JP2002164845A - 波長多重光送受信装置、波長多重光中継器、及び波長多重光通信システム - Google Patents

波長多重光送受信装置、波長多重光中継器、及び波長多重光通信システム

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JP2002164845A JP2000359559A JP2000359559A JP2002164845A JP 2002164845 A JP2002164845 A JP 2002164845A JP 2000359559 A JP2000359559 A JP 2000359559A JP 2000359559 A JP2000359559 A JP 2000359559A JP 2002164845 A JP2002164845 A JP 2002164845A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 雑音や非線形の影響を低減し、広い波長帯域
に亘って長距離伝送を可能とする波長多重光通信システ
ム並びに当該波長多重光通信システムで用いられる波長
多重光送受信装置及び波長多重光中継器を提供する。 【解決手段】 波長多重光送受信装置10は、第1の波
長多重光を光ファイバOF1へ送信するとともに、光フ
ァイバOF1を伝送してきた第2の波長多重光を受信す
る。波長多重光送受信装置20は、第2の波長多重光を
光ファイバOF1へ送信し、且つ光ファイバOF1を伝
送してきた第1の波長多重光を受信するとともに、光フ
ァイバOF1に励起光を出力する。ここで、第1の波長
多重光の波長帯域は、第2の波長多重光の波長帯域より
も約100nm短波長に設定されており、励起光の波長
は第1の波長多重光の波長帯域よりも約100nm短波
長側に設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、波長多重光送受信
装置、波長多重光中継器、及び波長多重光通信システム
に係り、特に1本の光伝送路で100nm以上の波長帯
域を用いて双方向の大容量通信を行う波長多重光通信シ
ステム並びに当該波長多重光通信システムで用いられる
波長多重光送受信装置及び波長多重光中継器に関する。
【0002】
【従来の技術】光伝送路の代表である光ファイバを用い
た通信では、光ファイバの広帯域性を利用して複数チャ
ネルに異なる波長を割り当ててそれらを多重化する波長
多重により通信量の大容量化が図られる。かかる波長多
重光を長距離伝送するためには、光ファイバ中を伝播す
る波長多重光を増幅する必要があるが、エルビウム添加
光ファイバ増幅器(EDFA)に代表される光増幅中継
器は、この波長多重光を一括して増幅することができる
ため、簡易で廉価に伝送距離を伸ばすことができる。
【0003】この理由から、波長多重技術を用いた大容
量長距離光ファイバ通信システムの研究開発が盛んに行
われている。近年では、例えば、EDFAによって増幅
可能な2つの波長帯域である1.55μm帯と1.58
μm帯とを併用することにより一方向の信号伝送におい
て64nmの光帯域を使用して、160波長の20Gb
/s信号を多重した信号を、光増幅中継によって150
0kmに亘って伝送したことが報告されている(T. Ito
et al., “3.2Tb/s-1,500km WDM transmission experi
ment using 64nm hybrid repeater amplifiers.” Opti
cal Fiber Communication Conference, Postdeadline P
apers, PD24)。
【0004】通信量の更なる大容量化を目指すために
は、波長帯域の拡大が不可欠である。しかしながら、光
ファイバ増幅器として現在実用化されているEDFAで
は、増幅帯域が1530nmから1560nmの波長帯
域、又は1570nmから1620nmの波長帯域に限
られる。一方、シリカ系の光ファイバが比較的低損失と
なる波長域は1450nm付近まである。このため、波
長多重光を長距離伝送するためには、1450nmから
1530nmまでの波長帯域をカバーする光増幅技術が
重要となっている。
【0005】近年、コアにツリウム元素を添加した光フ
ァイバを用いて1450nmから1530nmまでの間
にある波長帯域をカバーする増幅器が案出されている
(例えば、特開平4−66390号公報)。かかる技術
は、コアに希土類元素であるツリウムを添加した光ファ
イバを利得媒質とし、これに波長1.06μmの励起光
と信号光とを合波して入射し、波長1470nm付近の
信号光を増幅するものである。更に、このツリウム添加
光ファイバ増幅器とEDFAとを併用して一方向の信号
伝送において、1464nm〜1478nm、1535
nm〜1558nm、及び1574nm〜1599nm
の3つの波長帯域を用いた大容量伝送も実現されている
(J.Kani et al., “Trinal-wavelength-band WDM tran
smission over dispersion-shifted fiber.” Electron
ics Letters, Vol.35, No.4, pp.321-322, 1999.)。
【0006】上記の技術を用いて双方向の信号伝送を行
うためには2本の光ファイバを用いて各々の光ファイバ
において、上述した2つ又は3つの波長帯域を用いるこ
とになる。このような技術によって、波長帯域100n
m以上を用いた大容量の通信システムが可能となってい
る。更に、ツリウム添加光ファイバ増幅器の励起方法を
変更することによって、光ファイバがより低損失となる
1480nmから1510nmの波長帯域を増幅可能と
する技術が案出されている(T. kasamatsu, etal.,
“1.50-μm-band gain-shifted thulium-doped fibre a
mplifier with 1.05- and 1.56-μm dual-wavelength p
umping”, Optics Lettes, Vol 24, No.23, pp.1684-16
86, 1999.)。かかる技術によって、伝送距離が延長さ
れる等高性能な広帯域伝送システムの構築が期待でき
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、100nm
以上の波長帯域(以下、この信号伝送のために用いられ
る波長帯域を伝送波長帯域という)を用いた波長多重伝
送(以下、WDM伝送という)では、光ファイバ中のラ
マン散乱が問題となる。ラマン散乱は、ある波長の光が
光ファイバ中の光学フォノンによって異なる波長の光と
して散乱される現象である。このラマン散乱によって、
短波長の光は長波長の光へそのエネルギーの一部を与え
る。短波長の光から長波長の光へのエネルギー遷移量
は、相手光の強度に比例するため、長波長の光の強度が
高いほど短波長の光はより多くのエネルギーを長波長の
光へ与える。また、シリカ系の光ファイバの場合、波長
1.5μm付近においては約100nm離れた波長へ最
も強くエネルギー遷移が生じることが知られている。
【0008】近年のWDM伝送のように、100nm以
上の伝送波長帯域を用いるWDM伝送においては、ラマ
ン散乱によって伝送波長帯域内の短波長側の光は伝送波
長帯域の長波長側の光にエネルギーを奪われるため過剰
な減衰を受け、伝送波長帯域の長波長側の光は増幅され
る。以下、この現象をバンド間ラマン散乱という。バン
ド間ラマン散乱が強く引き起こされると、伝送波長帯域
の短波長側の光の強度が受信端又は中継器の入力におい
て著しく低下するため、受信端における符号誤りの増加
や中継器の出力における信号対雑音比の劣化等の問題が
生ずる。
【0009】このような、光ファイバ内での過剰な損失
による強度低下に対しては、分布ラマン増幅を適用して
損失を補償することが有効であることが知られている。
分布ラマン増幅は、ラマン散乱効果を利用して一方向に
伝播する光を増幅するものである。具体的には光ファイ
バの入力端から光を入力するとともに、光ファイバの出
力端から増幅する光の波長よりおよそ100nm短い波
長の励起光を入力して、励起光と増幅する光とを互いに
逆方向に伝播させることにより光ファイバの入力端から
入力した光の増幅を行うものである。前述したWDM伝
送の場合、伝送波長帯域の短波長側の波長域からおよそ
100nm短い波長の光を発する励起光源を光ファイバ
の出力端に配置すれば、伝送波長帯域の短波長域の光が
受けた損失を補償することができ、ファイバの出力端で
の光強度の低下を防ぐことができる。
【0010】しかしながら、バンド間ラマン散乱による
短波長光の減衰に伴う劣化は、分布ラマン増幅だけでは
十分に補うことができない。前述したように、ラマン散
乱は相手光の強度に比例するため、伝送波長域の短波長
側の光の減衰は長波長側の光の強度が高い光ファイバの
入力端で強く起こる。一方、分布ラマン増幅は、励起光
の強度が十分に高い光ファイバの出力端付近で強く起こ
る。ここで、光ファイバの入力端から入力された伝送波
長帯域の短波長側の光は、バンド間ラマン散乱に起因す
る光ファイバの入射端付近での減衰及び光ファイバ内を
伝播する際に生ずる損失による減衰により既に大きな減
衰を受けているため、光ファイバの出力端における光強
度が極めて低いものとなる。前述したように、分布ラマ
ン増幅は、光ファイバの出力端付近で強く起こるが、光
強度が極めて低い光を分布ラマン増幅で増幅すると、増
幅過程で発生する雑音光によって信号対雑音比が大きく
劣化し、この結果が伝送特性の劣化が生じる。このよう
に、従来は信号対雑音比の劣化による伝送品質の低下が
生ずるという問題があった。
【0011】更に、バンド間ラマン散乱によって伝送波
長帯域内の長波長側の光は増幅されるが、この増幅は短
波長側の光の強度が高い光ファイバの入力端付近で生じ
る。この結果、光ファイバ内における伝送波長帯域内の
長波長側の光の平均強度がファイバ全体に亘って高くな
る。長波長側の光の光強度が増加すると、光ファイバ中
の非線形光学効果(例えば、自己位相変調等の3次の非
線形成分に起因する非線形光学効果)も増大するため、
伝送後の波形の歪みが増加するという問題もあった。
【0012】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、雑音や非線形の影響を低減し、広い波長帯域に亘
って長距離伝送を可能とする波長多重光通信システム並
びに当該波長多重光通信システムで用いられる波長多重
光送受信装置及び波長多重光中継器を提供することを目
的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の第1の観点による波長多重光通信システム
は、光伝送路中を第1の波長多重光と第2の波長多重光
とを互いに逆向きに伝送させて双方向に多重通信を行う
波長多重光通信システムであって、前記第1の波長多重
光の波長帯域は、前記第2の波長多重光の波長帯域より
も短波長側の波長帯域に設定され、前記第1の波長多重
光の波長帯域よりも短波長の励起光を、前記第2の波長
多重光と同じ向きに伝播させることを特徴としている。
また、本発明の第2の観点による波長多重光通信システ
ムは、第1の観点による波長多重光通信システムにおい
て、前記励起光の波長と前記第1の波長多重光の波長帯
域との間隔は、前記光伝送路のラマン散乱特性に応じて
設定されることを特徴としている。また、本発明の第3
の観点による波長多重光通信システムは、第1の観点又
は第2の観点による波長多重光通信システムにおいて、
前記第1の波長多重光及び前記第2の波長多重光を含む
波長帯域は100nm以上であることを特徴としてい
る。また、本発明の第4の観点による波長多重光通信シ
ステムは、第1の観点から第3の観点の何れかの観点に
よる波長多重光通信システムにおいて、前記光伝送路の
一端に設けられ、前記第1の波長多重光を前記光伝送路
の一端から送信するとともに、前記光伝送路を介して伝
送されてくる前記第2の波長多重光を受信する第1の波
長多重光送受信装置と、前記光伝送路の他端に設けら
れ、前記第2の波長多重光及び前記励起光を前記光伝送
路の他端からそれぞれ送信及び入力するとともに、前記
光伝送路を介して伝送されてくる前記第1の波長多重光
を受信する第2の波長多重光送受信装置とを具備するこ
とを特徴としている。また、本発明の第5の観点による
波長多重光通信システムは、第4の観点による波長多重
光通信システムにおいて、前記第1の波長多重光及び前
記第2の波長多重光をそれぞれ増幅するとともに、前記
励起光とほぼ同一波長の励起光を前記光伝送路を伝播す
る前記励起光と同一方向に前記光伝送路へ出力する波長
多重光中継器を前記光伝送路中に設けたことを特徴とし
ている。また、本発明の第6の観点による波長多重光通
信システムは、第4の観点又は第5の観点による波長多
重光通信システムにおいて、前記光伝送路が、第1の光
伝送路及び第2の光伝送路からなり、前記第1の波長多
重光送受信装置が、前記第1の波長多重光を前記第1の
光伝送路の一端から送信するとともに、前記第1の光伝
送路を介して伝送されてくる前記第2の波長多重光を受
信し、且つ前記第2の波長多重光及び前記励起光を前記
第2の光伝送路の一端からそれぞれ送信及び入力すると
ともに、前記第2の光伝送路を介して伝送されてくる前
記第1の波長多重光を受信し、前記第2の波長多重光送
受信装置が、前記第2の波長多重光及び前記励起光を前
記第1の光伝送路の他端からそれぞれ送信及び入力する
とともに、前記第1の光伝送路を介して伝送されてくる
前記第1の波長多重光を受信し、且つ前記第1の波長多
重光を前記第2の光伝送路の他端から送信するととも
に、前記第2の光伝送路を介して伝送されてくる前記第
2の波長多重光を受信することを特徴としている。ま
た、本発明の第7の観点による波長多重光通信システム
は、第1の観点から第3の観点の何れかの観点による波
長多重光通信システムにおいて、前記第1の波長多重光
の波長帯域と前記第2の波長多重光の波長帯域との間に
波長帯域が設定された第3の波長多重光を、前記第2の
波長多重光と同じ向きに伝送させることを特徴としてい
る。また、本発明の第8の観点による波長多重光通信シ
ステムは、第7の観点による波長多重光通信システムに
おいて、前記第3の波長多重光の波長帯域の短波長側
に、前記励起光の波長と前記第1の波長多重光の波長帯
域との間隔と同程度の間隔をもって設定された励起光を
前記第2の波長多重光と同じ向きに伝播させることを特
徴としている。また、本発明の第9の観点による波長多
重光通信システムは、第4の観点又は第5の観点による
波長多重光通信システムにおいて、前記第2の波長多重
光送受信装置は、更に前記第1の波長多重光の波長帯域
と前記第2の波長多重光の波長帯域との間に波長帯域が
設定された第3の波長多重光を前記光伝送路の他端から
送信し、前記第1の波長多重光送受信装置は、更に前記
光伝送路を介して伝送されてくる前記第3の波長多重光
を受信することを特徴としている。また、本発明の第1
0の観点による波長多重光通信システムは、第1の観点
から第6の観点の何れかの観点による波長多重光通信シ
ステムにおいて、前記第1の波長多重光は、波長158
0nmから1620nmの波長帯域に含まれ、前記第2
の波長多重光は、波長1480nmから1520nmの
波長帯域に含まれることを特徴としている。また、本発
明の第11の観点による波長多重光通信システムは、第
7の観点から第9の観点の何れかの観点による波長多重
光通信システムにおいて、前記第3の波長多重光は、波
長1530nmから1560nmの波長帯域に含まれる
ことを特徴としている。本発明の波長多重光送受信装置
は、光伝送路を介して伝送されてくる第1の波長多重光
を受信し、且つ前記第1の波長多重光の波長帯域よりも
長波長側に波長帯域が設定された第2の波長多重光を前
記光伝送路に送信するとともに前記第1の波長多重光の
波長帯域よりも短波長の励起光を前記光伝送路に入力す
ることを特徴としている。また、本発明の波長多重光送
受信装置は、前記励起光の波長と前記第1の波長多重光
の波長帯域との間隔が、前記光伝送路のラマン散乱特性
に応じて設定されることを特徴としている。更に、本発
明の波長多重光送受信装置は、前記第1の波長多重光及
び前記第2の波長多重光を含む波長帯域は100nm以
上であることを特徴としている。本発明の波長多重光中
継器は、伝送路中を互いに逆向きに伝送する第1の波長
多重光及び当該第1の波長多重光の波長帯域よりも長波
長側に波長帯域が設定された第2の波長多重光をそれぞ
れ増幅するとともに、前記第1の波長多重光の波長帯域
よりも短波長の励起光を前記第2の波長多重光の出力方
向と同一方向に出力することを特徴としている。また、
本発明の波長多重光送受信装置は、前記励起光の波長と
前記第1の波長多重光の波長帯域との間隔が、前記光伝
送路のラマン散乱特性に応じて設定されることを特徴と
している。更に、本発明の波長多重光送受信装置は、前
記第1の波長多重光及び前記第2の波長多重光を含む波
長帯域は100nm以上であることを特徴としている。
【0014】次に、以上の構成を有する本発明の波長多
重光送受信装置、波長多重光中継器、及び波長多重光通
信システムの原理について説明する。図1は、本発明に
おいて光伝送路1に対する波長多重光の伝送方向及び励
起光の伝播方向を示す図である。図1において、1は光
伝送路としての光ファイバであり、長さが80kmであ
るとする。第1の波長多重光としての第1の光L1は光
ファイバ1の一端1aから光ファイバ1内に入力して他
端1bから出力され、第2の波長多重光としての第2の
光L2及び励起光ELは光ファイバ1の他端1bから光
ファイバ1内に入力して光ファイバ1の一端1aから出
力される場合を考える。ここで、図2は、第1の光L
1、第2の光L2、及び励起光の波長を示す図である。
いま、光ファイバ1がシリカ系の材料で構成されてお
り、第1の光L1の波長は第2の光L2によるバンド間
ラマン散乱の影響を最も受けやすくなるよう第2の光L
2の波長より100nm短い値に設定され、更に励起光
ELの波長は、第1の光L1の波長より100nm短い
値に設定されているとする。尚、励起光の波長と第1の
波長多重光の波長帯域との間隔は、光ファイバ1のラマ
ン散乱特性に応じて設定される。光ファイバ1内を第1
の光L1及び第2の光L2が伝播すると、第1の光L1
及び第2の光L2は、バンド間ラマン散乱、分布ラマン
増幅、及び光ファイバ1の減衰を受ける。図3は、光フ
ァイバ1内を伝播する第1の光L1及び第2の光L2の
光強度の変化を示す図である。尚、図3に示したグラフ
の縦軸は、光ファイバ1の一端1aにおける第1の光L
1の光強度を「1」とし、更に光ファイバ1の他端1b
における第2の光L2の光強度を「1」としたときの相
対的な光強度である。図3において、符号i1を付した
曲線が光ファイバ1内における第1の光L1の光強度の
変化を示し、符号i2を付した曲線が光ファイバ1内に
おける第2の光L2の光強度の変化を示している。尚、
図3中破線で示した直線DL1,DL2は、第1の光L
1及び第2の光L2が、バンド間ラマン散乱及び分布ラ
マン増幅の影響を受けずに光ファイバ1の減衰をのみを
受けたときの光強度変化をそれぞれ示している。図3に
示したように、第2の光L2の光強度i2は、光ファイ
バ1の一端1a付近において、バンド間ラマン散乱によ
る増幅を受ける。これは、増幅を励起する第1の光L1
の強度が光ファイバ1の一端1a付近で大きいためであ
る。第1の光L1と第2の光L2とを互いに逆方向に伝
播させているため、第2の光L2はその光強度が十分小
さくなったところ(光ファイバ1の一端1a付近)で増
幅されるため、第2の光L2が増幅されたとしても光フ
ァイバ1内の平均光強度はほとんど増加しない。このた
め、バンド間ラマン増幅に伴う非線形効果の増大は極め
て小さい。一方、第1の光L1の光強度i1は、バンド
間ラマン散乱によって、第2の光L2の強度が高い光フ
ァイバ1の他端1b付近において大きな損失を受ける。
しかしながら、この損失が発生する光ファイバ1の他端
1bでは、同時に励起光ELによる分布ラマン増幅も受
けるため、バンド間ラマン散乱による損失が補償され、
光ファイバ1内での光強度が低下しないまま光ファイバ
1の他端1bに到達する。この結果、分布ラマン増幅時
に発生する雑音に対して信号パワーを高く保てるため、
信号対雑音比の劣化の影響が小さくなる。以上、本発明
の原理について説明したが、次に本発明と従来の技術と
を比較する。図1に示した通り、本発明は、1本の光フ
ァイバ1の中を第1の光L1と第2の光L1とを互いに
逆方向に伝播させることにより双方向の通信を行うもの
であるが、従来は、図4に示したように、第1の光L1
及び第2の光L2を同一方向に伝播させ、これらの伝播
方向と反対方向に励起光ELを伝播させている。図4
は、従来技術において光伝送路1に対する波長多重光の
伝送方向及び励起光の伝播方向を示す図である。尚、図
4に示した第1の光L1、第2の光L2、及び励起光E
L各々の波長は図1に示した第1の光L1、第2の光L
2、及び励起光EL各々の波長と同一であるとする。図
4に示した従来例では、1本の光ファイバ1を用いて第
1の光L1及び第2の光L2を同一方向に伝播させてい
るが、図示せぬもう1本の光ファイバを用いて双方向の
通信を行う。図5は、従来技術において光ファイバ1内
を伝播する第1の光L1及び第2の光L2の光強度の変
化を示す図である。図5において、符号i11を付した
曲線が光ファイバ1内における第1の光L1の光強度の
変化を示し、符号i12を付した曲線が光ファイバ1内
における第2の光L2の光強度の変化を示している。
尚、符号DL3は第1の光L1及び第2の光L2が、バ
ンド間ラマン散乱及び分布ラマン増幅の影響を受けずに
光ファイバ1の減衰をのみを受けたときの光強度変化を
示している。図5と図3とを比較すると、図5に示した
従来技術では第2の光L2の光強度i12は光ファイバ
1全体に亘って高くなっており、第1の光L1の光ファ
イバ1の他端1b付近における最小の光強度はより低く
なっている。この結果、図5に示した従来技術では、第
1の光L1に対して分布ラマン増幅の雑音の影響が強
く、また第2の光L2に対して非線形効果の影響を強く
受ける。以上の比較から明らかなように、本発明を適用
することによって、光ファイバ内での非線形光学効果や
ラマン増幅雑音による劣化を抑えることが可能となる。
以上説明した本発明は、波長多重された光の双方向伝送
技術と分布ラマン増幅技術とを組み合わせることにより
なされた発明である。光の双方向伝送に関しては、光フ
ァイバを空間的に有効利用するための技術として古くか
ら示されており、特に周波数が異なる波長を2つの伝送
方向に割り当てる類の発明は、例えば特願平10−27
8314号公報に開示された技術のように種々案出され
ている。本発明は、かかる技術と分布ラマン増幅とを単
に組み合わせるだけでなく、有効に適応することで、伝
送における問題点の解決を図っている。バンド間ラマン
散乱による短波長光の出力端における減衰量は、同一方
向伝送と双方向伝送で同じとなる。このため、光減衰に
伴う伝送信号品質の劣化は2つの伝送方式で変わらな
い。これに対し分布ラマン増幅を適応した場合に、双方
向伝送ではファイバ内での光レベルの低下が防げ、信号
対雑音比の劣化が防げることになる。このように、双方
向伝送技術の適用だけでは、前述の問題は解決できな
い。また、複数波長帯を用いた双方向伝送によって非線
形効果が低減できることは、次の文献で示されている。
J.Kani et al., “Bi-directional transmission to su
ppress inter-wavelength-band nonlinear interaction
s in ultra-wide band WDM transmission systems.” T
hird Optoelectronics and Communication Conference
Technical Digest, 16A1-5, pp.412- 413, 1998. この文献では、分散シフト光ファイバ上を1533〜1
545nmのWDM信号と1580〜1595nmのW
DM信号を伝送させる場合に、2つのWDM信号を双方
向に伝送させることによって、光ファイバ中の非線形効
果である非縮退四光波混合が抑えられることが示されて
いる。この文献の効果は、伝送路が分散シフトファイバ
であることから主に非縮退四光波混合によるものである
が、現在WDM伝送に広く用いられるのは局所的な分散
がゼロとならない分散マネジメント伝送路であり、非縮
退四光波混合は十分に抑えられる。従って、分布ラマン
増幅が用いられなければラマン散乱による劣化を防ぐこ
とが難しいことが考えられ、このことからこの公知技術
と本発明とは異なるものであるといえる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態による波長多重光送受信装置、波長多重光中継
器、及び波長多重光通信システムについて詳細に説明す
る。 〔第1実施形態〕図6は、本発明の第1実施形態による
波長多重光送受信装置及び波長多重光通信システムの構
成を示す図である。図6に示した本発明の第1実施形態
による波長多重光通信システムは、光伝送路としての光
ファイバOF1の一端に波長多重光送受信装置10を接
続するとともに光ファイバOF1の他端に本発明の第1
実施形態による波長多重光送受信装置20を接続して構
成される。波長多重光送受信装置10は、WDM光送信
器群11、AWG(Arrayed Waveguide Grating:アレ
ー導波路型回折格子)波長多重器12、波長帯合分波光
カプラ13、AWG光分波器14、及びWDM光受信器
群15を備える。
【0016】WDM光送信器群11は、10Gb/sの
送信速度を有する16台の波長多重光送信器(以下、W
DM光送信器という)を備える。各波長多重光送信器か
ら出力される光信号の波長は、1487.8nm(20
1.5THz)から1499.0nm(200.0TH
z)の間で100GHz間隔の異なる波長となるように
設定される。AWG波長多重器12は、WDM光送信器
群11が備える16台の波長多重光送信器から出力され
る光信号を多重して第1の波長多重光を出力する。AW
G波長多重器12の出力端は波長帯合分波光カプラ13
のポート13aに接続されている。波長帯合分波光カプ
ラ13は、ポート13aから入力される1485nmか
ら1505nmの光をポート13bから選択的に出力
し、ポート13bから入力される1585nmから16
05nmの光をポート13cから選択的に出力する。
【0017】よって、波長帯合分波光カプラ13はポー
ト13aから入力される第1の波長多重光をポート13
bから出力し、また、波長帯合分波光カプラ13は、ポ
ート13bから入力した後述する第2の波長多重光をポ
ート13cから選択的に出力する。ポート13cには、
AWG光分波器14の入力端が接続されており、ポート
13cから出力される第2の波長多重光を波長毎に分離
して出力する。AWG光分波器14の出力端には16台
のWDM光受信器を備えるWDM光受信器群15が接続
され、AWG光分波器14の出力端から出力される各々
の波長毎の光信号を受信する。
【0018】光ファイバOF1は、シリカ系の材料で構
成される光ファイバである。光ファイバOF1の他端に
接続された波長多重光送受信装置20は、WDM光送信
器群21、AWG波長多重器22、波長帯合分波光カプ
ラ23、半導体レーザ24、合波器25、AWG光分波
器26、及びWDM光受信器群27を備える。WDM光
送信器群21は、10Gb/sの送信速度を有する16
台の波長多重光送信器を備える。各波長多重光送信器か
ら出力される光信号の波長は、1586.2nm(18
9.0THz)から1598.9nm(187.5TH
z)の間で100GHz間隔の異なる波長となるように
設定される。AWG波長多重器22は、WDM光送信器
群21が備える16台の波長多重光送信器から出力され
る光信号を多重して第2の波長多重光を出力する。この
ように、第2の波長多重光の波長帯域は、第1の波長多
重光の波長帯域よりも長波長側に設定される。
【0019】AWG波長多重器22の出力端は波長帯合
分波光カプラ23のポート23aに接続されている。波
長帯合分波光カプラ23は、ポート23aから入力され
る1485nmから1505nmの光をポート23bか
ら選択的に出力し、第2のポート23bから入力される
1585nmから1605nmの光をポート23cから
選択的に出力する。よって、波長帯合分波光カプラ23
はポート23aから入力される第1の波長多重光をポー
ト23bから出力する。また、波長帯合分波光カプラ2
3は、ポート23bから入力した第1の波長多重光をポ
ート23cから選択的に出力する。
【0020】半導体レーザ24は、波長1400nm付
近のレーザ光を励起光として出力する高出力ファブリペ
ロー型の半導体レーザである。尚、第1の波長多重光、
第2の波長多重光、及び半導体レーザ14から出力され
る励起光の光強度比は、例えば1:1:2に設定され
る。また、半導体レーザ14から出力される励起光の波
長幅は数nm〜十数nm程度とある程度広い方が好まし
いが、波長幅が狭くても(例えば、数十から数百pm程
度)非線形光学効果やラマン増幅雑音による第1の波長
多重光及び第2の波長多重光の劣化を抑えることは可能
である。
【0021】波長帯合分波光カプラ23のポート23b
には合波器25が接続されている。合波器25は、ポー
ト23bから出力される第2の波長多重光と半導体レー
ザ24から出力される励起光とを合波して出力する。合
波器25の出力端は光ファイバOF1の他端に接続さ
れ、合波した第2の波長多重光と励起光とを光ファイバ
OF1の他端から入力する。更に、波長帯合分波光カプ
ラ23のポート23cにはAWG光分波器26の入力端
が接続されており、ポート23cから出力される第1の
波長多重光を波長毎に分離して出力する。AWG光分波
器26の出力端には16台のWDM光受信器を備えるW
DM光受信器群27が接続され、AWG光分波器26の
出力端から出力される各々の波長毎の光信号を受信す
る。
【0022】次に、上記構成の本発明の第1実施形態に
よる波長多重光送受信装置及び波長多重光通信システム
の動作について説明する。1487.8nm(201.
5THz)から1499.0nm(200.0THz)
の間で100GHz間隔の異なる波長に設定された光信
号がWDM光送信器群11から出力されると、AWG波
長多重器12において波長多重され、第1の波長多重光
として出力される。この第1の波長多重光は、波長帯合
分波光カプラ13のポート13aから入力してポート1
3bから出力し、光ファイバOF1を介して伝送され
る。
【0023】第1の波長多重信号が光ファイバOF1中
を伝送されると、光ファイバOF1の減衰を受けるとと
もに、バンド間ラマン散乱によりエネルギーの一部を第
2の波長多重光に与えるため光強度が低下する。しかし
ながら、光ファイバOF1の他端e2の付近では、励起
光の光強度が高いため、分布ラマン増幅によって第1の
波長多重光が増幅される。よって、第1の波長信号光の
光強度が極端に低下することはなく光ファイバOF1の
他端e2まで伝送される。
【0024】波長多重光送受信装置20に第1の波長多
重光が入力すると、合波器25並びに波長帯合分波光カ
プラ23のポート23b及びポート23cを介してAW
G光分波器26に入力する。AWG光分波器26に入力
した第1の波長多重光は、第1の波長多重光を波長毎に
分離して出力し、AWG光分波器26から出力された各
波長毎の光信号はWDM光受信器群27によって受信さ
れる。以上の動作によって波長多重光送受信装置10か
ら波長多重光送受信装置20へ第1の波長多重信号が送
信される。
【0025】また、1586.2nm(189.0TH
z)から1598.9nm(187.5THz)の間で
100GHz間隔の異なる波長に設定された光信号がW
DM光送信器群21から出力されるとAWG波長多重器
22において波長多重され、第2の波長多重光として出
力される。この第2の波長多重光は、波長帯合分波光カ
プラ13のポート13aから入力してポート13bから
出力し、合波器25によって励起光と合波された後、光
ファイバOF1へ送出される。
【0026】前述したように、第1の波長多重光は、そ
の光強度が小さくなる光ファイバOF1の他端e2付近
で分布ラマン増幅により増幅されるため、光ファイバO
F1の他端e2の付近におけるバンド間ラマン増幅の影
響は少ない。バンド間ラマン増幅の影響が大となるのは
第1の波長多重光の光強度が高い光ファイバOF1の一
端e1付近であるので、かかる部位で第2の波長多重光
が増幅されたとしても光ファイバOF1内の平均光強度
はほとんど増加せず、その結果バンド間ラマン増幅に伴
う非線形効果の増大は極めて小さい。
【0027】波長多重光送受信装置10に第2の波長多
重光が入力すると、波長帯合分波光カプラ13のポート
13b及びポート13cを介してAWG光分波器14に
入力する。AWG光分波器14に入力した第2の波長多
重光は、第2の波長多重光を波長毎に分離して出力し、
AWG光分波器14から出力された各波長毎の光信号は
WDM光受信器群15によって受信される。以上の動作
によって波長多重光送受信装置20から波長多重光送受
信装置10へ第2の波長多重信号が送信される。
【0028】〔第2実施形態〕図7は、本発明の第2実
施形態による波長多重光通信システムの構成及び本発明
の第1実施形態による波長多重光中継器の構成を示す図
である。図7に示した本発明の第2実施形態による波長
多重光通信システムが図6に示した本発明の第1実施形
態による波長多重光通信システムと異なる点は光伝送路
としての光ファイバ中に本発明の第1実施形態による波
長多重光中継器30を設けた点である。
【0029】波長多重光中継器30は、光ファイバOF
1中を伝送される第1の波長多重光及び第2の波長多重
光を増幅して長距離伝送を可能にするために設けられ
る。本実施形態においては、1本の光ファイバOF1中
を第1の波長多重光及び第2の波長多重光を互いに逆方
向に伝送することにより双方向の通信を実現しているた
め、波長帯域が相違し且つ伝送方向が反対の第1の波長
多重光及び第2の波長多重光をともに増幅する必要があ
り、更に励起光を考慮しなければならない。図7に示し
た波長多重光中継器30は、合波器31、半導体レーザ
32、波長帯合分波光カプラ33、ツリウム添加光ファ
イバ増幅器34、エルビウム添加光ファイバ増幅器3
5、及び波長帯合分波光カプラ36を備える。
【0030】合波器31は増幅後の第2の波長多重光と
半導体レーザ32から出力される励起光とを合波するた
めのものである。半導体レーザ32は、前述した半導体
レーザ24と同様に波長1400nm付近のレーザ光を
励起光として出力する高出力ファブリペロー型の半導体
レーザである。波長帯合分波光カプラ33は、合波器3
1を介した第1の波長多重光をツリウム添加光ファイバ
増幅器34へ導くとともに、エルビウム添加光ファイバ
増幅器35から出力された第2の波長多重光を合波31
へ出力する。ツリウム添加光ファイバ増幅器34は14
50nmから1530nmまでの波長帯域の光を増幅す
る。
【0031】よって、第1の波長多重光がツリウム添加
光ファイバ増幅器34によって増幅される。エルビウム
添加光ファイバ増幅器35は、1.55μm帯及び1.
58μm帯の光を増幅する。よって、第2の波長多重光
がエルビウム添加光ファイバ増幅器35によって増幅さ
れる。波長帯合分波光カプラ36は、光ファイバOF1
を伝送してきた第2の波長多重光をエルビウム添加光フ
ァイバ増幅器35へ導くとともに、ツリウム添加光ファ
イバ増幅器34から出力された第1の波長多重光を光フ
ァイバOF1へ出力する。
【0032】上記構成における波長多重光中継器30
は、波長多重光送受信装置10から光ファイバOF1を
介して波長多重光送受信装置20へ伝送される第1の波
長多重光をツリウム添加光ファイバ増幅器34で増幅す
るとともに、波長多重光送受信装置20から光ファイバ
OF1を介して波長多重光送受信装置10へ伝送される
第2の波長多重光をエルビウム添加光ファイバ増幅器3
5で増幅する。更に、波長多重光中継器30は、波長多
重光送受信装置20が備える半導体レーザ24から出力
される励起光とほぼ同一波長の励起光を出力する半導体
レーザ32からの励起光を増幅された第2の波長多重光
と合波して出力する。よって、第1の波長多重光及び第
2の波長多重光が増幅されるとともに、光ファイバOF
1による励起光の減衰分が補われるので、バンド間ラマ
ン増幅に伴う非線形効果を抑えつつ長距離伝送を行うこ
とができる。
【0033】〔第3実施形態〕図8は、本発明の第3実
施形態による波長多重光通信システムの構成及び本発明
の第2実施形態による波長多重光送受信装置の構成を示
す図である。図8に示した本発明の第3実施形態による
波長多重光通信システムは2本の光ファイバOF11,
OF12を用いてチャネル数を増加させている。光ファ
イバOF11,OF12の一端及び他端には本発明の第
2実施形態による波長多重光送受信装置40及び波長多
重光送受信装置50がそれぞれ接続されている。
【0034】本実施形態では、波長多重光送受信装置4
0から光ファイバOF11を介して第1の波長多重光を
波長多重光送受信装置50へ伝送するとともに、波長多
重光送受信装置50から光ファイバOF11を介して第
2の波長多重光を波長多重光送受信装置40へ伝送す
る。また、波長多重光送受信装置40から光ファイバO
F12を介して第2の波長多重光を波長多重光送受信装
置50へ伝送するとともに、波長多重光送受信装置50
から光ファイバOF12を介して第1の波長多重光を波
長多重光送受信装置40へ伝送する。つまり、光ファイ
バOF11と光ファイバOF12とでは、第1の波長多
重光の伝送方向が逆であり、第2の波長多重光について
も伝送方向が逆である。
【0035】波長多重光送受信装置40は、WDM光送
信器群41a、AWG波長多重器42a、波長帯合分波
光カプラ43a、AWG光分波器44a、及びWDM光
受信器群45aを備える。これらは、図6に示したWD
M光送信器群11、AWG波長多重器12、波長帯合分
波光カプラ13、AWG光分波器14、及びWDM光受
信器群15とそれぞれ同様のものであり、第1の波長多
重光を光ファイバOF11に送信するとともに、光ファ
イバOF11を介して伝送されてくる第2の波長多重信
号を受信するための構成である。
【0036】また、波長多重光送受信装置40は、WD
M光送信器群41b、AWG波長多重器42b、波長帯
合分波光カプラ43b、半導体レーザ44b、及びWD
M光受信器群45bを備える。これらは、図6に示した
WDM光送信器群21、AWG波長多重器22、波長帯
合分波光カプラ23、AWG光分波器26、及びWDM
光受信器群27とそれぞれ同様のものであり、第2の波
長多重光を光ファイバOF12に送信するとともに、光
ファイバOF12を介して伝送されてくる第1の波長多
重信号を受信するための構成である。更に、合波器46
及び半導体レーザ47は、図6に示した合波器25及び
半導体レーザ24と同様のものであり、1400nm付
近の励起光を第2の波長多重光と合波して光ファイバO
F12へ出力するためのものである。
【0037】波長多重光送受信装置50は、WDM光送
信器群51a、AWG波長多重器52a、波長帯合分波
光カプラ53a、AWG光分波器54a、及びWDM光
受信器群55aを備える。これらは、図6に示したWD
M光送信器群21、AWG波長多重器22、波長帯合分
波光カプラ23、AWG光分波器26、及びWDM光受
信器群27とそれぞれ同様のものであり、第2の波長多
重光を光ファイバOF11に送信するとともに、光ファ
イバOF11を介して伝送されてくる第1の波長多重信
号を受信するための構成である。
【0038】更に、合波器56及び半導体レーザ57
は、図6に示した合波器25及び半導体レーザ24と同
様のものであり、1400nm付近の励起光を第2の波
長多重光と合波して光ファイバOF11へ出力するため
のものである。また、波長多重光送受信装置50は、W
DM光送信器群51b、AWG波長多重器52b、波長
帯合分波光カプラ53b、半導体レーザ54b、及びW
DM光受信器群55bを備える。これらは、図6に示し
たWDM光送信器群11、AWG波長多重器12、波長
帯合分波光カプラ13、AWG光分波器14、及びWD
M光受信器群15とそれぞれ同様のものであり、第1の
波長多重光を光ファイバOF12に送信するとともに、
光ファイバOF12を介して伝送されてくる第2の波長
多重信号を受信するための構成である。
【0039】上述したように、光ファイバOF11中を
伝送する第2の波長多重光の伝送方向と光ファイバOF
12中を伝送する第2の波長多重光の伝送方向とは逆で
ある。よって、光ファイバOF11中に設けられる波長
多重光中継器30a及び光ファイバOF12中に設けら
れる波長多重光中継器30bは、伝送する第2の波長多
重光の向きと半導体レーザ32から出力される励起光の
向きとが一致するように設定される。以上の構成によ
り、チャネル数を増加させつつバンド間ラマン増幅に伴
う非線形効果を抑えつつ長距離伝送を行うことができ
る。
【0040】〔第4実施形態〕図9は、本発明の第4実
施形態による波長多重光通信システムの構成及び本発明
の第3実施形態による波長多重光送受信装置の構成を示
す図である。上述した第1〜第3実施形態では、波長多
重光送受信装置10と波長多重光送受信装置20との間
又は波長多重光送受信装置40と波長多重光送受信装置
50との間で、第1の波長多重光(1487.8nm
(201.5THz)から1499.0nm(200.
0THz):1.49μm帯)と第2の光(1586.
2nm(189.0THz)から1598.9nm(1
87.5THz):1.58μm帯)を用いて多重通信
を行っていたが、図9に示した本発明の第4実施形態に
よる波長多重光通信システムは、上記第1の波長多重光
及び第2の波長多重光に加えて、波長帯域が第1の波長
多重光の波長帯域と第2の光の波長帯域との間に設定さ
れた第3の光(1.55μm帯)を用いて多重通信を行
っている。尚、図9においては、図6に示した本発明の
第1実施形態による波長多重光通信システムが備える部
材と同一部材には同一の符号を付している。
【0041】波長多重光送受信装置60は、分波カプラ
61、AWG光分波器62、及びWDM光受信器群63
を更に備える。分波カプラ61は、波長帯合分波光カプ
ラ13のポート61に接続され、ポート61から出力さ
れる第2の光と第3の光とを分離する。分波カプラ61
によって分離された第2の光はAWG光分波器14へ出
力され、第3の光はAWG光分波器62へ出力される。
AWG光分波器62の出力端には16台のWDM光受信
器を備えるWDM光受信器群63が接続され、WDM光
受信器群63はAWG光分波器62の出力端から出力さ
れる各々の波長毎の光信号を受信する。
【0042】また、波長多重光送受信装置70は、WD
M光送信器群71、AWG波長多重器72、及び合波カ
プラ73を備える。WDM光送信器群71は、10Gb
/sの送信速度を有する16台の波長多重光送信器を備
え、各波長多重光送信器から出力される光信号の波長
は、1540.6nm(194.6THz)から155
2.5nm(193.1THz)の間で100GHz間
隔の異なる波長となるように設定される。AWG波長多
重器72は、WDM光送信器群71が備える16台の波
長多重光送信器から出力される光信号を多重して第3の
波長多重光を出力する。AWG波長多重器72の出力端
は合波カプラ73に接続されている。合波カプラ73
は、AWG波長多重器22から出力される第2の波長多
重光とAWG波長多重器72から出力される第3の波長
多重光とを合波して波長帯合分波光カプラ23のポート
23aに出力する。
【0043】上記構成において、第1の波長多重光は第
1実施形態と同様に、波長多重光送受信装置60から光
ファイバOF1を介して波長多重光送受信装置70へ送
信される。一方、第2の波長多重光及び第3の波長多重
光は、合波カプラ73で合波され、更に合波器25にお
いて励起光と合波されて光ファイバOF1へ出力され
る。光ファイバOF1を伝送してきた第2の波長多重光
及び第3の波長多重光は分波カプラ61でそれぞれ分離
される。第2の波長多重光はAWG光分波器14で各々
の波長毎に分離されてWDM光受信器群15の各WDM
光受信器で受信され、第3の波長多重光はAWG光分波
器62で各々の波長毎に分離されてWDM光受信器群6
3の各WDM光受信器で受信される。
【0044】以上説明した本発明の第4実施形態による
波長多重光通信システムは、第2の波長多重光及び第3
の波長多重光の伝播方向と励起光の伝播方向とを同一方
向に設定される。第3の波長多重光は第1の波長多重光
と異なり、励起光との波長間隔が光ファイバOF1のラ
マン散乱特性に応じて最適切に設定されていない。しか
しながら、バンド間ラマン増幅は励起光と第1の波長多
重光との波長間隔が100nmである場合にのみ生ずる
ものではなくある広がりをもって生ずるものであるた
め、励起光と第3の波長多重光との波長間隔が100n
mからずれていたとしても、バンド間ラマン増幅に伴う
非線形効果を抑えつつ長距離伝送を行うことができる。
また、上記実施形態においては、第1の波長多重光に対
して100nmだけ短波長の励起光を用いていたが、こ
の励起光とともに第3の波長多重光に対して100nm
だけ短波長の1.45μm付近の励起光を用いるように
してもよい。
【0045】以上、本発明の第1実施形態から第4実施
形態について説明したが、本発明は上記実施形態に制限
されることはなく、本発明の範囲内で自由に変更が可能
である。例えば、上述した本発明の第4実施形態におい
ては第1の波長多重光〜第3の波長多重光を一芯の光フ
ァイバを用いて無中継伝送する場合を例に挙げて説明し
たが、第1実施形態が第2実施形態に拡張されたのと同
様に、波長多重光中継器30を用いて中継伝送すること
が可能であり、更に第2実施形態が第3実施形態に拡張
されたのと同様に、2本の光ファイバOF11,OF1
2を用いて双方向に第1の波長多重光〜第3の波長多重
光を用いてチャネル数を増加させつつバンド間ラマン増
幅に伴う非線形効果を抑えつつ長距離伝送を行うことが
できる。
【0046】また、本発明は、伝送帯域として用いる波
長帯は2つの波長帯域に制限されるものではなく、3つ
以上の波長帯域を用いても良い。また、第4実施形態で
は、第3の波長多重光を、第2の波長多重光と合波させ
て伝播させる場合を例に挙げて説明したが、この組み合
わせに限らず、例えば、第3の波長多重光を第1の波長
多重光と合波させるようにしてもよい。
【0047】ところで、上述した第1実施形態から第4
実施形態において、波長帯合分波光カプラ13,23,
33,36,43a,43b,53a,53bは、光フ
ァイバOF1,OF11,OF12のWDMカプラ又は
多層膜フィルタによるWDMカプラの場合を例に挙げて
説明したが、波長帯合分波光カプラ13,23,33,
36,43a,43b,53a,53bに代えて光サー
キュレータを用いても良い。
【0048】また、光ファイバOF1,OF11,OF
12は、単一の光ファイバだけでなく、複数の異なる分
散値を持つ光ファイバの組合わせでもよい。また、第1
及び第2の波長帯多重光を増幅するデバイスは、ツリウ
ム添加光ファイバ増幅器34やエルビウム添加光ファイ
バ増幅器35に限られず、例えばその他の希土類添加光
増幅器や集中定数型ラマン増幅器、半導体光増幅器等で
あってもよい。また、第1の波長多重光と第2の波長多
重光との波長間隔、及び第1の波長多重光と第3波長多
重光との間隔は100nmに限定されるものではなく、
それより広くても狭くてもよい。もちろん、波長多重数
は各波長帯域で「16」に限定されるものではなく、ま
た波長間隔も100GHzに限定されるものではない。
【0049】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、バンド間ラマン散乱を引き起こす長波長側の第2の
波長多重光を光伝送路の他端から伝送させることにより
光伝送路の他端付近においてバンド間ラマン散乱を引き
起こさせているため、短波長側に設定された第1の波長
多重光が分布ラマン増幅時に受ける信号対雑音比が高く
保たれ、その結果として伝送後の符号誤り率を低く抑え
ることができるという効果がある。また、長波長側の第
2の波長多重光と短波長側の第1の波長多重光とを逆向
きに伝送させることにより、光強度が低くなる光伝送路
の一端付近でバンド間ラマン散乱により第2の波長多重
光が増幅されるため、光伝送路内における第2の波長多
重光の平均強度を低く抑えることができる。これによっ
て、光伝送路内における非線形効果による歪が抑えら
れ、伝送後の符号誤り率を低く抑えることができるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明において光伝送路1に対する波長多重
光の伝送方向及び励起光の伝播方向を示す図である。
【図2】 第1の光L1、第2の光L2、及び励起光の
波長を示す図である。
【図3】 光ファイバ1内を伝播する第1の光L1及び
第2の光L2の光強度の変化を示す図である。
【図4】 従来技術において光伝送路1に対する波長多
重光の伝送方向及び励起光の伝播方向を示す図である。
【図5】 従来技術において光ファイバ1内を伝播する
第1の光L1及び第2の光L2の光強度の変化を示す図
である。
【図6】 本発明の第1実施形態による波長多重光送受
信装置及び波長多重光通信システムの構成を示す図であ
る。
【図7】 本発明の第2実施形態による波長多重光通信
システムの構成及び本発明の第1実施形態による波長多
重光中継器の構成を示す図である。
【図8】 本発明の第3実施形態による波長多重光通信
システムの構成及び本発明の第2実施形態による波長多
重光送受信装置の構成を示す図である。
【図9】 本発明の第4実施形態による波長多重光通信
システムの構成及び本発明の第3実施形態による波長多
重光送受信装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
OF1,OF11,OF12 光ファイバ(光伝送
路) 10,40,60 波長多重光送受信装置(第1の波
長多重光送受信装置) 20,50,70 波長多重光送受信装置(第2の波
長多重光送受信装置) 30,30a,30b 波長多重光中継器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04B 10/24 H04B 9/00 V H04J 14/00 E 14/02

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光伝送路中を第1の波長多重光と第2の
    波長多重光とを互いに逆向きに伝送させて双方向に多重
    通信を行う波長多重光通信システムであって、 前記第1の波長多重光の波長帯域は、前記第2の波長多
    重光の波長帯域よりも短波長側の波長帯域に設定され、 前記第1の波長多重光の波長帯域よりも短波長の励起光
    を、前記第2の波長多重光と同じ向きに伝播させること
    を特徴とする波長多重光通信システム。
  2. 【請求項2】 前記励起光の波長と前記第1の波長多重
    光の波長帯域との間隔は、前記光伝送路のラマン散乱特
    性に応じて設定されることを特徴とする請求項1記載の
    波長多重光通信システム。
  3. 【請求項3】 前記第1の波長多重光及び前記第2の波
    長多重光を含む波長帯域は100nm以上であることを
    特徴とする請求項1又は請求項2記載の波長多重光通信
    システム。
  4. 【請求項4】 前記光伝送路の一端に設けられ、前記第
    1の波長多重光を前記光伝送路の一端から送信するとと
    もに、前記光伝送路を介して伝送されてくる前記第2の
    波長多重光を受信する第1の波長多重光送受信装置と、 前記光伝送路の他端に設けられ、前記第2の波長多重光
    及び前記励起光を前記光伝送路の他端からそれぞれ送信
    及び入力するとともに、前記光伝送路を介して伝送され
    てくる前記第1の波長多重光を受信する第2の波長多重
    光送受信装置とを具備することを特徴とする請求項1か
    ら請求項3の何れか一項に記載の波長多重光通信システ
    ム。
  5. 【請求項5】 前記第1の波長多重光及び前記第2の波
    長多重光をそれぞれ増幅するとともに、前記励起光とほ
    ぼ同一波長の励起光を前記光伝送路を伝播する前記励起
    光と同一方向に前記光伝送路へ出力する波長多重光中継
    器を前記光伝送路中に設けたことを特徴とする請求項4
    記載の波長多重光通信システム。
  6. 【請求項6】 前記光伝送路は、第1の光伝送路及び第
    2の光伝送路からなり、 前記第1の波長多重光送受信装置は、前記第1の波長多
    重光を前記第1の光伝送路の一端から送信するととも
    に、前記第1の光伝送路を介して伝送されてくる前記第
    2の波長多重光を受信し、且つ前記第2の波長多重光及
    び前記励起光を前記第2の光伝送路の一端からそれぞれ
    送信及び入力するとともに、前記第2の光伝送路を介し
    て伝送されてくる前記第1の波長多重光を受信し、 前記第2の波長多重光送受信装置は、前記第2の波長多
    重光及び前記励起光を前記第1の光伝送路の他端からそ
    れぞれ送信及び入力するとともに、前記第1の光伝送路
    を介して伝送されてくる前記第1の波長多重光を受信
    し、且つ前記第1の波長多重光を前記第2の光伝送路の
    他端から送信するとともに、前記第2の光伝送路を介し
    て伝送されてくる前記第2の波長多重光を受信すること
    を特徴とする請求項4又は請求項5記載の波長多重光通
    信システム。
  7. 【請求項7】 前記第1の波長多重光の波長帯域と前記
    第2の波長多重光の波長帯域との間に波長帯域が設定さ
    れた第3の波長多重光を、前記第2の波長多重光と同じ
    向きに伝送させることを特徴とする請求項1から請求項
    3の何れか一項に記載の波長多重光通信システム。
  8. 【請求項8】 前記第3の波長多重光の波長帯域の短波
    長側に、前記励起光の波長と前記第1の波長多重光の波
    長帯域との間隔と同程度の間隔をもって設定された励起
    光を前記第2の波長多重光と同じ向きに伝播させること
    を特徴とする請求項7記載の波長多重光通信システム。
  9. 【請求項9】 前記第2の波長多重光送受信装置は、更
    に前記第1の波長多重光の波長帯域と前記第2の波長多
    重光の波長帯域との間に波長帯域が設定された第3の波
    長多重光を前記光伝送路の他端から送信し、 前記第1の波長多重光送受信装置は、更に前記光伝送路
    を介して伝送されてくる前記第3の波長多重光を受信す
    ることを特徴とする請求項4又は請求項5記載の波長多
    重光通信システム。
  10. 【請求項10】 前記第1の波長多重光は、波長158
    0nmから1620nmの波長帯域に含まれ、 前記第2の波長多重光は、波長1480nmから152
    0nmの波長帯域に含まれることを特徴とする請求項1
    から請求項6の何れか一項に記載の波長多重光通信シス
    テム。
  11. 【請求項11】 前記第3の波長多重光は、波長153
    0nmから1560nmの波長帯域に含まれることを特
    徴とする請求項7から請求項9の何れか一項に記載の波
    長多重光通信システム。
  12. 【請求項12】 光伝送路を介して伝送されてくる第1
    の波長多重光を受信し、且つ前記第1の波長多重光の波
    長帯域よりも長波長側に波長帯域が設定された第2の波
    長多重光を前記光伝送路に送信するとともに前記第1の
    波長多重光の波長帯域よりも短波長の励起光を前記光伝
    送路に入力することを特徴とする波長多重光送受信装
    置。
  13. 【請求項13】 前記励起光の波長と前記第1の波長多
    重光の波長帯域との間隔は、前記光伝送路のラマン散乱
    特性に応じて設定されることを特徴とする請求項12記
    載の波長多重光送受信装置。
  14. 【請求項14】 前記第1の波長多重光及び前記第2の
    波長多重光を含む波長帯域は100nm以上であること
    を特徴とする請求項12又は請求項13記載の波長多重
    光送受信装置。
  15. 【請求項15】 伝送路中を互いに逆向きに伝送する第
    1の波長多重光及び当該第1の波長多重光の波長帯域よ
    りも長波長側に波長帯域が設定された第2の波長多重光
    をそれぞれ増幅するとともに、前記第1の波長多重光の
    波長帯域よりも短波長の励起光を前記第2の波長多重光
    の出力方向と同一方向に出力することを特徴とする波長
    多重光中継器。
  16. 【請求項16】 前記励起光の波長と前記第1の波長多
    重光の波長帯域との間隔は、前記光伝送路のラマン散乱
    特性に応じて設定されることを特徴とする請求項15記
    載の波長多重光中継器。
  17. 【請求項17】 前記第1の波長多重光及び前記第2の
    波長多重光を含む波長帯域は100nm以上であること
    を特徴とする請求項15又は請求項16記載の波長多重
    光中継器。
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