JPH10243964A - おむつ用フロントシート - Google Patents

おむつ用フロントシート

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Publication number
JPH10243964A
JPH10243964A JP9050212A JP5021297A JPH10243964A JP H10243964 A JPH10243964 A JP H10243964A JP 9050212 A JP9050212 A JP 9050212A JP 5021297 A JP5021297 A JP 5021297A JP H10243964 A JPH10243964 A JP H10243964A
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JP
Japan
Prior art keywords
adhesive
front sheet
release agent
diaper
layer
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Pending
Application number
JP9050212A
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English (en)
Inventor
Makoto Saito
誠 齋藤
Nobuhisa Kobayashi
伸久 小林
Takeshi Kamimura
武 上村
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】おむつ用粘着テープ、いわゆるファスニングテ
ープをフロントシートから脱着の際に発生する剥離音を
軽減するためのおむつ用フロントシートに関するもので
ある。 【解決手段】基材フィルムの片面におむつ本体の腹部の
一部分に貼着するための接着剤層を有し、他面におむつ
装着時に貼着されるファスニングテープを剥離可能に保
持する剥離剤層を有するおむつ用フロントシートにおい
て、該フロントシートの接着剤層が、ガラス転移温度2
10〜260Kの接着剤を5〜100g/m2(固形
分)塗布してなることを特徴とするおむつ用フロントシ
ートである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、おむつ用粘着テー
プ、いわゆるファスニングテープをフロントシートから
脱着の際に発生する剥離音を軽減するためのおむつ用フ
ロントシートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に使い捨ておむつは、おむつ本体の
背部側に一端が固定され、着用の際に使用する粘着テー
プ、いわゆるファスニングテープ(以下ファスニングテ
ープという)と、該ファスニングテープをおむつ着用前
の段階まで仮止めをして該ファスビングテープの粘着面
を保護している剥離テープ、いわゆるリリーステープ
(以下リリーステープという)と、おむつ本体の腹部側
に固定されていておむつ着用時に該粘着テープの脱着を
可能とする為の剥離剤層を有する補強フィルム、いわゆ
るフロントシート(以下フロントシートという)から構
成されている。
【0003】フロントシートは、一般に基材フィルムと
して2軸延伸ポリプロピレンフィルム(OPP)、無延
伸ポリプロピレンフィルム(CPP)、ポリエチレンテ
レフタレートフィルム(PET)等が使用されている。
これらのフィルムの片面に長鎖アルキル系剥離剤やシリ
コーン系剥離剤等が塗布され剥離剤層を形成し、他面に
は接着剤を塗布して接着剤層を形成し、該接着剤層によ
り使い捨ておむつ本体に固定している。
【0004】剥離剤層に用いる長鎖アルキル系剥離剤
は、脱着可能な剥離性を有し、かつファスニングテープ
をフロントシートに固定したときに外れない保持性を有
する利点を発揮したが、紙おむつを脱着するためにファ
スニングテープをフロントシートから剥がす際に「バリ
バリ」と大きな剥離音を立ててしまうため赤ちゃんや周
囲の人達に不快感を与えてしまう欠点がある。一方、一
般的にシリコーン系剥離剤は、ファスニングテープをフ
ロントシートから剥がす際の剥離音は小さくなる。しか
し、シリコーン系剥離剤はファスニングテープとの剥離
力が低く、せん断接着力も極端に低下する欠点がある。
そのためシリコーン系剥離剤に剥離コントロール剤を添
加してなる剥離剤組成物と特定の粘着剤との組合わせに
より高い剥離力、せん断接着力を有し、剥離音を抑制す
る試みがある(特公平7−59244号公報)。しか
し、主剤となるシリコーン系剥離剤と添加する剥離コン
トロール剤の組合わせによってはファスニングテープを
充分に保持する剥離力があっても、従来の長鎖アルキル
系剥離剤と比べ何ら改善されていない程度の大きな剥離
音を立てるものが多かった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、このよ
うな課題に鑑み剥離剤組成物について鋭意研究をおこな
った結果、ジメチルポリシロキサンを主成分とするシリ
コーン系剥離剤組成物において官能基であるビニル基、
ヘキセニル基などの数の総数を特定することにより粘着
テープとの高い剥離力、せん断接着力を有し、剥離音を
抑制できることを見出した(特願平08−106775
号)。しかし、更に研究を重ねた結果、該シリコーン系
剥離剤組成物を塗布したフィルムをフロントシートとし
て使い捨ておむつに貼付ける際に、使用する接着剤によ
ってはファスニングテープを充分に保持する剥離力があ
っても大きな剥離音を立てるものがあった。
【0006】この不快な剥離音はファスニングテープを
フロントシートから剥がす際に発生する振動が「バリバ
リ」と大きな剥離音になるためであり、この振動は剥離
剤だけの改善では抑制するのには限りがある。
【0007】
【発明を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために種々検討した結果、反対面に使用する接
着剤として、AB型もしくはABA型ブロックコポリマ
ーやアクリル系のベースポリマーを使用し、タッキファ
イヤー、硬化剤を添加し接着剤のガラス転移温度(以下
ガラス転移温度)、塗工量を特定の範囲に限定した接着
剤を用いることにより達成できることを見い出し本発明
に至ったのである。
【0008】.すなわち本発明は、基材フィルムの片
面におむつ本体の腹部の一部分に貼着するための接着剤
層を有し、他面におむつ装着時に貼着されるファスニン
グテープを剥離可能に保持する剥離剤層を有するおむつ
用フロントシートにおいて、該フロントシートの接着剤
層が、ガラス転移温度210〜260Kの接着剤を5〜
100g/m2(固形分)塗布してなることを特徴とす
るおむつ用フロントシートである。
【0009】更に、剥離剤にはシリコーン系剥離剤の主
剤であるジメチルポリシロキサンと剥離コントロール剤
としてSiO2単位と(CH33SiO1/2単位あるいは
CH 2=CH(CH32SiO1/2単位を有するレジン構
造のものや、あるいはSiO 2単位を有するシリカ構造
をもつものを組合わせたシリコーン系剥離剤において、
該シリコーン系剥離剤に含まれる官能基であるビニル
基、ヘキセニル基等の数の総数を特定の範囲に限定した
剥離剤組成物を用いると、更に改善効果が得られるので
ある。
【0010】.即ち、更に、該フロントシートの剥離
剤層が、ジメチルポリシロキサンと剥離コントロール剤
を主成分とし、且つ、ジメチルポリシロキサンと剥離コ
ントロール剤の両者に含まれるビニル基、ヘキセニル基
等の官能基の総数がメチル基100に対して0.05〜
3.0であるシリコーン系剥離剤組成物を塗布してなる
前記記載のおむつ用フロントシートである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明のおむつ用フロントシート
は、フロントシートをおむつに貼着する際に特定の接着
剤を塗布した構成であるので、使い捨ておむつの腹部に
固定して使用すると、ファスニングテープを剥がす際の
振動を吸収し消音することができる。
【0012】本発明で使用する接着剤は、AB型及びA
BA型ブロックコポリマーやアクリル系のベースエラス
トマーを使用し、タッキファイヤーや硬化剤を加える事
も可能である。そのなかで、ガラス転移温度が210〜
260Kに調整した接着剤が使用できる。因みに、ガラ
ス転移温度が260Kを超えると、接着剤が硬くなって
しまうためフロントシートからファスニングテープを剥
がす際に発生する音の原因である振動を接着剤が吸収し
ないために剥離音を軽減することができない。一方、ガ
ラス転移温度が210K未満では接着剤が振動を吸収す
る効果は見られるが使い捨ておむつに貼付けた際に、接
着剤が軟らかいためにしっかりと固定できず剥がれてし
まうため使用することはできない。またテープ状にした
場合、側面から糊はみ出しを起してしまうことがある。
【0013】なお、AB型やABA型のブロックコポリ
マーに示されるAはビニル芳香族系炭化水素であり、例
えばスチレン、スチレン誘導体などであり、Bはジエン
系脂肪族炭化水素であり、例えばイソプレンやブタジエ
ン等である。アクリル系接着剤には2−エチルヘキシル
アクリレートやブチルアクリレート等が使用可能であ
る。
【0014】タッキファイヤーとしては、例えばロジン
系粘着付与剤、テルペン系粘着付与剤、脂肪族系石油炭
化水素樹脂(C5)系粘着付与剤、芳香族系石油炭化水
素樹脂(C9)系粘着付与剤及び水添加合物等である。
更に、一般に接着剤に添加されるオイル、ワックス、酸
化防止剤、紫外線吸収剤、硬化剤等の他の材料を含有す
ることも可能である。
【0015】このような接着剤を、2軸延伸ポリプロピ
レンフィルム(OPP)、無延伸ポリプロピレンフィル
ム(CPP)、ポリエチレンテレフタレートフィルム
(PET)等のフロントシート用基材フィルムに塗布し
て接着剤層を形成する。また、接着剤層として、不織布
など振動吸収材の両面に接着剤を塗布し、接着剤/振動
吸収材/接着剤といった両面テープのような構成を採用
することもできる。振動吸収材としては、不織布、織布
など、振動を吸収する機能を有する材料であればよい
が、特に不織布が剥離音が軽減でき、風合い等も優れる
ので好ましい。
【0016】この接着剤層の形成方法は、使い捨ておむ
つ製造中にフロントシート用基材フィルムにインライン
で塗布しおむつに貼着けしても、またあらかじめ基材フ
ィルムに塗布しテープ状にしておむつに貼着けしてもか
まわない。また、振動吸収材の両面に塗布して両面テー
プ状物にしておくこともでき、この場合、あらかじめ基
材フィルムに両面テープ状物を貼着してもよく、おむつ
製造中に両面テープ状物を導入してもよい。接着剤の塗
工方法はバーコーター、グラビアコーター、コンマコー
ター、ホットメルトコーター等により基材フィルムの片
面に、或いは不織布等の振動吸収材の両面に塗布され
る。接着剤層の塗布量としては、固形分で5〜100g
/m2、好ましくは10〜50g/m2である。因みに塗
布量が5g/m2に満たないと接着剤層が薄いためファ
スニングテープをフロントシートから剥がす際に発生す
る音の原因である振動を接着剤が吸収しきれないために
剥離音を軽減することができない。またおむつのバック
シートに対する接着力も不十分である。また塗布量が1
00g/m2を超えるような場合では、接着剤を塗布し
ロールにした際の巻戻し力の重剥離化やバックシート貼
付後、端面からの糊はみ出し等の問題が生じる。
【0017】本発明に使用される剥離剤は、主剤のジメ
チルポリシロキサンと剥離コントロール剤とからなる剥
離剤組成物を使用することができ、両者に含まれる官能
基であるビニル基、ヘキセニル基等の数の総数がメチル
基100に対して0.05〜3.0含むことが特に好ま
しい。より好ましくは、0.1〜2.5の範囲の官能基
数が含まれていると良い。因みに0.05未満では剥離
剤の反応性が低下するため硬化しにくく、3.0を越え
ると剥離剤組成物で形成される塗膜の架橋密度が高くな
って、ファスニングテープの剥離の際の音が大きくなっ
てしまう。なお、総数を調節する必要のある官能基とし
ては、ビニル基、ヘキセニル基のほか、アリル基、ブテ
ニル基、ペンテニル基などのアルケニル基が挙げられ
る。
【0018】剥離コントロール剤としては、SiO2
位と(CH33SiO1/2単位あるいはCH2=CH(C
32SiO1/2単位を有するレジン構造のものや、あ
るいはSiO2単位を有するシリカ構造のものが添加さ
れる。またシリコーン系剥離剤と高分子フィルムとの密
着性を向上させるための密着向上剤としてはシランカッ
プリング剤等が使用できる。シリコーン系剥離剤を硬化
させる触媒としては白金系触媒等が用いられる。
【0019】このようにして得られたおむつ用フロント
シートは、極めて剥離音の軽減されたものであるが、こ
のフロントシートと組み合わせて使用するファスニング
テープとしては、該おむつ用フロントシートの剥離剤塗
布面と、ファスニングテープとの剥離力が100〜10
00gf/25mmとなるようなファスニングテープを
組み合わせて使用すると、剥離音が発生せず、且つ装着
時に意図としない剥がれを生じたりせず、剥がす必要の
ある時は容易に剥がすことができる優れたおむつ用結束
具となる。
【0020】以下、実施例、比較例を示すことにより本
発明を一層具体的に示すが本発明はこれに限定されるも
のではない。尚、以下において部、%とあるのは全て重
量部、重量%を示す。
【0021】
【実施例1】 〔剥離剤層の形成〕剥離剤組成物として、ジメチルポリ
シロキサン中のメチル基100に対する官能基であるビ
ニル基の数が0.1である付加型シリコーン(商品名:
BY23−753,固形分30%,架橋剤含有,東レ・
ダウコーニング社製)を70部、メチル基100に対す
るビニル基の数が5.0を有する重剥離コントロール剤
(商品名:SD7292,固形分70%,東レ・ダウコ
ーニング社製)を30部添加した合計100部、総官能
基数1.57の混合物をトルエン/n−ヘキサン混合溶
剤で溶解した。これに触媒(商品名:SRX−212,
東レ・ダウコーニング社製)を5部、密着向上剤(商品
名:SD7200,東レ・ダウコーニング社製)を3部
添加し混合溶液を得た。この混合溶液をシリコーン系剥
離剤組成物とし、基材フィルムとしての20μm厚の二
軸延伸ポリプロピレンフィルム(OPPフィルム)上に
メイヤーバーを用いて固形分が0.20g/m2になる
よう塗布した後、120℃×30秒間加熱処理して硬化
させ、剥離剤層を形成させた。
【0022】〔接着剤層の形成〕接着剤組成物には、ベ
ースエラストマーとしてクインタック3421(ガラス
転移温度:212.0K,日本ゼオン社製)40部、タ
ッキファイヤーとしてアルコンP−90(ガラス転移温
度:309.3K,荒川化学社製)40部、エスコレッ
ツ1504(ガラス転移温度:325.4K,トーネッ
クス社製)14部、これにオイルとしてシェルフレック
ス371JY(ガラス転移温度:207.9K,昭和シ
ェル社製)6部を添加した合計100部の混合物(ガラ
ス転移温度:255.7K)をトルエンにて固形分濃度
50%になるように調整し、剥離剤層とは反対面にアプ
リケーターを用いて固形分が15g/m2になるよう塗
布した後、110℃×2分間加熱乾燥させ、接着剤塗布
物を形成させてフロントシートを得た。
【0023】
【実施例2】 〔剥離剤層の形成〕剥離剤組成物と基材フィルムは、実
施例1と同様のものを使用し、同様の条件で塗布した。 〔接着剤層の形成〕接着剤組成物は、実施例1と同様の
ものを使用し、セパレート紙にアプリケーターを用いて
40g/m2(固形分)になるよう塗布した後、110
℃×2分間加熱乾燥させ、これを不織布(レーヨン不織
布MR−14,三木特種紙製)の両面に各40g/m2
づつ転写して両面テープ状にして接着剤の合計を80g
/m2にした後、剥離剤層とは反対面に貼り合わせ、基
材フィルムと接着剤層の間に不織布を有するフロントシ
ートを得た。
【0024】
【実施例3】 〔剥離剤層の形成〕剥離剤組成物と基材フィルムは、実
施例1と同様のものを使用し、同様の条件で塗布した。 〔接着剤層の形成〕接着剤組成物には、ベースエラスト
マーとしてクレイトンD1113X(ガラス転移温度:
211.7K,昭和シェル社製)50部、タッキファイ
ヤーとしてアルコンP−90(ガラス転移温度:30
9.3K,荒川化学社製)33部、エスコレッツ150
4(ガラス転移温度:325.4K,トーネックス社
製)11部、これにオイルとしてシェルフレックス37
1JY(ガラス転移温度:207.9K,昭和シェル社
製)6部を添加した合計100部の混合物(ガラス転移
温度:247.2K)をトルエンにて固形分濃度50%
になるように調整し、剥離剤塗布面とは反対面にアプリ
ケーターを用いて15g/m2になるよう塗布した後1
10℃×2分間加熱乾燥させ、接着剤塗布物を形成させ
てフロントシートを得た。
【0025】
【実施例4】 〔剥離剤層の形成〕剥離剤組成物と基材フィルムは実施
例1と同様のものを使用し、同様の条件で塗布した。 〔接着剤層の形成〕接着剤組成物には、アクリル系接着
剤としてKP−1558(ガラス転移温度:213.0
K,日本カーバイト社製)100部、硬化剤としてCK
−101(日本カーバイト社製)3部を添加した混合物
を固形分濃度40%になるように調整し、剥離剤塗布面
とは反対面にアプリケーターを用いて15g/m2にな
るよう塗布した後、110℃×2分間加熱乾燥させ、接
着剤塗布物を形成させたものをフロントシートとした。
【0026】
【実施例5】 〔剥離剤層の形成〕剥離剤組成物と基材フィルムは実施
例1と同様のものを使用し、同様の条件で塗布した。 〔接着剤層の形成〕接着剤組成物にはアクリル系接着剤
としてKP−1558(ガラス転移温度:213.0
K,日本カーバイト社製)100部、硬化剤としてCK
−101(日本カーバイト社製)3部を添加した混合物
を固形分濃度40%になるように調整し、剥離剤塗布面
とは反対面にアプリケーターを用いて80g/m2にな
るよう塗布した後、110℃×2分間加熱乾燥させ、接
着剤塗布物を形成させたものを試験片とした。
【0027】
【比較例1】 〔剥離剤層の形成〕剥離剤組成物と基材フィルムは実施
例1と同様のものを使用し、同様の条件で塗布した。 〔接着剤層の形成〕接着剤組成物は実施例3と同様のも
のを使用し、剥離剤塗布面とは反対面にアプリケーター
を用いて3g/m2になるよう塗布した後、110℃×
2分間加熱乾燥させ、接着剤塗布物を形成させたものを
試験片とした。
【0028】
【比較例2】 〔剥離剤層の形成〕剥離剤組成物と基材フィルムは実施
例1と同様のものを使用し、同様の条件で塗布した。 〔接着剤層の形成〕接着剤組成物は実施例3と同様のも
のを使用し、剥離剤塗布面とは反対面にアプリケーター
を用いて120g/m2になるよう塗布した後、110
℃×3分間加熱乾燥させ、接着剤塗布物を形成させたも
のを試験片とした。
【0029】
【比較例3】 〔剥離剤層の形成〕剥離剤組成物と基材フィルムは実施
例1と同様のものを使用し、同様の条件で塗布した。 〔接着剤層の形成〕接着剤組成物にはベースエラストマ
ーとしてクインタック3433(ガラス転移温度:21
2.5K,日本ゼオン社製)35部、タッキファイヤー
としてアルコンP−90(ガラス転移温度:309.3
K,荒川化学社製)45部、エスコレッツ1504(ガ
ラス転移温度:325.4K,トーネックス社製)20
部を添加した合計100部の混合物(ガラス転移温度:
269.0K)をトルエンにて固形分濃度50%になる
ように調整し、剥離剤塗布面とは反対面にアプリケータ
ーを用いて15g/m2になるよう塗布した後、110
℃×2分間加熱乾燥させ、接着剤塗布物を形成させたも
のを試験片とした。
【0030】
【比較例4】 〔剥離剤層の形成〕剥離剤組成物と基材フィルムは実施
例1と同様のものを使用し、同様の条件で塗布した。 〔接着剤層の形成〕接着剤組成物にはアクリル系接着剤
としてKP−1558(ガラス転移温度:213.0
K,日本カーバイト)100部、硬化剤としてCK−1
01(日本カーバイト社製)3部を添加した混合物を固
形分濃度40%になるように調整し、剥離剤塗布面とは
反対面にアプリケーターを用いて3g/m2になるよう
塗布した後、110℃×2分間加熱乾燥させ、接着剤塗
布物を形成させたものを試験片とした。
【比較例5】 〔剥離剤層の形成〕剥離剤組成物と基材フィルムは実施
例1と同様のものを使用し、同様の条件で塗布した。 〔接着剤層の形成〕接着剤組成物にはアクリル系接着剤
としてKP−977(ガラス転移温度:203.0K,
日本カーバイト社製)100部、硬化剤としてCK−1
01(日本カーバイト社製)3部を添加した混合物を固
形分濃度40%になるように調整し、剥離剤塗布面とは
反対面にアプリケーターを用いて15g/m2になるよ
う塗布した後、110℃×2分間加熱乾燥させ、接着剤
塗布物を形成させたものを試験片とした。
【比較例6】 〔剥離剤層の形成〕剥離剤組成物には実施例1において
付加型シリコーン(BY23−753)を40部、重剥
離コントロール剤(SD7292)を60部使用し、添
加した合計100部、総官能基数3.04とした以外は
実施例1と同様の条件で塗布した。 〔接着剤層の形成〕接着剤組成物は実施例3と同様のも
のを使用し、剥離剤塗布面とは反対面にアプリケーター
を用いて15g/m2になるよう塗布した後110℃×
2分間加熱乾燥させ、接着剤塗布物を形成させたものを
試験片とした。
【0031】上記方法により得られたフロントシートを
使い捨ておむつのフロント部に貼付けフロントシートか
らファスニングテープを剥がす際の剥離力、剥離音、外
れにくさ及び操業性を観察し、その結果を表1に示す。
【0032】〔剥離力〕ステンレス板上に各試験片を固
定させ、剥離処理面上にファスニングテープ(25mm
幅,メリーズS,花王製,1996年入手)を貼り2k
gの圧着ローラーで1往復圧着後、3分以内に200m
m/分で180°剥離力を測定した。
【0033】〔モニターテスト〕 「剥離音」各試験片を実際の使い捨ておむつのフロント
部に貼付け、剥離処理面上にファスニングテープ(25
mm幅,メリーズS,花王製,1996年入手)を貼
り、貼着け後3分以内にファスニングテープを剥がし、
剥離時の音の静かさについて10人のモニターテストを
行った。10人それぞれが音の静かさについて判断し
た。 ◎:10人が剥離音がしない(音が静か)と判断した。 ○:8人〜9人が剥離音がしない(音が静か)と判断し
た。 △:6人〜7人が剥離音がしない(音が静か)と判断し
た。 ×:5人以下が剥離音がしない(音が静か)と判断し
た。
【0034】「外れにくさ」各試験片を実際の使い捨て
おむつのフロント部に貼付け、剥離処理面上にファスニ
ングテープ(25mm幅,メリーズS,花王製,199
6年入手)を貼り、貼着後3分後にファスニングテープ
の外れにくさについて10人のモニターテストを行っ
た。 ○:8人以上が良好(外れにくい)と判断した。 △:6人〜7人が良好(外れにくい)と判断した。 ×:5人以下が良好(外れにくい)と判断した。
【0035】〔操業性〕各試験片をテープ状に巻き取
り、テープの端面からの糊はみ出しを目視にて観察す
る。 ○:糊はみ出しが無い ×:糊はみ出しがある
【0036】
【表1】
【0037】
【発明の効果】本発明のフロントシートは、表面に剥離
剤としてジメチルポリシロキサンと剥離コントロール剤
を主成分とし、ジメチルポリシロキサンと剥離コントロ
ール剤両者に含まれるビニル基もしくはヘキセニル基等
の官能基の総数がメチル基100に対して0.05〜
3.0であるシリコーン系剥離剤組成物を塗布、もう一
方の面にガラス転移温度と塗工量を特定の範囲に限定し
た接着剤を用いることにより、ファスニングテープをフ
ロントシートから剥がす際に発生する音の原因である振
動を接着剤層が吸収することにより剥離音を軽減できる
という効果を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09J 7/02 C09J 201/00 201/00 A41B 13/02 J

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材フィルムの片面におむつ本体の腹部の
    一部分に貼着するための接着剤層を有し、他面におむつ
    装着時に貼着されるファスニングテープを剥離可能に保
    持する剥離剤層を有するおむつ用フロントシートにおい
    て、該フロントシートの接着剤層が、ガラス転移温度2
    10〜260Kの接着剤を5〜100g/m2(固形
    分)塗布してなることを特徴とするおむつ用フロントシ
    ート。
  2. 【請求項2】該フロントシートの剥離剤層が、ジメチル
    ポリシロキサンと剥離コントロール剤を主成分とし、且
    つ、ジメチルポリシロキサンと剥離コントロール剤の両
    者に含まれるビニル基、ヘキセニル基等の官能基の総数
    がメチル基100に対して0.05〜3.0であるシリ
    コーン系剥離剤組成物を塗布してなる請求項1記載のお
    むつ用フロントシート。
  3. 【請求項3】接着剤層が、接着剤、振動吸収材、接着剤
    の三層構造である請求項1または請求項2記載のおむつ
    用フロントシート。
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