力の差に等しいことから、
粘着フィルムの引張剥離力は、降伏点応力と引張方向の
粘着力の和で構成されると言うことができる。実施例4 前記実施例1に記載の手法に従って粘着フィルムを作製
したが、本例の場合、フィルム基材として使用した3層
構造(PP−PE/LLDPE/PP−PE)の複合フ
ィルムの層比率を下記のように変更した。また、粘着剤
として使用したイソオクチルアクリレート−アクリル酸
共重合体を、(95:5)共重合体から(90:10)
共重合体に変更し、かつこの粘着剤層の膜厚を25μm
から50μmに変更した。 フィルム基材G(厚さ60μm):PP−PE/LLD
PE/PP−PE=20μm/20μm/20μm フィルム基材H(厚さ60μm):PP−PE/LLD
PE/PP−PE=15μm/30μm/15μm 次いで、上記のようにして作製したフィルム基材G及び
Hを使用して、前記実施例1の手法に従ってその片面に
プライマ処理を施した。別途に、イソオクチルアクリレ
ート−アクリル酸(90:10)共重合体からなる粘着
剤をナイフコート法により膜厚50μmになるように剥
離材上に塗布し、これを、先のフィルム基材G及びHの
プライマ処理面に積層した。また、この粘着フィルムに
使用されている粘着剤の基本性能を評価するため、厚さ
25μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィ
ルムに転写した場合の180°剥離力を測定したとこ
ろ、300mm/分の剥離速度で測定して、7.5N/1
5mmであることが確認された。
【0045】さらに、得られた粘着フィルム(以下、
「粘着フィルムG」及び「粘着フィルムH」という)の
降伏点応力、引張剥離力及び破断強度を測定したとこ
ろ、下記の第4表に記載し、図7にプロットするような
測定結果が得られた。 第4表 特 性 フィルムG フィルムH 降伏点応力(N/15mm) 10.18 8.13 引張剥離力(N/15mm) 14.18 12.10 破断強度(N/15mm) 27.49 32.43 上記第4表の測定結果から理解できるように、粘着剤を
変更しても、前記実施例2及び実施例3と同様に、引張
剥離力は降伏点応力に比例して増減する。粘着フィルム
Gの引張剥離力と降伏点応力の差Iが粘着フィルムHの
引張剥離力と降伏点応力の差IIに等しいことは、フィル
ム基材Gとフィルム基材Hの応力−歪み曲線と、粘着フ
ィルムGと粘着フィルムHの引張剥離曲線とをまとめた
ものである図7から容易に理解できるであろう。
【0046】また、フィルム基材の全体に占めるコア層
(第2の樹脂フィルム)の比率を高めることで、LLD
PEの降伏点応力が低く、破断強度が高いという性格が
強調され、引張剥離力を低く押えることが可能となった
うえに、破断強度も上昇させることができた。ただし、
コア層の比率を上昇させると、フィルム基材の剛性が低
下するので、用途に応じてバランスをとることが重要で
ある。実施例5 前記実施例4に記載の手法に従って、粘着フィルムG及
び粘着フィルムHに対応する2種類の粘着フィルムを作
製したが、本例の場合、フィルム基材としての3層構造
(PP−PE/LLDPE/PP−PE)の複合フィル
ムを作製する際、第1の樹脂フィルム(PP−PE)と
して、「2900H」(商品名)よりも弾性率の低い下
記の樹脂フィルムを使用した。ポリプロピレン−ポリエ
チレン共重合体(以下、「PP−PE2」という)、出
光石油化学より「2700X」(商品名)として入手可
能。この樹脂フィルム単層の降伏点応力は、8.14MP
a であった。
【0047】PP−PE2及びLLDPEをキャスト成
形して下記のフィルム基材を作製した。 フィルム基材I(厚さ60μm):PP−PE2/LL
DPE/PP−PE2=20μm/20μm/20μm フィルム基材J(厚さ60μm):PP−PE2/LL
DPE/PP−PE2=15μm/30μm/15μm 次いで、上記のようにして作製したフィルム基材I及び
フィルム基材Jを使用して、前記実施例4に記載の手法
に従って粘着フィルムを作製した。得られた粘着フィル
ム(以下、「粘着フィルムI」及び「粘着フィルムJ」
という)の比例限界点応力、降伏点応力、引張剥離力及
び破断強度を測定したところ、下記の第5表に記載し、
図8にプロットするような測定結果が得られた。
【0048】 第5表 特 性 フィルムI フィルムJ 比例限界点応力(N/15mm) 6.92 6.41 降伏点応力(N/15mm) 7.30 6.95 引張剥離力(N/15mm) 10.92 10.38 破断強度(N/15mm) 21.46 28.55 図8から理解できるように、それぞれのフィルム基材は
比例限界点後に大きく歪んでから降伏している。前記実
施例4と同様の粘着剤を使用していることと、この粘着
フィルムの引張剥離力とフィルム基材の比例限界点応力
の差が、前記実施例4の粘着フィルムの引張剥離力と降
伏点応力の差に等しいことから、比例限界点後に大きく
歪んでから降伏する粘着フィルムの引張剥離力は、比例
限界点応力に比例していると言うことができる。なお、
前記実施例4と同様に、粘着フィルムIの引張剥離力と
フィルム基材Iの比例限界点応力の差Iは、粘着フィル
ムJの引張剥離力とフィルム基材Jの比例限界点応力の
差IIに等しい。
【0049】さらに、上記の実施例4及び実施例5の測
定結果に関連して、次のような点が考察される。引張可
能なプラスチックフィルムを基材とした粘着フィルムを
引張剥離した時にかかる応力は、ピールフロントに集中
しており、比例限界点以降で急激に弾性を失い伸びが発
生する素材は、降伏点の有無にかかわらず引張剥離力は
比例限界点応力に比例する。一方、比例限界点後から降
伏点までに伸びがない又は極端に少ない素材の場合、引
張剥離力は降伏点応力に比例する。実施例6 前記実施例1に記載の手法に従って、粘着フィルムAに
対応する3種類の粘着フィルムを作成したが、本例の場
合、フィルム基材としての3層構造(PP−PE/LL
DPE/PP−PE)の複合フィルムを作製する際、第
2の樹脂フィルム(LLDPE)として、下記の樹脂フ
ィルムを使用した。 第2の樹脂フィルム2:線状低密度ポリエチレン−オク
テン共重合体(以下、「LLDPE2」という)、出光
石油化学より「アフィニティKC8852」(商品名)
として入手可能。 第2の樹脂フィルム3:ポリプロピレン−ポリエチレン
共重合体(以下、「PP−PE3」という)、出光石油
化学より「E2640」(商品名)として入手可能。
【0050】また、第1の樹脂フィルム(PP−PE)
として、下記の樹脂フィルムも使用した。 第1の樹脂フィルム2:高密度ポリエチレン(以下、
「HDPE」という)、日本ポリケムより「HY54
0」(商品名)として入手可能。
【0051】下記のようなフィルム基材が得られた。 フィルム基材K(厚さ60μm):PP−PE/LLD
PE2/PP−PE=20μm/20μm/20μm フィルム基材L(厚さ60μm):PP−PE/PP−
PE3/PP−PE=20μm/20μm/20μm フィルム基材M(厚さ60μm;比較例):HDPE/
LLDPE/HDPE=20μm/20μm/20μm 次いで、上記のようにして作製したフィルム基材K,L
及びMを参考のためのフィルム基材A(前記実施例1で
作製)と一緒に使用して、前記実施例4に記載の手法に
従って下記の粘着フィルムを作製した。
【0052】フィルム基材 粘着フィルム A N K K L L M M それぞれの粘着フィルムの「わん曲の度合い」を下記の
手順に従って測定した。 測定機器:IMASピールテスター(Minnesot
a Mining and Manufacturin
g Co.製) 手順:有効粘着面長さ5cm、幅15mmにスリットされた
粘着フィルムを剥離紙に貼り付け、約1,000mm/分
の引張り速度で180°方向剥離を行う。なお、今回の
測定で使用した剥離紙と粘着剤層間での剥離重さは、
0.4N/15mmであった。
【0053】剥離された粘着フィルムを垂直に垂らした
状態で、その粘着フィルムの末端が垂直線から水平方向
に変位した距離を測定する。たゞし、わん曲が極端に大
きく半円弧以上になる場合には、「測定不能」と評価す
る。また、わん曲の度合いは、基材だけでなく、剥離方
向や剥離材と粘着剤による剥離重さによっても左右され
るので、基材以外の条件を統一して実験を行うこととす
る。
【0054】次のような測定結果が得られた。 粘着フィルムN わん曲 3.5mm 粘着フィルムK わん曲 1mm 粘着フィルムL わん曲 1mm 粘着フィルムM 測定不能 このような測定結果から理解できるように、粘着フィル
ムK及びLは粘着フィルムNよりも良好な結果を示し、
比較例である粘着フィルムMは、測定不能という悪い結
果を示した。
【0055】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、上述のように高度に伸長性でかつ高い破断強度をも
つフィルム基材を使用して粘着フィルムを作製すると、
粘着フィルムを被着体に対して確実に貼着することがで
きかつ、被着体から剥離する場合、粘着剤の残留を実質
的に伴わないで簡単にしかも被着面や保持物を傷めるこ
となく剥離することが可能であり、しかも使用者にとっ
て取り扱いが容易な粘着フィルムを提供することができ
る。
【0056】また、本発明のフィルム基材は、薄くても
十分な腰の強さを確保できるので、事務用途の粘着フィ
ルムの製造などに有利に使用することができる。特に、
本発明による引張除去可能な薄手粘着フィルムは、薄く
ても十分な腰の強さを基材がもつので、剥離紙を使用せ
ずに積層することも可能で、「ポストイットTM」タイプ
の積層体や、粘着フィルムを一枚ずつ連続的に取り出せ
る「ポップアップ」構造の積層体などを提供することが
できる。これらの積層体は、特にメモ用紙パックとして
有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の粘着フィルムの好ましい1実施形態を
示した断面図である。
【図2】本発明の粘着フィルムパックの好ましい1実施
形態を示した断面図である。
【図3】本発明の粘着フィルムパックのもう1つの好ま
しい実施形態を示した断面図である。
【図4】図3の粘着フィルムパックの1使用例を示した
斜視図である。
【図5】図2の粘着フィルムパックの1変形例を示した
断面図である。
【図6】図3の粘着フィルムパックの1変形例を示した
断面図である。
【図7】フィルム基材Gとフィルム基材Hの応力−歪み
曲線及び粘着フィルムGと粘着フィルムHの引張剥離曲
線をまとめたものである。
【図8】フィルム基材Iとフィルム基材Jの応力−歪み
曲線及び粘着フィルムIと粘着フィルムJの引張剥離曲
線をまとめたものである。
【符号の説明】
1…第1の樹脂フィルム 2…第2の樹脂フィルム 3…プライマ層 4…粘着剤層 10…フィルム基材 20…粘着フィルム 30…粘着フィルムパック 40…ディスペンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F071 AA15 AA18 AA20 AA20X AF14Y AF15Y AF17Y AF21Y AH06 AH19 BA01 BB06 BC01 4F100 AK01A AK01B AK10 AK25C AK52C AK63 AK64 AN02C AR00C BA03 BA07 BA10A BA10C BA11 GB90 JK02A JK02B JK06 JK08A JK08B JK20A JK20B JL13C JL14 YY00A YY00B 4J004 AA05 AA10 AA11 AB01 CA04 CA05 CB03 CC02 CC03 EA04 EA06 FA06 FA08

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の物性:厚みに関係なく、20N/
    15mm以下の降伏点応力、又は比例限界点応力、 任意の厚みにおいて、30N/15mm以上の引張破断強
    さ、及び150%以上の破断点伸びを兼ね備えているこ
    とを特徴とするフィルム基材。
  2. 【請求項2】 1枚の樹脂フィルムからなる単層基材で
    あるかもくしは少なくとも2枚の樹脂フィルムが積層さ
    れ、一体化している複合基材であることを特徴とする、
    請求項1に記載のフィルム基材。
  3. 【請求項3】 10〜250μmの厚さを有しているこ
    とを特徴とする、請求項1又は2に記載のフィルム基
    材。
  4. 【請求項4】 下記の物性:厚みに関係なく、20N/
    15mm以下の降伏点応力、又は比例限界点応力、 任意の厚みにおいて、30N/15mm以上の引張破断強
    さ、及び150%以上の破断点伸びを兼ね備えているフ
    ィルム基材と、該フィルム基材の少なくとも片面に施さ
    れた粘着剤層とを含んでなることを特徴とする粘着フィ
    ルム。
  5. 【請求項5】 前記フィルム基材において、引張歪みが
    2MPa の規定応力に対して10%以下であることを特徴
    とする、請求項4に記載の粘着フィルム。
  6. 【請求項6】 前記粘着剤層が、アクリル系粘着剤、シ
    リコーン系粘着剤又は合成ゴム系粘着剤から形成された
    ものでありかつ前記粘着フィルムの180°剥離力が、
    300mm/分の剥離速度で測定した時、少なくとも1.
    6N/25mmであることを特徴とする、請求項4に記載
    の粘着フィルム。
  7. 【請求項7】 前記フィルム基材を、下記の前提条件
    (1)〜(4): (1)前記フィルム基材が、比例限界後、直ちに降伏す
    る樹脂フィルムからなる場合に、引張剥離力は、降伏点
    応力と引張方向の粘着力の和で決定される; (2)前記フィルム基材が、降伏点をもたない樹脂フィ
    ルムからなる場合に、引張剥離力は、引例限界点応力と
    引張方向の粘着力の和で決定される; (3)前記フィルム基材が、比例限界後、大きく歪みを
    伴った後に降伏する樹脂フィルムからなる場合に、引張
    剥離力は、引張剥離の初期には比例限界点応力と引張方
    向の粘着力の和で決定される;及び (4)前記フィルム基材が、自由伸長がある樹脂フィル
    ムからなる場合に、引張剥離に必要な長さは自由伸長長
    さに比例する;のいずれかに従って選択し、当該粘着フ
    ィルムにおいて所望とするストレッチリリース力を得た
    ことを特徴とする、請求項4又は5に記載の粘着フィル
    ム。
  8. 【請求項8】 下記の物性:厚みに関係なく、20N/
    15mm以下の降伏点応力、又は比例限界点応力、 任意の厚みにおいて、30N/15mm以上の引張破断強
    さ、及び150%以上の破断点伸びを兼ね備えているフ
    ィルム基材と、該フィルム基材の少なくとも片面に施さ
    れた粘着剤層とを含んでいる複数枚の粘着フィルムが、
    それらの粘着剤層において互いに剥離可能な状態で接着
    されて積層体を構成していることを特徴とする粘着フィ
    ルムパック。
  9. 【請求項9】 前記フィルム基材において、引張歪みが
    2MPa の規定応力に対して10%以下であることを特徴
    とする、請求項8に記載の粘着フィルムパック。
  10. 【請求項10】 前記粘着剤層がその一部に粘着剤を有
    しない領域を備えていて、その非粘着性領域が交互に重
    なった状態で、前記複数枚の粘着フィルムが接着されて
    積層体を構成しており、かつ前記積層体がディスペンサ
    に収納されていて、前記粘着フィルムを一枚ずつ取り出
    し可能であることを特徴とする、請求項8に記載の粘着
    フィルムパック。
JP2000363366A 2000-11-29 2000-11-29 フィルム基材、粘着フィルム及び粘着フィルムパック Pending JP2002167558A (ja)

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