JP2000237295A - 貼付材用基材およびそれを用いてなる医療用貼付材、ならびに救急絆創膏 - Google Patents
貼付材用基材およびそれを用いてなる医療用貼付材、ならびに救急絆創膏Info
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Abstract
る貼付材用基材、およびそれを用いた医療用貼付材、並
びに救急絆創膏に関し、従来から用いられているポリ塩
化ビニルフィルムやポリウレタン系フィルムの代替品と
して、柔軟性や伸縮性、皮膚追従性、機械的強度のバラ
ンスがとれ、操作性も良好な基材フィルムを提供する。 【解決手段】 貼付材用基材は、エチレン−酢酸ビニル
共重合体60〜95重量部に、ポリスチレンユニットと
ビニル−ポリイソプレンユニットからなるトリブロック
共重合体5〜40重量部が均一に微細分散し、ミクロ相
分離構造となっていることを特徴とする。50%モジュ
ラスは0.2〜1.2kgf/19mm幅に調整するこ
とが好ましく、引張強度は1.3kg/19mm幅以上
とすることが好ましい。基材はカレンダー法によってフ
ィルム状に成形することが好ましい。基材の片面に粘着
剤層を形成して医療用貼付材とし、粘着剤層の中央部に
創傷部を被覆保護するためのパッドを設けることによっ
て、救急絆創膏に加工することができる。
Description
皮膚貼付用途に使用される貼付材用基材、およびそれを
用いた医療用貼付材、ならびに救急絆創膏に関するもの
であり、詳しくは救急絆創膏や大型絆創膏、ドレッシン
グ材、ドレープ材などに用い、従来からのポリ塩化ビニ
ルフィルムやポリウレタン系フィルム、ポリオレフィン
系フィルムの代替品として優れた特性を有する貼付材用
基材に関するものであって、医療用貼付材や救急絆創膏
に利用できるものである。
片面に粘着剤層を設けてなるものであり、該粘着剤層を
介して適用すべき皮膚面に貼着使用される。
る基材としては、貼付中の皮膚追従性(柔軟性)や伸縮
性、風合いなどの点から、軟質のポリ塩化ビニルを主成
分とするものが主に用いられている。
には、フィルム化した際に柔軟性を付与するために、ジ
オクチルフタレートなどの可塑剤が多く配合されてお
り、これらの可塑剤が粘着剤層中に移行することによっ
て粘着剤層の凝集力を低下させて、皮膚面に糊残り現象
が生じたり、粘着力の低下を招くなどの問題を有するこ
とが指摘されている。一方、近年、フィルム焼却時に有
害物質が発生するなどの環境問題の観点から、ハロゲン
である塩素原子を含むポリ塩化ビニル樹脂の使用量を減
少させようとする動きが各分野で進んでいる。
ム基材を用いた救急絆創膏を、手指の関節部のような動
きの激しい部位に巻き付けて使用した場合、貼付時には
適度に伸長して巻き付けられるが、収縮速度が遅く、所
謂応力緩和しやすいので、貼付した後に次第に貼付面と
救急絆創膏との間に隙間が生じるようになり、手指など
から抜け落ちたり、位置ズレを生じたりする。さらに、
ポリ塩化ビニル樹脂は感温性が大きいので、冬季にはフ
ィルム基材が硬くなり、洗顔時に顔を傷つける恐れもあ
る。
リオレフィン系の樹脂を用いた貼付材用の基材フィルム
が検討されるようになり、種々のポリオレフィン系樹脂
を用いた製品が上市されている。
ポリエチレンやポリプロピレンが用いられているが、柔
軟性や伸び、機械的強度のバランスの点で上記ポリ塩化
ビニルにやや劣るものであり、特に救急絆創膏用途では
柔軟性を満足させた場合には機械的強度に劣るようにな
り、機械的強度を満足させるために多層シート化した場
合には粘着剤層面を被覆保護するために積層している剥
離紙を、使用時に剥離除去した際に、各層のオレフィン
系樹脂の伸び特性の違いからフィルムがカールするとい
う問題を有することがある。
性が要求され、しかも貼付する皮膚面の動きに対して優
れた追従性を必要とする用途では、ポリウレタン系フィ
ルムが用いられている。しかしながら、ポリウレタン系
フィルムは優れた伸縮性や柔軟性を有するが、機械的強
度の面で上記各フィルムに劣るものであり、また、医療
用貼付材としてフィルムの片面に粘着剤層を形成した場
合に充分な投錨性を得ることができず、下塗り剤の塗布
や、コロナ放電処理などのアンカー処理を行う必要があ
る。
フィン系樹脂やポリウレタン系樹脂のようなポリ塩化ビ
ニル樹脂代替フィルムにおいて、ポリ塩化ビニル樹脂フ
ィルムと同等以上の特性を有するものは得られていない
のが実状である。
いるポリ塩化ビニルからなる基材フィルムが有する問題
点や、その代替品としてのポリオレフィン系樹脂からな
る基材フィルムが有する問題点を解決するために鋭意検
討を行った結果、エチレン−酢酸ビニル共重合体を主成
分をして用い、これに特定のトリブロック共重合体を微
細分散状態で含有させることによって、柔軟性や伸縮
性、機械的強度、カール防止性などの特性を満足する医
療用貼付材や救急絆創膏が得られることを見い出し、本
発明を完成するに至った。
−酢酸ビニル共重合体60〜95重量部に、ポリスチレ
ンユニットとビニル−ポリイソプレンユニットからなる
トリブロック共重合体5〜40重量部が均一に微細分散
してなることを特徴とする貼付材用基材を提供するもの
である。
に粘着剤層を形成してなる医療用貼付材、および該医療
用貼付材における粘着剤層の表面の一部に、創傷部を保
護するためのパッドを設けてなる救急絆創膏を提供する
ものである。
ン−酢酸ビニル共重合体樹脂を主成分とするものであ
り、基材組成物中60〜95重量部、好ましくは70〜
85重量部の量で配合する。配合量が60重量部に満た
ない場合には、得られる基材の機械的強度が不足すると
共に、低モジュラス化して取り扱い性や基材フィルム背
面の滑り性に劣る傾向を示し望ましくない。一方、配合
量が95重量部を超えると、50%伸長時のモジュラス
が高くなりすぎ、得られる基材フィルムの表面の濡れ性
が低下するので、片面に粘着剤層を形成する場合に充分
な投錨力が得られず、皮膚刺激性なども大きくなる傾向
を示す。なお、本発明の貼付材用基材の表面の濡れ性
は、JIS Z 1529に規定する方法に準じて測定
した場合に、350μN/cm以上とすることが好まし
い。
体の分子量は、得られる基材の実用的な機械的強度の点
から、重量平均分子量が1万〜10万程度のものを用い
ることが好ましい。さらに、上記共重合体における酢酸
ビニルユニットの含有量は、3〜28重量%、好ましく
は10〜25重量%のものを用いることが望ましい。酢
酸ビニルユニットの含有量が3重量%に満たない場合に
は、得られる基材フィルムの表面の濡れ性が低下するの
で、片面に粘着剤層を形成する場合に充分な投錨力が得
られにくくなり、28重量%を超えると、得られる基材
フィルムの機械的強度が不足する傾向を示す。
共重合体に微細分散させるトリブロック共重合体は、ポ
リスチレンユニットとビニル−ポリイソプレンユニット
からなるものである。ビニル−ポリイソプレンユニット
はポリイソプレンの側鎖にビニル基が導入されているも
のであり、該トリブロック共重合体はこのビニル基の作
用によって3次元構造体となっており、上記エチレン−
酢酸ビニル共重合体中に微細分散状態で存在させること
によって、得られる基材フィルムに適度な内部凝集力を
付与するのである。
ポリスチレンユニットは、スチレン含有量が10〜30
重量%のものを用いることが好ましく、最も好ましくは
20重量%のものを用いる。また、ビニル−ポリイソプ
レンユニットにおけるビニル結合量は、50〜70重量
%のものを用いることが好ましい。ビニル結合量が50
重量%に満たない場合には得られる基材フィルムが柔ら
かくなりすぎ、機械的強度が不足する傾向を示す。一
方、ビニル結合量が70重量%を超えると、トリブロッ
ク共重合体の3次元架橋密度が大きくなるので、得られ
る基材フィルムが硬くなり柔軟性に劣る傾向を示す。
酢酸ビニル共重合体からなるマトリックス相中に、上記
トリブロック共重合体からなる相が1μm〜数μmの大
きさで微細分散状態にて存在する、所謂海島構造となっ
ている。つまり、ミクロ相分離構造となっているので、
各共重合体の有するそれぞれの特性が発揮され、均一溶
解状態とは異なったバランスのよいフィルム物性を発揮
するのである。
て用いるエチレン−酢酸ビニル共重合体と分散配合する
トリブロック共重合体のMFR(メルトフローレート)
が近似しているので比較的ブレンド性に優れたものとな
る。しかも、トリブロック共重合体のガラス転移温度が
0℃近辺、好ましくは0℃以下であることが、室温領域
(使用条件下)での低モジュラス化に寄与するものと推
定される。
真からも明らかように、海島構造を有するので、トリブ
ロック共重合体におけるポリスチレン部分が島相ドメイ
ンとして基材フィルムの表面張力を低下させて濡れ性に
寄与しているものと推定される。
ム物性に影響を与えない範囲で、各種充填剤や顔料、フ
ィルムの成形性を容易にするための滑剤などの添加剤を
適宜配合してもよいものである。
ジュラスが0.2〜1.2kgf/19mm幅の値を有
するものが、柔軟性や貼付した皮膚面の動きに対する追
従性の点から好ましい。また、上記モジュラスと同じ条
件下で測定した引張強度が1.3kg/19mm幅以上
であるものが、救急絆創膏や巻絆などとして手指に巻回
した際の適度なフィット感(巻締まりや緩みがない密着
感)の点から好ましい。
Tダイ法、インフレーション法などによってシート状に
成形することができるが、好ましくはフィルムの結晶化
の点や成形のしやすさや、成形したシートにエンボス加
工などを施す際の加工のしやすさの点などからカレンダ
ー法を用いることが好ましい。
ようにシート状に成形してなるものであり、その厚みは
30〜150μm程度とすることが、皮膚面に貼付した
際の違和感の少なさや引張強度などの機械的強度の点か
ら望ましい。特に、救急絆創膏用途では60〜150μ
m、比較的大面積で貼付されるドレッシング用途では透
明性の点から30〜80μm程度の厚さに設定すること
が好ましい。
の組成からなるものであり、シート状に成形した基材の
片面に、粘着剤層を形成することによって、皮膚面に貼
付するための医療用貼付材とすることができる。形成す
る粘着剤層は皮膚接着性の点から、20〜80μm、好
ましくは30〜60μmの厚みで形成する。用いる粘着
剤としては、アクリル系粘着剤や天然ゴム系粘着剤、合
成ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ビニルエーテル
系粘着剤など、皮膚刺激性の少ない医療用粘着剤として
使用可能なものであれば、特に限定されず、有機溶剤系
やエマルジョン系、ホットメルト系などの形態で使用す
ることができる。また、これらの粘着剤は単独で用いて
も、複数種の粘着剤を混合して用いてもよい。
本発明の貼付材用基材は極めて濡れ性が良好であるの
で、アンカー処理を施さずに粘着剤層を直写法もしくは
転写法によって形成することができるが、さらに濡れ性
を向上させるためにコロナ放電処理や公知の下塗り剤を
塗布することもできることは云うまでもない。なお、貼
付材用基材の片面に粘着剤層を形成する方法としては、
基材の片面に直接粘着剤溶液を塗布、乾燥したり、粘着
剤層を直接ホットメルト押出形成したりする直写法によ
ることができるが、溶剤や熱などによる基材の無用な伸
びやカールを防止するためには、得られる医療用貼付材
の粘着剤層面を被覆保護するための剥離紙の片面に、塗
工や押出などで粘着剤層を予め形成し、形成した粘着剤
層の表面に貼付材用基材を貼り合わせる転写法を用いる
ことが好ましい。
絆として利用できるほか、粘着剤層の表面の一部に、ガ
ーゼなどの布帛やスポンジパッドなどの皮膚面の創傷部
を保護するためのパッドを設けて救急絆創膏とすること
もできる。
および救急絆創膏は、上記したようにエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体を主成分として、これに特定の構造を有す
るトリブロック共重合体を微細分散状態で存在させてい
るので、従来からのポリ塩化ビニルフィルムやポリウレ
タン系フィルム、ポリオレフィン系フィルムと同等以上
の実用上満足する柔軟性や伸縮性、皮膚追従性、機械的
強度を有し、使用中の違和感(圧迫感やつっぱり感な
ど)が少ないものである。
材であるので、医療用貼付材としてその片面に粘着剤層
を形成する場合に、アンカー処理を必ずとも必要とせ
ず、優れた投錨性を発揮するものである。特に、粘着剤
層表面に積層している剥離紙を剥離除去する際にカール
を起こさず、操作性にも優れたものである。
指への接着性に優れると共に、指に巻き付ける、所謂ラ
ップ巻きした場合に自背面に対する接着性にも優れ、基
材表面へ印刷した場合でも印刷インキの乗りが良好であ
る。また、比較的大面積に貼付するドレッシング用途に
おいても貼付中の違和感はほとんどなく、低コストであ
ることから、一般にこの用途で汎用されている極薄のポ
リウレタン系フィルムの代替品として有用である。
に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
く、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の応
用が可能である。なお、以下、「部」とあるのは重量部
を意味するものである。
ン−酢酸ビニル共重合体(東ソー社製、商品名:ウルト
ラセン5A53A)77重量部と、スチレン含有量が2
0重量%で、ビニル結合量が55重量%のポリスチレン
/ビニル−ポリイソプレントリブロック共重合体(クラ
レ社製、商品名:ハイブラー7125)23重量部を、
脂肪酸系の滑剤1部の存在下でミキシングロールにて混
合し、次いで逆Lカレンダーロールにて製膜し、90μ
m厚の貼付材用基材を作製した。
ソリ刃で短冊状に裁断したのち、エポキシ樹脂にて埋包
し、これをミクロトームにて薄切片としてRuO4 で染
色して透過型電子顕微鏡で観察した。電子顕微鏡写真を
図1(2万倍)および図2(10万倍)に示した。各図
において、黒く染色されている部分がトリブロック共重
合体相であり、マトリックス相としてのエチレン−酢酸
ビニル共重合体相中に微細分散されていることが明らか
である。
乾燥後の糊厚が25μmとなるように剥離紙上に塗布、
乾燥して粘着剤層を作製し、これを上記にて得た貼付材
用基材の片面に転写して、医療用貼付材を作製した。
の配合量を95部、トリブロック共重合体の配合量を5
部とした以外は、実施例1と同様にして、本発明の貼付
材用基材および医療用貼付材を作製した。
の配合量を60部、トリブロック共重合体の配合量を4
0部とした以外は、実施例1と同様にして、本発明の貼
付材用基材および医療用貼付材を作製した。
レン含有量が20重量%で、ビニル結合量が70重量%
のポリスチレン/ビニル−ポリイソプレントリブロック
共重合体(クラレ社製、商品名:ハイブラー5127)
とした以外は、実施例1と同様にして本発明の貼付材用
基材および医療用貼付材を作製した。
のみで貼付材用基材および医療用貼付材を作製した。
リウレタン系フィルム(厚み25μm、インフレーショ
ン法にて製膜)を貼付材用基材として用い、これに実施
例1にて用いた粘着剤層を形成して、医療用貼付材を作
製した。
と同様の軟質ポリ塩化ビニルフィルム(厚み80μm)
を貼付材用基材として用い、これに合成ゴム系粘着剤層
を、下塗剤を介して形成して、医療用貼付材を作製し
た。
材用基材作製用の共重合体の物性を表1にまとめた。
れた貼付材用基材および医療用貼付材について下記の特
性を評価し、その結果を表2に示した。
る方法に準じて、作製した貼付材用基材フィルムの表面
の濡れ性(単位:μN/cm)を測定した。
に、各医療用貼付材を約24時間貼付したのち、剥離除
去した際の貼付皮膚面の状態を以下の判定基準に従って
判定し、投錨性を評価した。 〇:皮膚面に粘着剤層が残存せず、投錨破壊を起こさな
い。 △:部分的に端部部分に粘着剤層が残存する。 ×:皮膚面に粘着剤層が全部転写し、完全に投錨破壊を
起こす。
に、各医療用貼付材を約24時間時間貼付し、貼付中の
状態を以下の判定基準に従って判定し、柔軟性を評価し
た。 〇:皮膚追従性に優れ、極めて柔軟性が高い。(目安:
50%モジュラス0.2〜0.5kgf/19mm幅) △:柔軟すぎて自己支持性に劣る。(目安:50%モジ
ュラス<0.2kgf/19mm幅未満) ×:柔軟性に欠ける。(目安:50%モジュラス>0.
5kgf/19mm幅以上)
付材を19mm幅、長さ72mmに裁断し、手の第2指
の第2関節に重ね合わせるように巻付け(ラップ巻
き)、約24時間貼付後、貼付材を剥離する際の状態を
観察した。 〇:きれいに剥離することができる。 △:剥離時に千切れないが、基材が伸びきってしまう。 ×:剥離時に基材が千切れてしまう。
し強度測定と同様に試験を行い、剥離除去前の状態を観
察し、以下の基準で判定した。 〇:24時間貼付においても、ラップ巻きした自背面か
ら剥がれることはなく、強固に接着していた。 ×:24時間貼付中に、ラップ巻きした自背面から貼付
材端部が剥離した。
着力>各医療用貼付材を19mm幅、長さ150mmに
裁断し、23℃の雰囲気下、テンシロン式引張試験機を
用いてチャック間距離100mm、引張速度200mm
/分の条件下で長さ方向に引っ張り、50%モジュラス
および引張強度(破断強度)を測定した。自背面接着力
は、上記貼付材よりも大きな貼付材をベークライト板に
貼着し、その背面に上記大きさに裁断した貼付材を2k
gのゴムロールを1往復させることによって加圧貼着
し、室温下で30分放置後に180度方向に引張速度2
00mm/分で引き剥がした際の剥離力を測定した。
合体の状態を示す透過型電子顕微鏡写真(2万倍)であ
る。
合体の状態を示す透過型電子顕微鏡写真(10万倍)で
ある。
Claims (10)
- 【請求項1】 エチレン−酢酸ビニル共重合体60〜9
5重量部に、ポリスチレンユニットとビニル−ポリイソ
プレンユニットからなるトリブロック共重合体5〜40
重量部が均一に微細分散してなることを特徴とする貼付
材用基材。 - 【請求項2】 エチレン−酢酸ビニル共重合体が、酢酸
ビニルユニット含有量3〜28重量%である請求項1記
載の貼付材用基材。 - 【請求項3】 トリブロック共重合体が、スチレン含有
量10〜30重量%のポリスチレンユニットを含む請求
項1記載の貼付材用基材。 - 【請求項4】 トリブロック共重合体が、ビニル結合量
50〜70重量%のビニル−ポリイソプレンユニットを
含む請求項1記載の貼付材用基材。 - 【請求項5】 エチレン−酢酸ビニル共重合体相中にト
リブロック共重合体相が微細分散して海島構造となって
いる請求項1〜4の何れかに記載の貼付材用基材。 - 【請求項6】 50%モジュラスが0.2〜1.2kg
f/19mm幅で、引張強度が1.3kg/19mm幅
以上である請求項1〜5の何れかに記載の貼付材用基
材。 - 【請求項7】 JIS Z 1529に規定する濡れ性
が、350μN/cm以上である請求項1〜6の何れか
に記載の貼付材用基材。 - 【請求項8】 基材がカレンダー法によってシート状に
成形されてなる請求項1〜7の何れかに記載の貼付材用
基材。 - 【請求項9】 請求項1〜8の何れかに記載の貼付材用
基材の片面に、粘着剤層を形成してなる医療用貼付材。 - 【請求項10】 請求項9記載の医療用貼付材の粘着剤
層の表面の一部に、創傷部を保護するためのパッドを設
けてなる救急絆創膏。
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---|---|---|---|
JP04074999A JP4372882B2 (ja) | 1999-02-19 | 1999-02-19 | 貼付材用基材およびそれを用いてなる医療用貼付材、ならびに救急絆創膏 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006204382A (ja) * | 2005-01-25 | 2006-08-10 | Nitto Denko Corp | 皮膚貼着用粘着部材 |
JP2007021068A (ja) * | 2005-07-21 | 2007-02-01 | Nitto Denko Corp | 皮膚貼着用粘着テープもしくはシート |
-
1999
- 1999-02-19 JP JP04074999A patent/JP4372882B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2007021068A (ja) * | 2005-07-21 | 2007-02-01 | Nitto Denko Corp | 皮膚貼着用粘着テープもしくはシート |
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