JP2002165550A - 加熱装置 - Google Patents

加熱装置

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JP2002165550A
JP2002165550A JP2000363379A JP2000363379A JP2002165550A JP 2002165550 A JP2002165550 A JP 2002165550A JP 2000363379 A JP2000363379 A JP 2000363379A JP 2000363379 A JP2000363379 A JP 2000363379A JP 2002165550 A JP2002165550 A JP 2002165550A
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infrared light
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glass plate
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Kenji Higashiyama
健二 東山
Keizo Aida
慶三 合田
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温加熱により炭火と同様の調理が可能とな
り、かつ調理時間の短縮を図ることができると共に熱源
を効率的に利用することができる取り扱いの容易な加熱
装置を得ることを目的とする。 【解決手段】 本発明に係る加熱装置は、加熱対象物を
載置するための架台を照射するよう配置された赤外線電
球が炭素系物質より形成された平板状の発熱体を有し、
透明な耐熱性ガラスが架台と赤外線電球との間に配置さ
れて傾斜するよう設けられており、受け皿が耐熱性ガラ
ス板の低い方の端部近傍に配置され、耐熱性ガラス板を
伝って流れて飛散物質を集めるよう構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炭素系物質の焼結
体により形成された平板状の発熱体を用いて組み立てら
れた赤外線電球を用いる加熱装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、電気エネルギーを用いた加熱
装置の一形態である調理機として用途に応じて種々の形
態の調理器が用いられている。例えば、家庭用として
は、魚等を焼くロースター、パン等を焼くオーブントー
スターやオーブンレンジ、焼き肉や焼き鳥用のホットプ
レート等があり、業務用としては、焼き肉用、焼き鳥
用、ハンバーグ用等の専用調理機が市販されている。調
理機において、その熱源としては電気が主であり、用い
られているヒーターは、金属抵抗体を用いたニクロム線
ヒーター、発熱体のタングステン線コイルを石英ガラス
管に挿入して封止し、内部に不活性ガスを密封したラン
プ状ヒータ(以下、コルツヒーターと略称)や前記コル
ツヒーター内の密封ガスにハロゲンガスを少量添加した
ランプ状ヒーター(以下、ハロゲンヒーターと略称)、
SUS等の金属管に金属抵抗体を封入し、周囲に絶縁材
として酸化マグネシウム粉末を密に充填したシーズヒー
ター等がある。しかし、調理機における熱源としては、
電気エネルギーの他に、ガス或いは炭等のエネルギー源
が用いられている。例えば、業務用の調理機において
は、電気エネルギー以外にガスや備長炭を熱源としたも
のが実際に使われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のニクロム線ヒー
ター、コルツヒーター、ハロゲンヒーター或いはガスを
用いて調理した食品は、備長炭等の炭火で調理した食品
に較べて味覚的に劣るといわれている。このため。業務
用の調理機には炭火を使ったものがあるが、その火の管
理が難しく一定の火力を保つには長年の経験が必要であ
った。前述の炭火を用いた調理機は、調理時間も短く、
美味しく調理できるが、消耗する炭の補充や、火力の管
理、或いは最初に炭をおこす作業が必要である等の維持
管理に多くの労力と経験が必要であり、家庭用の調理機
としてはあまり普及していなかった。
【0004】加熱対象である調理物を上側に配置し、下
側に石英管内に発熱体を封止したランプ形状のヒーター
を有する構造の従来の調理機では、調理物から油脂分や
塩分を含んだ液体が落下して前記石英管の表面に直接付
着する場合があった。このような場合、石英管からの輻
射光が遮られ、加熱効率が低下するという問題があっ
た。石英管の表面に塩分を含んだ液体が付着した状態
で、石英管の表面が700℃を越えるとアルカリ成分と
石英が反応して、石英管が失透する現象が起こり、最悪
の場合には石英管の強度が低下し破損するという問題が
あった。
【0005】電気エネルギー以外を熱源とした従来の加
熱装置における調理機としては、熱源にガスの炎を用
い、調理物と熱源との間に凸面形状の耐熱性ガラス板を
配置した業務用の調理機がある。このような業務用の調
理機について、図12を用いてその構造を説明する。図
12は従来の業務用調理機の主要部の内部構造を示す断
面図である。図12において、業務用調理機の内部には
ガスバーナー1a、1bが配置されており、このガスバ
ーナー1a、1bからの炎7により、調理物を乗せる網
状体3が加熱されるよう構成されている。ガスバーナー
1a、1bと網状体3との間には、上方に突出した凸面
形状をした透明な耐熱性ガラス板2が設けられている。
この耐熱性ガラス板2の両端の低位部には飛散物質を集
める受け皿4a、4bが配設されている。この業務用調
理機の外装筐体5の上部の外周部分には、テーブル状に
形成された木材等で構成された断熱材6が設けられてい
る。
【0006】上記のように構成された業務用調理機は、
熱源と調理物との間に耐熱性ガラス板2が設けられてい
るため、調理物からの油脂分や水分がガスバーナー1
a、1bに直接かかることがない。このため、従来の業
務用調理機は調理物からの油脂分や水分がガスの炎に直
接かからないが、熱源にガスを用いているため、耐熱性
ガラス板2の内面にガスの炎より生成した不完全燃焼物
質である炭化物質(すす)が付着するといいう問題があ
った。このようにすすが耐熱性ガラス板2の内面に付着
すると、そのすすが堆積し、強固に固着するため、耐熱
性ガラス板2から除去することは容易ではなかった。ま
た、この業務用調理機はガスの燃焼熱により調理する構
成であるので、調理物の美味しさに問題があった。ま
た、ガスが不完全燃焼により一酸化炭素が発生したり、
或いは火が消えた場合にガスが漏れ利用者のガス中毒等
の生命に係わるなど安全性の点で問題を有していた。
【0007】一方、電気エネルギーを熱源として用いた
従来の調理機において、コルツランプやハロゲンランプ
を用いた調理機では、その放射光のピーク波長が1.5
μm以下であるため、有機物である調理物の吸収波長に
合致せず調理時間が長くかかることが指摘されていた。
【0008】本発明は上記問題を解決し、高温の加熱が
可能となり、かつ加熱時間の短縮を図ることができると
ともに長期間の使用にも効率低下を招くことがない安全
性の高い加熱装置を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る加熱装置は、全面或いは一部に複数の
開口部を有し、加熱対象物を載置するための架台、前記
架台を照射するよう配置され、炭素系物質により形成さ
れた発熱体を有する赤外線電球、前記架台と前記赤外線
電球との間に配設され、傾斜部を有する透明な耐熱性ガ
ラス板、前記赤外線電球において前記架台と反対の位置
に設けられ、前記赤外線電球の赤外線を反射して前記架
台を照射するよう配置された反射板、前記耐熱性ガラス
板の低い方の端部近傍に設けられた受け皿を具備する。
本発明に係る加熱装置は、炭素系物質よりなる発熱体を
有する赤外線電球と架台との間に、傾斜した透明な耐熱
性ガラス板を配置した構造であるため、加熱対象物から
飛散した脂肪分や水分が赤外線電球に付着しないように
確実に遮蔽できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る加熱装置の一
実施の形態である調理機の好適な実施例について、添付
の図面を参照しつつ説明する。
【0011】ここで、調理機の実施例を説明する前に、
本発明に係る加熱装置に使用される、炭素系物質を含む
焼結体を発熱体とした赤外線電球について図1を参照し
て説明する。図1は、本発明に係る加熱装置に用いられ
る赤外線電球の断面図である。
【0012】図1において、透明な石英ガラス管11の
内部には炭素系物質を含む焼結体により形成された平板
状の発熱体12が封入されている。この発熱体12は、
例えば、次のようにして形成される。(1)無機物質
(炭化物、窒化物、硼化物等)、グラファイト、ガラス
状のグラシーカーボン等をフェノール樹脂等の有機物及
び可塑剤、溶剤を加えヘンシェルミキサー、ニーダー等
で混練りする。(2)混練りした後、押し出し成形機で
平板状に押し出す。(3)押し出し成形機により成形さ
れた平板状のものは、乾燥後1500℃以上の不活性ガ
ス雰囲気中で焼成して、発熱体12が作成される。
【0013】この発熱体12の両側端部は、棒状の黒鉛
材により形成された放熱ブロック13a、13bに固着
される。放熱ブロック13a、13bの中央部分には切
り込みが形成されており、この切り込みに発熱体12の
端部が差し込まれ接着剤により固着される。接着剤とし
ては、例えば、グラファイト微粉末、フェノール樹脂、
可塑剤、溶剤等を混合しペースト状とした炭素系接着剤
であり、この接着剤を放熱ブロック13a、13bと発
熱体12との間に塗布して、乾燥した後、1000℃以
上、不活性ガス雰囲気中で熱処理し、互いを確実に接続
する。
【0014】放熱ブロック13a、13bには内部リー
ド線14a、14bがそれぞれ接続されている。内部リ
ード線14a、14bには、放熱ブロック13a、13
bの一部外面に密着して密に巻いて形成したコイル状部
15a、15bと、放熱ブロック13a、13bの外面
から隙間を持ってコイル状に形成されたスプリング部1
6a、16bとを有する。内部リード線14a、14b
はコイル状部15a、15bの一端が放熱ブロック13
a、13bにねじ込まれて接続されている。内部リード
線14a、14bの他端には、それぞれモリブデン箔1
7a、17bが溶接して接続されている。そして、モリ
ブデン箔17a、17bには外部リード線18a、18
bであるモリブデン線がそれぞれスポット溶接法により
接合されて、発熱体12は組み立てられている。
【0015】このように組み立てられた発熱体12を透
明な石英ガラス管11に挿入し、内部を不活性ガス、例
えばアルゴンガスを満たした後、モリブデン箔17a、
17bの部分において透明な石英ガラス管11を溶融し
て平板状に封着して赤外線電球が形成されている。この
赤外線電球は、発熱体12の発熱温度が1000℃〜1
500℃で定常状態になるように設計されている。
【0016】このようにして製造された赤外線電球にお
いて、発熱体12は炭素系物質を含む燒結体で形成され
ている。したがって、発熱体12の表面は炭素を多く含
む材料であるため、赤外線放射率は0.86と黒体の放
射率1.0に近い状態である。その結果、同じ消費電力
であれば、従来のタングステンフィラメントを発熱体と
したコルツランプに較べ、上記のように製造された赤外
線電球における赤外線の放射効率が約30%程良い結果
が得られた。なお、以下の実施例の説明においてこの炭
素系物質を含む燒結体を発熱体とした赤外線電球を記述
を簡単にするため、単に赤外線電球と呼ぶこととする。
【0017】《実施例1》次に、上記赤外線電球を用い
た本発明に係る加熱装置における一実施の形態である調
理機の実施例1について説明する。図2は本発明に係る
実施例1の調理機における内部構成を示す断面図であ
る。図3は実施例1の調理機における主要部を示す斜視
図である。図2及び図3において、符号20a、20b
は図面と直交する方向に延設され、互いに並行に配設さ
れた赤外線電球である。この赤外線電球20a、20b
は図1で説明した炭素系物質の発熱体を使用した赤外線
電球である。赤外線電球20a、20bの上部には、斜
行して配置された透明な耐熱性ガラス板22が設けられ
ている。斜行した耐熱性ガラス板22の下方側には受け
皿23が設けられており、耐熱性ガラス板22に落ちた
液体が耐熱性ガラス板22の上面を下方へ流れて受け皿
23に集められるよう構成されている。耐熱性ガラス板
22の低位側端部の下側にある受け皿23は金属材、例
えばステンレス材で形成されている。また、赤外線電球
20a、20bの下側には反射板21a、21bが設け
られている。この反射板21a、21bにより赤外線電
球20a、20bから下方に輻射された赤外線を上方へ
反射するよう構成されている。
【0018】図2に示した調理機において、赤外線電球
20a、20bの内部には平板状の発熱体12a、12
bが封入されている。発熱体12a、12bは炭素系物
質の焼結体により構成されている。上記の赤外線電球2
0a、20b、反射板21a、21b、耐熱性ガラス板
22、及び受け皿23は、外装筐体50の内部に配置さ
れている。
【0019】図2に示すように、赤外線電球20a、2
0bの上方で、外装筐体50の上面を構成する位置に
は、加熱対象である調理物を載置するステンレス線材で
形成した網状体或いは金属棒を格子状に組んだ調理物架
台30が設けられている。調理物架台30の周りには、
熱伝導性の悪い材料、例えば、木材、耐熱性の高い合成
樹脂、内部に無数の気泡を有する合成樹脂、又は無機充
填材を含有した合成樹脂等で形成したテーブル状の枠6
0が設けられている。この枠60は、使用時において使
用者の手或いは肘を乗せる部分であり、温度上昇しにく
い材料で形成されている。
【0020】実施例1においては、赤外線電球20a、
20bと調理物架台30との間に傾斜して設けられた透
明の耐熱性ガラス板22として、例えば日本電気硝子
(株)製の結晶化ガラス”ネオセラム”を用いた。実施
例1において、赤外線電球20a、20bの下側に配置
された反射板21a、21bは、アルミニウム材又はス
テンレス材で形成されており、赤外線電球20a、20
bの放射光を調理物側に反射するよう配置されている。
調理時において、耐熱性ガラス板22は、赤外線電球2
0a、20bにより加熱されて、高温(100℃以上)
に保持されている。この状態において、調理物架台30
の上の調理物は加熱され、この調理物より飛散した脂肪
分等の液状体が耐熱性ガラス板22に落下する。しか
し、この液状体は耐熱性ガラス板22に落下しても固化
せず、液体状態が保たれる。この液状体は耐熱性ガラス
板22が傾斜しているため、下方向に流れてその端部よ
り受け皿23に集められる。
【0021】図2に示すように、耐熱性ガラス板22の
上部裏面にはこの耐熱性ガラス板22の温度を測定する
温度センサー33が取り付けられている。この温度セン
サー33により常に耐熱性ガラス板22の温度が測定さ
れており、測定された温度は装置外部に表示されるよう
構成されている。実施例1の調理機において、耐熱性ガ
ラス板22及び受け皿23は簡単に着脱できる構造を有
している。従って、耐熱性ガラス板22及び受け皿23
を取り外して洗浄することにより、これらに付着した飛
散物を容易に取り除くことができる。この結果、実施例
1の調理機は、常に綺麗で清潔な状態で使用できる。
【0022】このように構成された実施例1の調理機に
おいては、耐熱性ガラス板22が調理物架台30と赤外
線電球20a、20bとの間に配置されているため、赤
外線電球20a、20bにおける石英ガラス管が汚染さ
れることが無い。この結果、従来の調理機のように、調
理物から飛散する塩分を含む液状体による石英ガラス管
の失透現象が無くなり、赤外線電球20a、20bの寿
命が大幅に改善されている。また、実施例1の調理機に
おいては、耐熱性ガラス板22を容易に洗浄することが
できるため、赤外線電球20a、20bからの放射光量
を常に100%使える状態に保持できる。即ち、実施例
1の調理機によれば、エネルギーの利用効率が向上し、
結果的に省エネルギーに貢献できる。
【0023】実施例1において、赤外線電球20a、2
0bと反射板21a、21bとはそれぞれの中心軸を中
心として独立して回転(図2において矢印にて示す方向
に回転)できるよう構成されている。このために、実施
例1の調理機においては、赤外線電球20a、20bか
らの放射光を調理物架台30に載置された調理物に集中
するよう調整することができる。この結果、実施例1に
よれば、さらにエネルギー効率の高い、省エネルギー型
の調理機を得ることができる。
【0024】実施例1の調理機は、炭素系物質の発熱体
12a、12bを用いており、その発熱温度が1000
℃〜1300℃の範囲のものを使用している。また、赤
外線電球20a、20bから放射される放射光のピーク
波長(2〜3μm)は、食品を構成している有機物質
や、水分の吸収波長と合致するため、本発明に係る調理
機は短時間で食品の加熱が可能となる。このことを示す
実験データは後述する。実施例1によれば、発熱体12
a、12bの表面が炭素であり、その放射光の放射率が
黒体に近い0.86であるため、炭火加熱と同じ加熱と
なり美味しい味に仕上がることができる調理機を提供で
きる。
【0025】また、実施例1においては、調理物と赤外
線電球20a、20bとの間に傾斜した透明な耐熱性ガ
ラス板22が配置されているため、調理物から出る油脂
分や塩分が耐熱性ガラス板22により遮断され、赤外線
電球20a、20bの表面に付着することがなく、赤外
線電球20a、20bのガラス管の汚染或いは失透を防
止できる。また、実施例1の調理機は、耐熱性ガラス板
22が傾斜して設置されているので、調理物から飛散し
た油脂分や水分が耐熱性ガラス板22に落下したとき、
その低部に流れていき、耐熱性ガラス板22の端部に設
けた受け皿23に集まる構造である。従って、実施例1
によれば、長時間使用しても調理機自体の汚染が防止さ
れ、赤外線電球20a、20bの輻射光の減衰が少な
く、調理効率の低下しにくい調理機を提供できる。
【0026】実施例1の調理機は、耐熱性ガラス板22
が傾斜しており、かつ、赤外線電球20a、20bによ
り加熱されているので、飛散物質、特に油脂成分が固化
することがなく、耐熱性ガラス板22の表面を流れ落ち
るため、耐熱性ガラス板22は汚染しにくい構造となっ
ている。また、実施例1において用いた耐熱性ガラス板
22は平板状であるので、価格的に安く、装置を安価に
製作できる。
【0027】実施例1の調理機においては、赤外線電球
内の発熱体12a、12bの平板面の方向、及び反射板
21a、21bの反射面の方向をそれぞれが可変出来る
構造を有している。赤外線電球20a、20bの発熱体
が平板形状を有しているため、発熱体12a、12bか
らの放射光は強い指向性を有している。実施例1におい
ては、発熱体12a、12bの平板面の部分から約90
%以上の赤外線が放射されている。従って、実施例1の
調理機においては、発熱体12a、12bの向きを回転
させて変更できるよう構成されているので、調理する材
料形状に応じた方向に放射光を向けることが可能とな
る。また、実施例1においては、反射板21a、21b
も同様に可変出来る構造であるため、発熱体12a、1
2bと反射板21a、21bの両者相まって非常に効率
の良い調理機を提供できる。
【0028】実施例1の調理機においては、耐熱性ガラ
ス板22の温度が計測され、その計測値が外部から認識
出来るように表示される構造を有している。このため、
実施例1によれば、耐熱性ガラス板22の掃除などのと
き、熱い耐熱性ガラス板22に誤って触り火傷をするこ
とが無く、より安全性の高い調理機を提供できる。
【0029】実施例1の調理機において、調理物からの
脂肪分や水分等の飛散物質が赤外線電球20a、20b
に付着するのを防止する耐熱性ガラス板22が、石英ガ
ラスで形成されている場合には1〜5μmまでの赤外線
をほぼ100%透過するので、有機物質で構成されてい
る調理物によく吸収される。そのため、赤外線電球20
a、20bの放射エネルギーが有効に使われ、より省エ
ネルギー型の調理機が実現できる。また、耐熱性ガラス
板22が、表面強化ガラス、硼珪酸ガラス或いはバイコ
ールガラスで形成された場合には、3〜5μmに吸収部
を有するので耐熱性ガラス板22がより高温になるた
め、調理物から飛散した脂肪分等がさらに高い流動性を
有し、耐熱性ガラス板表面の汚染が低減されている。
【0030】《実施例2》次に、赤外線電球を用いた本
発明に係る加熱装置の一実施の形態である調理機の実施
例2について説明する。図4は本発明に係る実施例2の
調理機の主要部を示す斜視図である。図5は図4の主要
部を組み込んだ調理機の構成を示す断面図である。図4
及び図5において、前述の実施例1と同じ機能、構成を
有するもには同じ番号を付してその説明は省略する。
【0031】実施例2の調理機は、赤外線電球20a、
20bと調理物架台30との間に配置される透明な耐熱
性ガラス板41、42が前述の実施例1の調理機と異な
ることである。実施例2の調理機においては、2枚の耐
熱性ガラス板41、42が斜行しており、互いに対向す
るよう配置されている。耐熱性ガラス板41、42は2
つの赤外線電球20a、20bの間の受け皿23から立
ち上がるよう設けられており、その上部の斜面部分は平
板状に形成され、それぞれの赤外線電球20a、20b
を覆うよう配置されている。
【0032】実施例2の調理機において、2枚の耐熱性
ガラス板41、42はその中央部が最下部となるようV
字型に取り付けられている。各耐熱性ガラス板41、4
2の中央部分は、折り曲げられており、その下方先端部
分は受け皿23に取り付けられている。この耐熱性ガラ
ス板41、42の下方先端部分は受け皿23内に挿入さ
れて受け皿23の内壁に取り付けられている。また、反
射板21a、21bは赤外線電球20a、20bのそれ
ぞれの下側に配置されており、赤外線電球20a、20
bより下方へ放射された光を上方へ反射するよう構成さ
れている。
【0033】図5に示すように、各反射板21a、21
bは半円筒形状を有し、赤外線電球20a、20bから
反射した光が調理物架台30の中央部分に集光するよう
に、対向する方向に僅かに傾斜して取り付けられてい
る。その結果、放射光は調理物に対して集中的に放射さ
れるので、調理時間の短縮が実現できる。
【0034】前述の実施例1の調理機で示した1枚の耐
熱性ガラス板22を傾斜させて構成した調理機に較べ
て、実施例2の調理機は約半分の幅を有する2枚の耐熱
性ガラス板41、42を使用する構成であるため、その
傾斜を急峻に構成することができる。この結果、実施例
2の調理機においては、耐熱性ガラス板41、42に落
下した飛散物質の流動性が増進され確実に落下する。実
施例2における耐熱性ガラス板41、42は、その下方
先端部分が折り曲げられている構成のものを使用した
が、2枚の平板な耐熱性ガラス板41、42をV字型に
配置し、中央に受け皿を配置する構成でも、実施例2と
同様の効果が得られる。
【0035】図5に示すように、一方の耐熱性ガラス板
41の上部裏面には耐熱性ガラス板41の温度測定のた
めの温度センサー45が取り付けられている。この温度
センサー45により常に耐熱性ガラス板41の温度が測
定されており、装置外部に測定された温度を表示するよ
う構成されている。なお、上記実施例においては温度セ
ンサー45を耐熱性ガラス板41の上部裏面に取り付け
たが、温度センサー45の取付位置に制限はなく、耐熱
性ガラス板41の温度を検知できる位置であればよい。
また、温度センサー45の種類としては、耐熱性ガラス
板41に人が接触しても危険か否かを検知できる種類の
ものでもよい。
【0036】上記実施例2において、赤外線電球の電源
が遮断(オフ)された後、或いはメインスイッチを遮断
(オフ)された後においても耐熱性ガラス板41の温度
表示できるよう構成されている。このように構成されて
いるため、使用者に対して安全性の高い装置となる。実
施例2において、調理機の内部には空気の流れを形成す
る通気孔となる開口部43a、43b、44が設けられ
ている。開口部43a、43bは、耐熱性ガラス板4
1、42の上方先端部分と調理機の内壁面との間に形成
されている。また、開口部44は、反射板21a、21
bの下方にある調理機の底面板に複数個形成されてい
る。
【0037】上記のように実施例2の調理機には複数の
開口部43a、43b、44が形成されているため、調
理機内部に空気が移動して、赤外線電球20a、20b
の配置された空間内の温度上昇が抑制されている。その
結果、赤外線電球において高い温度に弱い部分、例えば
石英ガラスの封止部、リード線部は、熱により破損した
り劣化することが防止されている。従って、実施例2の
構成によれば、信頼性の高い調理機を提供できる。
【0038】実施例2の調理機において、耐熱性ガラス
板41、42及び受け皿23は簡単に着脱できる構造を
有している。従って、耐熱性ガラス板41、42及び受
け皿23を取り外して洗浄することにより、これらに付
着した飛散物を容易に取り除くことができる。この結
果、実施例2の調理機は、常に綺麗で清潔な状態で使用
できる。なお、実施例2において、2枚の平面ガラス板
を用いてV字形状を構成した例で説明したが、ガラス板
を凹面に形成し、その中央部分に開口を形成した構造で
も上記実施例と同様の効果を奏する。
【0039】実施例2の調理機は、発熱体の形状が平板
状であるため放射光に方向性があり、発熱体の平面部分
が向いている方向に調理物を配置すると調理効率が高く
なり、調理時間の短縮がはかれる。また、発熱体の平面
部分を調理物と対向するよう配置し、且つ反射板を反射
光により調理物を照射するよう構成することにより、本
発明に係る調理機は更に効率が高くなり省エネルギー効
果を発揮することができる。
【0040】実施例2の調理機は、赤外線電球が装着さ
れている領域空間の1部に通気口となる開口部を有する
ので、この領域空間内の温度上昇が抑えられている。こ
の結果、実施例1の調理機においては、赤外線電球の熱
的に弱い部分、例えば封止部やリード線部の温度を低く
維持できるため、製品の信頼性が大きく向上している。
【0041】《実施例3》次に、赤外線電球を用いた本
発明に係る加熱装置の一実施の形態である調理機の実施
例3について説明する。図6は本発明に係る実施例3の
調理機の構成を示す断面図である。図6において、前述
の実施例1及び実施例2と同じ機能、構成を有するもに
は同じ番号を付してその説明は省略する。図6におい
て、実施例3の調理機は前述の図5に示した実施例2の
調理機と構成は基本的には同一であるが、赤外線電球2
0a、20b内の炭素系物質よりなる平板状の発熱体1
2a、12bの向きが異なる。図5に示した平板状の発
熱体12a、12bは、その平面部分が調理物の方(上
方)に向いた構造である。一方、図6に示した実施例3
の調理機においては、平板状の2つの発熱体12a、1
2bの平面部分が互いに対向するよう配置されている。
【0042】実施例3の調理機において、発熱体12
a、12bの平面部分が互いに対向するよう配置されて
おり、反射板21a、21bが発熱体12a、12bの
平面部分の両側から放射された赤外線を反射するよう形
成されている。このように反射板21a、21bにより
反射された赤外線は、調理物が配置された上部方向に輻
射される。発明者は実施例3の調理機を用いることによ
り、調理物に対して効率よく加熱ができることを実験で
確認している。本実施例の構成によれば、放射効率が約
10%向上することが実験で確認されている。なお、本
発明に係る調理機においては、反射板21a、21bの
形状が赤外線電球20a、20bからの放射光を略平行
或いは僅かに発散するように構成されており、このよう
に構成することにより、調理効率、即ち、調理時間を大
幅に短縮できることが実験により確認されている。
【0043】実施例3の調理機において、発熱体12
a、12bの両側の平面部分からの放射光を反射板21
a、21bにより反射させて調理物を照射するよう構成
されているので、さらに省エネルギーが実現できる。更
に、耐熱性ガラス板41、42が傾斜して取り付けられ
ているため、調理物からの飛散物質が赤外線電球20
a、20bに付着することがなく、かつ、耐熱性ガラス
板41、42が傾斜して取り付けられているため、飛散
物質が耐熱性ガラス板41、42の低位側に流れ落ちる
ため、耐熱性ガラス板41、42の汚染が軽減される。
更に、赤外線電球20a、20bには反射板21a、2
1bが設けられているため放射光を調理物を効果的に照
射でき調理時間の短縮が実現できる。
【0044】実施例3の調理機においては、耐熱性ガラ
ス板41、42を実質的に凹面形状に構成し、この凹面
形状の略中央部分に開口を形成し、この開口の下に受け
皿を設けた構造である。従って、実施例3によれば、受
け皿が1ヶ所でよくシンプルな構造の調理機が提供でき
る。
【0045】《実施例4》次に、赤外線電球を用いた本
発明に係る加熱装置の一実施の形態である調理機の実施
例4について説明する。図7は本発明に係る実施例4の
調理機の構成を示す断面図である。図7において、前述
の実施例1から実施例3と同じ機能、構成を有するもに
は同じ番号を付してその説明は省略する。本発明に係る
実施例4の調理機は、炭素系物質により構成された発熱
体を用いた赤外線電球が、加熱対象である調理物の上方
に配置された構造を有する。
【0046】図7において、赤外線電球20a、20b
は図面と直交する方向に延設され、互いに並行に調理機
の上部に配設されている。赤外線電球20a、20bは
前述の実施例1で説明した炭素系物質で形成され平板状
の発熱体12a、12bを使用している。図7に示すよ
うに、実施例4の発熱体12a、12bの平面部分は、
左右方向を向くよう配置されている。赤外線電球20
a、20bの上方には、実質的に半円筒形状の反射板2
1a、21bが赤外線電球20a、20bの上方を覆う
ように配置され、赤外線電球20a、20bから上方へ
放射された赤外線を下方に配置される調理物を照射する
よう構成されている。
【0047】図7に示すように、実施例4において、調
理物を載置する調理物架台30は調理機の下方に配置さ
れており、調理物を調理機の側方からスライドさせて配
置するよう構成されている。この調理物架台30と各赤
外線電球20a、20bとの間に透明な耐熱性ガラス板
61、62がそれぞれ設けられている。2枚の耐熱性ガ
ラス板61、62はそれぞれの調理機中央側に配置され
た端部が上方となるよう斜行して配置されている。各耐
熱性ガラス板61、62における調理機内面側の下方端
部の下には、受け皿23a、23bがそれぞれ配置され
ている。このように斜行した耐熱性ガラス板61、62
の下方に受け皿23a、23bが設けられているため、
耐熱性ガラス板61、62下面に付着した液体が耐熱性
ガラス板表面より下方へ流れて、それぞれの受け皿23
a、23bに集められるよう構成されている。これらの
受け皿23a、23bは金属材、例えばステンレス材で
形成されている。
【0048】図7に示すように、一方の耐熱性ガラス板
61には温度センサー45が設けられている。この温度
センサー45により常に耐熱性ガラス板61の温度が測
定されており、装置外部に測定された温度を表示するよ
う構成されている。上記のように、実施例4の調理機は
調理物の上側に熱源である赤外線電球20a、20bが
配置されており、赤外線電球20a、20bの下方に耐
熱性ガラス板61、62が傾斜して取り付けられてい
る。これにより耐熱性ガラス板61、62は、調理物か
ら飛散した物質の遮蔽板となっている。調理物からの飛
散物質は、耐熱性ガラス板61、62に当接して付着す
るが、耐熱性ガラス板61、62が傾斜しているため、
付着物は下方に流れて受け皿23a、23bに集められ
る。
【0049】実施例4の調理機は、反射板21a、21
b及び赤外線電球20a、20bがともに所望の位置に
回転できる構造を有している。これにより、実施例5の
調理機は、加熱対象である調理物に応じて最適の照射方
向を選択できる。実施例4の調理機において、耐熱性ガ
ラス板61、62及び受け皿23a、23bは簡単に着
脱できる構造を有している。従って、耐熱性ガラス板6
1、62及び受け皿23を取り外して洗浄することによ
り、これらに付着した飛散物を容易に取り除くことがで
きる。この結果、実施例4の調理機は、常に綺麗で清潔
な状態で使用できる。
【0050】以上にように、実施例4においては傾斜し
た耐熱性ガラス板61、62を上方の赤外線電球と下方
の調理物との間に配置した構成を示している。また、前
述の実施例2と実施例3では実施例4の構成とは逆に、
傾斜した耐熱性ガラス板を下方の赤外線電球と上方の調
理物との間に配置した構成を示している。従って、本発
明は、調理物が上側或いは下側のいずれの側に配置され
る構成の調理機にも適用できるため、汎用性の広い調理
機を提供できる。
【0051】《実施例5》次に、赤外線電球を用いた本
発明に係る加熱装置の一実施の形態である調理機の実施
例5について説明する。図8は本発明に係る実施例5の
調理機における主要な構成を示す斜視図である。図9は
実施例5の調理機の構成を示す断面図である。図8及び
図9において、前述の実施例1から4と同じ機能、構成
を有するもには同じ番号を付してその説明は省略する。
【0052】図8及び図9に示すように、実施例5の調
理機においては、透明な耐熱性ガラス板71の断面形状
が凸面形状を有している。耐熱性ガラス板71は実質的
な半円筒形状を有し、赤外線電球20a、20bの中心
軸と同軸で赤外線電球20a、20bを覆うよう構成さ
れている。このように、実施例5においては、調理物か
らの飛散物を赤外線電球20a、20bに対して遮蔽す
る耐熱性ガラス板71が上方に突出した凸面状であり、
赤外線電球20a、20bと反射板21a、21bによ
り下方から照射されるよう構成されている。これによ
り、耐熱性ガラス板71の凸面の頂点付近が高温になっ
ているため、付着した飛散物質は流動性が高く、僅かな
傾斜で下方へ流れる。耐熱性ガラス板71の両側周辺部
は中央部より温度が低いため、付着した飛散物質の流動
性は低くなるが、その部分の傾斜が急であるため飛散物
質はさらに下方に流れて受け皿23a、23bに溜めら
れる。
【0053】以上のように、実施例5の調理機において
は、断面が凸面形状の耐熱性ガラス板71を用いて、赤
外線電球20a、20bを覆うように構成されているた
め、調理物からの飛散物質が耐熱性ガラス板71に付着
しても、確実に耐熱性ガラス板面上を流れ落ち、受け皿
23a、23bに溜められるよう構成されている。
【0054】実施例5の調理機は、耐熱性ガラス板71
が凸面形状であり、この凸面形状の両側端部にそれぞれ
受け皿23a、23bを設けた構造を特徴とする調理機
である。このように構成された調理機は、耐熱ガラス板
71の中央部分は傾斜が緩やかであるが熱く、両側は温
度が低いがその傾斜が端ほど大きくなるので、飛散物質
が傾斜に沿って流れ落ちやすい構造であり、汚染しにく
い構造の調理機となる。上記のように、実施例5の調理
機は凸面形状の耐熱性ガラス板71を用いているため、
上記の効果の点で優れているが、製造コストが平板状の
耐熱ガラス板を用いた装置に比べて高くなるため、高級
な機種向きである。
【0055】《実施例6》次に、本発明に係る加熱装置
における赤外線電球を実施例6として説明する。図10
は本発明に係る赤外線電球の断面図である。実施例6
は、調理機などにおいて熱源として用いられる赤外線電
球に関する。図10において、図面と直交する方向に延
設された棒状の赤外線電球は、平板状の発熱体102が
ガラス管101の内部に封入されている。ガラス管10
1は石英ガラスにより形成されている。発熱体102は
炭素系物質の焼結体により形成されている。図10に示
すように、ガラス管101の表面の約半周部分には赤外
線反射膜103が形成されている。赤外線反射膜103
の材料としては、金の薄膜或いは窒化チタンの薄膜が好
ましい。また、酸化錫や酸化インジウム等の半導体薄
膜、酸化チタン−二酸化珪素などの多層被膜なども使用
できる。このように赤外線電球に赤外線反射膜103を
形成することにより、実施例6の赤外線電球においては
発熱体102からの赤外線が所望の方向に反射され、加
熱対象物を効果的に加熱することができる。
【0056】なお、上記実施例6においては、ガラス管
101の表面に赤外線反射膜103を形成した例で示し
たが、本発明はこの構成に限定されるものではなく、ガ
ラス管101の内面に赤外線反射膜を形成しても同様の
効果を奏する。上記のように赤外線電球のガラス管10
1の表面或いは内面に直接反射膜を形成することによ
り、赤外線電球の外側に所定空間を介して反射板を設け
た装置に比べて、反射効率が優れており、発熱体からの
放射エネルギーをほぼ100%利用できる。このため、
実施例6の赤外線電球を用いることにより、輻射された
赤外線を効率高く利用できるため、省エネルギー型の加
熱装置、例えば調理機を実現することができる。また、
実施例6の赤外線電球を前述の各実施例において説明し
た反射板と併用して用いることによりさらに優れた熱源
を形成することが可能となる。
【0057】実施例6において、赤外線電球の石英ガラ
ス管の内面或いは外面に直接反射膜が形成されているの
で、発熱体102より放射される赤外線はほぼ100%
前面方向に照射されるので、非常に熱効率のよい加熱装
置、例えば調理機が実現できる。また、実施例6の赤外
線電球を用いることにより、改めて反射板を設ける必要
がなく、調理機におけるコンパクトな熱源部を実現する
ことができる。
【0058】以上のように、本発明を示す各実施例にお
いて、傾斜部を有する透明な耐熱性ガラス板は、炭素系
物質を有する赤外線電球と調理物架台との間に配置され
た構造の調理機について説明した。本発明で用いる耐熱
性ガラス板は、軟化点600℃以上の材料で形成され、
透明性のあるもので有ればよく、その他の制限はない。
使用目的に応じて耐熱性ガラス板の材料は選択される、
例えば赤外線の透過率を5μm未満としたい場合には石
英ガラス板が用いられ、ガラス板の温度を高くしたい場
合には赤外線の透過率を3〜5μmに吸収帯がある硼珪
酸ガラス、結晶化ガラス或いはバイコールガラス等を用
いられる。
【0059】また、前述の実施例で用いた耐熱性ガラス
板を多数の開口を有する金属製の板により構成すること
も可能である。このような金属板を用いることにより、
赤外線電球から加熱対象に到達する赤外線量は減少する
が、このような金属板でもある程度の飛散物質の遮蔽効
果は期待できる。本発明の加熱装置の一実施の形態であ
る調理機において、赤外線を反射させる反射板が用いら
れているが、この反射板は理想的には発熱体からの赤外
線を反射して、平行光線或いは僅かに広がった反射光を
輻射する凹面形状がよい。
【0060】前述の各実施例においては、反射板の材質
として、その内面が鏡面加工されたアルミニウム板やス
テンレス板を用いた。しかし、本発明における反射板は
このような構成に限定されるものではなく、例えば、鉄
板やガラス板の表面にクロムやアルミニウム薄膜を形成
したものでも上記実施例と同様な効果を奏する。また、
本発明の赤外線電球において、実施例6で説明したよう
に、反射面に赤外線反射膜、例えば酸化錫、酸化インジ
ウム、酸化タンタル膜、窒化チタン膜、又は金膜等を形
成することにより、赤外線電球からの赤外線輻射がさら
に効率高く加熱対象物を照射することができる。
【0061】前述の各実施例の調理機において、耐熱性
ガラス板及び受け皿は簡単に着脱出来る構造であるた
め、飛散物による汚染した耐熱性ガラス板や受け皿を簡
単に洗浄でき、常にベストの状態で調理機を使用でき
る。前述の実施例において、加熱対象である調理物は、
赤外線電球の上側或いは下側に配置される構成の調理機
について説明したが、本発明はこのような構成に限定さ
れるものではなく、赤外線電球が調理物の上下又は左右
両側にある構成についても同様の効果を発揮する。この
ような構成の調理機としては、業務用の連続して調理す
るコンベアー型の調理機があり、上下又は左右両側から
加熱するため効率的な調理が可能である。このようなコ
ンベアー型の調理機において、前述の実施例と同様な傾
斜部分を有する透明な耐熱性ガラス板を赤外線電球と調
理物との間に設けることにより赤外線電球の汚染を防止
することができる。
【0062】なお、前述の実施例1、2、3又は5にお
いては、調理物が下から加熱され上方が開放されている
オープンタイプの調理機について説明したが、調理物が
筐体内に配置され扉を有するボックスタイプの調理機に
も本発明は適用できる。また、前述の実施例において
は、2本の赤外線電球を有する調理機について説明した
が、本発明はこの構成に限定されるものではなく、赤外
線電球が1本の小型商品或いは3本以上の大型商品にも
本発明は適用でき、このような構成でも前述の実施例と
同様な効果が得られる。
【0063】炭素系物質を発熱体とした赤外線電球は炭
火焼きに近い調理効果を有しており、このランプタイプ
の赤外線電球を用いて本発明に係る加熱装置の調理機は
実現されている。図11は本発明の加熱装置に係る調理
機に用いた赤外線電球と従来の赤外線電球との放射強度
特性を比較したグラフである。図11は本発明に用いた
赤外線電球と従来の赤外線電球の赤外線領域(1〜14
μm)における放射強度[W/cm/ster/μ
m]を示している。図11のグラフにおいて、符号11
0の実線の曲線は発熱体に炭素系物質を用いた本発明の
赤外線電球(図11においてはカーボン透明バルブと記
載)の放射強度特性であり、符号111の破線の曲線は
発熱体にタングステン線のコイルを用いた従来の赤外線
電球(図11においてはコルツ赤バルブと記載)の放射
強度特性である。この放射強度特性比較において用いた
赤外線電球のワット数、発光長は同じものを使用した。
また、放射強度特性比較においては、波長1〜14μm
間の放射強度を比較した。
【0064】図11のグラフから明らかなように、本発
明における赤外線電球(カーボン透明バルブ)は、その
放射強度のピークが約2.2μmの波長のときであり、
タングステンヒータを用いた従来の赤外線電球(コルツ
赤バルブ)は、約1.5μmにピーク波長があった。発
明者は、波長1.5μm〜14μm間のそれぞれの放射
強度の積分値を比較した。その結果、本発明に使用した
赤外線電球の方が従来の赤外線電球に比べて約50%放
射量が大きいことが判った。
【0065】加熱対象物としての有機物や水分が主体の
食品類は、その吸収波長が2〜4μmに存在する。従っ
て、これらの食品類の吸収波長は本発明に使用した赤外
線電球のピーク波長と合致するため、本発明の赤外線電
球はこれらの食品類に対して非常に加熱効率の優れた熱
源となる。また、本発明に使用した赤外線電球の発熱体
の放射率を測定した結果、0.86〜0.88であった。
この値は、純炭素とほぼ同じ放射率を示している。この
値は、ほぼ黒体に近い放射率であり、理想的な熱源であ
ることを示している。
【0066】次に、本発明に係る赤外線電球を熱源とし
て用いた調理機と、その他のものを熱源として用いた調
理機で各種食品(焼き鳥、ネギ、秋刀魚、餅、いも)を
加熱調理実験した結果を下記表1及び表2を用いて説明
する。なお、その他の熱源としては、ハロゲンランプヒ
ータ、ミラクロンヒータ、シーズヒータ、ガス火を用い
て実験を行った。
【0067】
【表1】
【0068】
【表2】
【0069】表1は各種熱源を用いて行った加熱調理実
験の結果を示している。表2は、表1において示した各
項目の評価を説明しており、各マーク◎、○、△の程度
を示している。表1及び表2に示した実験結果から明ら
かなように、本発明に係る調理機に使用した赤外線電球
は、調理時間が短く、焦げ目が付きにくく、煙の発生量
が少なく、食品からの飛散物質が少なく、調理物が美味
しいという、最良の結果が得られた。これは、本発明の
赤外線電球における発熱体が炭素系物質で形成され、そ
の発熱温度が約1100℃と高温度であるためである。
従って、本発明の赤外線電球を用いた調理機は、備長炭
で調理した場合と実質的に同程度の結果が得られた。
【0070】本発明における加熱装置の調理機として
は、加熱により調理される全ての装置に適用することが
でき、例えば焼き鳥や焼き肉等の調理機、トーストやグ
ラタン等のオーブン調理機、魚等を焼くロースター等の
家庭用調理装置に用いることができる。また、本発明の
調理機としては、業務用調理装置、例えば、蒲鉾や竹輪
等の焼成炉、ハンバーグ等の調理機、ソーセージや焼き
鳥等の保温機等の多くの食品加工機に適用できる。さら
に、本発明における赤外線電球は、調理機以外の熱源と
して、例えば生ゴミ処理装置等の加熱用熱源として用い
ることが可能であり、加熱装置の熱源として多くの装置
に適用できる。
【0071】
【発明の効果】以上、上記実施例について詳細に説明し
たところから明らかなように、本発明は次の効果を有す
る。本発明に係る加熱装置は、炭素系物質よりなる発熱
体を有する赤外線電球と架台との間に、傾斜した透明な
耐熱性ガラス板を配置した構造であるため、加熱対象物
から飛散した脂肪分や水分が赤外線電球に付着しないよ
うに確実に遮蔽できる。この結果、本発明によれば、赤
外線電球が飛散物から保護され、長期間使用による加熱
効率の低下を防止することができる。
【0072】また、本発明に係る加熱装置は、加熱対象
物からの飛散物質が耐熱性ガラス板に付着した場合、傾
斜した耐熱性ガラス板が高温状態であるため、飛散物質
は液状状態に保たれており、その傾斜部分において流れ
落ちる構造である。この結果、本発明によれば、耐熱性
ガラス板が汚染されにくい構造を有する加熱装置を提供
できる。また、本発明に係る加熱装置においては、耐熱
性ガラス板の傾斜部の下方側端部の下に受け皿が設けら
れているため、耐熱性ガラス板に落下した飛散物質が受
け皿により溜められる構造である。この結果、本発明に
よれば、飛散物質の廃棄が容易であり、装置内部を綺麗
に保つことが容易な加熱装置を得ることができる。
【0073】また、本発明に係る加熱装置は、耐熱性ガ
ラス板や受け皿が着脱可能な構造であるため、装置内部
を容易に清掃できる。さらに、本発明に係る加熱装置に
おいては、炭素系物質で構成された平板状の発熱体を用
いているため、遠赤外線領域の放射率が黒体に近く、食
品等の有機材料の加熱調理には最適の装置である。ま
た、本発明によれば、高温度に加熱することができる赤
外線電球を用いているため、備長炭で料理した如く味覚
的にも優れた加熱装置である調理機を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る加熱装置の調理機に用いた赤外線
電球を示す断面図である。
【図2】本発明に係る実施例1の調理機の内部構成を示
す断面図である。
【図3】実施例1の調理機における主要構成部を示す斜
視図である。
【図4】本発明に係る実施例2の調理機における主要構
成部を示す斜視図である。
【図5】本発明に係る実施例2の調理機の内部構成を示
す断面図である。
【図6】本発明に係る実施例3の調理機の内部構成を示
す断面図である。
【図7】本発明に係る実施例4の調理機の内部構成を示
す断面図である。
【図8】本発明に係る実施例5の調理機における主要構
成部を示す斜視図である。
【図9】本発明に係る実施例5の調理機の内部構成を示
す断面図である。
【図10】本発明に係る実施例6の赤外線電球を示す断
面図である。
【図11】本発明に係る加熱装置における調理機に用い
た赤外線電球と従来の赤外線電球との放射強度特性を示
すグラフである。
【図12】従来の調理機の内部構成を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
11 石英ガラス管 12 発熱体 12a、12b 発熱体 13a、13b 放熱ブロック 14a、14b 内部リード線 15a、15b コイル状部 16a、16b スプリング部 17a、17b モリブデン箔 18a、18b 外部リード線 20a、20b 赤外線電球 21a、21b 反射板 22 耐熱ガラス板 23 受け皿 30 調理物架台 33 温度センサー 50 外装筐体

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全面或いは一部に複数の開口部を有し、
    加熱対象物を載置するための架台、 前記架台を照射するよう配置され、炭素系物質により形
    成された発熱体を有する赤外線電球、 前記架台と前記赤外線電球との間に配設され、傾斜部を
    有する透明な耐熱性ガラス板、 前記赤外線電球において前記架台と反対の位置に設けら
    れ、前記赤外線電球の赤外線を反射して前記架台を照射
    するよう配置された反射板、 前記耐熱性ガラス板の低い方の端部近傍に設けられた受
    け皿、を具備することを特徴とする加熱装置。
  2. 【請求項2】 前記架台は、網状或いは格子状に形成さ
    れ、前記赤外線電球の上方又は下方に配置された請求項
    1記載の加熱装置。
  3. 【請求項3】 前記架台が網状或いは格子状に形成さ
    れ、前記架台に対して上下又は左右の両側に前記赤外線
    電球を配置した請求項1記載の加熱装置。
  4. 【請求項4】 前記赤外線電球が1本又は複数本で構成
    され、前記耐熱性ガラス板が1枚又は複数枚で構成され
    た請求項1記載の加熱装置。
  5. 【請求項5】 前記赤外線電球の発熱体が平板形状であ
    り、前記発熱体の平面部分が前記架台の対向面に対して
    実質的に平行又は垂直に取付られた請求項1記載の加熱
    装置。
  6. 【請求項6】 前記反射板が実質的に半円形状であり前
    記赤外線電球からの赤外線を実質的に平行光線又は発散
    光線とするよう構成された請求項1記載の加熱装置。
  7. 【請求項7】 前記耐熱性ガラス板が1枚の平板状で形
    成され、傾斜した前記耐熱性ガラス板が前記赤外線電球
    と前記架台との間を遮蔽するよう構成された請求項1記
    載の加熱装置。
  8. 【請求項8】 前記耐熱性ガラス板は、2枚の平板で形
    成され、2枚の平板が互いに逆方向に傾斜して配置され
    ており、前記耐熱性ガラス板の低位側端部近傍に受け皿
    を設けた請求項1記載の加熱装置。
  9. 【請求項9】 前記耐熱性ガラス板は、凸面形状に形成
    され、凸面形状の低位側の両側端部近傍に受け皿を設け
    た請求項1記載の加熱装置。
  10. 【請求項10】 前記耐熱性ガラス板は、凹面形状に形
    成され、凹面形状の実質的な中央部分に開口を有し、前
    記開口の下方に受け皿を設けた請求項1記載の加熱装
    置。
  11. 【請求項11】 前記赤外線電球は、 炭素系物質の焼結体で形成された平板状の発熱体と、 前記発熱体の両端部に接合された炭素質の放熱ブロック
    と、 前記放熱ブロックに接続されたタングステン或いはモリ
    ブデン線より構成されスプリング部を有する内部リード
    線と、 前記内部リード線の他端部に接合されたモリブデン箔
    と、 前記モリブデン箔の他端部に接合された外部リード線
    と、 前記発熱体と前記放熱ブロックと前記内部リード線と前
    記モリブデン箔を内部に収納した透明なガラス管と、 前記モリブデン箔の箇所で前記ガラス管が溶融され前記
    ガラス管内に封入された不活性ガスと、を有する請求項
    1記載の加熱装置。
  12. 【請求項12】 前記ガラス管の内面或いは外面の約半
    周部分に赤外線反射膜が形成された請求項11記載の加
    熱装置。
  13. 【請求項13】 前記赤外線電球の発熱体の平面部分の
    方向、及び前記反射板の反射面の方向をそれぞれが可変
    できるよう構成された請求項1から請求項12のいずれ
    か一請求項に記載の加熱装置。
  14. 【請求項14】 前記耐熱性ガラス板の温度を測定、表
    示する手段を備えた請求項1から請求項13のいずれか
    一請求項に記載の加熱装置。
  15. 【請求項15】 前記赤外線電球と前記反射板とを有す
    る領域空間内の空気が移動又は対流できる通気孔を少な
    くとも1ヶ所以上有する請求項1から請求項14のいず
    れか一請求項に記載の加熱装置。
  16. 【請求項16】 前記耐熱性ガラス板が、石英ガラス、
    結晶化ガラス、表面強化ガラス、硼珪酸ガラス或いはバ
    イコールガラスにより形成された請求項1から請求項1
    5のいずれか一請求項に記載の加熱装置。
  17. 【請求項17】 前記耐熱性ガラス及び受け皿が着脱で
    きるよう構成された請求項1から請求項16記載の加熱
    装置。
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JP2006189489A (ja) * 2004-12-28 2006-07-20 Canon Inc 画像形成装置
JP2015150240A (ja) * 2014-02-14 2015-08-24 株式会社トーテック 焼鳥製造方法及びその装置
JP2018534514A (ja) * 2015-09-10 2018-11-22 ブラバ・ホーム・インコーポレイテッド オーブン内カメラ
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