JP2002167175A - ケーブル巻取装置 - Google Patents

ケーブル巻取装置

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JP2002167175A
JP2002167175A JP2000362365A JP2000362365A JP2002167175A JP 2002167175 A JP2002167175 A JP 2002167175A JP 2000362365 A JP2000362365 A JP 2000362365A JP 2000362365 A JP2000362365 A JP 2000362365A JP 2002167175 A JP2002167175 A JP 2002167175A
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cable
capstan
winding
vehicle
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JP2000362365A
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English (en)
Inventor
Mitsuru Kondo
満 近藤
Akio Onishi
昭夫 大西
Hirohiko Ooiwa
煕彦 大岩
Hidekazu Hiroi
英一 拾井
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Aichi Corp
C Tech Corp
Original Assignee
Aichi Corp
C Tech Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケーブルの端部に取り付けられるワイヤの巻
取り繰出しを荷台の側方或いは荷台の斜め後方からも容
易に行うことができ、地下ケーブルの延線作業時におけ
る車両の設置自由度を大きくして作業効率を向上させ
る。 【解決手段】 キャプスタン22の駆動により、ケーブ
ルの端部に取り付けられるワイヤWの巻取り繰出しを行
うワイヤ巻取り繰出しユニット20を、車両の荷台12
に設けられて水平旋回自在な旋回台13上に設置する。
また、ワイヤWを案内するガイドシーブ24をこのユニ
ット20の一部として構成し、ユニット20の旋回とと
もにガイドシーブ24も旋回するようにする。更に、こ
のガイドシーブ24を、荷台12の外方へ張り出す位置
と荷台12の内方に格納される位置との間で移動できる
ように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケーブルの巻取り
繰出しを行うケーブル巻取装置に関し、更に詳しくは、
ケーブルの端部に取り付けられるワイヤを車両の荷台上
に設けたキャプスタンにより巻取り繰出しする構成のケ
ーブル巻取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ケーブル延線車は、巻取り繰出し自在な
ワイヤを一方のマンホールから他方のマンホールまで繰
り出し、この他方のマンホールの近傍に位置したケーブ
ル車に搭載されたケーブルの端部にこのワイヤを取り付
けて巻取ることにより、地下にケーブルを延線できるよ
うになっている。ワイヤの巻取り繰出しを行うユニット
はケーブル延線車の荷台上に設けられており、油圧等に
よりキャプスタンを駆動してワイヤを巻取り、或いは繰
出すことができるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなケーブル巻取装置を備えたケーブル延線車において
は、ワイヤの巻取り繰出しを行うキャプスタンは従来、
荷台に固定された支持体に、回転軸が荷台の幅方向に延
びるように水平に支持されるのが一般的であったため、
ワイヤの巻取り繰出しは荷台の後方からのみ可能であっ
た。このため、上記地下ケーブルの延線作業のように、
路上のマンホールからワイヤの巻取り繰出しを行うに当
たっては、荷台の後部がマンホールに向くように車両を
設置する必要があり、マンホールの近傍に障害物等があ
って、このような位置関係で車両を設置できないときに
は、ケーブル延線作業そのものを行うことができない場
合もあった。
【0004】また、特開平9−46839号公報には、
上記ワイヤの巻取り繰出しを行うキャプスタンを立型に
取り付けて(回転軸を垂直に保持して)、ワイヤの巻取
り繰出しを荷台の側方からも行うことができるようにし
たものが開示されているが、この場合にはワイヤの巻取
り(或いは繰出し)方向に合わせてワイヤを案内するガ
イド部材(ガイドシーブ)を荷台上に設置するという前
作業が必要となり、作業性が悪いという問題があった。
【0005】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであり、ケーブルの端部に取り付けられるワイヤ
の巻取り繰出しを荷台の側方或いは荷台の斜め後方から
も容易に行うことができ、地下ケーブルの延線作業時に
おける車両の設置自由度を大きくして作業効率を向上さ
せることが可能な構成のケーブル巻取装置を提供するこ
とを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るため、本発明に係るケーブル巻取装置は、車両の荷台
に設けられて水平旋回自在な旋回台と、この旋回台上に
設けられ、回転軸がほぼ水平に支持されたキャプスタン
を駆動してケーブルの端部に取り付けられるワイヤの巻
取り繰出しを行うワイヤ巻取り繰出しユニットとから構
成される。
【0007】本発明のケーブル巻取装置においては、キ
ャプスタンの駆動により、ケーブルの端部に取り付けら
れるワイヤの巻取り繰出しを行うワイヤ巻取り繰出しユ
ニットが、車両の荷台に設けられて水平旋回自在な旋回
台上に設置されているので、ワイヤの巻取り繰出しを荷
台の後方からのみならず荷台の側方からも行うことがで
きる。このため、地下ケーブルの延線作業時における車
両の設置自由度が大きくなり、作業効率が向上する。
【0008】また、ワイヤを荷台の側方や荷台の斜め後
方から巻取り繰出しするときには、ワイヤ巻取り繰出し
ユニット全体を旋回させるが、ワイヤを案内するガイド
シーブがこのユニットの一部として構成されていれば、
ユニットの旋回とともにガイドシーブも旋回することと
なり、従来のようにワイヤの巻取り繰出し方向に合わせ
てガイドシーブを設置する前作業が不要となる。更に、
このガイドシーブが、荷台の外方へ張り出す位置と荷台
の内方に格納される位置との間で移動可能に構成されて
いるのであれば、ワイヤを路上に設けられたマンホール
より巻き取り繰り出しして行うケーブル延線作業におい
て、マンホールと荷台との間の距離が比較的大きい場合
であっても、ワイヤをガイドシーブより脱落させずにマ
ンホール内に位置させて巻取り繰出しすることができ、
車両の設置自由度を更に大きくすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
ましい実施形態について説明する。図1は本発明の一実
施形態に係るケーブル巻取装置を備えたケーブル延線車
の側面図であり、図2はこのケーブル延線車の平面図で
ある。
【0010】このケーブル延線車1はトラックの車体を
ベースに構成されており、運転席11の後方に水平な荷
台12を有している。この荷台12(或いはシャシフレ
ーム上に搭載するフレーム(サブフレーム)でもよい)
には旋回台13が設けられており、車体10内に設けら
れた油圧式の旋回台駆動モータ14により減速装置15
を介して駆動されて水平旋回するようになっている。車
体10の前後左右4箇所にはアウトリガジャッキ17が
設けられており、これらを下方へ張り出して車体10を
持ち上げ支持させておくことにより、安定状態で作業を
行うことができる。
【0011】旋回台13上にはワイヤWの巻取り繰出し
を行うワイヤ巻取り繰出しユニット20が設置されてい
る。このワイヤ巻取り繰出しユニット20は、旋回台1
3上に固設された支持体21と、この支持体21に回転
軸がほぼ水平になるように支持され、前後に並んで配設
されたキャプスタン22及びリール23と、これらキャ
プスタン22及びリール23を回転させるキャプスタン
・リール回転駆動装置30と、キャプスタン22とリー
ル23との中間位置に設けられたトラバーサ40と、キ
ャプスタン22の後方に設けられたガイドシーブと24
と、このガイドシーブ24を水平移動させるガイドシー
ブ移動装置50(図3参照)とを有して構成されてい
る。
【0012】キャプスタン22及びリール23を回転さ
せるキャプスタン・リール回転駆動装置30は、図2及
び図3に示すように、キャプスタン22の右方に設けら
れた油圧式のキャプスタン駆動モータ31及びこのキャ
プスタン駆動モータ31の出力を減速してキャプスタン
22に伝達する減速装置32と、リール駆動モータ33
及びこのリール駆動モータ33の出力を減速してリール
23に伝達する減速装置34と、リール駆動モータ33
のブレーキ動作を行うブレーキシリンダ35とを有して
構成されている。
【0013】トラバーサ40は、支持体21におけるキ
ャプスタン22とリール23との間の位置から上方に延
びて設けられた延設部41と、この延設部41の上部に
設けられた枠体42の内方において、回転軸が水平にな
るように保持されて上下に配設されたシーブ44と、こ
のシーブ44の後方において回転軸がほぼ垂直になるよ
うに保持された左右2つのガイドローラ45,46と、
延設部41より後方斜め上方に延びて設けられたローラ
保持部47に回転軸が斜めになるように保持された左右
2つのガイドローラ48,49とを有して構成されてい
る。
【0014】ガイドシーブ24は、シーブ本体24aと
このシーブ本体24aの回転軸を水平状態に保持するシ
ーブブラケット24bとからなっており、ガイドシーブ
移動装置50は、このシーブブラケット24bを後端部
に保持して車体10の前後方向に延びるスライダ51
と、このスライダ51をその長手方向にスライド移動さ
せる油圧式のスライダ駆動シリンダ52とを有して構成
されている(図3参照)。
【0015】このような構成のワイヤ巻取り繰出しユニ
ット20により巻取り繰出しされるワイヤWは、一端側
がリール23に巻き付けられ、他端側はトラバーサ40
のシーブ44に掛け回されるとともに、両ガイドローラ
45,46の間及び両ガイドローラ48,49の間を延
び、更にキャプスタン22に巻き付けられてガイドシー
ブ24に掛け回された後、作業対象となるケーブルの端
部に取り付けられる。
【0016】荷台12の前方には動力供給ユニット60
が設置されており、ここには二連式の第1油圧ポンプ6
2及び第2ポンプ63と、これら両油圧ポンプ62,6
3を駆動するための小型エンジン61とが備えられてい
る(図3参照)。また、荷台12の前左方には制御装置
70が設置されており、ここに備えられた操作ボックス
80上の各種スイッチ(図4参照)を操作することによ
りエンジン61の始動停止操作や、上記アクチュエータ
(キャプスタン駆動モータ31、リール駆動モータ3
3、旋回台駆動モータ14及びスライダ駆動シリンダ5
2)の作動操作を行うことができるようになっている。
【0017】図3は本ケーブル巻取装置の油圧回路構成
図を示したものである。この図に示すように、第1油圧
ポンプ62とキャプスタン駆動モータ31、旋回台駆動
モータ14、スライダ駆動シリンダ52との間にはそれ
ぞれ第1制御バルブ36、第3制御バルブ16、第4制
御バルブ54が介装されており、第2油圧ポンプ63と
リール駆動モータ33との間には第2制御バルブ37が
介装されている。これら第1〜第4制御バルブ36,3
7,16,54を上述の操作ボックス80から電磁駆動
操作することにより、上記アクチュエータ(キャプスタ
ン駆動モータ31、リール駆動モータ33、旋回台駆動
モータ14及びスライダ駆動シリンダ52)を作動させ
ることができる。
【0018】ここで、第1制御バルブ36は、そのスプ
ール(図示せず)を、第1油圧ポンプ62からの圧油を
遮断してキャプスタン駆動モータ31の回転を停止させ
る中立ポジション36aと、第1油圧ポンプ62からの
圧油をキャプスタン駆動モータ31に供給してこれを順
方向(ワイヤWを巻取る方向)に回転作動させる巻取り
ポジション36bと、第1油圧ポンプ62からの圧油を
キャプスタン駆動モータ31に供給してこれを逆方向
(ワイヤWを繰出す方向)に回転作動させる繰出しポジ
ション36cとの間の任意の位置に位置させることが可
能な電磁比例バルブである。
【0019】また、第2制御バルブ37は、そのスプー
ル(図示せず)を、第2油圧ポンプ63からの圧油を遮
断してリール駆動モータ33の回転を停止させる中立ポ
ジション37aと、第2油圧ポンプ63からの圧油をリ
ール駆動モータ33に供給してこれを順方向(ワイヤW
を巻取る方向)に回転作動させる巻取りポジション37
bと、第2油圧ポンプ63からの圧油をリール駆動モー
タ33に供給してこれを逆方向(ワイヤWを繰出す方
向)に回転作動させる繰出しポジション37cとの3ポ
ジションのいずれかの位置に位置させることが可能な電
磁バルブである。
【0020】ここで、操作ボックス80上に備えられた
キャプスタン操作レバー83(図4参照)が操作されて
おらず中立位置に位置しているときには、第1制御バル
ブ36のスプールは中立ポジション36aに位置してお
り、キャプスタン駆動モータ31は油圧的にロックされ
て停止しているが、キャプスタン操作レバー83が左又
は右方向に傾動操作されると、これにより制御装置70
より操作信号が出力されて第1制御バルブ36のスプー
ルは巻取りポジション36b側又は繰出しポジション3
6c側に位置してキャプスタン駆動モータ31はワイヤ
の巻取り方向若しくは繰出し方向に回転する。なお、第
1制御バルブ36は上述したように電磁比例バルブであ
り、キャプスタン操作レバー83の操作量に応じた回転
速度でキャプスタン駆動モータ31を回転させることが
できる。
【0021】また、キャプスタン操作レバー83が操作
されておらず中立位置に位置しているときには、第2制
御バルブ37のスプールは中立ポジション37aに位置
しており、リール駆動モータ33は油圧的にロックされ
るとともに、ブレーキシリンダ35により回転が禁止さ
れて停止しているが、キャプスタン操作レバー83が傾
動操作され、制御装置70から出力される操作信号によ
り第2制御バルブ37のスプールが巻取りポジション3
7bに位置すると、リール駆動モータ33はキャプスタ
ン駆動モータ31同様、ワイヤWの巻取り方向に回転す
る。なお、このリール駆動モータ33の回転の際には、
キャプスタン駆動モータ31の吐出・排出口近傍に設け
られたシャトルバルブ38を介してブレーキシリンダ3
5に圧油が供給され、リール駆動モータ33のブレーキ
は解除される。
【0022】一方、制御装置70より出力される操作信
号により第2制御バルブ37のスプールが繰出しポジシ
ョン37cに位置すると、上記シャトルバルブ38を介
して供給された圧油がブレーキシリンダ35によるリー
ル駆動モータ33のブレーキを解除し、リール駆動モー
タ33は回転フリーの状態となるため、キャプスタン2
2により繰出されるワイヤWに引かれてリール23はキ
ャプスタン22と同方向に回転する。なお、このときリ
ール駆動モータ33は油タンクTより油を吸い込む動作
をするのでその回転速度は抑えられ、リール23がキャ
プスタン22よりも速く回転してワイヤWが乱巻きされ
ることが防止される。
【0023】ワイヤWは、このキャプスタン22とリー
ル23の回転により巻取り或いは繰出しされるが、この
ときトラバーサ40はリール23に巻取られ、或いはこ
のリール23より繰出されるワイヤWが常にキャプスタ
ン22の幅方向中央に位置するようにワイヤWの向きを
調整するので、キャプスタン22によるワイヤWの巻取
り及び繰出しはスムーズに行われる。また、トラバーサ
40におけるシーブ44の回転速度及び回転数はこのシ
ーブ44の近傍に設けられたロータリーエンコーダ43
により計測されるようになっており、このロータリーエ
ンコーダ43により計測されたシーブ44の回転速度に
基づいてワイヤWの巻取り速度(或いは繰出し速度)が
算出され、同じくロータリーエンコーダ43により計測
されたシーブ44の回転数に基づいてケーブルの巻取り
長さ(或いは繰出し長さ)が算出される。そして、これ
ら算出されたケーブルの巻取り速度(或いは繰出し速
度)及びケーブルの巻取り長さ(或いは繰出し長さ)
は、操作ボックス80上に設けられた第1表示器84と
第2表示器85とにそれぞれ表示される。
【0024】第3制御バルブ16は、そのスプール(図
示せず)を、第1油圧ポンプ62からの圧油を遮断して
旋回台駆動モータ14の回転を停止させる中立ポジショ
ン16aと、第1油圧ポンプ62からの圧油を旋回台駆
動モータ14に供給してこれを順方向(旋回台13を上
方から見て時計回りに旋回させる方向)に作動させる右
旋回ポジション16bと、第1油圧ポンプ62からの圧
油を旋回台駆動モータ14に供給してこれを逆方向(旋
回台13を上方から見て反時計回りに旋回させる方向)
に作動させる左旋回ポジション16cとの3ポジション
のいずれかに位置させることが可能な電磁バルブであ
る。
【0025】ここで、操作ボックス80上に備えられた
旋回台操作レバー86(図4参照)が操作されておらず
中立位置に位置しているときには、第3制御バルブ16
のスプールは中立ポジション16aに位置しており、旋
回台駆動モータ14は油圧的にロックされて停止してい
るが、旋回台操作レバー86が左又は右方向に傾動操作
されると、これにより制御装置70より操作信号が出力
されて第3制御バルブ16のスプールは右旋回ポジショ
ン16b若しくは左旋回ポジション16cに位置して旋
回台駆動モータ14が順方向若しくは逆方向に回転し、
これによりワイヤ巻取り繰出しユニット20全体が右旋
回若しくは左旋回する。
【0026】また、第4制御バルブ54は、そのスプー
ル(図示せず)を、第1油圧ポンプ62からの圧油を遮
断してスライダ駆動シリンダ52の作動を停止させる中
立ポジション54aと、第1油圧ポンプ62からの圧油
をスライダ駆動シリンダ52に供給してこれを順方向
(ガイドシーブ24を荷台12の外方に張り出させる方
向)に作動させる張出ポジション54bと、第1油圧ポ
ンプ62からの圧油をスライダ駆動シリンダ52に供給
してこれを逆方向(ガイドシーブ24を荷台12の内方
に格納する方向)に作動させる格納ポジション54cと
の3ポジションのいずれかに位置させることが可能な電
磁バルブである。
【0027】ここで、操作ボックス80上に備えられた
スライダ操作レバー87(図4参照)が操作されておら
ず中立位置に位置しているときには、第4制御バルブ5
4のスプールは中立ポジション54aに位置しており、
スライダ駆動シリンダ52は油圧的にロックされて停止
しているが、スライダ操作レバー87が左又は右方向に
傾動操作されると、これにより制御装置70より操作信
号が出力されて第4制御バルブ54のスプールは張出ポ
ジション54b若しくは格納ポジショ54cに位置して
スライダ駆動シリンダ52が張出方向若しくは格納方向
にスライド移動し、これによりガイドシーブ24が荷台
12の外方に張り出され、或いは荷台12の内方に格納
される。
【0028】なお、図3に示すように、第1制御バルブ
36の近傍には第1リリーフバルブR1が設けられてお
り、第1制御バルブ36が中立ポジション36aに位置
して第1油圧ポンプ62からの油路をせき止めている場
合に、油路内の圧力が高くなり過ぎないようになってい
る。また、第2制御バルブ37の近傍にも第2リリーフ
バルブR2が設けられており、第2制御バルブ37が中
立ポジション37aに位置して第2油圧ポンプ63から
の油路をせき止めている場合に、油路内の圧力が高くな
り過ぎることを防止している。
【0029】また、上記操作ボックス80からの各操作
は、荷台12の側方に設けられたステップ18より作業
者が荷台12に搭乗して、或いはステップ18に足を掛
けた状態で行うが、上記レバー類を別途備えたリモコン
装置を用意し、これを制御装置70に接続して操作を行
うようにすれば、操作性をより向上させることができ
る。
【0030】次に、この様な構成のケーブル延線車1を
用いて路上に設けられた2つのマンホール間の地下にケ
ーブルを延線する(敷設する)作業の手順を説明する。
これには、先ず運転席11から車両を運転し、作業対象
となる2つのマンホールの一方側(これをマンホールM
とする)の近傍へ移動させる。一方、他方のマンホール
の近傍にはケーブルを搭載したケーブル車を移動させ
る。ケーブル延線車1はマンホールMの近傍に車両を停
車させた上でアウトリガジャッキ17を張り出し、車体
10を道路上に安定させる。これを車両の設置と称する
と、この車両のマンホールMに対する設置位置は、マン
ホールMが荷台12の真後ろ(ワイヤ巻取り繰出しユニ
ット20の真後ろ)に位置する位置のみならず、マンホ
ールMが荷台12の側方或いは斜め後方に位置する位置
であってもよい。
【0031】車両が路上に設置されたら、制御装置70
に備えられた操作ボックス80よりスターターキー81
(図4参照)を操作する。これにより制御装置70の電
源がオンとなり、操作ボックス80上の作業灯82が点
灯される。また、スターターキー81の操作によりエン
ジン61が始動して両油圧ポンプ62,63が駆動され
るので、各アクチュエータ(キャプスタン駆動モータ3
1、リール駆動モータ33、旋回台駆動モータ14及び
スライダ駆動シリンダ52)の作動操作が可能となる。
【0032】ここで、マンホールMの位置が荷台12の
側方或いは斜め後方に位置している場合には、操作ボッ
クス80より旋回台操作レバー86を操作して旋回台1
3を水平旋回させ、ワイヤ巻取り繰出しユニット20全
体を旋回させる。これによりマンホールMの位置をワイ
ヤ巻取り繰出しユニット20の真後ろに位置させること
ができ、ワイヤWの巻取り繰出し作業を行うことができ
るようになる。
【0033】ワイヤ巻取り繰出しユニット20の位置決
めが終わったら、操作ボックス80よりキャプスタン操
作レバー83を操作してキャプスタン22及びリール2
3を回転作動させ、マンホールM内にワイヤWを繰出し
ていく。ここで、ワイヤWは、ガイドシーブ24のシー
ブ本体24aから脱落させることなくマンホールM内に
位置させて繰出すようにする。従ってワイヤWは図1に
示すように、ガイドシーブ24に掛け回されて鉛直に延
びる姿勢から所定角度θ(例えば30度)までの間で繰
出す必要がある。また、ワイヤWは荷台12の縁と接触
させないようにする必要もある(これらはワイヤWを巻
取る場合も同様)。
【0034】ここで、ワイヤWの繰出しを行う際、マン
ホールMの近傍に障害物などがあってマンホールMと荷
台12との間の距離を大きく取らざるを得ず、ワイヤW
をこの角度範囲内で繰り出すことが困難なときには、操
作ボックス80よりスライダ操作レバー87を操作して
スライダ51を荷台12の外方に張り出させ、ガイドシ
ーブ24を荷台12の外方に位置させる。これにより、
マンホールMと荷台12との間の距離が大きい場合であ
っても、ワイヤWを上記所定角度内で引き出すことが可
能となり、ワイヤWをガイドシーブ24より脱落させる
ことなく、容易にマンホールM内に繰出すことができる
ようになる。図5は、荷台12の側方にマンホールMが
位置するように車両を設置した上で、ワイヤ巻取り繰出
しユニット20を反時計回りに旋回させ、且つガイドシ
ーブ24を荷台12の外方に張り出させた状態で、マン
ホールM内にワイヤWを繰出している様子を示したもの
である。
【0035】ワイヤWがマンホールMから地下に繰出さ
れて他方のマンホールから地上に引き上げられたら、こ
のワイヤWにケーブル車のケーブルの端部を取り付け、
今度はキャプスタン操作レバー83の操作によりキャプ
スタン22及びリール23を繰出し時とは逆方向に回転
させてワイヤWを巻き取っていく。これによりケーブル
は両マンホール間の地下に延線され、地下ケーブルが敷
設される。
【0036】このように、本発明に係るケーブル巻取装
置においては、キャプスタン22の駆動により、ワイヤ
Wの巻取り繰出しを行うワイヤ巻取り繰出しユニット2
0が、車両の荷台12に設けられて水平旋回自在な旋回
台13上に設置されているので、ワイヤWの巻取り繰出
しを荷台12の後方からのみならず荷台12の側方から
も行うことができる。このため、地下ケーブルの延線作
業時における車両の設置自由度が大きくなり、作業性が
向上する。
【0037】また、ワイヤWを荷台12の側方や荷台1
2の斜め後方から巻取り繰出しするときには、ワイヤ巻
取り繰出しユニット20全体を旋回させるが、ワイヤW
を案内するガイドシーブ24がこのユニット20の一部
として構成されているので、ユニット20の旋回ととも
にガイドシーブ24も旋回することとなり、従来のよう
にワイヤの巻取り繰出し方向に合わせてガイドシーブを
設置する前作業が不要となる。
【0038】更に、このガイドシーブ24は、荷台12
の外方へ張り出す位置と荷台12の内方に格納される位
置との間で移動可能に構成されているので、上記のよう
に、ケーブルを路上に設けたマンホールMより出し入れ
する作業において、マンホールMと荷台12との間の距
離が比較的大きい場合であっても、ワイヤWをガイドシ
ーブ24より脱落させずにマンホールM内に位置させて
巻取り繰出しすることができ、車両の設置自由度を更に
大きくすることができる。
【0039】これまで本発明の好ましい実施形態を説明
してきたが、本発明の範囲は上述のものに限定されな
い。例えば、上述の実施形態では、キャプスタン22、
リール23、旋回台13及びガイドシーブ24を移動さ
せるアクチュエータ(キャプスタン駆動モータ31、リ
ール駆動モータ33、旋回台駆動モータ14及びスライ
ダ駆動シリンダ52)はいずれも油圧により駆動するも
のであったが、これらは電気力により駆動するもの(例
えば電気モータ)等であっても構わない。また、上述の
実施形態においては、ワイヤWを巻取り繰出しする装置
はキャプスタン22にリール23を加えたものであった
が、これはキャプスタンがリールの役割を兼ね備えた構
成(すなわちキャプスタンのみの構成)であってもよ
い。
【0040】また、上述の実施形態においては、ガイド
シーブ24の張出格納は油圧シリンダの直動力によって
いたが、これは油圧モータの回転力によりスライダ51
をスライドさせて張出格納する構成であってもよい。ま
た、ガイドシーブ24を張出格納させる構成は、上記実
施形態に示したような、先端部にガイドシーブ24を備
えたスライダ51をスライド移動させて行うものに代え
て、先端部にガイドシーブ24を備えた屈伸式のアーム
を油圧シリンダ等のアクチュエータにより駆動して行う
もの等であってもよい。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るケー
ブル巻取装置においては、キャプスタンの駆動により、
ケーブルの端部に取り付けられるワイヤの巻取り繰出し
を行うワイヤ巻取り繰出しユニットが、車両の荷台に設
けられて水平旋回自在な旋回台上に設置されているの
で、ワイヤの巻取り繰出しを荷台の後方からのみならず
荷台の側方からも行うことができる。このため、地下ケ
ーブルの延線作業時における車両の設置自由度が大きく
なり、作業効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るケーブル巻取装置を搭載したケー
ブル延線車の一例の側面図である。
【図2】このケーブル延線車の平面図である。
【図3】このケーブル延線車に搭載されたケーブル巻取
装置の油圧回路図である。
【図4】このケーブル延線車における制御装置に備えら
れた操作ボックスの正面図である。
【図5】路上のマンホール内にワイヤを繰出している様
子を示すケーブル延線車の平面図である。
【符号の説明】
1 ケーブル延線車 10 車体 12 荷台 13 旋回台 20 ワイヤ巻取り繰出しユニット 22 キャプスタン 23 リール 24 ガードシーブ 40 トラバーサ W ワイヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02G 1/06 H02G 1/06 J (72)発明者 大西 昭夫 愛知県名古屋市港区大江町3−2 株式会 社シーテック内 (72)発明者 大岩 煕彦 埼玉県上尾市大字領家字山下1152番地の10 株式会社アイチコーポレーション上尾工 場内 (72)発明者 拾井 英一 愛知県名古屋市緑区大高町丸の内70−1 株式会社アイチコーポレーション名古屋支 店内 Fターム(参考) 3F068 AA12 AA14 CA02 DA05 EA08 HA03 HA07 JA06

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーブルの巻取り繰出しを行うケーブル
    巻取装置であって、 車両の荷台に設けられて水平旋回自在な旋回台と、 前記旋回台上に設けられ、回転軸がほぼ水平に支持され
    たキャプスタンを駆動して前記ケーブルの端部に取り付
    けられるワイヤの巻取り繰出しを行うワイヤ巻取り繰出
    しユニットとからなることを特徴とするケーブル巻取装
    置。
  2. 【請求項2】 前記ワイヤ巻取り繰出しユニットが、前
    記キャプスタンにより巻取り繰出しされる前記ワイヤを
    案内するガイドシーブを有し、 前記ガイドシーブが、前記荷台の外方へ張り出す位置と
    前記荷台の内方に格納される位置との間で移動可能に構
    成されていることを特徴とする請求項1記載のケーブル
    巻取装置。
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