JP2002167450A - 金属成形缶用ポリエステルフィルム - Google Patents

金属成形缶用ポリエステルフィルム

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JP2002167450A
JP2002167450A JP2000363413A JP2000363413A JP2002167450A JP 2002167450 A JP2002167450 A JP 2002167450A JP 2000363413 A JP2000363413 A JP 2000363413A JP 2000363413 A JP2000363413 A JP 2000363413A JP 2002167450 A JP2002167450 A JP 2002167450A
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film
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terephthalate resin
weight
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Shintaro Kishimoto
伸太郎 岸本
Masashi Chiisako
雅司 竪
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Mitsubishi Polyester Film Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高度な成形加工特性を有すると共に、耐衝撃
性、耐レトルト性、耐錆性などの保護特性にも優れた金
属成形缶用ポリエステルフィルムを提供する。 【解決手段】ポリエチレンテレフタレート系樹脂(A)
とポリブチレンテレフタレート系樹脂(B)とを含有
し、両者の合計量に対し、樹脂(A)の割合が20〜7
0重量%で樹脂(B)の割合が80〜30重量%である
組成物より成り、次式(1)及び(2)を満足する。 【数1】 3.0≦△TmA≦15 (1) 4.0≦△TmB≦18 (2) (但し、△TmA=|TmA1−TmA2|、△TmB
=|TmB1−TmB2|であり、TmA1及びTmB
1はそれぞれフィルム化前の樹脂(A)及び樹脂(B)
の融点(℃)を表し、TmA2及びTmB2はそれぞれ
フィルム化後の樹脂(A)及び樹脂(B)の融点(℃)
を表す。)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属成形缶用ポリ
エステルフィルムに関し、詳しくは、金属板と貼り合わ
せた後、絞り加工やしごき加工などの製缶加工に供され
る金属成形缶用ポリエステルフィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、金属板にポリエステルフィル
ムを貼り合わせた後、絞り加工やしごき加工などにより
製缶する方法が提案されている。斯かる金属成形缶用ポ
リエステルフィルムは大きく二つの種類に分類される。
一つは、ポリエチレンテレフタレートから成る二軸配向
層とより低融点なポリエステルから成る接着層とから構
成される積層フィルムであり、他の一つは、非晶性また
は低配向のポリエステルフィルムである。
【0003】しかしながら、前者の積層フィルムは、耐
レトルト性、耐衝撃性、耐錆性などの保護特性の点では
概ね良好であるが、成形加工の際、フィルムにクラック
やしわが発生したり白化する場合がある。一方、後者の
中の非晶性のポリエステルフィルムは、成形加工特性の
点では優れるが保護特性に劣る。また、低配向のポリエ
ステルフィルムは、保護特性および成形加工特性の点で
中間的な性能であり、未だ十分なレベルには至っていな
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記実情に
鑑みなされたものであり、その目的は、高度な成形加工
特性を有すると共に、耐衝撃性、耐レトルト性、耐錆性
などの保護特性にも優れた金属成形缶用ポリエステルフ
ィルムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
した結果、特定の物性を有するポリエステルフィルムに
より上記の目的を容易に達成し得るとの知見を得、本発
明の完成に至った。
【0006】すなわち、本発明の要旨は、ポリエチレン
テレフタレート系樹脂(A)とポリブチレンテレフタレ
ート系樹脂(B)とを含有し、両者の合計量に対し、樹
脂(A)の割合が20〜70重量%で樹脂(B)の割合
が80〜30重量%である組成物より成り、次式(1)
及び(2)を満足することを特徴とする金属成形缶用ポ
リエステルフィルムに存する。
【0007】
【数2】 3.0≦△TmA≦15 (1) 4.0≦△TmB≦18 (2) (但し、△TmA=|TmA1−TmA2|、△TmB
=|TmB1−TmB2|であり、TmA1及びTmB
1はそれぞれフィルム化前の樹脂(A)及び樹脂(B)
の融点(℃)を表し、TmA2及びTmB2はそれぞれ
フィルム化後の樹脂(A)及び樹脂(B)の融点(℃)
を表す。)
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の金属成形缶用ポリエステルフィルム(以下「フ
ィルム」)に使用されるポリエチレンテレフタレート系
樹脂(A)とはエチレンテレフタレート単位を主たる繰
り返し単位とするポリエステルある。共重合ポリエステ
ルの場合に使用される成分は多価カルボン酸成分であっ
ても、多価アルコール成分であってもよい。
【0009】上記の多価カルボン酸成分としては、テレ
フタル酸、イソフタル酸、フタル酸、2,6−ナフタレ
ンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、デカンジカ
ルボン酸、アゼライン酸、ドデカジカルボン酸、シクロ
ヘキサンジカルボン酸などが挙げられ、多価アルコール
成分としては、エチレングリコール、ブタンジオール、
ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−
シクロヘキサンジメタノール、デカンジオール、2−エ
チル−2−ブチル−1−プロパンジオール等が挙げられ
る。ポリエチレンテレフタレート系樹脂は、3種類以上
のジカルボン酸やジオールの共重合であってもよく、ジ
エチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエ
チレングリコール等のモノマーやポリマーとの共重合体
であってもよい。
【0010】ポリエチレンテレフタレート系樹脂(A)
におけるエチレンテレフタレート単位の割合は、通常7
0モル%以上、好ましくは80モル%以上である。ポリ
エチレンテレフタレート系樹脂(A)のフィルム化前段
階での融点は、通常230〜260℃、好ましくは23
5〜256℃である。
【0011】本発明のフィルムに使用されるポリブチレ
ンテレフタレート系樹脂(B)とはブチレンテレフタレ
ート単位を主たる繰り返し単位とするポリエステルであ
る。共重合ポリエステルの場合に使用される成分は多価
カルボン酸成分であっても、多価アルコール成分であっ
てもよい。
【0012】上記の多価カルボン酸成分としては、イソ
フタル酸、フタル酸、ナフタレンジカルボン酸、アジピ
ン酸、アゼライン酸、セバシン酸、シクロヘキサンジカ
ルボン酸などが挙げられ、多価アルコール成分として
は、エチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、
シクロヘキサンジメタノール等が挙げられる。
【0013】ポリブチレンテレフタレート系樹脂(B)
におけるブチレンテレフタレート単位の割合は、通常8
0モル%以上、好ましくは90モル%以上である。ポリ
ブチレンテレフタレート系樹脂(B)のフィルム化前段
階での融点は、通常200〜225℃、好ましくは20
5〜220℃である。
【0014】ポリブチレンテレフタレート系樹脂(B)
の固有粘度は、通常0.55〜1.60dl/g、好ま
しくは0.80〜1.50dl/gである。固有粘度が
0.55dl/g未満の場合は、フィルム延伸時のフィ
ルム破断やラミネート後の耐衝撃性が不十分となる傾向
があり、1.6dl/gを超える場合は、樹脂およびフ
ィルムとも生産性が低下する傾向がある。
【0015】本発明のフィルムは、上記のポリエチレン
テレフタレート系樹脂(A)とポリブチレンテレフタレ
ート系樹脂(B)とを含有し、両者の合計量に対し、樹
脂(A)の割合が20〜70重量%で樹脂(B)の割合
が80〜30重量%である組成物より成る。ポリブチレ
ンテレフタレート系樹脂(B)の含有量は、好ましくは
40〜75重量%、更に好ましくは45〜70重量%で
ある。ポリブチレンテレフタレート系樹脂(B)の含有
量が80重量%を超える場合は、フィルム製膜が困難と
なり、30重量%未満の場合は、ラミネート金属板の成
形特性が劣る。
【0016】なお、上記の組成物中には、本発明の特性
を損なわない限り、異種ポリエステル系樹脂、ポリオレ
フィン系樹脂、改質剤、フィラー類などの第3成分が含
有されていてもよい。例えば、滑剤粒子を配合してフィ
ルムに滑り性を付与してもよい。この場合、滑剤粒子の
平均粒子径は、通常0.01〜5.0μm、好ましくは
0.02〜2.5μmである。また、滑剤粒子の配合量
は、通常0.01〜1.0重量%、好ましくは0.1〜
0.8重量%である。
【0017】本発明のフィルムは、次式(1)及び
(2)を満足することが重要である。
【0018】
【数3】 3.0≦△TmA≦15 (1) 4.0≦△TmB≦18 (2) (但し、△TmA=|TmA1−TmA2|、△TmB
=|TmB1−TmB2|であり、TmA1及びTmB
1はそれぞれフィルム化前の樹脂(A)及び樹脂(B)
の融点(℃)を表し、TmA2及びTmB2はそれぞれ
フィルム化後の樹脂(A)及び樹脂(B)の融点(℃)
を表す。)
【0019】△TmAの下限は、好ましくは3.5、更
に好ましくは4.0であり、上限は、好ましくは12、
好ましくは10である。△TmAが式(1)を満足しな
い場合は、成形特性および耐衝撃性が不十分となる。△
TmBの上限は、好ましくは15、更に好ましくは12
である。△TmBが式(2)を満足しない場合は、成形
特性および耐レトルト性が不十分となる。
【0020】本発明のフィルムの厚さは、通常5〜10
0μm、好ましくは10〜75μmである。厚さが5μ
m未満の場合は耐衝撃性が不十分となる傾向があり、1
00μmを超える場合は成形加工が困難となる傾向があ
る。
【0021】本発明のフィルムの製造法は特に限定され
ないが、例えば、次の様な方法が好適に採用される。す
なわち、原料ポリエステルを押出機にて溶融し、Tダイ
より押し出した後、冷却ロールにて急冷し非晶性シート
とし、原料ポリエステルのガラス転移温度以上に加熱し
た後、縦延伸し、次いで、横延伸と逐次延伸するか又は
同時二軸延伸する。そして、原料ポリエステルの押出工
程における滞留時間などの条件は、フィルム化前後の樹
脂の融点の低下が前記範囲となる様に適宜選択される。
【0022】本発明のフィルムは、一般的に製缶に供さ
れる金属材料、例えば、ブリキ、TFS(チンフリース
チール)、アルミニウム等に適用される。
【0023】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明は、その要旨を超えない限り、これらの
例に何ら限定されない。なお、本発明のフィルムの評価
方法は以下の通りである。
【0024】(1)金属板へのフィルム貼合せ及び絞り
加工カップの作製:テフロン(登録商標)による表面加
工の施された上下2本の金属ロールを有するラミネート
装置を使用し、スチール板の両面に各例にて得られたポ
リエステルフィルムを加圧ラミネートし、ラミネート鋼
板を作製した。この際、貼合せロール温度240℃、貼
合せ速度1m/分、ロール圧力0.8MPaとした。
【0025】ダイスとポンチを使用し、上記のラミネー
ト鋼板を、底面直径65mm、高さ250mmの成形容
器(以下、カップと略す)に成形した。カップ底面より
高さ200mm付近の側壁部の板厚は、元のスチール板
厚に対して30〜35%に減少していた。得られたカッ
プについて以下の観察および試験を行って評価した。
【0026】(2)成形性評価: (2−1)成形後のフィルム外観:成形後のカップ内外
面について目視による観察を行い、表1に示す基準によ
り評価した。
【0027】
【表1】 ○:フィルムに白化、シワ、穴あきが認められない。 ×:フィルムに白化、シワ、穴あきが認められる。
【0028】(2−2)成形後のERV値測定:成形後
のカップに1重量%NaCl水を入れ、電極を挿入し、
缶体を陽極にして6.0Vの電圧をかけた時の電流値を
測定し、表2に示す基準により評価した。
【0029】
【表2】 ◎:n=20の平均値が0.005mA以下を示す。 ○:n=20の平均値が0.005〜0.01mAの値
を示す。 △:n=20の平均値が0.01〜0.1mAの値を示
す。 ×:n=20の平均値が0.1mA以上の値を示す。
【0030】(3)耐レトルト性評価: (3−1)レトルト処理後のフィルム外観:レトルト処
理(125℃、30分)後のカップ内外面について目視
による観察を行い、表3に示す基準により評価した。
【0031】
【表3】 ○:フィルムに白化、シワ、穴あきが認められない。 ×:フィルムに白化、シワ、穴あきが認められる。
【0032】(3−2)レトルト処理後のERV値測
定:カップの外面からデュポン衝撃試験機にてデンツ加
工を施し、表4に示す基準により評価した。撃芯先端R
は3/16インチ、落下距離は30cm、落錘質量は5
00gとした。
【0033】
【表4】 ◎:n=20の平均値が0.005mA以下を示す。 ○:n=20の平均値が0.005〜0.01mAの値
を示す。 △:n=20の平均値が0.01〜0.1mAの値を示
す。 ×:n=20の平均値が0.1mA以上の値を示す。
【0034】(3−3)耐腐食性:(3−2)において
デンツ加工を施したカップに0.5重量%NaCl水溶
液を入れて30℃で1ヶ月保存した後にデンツ部付近の
スチール板の腐食状態を観察した。
【0035】(4)ポリエステルの融点:ティーエイイ
ンスツルメント社製の装置「MDSC2920型」を使
用し、原料ポリエステル及びフィルムの10℃/分の昇
温速度で得られた結晶融解吸熱ピーク温度を融点(Tm
℃)とした。
【0036】(5)極限粘度[η]:ポリマー1gをフ
ェノール/テトラクロロエタン=50/50(重量比)
の混合溶媒100mL中に溶解し、30℃で測定した。
【0037】(6)フィルム厚さ:フィルム断面を走査
型電子顕微鏡(SEM)にて観察して厚さを測定した。
【0038】実施例1 テレフタル酸とエチレングリコールから重縮合した融点
255℃、[η]=0.68であるポリエチレンテレフ
タレート樹脂(a1)50重量部と、テレフタル酸とブ
チレングリコールから重縮合した融点224℃、[η]
=1.08であるポリブチレンテレフタレート樹脂
(b)50重量部を混合した後、二軸押出機ホッパーに
投入し、290℃で熱溶融しながら、Tダイより押出
し、25℃の冷却ドラムで急冷して未延伸フィルムを得
た。この未延伸フィルムを65℃で縦方向に4.0倍延
伸し、次いで、120℃で横方向に4.5倍延伸した
後、180℃にて熱固定処理することにより、厚さ30
μmのフィルムを得た。
【0039】得られたフィルムについてDSCにより融
点測定したところ、ポリエチレンテレフタレート樹脂
(a1)の融点は250℃、ポリブチレンテレフタレー
ト樹脂(b)の融点は218℃と測定された。スチール
鋼板上にフィルムを載せ、ロール温度240℃の条件で
熱ラミネート処理した。このラミネート鋼板を成形して
カップを得た。
【0040】実施例2 実施例1において、ポリエチレンテレフタレート樹脂
(a1)を30重量部、ポリブチレンテレフタレート樹
脂(b)を70重量部とした以外は、実施例1と同様に
して、フィルム、ラミネート鋼板およびカップを得た。
得られたフィルムについてDSCにより融点測定したと
ころ、ポリエチレンテレフタレート樹脂(a1)の融点
は249℃、ポリブチレンテレフタレート樹脂(b)の
融点は216℃と測定された。
【0041】実施例3 実施例1において、ポリエチレンテレフタレート樹脂
(a1)に変えて、テレフタル酸90モル%とイソフタ
ル酸10モル%とエチレングリコールから重縮合した融
点236℃、[η]=0.72であるポリエチレンテレ
フタレート系樹脂(a2)を使用した以外は、実施例1
と同様にして、フィルム、ラミネート鋼板およびカップ
を得た。得られたフィルムについてDSCにより融点測
定したところ、ポリエチレンテレフタレート樹脂(a
2)の融点は225℃、ポリブチレンテレフタレート樹
脂(b)の融点は217℃と測定された。
【0042】実施例4 実施例1において押出条件を変更した。具体的には、3
20℃で熱溶融しながら、滞留時間を1.3倍に延長し
た。そして、それ以外は、実施例1と同様にして、ラミ
ネート鋼板およびカップを得た。得られたフィルムにつ
いてDSCにより融点測定したところ、ポリエチレンテ
レフタレート樹脂(a1)の融点は247℃、ポリブチ
レンテレフタレート樹脂(b)の融点は211℃と測定
された。
【0043】実施例1〜4の評価結果を表5に示す。各
評価においてERV値は十分に小さく実用可能なレベル
であり、実施例1〜4のフィルムは、成形性および耐レ
トルト性に優れていることが分かった。
【0044】比較例1 実施例3にて使用した融点236℃であるポリエチレン
テレフタレート系樹脂(a2)100重量%を使用した
以外は、実施例3と同様にして、フィルム、ラミネート
鋼板およびカップを得た。得られたフィルムについてD
SCにより融点測定したところ、融点は235℃と測定
された。
【0045】比較例2 実施例1において、二軸押出機に代えて単軸押出機を使
用した以外は、実施例1と同様にして、フィルム、ラミ
ネート鋼板およびカップを得た。得られたフィルムにつ
いてDSCにより融点測定したところ、ポリエチレンテ
レフタレート樹脂(a1)の融点は252℃、ポリブチ
レンテレフタレート樹脂(b)の融点は221℃と測定
された。
【0046】比較例3 実施例1において、ポリエチレンテレフタレート系樹脂
(a1)80重量部、ポリブチレンテレフタレート系樹
脂(b)20重量部とした以外は、実施例1と同様にし
て、フィルム、ラミネート鋼板およびカップを得た。得
られたフィルムについてDSCにより融点測定したとこ
ろ、ポリエチレンテレフタレート樹脂(a1)の融点は
251℃、ポリブチレンテレフタレート樹脂(b)の融
点は218℃と測定された。
【0047】比較例4 実施例1において、ポリエチレンテレフタレート樹脂
(a1)100重量部とした以外は、実施例1と同様に
して、フィルム、ラミネート鋼板およびカップを得た。
得られたフィルムについてDSCにより融点測定したと
ころ、ポリエチレンテレフタレート樹脂(a1)の融点
は254.2℃と測定された。
【0048】比較例1〜4の評価結果を表6に示す。比
較例1〜3のフィルムは、各評価においてERV値は大
きく、成形性および耐レトルト性に劣っていることが分
かった。更に、比較例2のフィルムは、レトルト処理後
にフィルムが斑紋状に白化することが分かった。また、
比較例4のフィルムは、成形後にフィルムが白化、クラ
ック、穴あきが発生し、著しく成形性に劣るため、ER
V試験、耐レトルト性評価を行なわなかった。
【0049】
【表5】
【0050】
【表6】
【0051】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、優れた成
形加工特性を有する他、耐衝撃性、耐レトルト性、耐腐
食性などの保護特性にも優れた飲料缶、食品缶などの金
属缶を製造し得る金属成形缶用ポリエステルフィルムが
提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B65D 1/09 B65D 1/00 B Fターム(参考) 3E033 AA06 BA07 BA17 BB08 FA01 GA03 3E086 AA21 AD30 BA04 BA13 BA15 BB41 BB71 BB90 CA01 CA11 4F071 AA45 AA46 AA84 AF02 AF09 AF23 AF45 AH05 BA01 BB06 BB08 BC02 4F100 AB00A AB03 AK41B AK42B AL05B AT00A BA02 DA01 EJ38 GB16 JA04B JK06 JL01 YY00B 4J002 CF06W CF07X GG01

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエチレンテレフタレート系樹脂
    (A)とポリブチレンテレフタレート系樹脂(B)とを
    含有し、両者の合計量に対し、樹脂(A)の割合が20
    〜70重量%で樹脂(B)の割合が80〜30重量%で
    ある組成物より成り、次式(1)及び(2)を満足する
    ことを特徴とする金属成形缶用ポリエステルフィルム。 【数1】 3.0≦△TmA≦15 (1) 4.0≦△TmB≦18 (2) (但し、△TmA=|TmA1−TmA2|、△TmB
    =|TmB1−TmB2|であり、TmA1及びTmB
    1はそれぞれフィルム化前の樹脂(A)及び樹脂(B)
    の融点(℃)を表し、TmA2及びTmB2はそれぞれ
    フィルム化後の樹脂(A)及び樹脂(B)の融点(℃)
    を表す。)
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