JP2001070863A - 液体塗布装置およびこれに用いる回転部材とその製造方法 - Google Patents

液体塗布装置およびこれに用いる回転部材とその製造方法

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JP2001070863A JP2000109757A JP2000109757A JP2001070863A JP 2001070863 A JP2001070863 A JP 2001070863A JP 2000109757 A JP2000109757 A JP 2000109757A JP 2000109757 A JP2000109757 A JP 2000109757A JP 2001070863 A JP2001070863 A JP 2001070863A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄膜の液体の塗布による変形を少なくして薄
膜の性能を維持する。 【解決手段】 湿潤する薄膜24を吸引と加熱とを行な
いながら約半周分搬送する吸引加熱ローラ40を備え、
搬送の開始部近傍でインク33が薄膜24に到達するま
でにその溶媒の所定の割合が揮発するよう高調節された
噴霧塗布機32によって薄膜24にインク33を塗布す
る。吸引加熱ローラ40を、薄膜24が約半周搬送され
るまでに塗布されたインク33が乾燥するよう、その回
転速度を調節する。薄膜24は、面方向の応力の作用な
しに搬送されるから、インク33の塗布により若干湿潤
しても変形しない。薄膜24は、インク33は塗布と同
時に加熱による乾燥が行なわれ薄膜24に浸透する間も
なく乾燥するから、薄膜24を湿潤により変形させるこ
とがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体塗布装置およ
びこれに用いる回転部材とその製造方法に関し、詳しく
は、湿潤する薄膜に液体を塗布する液体塗布装置および
これに用いる回転部材とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電極素材に塗布された触媒の厚み
を均一にすると共に塗布された触媒を早期に乾燥させる
装置が提案されている(例えば、特公平6−90928
号公報など)。この装置では、触媒が塗布された電極素
材を厚みの調節された加熱されていないローラに通して
電極素材に塗布された触媒層の厚みを均一にし、これを
触媒の乾燥に適した温度に加熱されたローラに通して加
熱した後に、触媒の乾燥に適した温度に制御された乾燥
機において乾燥させている。
【0003】また、湿潤状態でプロトン導電性を示す薄
膜に触媒を溶媒に分散させて調製したインクを塗布する
手法も提案されている(例えば、特表平5−50758
3号公報など)。この手法では、溶媒に触媒を分散させ
て調製したインクを直接薄膜に塗布し、加熱と吸引によ
りインクを乾燥させている。特に、所望の量の触媒を薄
膜に塗布するために、インクを2度塗りしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の装置では、薄膜の性能を低下させてしまう場合があ
る。湿潤する薄膜に液体を塗布すると、液体の塗布によ
って薄膜が湿潤し、その形状を変化させる。薄膜の形状
の変化、例えば厚みの変化は、薄膜の使用に対し大きな
影響を与える。その一例として、燃料電池の電解質とし
て用いられる湿潤状態でプロトン導電性の薄膜に電極反
応に用いられる触媒層を塗布する場合を考えると、電解
質膜の厚みの不均一は燃料電池の性能の不均一を招くと
共に、燃料電池そのものの性能に大きな影響を与えるこ
とが知られている。
【0005】本発明の液体塗布装置は、薄膜の液体の塗
布による変形を少なくして薄膜の性能を維持することを
目的の一つとする。また、本発明の液体塗布装置は、薄
膜の両面に液体を塗布することを目的の一つとする。さ
らに、本発明の液体塗布装置は、生産性の向上を目的の
一つとする。
【0006】本発明の液体塗布装置に用いられる回転部
材は、液体を均一な厚みで薄膜に塗布することを目的の
一つとする。また、本発明の液体塗布装置に用いられる
回転部材は、液体の塗布におけるランニングコストを低
くすることを目的の一つとする。本発明の回転部材の製
造方法は、液体を均一な厚みで薄膜に塗布することがで
きると共に液体の塗布におけるランニングコストを低く
する回転部材の製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】本
発明の液体塗布装置およびこれに用いる回転部材とその
製造方法は、上述の目的の少なくとも一部を達成するた
めに以下の手段を採った。
【0008】本発明の第1の液体塗布装置は、湿潤する
薄膜に液体を塗布する液体塗布装置であって、前記薄膜
を吸引すると共に熱を加えながら搬送する搬送手段と、
該搬送手段により搬送される薄膜に前記液体を塗布する
塗布手段とを備えることを要旨とする。
【0009】この本発明の第1の液体塗布装置では、搬
送手段が湿潤する薄膜を吸引すると共に熱を加えながら
搬送し、塗布手段が搬送手段により搬送される薄膜に液
体を塗布する。薄膜は吸引により搬送手段に固定された
状態で搬送されるから、面方向の張力を受けない。この
結果、湿潤しても面方向へ変化することがない。また、
搬送手段は、熱を薄膜に加えるから、液体は塗布される
と同時に乾燥が開始され、迅速に乾燥される。この結
果、薄膜を湿潤させる程度を低くすることができ、湿潤
による薄膜の変形を防止することができる。
【0010】こうした本発明の第1の液体塗布装置にお
いて、前記搬送手段は、円柱形状の回転駆動するローラ
であるものとすることもできる。この態様の本発明の第
1の液体塗布装置において、前記搬送手段は、表面に複
数の吸引孔を有する円筒形状の回転部材と、該回転部材
の回転を支持すると共に該回転部材との間に負圧通路を
形成する固定部材とを備えるものとすることもできる。
さらに、この態様の本発明の第1の液体塗布装置におい
て、前記固定部材は、前記回転部材を加熱可能な加熱手
段を備えるものとすることもでき、この場合、前記加熱
手段は、前記固定部材に巻き付けられた導電ラインを用
いて誘導加熱により加熱する手段であるものとすること
もできる。
【0011】搬送手段が回転駆動するローラである態様
の本発明の第1の液体塗布装置において、前記塗布手段
は、前記薄膜の搬送開始部近傍で前記液体を塗布する手
段であるものとすることもできる。こうすれば、搬送さ
れている最中に液体を乾燥することができる。
【0012】また、搬送手段が回転駆動するローラであ
る態様の本発明の第1の液体塗布装置において、前記搬
送手段は、前記ローラの略半周に亘って前記薄膜を搬送
する手段であるものとすることもできる。この態様の本
発明の第1の液体塗布装置において、前記搬送手段は、
前記薄膜に塗布された液体が該薄膜の搬送を終了する位
置に至るまでに乾燥するよう前記ローラの直径と回転速
度とを調整してなるものとすることもできる。こうすれ
ば、搬送の間に塗布した液体を乾燥させることができ
る。さらに、この態様の本発明の第1の液体塗布装置に
おいて、前記塗布手段は、前記薄膜上に前記液体を所定
形状に塗布する手段であり、前記搬送手段は、搬送面に
前記薄膜上に塗布された前記液体の所定形状を整数個配
置するよう形成されてなるものとすることもできる。
【0013】また、本発明の第1の液体塗布装置におい
て、前記搬送手段は、表面に複数の吸引孔を有し所定の
長さに亘って前記薄膜を搬送するベルトと、該ベルトを
支持すると共に該ベルトとの間に負圧通路を形成する支
持部材とを備えるものとすることもできる。この態様の
本発明の第1の液体塗布装置において、前記支持部材
は、前記ベルトを加熱可能な加熱手段を備えるものとす
ることもできる。
【0014】こうした搬送手段がベルトと支持部材とを
備える態様の本発明の第1の液体塗布装置において、前
記薄膜の塗布面への給気と排気とを行なう給排気手段を
備えるものとすることもできる。こうすれば、塗布した
液体を早期に乾燥させることができる。
【0015】本発明の第1の液体塗布装置において、前
記搬送手段とにより前記薄膜を挟持した状態で該搬送手
段と連動して移動可能で、該薄膜に前記液体を塗布する
所定形状を設定する形状設定手段を備えるものとするこ
ともできる。こうすれば、所望の形状に液体を塗布する
ことができる。
【0016】この形状設定手段を備える態様の本発明の
第1の液体塗布装置において、前記形状設定手段は、前
記所定形状の枠を有する手段であるものとすることもで
きる。
【0017】また、形状設定手段を備える態様の本発明
の第1の液体塗布装置において、前記形状設定手段は、
前記所定形状のうち前記搬送手段による搬送方向に同一
の形状をなす部分の一部を省略してなる枠を有する手段
であるものとすることもできる。こうすれば、所定形状
より小さな形状の枠とすることができ、装置の小型化を
図ることができる。この態様の本発明の第1の液体塗布
装置において、前記形状設定手段は、前記枠の前記同一
の形状の部分を用いて前記省略された部分に前記液体が
塗布されるよう該枠を移動する枠移動手段を備えるもの
とすることもできる。こうすれば、所定形状より小さな
枠で所定形状に液体を塗布することができる。
【0018】さらに、形状設定手段を備える態様の本発
明の第1の液体塗布装置において、前記搬送手段は搬送
面が前記所定形状を複数個有する長さに調節されてな
り、前記塗布手段は前記所定形状の長さの間隔をおいて
複数回塗布する手段であるものとすることもできる。こ
うすれば、複数回に分けて液体を塗布することができ
る。
【0019】本発明の第1の液体塗布装置において、前
記塗布手段は、前記液体を前記薄膜に対して噴霧して塗
布する手段であるものとすることもできる。この態様の
本発明の第1の液体塗布装置において、前記塗布手段
は、噴霧された液体が前記薄膜に到達して塗布されるま
でに所定の割合以上の溶媒が揮発するよう噴霧する位置
が調節されてなるものとすることもできる。こうすれ
ば、薄膜を湿潤させる程度を低く抑えることができ、薄
膜の変形を防止することができる。また、液体の乾燥に
要する時間を少なくすることができる。この結果、薄膜
の湿潤による変形をより確実に防止することができる。
【0020】本発明の第2の液体塗布装置は、湿潤する
薄膜の両面に液体を塗布する液体塗布装置であって、前
記薄膜の一方の面に前記液体を塗布する搬送手段がロー
ラである態様の本発明の第1の液体塗布装置と、該第1
の液体塗布装置の後段に配置され、前記薄膜の他方の面
に前記液体を塗布する搬送手段がローラである態様の本
発明の第1の液体塗布装置とを備えることを要旨とす
る。
【0021】この本発明の第2の液体塗布装置は、搬送
手段がローラである態様の本発明の第1の液体塗布装置
を二つ備えることにより、薄膜に変形を生じさせること
なく薄膜の両面に液体を塗布することができる。
【0022】こうした本発明の第1または第2の液体塗
布装置において、前記薄膜は湿潤状態でプロトン導電性
を呈する高分子材料により形成された膜であり、前記液
体は触媒を担持するカーボン粉末が溶媒に分散されてな
る液体であるものとすることもできる。
【0023】本発明の液体塗布装置に用いられる回転部
材は、液体塗布装置に用いられる搬送手段が備える回転
部材であって、円筒形で複数の吸引孔が形成された金属
製のドラムと、該ドラムの外周面を被覆する多孔質の樹
脂により形成された樹脂層とを備えることを要旨とす
る。
【0024】この本発明の液体塗布装置に用いられる回
転部材では、円筒形で複数の吸引孔が形成された金属製
のドラムの外周面を多孔質の樹脂層で被覆して構成され
る。樹脂層の孔は径が小さいから、薄膜の厚みが薄くて
も吸引による窪みを生じさせることがない。この結果、
薄膜に液体が塗布されたときに窪みに生じ得る液体の厚
みの不均一を解消することができ、塗布される液体の厚
みを均一にすることができる。また、樹脂層だけを取り
換えることにより回転部材を新たなものとすることがで
きる。この結果、回転部材の経年使用による劣化が生じ
ても安価に新たなものとすることができ、ランニングコ
ストを低下させることができる。
【0025】本発明の回転部材の製造方法は、液体塗布
装置に用いられる搬送手段が備える回転部材の製造方法
であって、金属により複数の細孔を備える円筒形のドラ
ムを形成するドラム形成工程と、該形成されたドラムの
外周面に多孔質の樹脂の層を被覆形成する樹脂層形成工
程とを備えることを要旨とする。
【0026】この本発明の回転部材の製造方法では、円
筒形で複数の吸引孔が形成された金属製のドラムの外周
面を多孔質の樹脂層で被覆してなる回転部材を製造する
ことができる。
【0027】この本発明の回転部材の製造方法におい
て、前記樹脂層形成工程は、熱収縮性の多孔質の樹脂を
前記ドラムの外周面に配置して熱を加えることにより該
ドラムの外周面に多孔質の樹脂の層を被覆形成する工程
であるものとすることもできる。こうすれば、容易にド
ラムを多孔質の樹脂層で被覆することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を実施
例を用いて説明する。図1は、本発明の一実施例である
両面塗布装置20の構成の概略を模式的に示す構成図で
ある。実施例の両面塗布装置20は、図示するように、
ロール22から供給される湿潤する薄膜24の両面に所
定形状の触媒層34を塗布により形成する二つの液体塗
布装置30を備える。また、両面塗布装置20は、薄膜
24が液体塗布装置30に張られた状態で供給されるよ
う薄膜24に若干のテンションをかけるテンションロー
ラ23と、両面に触媒層34が形成された薄膜24がロ
ーラ28に張られた状態で巻き取られるよう薄膜24に
若干のテンションをかけるテンションローラ27とを備
える。
【0029】薄膜24は、実施例では湿潤状態で良好な
プロトン導電性を示す高分子材料、例えばパーフルオロ
スルホネートイオノマー(デュポン製の商品名「ナフィ
オン」)により厚さが10〜300μm程度に形成され
た薄膜を用いている。触媒層34は、白金または白金と
他の金属との合金からなる触媒を担持したカーボン粉末
により形成されており、このカーボン粉末をエタノール
に分散させて調製されたインク33が塗布手段としての
噴霧塗布機32で薄膜24に噴霧により塗布され乾燥さ
れて形成される。こうした触媒層34が両面に形成され
た薄膜24は、固体高分子型燃料電池の発電層として用
いられる。
【0030】液体塗布装置30は、前述した噴霧塗布機
32と、薄膜24を吸引しながら回転方向に搬送すると
共に薄膜24に塗布されたインク33を乾燥するために
熱を加える円筒形の吸引加熱ローラ40とを備える。図
2は、吸引加熱ローラ40の構成の概略を断面図として
示したものである。吸引加熱ローラ40は、中空の略円
筒形状をしたシャフト42と、このシャフト42にベア
リング62,63を介して回転自在に取り付けられたプ
ーリ60と、このプーリ60にボルト64により取り付
け固定されてプーリ60と共に回転すると共に薄膜24
を吸引して略半周搬送する回転部材としてのドラム70
とを備える。
【0031】シャフト42には、エア吸入流路46と、
このエア吸引流路46から分岐する吸引流路48が形成
されている。エア吸入流路46の端部のエア吸入口44
は、図示しない吸引ブロワに接続されており、この吸引
ブロワによって吸引されるようになっている。シャフト
42のドラム70の内側には、インナ50が取り付けら
れており、シャフト42との間にエア吸引流路54を形
成すると共にドラム70との間に負圧室59を形成す
る。インナ50には、吸引流路48と負圧室59とを連
通する複数の吸引流路52が形成されていると共にエア
吸引流路54と負圧室59とを連通する複数の吸引流路
56が形成されている。したがって、負圧室59は、吸
引流路52,56,エア吸入流路46,54を介して図
示しない吸引ブロワにより吸引されることにより負圧に
なっている。
【0032】インナ50には、加熱用の誘導コイル58
が巻回されており、ドラム70を加熱できるようになっ
ている。そして、この誘導コイル58への通電を制御す
ることにより、ドラム70表面の温度は、薄膜24の性
能に影響を与えない温度であってインク33を乾燥させ
るのに適した温度(実施例では、約60℃)になるよう
調節されている。
【0033】ドラム70は、ドラム70の構造を模式的
に示す図3やその断面を模式的に示す図4に示すよう
に、複数の貫通孔(例えば、5mmピッチの間隔で形成
された直径1mmの複数の貫通孔)74を外周面に有す
る円筒形状の金属製の金属ドラム72と、この金属ドラ
ム72の外周面に被覆された多孔質の樹脂層76とによ
り構成されている。したがって、負圧室59の負圧は、
複数の貫通孔74と樹脂層76のマイクロメートルオー
ダーの多数の細孔とを介してドラム70の外周面に供給
された薄膜24に作用するから、薄膜24は吸引により
面方向に応力を受けることなく搬送されることになる。
このように薄膜24に面方向の応力を作用させないか
ら、インク33の塗布により薄膜24が若干湿潤して変
形しやすくなったとしても、薄膜24は変形せずに搬送
される。また、ドラム70の外周面は、マイクロメート
ルオーダーの多数の細孔を有する樹脂層76により形成
されているから、薄膜24が吸引されても、薄膜24に
は吸引孔が膜の厚みに比して大きいことにより生じる窪
みは形成されない。この結果、窪みにインク33が溜ま
ることにより生じ得る塗布層(樹脂層76)の厚さの不
均一を防止することができる。なお、ドラム70の端部
を回転自在に支持するベアリング66は、負圧シール6
7とキャップ68によりシールされている。
【0034】ドラム70は、図5に例示するその製造工
程に示すように、複数の貫通孔74を有する金属ドラム
72を製作し(工程S10)、熱収縮性の多孔質樹脂に
より径が金属ドラム72より若干大きめの被覆材を形成
し(工程S12)、この被覆材に金属ドラム72を嵌挿
し(工程S14)、被覆材に熱を加えて収縮させること
により金属ドラム72に被覆材を密着させて樹脂層76
として(工程S16)、製造される。このように金属ド
ラム72に樹脂層76を被覆することにより、経年使用
によって樹脂層76に劣化などが生じ、ドラム70の機
能が低下したときには、樹脂層76を剥がし、新たな樹
脂層76を形成するだけでドラム70を新たなものとす
ることができる。この結果、ドラム70全体を新たなも
のに交換する場合に比してランニングコストを低くする
ことができる。なお、実施例では、樹脂層76を形成す
る材料としてテトラフルオロカーボンを用いた。
【0035】図6は、ドラム70に巻き付けられている
薄膜24を展開して示す説明図である。図示するよう
に、実施例の両面塗布装置20では、噴霧塗布機32で
略矩形の触媒層34を形成するようにインク33が塗布
される。そして、ドラム70の直径は、ドラム70の半
周上に2つの触媒層34が形成されるよう調整されてい
る。
【0036】ドラム70は、プーリ60とベルトなどに
より接続されプーリ60を回転駆動する図示しない駆動
モータを運転することにより、プーリ60と共に回転す
る。このときの回転速度は、薄膜24のドラム70によ
る搬送開始部近傍で噴霧塗布機32により薄膜24に塗
布されたインク33が半周搬送される間に乾燥した触媒
層34を形成する速度に調節されている。したがって、
薄膜24がドラム70から離れるときには、触媒層34
は完全に乾燥している。
【0037】噴霧塗布機32は、前述したように、イン
ク33を噴霧して薄膜24に塗布するが、インク33を
調製するために溶媒として用いたエタノールが噴霧の際
に空気中に所定の割合(例えば、10〜50%の割合)
で揮発するよう薄膜24からの距離が調節されて配置さ
れている。また、インク33は、噴霧塗布機32により
噴霧可能な高濃度に調製されている。このように噴霧塗
布機32を配置すると共にインク33を調製することに
より、薄膜24のエタノールによる湿潤の程度をできる
限り低くすることができる。
【0038】以上説明した実施例の両面塗布装置20に
よる薄膜24へのインク33の塗布について図7の模式
図を用いて説明する。薄膜24は、ドラム70に吸引さ
れて面方向の応力の作用なしの搬送が開始されると共に
噴霧塗布機32によりインク33が塗布される。この場
合、噴霧塗布機32がインク33の溶媒が所定の割合で
揮発する位置に配置されているから、所定の割合分だけ
高濃度になったインク33が塗布されることになる。薄
膜24は、インク33の塗布により若干湿潤することに
なるが、面方向に応力の作用を受けていないから変形し
ない。薄膜24はドラム70により加熱されているか
ら、塗布されたインク33は、塗布と同時に迅速に揮発
していく。薄膜24がドラム70により約半周搬送され
る間に、インク33中の溶媒のほぼすべてが揮発し、薄
膜24がドラム70から離れるときには、完全乾燥した
触媒層34が薄膜24表面に形成されていることにな
る。もとより、薄膜24は変形しない。図8に、比較例
として、噴霧塗布機32の配置を調節せずにインク33
を塗布すると共に塗布工程の後に乾燥機により乾燥させ
る場合の様子を模式的に示す。この場合、噴霧塗布機3
2の位置が調節されていないから、インク33は溶媒が
あまり揮発せずに薄膜24に塗布される。したがって、
薄膜24は溶媒によって湿潤し変形する。このとき、実
施例のように薄膜24の面方向の応力の作用なしに薄膜
24を搬送すれば、変形の程度は少なくなるが、薄膜2
4に張力を作用させた状態でインク33を塗布したり、
薄膜24に自由に変形できるような自由度を与えた状態
でインク33を塗布する場合には、その変形の程度は大
きくなる。薄膜24に塗布されたインク33は乾燥機内
で揮発するが同時に薄膜24に浸透するから、薄膜24
の変形の程度は更に大きくなる。そして、インク33が
完全乾燥したときには、薄膜24は変形した状態で乾燥
する。こうした薄膜24の変形は、燃料電池を形成した
ときに性能の低下として現れる。
【0039】実施例の両面塗布装置20では、図1に示
すように、こうして構成された液体塗布装置30を前後
段に2つ配置して構成されており、前段に配置された液
体塗布装置30により薄膜24の片面に形成された略矩
形の触媒層34に、後段に配置された液体塗布装置30
により薄膜24の他面に形成される触媒層34が整合す
るように、後段に配置された液体塗布装置30の噴霧塗
布機32からのインク33の噴霧のタイミングが調節さ
れている。
【0040】以上説明した実施例の両面塗布装置20に
よれば、湿潤する薄膜24を変形させることなく、薄膜
24の両面に触媒層34を形成することができる。この
結果、両面に触媒層34が形成された薄膜24を用いて
高性能な燃料電池を構成することができる。
【0041】実施例の吸引加熱ローラ40によれば、薄
膜24を吸引して薄膜24に面方向の応力を作用させる
ことなしに搬送するから、薄膜24の湿潤による変形を
小さくすることができる。また、薄膜24を加熱しなが
ら搬送するから、薄膜24に塗布されたインク33の溶
媒を素速く揮発、即ち乾燥させることができる。さら
に、実施例の吸引加熱ローラ40によれば、薄膜24の
搬送が終了するまでに塗布されたインク33が乾燥する
よう回転速度を調節してあるから、続けて薄膜24の他
面にインク33を塗布することができる。
【0042】実施例のドラム70によれば、金属ドラム
72に多孔質の樹脂層76を被覆したから、薄膜24に
吸引による窪みが形成されることがない。この結果、イ
ンク33を均一な厚さに塗布することができる。また、
樹脂層76を取り換えることによりドラム70を新たな
ものにできるから、ランニングコストを低減することが
できる。更に、実施例のドラム70によれば、樹脂層7
6を熱収縮性の樹脂を用いて製造したから、簡易にドラ
ム70を製造することができる。
【0043】実施例の両面塗布装置20では、ドラム7
0の半周分に略矩形の触媒層34が2つ形成されるよう
ドラム70の直径を調節したが、触媒層34が整数個形
成されるようドラム70の直径を調節するものとしても
よい。また、実施例の両面塗布装置20では、ドラム7
0の回転速度を、薄膜24の搬送が終了するまでにイン
ク33が乾燥するよう調節したが、インク33を塗布し
た後に一旦回転を停止させてインク33を乾燥させるも
のとしてもよい。
【0044】実施例の両面塗布装置20では、薄膜24
の両面にインク33を塗布するものとしたが、薄膜24
の片面にだけインク33を塗布するものとしてもよい。
この場合、後段の液体塗布装置30のない構成とすれば
よい。
【0045】実施例の両面塗布装置20では、金属ドラ
ム72の外周面を多孔質の樹脂層76で被覆したが、金
属ドラム72の外周面を樹脂製のメッシュクロスにより
覆うものとしてもよい。また、金属ドラム72の外周面
を樹脂層76で被覆しないものとしてもよい。この場
合、金属ドラム72に形成される貫通孔74の径とピッ
チは、薄膜24の材質や厚さなどにより設定すればよ
い。
【0046】次に、本発明の第2の実施例の液体塗布装
置120について説明する。図9は第2実施例の液体塗
布装置120の構成の概略を示す構成図であり、図10
は第2実施例の液体塗布装置120の断面を模式的に示
す断面図である。第2実施例の液体塗布装置120は、
図示するように、ロール122から要求される薄膜12
4を搬送する搬送機140と、インク133を噴霧によ
り塗布する噴霧塗布機132と、塗布される範囲を設定
するマスキングベルト170と、塗布されたインク13
3の乾燥を促進する乾燥用ダクト180とを備える。薄
膜124やインク133は、第1実施例の薄膜24やイ
ンク33と同一である。また、噴霧塗布機132も第1
実施例の噴霧塗布機32と同一であり、噴霧塗布機13
2の配置の調整も第1実施例の噴霧塗布機32の配置の
調整と同一である。これら同一の構成や調整についての
説明は、重複するから省略する。なお、液体塗布装置1
20は、図9に示すように、噴霧塗布機132によるイ
ンク133の塗布が4回に分けて行なわれるようになっ
ており、4つの同一のステーションから構成されてい
る。したがって、図9には、各ステーションの内容が解
るよう部分的に透視図として記載した。
【0047】搬送機140は、図10に示すように、複
数の細孔144が全面に形成された金属製の搬送ベルト
142と、この搬送ベルト142を支持する支持台15
0とを備える。搬送ベルト142は、搬送ベルト送りロ
ール148の回転駆動によって移動するようになってい
る。
【0048】図11は搬送機140の構造を説明する説
明図であり、図12は搬送機140の一部の断面を示す
部分断面図である。支持台150には、エア吸引流路1
52が形成されている。エア吸引流路152の端部には
吸引管158が接続されており、吸引管158には図示
しない吸引ブロワが接続されている。したがって、吸引
ブロワにより吸引されることによりエア吸引流路152
は負圧となる。図11に示すように、支持台150の上
面には、複数の矩形の凸部154が形成されており、搬
送ベルト142がこの凸部154の上面を摺動移動する
ようになっている。凸部154と搬送ベルト142とに
より形成される負圧室156は、吸引流路153を介し
てエア吸引流路152と接続されており、エア吸引流路
152の負圧が導入されるようになっている。したがっ
て、凸部154上を摺動移動する搬送ベルト142上に
薄膜124を載置すれば、薄膜124は搬送ベルト14
2に形成された複数の細孔144に吸引され、面方向の
応力の作用なしに搬送される。
【0049】支持台150は、シーズヒータ160を備
えており、シーズヒータ160に通電することにより搬
送ベルト142を加熱できるようになっている。なお、
実施例では、第1実施例で説明したように、搬送ベルト
142の表面温度が薄膜124の性能に影響を与えない
温度であってインク133を乾燥させるのに適した温度
(例えば、約60℃)になるよう調節されている。
【0050】マスキングベルト170は、薄膜124を
搬送ベルト142とにより挟持するよう搬送機140に
配置されており、4つのマスキングベルト送りロール1
74により搬送ベルト142と同期して移動するように
なっている。マスキングベルト170には、インク13
3の塗布形状としての略矩形の貫通孔172が連続して
形成されており、噴霧塗布機132からの噴霧により薄
膜124に貫通孔172の形状にインク133を塗布す
ることができるようになっている。マスキングベルト1
70の外形は、図12に示すように、搬送ベルト142
に形成された細孔144を薄膜124と共に完全に塞ぐ
ように形成されている。したがって、薄膜124は、マ
スキングベルト170と搬送ベルト142とによって変
形できないよう搬送されることになる。
【0051】乾燥用ダクト180は、給気管182と排
気管184とを備え、薄膜124に塗布されたインク1
33の乾燥を促進する。
【0052】第2実施例の液体塗布装置120では、搬
送ベルト142の搬送の速度と乾燥用ダクト180の大
きさは、噴霧塗布機132により塗布されたインク13
3が乾燥用ダクト180から出るときに完全に乾燥する
ように調節されている。したがって、第2実施例の液体
塗布装置120では、塗布を4回に分けて行なっている
が、各塗布は、完全に乾燥した上に重ねるように行なわ
れるのである。
【0053】以上説明した第2実施例の液体塗布装置1
20でも、第1実施例で図7を用いて説明したように、
薄膜124を変形させることなく、薄膜124に触媒層
134を形成することができる。即ち、噴霧塗布機13
2は、インク133の溶媒が所定の割合で揮発する位置
に配置されているから、薄膜124のインク133の溶
媒による湿潤の程度を低くすることができる。薄膜12
4は、搬送ベルト142により面方向の応力の作用なし
に搬送されるから、インク133の塗布による若干の湿
潤に対しても変形することがない。また、薄膜124
は、搬送ベルト142により加熱されているから、イン
ク133の塗布と同時に溶媒を揮発して、その変形をよ
り小さくすることができる。さらに、乾燥用ダクト18
0によりインク133の乾燥を促進するから、より素速
くインク133を乾燥させることができる。この結果、
薄膜124の変形の程度を更に小さくすることができ
る。
【0054】第2実施例の液体塗布装置120では、4
回に分けてインク133を塗布するものとしたが、1回
だけの塗布でもよく、その他、2回または3回あるいは
5回以上に分けて塗布するものとしてもよい。
【0055】第2実施例の液体塗布装置120では、搬
送ベルト142の搬送の速度と乾燥用ダクト180の大
きさを、噴霧塗布機132により塗布されたインク13
3が乾燥用ダクト180から出るときに完全に乾燥する
ように調節したが、乾燥用ダクト180をマスキングベ
ルト170の貫通孔172を覆う大きさとし、噴霧塗布
機132によるインク133の塗布が貫通孔172分だ
け終了したときに搬送ベルト142による搬送を一時停
止し、塗布されたインク133が乾燥したときに、再び
搬送ベルト142による搬送を開始するものとしてもよ
い。
【0056】第2実施例の液体塗布装置120では、乾
燥用ダクト180を備えるものとしたが、乾燥用ダクト
180を備えない構成としても差し支えない。また、第
2実施例の液体塗布装置120では、マスキングベルト
170を備えるものとしたが、マスキングベルト170
を備えない構成としてもかまわない。
【0057】第2実施例の液体塗布装置120では、イ
ンク133の塗布により形成される触媒層134と同一
形状の貫通孔172を有するマスキングベルト170を
用いたが、触媒層134の形状を一部省略した貫通孔を
有する塗布枠を用いてインク133を塗布するものとし
てもよい。触媒層134の形状の一部を省略した貫通孔
172Bを有する塗布枠171Bを用いて触媒層134
を塗布する様子を図13〜図15に示す。図示するよう
に、塗布枠171Bの貫通孔172Bは、触媒層134
より図中左右方向の長さが短く形成されている。この塗
布枠171Bを用いるインク133の塗布は、図14の
中央の触媒層134に示すように、触媒層134の領域
Aについては塗布枠171Bにおける貫通孔172Bの
端部を用い(図13参照)、触媒層134の領域Bにつ
いては貫通孔172Bの直線部を用い(図14参照)、
触媒層134の領域Cについては貫通孔172Bの曲線
部を用いる(図15参照)。触媒層134の領域Bは、
左右方向に同一の形状であるから、貫通孔172Bの直
線部を繰り返して用いてインク133を塗布することが
できる。したがって、この領域Bの塗布の際には、塗布
枠171Bを横方向にずらして用いるよう塗布枠171
Bの位置制御を行なえばよい。
【0058】次に、上述した触媒層134の形状より小
さい塗布枠171Bを第1実施例の両面塗布装置20が
備える液体塗布装置30に適用する場合、即ち、ローラ
上でインクを塗布する場合について説明する。図16は
変形例の液体塗布装置30Cの構成の概略を示す構成図
であり、図17は変形例の液体塗布装置30Cの分解斜
視図である。変形例の液体塗布装置30Cは、図16に
示すように、吸引加熱ローラ40に吸引されて搬送され
る薄膜24上へのインク33の塗布により形成される触
媒層34の形状より小さな貫通孔252を有する塗布枠
251と、この塗布枠251を支持すると共に吸引加熱
ローラ40と同期して回転可能な塗布枠支持機構260
とを備える。
【0059】塗布枠251は、図17に示すように、吸
引加熱ローラ40と密着したときに吸引加熱ローラ40
の外周面と同一の曲率となるよう弾性を有する材料によ
り形成されており、触媒層34の直線部分の一部が省略
されて触媒層34より小さな形状に形成された貫通孔2
52を備える。したがって、塗布枠251の直線部分を
繰り返し用いてインク33を塗布することにより、触媒
層34を塗布により形成できるようになっている。
【0060】塗布枠支持機構260は、図16に示すよ
うに、回転軸をなす回転軸部261から直線状に上下に
延出して形成された支持部262と、この支持部262
に取り付けられ塗布枠251を両側から支持する枠支持
部材264と、吸引加熱ローラ40の外周面に着脱する
第1着脱部266と、吸引加熱ローラ40の側面に着脱
する第2着脱部268とを備える。第1着脱部266
は、図中上下に移動して吸引加熱ローラ40の外周面に
着脱するようになっており、第2着脱部268は、図中
左右に移動して吸引加熱ローラ40の側面に着脱するよ
うになっている。第1着脱部266が吸引加熱ローラ4
0の外周面に密着すると共に第2着脱部268を吸引加
熱ローラの側面から離脱すると、塗布枠支持機構260
は吸引加熱ローラ40と同期して回転し、第1着脱部2
66が吸引加熱ローラ40の外周面から離脱すると共に
第2着脱部268が吸引加熱ローラ40の側面に密着す
ると、塗布枠支持機構260は吸引加熱ローラ40との
同期した回転から解除され、回転を停止する。
【0061】図18は、インク33を塗布しているとき
の塗布枠支持機構260の位置を説明する説明図であ
る。塗布枠支持機構260は、まず、第1着脱部266
を吸引加熱ローラ40の外周部に密着させると共に第2
着脱部268を吸引加熱ローラ40の側面から離脱させ
ることにより、時計反対方向に最も回転した位置Aから
吸引加熱ローラ40と同期して時計回転方向に回転す
る。このとき、噴霧塗布機32により触媒層34の端部
が塗布される。塗布枠支持機構260は、触媒層34の
直線部分に相当する位置Bまで吸引加熱ローラ40と同
期して回転すると、第1着脱部266を吸引加熱ローラ
40の外周面から離脱させると共に第2着脱部268を
吸引加熱ローラ40の側面に密着させて回転を停止す
る。すると、吸引加熱ローラ40は回転するが塗布枠支
持機構260は回転しないから、塗布枠251の直線部
分が繰り返し用いられることになり、噴霧塗布機32に
より触媒層34の直線部分を塗布することができる。触
媒層34の直線部分の塗布が終了すると、塗布枠支持機
構260は、再び第1着脱部266を吸引加熱ローラ4
0の外周部に密着させると共に第2着脱部268を吸引
加熱ローラ40の側面から離脱させて吸引加熱ローラ4
0と同期して回転して位置Cに至る。その間に、噴霧塗
布機32により触媒層34の曲線部分が塗布される。こ
うして触媒層34の塗布が終了する。なお、塗布枠支持
機構260には、その回転の端部の位置決めのために位
置Aとなる部位と位置Cとなる部位にストッパ270,
272が設けられている。
【0062】こうした変形例の液体塗布装置30Cによ
れば、触媒層34より小さな形状の貫通孔252を備え
る塗布枠251を用いて触媒層34の形状にインク33
を塗布することができる。しかも、塗布枠支持機構26
0は吸引加熱ローラ40の回転力を用いて回転するか
ら、吸引加熱ローラ40と完全に同期して回転すること
ができると共に駆動源を少なくすることができる。
【0063】変形例の液体塗布装置30Cでは、第1着
脱部266を用いて塗布枠支持機構260を吸引加熱ロ
ーラ40に固定し、吸引加熱ローラ40の回転力を用い
て塗布枠支持機構260を吸引加熱ローラ40と同期し
て回転するようにしたが、モータを用いて吸引加熱ロー
ラ40と同期して回転するものとしてもよい。
【0064】第1実施例の両面塗布装置20や第2実施
例の液体塗布装置120では、薄膜24,124として
燃料電池の電解質として用いる高分子材料により形成さ
れた膜を用い、薄膜24,124に触媒層34,134
を形成するためのインク33,133を塗布するものと
したが、薄膜であれば如何なる膜を用いるものとしても
よく、塗布するインクも如何なるインクを用いるものと
してもよい。本発明の効果を考慮すれば、薄膜は、湿潤
するものほどその効果を奏することは言うまでもない。
【0065】以上、本発明の実施の形態について実施例
を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限
定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である両面塗布装置20の
構成の概略を模式的に示す構成図である。
【図2】 吸引加熱ローラ40の構成の概略を示す断面
図である。
【図3】 ドラム70の構造を模式的に示す分解図であ
【図4】 ドラム70の断面を模式的に示す断面図であ
る。
【図5】 回転部材としてのドラム70の製造の様子の
一例を示す製造工程図である。
【図6】 ドラム70に巻き付けられている薄膜24を
展開して示す説明図である。
【図7】 液体塗布装置30により薄膜24に塗布され
たインク33が揮発する様子を模式的に示す説明図であ
る。
【図8】 比較例により薄膜24に塗布されたインク3
3が揮発する様子を模式的に示す説明図である。
【図9】 第2実施例の液体塗布装置120の構成の概
略を示す構成図である。
【図10】 第2実施例の液体塗布装置120の断面を
模式的に示す断面図である。
【図11】 搬送機140の構造を説明する説明図であ
る。
【図12】 搬送機140の一部の断面を示す部分断面
図である。
【図13】 触媒層134の形状の一部を省略した貫通
孔172Bを有する塗布枠171Bを用いて触媒層13
4を塗布する様子を説明する説明図である。
【図14】 触媒層134の形状の一部を省略した貫通
孔172Bを有する塗布枠171Bを用いて触媒層13
4を塗布する様子を説明する説明図である。
【図15】 触媒層134の形状の一部を省略した貫通
孔172Bを有する塗布枠171Bを用いて触媒層13
4を塗布する様子を説明する説明図である。
【図16】 変形例の液体塗布装置30Cの構成の概略
を示す構成図である。
【図17】 変形例の液体塗布装置30Cの分解斜視図
である。
【図18】 インク33を塗布しているときの塗布枠支
持機構260の位置を説明する説明図である。
【符号の説明】
20 両面塗布装置、22,28,122,128 ロ
ール、23,27 テンションローラ、24,124
薄膜、30,30C 液体塗布装置、32,132 噴
霧塗布機、33,133 インク、34,134 触媒
層、40 吸引加熱ローラ、42 シャフト、44 エ
ア吸入口、46 エア吸入流路、48吸引流路、50
インナ、52,56 吸引流路、54 エア吸引流路、
58誘導コイル、59 負圧室、60 プーリ、62,
63,66 ベアリング、67 負圧シール、68 キ
ャップ、70 ドラム、72 金属ドラム、74 貫通
孔、76 樹脂層、120 液体塗布装置、140 搬
送機、142 搬送ベルト、144 細孔、148 搬
送ベルト送りロール、150 支持台、152エア吸引
流路、154 凸部、156 負圧室、158 吸引
管、160 シーズヒータ、170 マスキングベル
ト、171B 塗布枠、172,172B貫通孔、17
4 マスキングベルト送りロール、180 乾燥用ダク
ト、182 給気管、184 排気管、251 塗布
枠、252 貫通孔、260 塗布枠支持機構、261
回転軸部、262 支持部、264 枠支持部材、2
66第1着脱部、268 第2着脱部、270,272
ストッパ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B05D 7/04 B05D 7/04 (72)発明者 原尻 勝二 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 4D073 AA01 BB03 DD31 4D075 AA52 AA57 AA63 AA65 AA68 AA85 AA86 AE03 AE05 AE16 BB24X BB24Z BB35X BB35Z BB93X BB93Z BB95X BB95Z DA04 DB31 DC19 EA33 EA60 4F042 AA22 BA04 DB21 DC01 DF09 DF17

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 湿潤する薄膜に液体を塗布する液体塗布
    装置であって、 前記薄膜を吸引すると共に熱を加えながら搬送する搬送
    手段と、 該搬送手段により搬送される薄膜に前記液体を塗布する
    塗布手段とを備える液体塗布装置。
  2. 【請求項2】 前記搬送手段は、円柱形状の回転駆動す
    るローラである請求項1記載の液体塗布装置。
  3. 【請求項3】 前記搬送手段は、表面に複数の吸引孔を
    有する円筒形状の回転部材と、該回転部材の回転を支持
    すると共に該回転部材との間に負圧通路を形成する固定
    部材とを備える請求項2記載の液体塗布装置。
  4. 【請求項4】 前記固定部材は、前記回転部材を加熱可
    能な加熱手段を備える請求項3記載の液体塗布装置。
  5. 【請求項5】 前記加熱手段は、前記固定部材に巻き付
    けられた導電ラインを用いて誘導加熱により加熱する手
    段である請求項4記載の液体塗布装置。
  6. 【請求項6】 前記塗布手段は、前記薄膜の搬送開始部
    近傍で前記液体を塗布する手段である請求項2ないし5
    いずれか記載の液体塗布装置。
  7. 【請求項7】 前記搬送手段は、前記ローラの略半周に
    亘って前記薄膜を搬送する手段である請求項2ないし6
    いずれか記載の液体塗布装置。
  8. 【請求項8】 前記搬送手段は、前記薄膜に塗布された
    液体が該薄膜の搬送を終了する位置に至るまでに乾燥す
    るよう前記ローラの直径と回転速度とを調整してなる請
    求項7記載の液体塗布装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の液体塗布装置であって、 前記塗布手段は、前記薄膜上に前記液体を所定形状に塗
    布する手段であり、 前記搬送手段は、搬送面に前記薄膜上に塗布された前記
    液体の所定形状を整数個配置するよう形成されてなる液
    体塗布装置。
  10. 【請求項10】 前記搬送手段は、表面に複数の吸引孔
    を有し所定の長さに亘って前記薄膜を搬送するベルト
    と、該ベルトを支持すると共に該ベルトとの間に負圧通
    路を形成する支持部材とを備える請求項1記載の液体塗
    布装置。
  11. 【請求項11】 前記支持部材は、前記ベルトを加熱可
    能な加熱手段を備える請求項10記載の液体塗布装置。
  12. 【請求項12】 前記薄膜の塗布面への給気と排気とを
    行なう給排気手段を備える請求項10または11記載の
    液体塗布装置。
  13. 【請求項13】 前記搬送手段とにより前記薄膜を挟持
    した状態で該搬送手段と連動して移動可能で、該薄膜に
    前記液体を塗布する所定形状を設定する形状設定手段を
    備える請求項1ないし12いずれか記載の液体塗布装
    置。
  14. 【請求項14】 前記形状設定手段は、前記所定形状の
    枠を有する手段である請求項13記載の液体塗布装置。
  15. 【請求項15】 前記形状設定手段は、前記所定形状の
    うち前記搬送手段による搬送方向に同一の形状をなす部
    分の一部を省略してなる枠を有する手段である請求項1
    3記載の液体塗布装置。
  16. 【請求項16】 前記形状設定手段は、前記枠の前記同
    一の形状の部分を用いて前記省略された部分に前記液体
    が塗布されるよう該枠を移動する枠移動手段を備える請
    求項15記載の液体塗布装置。
  17. 【請求項17】 請求項13ないし16いずれか記載の
    液体塗布装置であって、 前記搬送手段は、搬送面が前記所定形状を複数個有する
    長さに調節されてなり、 前記塗布手段は、前記所定形状の長さの間隔をおいて複
    数回塗布する手段である液体塗布装置。
  18. 【請求項18】 前記塗布手段は、前記液体を前記薄膜
    に対して噴霧して塗布する手段である請求項1ないし1
    7いずれか記載の液体塗布装置。
  19. 【請求項19】 前記塗布手段は、噴霧された液体が前
    記薄膜に到達して塗布されるまでに所定の割合以上の溶
    媒が揮発するよう噴霧する位置が調節されてなる請求項
    18記載の液体塗布装置。
  20. 【請求項20】 湿潤する薄膜の両面に液体を塗布する
    液体塗布装置であって、 前記薄膜の一方の面に前記液体を塗布する請求項2ない
    し8いずれか記載の液体塗布装置と、 該液体塗布装置の後段に配置され、前記薄膜の他方の面
    に前記液体を塗布する請求項2ないし8いずれか記載の
    液体塗布装置とを備える液体塗布装置。
  21. 【請求項21】 請求項1ないし20いずれか記載の液
    体塗布装置であって、 前記薄膜は、湿潤状態でプロトン導電性を呈する高分子
    材料により形成された膜であり、 前記液体は、触媒を担持するカーボン粉末が溶媒に分散
    されてなる液体である液体塗布装置。
  22. 【請求項22】 液体塗布装置に用いられる搬送手段が
    備える回転部材であって、 円筒形で複数の吸引孔が形成された金属製のドラムと、 該ドラムの外周面を被覆する多孔質の樹脂により形成さ
    れた樹脂層とを備える回転部材。
  23. 【請求項23】 液体塗布装置に用いられる搬送手段が
    備える回転部材の製造方法であって、 金属により複数の細孔を備える円筒形のドラムを形成す
    るドラム形成工程と、 該形成されたドラムの外周面に多孔質の樹脂の層を被覆
    形成する樹脂層形成工程とを備える回転部材の製造方
    法。
  24. 【請求項24】 前記樹脂層形成工程は、熱収縮性の多
    孔質の樹脂を前記ドラムの外周面に配置して熱を加える
    ことにより該ドラムの外周面に多孔質の樹脂の層を被覆
    形成する工程である請求項23記載の回転部材の製造方
    法。
JP2000109757A 1999-07-02 2000-04-11 液体塗布装置およびこれに用いる回転部材とその製造方法 Expired - Lifetime JP3885462B2 (ja)

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