JP2002166215A - 液体塗布装置 - Google Patents

液体塗布装置

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JP2002166215A
JP2002166215A JP2000364066A JP2000364066A JP2002166215A JP 2002166215 A JP2002166215 A JP 2002166215A JP 2000364066 A JP2000364066 A JP 2000364066A JP 2000364066 A JP2000364066 A JP 2000364066A JP 2002166215 A JP2002166215 A JP 2002166215A
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liquid
roller
holding
liquid coating
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Masahiro Oike
正裕 尾池
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄膜の液体塗布による変形をより少なくして
薄膜の性能を維持する。 【解決手段】 湿潤する薄膜22を吸引と加熱とを行い
ながら回転する吸引加熱ローラ30と、吸引加熱ローラ
30上に吸引された薄膜22にインク29を塗布する噴
霧塗布機28とを備える。予備加熱ブロワ24は、薄膜
22を吸引加熱ローラ30に吸引される前に予備加熱す
る。薄膜22は予備加熱により予め全体的に均一に伸長
した後で吸引加熱ローラ30に吸引されるから、吸引加
熱ローラ30に吸引された状態で液体塗布され加熱され
ることによる不均一な伸長を防止することができる。こ
の結果、薄膜22の変形を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体塗布装置に関
し、詳しくは、湿潤する薄膜を加熱可能な加熱ローラ上
に保持して液体を塗布する液体塗布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電極素材に塗布された触媒の厚み
を均一にすると共に塗布された触媒を早期に乾燥させる
装置が提案されている(例えば、特公平6−90928
号公報など)。この装置では、触媒が塗布された電極素
材を厚みの調整された加熱されていないローラに通して
電極素材に塗布された触媒層の厚みを均一にし、これを
触媒の乾燥に適した温度に加熱されたローラに通して加
熱した後に、触媒の乾燥に適した温度に制御された乾燥
機において乾燥させている。
【0003】また、湿潤状態でプロトン導電性を示す薄
膜に触媒を溶媒に分散させて調整したインクを塗布する
手法も提案されている(例えば、特表平5−50758
3号公報など)。この手法では、溶媒に触媒を分散させ
て調整したインクを直接薄膜に塗布し、加熱と吸引によ
りインクを乾燥させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の装置では、薄膜の性能を低下させてしまう場合があ
る。湿潤する薄膜に液体を塗布し、この塗布により湿潤
した薄膜を加熱して乾燥させると、薄膜の湿潤や加熱に
よりその形状を変化させてしまう。薄膜の形状の変化、
例えば、厚みの変化は薄膜の使用に対して大きな影響を
与える。その一例として、燃料電池の電解質として用い
られる湿潤状態でプロトン導電性の薄膜に電極反応に用
いられる触媒層を塗布する場合を考えると、電解質の厚
みの不均一は燃料電池の性能の不均一を招くと共に、燃
料電池そのものの性能に大きな影響を与えることが知ら
れている。
【0005】本発明の液体塗布装置は、液体塗布に基づ
く薄膜の変形をより少なくして薄膜の性能を維持するこ
とを目的の一つとする。また、本発明の液体塗布装置
は、薄膜に対して液体をより正確な位置に塗布すること
を目的の一つとする。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】本
発明の液体塗布装置は、上述の目的の少なくとも一部を
達成するために以下の手段を採った。
【0007】本発明の第1の液体塗布装置は、湿潤する
薄膜を加熱可能な加熱ローラ上に保持して液体を塗布す
る液体塗布装置であって、前記薄膜を前記加熱ローラ上
に保持する前に予備加熱する予備加熱手段を備えること
を要旨とする。
【0008】この本発明の液体塗布装置によれば、薄膜
を加熱ローラ上に保持する前に予備加熱するから、薄膜
を予め伸長させることができる。この結果、加熱ローラ
上に保持した状態で液体を塗布したり、加熱したりする
ことに基づく薄膜の不均一な伸長を防止することがで
き、薄膜の変形をより少なくすることができる。
【0009】こうした本発明の液体塗布装置において、
前記加熱ローラの回転に伴って前記保持が解除された後
の前記薄膜を加熱する後加熱手段を備えるものとするこ
ともできる。こうすれば、薄膜に若干の変形が発生した
場合であっても、その変形を矯正することができる。
【0010】また、本発明の液体塗布装置において、前
記予備加熱手段および前記後加熱手段は、前記薄膜に対
して熱風を吹き付ける手段であるものとすることもでき
る。
【0011】本発明の第2の液体塗布装置は、湿潤する
薄膜をローラ上に保持して液体をマスク部材を介して塗
布する液体塗布装置であって、前記ローラ上に保持され
る薄膜の該ローラの回転に伴って移動する方向と略直交
する方向の保持位置を検出する保持位置検出手段と、該
検出された保持位置に基づいて前記略直交する方向へ前
記マスク部材を移動制御する移動制御手段とを備えるこ
とを要旨とする。
【0012】この本発明の第2の液体塗布装置では、移
動制御手段が、保持位置検出手段により検出されたロー
ラ上の保持位置に基づいてマスク部材を移動制御するか
ら、薄膜に対してより正確な位置に液体を塗布すること
ができる。
【0013】こうした本発明の第2の液体塗布装置にお
いて、前記保持位置検出手段は、前記ローラ上に保持さ
れる薄膜の側端の位置を検出する手段であるものとする
こともできる。こうすれば、薄膜を傷めることなくロー
ラ上の保持位置を検出することができる。
【0014】また、本発明の第2の液体塗布装置におい
て、前記移動制御手段は、前記液体の塗布前に前記マス
ク部材を移動制御する手段であるものとすることもでき
る。
【0015】さらに、本発明の第2の液体塗布装置にお
いて、前記移動制御手段は、前記保持位置検出手段によ
り検出された薄膜のローラ上の保持位置に前記マスク部
材の位置を同期させるよう移動制御する手段であるもの
とすることもできる。
【0016】こうした本発明の第1または第2の液体塗
布装置において、前記薄膜は、湿潤状態でプロトン導電
性を呈する高分子材料により形成された膜であり、前記
液体は、触媒を担持するカーボン粉末が溶媒に分散され
てなるインクであるものとすることもできる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を実施
例を用いて説明する。図1は、本発明の一実施例である
液体塗布装置20の構成の概略を示す構成図である。実
施例の液体塗布装置20は、図示するように供給ローラ
21により供給された薄膜22を予備加熱する予備加熱
ブロワ24と、予備加熱された薄膜22を吸引すると共
に加熱しながら回転する吸引加熱ローラ30と、吸引さ
れた薄膜22に液体を塗布する噴霧塗布機28と、吸引
加熱ローラ30の回転に伴って吸引が解除された薄膜2
2を加熱する後加熱ブロワ34とを備える。この後加熱
ブロワ34により加熱された薄膜22は回収ローラ36
によって回収される。なお、液体塗布装置20は、薄膜
22が張られた状態で吸引加熱ローラ30に吸引される
ように薄膜22に対して若干のテンションをかけるロー
ラ26と、薄膜22が張られた状態で回収ローラ36に
回収されるよう薄膜22に対して若干のテンションをか
けるローラ32とを備える。
【0018】薄膜22は、実施例では湿潤状態で良好な
プロトン導電性を示す高分子材料、例えば、パーフルオ
ロスルホネートイオノマー(デュポン製の商品名「ナフ
ィオン」)により厚さが10〜300μm程度に形成さ
れたものを用いている。触媒層38は、白金または白金
と他の金属との合金からなる触媒を担持したカーボン粉
末をエタノールに分散させて調整されたインク29が塗
布手段としての噴霧塗布機28で薄膜22に噴霧により
塗布され乾燥されて形成される。こうした触媒層38が
両面に形成された薄膜22は、固体高分子型燃料電池の
発電層として用いられる。
【0019】吸引加熱ローラ30は、図示しないがその
外周面には複数の貫通孔(例えば、5mmピッチの間隔
で形成された直径1mmの複数の貫通孔)が形成されて
おり、内部には貫通孔と連通する空室が設けられてい
る。そしてこの空室を吸引ブロワにより吸引することに
より複数の貫通孔に負圧が形成され、薄膜22を吸引し
て吸引加熱ローラ30上に保持することができるように
なっている。また、吸引加熱ローラ30には、その外周
面を加熱可能な図示しないヒータを備えており、このヒ
ータにより吸引加熱ローラ30を加熱することで吸引保
持された薄膜22を加熱することができるようになって
いる。したがって、吸引加熱ローラ30を駆動モータな
どにより回転駆動させ、吸引加熱ローラ30上に薄膜2
2を保持した状態で噴霧塗布機28によりインク29を
塗布すれば、塗布により湿潤した薄膜22を吸引加熱ロ
ーラ30上で乾燥させることができる。尚、吸引加熱ロ
ーラ30上の温度は、薄膜22の性能に影響を与えない
範囲でインク29を乾燥させるのに適した温度になるよ
うに調節されている。
【0020】予備加熱ブロワ24は、吸引加熱ローラ3
0上に保持される前に薄膜22に対して熱風を吹き付け
ることにより加熱可能なブロワとして構成されている。
この予備加熱ブロワ24による温度および風力は、薄膜
22の性能に影響を与えない範囲内で薄膜22を伸長さ
せることができる温度および風力であって、前述の吸引
加熱ローラ30による加熱と同等または若干低い加熱量
となるように調整されている。インク29により湿潤し
た薄膜22を吸引加熱ローラ30上に吸引保持した状態
で加熱すると、薄膜22が均一に伸長することができ
ず、この不均一な伸長が薄膜22の変形、例えば、しわ
などの発生を招く場合がある。そこで、予備加熱ブロワ
24により薄膜22を予備加熱して予め均一に伸長させ
た状態で吸引加熱ローラ30に保持すれば、噴霧塗布機
28によるインク29の塗布や吸引加熱ローラ30によ
る加熱に基づく不均一な伸長を防止することができ、薄
膜22の変形を抑制することができるのである。
【0021】後加熱ブロワ34は、吸引加熱ローラ30
の回転に伴って保持が解除された薄膜22に対して熱風
を吹き付けることにより加熱可能なブロワとして構成さ
れている。この後加熱ブロワ34による温度および風力
は、薄膜22の性能に影響を与えない範囲で薄膜22に
発生したしわなどの変形を矯正できる温度および風力と
して調整されている。したがって、噴霧塗布機28によ
るインク29の塗布や吸引加熱ローラ30による加熱に
よって、薄膜22が伸縮して若干変形した場合であって
も、この変形を熱風により矯正することができるのであ
る。
【0022】以上説明した実施例の液体塗布装置20に
よれば、吸引加熱ローラ30上に保持される前に薄膜2
2を予備加熱するから、吸引加熱ローラ30上に保持す
る前に均一に伸長させることができる。この結果、噴霧
塗布機28による塗布や吸引加熱ローラ30による加熱
に基づく不均一な伸長を防止することができる。しか
も、吸引加熱ローラ30から保持が解除された薄膜22
に対して後加熱ブロワ34により加熱するから、薄膜2
2に若干の変形が発生した場合であってもその変形を矯
正することができる。
【0023】実施例の液体塗布装置20では、予備加熱
ブロワ24および後加熱ブロワ34は、加熱の方法とし
て薄膜22に対して熱風を吹き付けるものとしたが、他
の方法により薄膜22を加熱するものであってもよい。
例えば、ヒータなどにより薄膜22を加熱するものであ
ってもよい。
【0024】また、実施例の液体塗布装置20では、予
備加熱ブロワ24による予備加熱に加えて後加熱ブロワ
34による後加熱を行うものとしたが、後加熱ブロワ3
4による後加熱を行わないものであってもよい。
【0025】次に本発明の第2の実施例の液体塗布装置
20Bについて説明する。図2は、第2実施例の液体塗
布装置20Bの構成の概略を示す構成図であり、図3
は、第2実施例の液体塗布装置20Bを構成する一部の
装置の部分断面を示す部分断面図である。第2実施例の
液体塗布装置20Bは、図示するように予備加熱ブロワ
24および後加熱ブロワ34を除いた第1実施例の液体
塗布装置20の構成に加えて、吸引加熱ローラ30B上
に吸引される薄膜22の位置を検出する膜位置検出セン
サ40と、噴霧塗布機28により塗布されたインク29
を所定の形状に形成可能なマスキングプレート42と、
マスキングプレート42を支持するマスキングプレート
支持機構50とを備える。吸引加熱ローラ30Bは、第
1実施例の吸引加熱ローラ30の構成に加えてマスキン
グプレート支持機構50と共にマスキングプレート42
を図中左右に移動可能なマスキングプレート移動機構6
0を備える。なお、第1実施例の液体塗布装置20と同
一の符号を付した部分については、第1実施例の液体塗
布装置20の構成と同一のものであり、重複するからそ
の説明は省略する。
【0026】膜位置検出センサ40は、供給ローラ21
から供給された薄膜22の位置を検出するセンサであ
り、実施例では、薄膜22の側端部分であってその幅方
向に配置された複数の光電センサにより構成され、この
複数の光電センサの受光の有無に基づいて薄膜22の側
端の位置を検出する。通常、薄膜22が規定の位置から
ずれた状態で供給ローラ21から供給されると、そのず
れた状態で吸引加熱ローラ30上に吸引されるから、供
給ローラ21から供給された薄膜22の位置を検出する
ことで吸引加熱ローラ30上に吸引される薄膜22の位
置を把握することができるのである。
【0027】マスキングプレート支持機構50は、図3
に示すように、回転軸をなす回転軸部52から直線上に
延出して形成されたフレーム54と、このフレーム54
に取り付けられマスキングプレート42を両側から支持
するマスキングプレート支持部材55と、吸引加熱ロー
ラ30の外周面に着脱する着脱部56,58とを備え
る。着脱部56,58は、図中上下に移動して吸引加熱
ローラ30の外周面に脱着するようになっている。この
着脱部56,58が吸引加熱ローラ30の外周面に密着
すると、マスキングプレート支持機構50は吸引加熱ロ
ーラ30と同期して回転するようになっている。
【0028】マスキングプレート移動機構60は、図3
に示すように、モータ62の回転に伴って回転する送り
軸64(例えば、ボールねじなど)と、送り軸64の回
転に応じて図中左右方向へ移動する移動部材65(例え
ば、ボールねじと対応するナットなど)と、移動部材6
5に接合されると共に同軸をなす回転軸部52をベアリ
ング68を介して回転自在に支持するフレーム軸部66
とを備える。このフレーム軸部66は、モータ62の回
転に伴って、フレーム54と共に図中左右方向に移動す
るようになっている。フレーム軸部66の図中上下の端
部には、フレーム軸部66の左右方向の移動をサポート
するリニア状のサポート部材70,72が取り付けられ
ている。また、マスキングプレート移動機構60には、
送り軸64を回転自在に支持する送り軸支持部材74と
サポート部材70,72を左右方向へ移動自在に支持す
るサポート支持部材76,78とが設けられている。前
述したようにマスキングプレート42はマスキングプレ
ート支持部材55によって支持されており、マスキング
プレート支持部材55はフレーム54に取り付けられて
いるから、モータ62を回転させることでマスキングプ
レート42を左右方向へ移動させることができる。すな
わち、モータ62の回転方向や回転量を制御することで
マスキングプレート42の左右方向の位置を制御するこ
とができるのである。
【0029】こうして構成された第2実施例の液体塗布
装置20Bの動作、特に薄膜22の位置に応じてマスキ
ングプレート42の位置を制御してインク29を塗布す
る動作について説明する。いま、吸引加熱ローラ30B
の回転に伴って供給ローラ21により供給された薄膜2
2が規定の位置よりもずれた位置にあるとき、例えば、
図2に示すように膜位置検出センサ40により薄膜22
の側端部が位置A(規定の位置)から所定量ずれた位置
Bにあると検出されたものすると、このずれた位置にマ
スキングプレート42の位置を同期させるようにモータ
62の回転方向と回転量を図示しない制御装置により制
御する。すなわち、薄膜22がずれた方向およびずれた
量と同方向および同量だけマスキングプレート42を移
動させる。モータ62の制御によりマスキングプレート
42の左右方向の位置が決定されると、次に薄膜22に
対してインク29を塗布する動作を行う。
【0030】図4は、インク29を塗布しているときの
マスキングプレート支持機構50の位置を説明する説明
図である。インク29の塗布の動作では、図中の位置X
で着脱部56,58を吸引加熱ローラ30Bの外周面に
密着させ、マスキングプレート42を吸引加熱ローラ3
0Bの回転と同期して回転させる。このとき、噴霧塗布
機28により触媒層38の端部が塗布される。そして、
噴霧塗布機28がインク29を塗布している状態で吸引
加熱ローラ30Bが図中の位置Yまで回転すると、触媒
層38がマスキングプレート42の枠内の形状と同じ形
状に形成される。その後、着脱部56,58の密着を解
除して薄膜22への塗布が終了する。尚、マスキングプ
レート支持機構50には、その回転の端部の位置決めの
ために位置Xとなる部位と位置Yとなる部位とにストッ
パ80,82が設けられている。
【0031】以上説明した第2実施例の液体塗布装置2
0Bでは、供給される薄膜22の位置を検出し、この薄
膜22の位置にマスキングプレート42の位置を同期さ
せるように移動制御した後にインク29を塗布するから
より正確な位置に薄膜22に触媒層38を形成すること
ができる。しかも、薄膜22の側端の位置を検出するか
ら薄膜22を傷めることがない。
【0032】第2実施例の液体塗布装置20Bでは、モ
ータ62を駆動して送り軸64を回転させることによ
り、マスキングプレート42を移動させるものとした
が、他の如何なる手段を用いてマスキングプレート42
を移動させるものとしても構わない。
【0033】また、第2実施例の液体塗布装置20Bで
は、薄膜22を吸引しながら加熱する吸引加熱ローラ3
0B上に保持して液体を塗布するものとしたが、加熱の
必要がない場合は、加熱を行わないローラ上に薄膜を保
持して液体を塗布するものとしても構わない。
【0034】第1実施例の液体塗布装置20や第2実施
例の液体塗布装置20Bでは、薄膜22を吸引すること
によりローラ上に保持するものとしたが、薄膜22の性
能に影響を与えないのであれば、他の如何なる方法によ
り保持するものとしても構わない。
【0035】また、第1実施例の液体塗布装置20や第
2実施例の液体塗布装置20Bでは、薄膜22として燃
料電池の電解質として用いる高分子材料により形成され
た膜を用い、薄膜22に触媒層38を形成するためのイ
ンク29を塗布するものとしたが、薄膜22であれば如
何なる膜を用いるものとしてもよく、塗布するインク2
9も如何なるインクを用いるものとしてもよい。
【0036】以上、本発明の実施の形態について実施例
を用いて説明したが、本発明のこうした実施例に何ら限
定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である液体塗布装置20の
構成の概略を示す構成図である。
【図2】 第2実施例の液体塗布装置20Bの構成の概
略を示す構成図である。
【図3】 第2実施例の液体塗布装置20Bを構成する
一部の装置の部分断面を示す部分断面図である。
【図4】 インク29を塗布しているときのマスキング
プレート支持機構50の位置を説明する説明図である。
【符号の説明】
20,20B 液体塗布装置、21 供給ローラ、22
薄膜、24 予備加熱ブロワ、26,32 ローラ、
28 噴霧塗布機、29 インク、30,30B 吸引
加熱ローラ、34 後加熱ブロワ、36 回収ローラ、
38 触媒層、40 膜位置検出センサ、42 マスキ
ングプレート、50 マスキングプレート支持機構、5
2 回転軸部、54 フレーム、55 マスキングプレ
ート支持部材、56,58 着脱部、62 モータ、6
4 送り軸、65 移動部材、66 フレーム軸部、6
8 ベアリング、70,72 サポート部材、74 送
り軸支持部材、76,78 サポート支持部材、80,
82 ストッパ。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 湿潤する薄膜を加熱可能な加熱ローラ上
    に保持して液体を塗布する液体塗布装置であって、 前記薄膜を前記加熱ローラ上に保持する前に予備加熱す
    る予備加熱手段を備える液体塗布装置。
  2. 【請求項2】 前記加熱ローラの回転に伴って前記保持
    が解除された後の前記薄膜を加熱する後加熱手段を備え
    る請求項1記載の液体塗布装置。
  3. 【請求項3】 前記予備加熱手段および前記後加熱手段
    は、前記薄膜に対して熱風を吹き付ける手段である請求
    項1または2記載の液体塗布装置。
  4. 【請求項4】 湿潤する薄膜をローラ上に保持して液体
    をマスク部材を介して塗布する液体塗布装置であって、 前記ローラ上に保持される薄膜の該ローラの回転に伴う
    移動方向と略直交する方向の保持位置を検出する保持位
    置検出手段と、 該検出された保持位置に基づいて前記略直交する方向へ
    前記マスク部材を移動制御する移動制御手段とを備える
    液体塗布装置。
  5. 【請求項5】 前記保持位置検出手段は、前記ローラ上
    に保持される薄膜の側端の位置を検出する手段である請
    求項4記載の液体塗布装置。
  6. 【請求項6】 前記移動制御手段は、前記液体の塗布前
    に前記マスク部材を移動制御する手段である請求項4ま
    たは5記載の液体塗布装置。
  7. 【請求項7】 前記移動制御手段は、前記保持位置検出
    手段により検出された薄膜のローラ上の保持位置に前記
    マスク部材の位置を同期させるよう移動制御する手段で
    ある請求項4ないし6いずれか記載の液体塗布装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7いずれか記載の液体塗
    布装置であって、 前記薄膜は、湿潤状態でプロトン導電性を呈する高分子
    材料により形成された膜であり、 前記液体は、触媒を担持するカーボン粉末が溶媒に分散
    されてなるインクである液体塗布装置。
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