JP2001040302A - 感圧性自背面接着テ−プまたはシ−ト - Google Patents
感圧性自背面接着テ−プまたはシ−トInfo
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Abstract
性を示さず、自己の背面側には強く接着するテープやシ
ートを得るようにする。 【解決手段】 テープやシートの基材2の片面に、エラ
ストマ− 100重量部に対して粘着付与剤として用いられ
る相溶性樹脂を単独若しくは無機充填剤との合計で 200
重量部以上で 800重量部以下を配合した接着剤層3を形
成する。上記基材の他面には、エラストマ−単独か、又
は該エラストマ− 100重量部に対して粘着付与剤として
用いられる相溶性樹脂を単独若しくは無機充填剤との合
計で20重量部以下配合したもので形成した表層4を設け
る。この感圧性自背面接着テ−プまたはシ−ト1は、皮
膚表面や物品表面に対しては実質的な接着性を示さず、
自己の背面側には強く接着することができる。
Description
テ−プまたはシ−トに関し、人体の皮膚や物品の表面等
には実質的に接着性を示さないが、その接着テ−プまた
はシ−トの自己の背面には強い接着性を示すものであ
る。
やシ−トにはポリエチレンや紙などの基材の片面に粘着
剤を塗布したものが使用される。また穿刺後の止血に
は、救急ばんそう膏のようなプラスチック基材表面に粘
着剤を塗布し、その上にガ−ゼなどを貼り合わせ、所定
の大きさに打ち抜いたものを使用する。更に、献血時や
PTCA(経皮的冠動脈形成術)などの止血には特殊な
圧迫器具の他、布にマジックテ−プ(登録商標)の付い
たもの等で止血を行っている。
差はあるものの、常に皮膚刺激を発現する可能性を持っ
ている。その原因としては、剥離時及び貼付中の皮膚へ
のストレス並びに長期密封による一次刺激性皮膚炎と、
構成成分による化学的な刺激及び感作反応によるアレル
ギ−性皮膚炎が挙げられる。その中で、長期密封による
一次刺激及びアレルギ−性皮膚炎については、適当な原
材料を選択することである程度回避できる。しかし貼付
したものを剥離する時及び貼付中のストレスによる刺激
は、伸縮性を持つ支持体や保持力の低い粘着剤を選択し
ても、固定のための機能を十分に確保するためには最低
限の粘着力が必要とされるため、ある程度の刺激の発現
は避けられないのが現状である。また圧迫止血に際して
も特殊な器具を必要としたり、同じ器具を何度も使用す
るなど衛生的にも問題がある。
束ねたりする場合、粘着剤が物品の表面に強く貼付くの
で、これを剥すときに物品の表面を剥したり、破ったり
して損傷することも多く、粘着テ−プの使用が制限され
ることも多かった。
などの人体の皮膚表面や物品の表面などの被着物に対し
ては実質的な接着性を示さず、自己のテ−プやシ−トの
背面側には強く接着して充分な結束作用等を得るように
するものである。
ついて鋭意検討を重ねた結果、一般的に使用されている
粘着テ−プの粘着剤に使用される粘着付与剤などの樹脂
配合量とは異なる領域、つまり、接着剤の成分として、
エラストマ− 100重量部に対して粘着付与性の樹脂単体
若しくはその樹脂と充填剤との合計を 200重量部以上で
800重量部以下に設定することで、本来の粘着テ−プの
働きが少なくなり、皮膚や物品への粘着性がほとんど無
くなると共に、上記接着剤のエラストマ−と同じかこれ
と同類のエラストマ−を背面の表面層に持つ基材を選択
することによって、自己の背面に対して高い接着力を持
つことを見出し、本発明に至ったものである。本発明の
感圧性の接着テ−プまたはシ−トは、皮膚や物品の表面
に対しては弱接着かあるいは全く接着力を示さずに、該
テ−プ等の自背面には高い接着力を示す。
トマ−は、天然ゴム、スチレン・イソプレン・スチレン
共重合体、スチレン・ブチレン・スチレン共重合体、ポ
リイソブチレン、イソブチレン・イソプレン共重合体、
ポリブテン、ポリイソプレンなどのゴム状エラストマ−
があり、これを単独若しくはこれを混合して用いること
ができる。
与剤には、ロジン系樹脂、テルペン系樹脂、クマロン・
インデン樹脂、石油系樹脂などを使用する。また、充填
剤として炭酸カルシウム、酸化チタン、酸化亜鉛、けい
酸アルミニウム、酸化アルミニウム水化物、水酸化アル
ミニウム、含水けい酸マグネシウムなどを用いることが
できる。
− 100重量部に対して約 200重量部以上で 800重量部以
下程度、好ましくは約 200重量部以上で 500重量部以下
程度の大過剰に配合する。この配合量は、通常の粘着テ
−プには用いられない程度の量であり、粘着付与剤を添
加して行くと次第に上昇した粘着力が急速に低下して、
殆んど粘着性を示さない状態になったものである。上記
粘着付与剤の一部は上記充填剤に置換えることができ、
両剤系の配合量合計として上記した範囲、更に好ましく
は約 250重量部〜 500重量部のものを使用することがで
きる。
ポリイソブチレン、液状ポリイソプレン、鉱油などの軟
化剤、ブチルヒドロキシトルエンその他の酸化防止剤を
適宜配合することができる。
各種のフイルム類を使用することができる。例えば、ポ
リエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフイン系、
ポリメチルメタアクリレ−ト、ポリエチレンメタメチル
アクリレ−トなどのポリアクリル系、ポリエチレンテレ
フタレ−ト、ポリブチレンテレフタレ−ト、ポリエチレ
ンナフタレ−トなどのポリエステル系、セロハン、ポリ
ビニルアルコ−ル、エチレン・ビニルアルコ−ル共重合
体、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリウレタン系、
ポリアクリロニトリル、フッ素系、エチレン・酢酸ビニ
ル共重合体系、ナイロン、ポリアミド、ポリスルフォン
などの単層または適宜積層したフイルムなどがある。
いる接着剤層が強く接着する表面特性を有しているもの
で、基材の他面側に設けられる接着剤層に使用されてい
るエラストマ−またはそれと同類型のエラストマ−によ
って表層を形成する。例えば、接着剤層にエラストマ−
として、スチレン・イソプレン・スチレン共重合体(S
IS)を使用した場合、背面側の表層を形成するエラス
トマ−としてスチレン・イソプレン・スチレン共重合体
(SIS)、スチレン・エチレン・プロピレン・スチレ
ン共重合体(水添SIS)、スチレン・ブチレン・スチ
レン共重合体(SBS)などを使用することができる。
マ−には、該エラストマ−100重量部に対して、上記
した粘着付与剤を約20重量部以下の量で配合するとよ
く、またこの粘着付与剤の一部を上記充填剤で置換える
こともできる。これらのエラストマ−等が基材の背面に
対して投錨性の低い場合等には、基材の背面に適宜コロ
ナ処理やプライマ−処理を行うとよい。こうして形成さ
れた基材の背面の表層は、それ自身では実質的な粘着性
を有さず、他の物に付着するようなことはない。
いることができ、レ−ヨン、ナイロン、ポリエチレンテ
レフタレ−ト(PET)などのポリエステル系、ポリプ
ロピレンなどのポリオレフイン系、ポリエステルポリエ
−テル、ポリウレタン系、アクリル系、ポリビニルアル
コ−ルなどからなる不織布を使用することができる。
例えば、天然ゴム、スチレン・イソプレン・スチレン共
重合体、スチレン・ブチレン・スチレン共重合体、ポリ
イソブチレン、イソブチレン・イソプレン共重合体、ス
チレン・エチレン・プロピレン・スチレン共重合体、ポ
リブテン、ポリイソプレンなどで形成したフイルムまた
はシ−ト、不織布などで形成すれば、上記したように基
材の背面側に特別に表層を形成しなくても、その基材そ
のものの背面が上記表層の性質を有しているのでそのま
ま使用することができ、使用し易いこともある。また、
上記エラストマ−を含有するフイルムまたはシ−ト、不
織布なども同様にそのままで表層としての性質を得るこ
とができるし、これらのフイルム等の他の基材を積層し
て得た基材についても同様の効果が得られる。
2の一面側に上記接着剤を塗布等して接着剤層3を形成
し、他面側の背面には、その表面にエラストマ−類を塗
布等したりして表層4を形成し、材質によってはそのま
まの状態で表層とすることができる。上記基材の一面に
形成した接着剤同志は接着し易いので、適当な剥離紙を
仮着して表面を覆うようにするとよい。
着性においてボ−ルタックがNo.5以下であり、プロ−ブ
タックを2.0N/5mmφ以下の実質的に粘着性のない状
態にするとよい。また、同時に接着テ−プの接着剤層を
その接着テ−プの背面側に貼付けた状態で測定した自背
面剪断接着力を5N/30×30mm以上の強接着性にすると
よい。
法により行った。 (ボ−ルタック)JIS Z0237 傾斜式ボ−ルタック試験に
準じて測定する。 (プロ−ブタック)ニチバン(株)製プロ−ブタックテ
スタ−を用いて、JIS Z0237 の参考として記載されてい
るプロ−ブタック試験に準じて測定する。 (自背面剪断接着力)図3に示すように、ベ−クライト
板5に幅40mm、長さ60mmのサンプル1を両面粘着テープ
6を用いて貼りつけ、そのサンプル1の基材の表層上に
幅30mm、長さ30mmの正方形になるように同じサンプル1
(幅30mm、長さ60mm)を重ね合わせる。重量 500gのロ
−ルを1往復させて圧着し、サンプル1同志を接着させ
た後、このサンプル1の一端とベークライト板5の他端
を、各々インストロン型引張試験機のチャック7、8に
固定し、23℃、65%RHの条件下で 300mm/minの引
張速度で、矢印方向に引っ張って自背面に対する剪断接
着力(N/30×30mm)を測定する。
(肌)に対する接着力が問題となるが、こうした接着力
を測定するような定型的試験法は知られていないので下
記する試験法によってヒト肌接着力を測定し、その測定
値が 600mN/30mm以下になるようにすると好ましい。 (ヒト肌接着力)被験者には、貼付20分前に、23℃、
65%RH条件下の測定室に入室してもらい、前腕内側
部に幅30mm、長さ60mmのサンプルを貼付する。さらに指
で軽く圧着後、20分経過したらインストロン型引張試験
器を用いて、剥離角度をなるべく90度に維持しながら、
100mm/minの引張速度で引き剥がして応力を測定し、ヒ
ト肌接着力とする。
・イソプレン・スチレン共重合体(SIS6000, 日本合
成ゴム(株) 製)100g、粘着付与剤として脂環族飽
和炭化水素樹脂(アルコンP-100,荒川化学(株)製)2
50gをn-ヘキサン/トルエン混合溶液(2/1)5 2
5gに溶解させ、固形分40%の接着剤溶液を得た。こ
れを剥離紙に乾燥後の厚みが30μm となるように塗工
し、乾燥後、基材を貼り合わせて感圧性自背面接着テ−
プとした。基材には、スチレン・エチレン・プロピレン
・スチレンブロック共重合体からなる不織布(セプト
ン, (株) クラレ製, 目付け100g/m2 )を用いた。
ン・イソプレン・スチレン共重合体(SIS5000, 日本
合成ゴム(株) 製)100g、粘着付与剤として脂環族
飽和炭化水素樹脂(アルコンP-100,荒川化学(株)製)
150g及び炭酸カルシウム(NS1000, 日東粉化
工業(株)製)100gをシクロヘキサン/トルエン混
合溶液(2/1)525 gに溶解させ、固形分40%の
接着剤溶液を得た。これを剥離紙に乾燥後の厚みが30
μm となるように塗工し、乾燥後、基材を貼り合わせて
感圧性自背面接着テ−プとした。基材にはスチレン・エ
チレン・プロピレン・スチレンブロック共重合体(水添
SIS)からなる不織布(セプトン,(株) クラレ製,
目付け100g/m2 )を用いた。
レンゴム(IR−10,(株) クラレ製)100g、粘
着付与剤として脂環族飽和炭化水素樹脂(クイントンB
−170,日本ゼオン(株)製)150g及び炭酸カル
シウム(NS1000, 日東粉化工業(株)製)250
gをシクロヘキサン/トルエン混合溶液(2/1)75
0gに溶解させ、固形分40%の接着剤溶液を得た。こ
れを剥離紙に乾燥後の厚みが30μm となるように塗工
し、乾燥後、基材を貼り合わせて感圧性自背面接着テ−
プとした。基材にはスチレン・イソプレン・スチレンブ
ロック共重合体(SIS 5000,日本合成ゴム(株) 製)
をTダイによってポリエステル不織布(50g/m2)
と押し出しラミした複合基材を、SIS側が背面となる
ようにして用いた。
記載のものを使用し、基材にはスチレン・イソプレン・
スチレン共重合体(SIS5000, 日本合成ゴム(株)
製)と脂環族飽和炭化水素樹脂(アルコンP-100,荒川化
学(株)製)を100:15(重量比)に配合した熱溶
融物を、Tダイによってポリエステル不織布(50g/
m2 )と押し出しラミした複合基材を、SIS系熱溶
融物側が背面となるようにして用い、他は実施例1と同
様にして感圧性自背面接着テ−プとした。
ン・イソプレン・スチレン共重合体(SIS5000, 日本
合成ゴム(株) 製)100g、粘着付与剤として脂環族
飽和炭化水素樹脂(アルコンP-100)100gをシクロヘ
キサン/トルエン混合溶液(2/1)375gに溶解さ
せ、固形分40%の接着剤溶液を得た。これを剥離紙に
乾燥後の厚みが30μm となるように塗工し、乾燥後、
基材を貼り合わせて貼付剤とした。基材にはスチレン・
エチレン・プロピレン・スチレン共重合体からなる不織
布(セプトン,(株) クラレ製, 目付け100g/m2 )
を用いた。
ン・イソプレン・スチレン共重合体(SIS5000, 日本
合成ゴム(株) 製)100g、粘着付与剤として脂環族
飽和炭化水素樹脂(アルコンP-100)250gをシクロヘ
キサン/トルエン混合溶液(2/1)525gに溶解さ
せ、固形分40%の接着剤溶液を得た。これを剥離紙に
乾燥後の厚みが30μm となるように塗工し、乾燥後、
基材を貼り合わせて貼付剤とした。基材にはウレタン不
織布(エスパンシオーネ,カネボウ(株)製)を用い
た。
例1,2について、その特性をボ−ルタック、プロ−ブ
タック、ヒト肌粘着力、自背面剪断力によって測定した
結果は、次表に示すとおりである。
ク、プローブタックの値が低く、ヒト肌接着力も小さな
値を示しているが、自背面剪断接着力は大きな数値とな
っており、感圧性自背面接着テ−プとして有用であるこ
とが判る。比較例1のものは、自背面剪断接着力が大き
いが、ボールタック、ヒト肌接着力の各数値も大きく、
皮膚等に強く粘着するものである。また、比較例2のも
のは、ボールタック、プローブタック、ヒト肌接着力の
各数値が小さくて皮膚等に強く粘着することは無いが、
自背面剪断接着力が小さくて自背面に強く接着していな
いことが判る。
背面には強く接着するのでガ−ゼやカテ−テルの固定及
び種々の止血等に際し医療用テ−プとして充分な効果を
示すと共に、接着剤層側は皮膚等に貼り付かないから、
剥がす時の苦痛を回避し、かつ皮膚刺激を発現すること
なく、より安全に使用することができる。また、使用後
の使い捨ておむつ等を丸めて廃棄する場合など、各種物
品の結束具としてその物品を確実に結束して保持するこ
とができる。そして、これを剥すときにもスムーズに剥
がれ、その物品の表面を損傷することがない。従って、
多くの用途に広く用いることができる。
着した状態を示す斜視図である。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 基材の片面に、エラストマ− 100重量部
に対して粘着付与剤として用いられる相溶性樹脂を単独
若しくは無機充填剤との合計で 200重量部以上で 800重
量部以下配合した接着剤層を形成し、上記基材の他面に
は上記エラストマ−若しくはこれと同類のエラストマ−
で形成された表層が存在する感圧性自背面接着テ−プま
たはシ−ト。 - 【請求項2】 上記基材の他面には、エラストマ−単独
か、又は該エラストマ− 100重量部に対して粘着付与剤
として用いられる相溶性樹脂を単独若しくは無機充填剤
との合計で20重量部以下配合したもので形成された表層
が存在する請求項1記載の感圧性自背面接着テ−プまた
はシ−ト。 - 【請求項3】 上記感圧性自背面接着テ−プまたはシ−
トの接着剤層のボ−ルタックがNo.5以下、プロ−ブタッ
クが2.0N/5mmφ以下で、自背面剪断接着力が5N/
30×30mm以上である請求項1または2記載の感圧性自背
面接着テ−プまたはシ−ト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11217455A JP2001040302A (ja) | 1999-07-30 | 1999-07-30 | 感圧性自背面接着テ−プまたはシ−ト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11217455A JP2001040302A (ja) | 1999-07-30 | 1999-07-30 | 感圧性自背面接着テ−プまたはシ−ト |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001040302A true JP2001040302A (ja) | 2001-02-13 |
Family
ID=16704509
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11217455A Pending JP2001040302A (ja) | 1999-07-30 | 1999-07-30 | 感圧性自背面接着テ−プまたはシ−ト |
Country Status (1)
Country | Link |
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