JP2002009707A - 光伝送システムおよび光伝送方法 - Google Patents

光伝送システムおよび光伝送方法

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JP2002009707A JP2000186752A JP2000186752A JP2002009707A JP 2002009707 A JP2002009707 A JP 2002009707A JP 2000186752 A JP2000186752 A JP 2000186752A JP 2000186752 A JP2000186752 A JP 2000186752A JP 2002009707 A JP2002009707 A JP 2002009707A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用可能な波長帯域が広く且つ双方向に長距
離光伝送が可能な光伝送システムおよび光伝送方法を提
供する。 【解決手段】 第1波長帯域(例えば波長1.55μm
帯)に含まれる波長λ11〜λ1Mの各信号光は、光伝送路
91〜93の第1方向に伝送され、集中光増幅器60お
よび中継器81,82に含まれる集中光増幅器(例えば
Er元素添加光ファイバ増幅器)それぞれにより集中光
増幅される。第2波長帯域(例えば波長1.3μm帯)
に含まれる波長λ21〜λ2Nの各信号光は、光伝送路91
〜93の第2方向に伝送されるとともに、分布光増幅用
励起光源70および中継器81,82に含まれる分布光
増幅用励起光源それぞれから出力された分布光増幅用励
起光が供給された光伝送路91〜93において分布光増
幅(例えばラマン増幅)される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同一の光伝送路で
双方向の光伝送を行う光伝送システムおよび光伝送方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光伝送システムにおける信号光の伝送媒
体である光伝送路として一般に用いられる石英系光ファ
イバは、波長1.55μm付近で伝送損失が最も小さい
ことから、信号光の波長帯域として波長1.55μm帯
が用いられる。また、波長1.55μm帯の信号光を光
増幅する光増幅器(例えば、Er元素が光導波領域に添
加された光ファイバを光増幅媒体として用いるEr元素
添加光ファイバ増幅器)を送信器と受信器との間に設け
ることで、更に長距離の光伝送を行うことが可能であ
る。しかし、この光増幅器は集中型のものであることか
ら、光伝送路のうち光増幅器の出力端に近い部分では、
信号光パワーが大きく、非線型光学現象が発生し易く、
信号光の波形が劣化し易い。このような問題点を解決す
るために、例えば、文献1「T. Naito, et al., "1 Ter
abit/s WDM Transmission over 10,000 km", ECOC'99,
PD (1999)」に記載された光伝送システムでは、信号光
の波長帯域として波長1.55μm帯を用い、Er元素
添加光ファイバ増幅器を多段に接続することで長距離の
光伝送を行うとともに、各中継区間の下流側より上流側
に実効断面積が大きい光ファイバを用いることで、非線
形光学現象に因る信号光の波形劣化の抑制を図ってい
る。
【0003】また、光伝送路として一般に用いられるこ
とが多いシングルモード光ファイバは、波長1.3μm
付近で波長分散の絶対値が小さく信号光の波形劣化が生
じ難くいことから、信号光の波長帯域として波長1.3
μm帯が用いられる場合もある。また、光伝送システム
において用いられる光部品も波長1.3μm帯に対応し
たものも多い。例えば、文献2「C. R. Giles, et al.,
"Single-Fiber Access PON using Downstream 1550 nm
WDM Routing and Upstream 1300 nm Power Combining
through a Fiber-Grating Router", ECOC'96, WeB.1.4,
pp.3.27-3.30(1996)」に記載された光伝送システム
は、光伝送路の第1方向に波長1.55μm帯の多波長
の信号光を伝送するとともに、これとは反対の第2方向
に波長1.3μm帯の信号光を伝送して、双方向の光伝
送を行うものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記文献1に記載され
た光伝送システムでは、波長1.55μm帯の信号光を
用いて一方向の光伝送を行うことができる。しかし、逆
方向に光伝送を行おうとする場合には、光伝送路のうち
光増幅器の出力端に近い部分では、信号光パワーが大き
いことに加えて、光ファイバの実効断面積が小さいこと
から、非線型光学現象が発生し易く、信号光の波形が劣
化し易い。したがって、この光伝送システムでは、双方
向とも波長1.55μm帯の信号光を用いて長距離光伝
送を行うことが困難である。
【0005】また、上記文献2に記載されたような異な
る波長帯域を用いて双方向の光伝送を行う光伝送システ
ムでは、Er元素添加光ファイバ増幅器を設けることに
より、波長1.55μm帯または波長1.58μm帯の
信号光については光増幅することができるものの、他の
波長帯域(例えば波長1.3μm帯や波長1.45μm
帯)の信号光については光増幅することができない。し
たがって、この光伝送システムでは、使用可能な波長帯
域が限られ、また、長距離光伝送を行うことが困難であ
る。
【0006】本発明は、上記問題点を解消する為になさ
れたものであり、使用可能な波長帯域が広く且つ双方向
に長距離光伝送が可能な光伝送システムおよび光伝送方
法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光伝送シス
テムは、第1波長帯域の信号光を光伝送路の第1方向に
伝送するとともに、第1波長帯域と重なる帯域を有しな
い第2波長帯域の信号光を光伝送路の第2方向に伝送し
て、双方向の光伝送を行う光伝送システムであって、第
1方向に伝送される第1波長帯域の信号光を光増幅する
集中光増幅器と、第2方向に伝送される第2波長帯域の
信号光を光増幅する分布光増幅器とを備えることを特徴
とする。
【0008】本発明に係る光伝送方法は、第1波長帯域
の信号光を光伝送路の第1方向に伝送するとともに、第
1波長帯域と重なる帯域を有しない第2波長帯域の信号
光を光伝送路の第2方向に伝送して、双方向の光伝送を
行う光伝送方法であって、第1方向に伝送される第1波
長帯域の信号光を集中光増幅器により光増幅し、第2方
向に伝送される第2波長帯域の信号光を分布光増幅器に
より光増幅することを特徴とする。
【0009】本発明に係る光伝送システムまたは光伝送
方法によれば、第1波長帯域(例えば波長1.55μm
帯または波長1.58μm帯)の信号光は、光伝送路を
第1方向に伝送されるとともに、集中光増幅器(例えば
Er元素添加光ファイバ増幅器)により光増幅される。
一方、第2波長帯域(例えば波長1.3μm帯または波
長1.45μm帯)の信号光は、光伝送路を第2方向に
伝送されるとともに、分布光増幅器(例えばラマン増幅
器)により光増幅される。ここで、第1波長帯域と第2
波長帯域とは互いに重なる帯域を有しない。また、第1
方向と第2方向とは互いに異なる方向である。したがっ
て、使用可能な波長帯域が広く且つ双方向に長距離光伝
送が可能である。なお、第1波長帯域および第2波長帯
域の双方または何れか一方において多波長の信号光を多
重化して光伝送するのが好適であり、この場合には大容
量通信を行うことができる。
【0010】また、本発明に係る光伝送システムまたは
光伝送方法では、分布光増幅器における分布光増幅用励
起光は光伝送路の第1方向に伝搬することを特徴とす
る。この場合には、分布光増幅器により光増幅される第
2波長帯域の信号光の伝送方向(第2方向)と、分布光
増幅用励起光の伝送方向(第1方向)とは、互いに逆の
方向となり、これにより、第2波長帯域の信号光と雑音
光との間のビートや雑音光同士のビートなどが抑制され
るので、信号光のS/N比の劣化を回避することができ
る。
【0011】また、本発明に係る光伝送システムまたは
光伝送方法では、第1波長帯域が分布光増幅器における
分布光増幅用励起光の波長と第2波長帯域との間に配置
されないことを特徴とする。この場合には、分布光増幅
器により、第1波長帯域の信号光が殆ど光増幅されるこ
となく、第2波長帯域の信号光のみが光増幅されるの
で、想定外の信号光の波形劣化が回避される。特に、第
2波長帯域のうちの最長波長での分布光増幅器の光増幅
利得と、この最長波長より長波長側にある第1波長帯域
のうちの最短波長での分布光増幅器の光増幅利得とは、
差が5dB以上であるのが好適である。このようにする
ことで、想定外の信号光の波形劣化が充分に回避され
る。
【0012】また、本発明に係る光伝送システムまたは
光伝送方法では、光伝送路は、分布光増幅器における分
布光増幅用励起光が供給される地点より第1方向へ遠く
なるほど、分布光増幅の利得係数が大きくなることを特
徴とし、或いは、実効断面積が小さくなることを特徴と
する。これら何れの場合にも、第1方向に伝送されると
ともに集中光増幅器により光増幅される第1波長帯域の
信号光については、集中光増幅器の直ぐ下流側の信号光
パワーが大きいところでは、光伝送路の実効断面積が比
較的大きいので、非線形光学現象に因る信号光の波形劣
化の抑制を図ることができる。一方、第2方向に伝送さ
れるとともに分布光増幅器により光増幅される第2波長
帯域の信号光については、分布光増幅用励起光が第1方
向に伝送されることを考慮して、分布光増幅用励起光の
パワーが小さいところで、光伝送路の分布光増幅の利得
係数が大きく又は実効断面積が小さいので、光伝送路に
おける分布光増幅の効率を比較的大きくすることがで
き、光伝送路の全体における第2波長帯域の信号光のパ
ワー変動を抑えつつ、分布光増幅用励起光を効率よく利
用することができる。このような光伝送路は、分布光増
幅器における分布光増幅特性が異なる2種以上の光ファ
イバが接続されたものであるのが好適であり、この場合
には、各々の光ファイバを長手方向に均一のものとする
ことができることから、安価かつ容易に光伝送路を構成
することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明にお
いて同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を
省略する。
【0014】先ず、本発明に係る光伝送システムおよび
光伝送方法の実施形態について図1〜図5を用いて説明
する。図1は、本実施形態に係る光伝送システム1の構
成図である。この図に示した光伝送システム1は、M個
の送信器111〜11M、N個の送信器121〜12N、M
個の受信器211〜21M、N個の受信器221〜22N
合波器31,32、分波器41,42、光カプラ51〜
53、集中光増幅器60、分布光増幅用励起光源70、
中継器81,82、光伝送路91〜93を備えている。
【0015】各送信器11mは、第1波長帯域に含まれ
る波長λ1mの信号光を送出するものである(mは1以上
M以下の任意の整数。以下同様。)。合波器31は、各
送信器11mから送出された波長λ1mの信号光を合波し
て多重化し、この多重化した第1波長帯域の信号光を集
中光増幅器60へ出力する。集中光増幅器60は、合波
器31から出力された第1波長帯域の信号光を一括光増
幅して光カプラ51へ出力する。光カプラ51は、集中
光増幅器60から出力された第1波長帯域の信号光を光
伝送路91へ出力する。そして、光カプラ51から出力
された第1波長帯域の信号光は、光伝送路91、中継器
81、光伝送路92、中継器82および光伝送路93を
順に経て光カプラ52に到達する。光カプラ52は、光
伝送路93を伝送してきて到達した第1波長帯域の信号
光を分波器41へ出力する。分波器41は、光カプラ5
2から出力された第1波長帯域の信号光を分波して、波
長λ1mの信号光を受信器21mへ出力する。各受信器2
mは、分波器41から出力された波長λ1mの信号光を
受信する。
【0016】各送信器12nは、第2波長帯域に含まれ
る波長λ2nの信号光を送出するものである(nは1以上
N以下の任意の整数。以下同様。)。合波器32は、各
送信器12nから送出された波長λ2nの信号光を合波し
て多重化し、この多重化した第2波長帯域の信号光を光
カプラ52へ出力する。光カプラ52は、合波器32か
ら出力された第2波長帯域の信号光を光伝送路93へ出
力する。そして、光カプラ52から出力された第2波長
帯域の信号光は、光伝送路93、中継器82、光伝送路
92、中継器81および光伝送路91を順に経て光カプ
ラ51に到達する。光カプラ51は、光伝送路91を伝
送してきて到達した第2波長帯域の信号光を光カプラ5
3へ出力する。光カプラ53は、光カプラ51から出力
された第2波長帯域の信号光を分波器42へ出力する。
分波器42は、光カプラ53から出力された第2波長帯
域の信号光を分波して、波長λ2nの信号光を受信器22
nへ出力する。各受信器22nは、分波器42から出力さ
れた波長λ2nの信号光を受信する。
【0017】分布光増幅用励起光源70は、波長λp
分布光増幅用励起光を光カプラ53へ出力する。光カプ
ラ53は、この分布光増幅用励起光を光カプラ51へ出
力する。さらに、光カプラ51は、この分布光増幅用励
起光を光伝送路91へ出力する。また、後述するよう
に、中継器81,82それぞれは、第1波長帯域の信号
光を光増幅する集中光増幅器と、波長λpの分布光増幅
用励起光を出力する分布光増幅用励起光源とを有する。
【0018】第1波長帯域に含まれる波長λ11〜λ1M
各信号光は、光伝送路91〜93の第1方向(図1で右
に向かう方向)に伝送され、集中光増幅器60および中
継器81,82に含まれる集中光増幅器それぞれにより
集中光増幅される。例えば、第1波長帯域は、波長1.
55μm帯または波長1.58μm帯であり、各集中光
増幅器は、希土類元素が光導波領域に添加された光ファ
イバを光増幅媒体として用いる希土類元素添加光ファイ
バ増幅器であり、好適にはEr元素添加光ファイバ増幅
器である。
【0019】第2波長帯域に含まれる波長λ21〜λ2N
各信号光は、光伝送路91〜93の第2方向(図1で左
に向かう方向)に伝送されるとともに、分布光増幅用励
起光源70および中継器81,82に含まれる分布光増
幅用励起光源それぞれから出力された分布光増幅用励起
光が供給された光伝送路91〜93において分布光増幅
される。すなわち、これらの各要素は第2波長帯域の信
号光に対して分布光増幅器(ラマン増幅器またはブリル
アン増幅器)を構成している。例えば、第2波長帯域
は、波長1.3μm帯または波長1.45μm帯であ
る。第2波長帯域が波長1.3μm帯であるときには、
分布光増幅用励起光の波長λpは1.2μm程度であ
り、第2波長帯域が波長1.45μm帯であるときに
は、分布光増幅用励起光の波長λpは1.35μm程度
である。
【0020】図2は、本実施形態に係る光伝送システム
における中継器の1構成例を説明する図である。この図
に示した中継器100は、図1に示した光伝送システム
1の中継器81,82の何れとしても好適に用いられ
る。この中継器100は、光カプラ151〜153、集
中光増幅器160および分布光増幅用励起光源170を
備える。光カプラ151は、第1入出力端100aに到
達した第1波長帯域の信号光を集中光増幅器160へ出
力するとともに、集中光増幅器160を経ることなく光
カプラ152から到達した第2波長帯域の信号光を第1
入出力端100aへ出力する。集中光増幅器160は、
光カプラ151から到達した第1波長帯域の信号光を光
増幅して光カプラ152へ出力する。光カプラ152
は、集中光増幅器160から到達した第1波長帯域の信
号光を光カプラ153へ出力するとともに、光カプラ1
53から到達した第2波長帯域の信号光を光カプラ15
1へ出力する。分布光増幅用励起光源170は、波長λ
pの分布光増幅用励起光を光カプラ153へ出力する。
光カプラ153は、光カプラ152から到達した第1波
長帯域の信号光を第2入出力端100bへ出力し、分布
光増幅用励起光源170から到達した波長λpの分布光
増幅用励起光をも第2入出力端100bへ出力し、ま
た、第2入出力端100bから到達した第2波長帯域の
信号光を光カプラ152へ出力する。
【0021】この中継器100では、光伝送路を経て第
1入出力端100aに到達した波長λ11〜λ1Mの第1波
長帯域の信号光は、光カプラ151を経て、集中光増幅
器160により光増幅され、光カプラ152および15
3を順に経て、第2入出力端100bより光伝送路へ出
力される。光伝送路を経て第2入出力端100bに到達
した波長λ21〜λ2Nの第2波長帯域の信号光は、集中光
増幅器160を経ることなく、光カプラ153,152
および151を順に経て、第1入出力端100aより光
伝送路へ出力される。また、分布光増幅用励起光源17
0から出力される波長λpの分布光増幅用励起光は、光
カプラ153を経て、第2入出力端100bより光伝送
路へ出力される。
【0022】図3は、本実施形態に係る光伝送システム
における中継器の他の構成例を説明する図である。この
図に示した中継器200も、図1に示した光伝送システ
ム1の中継器81,82の何れとしても好適に用いられ
る。この中継器200は、光サーキュレータ251,2
52、光カプラ253、光フィルタ254、集中光増幅
器260および分布光増幅用励起光源270を備える。
光サーキュレータ251は、第1入出力端200aに到
達した第1波長帯域の信号光を集中光増幅器260へ出
力するとともに、光カプラ253から到達した第2波長
帯域の信号光を第1入出力端200aへ出力する。集中
光増幅器260は、光サーキュレータ251から到達し
た第1波長帯域の信号光を光増幅して光フィルタ254
へ出力する。光フィルタ254は、第1波長帯域の信号
光を透過させるが、分布光増幅用励起光源270から出
力される波長λpの分布光増幅用励起光を反射させる。
光サーキュレータ252は、光フィルタ254から到達
した光を第2入出力端200bへ出力し、第2入出力端
200bから到達した光を光カプラ253へ出力し、ま
た、光カプラ253から到達した光を光フィルタ254
へ出力する。分布光増幅用励起光源270は、波長λp
の分布光増幅用励起光を光カプラ253へ出力する。光
カプラ253は、光サーキュレータ252から到達した
第2波長帯域の信号光を光サーキュレータ251へ出力
し、分布光増幅用励起光源270から到達した波長λp
の分布光増幅用励起光を光サーキュレータ252へ出力
する。
【0023】この中継器200では、光伝送路を経て第
1入出力端200aに到達した波長λ11〜λ1Mの第1波
長帯域の信号光は、光サーキュレータ251を経て、集
中光増幅器260により光増幅され、光フィルタ254
を透過し、光サーキュレータ252を経て、第2入出力
端200bより光伝送路へ出力される。光伝送路を経て
第2入出力端200bに到達した波長λ21〜λ2Nの第2
波長帯域の信号光は、集中光増幅器260を経ることな
く、光サーキュレータ252、光カプラ253および光
サーキュレータ251を順に経て、第1入出力端200
aより光伝送路へ出力される。また、分布光増幅用励起
光源270から出力される波長λpの分布光増幅用励起
光は、光カプラ253および光サーキュレータ252を
順に経て、光フィルタ254で反射され、再び光サーキ
ュレータ252を経て、第2入出力端200bより光伝
送路へ出力される。
【0024】図4は、本実施形態に係る光伝送システム
および光伝送方法における第1波長帯域の信号光、第2
波長帯域の信号光および分布光増幅用励起光それぞれの
波長配置の1例を説明する図である。この図に示すよう
に、第1波長帯域と第2波長帯域とは互いに重なる帯域
を有しない。また、第1波長帯域は、分布光増幅用励起
光の波長と第2波長帯域との間に配置されることなく、
第2波長帯域より長波長側にあるのが好適であり、分布
光増幅用励起光の波長λpより短波長側にあってもよ
い。
【0025】例えば、集中光増幅器60,160,26
0がEr元素添加光ファイバ増幅器であり、分布光増幅
用励起光源70,170,270を含む分布光増幅器が
ラマン増幅器であり、集中光増幅器により光増幅される
第1波長帯域の各信号光の波長λ11〜λ1Mは1540n
m〜1560nm程度であり、分布光増幅器により光増
幅される第2波長帯域の各信号光の波長λ21〜λ2Nは1
440nm〜1460nm程度であり、また、分布光増
幅用励起光の波長λpは、第2波長帯域の信号光の波長
より100nm程度短い1350nm程度である。
【0026】分布光増幅用励起光の波長λpが1350
nmであれば、ラマン増幅の利得スペクトルは、ピーク
波長が1450nm付近であり、第2波長帯域の各信号
光の波長1440nm〜1460nmの範囲で充分な利
得を有し、一方、第1波長帯域の各信号光の波長154
0nm〜1560nmの範囲では利得を有しない。した
がって、このような波長配置とすることで、分布光増幅
器により、第1波長帯域の信号光が殆ど光増幅されるこ
となく、第2波長帯域の信号光のみが光増幅される。
【0027】図5は、本実施形態に係る光伝送システム
および光伝送方法における第1波長帯域の信号光、第2
波長帯域の信号光および分布光増幅用励起光それぞれの
波長配置の他の例を説明する図である。この図に示した
波長配置は、図4に示したものと比較して、分布光増幅
用励起光が多波長となっている点で先ず異なる。この場
合も、第1波長帯域と第2波長帯域とは互いに重なる帯
域を有しない。また、第1波長帯域は、分布光増幅用励
起光の波長と第2波長帯域との間に配置されることな
く、第2波長帯域より長波長側にあるのが好適であり、
分布光増幅用励起光の波長λp1〜λpKより短波長側にあ
ってもよい。
【0028】例えば、集中光増幅器60,160,26
0がEr元素添加光ファイバ増幅器であり、分布光増幅
用励起光源70,170,270を含む分布光増幅器が
ラマン増幅器であり、集中光増幅器により光増幅される
第1波長帯域の各信号光の波長λ11〜λ1Mは1530n
m〜1565nm程度であり、分布光増幅器により光増
幅される第2波長帯域の各信号光の波長λ21〜λ2Nは1
430nm〜1480nm程度であり、また、分布光増
幅用励起光の波長λp1〜λpKは、第2波長帯域の信号光
の波長より100nm程度短い1310nm〜1370
nm程度である。
【0029】分布光増幅用励起光の波長λp1〜λpKが1
310nm〜1370nmであって各波長のパワーが適
切に設定されることにより、ラマン増幅の利得スペクト
ルは、第2波長帯域の各信号光の波長1430nm〜1
480nmの範囲で偏差が小さい充分な利得を有し、一
方、第1波長帯域の各信号光の波長1530nm〜15
65nmの範囲では利得を有しない。したがって、この
ような波長配置とすることで、分布光増幅器により、第
1波長帯域の信号光が殆ど光増幅されることなく、第2
波長帯域の信号光のみが均一に光増幅される。
【0030】以上のように、本実施形態に係る光伝送シ
ステム1および光伝送方法によれば、第1波長帯域の波
長λ11〜λ1Mの信号光は、光伝送路91〜93を第1方
向に伝送されるとともに、集中光増幅器60,160,
260により光増幅される。一方、第2波長帯域の波長
λ21〜λ2Nの信号光は、光伝送路91〜93を第2方向
に伝送されるとともに、分布光増幅用励起光源70,1
70,270を含む分布光増幅器により光増幅される。
したがって、使用可能な波長帯域が広く且つ双方向に長
距離光伝送が可能である。
【0031】また、分布光増幅器における分布光増幅用
励起光は、光伝送路91〜93の第1方向に伝搬するの
が好適である。すなわち、分布光増幅器により光増幅さ
れる第2波長帯域の信号光の伝送方向(第2方向)と、
分布光増幅用励起光の伝送方向(第1方向)とは、互い
に逆の方向にするのが好適である。このようにすること
により、第2波長帯域の信号光と雑音光との間のビート
や雑音光同士のビートなどが抑制されるので、信号光の
S/N比の劣化を回避することができる。
【0032】また、第1波長帯域の波長λ11〜λ1Mは、
分布光増幅器における分布光増幅用励起光の波長λp
第2波長帯域の波長λ21〜λ2Nとの間に配置されないの
が好適である。このようにすることで、分布光増幅器に
より、第1波長帯域の信号光が殆ど光増幅されることな
く、第2波長帯域の信号光のみが光増幅されるので、想
定外の信号光の波形劣化が回避される。さらに、第2波
長帯域のうちの最長波長での分布光増幅器の光増幅利得
と、この最長波長より長波長側にある第1波長帯域のう
ちの最短波長での分布光増幅器の光増幅利得との差を5
dB以上とすることにより、想定外の信号光の波形劣化
が充分に回避される。
【0033】次に、本実施形態に係る光伝送システム1
および光伝送方法の具体的な実施例について説明する。
第1実施例の光伝送システムおよび光伝送方法は、M=
N=2として、λ11=1535nmとし、λ12=155
0nmとし、λ21=1300nmとし、λ22=1310
nmとし、λp=1210nmとし、集中光増幅器60
をEr元素添加光ファイバ増幅器とした。また、光カプ
ラ51と光カプラ52との間に中継器を設けることな
く、光カプラ51と光カプラ52との間を長さ150k
mのシングルモード光ファイバで接続した。このような
構成で各信号光をビットレート2.5Gb/sで伝送し
たところ、各信号光で受信エラーが生じないことが確認
された。一方、分布光増幅用励起光源70より分布光増
幅用励起光を供給しなかった場合には、第2波長帯域の
波長λ21およびλ22それぞれの信号光については受信エ
ラーが多発した。
【0034】第2実施例の光伝送システムおよび光伝送
方法は、M=3として、λ11=1580nmとし、λ12
=1581nmとし、λ13=1582nmとし、集中光
増幅器60をEr元素添加光ファイバ増幅器とした。ま
た、N=1として、第2波長帯域の信号光の波長λ21
よび分布光増幅用励起光の波長λpそれぞれを可変と
し、第2波長帯域の信号光の波長λ21をラマン増幅の利
得スペクトルのピーク波長とし、第2波長帯域の信号光
の波長λ21におけるラマン増幅の利得が10dBとなる
ようにした。また、光カプラ51と光カプラ52との間
に中継器を設けることなく、光カプラ51と光カプラ5
2との間を長さ80kmの分散シフト光ファイバ(波長
1550nm付近で波長分散が零になる光ファイバ)で
接続した。
【0035】このような構成で、第2波長帯域の信号光
の波長λ21および分布光増幅用励起光の波長λpそれぞ
れを変更して、各信号光を伝送した。図6は、第2実施
例の光伝送システムの信号光伝送特性を示すグラフであ
る。同図(a)は、各信号光および分布光増幅用励起光
それぞれの波長配置を示す。同図(b)は、第2波長帯
域の信号光の波長λ21とラマンゲイン差(波長λ21およ
び波長λ11それぞれでのラマンゲインの差)との関係を
示す。また、同図(c)は、第2波長帯域の信号光の波
長λ21と第1波長帯域の波長λ11の信号光のパワーペナ
ルティとの関係を示す。
【0036】このグラフから判るように、第1波長帯域
の波長λ11の信号光のパワーペナルティを1dB以下と
するためには、第2波長帯域の信号光の波長λ21を15
60nm以下として、第2波長帯域の波長λ21でのラマ
ンゲインより第1波長帯域の波長λ11でのラマンゲイン
を5dB以上小さくする必要がある。第2波長帯域の信
号光が多波長である場合を考えると、第2波長帯域のう
ちの最長波長での分布光増幅器の光増幅利得より、この
最長波長より長波長側にある第1波長帯域のうちの最短
波長での分布光増幅器の光増幅利得を5dB以上小さく
する必要がある。このようにすることで、第1波長帯域
の信号光の伝送特性が確保される。
【0037】なお、第1波長帯域の波長λ11でのラマン
ゲインが大きくなると、この波長λ 11の信号光のパワー
ペナルティが大きくなる原因として、非線形光学現象の
1種である四光波混合に因り信号光の波形劣化が生じた
こと、また、波長λ11の信号光の2重反射光が光増幅さ
れて生じたノイズに因り信号光の波形劣化が生じたこと
が考えられる。
【0038】第3実施例の光伝送システムおよび光伝送
方法は、M=16として、第1波長帯域の信号光の波長
λ11〜λ1Mを1580nm〜1593nmの範囲で10
0GHz間隔として、第1波長帯域の各信号光をビット
レート10Gb/sで伝送した。N=4として、第2波
長帯域の信号光の波長λ21〜λ2Nを1530nm〜15
40nmの範囲で2.5nm間隔とした。集中光増幅器
60をEr元素添加光ファイバ増幅器とした。分布光増
幅用励起光の波長λpを1440nmとした。
【0039】また、図7に示すように、光カプラ51と
光カプラ52との間に中継器を設けることなく、光カプ
ラ51と光カプラ52との間をシングルモード光ファイ
バ94および分散補償光ファイバ95で接続した。分散
補償光ファイバ95は、波長1.55μmで波長分散が
負であって、波長1.55μmで波長分散が正であるシ
ングルモード光ファイバ94の波長分散を補償するもの
である。シングルモード光ファイバ94と分散補償光フ
ァイバ95とを互いに融着接続して、シングルモード光
ファイバ94を光カプラ51の側に設け、分散補償光フ
ァイバ95を光カプラ52の側に設けた。
【0040】シングルモード光ファイバ94は、長さが
55kmであり、ラマンゲイン係数gR1が2.4×10
-8/Wであり、実効断面積Aeff1が80μm2であっ
た。分散補償光ファイバ95は、長さが25kmであ
り、ラマンゲイン係数gR2が2.0×10-7/Wであ
り、実効断面積Aeff2が20μm2であった。すなわ
ち、光カプラ51と光カプラ52との間の光伝送路を、
分布光増幅器における分布光増幅特性が異なる2種の光
ファイバが接続されたものとすることで、分布光増幅器
における分布光増幅用励起光が供給される地点より第1
方向へ遠くなるほど、分布光増幅の利得係数が大きくな
るようにし、また、実効断面積が小さくなるようにし
た。
【0041】このような構成で各信号光を伝送したとこ
ろ、第1波長帯域の信号光および第2波長帯域の信号光
の何れも支障なく光伝送を行うことができた。しかし、
光伝送路への分布光増幅用励起光の供給を行わなかった
場合には、第1波長帯域の信号光の光伝送には何ら影響
が現れなかったが、第2波長帯域の信号光の光伝送では
受信エラーが多発した。また、第2波長帯域の信号光に
対して集中光増幅器を配置しても受信特性は改善したか
った。
【0042】第1方向に伝送されるとともに集中光増幅
器により光増幅される第1波長帯域の信号光について
は、集中光増幅器の直ぐ下流側の信号光パワーが大きい
ところに、実効断面積が比較的大きいシングルモード光
ファイバ94を用いることで、非線形光学現象に因る信
号光の波形劣化の抑制を図ることができる。一方、第2
方向に伝送されるとともに分布光増幅器により光増幅さ
れる第2波長帯域の信号光については、分布光増幅用励
起光が第1方向に伝送されることを考慮して、分布光増
幅用励起光のパワーが小さいところに、分布光増幅の利
得係数が大きく実効断面積が小さい分散補償光ファイバ
95を用いた。このようにすることで、分散補償光ファ
イバ95における分布光増幅の効率を比較的大きくする
ことができるので、光カプラ51と光カプラ52との間
の光伝送路の全体における第2波長帯域の信号光のパワ
ー変動を抑えつつ、分布光増幅用励起光を効率よく利用
することができる。
【0043】第4実施例の光伝送システムおよび光伝送
方法は、上記の第3実施例のシングルモード光ファイバ
94および分散補償光ファイバ95に替えて、光カプラ
51と光カプラ52との間の光伝送路として光ファイバ
96を設けたものである。図8に示すように、光カプラ
52に近いほど、光ファイバ96は、ラマンゲイン係数
が大きく、実効断面積が小さい。すなわち、光カプラ5
1と光カプラ52との間の光伝送路を、分布光増幅器に
おける分布光増幅特性が長手方向に変化するように、分
布光増幅器における分布光増幅用励起光が供給される地
点より第1方向へ遠くなるほど、分布光増幅の利得係数
が大きくなるようにし、また、実効断面積が小さくなる
ようにした。具体的には、光ファイバ96の分布光増幅
の利得係数を、光カプラ51に接続される一端で2.1
×10-8/Wとし、光カプラ52に接続される他端で
5.7×10-8/Wとした。また、光ファイバ96の実
効断面積を、光カプラ51に接続される一端で55μm
2とし、光カプラ52に接続される他端で45μm2とし
た。このような光ファイバ96は、コア領域へのGe添
加量や屈折率プロファイルを長手方向に変化させること
で実現することができる。このような構成で各信号光を
伝送したところ、第3実施例の場合と同様の結果が得ら
れた。
【0044】なお、第3実施例のものと第4実施例のも
のとを比較すると、第3実施例では、異なる2種以上の
光ファイバを接続したものであって、各々の光ファイバ
を長手方向に均一のものとすることができることから、
安価かつ容易に光伝送路を構成することができる。一
方、第4実施例では、分布光増幅器における分布光増幅
特性が長手方向に変化する光ファイバを用いることか
ら、分布光増幅特性の長手方向分布を適切に調整するこ
とで、所望の特性を得ることができる。
【0045】
【発明の効果】以上、詳細に説明したとおり、本発明に
よれば、第1波長帯域の信号光は、光伝送路を第1方向
に伝送されるとともに、集中光増幅器により光増幅され
る。一方、第2波長帯域の信号光は、光伝送路を第2方
向に伝送されるとともに、分布光増幅器により光増幅さ
れる。ここで、第1波長帯域と第2波長帯域とは互いに
重なる帯域を有しない。また、第1方向と第2方向とは
互いに異なる方向である。したがって、使用可能な波長
帯域が広く且つ双方向に長距離光伝送が可能である。ま
た、第1波長帯域および第2波長帯域の双方または何れ
か一方において多波長の信号光を多重化して光伝送する
のが好適であり、この場合には大容量通信を行うことが
できる。
【0046】また、分布光増幅器における分布光増幅用
励起光は光伝送路の第1方向に伝搬するのが好適であ
り、この場合には、分布光増幅器により光増幅される第
2波長帯域の信号光の伝送方向(第2方向)と、分布光
増幅用励起光の伝送方向(第1方向)とは、互いに逆の
方向となり、これにより、第2波長帯域の信号光と雑音
光との間のビートや雑音光同士のビートなどが抑制され
るので、信号光のS/N比の劣化を回避することができ
る。
【0047】また、第1波長帯域が分布光増幅器におけ
る分布光増幅用励起光の波長と第2波長帯域との間に配
置されないのが好適であり、この場合には、分布光増幅
器により、第1波長帯域の信号光が殆ど光増幅されるこ
となく、第2波長帯域の信号光のみが光増幅されるの
で、想定外の信号光の波形劣化が回避される。特に、第
2波長帯域のうちの最長波長での分布光増幅器の光増幅
利得と、この最長波長より長波長側にある第1波長帯域
のうちの最短波長での分布光増幅器の光増幅利得とは、
差が5dB以上であるのが好適であり、このようにする
ことで、想定外の信号光の波形劣化が充分に回避され
る。
【0048】また、光伝送路は、分布光増幅器における
分布光増幅用励起光が供給される地点より第1方向へ遠
くなるほど、分布光増幅の利得係数が大きくなるのが好
適であり、或いは、実効断面積が小さくなるのが好適で
ある。これら何れの場合にも、第1方向に伝送されると
ともに集中光増幅器により光増幅される第1波長帯域の
信号光については、非線形光学現象に因る信号光の波形
劣化の抑制を図ることができる。一方、第2方向に伝送
されるとともに分布光増幅器により光増幅される第2波
長帯域の信号光については、光伝送路における分布光増
幅の効率を比較的大きくすることができ、光伝送路の全
体における第2波長帯域の信号光のパワー変動を抑えつ
つ、分布光増幅用励起光を効率よく利用することができ
る。このような光伝送路は、分布光増幅器における分布
光増幅特性が異なる2種以上の光ファイバが接続された
ものであるのが好適であり、この場合には、各々の光フ
ァイバを長手方向に均一のものとすることができること
から、安価かつ容易に光伝送路を構成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る光伝送システムの構成図であ
る。
【図2】本実施形態に係る光伝送システムにおける中継
器の1構成例を説明する図である。
【図3】本実施形態に係る光伝送システムにおける中継
器の他の構成例を説明する図である。
【図4】本実施形態に係る光伝送システムおよび光伝送
方法における第1波長帯域の信号光、第2波長帯域の信
号光および分布光増幅用励起光それぞれの波長配置の1
例を説明する図である。
【図5】本実施形態に係る光伝送システムおよび光伝送
方法における第1波長帯域の信号光、第2波長帯域の信
号光および分布光増幅用励起光それぞれの波長配置の他
の例を説明する図である。
【図6】第2実施例の光伝送システムおよび光伝送方法
の信号光伝送特性を示すグラフである。
【図7】第3実施例の光伝送システムの構成の一部を示
す図である。
【図8】第4実施例の光伝送システムの構成の一部を示
す図である。
【符号の説明】
1…光伝送システム、111〜11M…送信器、121
12N…送信器、211〜21M…受信器、221〜22N
…受信器、31,32…合波器、41,42…分波器、
51〜53…光カプラ、60…集中光増幅器、70…分
布光増幅用励起光源、81,82…中継器、91〜96
…光伝送路、100…中継器、151〜153…光カプ
ラ、160…集中光増幅器、170…分布光増幅用励起
光源、200…中継器、251,252…光サーキュレ
ータ、253…光カプラ、254…光フィルタ、260
…集中光増幅器、270…分布光増幅用励起光源、

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1波長帯域の信号光を光伝送路の第1
    方向に伝送するとともに、前記第1波長帯域と重なる帯
    域を有しない第2波長帯域の信号光を前記光伝送路の第
    2方向に伝送して、双方向の光伝送を行う光伝送システ
    ムであって、 前記第1方向に伝送される前記第1波長帯域の信号光を
    光増幅する集中光増幅器と、 前記第2方向に伝送される前記第2波長帯域の信号光を
    光増幅する分布光増幅器とを備えることを特徴とする光
    伝送システム。
  2. 【請求項2】 前記分布光増幅器における分布光増幅用
    励起光は前記光伝送路の前記第1方向に伝搬することを
    特徴とする請求項1記載の光伝送システム。
  3. 【請求項3】 前記第1波長帯域が前記分布光増幅器に
    おける分布光増幅用励起光の波長と前記第2波長帯域と
    の間に配置されないことを特徴とする請求項1記載の光
    伝送システム。
  4. 【請求項4】 前記第2波長帯域のうちの最長波長での
    前記分布光増幅器の光増幅利得と、この最長波長より長
    波長側にある前記第1波長帯域のうちの最短波長での前
    記分布光増幅器の光増幅利得とは、差が5dB以上であ
    ることを特徴とする請求項1記載の光伝送システム。
  5. 【請求項5】 前記光伝送路は、前記分布光増幅器にお
    ける分布光増幅用励起光が供給される地点より前記第1
    方向へ遠くなるほど、分布光増幅の利得係数が大きくな
    ることを特徴とする請求項1記載の光伝送システム。
  6. 【請求項6】 前記光伝送路は、前記分布光増幅器にお
    ける分布光増幅用励起光が供給される地点より前記第1
    方向へ遠くなるほど、実効断面積が小さくなることを特
    徴とする請求項1記載の光伝送システム。
  7. 【請求項7】 前記光伝送路は、前記分布光増幅器にお
    ける分布光増幅特性が異なる2種以上の光ファイバが接
    続されたものであることを特徴とする請求項5または6
    に記載の光伝送システム。
  8. 【請求項8】 第1波長帯域の信号光を光伝送路の第1
    方向に伝送するとともに、前記第1波長帯域と重なる帯
    域を有しない第2波長帯域の信号光を前記光伝送路の第
    2方向に伝送して、双方向の光伝送を行う光伝送方法で
    あって、 前記第1方向に伝送される前記第1波長帯域の信号光を
    集中光増幅器により光増幅し、 前記第2方向に伝送される前記第2波長帯域の信号光を
    分布光増幅器により光増幅することを特徴とする光伝送
    方法。
  9. 【請求項9】 前記分布光増幅器における分布光増幅用
    励起光は前記光伝送路の前記第1方向に伝搬することを
    特徴とする請求項8記載の光伝送方法。
  10. 【請求項10】 前記第1波長帯域が前記分布光増幅器
    における分布光増幅用励起光の波長と前記第2波長帯域
    との間に配置されないことを特徴とする請求項8記載の
    光伝送方法。
  11. 【請求項11】 前記第2波長帯域のうちの最長波長で
    の前記分布光増幅器の光増幅利得と、この最長波長より
    長波長側にある前記第1波長帯域のうちの最短波長での
    前記分布光増幅器の光増幅利得とは、差が5dB以上で
    あることを特徴とする請求項8記載の光伝送方法。
  12. 【請求項12】 前記光伝送路は、前記分布光増幅器に
    おける分布光増幅用励起光が供給される地点より前記第
    1方向へ遠くなるほど、分布光増幅の利得係数が大きく
    なることを特徴とする請求項8記載の光伝送方法。
  13. 【請求項13】 前記光伝送路は、前記分布光増幅器に
    おける分布光増幅用励起光が供給される地点より前記第
    1方向へ遠くなるほど、実効断面積が小さくなることを
    特徴とする請求項8記載の光伝送方法。
  14. 【請求項14】 前記光伝送路は、前記分布光増幅器に
    おける分布光増幅特性が異なる2種以上の光ファイバが
    接続されたものであることを特徴とする請求項12また
    は13に記載の光伝送方法。
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