JP2002166104A - 一級アミノ基含有重合体エマルジョン型凝集剤 - Google Patents
一級アミノ基含有重合体エマルジョン型凝集剤Info
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- JP2002166104A JP2002166104A JP2000290293A JP2000290293A JP2002166104A JP 2002166104 A JP2002166104 A JP 2002166104A JP 2000290293 A JP2000290293 A JP 2000290293A JP 2000290293 A JP2000290293 A JP 2000290293A JP 2002166104 A JP2002166104 A JP 2002166104A
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Abstract
注目するのではなく、カチオン基の形状に注目し、有機
汚泥の脱水に応用して、優れた凝集性能と脱水ケ−キ含
水率の低下する油中水型エマルジョン型凝集剤を提供す
る。 【解決手段】 一級アミノ基含有アクリル型単量体を必
須成分とする単量体(混合物)水溶液を疎水性乳化剤存
在下、水非混和性の有機溶媒中に乳化分散し油中水型エ
マルジョンを調製した後、重合してなる一級アミノ基含
有重合体エマルジョン型凝集剤によって達成できる。
Description
重合体エマルジョン型凝集剤に関するものであり、詳し
くは特定の一級アミノ基含有単量体を必須成分とする単
量体(混合物)水溶液を疎水性乳化剤存在下、水非混和
性の有機溶媒中に乳化分散した後、重合してなる一級ア
ミノ基含有重合体エマルジョン型凝集剤に関する。
水溶性高分子を高濃度の製品形態に保存可能で、しかも
分散液の粘性が非常に低いので高分子凝集剤などの高分
子量を要する用途に適した液状製品である。例えば特公
昭54−37986号公報には、単量体水溶液30〜7
0重量%と疎水性有機液体70〜30重量%を界面活性
剤をもちいて乳化分散させ油中水型高分子エマルジョン
を製造する方法が開示されている。その後、相分離に対
する改良を検討した出願もされているが、性能自体を向
上させようとする試みもなされている。例えば特開平6
−329708号公報には、性能向上を目的として10
00万〜3000万の高分子量〜超高分子量ポリマ−を
レドックス系開始剤をもちいて油中水型エマルジョン重
合法により製造する方法が記載されている。上記公報類
に記載されている使用カチオン性単量体は、N,N−ジ
アルキルアミノエチル(メタ)アクリレ−トあるいは
N,N−ジアルキルアミノプロピル(メタ)アクリルア
ミドの三級アミノ基あるいは四級アンモニウム塩基含有
アクリル型単量体であり、一級アミノ基含有アクリル型
単量体の共重合体は記載されていない。
子を合成するには、N−ビニルカルボン酸アミドを重合
した後、あるいはポリビニルアミジン系高分子はN−ビ
ニルカルボン酸アミドとアクリロニトリルとの共重合の
後、それぞれ側鎖のN−アシル基を酸またはアルカリに
よって加水分解し、一級アミノ基あるいはアミジン基を
生成させていた。しかし、この方法は、重合後でなけれ
ば加水分解反応ができないため、どうしても反応条件が
過酷になる。ところで、分子内に一級アミノ基を有する
アクリル型単量体は、米国特許3、037、969号公
報や米国特許3、336、358号公報によって製造す
ることができる。アクリル型単量体であるため、他のア
クリル型単量体との共重合が良好であり、分子量も一定
以上の重合体が生成し、重合後の加水分解も必要ない。
このことは、油中水型高分子エマルジョンを製造する際
に大きなメリットとなる。
多数の一級アミノ基が存在するため他の高分子に較べ、
種々の特異な性質を有する。特に親水性微粒子への吸着
性が高いため、例えば色素定着性が高い、汚泥脱水用凝
集剤として使用すると、脱水ケ−キの含水率が低下する
などの性能を有する。またその他、金属表面への吸着性
が高い、他の水溶性高分子との相溶性が比較的高い、官
能基を有する他の有機化合物と反応して高分子変性が可
能であるなどの性質も有する。また、一級アミンである
ため水素結合力が高く、合成した高分子の接着力が高
く、凝集剤を始めとして各種の応用が期待できる。現在
のところ一級アミノ基を有するアクリル型カチオン性重
合体を油中水型エマルジョン重合したエマルジョン型凝
集剤は知られていない。特に一級アミノ基を有する重合
体の油中水型エマルジョンを合成するのであれば、重合
後、さらに後変性してエマルジョンに保つのは非常に難
しいので、新たな素材を使用した油中水型エマルジョン
が求められている。
高分子量〜超高分子量ポリマ−を合成することも一つの
方法であるが、分子量が高くなればそれだけ廃水や汚泥
中への分散性も低下するし、一定の重合度のポリマ−を
合成することは難しくなり、製品の一部が不溶化したり
溶解液中に未溶解物が発生し易くなるなど問題が多くな
る。本発明の目的は、カチオン性高分子を合成する際
に、重合度に注目するのではなく、カチオン基の形状に
注目し、有機汚泥の脱水に応用して、優れた凝集性能と
脱水ケ−キ含水率の低下する油中水型エマルジョン型凝
集剤を開発することを目的とする。
鋭意研究を重ねた結果、以下のような発明に達した。即
ち、本発明の請求項1の発明は、下記一般式(1)で表
される単量体を必須成分とする単量体(混合物)水溶液
を疎水性乳化剤存在下、水非混和性の有機溶媒中に乳化
分散し油中水型エマルジョンを調製した後、重合してな
る一級アミノ基含有重合体エマルジョン型凝集剤であ
る。
はC2〜C3のアルキレン基またはアルコキシレン基、
Xは陰イオン
記一般式(1)で表される単量体を10〜100モル%
と下記一般式(2)で表わされるアニオン性単量体0〜
30モル%とアクリルアミド0〜90モル%からなるこ
とを特徴とする請求項1に記載の一級アミノ基含有重合
体エマルジョン型凝集剤である。
は水素またはカルボキシル基、AはSO3、C6H4S
O3、CONHC(CH3)2CH2SO3あるいはC
OO、Yは水素または陽イオン、あるいはCOOZ、Z
は水素または陽イオン
般式(1)で表される単量体を5〜60モル%、前記一
般式(2)で表わされるアニオン性単量体0〜20モル
%、下記一般式(3)で表わされるカチオン性単量体5
〜40モル%及びアクリルアミド0〜90モル%からな
ることを特徴とする請求項1に記載の一級アミノ基含有
重合体エマルジョン型凝集剤である。
チル基、2−ヒドロキシプロピル基あるいはベンジル基
で、同じでも異なっていても良い、R7は水素原子、メ
チル基あるいはエチル基、Aは酸素原子またはNH、B
はC2〜C3のアルキレン基またはアルコキシレン基、
Xは陰イオン
わされる単量体が、2−アミノエチルメタクリレ−トの
有機酸あるいは無機酸の塩であることを特徴とする請求
項1〜3に記載のエマルジョン型凝集剤である。
3以上、6以下であるあることを特徴とする請求項1〜
3に記載の一級アミノ基含有重合体エマルジョン型凝集
剤である。
中の一級アミノ基含有重合体の濃度が10重量%以上、
50重量%以下であることを特徴とする請求項1〜4に
記載の一級アミノ基含有重合体エマルジョン型凝集剤で
ある。
以上、15以下の転相剤を更に加えることを特徴とする
請求項1〜5に記載の一級アミノ基含有重合体エマルジ
ョン型凝集剤である。
油中水型マルジョンの合成方法としては、従来と同様で
ある。まず、(A)水溶性ビニル単量体あるいは単量体
混合物の水溶液を調製する。一般式(1)で表わされる
カチオン性単量体と共重合するアクリルアミドやアニオ
ン性単量体などが配合された水溶液のpHを2〜6に調
節する。この時の水溶液濃度としては、一般的には30
〜60重量%であるが、好ましくは35〜50重量%で
実施するのが制御し易いし、経済的にも効率が良い。一
般式(1)で表わされるカチオン性単量体の例として
は、2−アミノエチルアクリレ−ト、2−アミノエチル
メタアクリレ−ト、3−アミノプロピルアクリレ−ト、
3−アミノプロピルメタアクリレ−トなどの有機酸や無
機酸の塩があげられるが、これらの単量体は、普通、塩
の形で保存されているので、他の共重合する単量体と混
合、溶解し、その後pHを調節するのが一般的である。
素からなる油状物質及び(C)油中水型エマルジョンを
形成するに有効な量とHLBを有する少なくとも一種類
の界面活性剤を混合し、強攪拌し油中水型エマルジョン
を形成させた後、重合することにより合成する。また、
油中水型エマルジョンを形成させる前に、連鎖移動剤や
架橋剤なども単量体水溶液中に添加しておくほうが効率
的である。
三級アミノ基や四級アンモニウム塩基含有単量体も共重
合することができる。三級アミノ基含有単量体の例とし
て、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチルやジメチ
ルアミノプロピル(メタ)アクリルアミドなどであり、
四級アンモニウム基含有単量体の例としては、前記三級
アミノ基含有単量体の(メタ)の塩化メチルや塩化ベン
ジルによる四級化物である(メタ)アクリロイルオキシ
エチルトリメチルアンモニウム塩化物、(メタ)アクリ
ロイルオキシ2−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモ
ニウム塩化物、(メタ)アクリロイルアミノプロピルト
リメチルアンモニウム塩化物、(メタ)アクリロイルオ
キシエチルジメチルベンジルアンモニウム塩化物、(メ
タ)アクリロイルオキシ2−ヒドロキシプロピルジメチ
ルベンジルアンモニウム塩化物、(メタ)アクリロイル
アミノプロピルジメチルベンジルアンモニウム塩化物な
どがあげられる。さらにジメチルジアリルアンモニウム
塩化物も共重合可能である。
(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルア
ミド、酢酸ビニル、アクリロニトリル、アクリル酸メチ
ル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、ジアセ
トンアクリルアミド、N−ビニルピロリドン、N−ビニ
ルホルムアミド、N−ビニルアセトアミドなどであり、
最も好ましいのはアクリル酸とアクリルアミドである。
オン性単量体を共重合する。アニオン性単量体の例とし
ては、アクリル酸、メタアクリル酸、イタコン酸、マレ
イン酸、フマル酸、ビニルスルフォン酸、ビニルベンゼ
ンスルフォン酸あるいはアクリルアミド2−メチルプロ
パンスルフォン酸などがあげられる。
級アミノ含有アクリル型単量体、アニオン性単量体及び
アクリルアミドを共重合する場合は、それぞれこの順に
10〜100モル%、0〜30モル%及び0〜90モル
%であり、好ましくはそれぞれこの順に、30〜100
モル%、0〜30モル%、及び0〜70モル%であり、
また、一級アミノ含有アクリル型単量体、アニオン性単
量体、三級アミノ基あるいは四級アンモニウム塩基含有
単量体及びアクリルアミドを共重合する場合は、それぞ
れこの順に、5〜60モル%、0〜30モル%、5〜4
0モル%及び0〜90モル%であり、好ましくはそれぞ
れこの順に、15〜60モル%、0〜30モル%、15
〜40モル%及び0〜70モル%である。全カチオン化
度が10モル%未満では、凝集性能が低下し、また、重
合体中の全カチオン性基に占める一級アミノ含有アクリ
ル型単量体の割合が50モル%未満では、汚泥脱水ケ−
キの含水率が十分低下せず好ましくない。
り油中水型エマルジョンを形成させた後、窒素置換を行
い、一定の重合温度に油中水型エマルジョンを設定した
後、ラジカル重合開始剤によって重合を開始させる。開
始剤としては、アゾ系,過酸化物系、レドックス系いず
れでも重合することが可能である。油溶性アゾ系開始剤
の例としては、2、2’−アゾビスイソブチロニトリ
ル、1、1’−アゾビス(シクロヘキサンカルボニトリ
ル)、2、2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリ
ル)、2、2’−アゾビス(2−メチルプロピオネ−
ト)、4、4’−アゾビス(4−メトキシル2、4−ジ
メチル)バレロニトリルなどがあげられ、溶剤に溶解し
添加するなどして添加する。
2’−アゾビス(アミジノプロパン)二塩化水素化物、
2、2’−アゾビス〔2−(5−メチル−2−イミダゾ
リン−2−イル)プロパン〕二塩化水素化物、4、4’
−アゾビス(4−シアノ吉草酸)などがあげられる。ま
たレドックス系の例としては、ペルオクソ二硫酸アンモ
ニウムあるいはカリウムと亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水
素ナトリウム、トリメチルアミン、テトラメチルエチレ
ンジアミンなどとの組み合わせがあげられる。さらに過
酸化物の例としては、ペルオクソ二硫酸アンモニウム、
過酸化水素、ベンゾイルペルオキサイド、ラウロイルペ
ルオキサイド、オクタノイルペルオキサイド、サクシニ
ックペルオキサイド、t-ブチルペルオキシ2−エチルヘ
キサノエ−トなどをあげることができる。
るが、好ましくは20〜60℃である。また、本発明の
油中水型エマルジョンは、前記単量体類、即ちアニオン
性単量体、ノニオン性単量体、三級アミノ基あるいは四
級アンモニウム塩基含有単量体の他、架橋性の単量体、
例えばメチレンビスアクリルアミドやエチレングルコ−
ルジ(メタ)アクリレ−トなどの多官能性単量体、ある
いはN、N−ジメチルアクリルアミドのような熱架橋性
単量体などを適宜共重合し、共重合体を改質し、いろい
ろな排水に対応するよう性能の改良を行うことも可能で
ある。
しては、灯油、軽油、中油などの鉱油、あるいはこれら
と実質的に同じ範囲の沸点や粘度などの特性を有する炭
化水素系合成油、あるいはこれらの混合物があげられ
る。
に有効な量とHLBを有する少なくとも一種類の界面活
性剤の例としては、HLB3〜6のノニオン性界面活性
剤であり、その具体例としては、ソルビタンモノオレ−
ト、ソルビタンモノステアレ−ト、ソルビタンモノパル
ミテ−トなどがあげられる。これら界面活性剤の添加量
としては、油中水型エマルジョン全量に対して0.5〜
10重量%であり、好ましくは1〜5重量%である。
転相剤と呼ばれる親水性界面化成剤を添加して油の膜で
被われたエマルジョン粒子が水になじみ易くし、中の水
溶性高分子が溶解しやすくする処理を行い、水で希釈し
それぞれの用途に用いる。親水性界面化成剤の例として
は、カチオン性界面化成剤やHLB9〜15のノニオン
性界面化成剤であり、ポリオキシエチレンアルキルエ−
テル系などである。例えばポリオキシエチレントリデシ
ルエ−テルなどが好ましく用いられる。これら親水性界
面活性剤の添加量としては、油中水型エマルジョン全量
に対して0.5〜10重量%であり、好ましくは1〜5
重量%である。
溶性高分子は、製紙工業におけるパルプスラッジの脱
水、その他食品工業、金属、石油精製の各排水処理、ま
た建材関係の砂利洗浄排水の処理などに適用可能であ
る。特に本発明の一級アミノ基含有重合体エマルジョン
型凝集剤は、有機汚泥の脱水剤として優れた効果を発揮
すし、脱水ケ−キの含水率が低下するという特徴を有す
る。添加量としては、排水の種類、懸濁物濃度などのよ
って変化するものであるが、排水の懸濁物質に対して5
0〜20000ppm程度である。
さらに詳しく説明するが、本発明はその要旨を超えない
限り、以下の実施例に制約されるものではない。またパ
−セントは、重量パ−セントを表わしている。
に沸点190°Cないし230°Cのイソパラフィン1
76.0gおよびソルビタンモノオレート25.0gを
仕込み完全に溶解させた。これに50%水溶液アクリル
アミド(AAM)644.1g、2−アミノエチルメタ
クリレ−トの65%水溶液126.8をし込み、ホモジ
ナイザーにて1000rpmで10分間乳化した。し込
み後の乱量体組成は、2−アミノエチルメタクリレ−ト
/アクリルアミド=40/60(モル%)である。得ら
れたエマルジョンを内温で30〜32゜Cに保ちながら
30分間窒素置換し、開始剤として2、2’−アゾビス
〔2−(5−メチル−2−イミダゾリン−2−イル)プ
ロパン〕二塩化水素化物の5%水溶液1.2g(対単量
体0.015%)を加え、重合反応を開始させ、3時
後、前記開始剤を0.6g追加し、更に5時間反応を継
続し重合を完結させた。重合後、生成した油中水型エマ
ルジョンに転相剤としてポリオキシエチレントリデシル
エ−テル20g(対液2.0重量%)を添加混合して試
験に供する試料(試料−1)とした。完成後のし込み単
量体濃度は40%である。また、静的光散乱法による分
子量測定器(大塚電子製DLS−7000)によって重
量平均分子量を測定した。結果を表1に示す。
ルメタクリレ−ト/アクリルアミド=40/60(モル
%)(試料−2)及び70/30(モル%)(試料−
3)の組成からなる油中水型エマルジョンを合成した。
結果を表1に示す。
に沸点190°Cないし230°Cのイソパラフィン1
76.0gおよびソルビタンモノオレート25.0gを
仕込み完全に溶解させた。これに2−アミノエチルメタ
クリレ−トの65%水溶液692.3gをし込み、ホモ
ジナイザーにて1000rpmで10分間乳化した。得
られたエマルジョンを内温で33〜35゜Cに保ちなが
ら30分間窒素置換し、開始剤として2、2’−アゾビ
ス〔2−(5−メチル−2−イミダゾリン−2−イル)
プロパン〕二塩化水素化物の5%水溶液1.8g(対単
量体0.02%)を加え、重合反応を開始させ、3時
後、前記開始剤を0.9g追加し、更に5時間反応を継
続し重合を完結させた。重合後、生成した油中水型エマ
ルジョンに転相剤としてポリオキシエチレントリデシル
エ−テル20g(対液2.0重量%)を添加混合して試
験に供する試料(試料−1)とした。完成後のし込み単
量体濃度は45%であり、また、重量平均分子量を測定
した。結果を表1に示す。
に50%水溶液アクリルアミド(AAM)644.1
g、アクリル酸の80%水溶液29.2gをし込んだ。
これに35%の水酸化ナトリウム水溶液37.0gを加
え(対アクリル酸当量)、温度が35゜Cより上昇しな
いよう冷却しながら中和した。その後、沸点190°C
ないし230°Cのイソパラフィン176.0g、ソル
ビタンモノオレート25.0g、。2−アミノエチルメ
タクリレ−トの65%水溶液326.0をそれぞれし込
み、ホモジナイザーにて1000rpmで10分間乳化
した。し込み後の単量体組成は、2−アミノエチルメタ
クリレ−ト/アクリルアミド/アクリル酸=40/50
/10(モル%)である。得られたエマルジョンを内温
で30〜32゜Cに保ちながら30分間窒素置換し、開
始剤として2、2’−アゾビス〔2−(5−メチル−2
−イミダゾリン−2−イル)プロパン〕二塩化水素化物
の5%水溶液1.2g(対単量体0.015%)を加
え、重合反応を開始させ、3時後、前記開始剤を0.6
g追加し、更に5時間反応を継続し重合を完結させた。
重合後、生成した油中水型エマルジョンに転相剤として
ポリオキシエチレントリデシルエ−テル20g(対液
2.0重量%)を添加混合して試験に供する試料(試料
−4)とした。完成後のし込み単量体濃度は35%であ
る。また、重量平均分子量を測定した。結果を表1に示
す。
に沸点190°Cないし230°Cのイソパラフィン1
76.0gおよびソルビタンモノオレート25.0gを
仕込み完全に溶解させた。これに50%水溶液アクリル
アミド(AAM)117.6g、2−アミノエチルメタ
クリレ−トの65%水溶液277.6、アクリロイルオ
キシエチルトリメチルアンモニウムクロリドの80%水
溶液200.8g及び脱イオン水210gをし込み、ホ
モジナイザーにて1000rpmで10分間乳化した。
し込み後の乱量体組成は、2−アミノエチルメタクリレ
−ト/アクリルアミド/アクリロイルオキシエチルトリ
メチルアンモニウムクロリド=40/30/30(モル
%)である。得られたエマルジョンを内温で30〜32
゜Cに保ちながら30分間窒素置換し、開始剤として
2、2’−アゾビス〔2−(5−メチル−2−イミダゾ
リン−2−イル)プロパン〕二塩化水素化物の5%水溶
液1.2g(対単量体0.015%)を加え、重合反応
を開始させ、3時後、前記開始剤を0.6g追加し、更
に5時間反応を継続し重合を完結させた。重合後、生成
した油中水型エマルジョンに転相剤としてポリオキシエ
チレントリデシルエ−テル20g(対液2.0重量%)
を添加混合して試験に供する試料(試料−1)とした。
完成後のし込み単量体濃度は40%である。また、重量
平均分子量を測定した。結果を表1に示す。
に50%水溶液アクリルアミド(AAM)218.0
g、アクリル酸の80%水溶液27.6gをし込んだ。
これに35%の水酸化ナトリウム水溶液43.8gを加
え(対アクリル酸当量)、温度が35゜Cより上昇しな
いよう冷却しながら中和した。その後、沸点190°C
ないし230°Cのイソパラフィン176.0g、ソル
ビタンモノオレート25.0g、2−アミノエチルメタ
クリレ−トの65%水溶液154.4、アクリロイルオ
キシエチルトリメチルアンモニウムクロリド80%水溶
液148.5g及び脱イオン水170.2gをそれぞれ
し込み、ホモジナイザーにて1000rpmで10分間
乳化した。し込み後の単量体組成は、2−アミノエチル
メタクリレ−ト/アクリルアミド/アクリル酸=40/
50/10(モル%)である。得られたエマルジョンを
内温で30〜32゜Cに保ちながら30分間窒素置換
し、開始剤として2、2’−アゾビス〔2−(5−メチ
ル−2−イミダゾリン−2−イル)プロパン〕二塩化水
素化物の5%水溶液1.2g(対単量体0.015%)
を加え、重合反応を開始させ、3時後、前記開始剤を
0.6g追加し、更に5時間反応を継続し重合を完結さ
せた。重合後、生成した油中水型エマルジョンに転相剤
としてポリオキシエチレントリデシルエ−テル20g
(対液2.0重量%)を添加混合して試験に供する試料
(試料−4)とした。完成後のし込み単量体濃度は35
%である。また、重量平均分子量を測定した。結果を表
1に示す。
アクリル酸 AAM:アクリルアミド、DMQ:アクリロイルオキシ
エチルトリメチルアンモニウムクロリド、 分散液粘度:mPa・s、
Claims (7)
- 【請求項1】 下記一般式(1)で表される単量体を必
須成分とする単量体(混合物)水溶液を疎水性乳化剤存
在下、水非混和性の有機溶媒中に乳化分散し油中水型エ
マルジョンを調製した後、重合してなる一級アミノ基含
有重合体エマルジョン型凝集剤。 【化1】 Rは水素またはメチル基、Aは酸素原子またはNH、B
はC2〜C3のアルキレン基またはアルコキシレン基、
Xは陰イオン - 【請求項2】 単量体(混合物)が前記一般式(1)で
表される単量体を10〜100モル%と下記一般式
(2)で表わされるアニオン性単量体0〜30モル%と
アクリルアミド0〜90モル%からなることを特徴とす
る請求項1に記載の一級アミノ基含有重合体エマルジョ
ン型凝集剤。 【化2】 R2は水素、メチル基またはカルボキシメチル基、R3
は水素またはカルボキシル基、AはSO3、C6H4S
O3、CONHC(CH3)2CH2SO3あるいはC
OO、Yは水素または陽イオン、あるいはCOOZ、Z
は水素または陽イオン - 【請求項3】 単量体混合物が前記一般式(1)で表さ
れる単量体を5〜60モル%、前記一般式(2)で表わ
されるアニオン性単量体0〜20モル%、下記一般式
(3)で表わされるカチオン性単量体5〜40モル%及
びアクリルアミド0〜90モル%からなることを特徴と
する請求項1に記載の一級アミノ基含有重合体エマルジ
ョン型凝集剤。 【化3】 R4は水素またはメチル基、R5、R6はメチル基、エ
チル基、2−ヒドロキシプロピル基あるいはベンジル基
で、同じでも異なっていても良い、R7は水素原子、メ
チル基あるいはエチル基、Aは酸素原子またはNH、B
はC2〜C3のアルキレン基またはアルコキシレン基、
Xは陰イオン - 【請求項4】 前記一般式(1)で表わされる単量体
が、2−アミノエチルメタクリレ−トの有機酸あるいは
無機酸の塩であることを特徴とする請求項1〜3に記載
のエマルジョン型凝集剤。 - 【請求項5】 乳化剤のHLB値が3以上、6以下であ
るあることを特徴とする請求項1〜4に記載の一級アミ
ノ基含有重合体エマルジョン型凝集剤。 - 【請求項6】 エマルジョン型凝集剤中の一級アミノ基
含有重合体の濃度が10重量%以上、50重量%以下で
あることを特徴とする請求項1〜4に記載の一級アミノ
基含有重合体エマルジョン型凝集剤。 - 【請求項7】 重合後、HLB値が9以上、15以下の
転相剤を更に加えることを特徴とする請求項1〜4に記
載の一級アミノ基含有重合体エマルジョン型凝集剤。
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CN103772605A (zh) * | 2014-01-23 | 2014-05-07 | 中国海洋石油总公司 | 一种阳离子聚合物的制备方法 |
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CN112239314A (zh) * | 2020-09-29 | 2021-01-19 | 陕西欧菲德环保科技有限公司 | 一种处理清罐油泥的方法 |
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