JP2005286733A

JP2005286733A - Ｗｄｍを用いた光伝送システム

Info

Publication number: JP2005286733A
Application number: JP2004098656A
Authority: JP
Inventors: Mamoru Takagi; 衞高城
Original assignee: NEC Corp
Current assignee: NEC Corp
Priority date: 2004-03-30
Filing date: 2004-03-30
Publication date: 2005-10-13
Anticipated expiration: 2024-03-30
Also published as: JP4543724B2

Abstract

【課題】光伝送システムを計画するユーザに対して、導入コストの低減化と高い投資効果を図るＷＤＭを用いた光伝送システムを提供できるようにする。
【解決手段】開示されるＷＤＭを用いた光伝送システムは、複数の通信事業者局１と加入者宅２との間を結ぶ伝送路３に、複数の波長をＷＤＭにより伝送し、加入者宅２からの伝送路３を、通信事業者局１毎の伝送路３に分離して中継するＷＤＭ装置４１と、通信事業者局１側及び加入者宅２側の伝送路３に接続される第１光終端装置１１及び第２光終端装置２１と、第１光終端装置１１からの通信を上位ネットワーク５へ転送する第１通信装置１２及び第２通信装置１３と、第２光終端装置２１に接続されて波長が分離される第１宅内配線２２及び第２宅内配線２３と、第１宅内配線２２及び第２宅内配線２３に接続されるルータ２４と、ルータ２４に接続される情報通信端末２５とを備えている。
【選択図】図１

Description

この発明は、ＷＤＭ（ＷａｖｅｌｅｎｇｔｈＤｉｖｉｓｉｏｎＭｕｌｔｉｐｌｅｘ：波長分割多重方式）を用いた光伝送システムに係り、詳しくは、複数の通信事業者局と加入者宅との間をそれぞれ結ぶ伝送路に、複数の異なる波長をＷＤＭにより伝送することを内容とするＷＤＭを用いた光伝送システムに関する。

従来の光伝送システムにおける伝送路は、上り波長と下り波長の２波長を一組とした伝送を行なわれており、このような伝送路による光伝送システムは、光ファイバが高価なため、光伝送システムによる高信頼サービスの提供が困難であり、また、既に光回線を導入している場合でも、冗長化する際には、光回線の増設が必要になり、そのことにより、冗長化の普及が遅延する要因の一つにあげられている。

従来、この種のシステムとしては、特許文献１、特許文献２、及び特許文献３等に記載のものが知られている。
まず、特許文献１に記載の「光双方向多重伝送システムおよびそこで用いられる光モジュール」は、２つの波長を用いて一本の伝送路を通じた光双方向多重伝送を行う第１の多重伝送系に、同じ構成を有する第ｎの多重伝送系を追加して、同様の伝送を複数系統で互いに並列的に実行することによって、波長の種類数を増やすことなく、２種類の波長だけを用いて、伝送レートの高速化に伴うコストアップを抑えた光双方向多重伝送を行うことができる構成となっている。

次に、特許文献２に記載の「光送受信機及び光通信ネットワーク」は、一対の光送受信機において、下りの光信号を上りの光信号より高速度の伝送速度に設定し、下りと上りとで信号の周波数スペクトラムを変える符号化方法を採用することによって、光源を低価格なファブリーペロー型レーザもしくはＶＣＳＥＬ（垂直共振器型面発光レーザ）を用いて低価格の高速伝送サービスを実現することができる構成となっている。

また、特許文献３に開示の「光受信装置、光送信装置、光送受信装置及び光伝送システム」は、波長分離多重光伝送システムにおいて、波長分離多重素子と受光素子により成るＷＤＭ受光モジュールを順次接続して、入力される４種類の波長の光信号を分離し、電気信号に変換することで波長分離とデータ再生を行うことによって、波長数の増加と共に増大する波長分離多重カプラ数の増加に伴う光送受信装置の大型化を防ぎ、実装工数の削減による低コスト化を図ることができる構成となっている。

特開２００２−３１９９０５号公報（第１頁）特開２００３−１９８４８７号公報（第１頁）特開２００３−２９８５１４号公報（第１頁）特開２００３−１３５２２４号公報

ところで、特許文献１の発明構成にあっては、第１〜ｎの多重伝送系を並列的に実行することによって、２種類の波長だけを用いてコストアップを抑え、伝送レートの高速化を図った発明であり、特許文献２の構成にあっては、光送受信機の光源を低価格なファブリーペロー型レーザを用いることによって、高速伝送サービスを実現する発明であり、特許文献３の構成にあっては、光送受信装置のＷＤＭ受光モジュールを順次接続することによって、光送受信装置の大型化を防ぎ、実装工数の削減を図った発明であり、何れも、光伝送システムの高速化や光送受信装置の小型化を目的とするものであり、光伝送システムの冗長化を計画しているユーザやこれから光伝送システムの導入を計画しているユーザにとっては、最小限の設備投資で実現可能な光伝送システムの提供が望まれている。

この発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、光伝送システムの冗長化を計画しているユーザに対しては、コストのかかる光回線の増設を行わせることなく、装置のみを交換することによる導入コストの低減化（最小限の設備投資）を図ることができ、これから光伝送システムの導入を計画しているユーザに対しては、高い投資効果を図ることができ、通信事業者に対しては、高品質なサービスをユーザに容易に提供することができるＷＤＭを用いた光伝送システムを提供することを目的としている。

上記課題を解決するために、請求項１記載の発明は、ＷＤＭを用いた光伝送システムに係り、複数の通信事業者局と加入者宅との間をそれぞれ結ぶ伝送路に、複数の異なる波長をＷＤＭにより伝送する光伝送システムであって、前記複数の異なる波長は、第１上り波長、第２上り波長、第１下り波長、及び第２下り波長とからなる４波長に構成され、前記通信事業者局側と前記加入者宅側のそれぞれの前記伝送路の終端に接続されて、ＷＤＭにより前記４波長を伝送するための、前記通信事業者局側の第１光終端装置及び前記加入者宅側の第２光終端装置と、前記第１光終端装置に接続されて、該第１光終端装置からの通信を更に上位ネットワークへ転送するための第１通信装置及び第２通信装置と、前記第２光終端装置に接続されて、前記通信事業者局から前記伝送路を介して伝送された前記波長が、前記第１上り波長及び前記第１下り波長の組に分離される第１宅内配線と、前記第２上り波長及び前記第２下り波長の組に分離される第２宅内配線と、前記第１宅内配線及び前記第２宅内配線に、別のセグメントとして接続されるルータと、前記ルータに接続される情報通信端末とを備えてなることを特徴としている。

また、請求項２記載の発明は、請求項１記載のＷＤＭを用いた光伝送システムに係り、前記加入者宅からの前記伝送路を、それぞれ、前記通信事業者局毎の前記伝送路に分離して中継するための屋外中継設備に設置されたＷＤＭ装置を更に備えることを特徴としている。

また、請求項３記載の発明は、請求項１又は２記載のＷＤＭを用いた光伝送システムに係り、前記ルータは、前記情報通信端末からの通信を、当該ルータの設定により、前記第１宅内配線又は第２宅内配線に振り分けることを特徴としている。

この発明の構成によれば、光ファイバ１本で複数の経路を提供する構成としているので、光伝送システムの冗長化を計画しているユーザに対しては、コストのかかる光回線の増設を行わせることなく、装置のみを交換することによる導入コストの低減化（最小限の設備投資）を図ることができ、これから光伝送システムの導入を計画しているユーザに対しては、複数の経路も容易に利用することによって、高い投資効果を図ることができ、通信事業者に対しては、高品質なサービスをユーザに容易に提供することができるＷＤＭを用いた光伝送システムを提供することができる。

また、この発明の別の構成によれば、通信事業者に対しては、屋外中継装置のＷＤＭ装置により加入者宅からの伝送路を通信事業者局ごとに分離する構成としているので、アクセス部分のユーザに近いところから冗長構成の実現が可能になり、冗長化の普及を促進することができるＷＤＭを用いた光伝送システムを提供することができる。

光伝送システムの冗長化を計画しているユーザに対しては、コストのかかる光回線の増設を行わせることなく、装置のみを交換することによる導入コストの低減化を図り、これから光伝送システムの導入を計画しているユーザに対しては、高い投資効果を図り、通信事業者に対しては、高品質なサービスをユーザに容易に提供する目的を、複数の通信事業者局と加入者宅との間をそれぞれ結ぶ伝送路に、複数の異なる波長をＷＤＭにより伝送し、加入者宅からの伝送路を、通信事業者局毎の伝送路に分離して中継するＷＤＭ装置と、通信事業者局側及び加入者宅側の伝送路の終端に接続される第１光終端装置及び第２光終端装置と、第１光終端装置からの通信を更に上位ネットワークへ転送する第１通信装置及び第２通信装置と、第２光終端装置に接続されて波長が分離される第１宅内配線及び第２宅内配線と、第１宅内配線及び第２宅内配線に接続されるルータと、ルータに接続される情報通信端末とを備えることによって実現した。

まず、この発明の実施例について説明する。
図１は、この発明の実施例であるＷＤＭを用いた光伝送システムの構成を示すブロック図であり、図２は、通信事業局と加入者宅とにおける構成を示すブロック図であり、図３は、伝送路に伝送する複数の異なる４波長を示す構成図である。
まず、図１〜図３を参照してシステムの全体構成から説明する。
この例のＷＤＭを用いた光伝送システムは、図１に示すように、複数の通信事業者局１と加入者宅２との間をそれぞれ結ぶ伝送路３に、複数の異なる波長をＷＤＭにより伝送し、加入者宅２からの伝送路３を、通信事業者局１毎の伝送路３（１）と伝送路３（ｎ）とに分離して中継する屋外中継設備４に設置されたＷＤＭ装置４１とから構成されている。
また、図２に示すように、通信事業者局１においては、通信事業者局１側の伝送路３（１）、伝送路３（ｎ）の終端に接続される第１光終端装置１１と、第１光終端装置１１からの通信を更に上位ネットワーク６へ転送する第１通信装置１２及び第２通信装置１３とから構成されており、加入者宅２においては、加入者宅２側の伝送路３の終端に接続される第２光終端装置２１と、第２光終端装置２１に接続されて波長が分離される第１宅内配線２２及び第２宅内配線２３と、第１宅内配線２２及び第２宅内配線２３に接続されるルータ２４と、ルータ２４に接続されるパソコン等の情報通信端末２５とから構成されている。

また、伝送路３、伝送路３（１）、及び伝送路３（ｎ）に伝送する複数の異なる波長は、図３が示すように、第１上り波長６、第１下り波長７、第２上り波長８、及び第２下り波長９とからなる４波長に構成され、通信事業者局１から伝送路３（１）、伝送路３（ｎ）、及び伝送路３を介して伝送された４波長は、第１宅内配線２２への第１上り波長６及び第１下り波長７の組と、第２宅内配線２３への第２上り波長８及び第２下り波長９の組に分離される。

次に、第１光終端装置１１と第２光終端装置２１の動作について説明する。
情報通信端末２５からのパケットが、ルータ２４から通信事業局１の第１通信装置１２を経由してパケットを送信するようにルータ２４にルーティングされた場合、パケットは、第１宅内配線２２を介して第２光終端装置２１に送信され、伝送路３により第１上り波長６で信号を送信する。第１上り波長６をＷＤＭ装置４１を中継して受信した第１光終端装置１１は、第１通信装置１２へとパケットを転送し、第１通信装置１２は、上位ネットワーク６にパケットを転送する。
次に、第１通信装置１２から第１光終端装置１１が、加入者宅２のセグメントへのパケットを受信すると、伝送路３により第１下り波長７で信号を送信する。第１下り波長７をＷＤＭ装置４１を中継して受信した第２光終端装置２１は、第１宅内配線２２からルータ２４にパケットを転送し、ルータ２４は、情報通信端末２５にパケットを転送する。
次に、情報通信端末２５からのパケットが、ルータ２４から通信事業局１の第２通信装置１３を経由してパケットを送信するようにルータ２４にルーティングされた場合、パケットは、第２宅内配線２３を介して第２光終端装置２１に送信され、伝送路３により第２上り波長８で信号を送信する。第２上り波長８をＷＤＭ装置４１を中継して受信した第１光終端装置１１は、第２通信装置１３へとパケットを転送し、第２通信装置１３は、上位ネットワーク６にパケットを転送する。
次に、第２通信装置１３から第１光終端装置１１が、加入者宅２のセグメントへのパケットを受信すると、伝送路３により第２下り波長９で信号を送信する。第２下り波長９をＷＤＭ装置４１を中継して受信した第２光終端装置２１は、第２宅内配線２３からルータ２４にパケットを転送し、ルータ２４は、情報通信端末２５にパケットを転送する。

このように、この実施例の構成によれば、光ファイバ１本で複数の経路を提供すると共に、通信事業者に対しては、屋外中継装置のＷＤＭ装置により加入者宅からの伝送路を通信事業者局ごとに分離する構成としているので、光伝送システムの冗長化を計画しているユーザに対しては、コストのかかる光回線の増設を行わせることなく、装置のみを交換することによる導入コストの低減化（最小限の設備投資）を図り、マルチホーミングシステムを実現したＷＤＭを用いた光伝送システムを提供することができる。
また、これから光伝送システムの導入を計画しているユーザに対しては、複数の経路も容易に利用することによって、高い投資効果を図ることができるＷＤＭを用いた光伝送システムを提供することができる。
また、通信事業者に対しては、高品質なサービスをユーザに容易に提供することができると共に、アクセス部分のユーザに近いところから冗長構成の実現が可能になり、冗長化の普及を促進することができるＷＤＭを用いた光伝送システムを提供することができる。

以上、この発明の実施例を、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があってもこの発明に含まれる。
例えば、上述の実施例では、情報処理端末２５に代わって、社内ＬＡＮを接続してもよい。
また、ルータ２４については、設定によりＬ２スイッチ、Ｌ３スイッチで構成することができる。
また、複数の通信事業者局は、それぞれ異なる通信キャリアで構成してもよい。

第１通信装置１２と第２通信装置１３とを、それぞれ異なる通信事業者の設備にして、上位ネットワーク６もそれぞれ異なる通信事業者（サービス）のネットワークに転送することによって、光伝送システムの更なる冗長化の促進にも適用することができる。

この発明の実施例であるＷＤＭを用いた光伝送システムの構成を示すブロック図である。同通信事業局と加入者宅とにおける構成を示すブロック図である。同伝送路に伝送する複数の異なる４波長を示す構成図である。

符号の説明

１通信事業者局
１１第１光終端装置
１２第１通信装置
１３第２通信装置
２加入者宅
２１第２光終端装置
２２第１宅内配線
２３第２宅内配線
２４ルータ
２５情報通信端末
３伝送路
４屋外中継設備
４１ＷＤＭ装置
５上位ネットワーク
６第１上り波長
７第１下り波長
８第２上り波長
９第２下り波長

Claims

複数の通信事業者局と加入者宅との間をそれぞれ結ぶ伝送路に、複数の異なる波長をＷＤＭにより伝送する光伝送システムであって、
前記複数の異なる波長は、第１上り波長、第２上り波長、第１下り波長、及び第２下り波長とからなる４波長に構成され、
前記通信事業者局側と前記加入者宅側のそれぞれの前記伝送路の終端に接続されて、ＷＤＭにより前記４波長を伝送するための、前記通信事業者局側の第１光終端装置及び前記加入者宅側の第２光終端装置と、
前記第１光終端装置に接続されて、該第１光終端装置からの通信を更に上位ネットワークへ転送するための第１通信装置及び第２通信装置と、
前記第２光終端装置に接続されて、前記通信事業者局から前記伝送路を介して伝送された前記波長が、前記第１上り波長及び前記第１下り波長の組に分離される第１宅内配線と、前記第２上り波長及び前記第２下り波長の組に分離される第２宅内配線と、
前記第１宅内配線及び前記第２宅内配線に、別のセグメントとして接続されるルータと、
前記ルータに接続される情報通信端末とを備えてなることを特徴とするＷＤＭを用いた光伝送システム。
前記加入者宅からの前記伝送路を、それぞれ、前記通信事業者局毎の前記伝送路に分離して中継するための屋外中継設備に設置されたＷＤＭ装置を更に備えることを特徴とする請求項１記載のＷＤＭを用いた光伝送システム。
前記ルータは、前記情報通信端末からの通信を、当該ルータの設定により、前記第１宅内配線又は第２宅内配線に振り分けることを特徴とする請求項１又は２記載のＷＤＭを用いた光伝送システム。