JP3596403B2 - 光波長分割多重送信装置及び光波長分割多重受信装置及び光中継装置及び光波長分割多重伝送システム - Google Patents

光波長分割多重送信装置及び光波長分割多重受信装置及び光中継装置及び光波長分割多重伝送システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光波長分割多重送信装置及び光波長分割多重受信装置及び光中継装置及び光波長分割多重伝送システムに係り、特に、互いに波長の異なる複数の光を複数の電気信号により変調し、これらを光波長フィルタ等の光受動部品により多重化して、光ファイバ伝送路に送出し、受信側では波長多重化された信号光を波長毎に分割し、それらを光電気変換してもとの複数の電気信号に復調する光波長分割多重技術における光波長分割多重送信装置及び光波長分割多重受信装置及び光中継装置及び光波長分割多重伝送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
光波長分割多重技術は、互いに波長の異なる複数の光を複数の電気信号により変調し、これらを光波長フィルタ等の光受動部品により波長多重化して、光ファイバ伝送路に送出し、受信側では波長多重化された信号光を波長毎に分離し、それらを光電気変換してもとの複数の電気信号に復調する技術であり、複数の信号の多重分離を光受動部品のみによって容易に行うことができ、伝送システムの大容量化に有効な技術である。
【0003】
図11は、従来の光波長分割多重伝送システムの構成を示す。
【0004】
同図示す光波長分割多重伝送システムは、波長の異なる複数の光を複数の電気信号に変調し、これらを波長多重化して送信する光送信装置10と、波長多重化された複数の信号光を波長毎に分割し、それらを光電気変換して複数の電気信号に復調する光受信装置20、光送信装置10と光受信装置20を結ぶ1本の光ファイバ伝送路30から構成される。
【0005】
光送信装置10は、波長λ0+ΔλGより短い波長の光源とこれらを変調する変調器11、変調器11で変調された信号光を合成する合波器12、集中増幅型光増幅器13、14、波長多重フィルタまたは、光カプラ15、及び受信機17に増幅された信号光を分波して出力する分波器16から構成される。
【0006】
光受信装置20は、波長分割フィルタまたは、光カプラ21、集中増幅型光増幅器RL22、集中増幅型増幅器SL23、増幅された信号光を分波する分波器24、λ0+λGより長い波長の光源を変調する変調器26から構成される。
【0007】
伝送路30は、平均零分散波長λ0の光ファイバの伝送路である。
【0008】
さらに、光増幅機能を有する光中継装置を光ファイバ伝送路の途中に配置して光ファイバ伝送路における損失を補償する光波長分割多重中継伝送システムが特性・コスト面で有効であり、広く開発されている。
【0009】
光波長分割多重伝送に使用する複数の信号光は、従来、エルビウム添加ファイバ増幅器(EDFA)の利得帯域である波長1530nm〜1565nmに配置されることが多かったが、近年の通信トラフィックの増大に対応し、波長帯域の拡大が図られている(例えば、S.Aisawaら、“Ultra−wide band, long distance WDM transmission demonstration ”、1998年光ファイバ国際会議、Postdeadline Paper 11)。波長1570〜1610nm周辺の増幅には利得シフトエルビウム添加ファイバ増幅器の、また、波長1450〜1520nm周辺の増幅にはツリウム添加ファイバ増幅器の開発が進んでいることから、石英系光ファイバの低損失波長領域( <0.3dB/km )である波長1450から1650nmの領域を利用した波長多重中継伝送システムを実現できる可能性がある。
【0010】
しかしながら、特に、分散シフトファイバ、または、ノンゼロ分散シフトファイバ上で、上記のように広帯域の光波長分割多重伝送システムを実現するには、ファイバの分散に関係して生じる種々の非線形効果の影響を最小にするように、システムを設計する必要がある。
【0011】
以下、分散シフトファイバ、または、ノンゼロ分散シフトファイバ上の広帯域波長多重伝送システムにおいて起こり得るファイバ非線形効果について詳述する。
【0012】
まず、伝送路ファイバの零分散波長が含まれる領域に配置された信号光は、「四光波混合」を引起し、これによって新たに発生した光が信号光に対する干渉雑音となる。これを抑圧する方法として、信号光の波長を不等間隔に配置し、四光波混合によって新たに発生する光の波長がどの信号光の波長にも一致しないようにする方法が提案されている(F.Forghieri ら、“Reduction of Four−Wave Mixing Crosstalk in WDM Systems Using Unequally Spaced Channels”、IEEE Photonics Technology Letters, 6, pp. 754−756, 1994)。
【0013】
また、伝送路に励起光を入力し、信号光に分布定数型ラマン増幅利得を与えることで光ファイバに対する信号光の入力パワーを低減し、四光波混合の発生効率を低減させる方法が提案されている(N.Takachioら、“32x10 Gbps distributed Raman amplification transmission with 50 GHz channel spacing in the zero dispersion wavelenth region over 640 km of 1.55−μm dispersion shifted fiber”、1999年光ファイバ国際会議、Postdeadline Paper 9) 。分布定数型ラマン増幅は、励起光波長に対して数nmから110nm 長波長の光に利得を与える。その利得は、励起光から100 〜110nm 長波長の領域で最大となり、それより短波長になる従い、徐々に減少する。
また、この四光波混合は、零分散波長が含まれる領域より短波長側に配置された信号光と、同領域より長波長側に配置された信号光との間でも生じる。これによる劣化は、J.Kaniらの論文“Bi−directional transmission ofr suppressing inter−wavelength−band nonlinear interactions in ultra−wide band WDM transmission systems”, IEEE Photonics Technology Letters, vol. 11,pp. 376−378, 1999. に詳述されている。このように、波長の離れた2領域の間で生じる四光波混合による劣化は、同2領域を双方向に伝送させることで抑圧できることが同論文に述べられている。
【0014】
また、上記のように広波長域を利用した光波長分割多重伝送システムにおいて、起こり得る別の非線形効果に、「誘導ラマン散乱」がある。誘導ラマン散乱は、波長の異なる2つの光が非線形媒質を伝搬した場合に短波長の光が励起光となって長波長の光を増幅させる現象であり、これによって短波長側の信号光が過剰に減衰し、伝送品質劣化となる。石英系光ファイバにおける誘導ラマン散乱の発生効率は、2つの光の波長間隔が大きくなると増大していき、100nm 程度で最大となることが知られている。
【0015】
これらの非線形効果による品質劣化を最小限とする設計法が、J.Kaniらの論文“Inter−wavelength−band nonlinear interactions and their suppression in multi−wavelength−band WDM transmission systems”, IEEE Journal of Lightwave Technology, vol. 17, November, 1999.に詳述されている。ここで述べられている方法の概念図を図12に示す。この方法によると、零分散波長が含まれる領域に配置される信号光は、その波長間隔が不等間隔となるように配置される。さらに、零分散波長が含まれる領域及び、これにより短波長側の領域に配置される信号光は、零分散波長が含まれる領域より長波長側の領域に配置される信号光と、伝送路ファイバを逆向きに伝播させる。つまり、双方向伝送を行う。この設計により、前述の非線形効果による劣化のうち特に四光波混合による劣化が最小化されることが同論文に詳述されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の図12に示されるシステムでは、零分散波長において波長が不等間隔となるように信号光を配置するために、同領域において高密度かつ大容量な伝送を行うことができないという問題がある。
【0017】
また、同方法において用いられる双方向伝送は、その運用に複雑性をきたす場合があるという問題がある。
【0018】
さらに、同方法においては、前述の非線形効果のうち、誘導ラマン散乱によって短波長信号光が受ける過剰損失がもたらす劣化は回避できないという問題がある。
【0019】
本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、分散シフトファイバ、または、ノンゼロ分散シフトファイバ上において、例えば、波長1450nm〜1650nmのような広い範囲にわたって信号光を配置する光波長分割多重伝送システムにおいて、4 光波混合、誘導ラマン散乱がもたらす品質劣化を最小限とするとともに、零分散波長領域においても高密度な波長多重を実現し、かつ、すべての信号光を光ファイバ伝送路の同一の方向へ伝播させることが可能となるような光波長分割多重送信装置及び光波長分割多重受信装置及び光中継装置及び光波長分割多重伝送システムを提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
図1は、本発明の原理構成図である。
【0021】
本発明(請求項1)は、波長の異なる複数の光を複数の電気信号により変調する変調手段110及び変調された信号光を波長多重化して送信する手段を有する光波長分割多重送信装置100であって、
光ファイバ伝送路300に励起光を入力することで該伝送路300を光増幅媒体とし、光ファイバ伝送路300の平均零分散波長が含まれる領域に配置された光信号の場合、少なくとも該信号光のファイバ伝送路へのパワーを零分散波長近辺以外の信号光のファイバ伝送路へのパワーに対して低く設定し、また、平均零分散波長が含まれる領域よりも短波長側に配置された信号光の場合、該信号光のファイバ伝送路へのパワーを平均零分散波長が含まれる領域よりも長波長側の信号光のファイバ伝送路へのパワーに対して低く設定し、複数の信号光の増幅に適用される分布定数型光増幅手段と、
光ファイバ伝送路300の平均零分散波長近辺以外の、長波長側に配置された信号光の増幅に適用される集中定数型光増幅手段とを有する光増幅手段130を有する。
【0022】
本発明(請求項2)は、光増幅手段130を用いて、少なくとも零分散波長近辺に配置された信号光の伝送路入力パワーを、−2dBm 以下に設定する。
【0023】
本発明(請求項3)は、波長多重された複数の信号光を波長毎に分離する分離手段230と、分離された信号光を光電気変換して複数の電気信号に復調する復調手段260とを有する光波長分割多重受信装置200であって、
光ファイバ伝送路300の平均零分散波長が含まれる領域に配置された信号光の場合、少なくとも該信号光のファイバ伝送路へのパワーを零分散波長近辺以外の信号光のファイバ伝送路へのパワーに対して低く設定し、また、平均零分散波長が含まれる領域よりも短波長側に配置された信号光の場合、該信号光のファイバ伝送路へのパワーを平均零分散波長が含まれる領域よりも長波長側の信号光のファイバ伝送路へのパワーに対して低く設定し、複数の信号光の増幅に適用される分布定数型光増幅手段と、
光ファイバ伝送路300の平均零分散波長近辺以外の、長波長側に配置された信号光の増幅に適用される集中定数型光増幅手段とを有する光増幅手段240を有する。
【0024】
本発明(請求項4)は、光増幅手段240を用いて、少なくとも零分散波長近辺に配置された信号光の伝送路入力パワーを、−2dBm 以下に設定する。
【0025】
本発明(請求項5)は、光ファイバ伝送路の途中に配置され、該光ファイバ伝送路における損失を補償するための光中継装置であって、
光ファイバ伝送路に励起光を入力することで伝送路を光増幅媒体とし、光ファイバ伝送路の平均零分散波長が含まれる領域に配置された信号光の場合、少なくとも該信号光のファイバ伝送路へのパワーを零分散波長近辺以外の信号光のファイバ伝送路へのパワーに対して低く設定し、また、平均零分散波長が含まれる領域よりも短波長側に配置された信号光の場合、該信号光のファイバ伝送路へのパワーを平均零分散波長が含まれる領域よりも長波長側の信号光のファイバ伝送路へのパワーに対して低く設定し、複数の信号光の増幅に適用される分布定数型光増幅手段と、
光ファイバ伝送路の平均零分散波長近辺の、長波長側に配置された信号光の増幅に適用される集中定数型光増幅手段とを有する。
【0026】
本発明(請求項6)は、波長の異なる複数の光を複数の電気信号により変調する手段及び変調された信号光を波長多重化して送信する手段を有する光波長分割多重送信装置と、波長多重化された複数の信号光を波長毎に分離する分離手段と、分離された信号光を光電気変換して複数の電気信号に復調する復調手段と、を有する光波長分割多重受信装置から構成される光波長分割多重伝送システムであって、
光ファイバ伝送路の平均零分散波長が含まれる領域に配置された信号光の場合、少なくとも該信号光のファイバ伝送路へのパワーを零分散波長近辺以外の信号光以外の信号光のファイバ伝送路へのパワーに対して低く設定し、また、平均零分散波長が含まれる領域よりも短波長側に配置された信号光の場合、該信号光のファイバ伝送路へのパワーを平均零分散波長が含まれる領域よりも長波長側の信号光のファイバ伝送路へのパワーに対して低く設定し、複数の信号光の増幅に適用される第1の分布定数型光増幅手段と、
光ファイバ伝送路の平均零分散波長近辺以外の、長波長側に配置された信号光の増幅に適用される第1の集中定数型光増幅手段とを有し、光ファイバ伝送路の損失を補償する光増幅手段を、
光波長分割多重送信装置、光波長分割多重受信装置の両方または、いずれか一方に備える。
【0027】
本発明(請求項7)は、伝送路に励起光を入力することで伝送路を光増幅媒体とし、光ファイバ伝送路の平均零分散波長近辺に配置された信号光を含む、短波長側に配置された複数の信号光の増幅に適用される第2の分布定数型光増幅手段と、
光ファイバ伝送路の平均零分散波長近辺の、長波長側に配置された信号光の増幅に適用される第2の集中定数型光増幅手段と、
を有する光中継装置を更に有する。
【0028】
本発明(請求項8)は、第1、第2の集中定数型光増幅手段を用いて、少なくとも零分散波長近辺に配置された信号光の伝送路入力パワーを−2dBm 以下に設定する。
【0029】
上記により、本発明は、分散シフトファイバ、または、ノンゼロ分散シフトファイバ上において、例えば、波長1450nm〜1650nmのような広い範囲にわたって信号光を配置する光波長分割多重伝送システムにおいて、4 光波混合、誘導ラマン散乱がもたらす品質劣化を最小限とするとともに、零分散波長領域においても高密度な波長多重を実現すること、また、これらを、すべての信号光を光ファイバ伝送路の同一の方向へ伝播させるという条件のもとに実現することができる。
【0030】
これは、零分散波長が含まれる領域に配置された信号光が生じる四光波混合は、分布増幅を適用して、少なくとも零分散波長近辺の信号光のファイバ伝送路への入力パワーを低減することで、その発生効率を大幅に減ぜられる。
【0031】
零分散波長が含まれる領域よりも、短波長側に配置された信号光と、零分散波長が含まれる領域よりも長波長側に配置された信号光の間で生じる四光波混合は、分布増幅を適用して同信号光のうち短波長側の信号光のファイバ伝送路への入力パワーを低減することで、その発生効率を大幅に減ぜられる。
【0032】
誘導ラマン散乱を通じて短波長の信号光が長波長の信号光から受ける過剰損失による伝送品質劣化は、分布定数型増幅で適用される信号光の短波長側に分布定数型光増幅の励起光を入れることにより、その過剰損失が分布ラマン増幅によって補償させるため、減ぜられる。
【0033】
【発明の実施の形態】
図2は、本発明の信号光波長と適用される光増幅方式の関係を示す。
【0034】
同図に示すように、光ファイバの平均零分散波長近辺及びそれより短波長側に配置された複数の信号光の増幅にラマン増幅による分布定数型光増幅を適用し、光ファイバの平均零分散波長近辺より長波長側に配置された信号光の増幅に集中定数型光増幅幅を適用し、少なくとも平均零分散波長近辺の複数の信号光の各々の伝送路入力パワーは、長波長側に配置された複数の信号光の各々の伝送路入力パワーよも低く設定する。
【0035】
これを実現するために、波長多重システムにおける、光送信装置、光受信装置、光中継装置の一部または全部において、伝送路に励起光を入力することで伝送路を光増幅媒体とした分布定数型光増幅を行う機能と、同光増幅装置の内部に光増幅媒体を含み、これによって集中定数型光増幅を行う機能を兼ね備えた光増幅機能を備える。
【0036】
ここで、平均零分散波長近辺及びそれより短波長側に配置された信号光の分布定数型増幅利得を補うために、同光送信装置、光受信装置、光中継装置の一部または、全部において集中定数型増幅を配置してもよい。
【0037】
また、ここで述べた「平均零分散波長近辺」とは、図2におけるλ0±ΔλGの領域を示すものとする。
【0038】
有限のΔλGを設ける理由の一つは、伝送路ファイバの零分散波長の製造上のばらつきを考慮するものとである。許容される零分散波長の製造ばらつきは、標準化されている値で±25nmである(ITU−T G653)。中心波長を狙ってファイバを作製するため、実際のばらつきはこれより少ない場合もある。このばらつきを考慮してΔλG を設定する。
【0039】
有限のΔλGを設ける理由のもう一つは、四光波混合の発生効率に関するものである。四光波混合による信号劣化が起こり得る領域は、零分散波長λ0±ΔλG(FWM) であり、ΔλG(FWM)は有限であることが、例えば、特開平7−107069「光波長多重伝送方式及び光分散補償方式」に述べられている。同文献に、チャネル数16、チャネル間隔150GHz、チャネル当たりの伝送路入力パワー3dBm、伝送路長90kmの場合の数値列として、ΔλG(FWM)を10nm以上とする必要性が述べられている。
【0040】
上記のような理由から、図2に示したΔλG は、凡そ10〜35nm程度とするのがよい。当該伝送路ファイバとして平均零分散波長およそ1550nmである分散シフトファイバを用い、ΔλG=20nmとした場合、当該分布定数型光増幅は、波長1470nm以下の励起光を用いて、波長1570nm以下に配置された信号光の増幅に適用され、当該集中定数型光増幅は、波長およそ1570nm以上に配置された信号光の増幅に適用される。
【0041】
ここで、当該集中定数型光増幅として、波長およそ1570nmから1620nmの範囲に配置された信号光の増幅には、エルビウム添加光ファイバ増幅器を、波長1620nm以上1650nm以下の信号光の増幅には、集中定数型ラマンファイバ増幅器を用いてもよい。
【0042】
また、波長及び1450nmから1520nmの範囲に配置された信号光の分布定数型増幅利得は、ツリウム添加光ファイバ増幅器による集中型増幅によって補ってもよい。
さらに、およそ1450nmから1520nmの範囲に配置された信号光のうち、短波長側のものほど小さくなる分布ラマン増幅利得を、ツリウム添加光ファイバ増幅器による集中型増幅によって補ってもよい。
【0043】
【実施例】
以下、図面ともに本発明の実施例を説明する。
【0044】
[第1の実施例]
本実施例では、前述の図2に示すように、零分散波長近辺(波長λ0±ΔλG )を含む短波長側に配置された信号光に分布定数型光増幅を適用し、それ以外の長波長側に配置された信号光に集中定数型光増幅を適用し、また、図2に示すように、少なくとも零分散波長近辺に配置された信号光の伝送路パワーは、長波長側に配置された信号光の伝送路入力パワーよりも低く設定されるものである。
【0045】
図3は、本発明の第1の実施例の光波長多重伝送システムの構成を示す。
【0046】
同図に示すシステムは、波長の異なる複数の光を複数の電気信号により変調しこれらを波長多重化して送信する光送信装置100と、波長多重化された複数の信号光を波長毎に分離し、それらを光電気変換して複数の電気信号に復調する光受信装置200、及び、光送信装置100と光受信装置200を結ぶ1本の光ファイバ伝送路300からなる。
【0047】
光ファイバ伝送路300の平均零分散波長をλ0として、光送信装置100は、波長λ0+ΔλG 以上の複数の光源101と、これらを変調する変調器110、変調された信号光を合波する合波器120、これらを増幅する集中型光増幅器SL130、波長λ0+ΔλG 以下の複数の光源102と、これらを変調する変調器140、変調された信号光を合波する合波器150、波長λ0+ΔλG 以上の信号光と波長λ0+ΔλG 以下の信号光を多重する波長多重フィルタまたは光カプラ161、分布定数型増幅のための励起光源170、この励起光を伝送路へ送出するための波長多重フィルタまたは、光カプラ162及び集中増幅型光増幅器SS180から構成される。
【0048】
当該光送信装置100内において、波長λ0+ΔλG 以上の光源は、変調器110によって変調され、合波器120によって合成された後に、集中型光増幅器SL130によって増幅され、伝送路300に送出される。
【0049】
波長λ0+ΔλG 以下の光源は、変調器140によって変調され、合波器150によって合波された後に、伝送路300に送出される。波長λ0+ΔλG 以下の信号光は、例えば、合波器150の後で当該光送信装置100の内部で受けた損失を補償するため、及び分布定数型増幅利得を補うために、集中型光増幅器SS180によって増幅されてもよい。
【0050】
励起光源170は、波長λ0+ΔλG 以下の信号光にラマン増幅を与えるために、波長λ0+ΔλG から100nm 程度、または、それ以上短い波長を持つものであり、この励起光源は、複数の波長の異なる励起光源が合成されたものであってもよい。
【0051】
また、光受信装置200は、分布定数型増幅のための励起光源220、及び、この励起光源を伝送路300へ送出するための波長多重フィルタ210、波長λ0+ΔλG 以上の信号光とλ0+ΔλG 以下の信号光を多重する波長多重フィルタまたは、光カプラ230、波長λ0+ΔλG 以上の信号光を増幅する集中型光増幅器RL240、集中増幅型光増幅器RS250,これらを分波する分波器260、270これらを受信する受信機280,290から構成されている。
【0052】
当該受信装置200内において、波長λ0+ΔλGより長い信号光は、集中型光増幅器RL240によって増幅された後に分波器260で波長毎に分波され、受信機280で受信される。
【0053】
波長λ0+ΔλG 以下の信号光は、分波器270で波長毎に分岐され、受信機290で受信される。波長λ0+ΔλG 以下の信号光は、例えば、分波器270の後で、当該光受信装置200の内部で受ける損失を補償するため、及び、分布定数型増幅利得を補うために、集中型光増幅器RS250によって増幅されてもよい。
【0054】
図4は、本発明の第1の実施例の各増幅利得の例を示す。
【0055】
分布定数型ラマン増幅利得の利得波長特性は、一般には、図4(c)に示したように、短波長側にいくほど減少するが、波長の異なる複数の励起光源を用いることで、同図(a)に示したように、比較的平坦な特性を得ることもできる。
【0056】
前述したように、波長λ0+ΔλG 以下の短波長側に配置された信号光は、同図(a)に示したように、分布定数型増幅利得によってすべての損失を補償されてもよいし、同図(b)または、同図(c)に示したように、集中定数型増幅器SS180,RS250によって分布定数型増幅利得を補ってもよい。
【0057】
また、集中型光増幅器SS180,RS250の利得波長特性は、図4(b)に示したように、ほぼ平坦な分布定数型ラマン増幅利得を補償する形で、ほぼ平坦であってもよいし、同図(c)に示したように、短波長側にゆくほど減少する分布定数型ラマン増幅利得を補償する形で、短波長側にゆくほど高利得な特性であってもよい。
【0058】
図5は、本発明の第1の実施例の短波長側ほど小さくなる分布ラマン増幅利得を補うための各信号波長における入力パワーを示す。各増幅器の利得の割合を図4(c)のようにした場合、各信号波長の伝送路入力パワーは、図5のように、少なくとも平均零分散波長以下の領域において短波長側にゆくほど大きく設定することになる。
【0059】
上記において説明した構成により、伝送路300の零分散波長範囲を含む広い範囲にわたって信号光を配置する光波長分割多重伝送システムにおいて、零分散波長領域においても高密度な波長多重を実現すること、また、これらをすべての信号光を光ファイバ伝送路の同一の方向へ伝播させるという条件のもとに四光波混合、誘導ラマン散乱がもたらす品質劣化を最小限とすることができる。この理由は前述の通りである。
【0060】
ΔλG は、前述した理由により10〜35nmであり、例えば、20nmである。
[第2の実施例]
本実施例では、光ファイバ伝送路における損失を補償するための光中継装置を用いた波長多重多中継伝送システムについて説明する。
【0061】
図6は、本発明の第2の実施例の波長多重多中継伝送システムの構成を示す。本実施例において、信号光波長と適用される光増幅方式の関係は、前述の第1の実施例と同じであり、図2または、図5に示す概念図のとおりである。
【0062】
図6に示すシステムにおける光送信装置100、光受信装置200は、例えば、前述の第1の実施例と同様の構成である。中継装置400は、中継装置400の前段の伝送路300における分布定数型増幅のための励起光源401、この励起光を伝送路300に送出するための波長多重フィルタ、光サーキュレータまたは、光カプラ410、波長λ0+ΔλG より長い信号光と波長λ0+ΔλG 以下の信号光を分離する波長分離フィルタまたは、光カプラ420、波長λ0+ΔλG より長い信号光を増幅する集中型光増幅器L430、波長λ0+ΔλG より長い信号光と波長λ0+ΔλG 以下の信号光を合波する波長多重フィルタまたは、光カプラ440、中継装置400の後段側の伝送路300における分布定数型増幅のための励起光源402、この励起光を伝送路300に送出するための波長多重フィルタまたは、光カプラ450から構成される。
【0063】
当該中継装置400において、波長λ0+ΔλG より長い信号光は、波長分離フィルタまたは、光カプラ420によって分離され、集中型光増幅器L430によって増幅された後に合波器で再び他の波長の光と合波され、次の光ファイバ伝送路300に送出される。
【0064】
波長λ0+ΔλG 以下の信号光は、波長分離フィルタまたは、光カプラによって分離された後に、波長多重フィルタまたは、光カプラで再び他の波長の光と合波され、次に光ファイバ伝送路300に送出される。ここで、λ0+ΔλG 以下の信号光は、例えば、波長分離フィルタまたは、光カプラ420の後で、当該光中継装置400の内部で受ける損失を補償するため、及び、分布定数型増幅利得を補うために、集中型光増幅器S460によって増幅されてもよい。
【0065】
各光増幅利得の割合は、第1の実施例と同様に、例えば、図4に示すようになる。
【0066】
図6に示す構成により、伝送路の零分散波長範囲を含む広い範囲にわたって、信号光を配置する光波長多重多中継伝送システムにおいて、四光波混合、誘導ラマン散乱がもたらす品質劣化を最小限にすると共に、零分散波長領域においても、高密度な波長多重を実現すること、また、これらをすべての信号光を光ファイバ伝送路の同一の方向へ伝播させるという条件のもとに実現することができる。
[第3の実施例]
本実施例では、光波長多重伝送システムにおいて、光ファイバ伝送路として、平均零分散波長がおよそ1550nmである分散シフトファイバを用いている例を説明する。本実施例では、第1及び第2の実施例で示した光波長多重伝送システムにおいて、光ファイバ伝送路として、平均例分散波長がおよそ1550nmである分散シフトファイバを用いている。
図7は、本発明の第3の実施例の信号光波長と適用される光増幅方式の関係を示す。同図に示すように、およそ1570nm以下の波長領域に配置された信号光の増幅には、分布定数型光増幅が適用され、およそ1570nm以上の波長領域に配置された信号光の増幅には、集中定数型光増幅が適用される。波長1570nm以下の信号光をラマン増幅を用いて分布定数型増幅するために、1470nm以下の波長領域に励起光を配置する。励起光源は、複数の波長の異なる励起光源が合成されたものであってもよい。
【0067】
本実施例において、信号光は例えば、波長1470nmから1650nmの領域に配置される。
【0068】
図8は、本発明の第3の実施例の光波長多重伝送システムの構成を示す。
【0069】
同図に示すように、光送信装置100において、波長1570nm以上の複数の光源は、変調器121によって変調され、合波器131によって合波された後に、集中型光増幅器L113によって増幅され、伝送路300に送出される。
【0070】
波長1570nm以下の光源のうち、例えば、波長1520nm以上の光源は、変調器121によって変調され、合波器131によって合波された後に、伝送路300に送出される。波長1520nm以上1570nm以下の信号光は、例えば、合波器131の後で、当該光送信装置100の内部で受けた損失を補償するため、及び、分布定数型増幅利得を補うために、集中型光増幅器M111によって増幅されてもよい。
【0071】
波長1570nm以下の光源のうち、例えば、波長1520nm以下の光源は、変調器によって変調され、合波器によって合波された後に、伝送路300に送出される。波長1520nm以下の信号光は、例えば、合波器131の後で、当該光送信装置100の内部で受けた損失を補償するため、および、分布定数型増幅利得を補うために、集中型光増幅器S112によって増幅されてもよい。
【0072】
集中型光増幅器S112の利得波長特性は、短波長側にゆくほど減少する分布定数型ラマン増幅利得を補償する形で、短波長側にゆくほど高利得な特性であってもよい。
【0073】
また、同じく、図8に示したように、光中継装置400において、波長1570nm以上の複数の信号光は、波長分離フィルタまたは、光カプラによって分離された後に、集中型光増幅器L473によって増幅され、波長合波フィルタまたは、光カプラによって他の信号光と再び合波された後、次の伝送路300に送出される。
【0074】
波長1570nm以下の複数の信号光のうち、例えば、波長1520nm以下の複数の信号光は、図8に示すように、波長分離フィルタまたは、光カプラによって分離され、波長合波フィルタまたは、光カプラによって他の信号光と再び合波された後、次の伝送路300に送出される。ここで、同信号光は、当該光受信装置200の内部で受けた損失を補償するため、及び、分布定数型増幅利得を補うために、例えば、分波器の前で集中型光増幅器S472によって増幅されてもよい。
【0075】
波長1570nm以下の複数の信号光のうち、例えば、波長1520nm以上の複数の信号光は、図8に示すように、波長分離フィルタまたは、光カプラによって分離された後に、波長合波フィルタまたは、光カプラによって他の信号光と再び合波された後、次に伝送路300に送出される。ここで、同信号光は、当該光受信装置200の内部で受けた損失を補償するため、及び、分布定数型増幅利得を補うために、例えば、分波器の前で集中型光増幅器M471によって増幅されてもよい。
さらに、光受信装置200においては、波長1570nm以上の複数の信号光は、波長分離フィルタまたは、光カプラによって分離され、集中型光増幅器L243によって増幅され、分波器263によって波長毎に分波された後に、受信機283によって受信される。
【0076】
波長1570nm以下の複数の信号光のうち、例えば、波長1520nm以下の複数の信号光は、図8に示すように、波長分離フィルタまたは、光カプラによって分離され、分波器262によって波長毎に分波された後に、受信機282によって受信される。ここで、当該信号光は、当該光受信装置200の内部で受けた損失を補償するため、及び、分布定数型増幅利得を補うために、例えば、分波器262の前段で集中型光増幅器S242によって増幅されてもよい。
【0077】
波長1570nm以下の複数の信号光のうち、例えば、波長1520nm以上の複数の信号光は、図8に示すように、波長分離フィルタまたは、光カプラによって分離された後に、分波器262によって波長毎に分波された後に、受信機282によって受信される。ここで、同信号光は、当該光受信装置200の内部で受けた損失を補償するため、及び、分布定数型増幅利得を補うために、例えば、分波器261の前段で集中型光増幅器M241によって増幅されてもよい。
【0078】
集中型光増幅器S242は、例えば、およそ1450nm〜1520nmの波長領域に利得を与えるツリウム添加光増幅器であってもよく、また、励起光波長の選択により任意の波長領域に利得を与えることができる集中定数型ラマン増幅器であってもよく、また、これらの組み合わせであってもよい。
集中型光増幅器M241は、例えば、およそ1530nm〜1570nmの波長領域に利得を与えるエルビウム添加光増幅器であってもよく、また、励起光波長の選択により任意の波長領域に利得を与えることができる集中定数型ラマン増幅器であってもよく、また、これらの組み合わせであってもよい。
集中型光増幅器L243は、例えば、およそ1570nm〜1610nmの波長領域に利得を与える利得シフト型のエルビウム添加光増幅器であってもよく、また、励起光波長の選択により任意の波長領域に利得を与えることができる集中定数型ラマン増幅器であってもよく、また、これらの組み合わせであってもよい。
【0079】
図9は、本発明の第3の実施例における各増幅利得の例を示す。
【0080】
波長1570nm以上に配置された信号光に対しては、100%集中定数型光増幅を適用する。波長1570nm以上に配置された信号光のうち、例えば、1570nm〜16190nm に配置された信号光には、エルビウム添加光増幅器を適用し、1610〜1650nmに配置された信号光には、集中定数型ラマン増幅器を適用する。
波長1570nm以下に配置された信号光に対しては、分布定数型ラマン光増幅を適用する。このうち、より短波長側の信号光に対しては、短波長になるほど減少する分布定数型ラマン利得を補うために、短波長ほど大きな集中定数型増幅利得を与える。例えば、波長1470nm〜1520nmに配置された信号光に、ツリウム添加光増幅器を用いて、短波長側ほど大きな集中定数型増幅利得を与える。
上記により、分散システムファイバを用いて、広い波長範囲にわたって信号光を配置する光波長多重伝送システム及び同多中継伝送システムにおいて、四光波混合、誘導ラマン散乱がもたらす品質劣化を最小限にすると共に、零分散波長領域においても高密度な波長多重を実現すること、また、これらをすべての信号光を光ファイバ伝送路の同一の方向へ伝播させるという条件のもとに実現することができる。
【0081】
図10は、本発明の零分散波長帯と非零分散波長帯におけるチャネル当たりの信号入力パワーと感度劣化の関係を示す。
【0082】
同図は、200GHz間隔8チャネルの波長多重信号光が40kmの分散シフトファイバを伝搬した場合の、チャネル当たりのファイバ入力パワーに対する信号受信感度劣化(実験値)を示したものである。
【0083】
用いた分散シフトファイバの零分散波長は約1552nmであり、波長1552nmを中心とした零分散波長帯に配置した信号光に対する結果を黒丸で示し、波長1585nmを中心とした非零分散波長帯に配置した信号光に対する結果を三角で示す。
【0084】
同図からわかるように、零分散波長帯に配置した信号光に対して入力パワーを大きくすると、四光波混合の発生により激しい劣化が生じる(この場合、劣化の要因が四光波混合であることは、M.Jinno らの文献“First demonstration of 1580nm wavelength band WDM transmission”, Electron. Lett., vol.33,pp. 882−883に詳述されている)。
【0085】
同図より、本発明において零分散波長近辺に配置された信号光のファイバ入力パワーは、例えば、−2dBm 以下に設定すると効果的であることがわかる(なお、低ければ低いほどよく、−4dBm 以下、−6dBm 以下、−8dBm 以下でもよい)。
【0086】
なお、本発明は、上記の実施例に限定されることなく、特許請求の範囲内において、種々変更・応用が可能である。
【0087】
【発明の効果】
上述のように、本発明によれば、分散シフトファイバ、または、ノンゼロ分散シフトファイバ上において、例えば、1450nm〜1650nmのような広い範囲にわたって信号光を配置する光波長分割多重伝送システムにおいて、四光波混合、誘導ラマン散乱がもたらす品質劣化を最小限とすると共に、零分散波長領域においても高密度な波長多重を実現し、かつ、すべての信号光を光ファイバ伝送路の同一の方向へ伝播させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明の信号光波長と適用される光増幅方式の関係を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施例の光波長多重伝送システムの構成図である。
【図4】本発明の第1の実施例の各増幅利得の零である。
【図5】本発明の第1の実施例の短波長側ほど小さくなる分布ラマン増幅利得を補うための各信号波長における入力パワーを示す図である。
【図6】本発明の第2の実施例の波長多重多中継伝送システムの構成図である。
【図7】本発明の第3の実施例の信号光波長と適用される光増幅方式の関係を示す図である。
【図8】本発明の第3の実施例の光波長多重伝送システムの構成図である。
【図9】本発明の第3の実施例の各増幅利得の例である。
【図10】本発明の零分散波長帯と非零分散波長帯におけるチャネル当たりの信号入力パワーと感度劣化の関係を示す図である。
【図11】従来の零分散波長領域を含む超広帯域光波長多重伝送システムの概念図である。
【図12】従来の光波長分割多重伝送システムの構成図である。
【符号の説明】
100 光送信装置
101 λ0+ΔλG より長い波長の光源
102 λ0+ΔλG より以下の波長の光源
110 変調手段、変調器
111 光増幅器M
112 光増幅器S
113 光増幅器L
120 合波器
121 変調器
130 光増幅手段、集中増幅型光増幅器SL
131 合波器
140 変調器
150 合波器
161 波長多重フィルタまたは、光カプラ
162 波長多重フィルタまたは、光カプラ
170 λ0+ΔλG より短波長領域に配置された信号光を分布定数型増幅するための励起光源
171 分布定数型光増幅用励起光源
180 集中増幅型光増幅器SS
200 光受信装置
210 サーキュレータまたは、波長多重フィルタ
220 分離手段、λ0+ΔλG より短波長領域に配置された信号光を分布定数型増幅するための励起光源
221 分布定数型光増幅用励起光源
230 波長分離フィルタまたは、光カプラ
240 光増幅手段、集中増幅型光増幅器RL
241 光増幅器M
242 光増幅器S
243 光増幅器L
250 復調手段、集中増幅型光増幅器RS
260,270 分波器
261,262,263 分波器
280,290 受信機
281,282,283 受信機
300 平均零分散波長λ0の光ファイバ伝送路
400 光中継装置
401 励起光源
402 分布定数型光増幅用励起光源
403 分布定数型光増幅用励起光源
410 サーキュレータまたは、波長多重フィルタ
420 波長分離フィルタ
430 集中増幅型光増幅器L
440 波長多重フィルタまたは、光カプラ
450 サーキュレータまたは、波長多重フィルタ
460 集中増幅型光増幅器S
471 光増幅器M
472 光増幅器S
473 光増幅器L

Claims (8)

  1. 波長の異なる複数の光を複数の電気信号により変調する手段及び変調された信号光を波長多重化して送信する手段を有する光波長分割多重送信装置であって、
    光ファイバ伝送路に励起光を入力することで伝送路を光増幅媒体とし、光ファイバ伝送路の平均零分散波長が含まれる領域に配置された光信号の場合、少なくとも該信号光のファイバ伝送路へのパワーを零分散波長近辺以外の信号光のファイバ伝送路へのパワーに対して低く設定し、また、平均零分散波長が含まれる領域よりも短波長側に配置された信号光の場合、該信号光のファイバ伝送路へのパワーを平均零分散波長が含まれる領域よりも長波長側の信号光のファイバ伝送路へのパワーに対して低く設定し、複数の信号光の増幅に適用される分布定数型光増幅手段と、
    前記光ファイバ伝送路の平均零分散波長近辺以外の、長波長側に配置された信号光の増幅に適用される集中定数型光増幅手段とを有する光増幅手段を有することを特徴とする光波長分割多重送信装置。
  2. 前記光増幅手段を用いて、少なくとも零分散波長近辺に配置された信号光の伝送路入力パワーを−2dBm以下に設定する請求項1記載の光波長分割多重送信装置。
  3. 波長多重された複数の信号光を波長毎に分離する分離手段と、分離された信号光を光電気変換して複数の電気信号に復調する復調手段とを有する光波長分割多重受信装置であって、
    光ファイバ伝送路の平均零分散波長が含まれる領域に配置された信号光の場合、少なくとも該信号光のファイバ伝送路へのパワーを零分散波長近辺以外の信号光のファイバ伝送路へのパワーに対して低く設定し、また、平均零分散波長が含まれる領域よりも短波長側に配置された信号光の場合、該信号光のファイバ伝送路へのパワーを平均零分散波長が含まれる領域よりも長波長側の信号光のファイバ伝送路へのパワーに対して低く設定し、複数の信号光の増幅に適用される分布定数型光増幅手段と、
    前記光ファイバ伝送路の平均零分散波長近辺以外の、長波長側に配置された信号光の増幅に適用される集中定数型光増幅手段とを有する光増幅手段を有することを特徴とする光波長分割多重受信装置。
  4. 前記光増幅手段を用いて、少なくとも零分散波長近辺に配置された信号光の伝送路入力パワーを−2dBm以下に設定する請求項3記載の光波長分割多重受信装置。
  5. 光ファイバ伝送路の途中に配置され、該光ファイバ伝送路における損失を補償するための光中継装置であって、
    光ファイバ伝送路に励起光を入力することで伝送路を光増幅媒体とし、光ファイバ伝送路の平均零分散波長が含まれる領域に配置された信号光の場合、少なくとも該信号光のファイバ伝送路へのパワーを零分散波長近辺以外の信号光のファイバ伝送路へのパワーに対して低く設定し、また、平均零分散波長が含まれる領域よりも短波長側に配置された信号光の場合、該信号光のファイバ伝送路へのパワーを平均零分散波長が含まれる領域よりも長波長側の信号光のファイバ伝送路へのパワーに対して低く設定し、複数の信号光の増幅に適用される分布定数型光増幅手段と、
    前記光ファイバ伝送路の平均零分散波長近辺の、長波長側に配置された信号光の増幅に適用される集中定数型光増幅手段とを有することを特徴とする光中継装置。
  6. 波長の異なる複数の光を複数の電気信号により変調する手段及び変調された信号光を波長多重化して送信する手段を有する光波長分割多重送信装置と、波長多重化された複数の信号光を波長毎に分離する分離手段と、分離された信号光を光電気変換して複数の電気信号に復調する復調手段と、を有する光波長分割多重受信装置から構成される光波長分割多重伝送システムであって、
    光ファイバ伝送路の平均零分散波長が含まれる領域に配置された信号光の場合、少なくとも該信号光のファイバ伝送路へのパワーを零分散波長近辺以外の信号光以外の信号光のファイバ伝送路へのパワーに対して低く設定し、また、平均零分散波長が含まれる領域よりも短波長側に配置された信号光の場合、該信号光のファイバ伝送路へのパワーを平均零分散波長が含まれる領域よりも長波長側の信号光のファイバ伝送路へのパワーに対して低く設定し、複数の信号光の増幅に適用される第1の分布定数型光増幅手段と、
    光ファイバ伝送路の平均零分散波長近辺以外の、長波長側に配置された信号光の増幅に適用される第1の集中定数型光増幅手段とを有し、光ファイバ伝送路の損失を補償する光増幅手段を、
    前記光波長分割多重送信装置、前記光波長分割多重受信装置の両方または、いずれか一方に備えることを特徴とする光波長分割多重伝送システム。
  7. 光ファイバ伝送路に励起光を入力することで伝送路を光増幅媒体とし、該光ファイバ伝送路の平均零分散波長近辺に配置された信号光を含む、短波長側に配置された複数の信号光の増幅に適用される第2の分布定数型光増幅手段と、
    前記光ファイバ伝送路の平均零分散波長近辺の、長波長側に配置された信号光の増幅に適用される第2の集中定数型光増幅手段とを有する光中継装置を更に有する請求項6記載の光波長分割多重伝送システム。
  8. 前記第1の集中定数型光増幅手段と前記第2の集中定数型光増幅手段を用いて、少なくとも零分散波長近辺に配置された信号光の伝送路入力パワーを、−2dBmに設定する請求項6または、7記載の光波長分割多重伝送システム。
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