JP2002160530A - 車両の後部開閉体構造 - Google Patents

車両の後部開閉体構造

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JP2002160530A
JP2002160530A JP2000360151A JP2000360151A JP2002160530A JP 2002160530 A JP2002160530 A JP 2002160530A JP 2000360151 A JP2000360151 A JP 2000360151A JP 2000360151 A JP2000360151 A JP 2000360151A JP 2002160530 A JP2002160530 A JP 2002160530A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ルーフからリヤ後部に連続する大きな荷室を
実現可能な車両の後部開閉体構造の提供。 【解決手段】 複数のガラスパネルからなる多重パネル
10の車両前方向への開放動作に応じてリヤヘッダー1
1が移動することにより、ルーフ開口とリアウインドウ
開口とが一体に連続した空間が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の後部開閉体
構造に関し、例えば代表的な車両である自動車の後部開
閉体構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車の分野においては、乗
車中の乗員の開放感を満たすべく車体のルーフに開口を
設け、その開口をガラスや金属等のパネル、或いは巻き
取り可能なシートによって開閉可能な構造が普及してお
り、例えば特開2000−118239号には、ルーフ
全体を開放可能な折り畳み式のルーフ構造が提案されて
いる。
【0003】また、このような自動車のうち乗用車の分
野においては、単に移動手段としてだけではなく、車両
の美観(デザイン)を損なうことなく、多様な荷物を容
易に積み下ろし可能な構造も数多く提案されており、例
えば特開平7−179182号には、車両後方に下開き
式のテールゲートを備える車体構造が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来技術
を利用して、例えば、上記のルーフの開口構造とテール
ゲートの開閉構造とを合わせ持つ車両構造を実現すれ
ば、ルーフの開口、或いはテールゲートの開放によって
車室をその外部と大きな面積において連通させることが
でき、所謂トラックのような荷台構造を備えていなくて
も、例えば長尺物等の荷物の多様な積載が実現する。
【0005】しかしながら、係るルーフの開口構造とテ
ールゲートの開閉構造とを備える車両構造においては、
車室外部との連通状態において、未だリアヘッダーが車
両前後方向に延びるルーフサイドレールの後端に存在す
るので、積載可能な荷物は制限されることになる。
【0006】そこで本発明は、ルーフからリヤ後部に連
続する大きな荷室を実現可能な車両の後部開閉体構造の
提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係る車両の後部開閉体構造は、以下の構成
を特徴とする。
【0008】即ち、ルーフの車幅方向の両側端部を形成
すると共に車両前後方向に延びる閉断面状の2本のルー
フサイドレールと、該2本のルーフサイドレールの後端
に両端部が接続されると共に該ルーフの後端を形成する
閉断面状のリヤヘッダーとを備え、その接続された前記
ルーフサイドレールと前記リヤヘッダーとに囲まれたル
ーフ開口を、可動ルーフによって開閉可能に覆う車両の
後部開閉体構造であって、前記リヤヘッダーと左右のリ
ヤピラーとに囲まれたリアウインドウ開口がリアウイン
ドウガラスによって開閉可能に覆われると共に、前記可
動ルーフと前記リヤヘッダーとが連動可能に連結されて
おり、前記可動ルーフの車両前方向への開放動作に応じ
て前記リヤヘッダーが移動することにより、前記ルーフ
開口と前記リアウインドウ開口とが一体に連続した空間
を形成することを特徴とする。
【0009】好適な実施形態において、前記リアウイン
ドウガラスは、その下降時に、前記車両の後部荷室開口
を開閉するテールゲートの内部に収納可能であって、該
テールゲートの内部に収納され、且つ前記可動ルーフの
車両前方向への開放動作に応じて前記リヤヘッダーが移
動することにより、前記ルーフ開口、前記リアウインド
ウ開口、並びに前記後部荷室開口とが連続した空間を形
成すると良い。
【0010】上記の構造において、前記リアウインドウ
ガラスは、その上端が前記リアウインドウ開口の全体を
覆う閉止状態において前記リヤヘッダーに接すると共
に、その閉止状態から前記可動ルーフの車両前方向への
開放動作に応じて前記リヤヘッダーが移動するのに先立
って、自動的に所定量だけ下降すると良い。
【0011】また、上記の構造において、前記ルーフ開
口の車両前後方向の中間位置近傍には、前記2本のルー
フサイドレールを接続する前記車幅方向に延設されたル
ーフレインフォースメントを備えており、前記可動ルー
フの車両前方向への開放動作に応じて前記リヤヘッダー
が移動するに際して、前記可動ルーフと連動して移動す
るリヤヘッダーは、前記ルーフレインフォースメントの
延設された位置において停止すると良い。
【0012】尚、上記の各構造において、前記可動ルー
フは、例えば、車両前後方向に接続された複数のガラス
パネルからなり、前記可動ルーフの車両前方向への開放
動作に応じて、それらのガラスパネルが互いに重なり合
った状態をなすことにより、前記ルーフ開口を形成する
と良い。
【0013】
【発明の効果】上記の本発明によれば、ルーフからリヤ
後部に連続する大きな荷室を実現可能な車両の後部開閉
体構造の提供が実現する。
【0014】即ち、請求項1の発明によれば、リヤヘッ
ダーが移動するので、ルーフ開口とリアウインドウ開口
とが一体に連続した空間を形成することができ、多様な
荷姿の荷物を容易に積載することができる。
【0015】また、請求項2の発明によれば、車両後方
への荷物のずれ落ちを起こすことなく、荷物を積載した
状態のままで走行することができ、所謂ピックアップト
ラック風の使い方を実現することができる。
【0016】また、請求項3の発明によれば、可動ルー
フの車両前方向への開放動作に伴ってリヤヘッダーが移
動を開始する際のリアウインドウガラスと当該リヤヘッ
ダーの後端との干渉を防止することができる。
【0017】また、請求項4の発明によれば、開放状態
においてリヤヘッダーとルーフレインフォースメントと
が上下方向に略同じ位置となるため、互いにずれて位置
する場合と比較して乗員の上方視界を改善することがで
きる。
【0018】また、請求項5の発明によれば、可動ルー
フの閉止状態においても乗員の上方視界を確保すること
ができ、実用性と乗員の開放感とを両立させることがで
きる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る車両の後部開
閉体構造を、代表的な車両である自動車に採用した実施
形態として、図面を参照して詳細に説明する。
【0020】図1乃至図3は、本実施形態における車両
の後部開閉体構造を示す斜視図であり、本実施形態にお
いて特徴的なテールゲート及び可動式のルーフ部分につ
いて、図1は何れも開放された状態を示し、図2はルー
フ部分が開放された状態を示し、図3は何れも閉止され
た状態(全閉状態)を示す。
【0021】本実施形態において、可動式のルーフ部分
は、複数枚のガラスパネル(金属パネルであっても良
い)からなる多重パネル10とリヤヘッダー11とによ
って構成されており、スライディングルーフレール24
に沿って車両前後方向に移動することにより、当該ルー
フ部分の開放・閉止が可能である(詳細は後述する)。
【0022】また、車両後部に設けられたテールゲート
1は、下辺部分で回動可能に軸支されており、テールゲ
ート1の開閉動作に追従するカバーパネル2と共に、図
1に示す開放状態において、荷室のリヤフロアパネルに
連続する略フラットな面をなす(詳細は後述する)。
【0023】
【可動ルーフの開閉構造】はじめに、可動式のルーフ部
分の開閉構造について説明する。
【0024】本実施形態において、車両の後部部分は、
図1乃至図3に示すように、ルーフの車幅方向の両側端
部を形成すると共に車両前後方向に延びる閉断面状の2
本のルーフサイドレール3と、車両前後方向に移動可能
であって全閉状態(図3参照)において該2本のルーフ
サイドレールの後端に両端部に位置すると共にそのルー
フの後端を形成する閉断面状のリヤヘッダー11とを備
えており、それらルーフサイドレール3とリヤヘッダー
11とに囲まれたルーフ開口は、多重パネル10(可動
ルーフまたはスライディングルーフ)によって開閉可能
に覆われる構造を有する。
【0025】図4は、図3のA−A断面を示す図であ
り、可動ルーフの全閉時の状態を示す。図5は、図4に
破線円で示すI部分の詳細構造を示す断面図である。
【0026】図4に示すように、本実施形態の可動ルー
フは、車幅方向に長いバンド状の複数のガラスパネル
(本実施形態では10−1乃至10−7の7枚のガラス
パネル)からなる多重パネル10により構成されてい
る。この多重パネル10は、全閉状態において車両前後
方向に連続した状態を採り、全開状態においてはそれら
のガラスパネルが互いに重なり合う状態を採る。係る多
重パネル10によれば、可動ルーフの閉止状態において
も乗員の上方視界を確保することができ、実用性と乗員
の開放感とを両立させることができる。
【0027】多重パネル10を構成する各ガラスパネル
間は、図5に示すように、全閉状態において、車両前方
側のガラスパネル(10−2)の後方に設けられたウエ
ザストリップ・リア18と、車両後方側のガラスパネル
(10−3)の前方に設けられたウエザストリップ・フ
ロント19とによって遮蔽される。
【0028】また、本実施形態において、ルーフ開口の
車両前後方向の中間位置近傍には、図4及び図5に示す
ように、2本のルーフサイドレール3を接続する車幅方
向に延設されたルーフクロスメンバ(ルーフレインフォ
ースメント)13が設けられており、リヤヘッダー11
は、多重パネル10の全閉状態において、ルーフクロス
メンバ13の延設された位置において停止する。このよ
うに、開放状態においてリヤヘッダー11とルーフクロ
スメンバ13とが上下方向に略同じ位置となるため、互
いにずれて位置する場合と比較して乗員の上方視界を改
善することができる。
【0029】また、多重パネル10の最後部のガラスパ
ネル(10−7)には、リアヘッダー11が設けられて
おり、多重パネル10の開閉動作に連動して車両前後方
向に移動することができる。
【0030】図6は、図3のB−B断面を示す図であ
り、多重パネル10のスライド構造を示す。即ち、多重
パネル10(図6ではガラスパネル10−3)の両端部
には、スライディングルーフリンク25が設けられてお
り、車体側には、キャブサイドアウター21の内側にお
いて、スライディングルーフリンク25を車両前後方向
に移動可能に支持するスライディングルーフレール24
が、支持ブラケット20を介してセンターピラーインナ
ー22に取り付けられている。また、センターピラート
リム23及びトップシーリング14の内側において、セ
ンターピラーインナー22には、ルーフクロスメンバブ
ラケット26を介してルーフクロスメンバ(ルーフレイ
ンフォースメント)13の端部が取り付けられている。
【0031】図6に示した多重パネル10のスライド構
造において、個々のガラスパネルは、図4に示す如くガ
ラスパネル10−1とフロントウインドウガラス6との
間に埋設された可動ルーフ駆動ユニット(後述する可動
ルーフ駆動ユニット1005)によって車両前後方向に
駆動される。この可動ルーフ駆動ユニットは、トップシ
ーリング14とフロントヘッダー17及びスライディン
グルーフフレーム16との間に設けられており、スライ
ディングルーフリンク25に取り付けられた不図示のワ
イヤーがスライディングルーフモータ15の駆動力によ
ってスライディングルーフレール24の内側において移
動することにより、多重パネル10の開閉動作が実現す
る。
【0032】このような構造によれば、多重パネル10
の車両前方向への開放動作に応じてリヤヘッダー11が
移動することにより、ルーフ開口とリアウインドウ開口
とが一体に連続した空間を形成することができる。これ
により、多様な荷姿の荷物を容易に積載することができ
る。
【0033】本実施形態において、リヤヘッダー11と
左右のリヤピラー4とに囲まれたリアウインドウ開口
は、後述する機構により、リアウインドウガラス(リア
ウインドウ)5によって開閉可能に覆うことができ、リ
アウインドウガラス5は、その下降時に、図1に示すよ
うに、車両の後部荷室開口を開閉するテールゲート1の
内部に収納可能である。このため、上記の如く多重パネ
ル10とリヤヘッダー11とが車両前方に移動した可動
ルーフの全開状態においては、ルーフ開口、リアウイン
ドウ開口、並びに後部荷室開口とが連続した空間を形成
することができる。これにより、車両後方への荷物のず
れ落ちを起こすことなく、荷物を積載した状態のままで
走行することができ、所謂ピックアップトラック風の使
い方を実現することができる。
【0034】また、本実施形態において、リアヘッダー
11には、ハイマウントストップランプ12が埋設され
ているが、多重パネル10の全閉状態と全開状態とで
は、図4に示すように、ハイマウントストップランプ1
2が路面となす角が大きく異なる。このため、一般的な
ハイマウントストップランプをリアヘッダー11に埋設
した場合には、多重パネル10の全開状態においてハイ
マウントストップランプとしての機能を殆ど果たせな
い。そこで、この問題を解決する構造について説明す
る。
【0035】図7は、多重パネル10の全閉状態におけ
るリアヘッダー11の位置、ハイマウントストップラン
プ12の内部構造及び光軸方向を示す断面図である。図
8は、多重パネル10の全開状態におけるリアヘッダー
11の位置、ハイマウントストップランプ12の内部構
造及び光軸方向を示す断面図である。また、図9は、本
実施形態におけるハイマウントストップランプ12のラ
ンプユニットの構造を示す図である。
【0036】本実施形態において、リアヘッダー11に
は、図7及び図8に示すように、車室内に露出するリア
ヘッダートリム35が取り付けられており、それら各部
材は、多重パネル10を構成する最後部のガラスパネル
10−7に連結されている。また、リアヘッダー11の
後端部分には、ウエザストリップ34が延設されてお
り、このウエザストリップが全閉状態のリアウインドウ
5に当接することにより、上述した可動ルーフ及びリア
ウインドウ5の全閉状態における風雨の侵入を防止す
る。
【0037】また、リアヘッダー11の内部には、ハイ
マウントストップランプ12として、図9に示すランプ
ユニットが設けられている。このランプユニットは、リ
アヘッダー11に固定されたハイマウントストップラン
プブラケット31と、そのラケットにモータ37及びギ
ア38によって回動可能に軸支されたハイマウントスト
ップランプアッセンブリ32とにより構成されており、
ハイマウントストップランプアッセンブリ32の内部に
は、複数の発光ダイオード(LED)が設けられてい
る。
【0038】係るランプユニットにおいて、ハイマウン
トストップランプアッセンブリ32は、後述する可動ル
ーフ駆動ユニット1005の制御により、多重パネル1
0及びリアヘッダー11の動作に連動して、多重パネル
10の全閉時には図7の如く、全開時には図8の如く回
動する。これにより、リアヘッダー11に設けられたア
ウターレンズ33を介して車両後方に照射される光軸の
向きは、多重パネル10の開閉状態に関らず略水平方向
に維持されるので、ハイマウントストップランプとして
の機能は維持される。
【0039】<可動ルーフの動作に伴うリアウインドウ
の昇降動作>図10は、可動ルーフの動作に伴うリアウ
インドウガラス5の昇降動作を説明する図であり、上記
の如く多重パネル10と共にリヤヘッダー11を移動さ
せるためには、全閉状態のリアウインドウガラス5との
干渉を防止すべく、リアウインドウガラス5を自動的に
昇降させる必要がある。その昇降動作を実現する構成に
ついて以下に説明する。
【0040】まず説明の都合上から、本実施形態におい
て各機構の動作を制御する制御系について説明する。
【0041】図18は、本実施形態における制御系の構
成を示すブロック図であり、本実施形態において制御対
象となる駆動ユニットは、上述した可動ルーフ機構を駆
動する可動ルーフ駆動ユニット1005、リアウインド
ウ5を昇降するリアウインドウガラス駆動ユニット10
06、並びに後述する可動ウエザストリッププレート5
1を駆動する可動ウエザストリップ駆動ユニット100
7である。また、ハイマウントストップランプ12のモ
ータ37の動作は、可動ルーフ駆動ユニット1005の
動作に連動する。
【0042】コントローラ1001には、予め記憶され
た制御プログラムを実行する不図示のマイクロコンピュ
ータが備えられており、その制御プログラムに従って、
車室内スイッチ1002及び車外スイッチ1003の操
作状態、或いは携帯可能なリモートコントロール端末1
008の操作信号を受信する送受信機1004の出力信
号に従って、上記の3つの駆動ユニットを制御する。
【0043】図11及び図12は、可動ルーフの動作に
伴うリアウインドウガラス5の昇降動作処理を示すフロ
ーチャートであり、図11は可動ルーフ(多重パネル1
0及びリアヘッダー11)の開放動作時の処理手順を示
し、図12は可動ルーフの閉鎖動作時の処理手順を示
す。
【0044】図11において、ステップS1,ステップ
S2:車室内スイッチ1002、車外スイッチ100
3、或いはリモートコントロール端末1008(以下、
操作スイッチと総称する)の何れかにおいて、可動ルー
フを開くスイッチの操作が検出されたときには、上述し
た可動ルーフ機構に設けられた不図示のリミットスイッ
チの状態を検出することにより、可動ルーフの後端位置
(即ち、リアヘッダー11の後端位置)を検出する。
【0045】ステップS2における検出の結果、可動ル
ーフが全閉状態(図3及び図7に示す状態)、または図
10に示す逃がし区間Yに位置する場合は、リアウイン
ドウガラス5との干渉が生じる可能性があるためステッ
プS3に進む。また、可動ルーフが全閉状態と逃がし区
間Yとの間に位置する場合は、車両前方方向への開放動
作を行うべくステップS8に進む。そして、可動ルーフ
が全開状態の場合は、処理を終了する。
【0046】ステップS3〜ステップS5:リアウイン
ドウガラス5の駆動機構に設けられた不図示のリミット
スイッチの状態を検出することにより、当該ウインドウ
ガラスの上端位置を検出し、その検出の結果、図10に
示す逃がし位置Xより閉側(上側)の場合はリアウイン
ドウガラス5との干渉が生じるため、当該の上端位置を
逃がし位置Xまで開放(下降)させると共に、可動ルー
フの開放動作を行う。一方、リアウインドウガラス5の
上端位置が逃がし位置Xより下方位置の場合は、当該ウ
インドウガラスの下降動作は必要無いので可動ルーフの
開放動作だけを行う。
【0047】ステップS6〜ステップS8:ステップS
5にて動作中の可動ルーフの後端位置が逃がし区間Yよ
り前方位置まで移動したときには、リアウインドウガラ
ス5をステップS4にて下降動作を行う以前の状態に戻
すと共に、可動ルーフの開放動作を継続し、ステップS
1にリターンする。
【0048】次に、図12において、ステップS11,
ステップS12:操作スイッチの何れかにおいて、可動
ルーフを閉めるスイッチの操作が検出されたときには、
ステップS1と同様に可動ルーフの後端位置(即ち、リ
アヘッダー11の後端位置)を検出する。
【0049】ステップS12における検出の結果、可動
ルーフが図10に示す逃がし区間Yに位置する場合は、
リアウインドウガラス5との干渉が生じる可能性がある
ためステップS13に進む。また、可動ルーフが全閉状
態と逃がし区間Yとの間に位置する場合は、車両後方方
向への閉止動作を行うべくステップS18に進む。そし
て、可動ルーフが全閉状態の場合は、処理を終了する。
【0050】ステップS13〜ステップS15:ステッ
プS3と同様にリアウインドウガラス5の上端位置を検
出し、その検出の結果、図10に示す逃がし位置Xより
閉側(上側)の場合はリアウインドウガラス5との干渉
が生じるため、当該ウインドウガラスの上端位置を逃が
し位置Xまで開放(下降)させると共に、可動ルーフの
閉止動作を行う。一方、リアウインドウガラス5の上端
位置が逃がし位置Xより下方位置の場合は、当該ウイン
ドウガラスの下降動作は必要無いので可動ルーフの閉止
動作だけを行う。
【0051】ステップS16〜ステップS18:ステッ
プS15にて動作中の可動ルーフの後端位置が全閉位置
まで移動したときには、リアウインドウガラス5をステ
ップS14にて下降動作を行う以前の状態に戻すと共
に、可動ルーフの閉止動作を継続し、ステップS1にリ
ターンする。
【0052】図11及び図12の制御処理によれば、可
動ルーフの車両前方向への開放動作に伴ってリヤヘッダ
ーが移動を開始する際のリアウインドウガラスと当該リ
ヤヘッダーの後端との干渉を防止することができる。
【0053】また、操作スイッチによってリアウインド
ウガラス5の昇降動作が指示された場合においても、可
動ルーフの後端位置によっては当該ウインドウガラスと
の干渉が生じるので、以下の処理が行われる。
【0054】図13及び図14は、リアウインドウガラ
ス5の動作に伴う可動ルーフの昇降動作処理を示すフロ
ーチャートであり、図13は当該ウインドウガラスの開
放動作時の処理手順を示し、図14は当該ウインドウガ
ラスの閉鎖動作時の処理手順を示す。
【0055】図13において、ステップS21〜ステッ
プS23:操作スイッチの何れかにおいて、リアウイン
ドウガラス5を開けるスイッチの操作が検出されたとき
には、可動ルーフとの干渉は生じないため、当該ウイン
ドウガラスが全開状態となるまで、またはステップS2
1にて検出した操作スイッチの操作が検出されなくなる
まで、当該ウインドウガラスの下降動作を継続する。
【0056】図14において、ステップS25〜ステッ
プS27:操作スイッチの何れかにおいて、リアウイン
ドウガラス5を閉めるスイッチの操作が検出されたとき
には、当該ウインドウガラスの上昇動作を行うと共に、
この場合は可動ルーフとの干渉が生じる可能性があるた
め、可動ルーフの後端位置が逃がし区間Yに存在するか
を判断する。
【0057】ステップS28:ステップS27における
判断の結果、可動ルーフの後端位置が逃がし区間Yに存
在する場合、本ステップにおいて、リアウインドウガラ
ス5の上端位置を検出し、その検出の結果、図10に示
す逃がし位置Xより開側(下側)の場合は当該ウインド
ウガラスの上昇動作を継続すべくステップS25にリタ
ーンし、逃がし位置Xより閉側(上側)の場合はリアウ
インドウガラス5との干渉が生じるため、当該ウインド
ウガラスの上昇動作を終了する。
【0058】ステップS29:ステップS27における
判断の結果、可動ルーフの後端位置が逃がし区間Yに存
在しない場合には、可動ルーフとの干渉は生じない。そ
こで、本ステップでは、リアウインドウガラス5が全閉
状態であるかを判断し、その判断の結果、全閉状態では
ないときには当該ウインドウガラスの上昇動作を継続す
べくステップS25にリターンし、全閉状態の場合には
処理を終了する。
【0059】尚、図11乃至図14を参照して上述した
コントローラ1001の制御処理には、説明を容易にす
べく可動ウエザストリッププレート51(可動ウエザス
トリップ駆動ユニット1007)の制御を含んでいない
(可動ウエザストリッププレート51の動作を含む制御
処理については後述する)。
【0060】<リヤヘッダー11の変形例>図15及び
図16は、本実施形態におけるリヤヘッダーの変形例を
示す斜視図であり、図17は、図15及び図16に示す
リヤヘッダー部分の車幅方向の略中央付近における断面
図である。
【0061】図15乃至図17に示すように、ガラスパ
ネル10−7の後端には、上述したリヤヘッダー11の
代わりに、リアスポイラー27が取り付けられたリヤヘ
ッダー11Aが、上述したリヤヘッダー11と同様な構
造で連結されている。本変形例における可動ルーフ(多
重パネル10及びリヤヘッダー11A)、リアウインド
ウガラス5、テールゲート1の構造及び動作は、上述し
た構造及び動作と略同様であり、重複する説明は省略す
るが、本変形例においてハイマウントストップランプを
設ける場合には、図9を参照して上述したランプユニッ
トの構造を、リヤヘッダー11Aの上部に突出した形
状、或いはリアスポイラー27の下方に突出した形状で
設ければ良い。
【0062】
【リアウインドウガラスの昇降機構】次に、リアウイン
ドウガラス5の昇降機構について説明する。図19は、
昇降可能な従来のリアウインドウガラスにおける問題点
を説明する図であり、リアウインドウガラスを昇降可能
にする場合、従来は、同図に示すリアウインドウガラス
2002のように、その下辺近傍に昇降用のガラスガイ
ド2003を設け、そのガイドに沿って当該ウインドウ
ガラスが単純に昇降動作を行うように設計される。この
ため、リアウインドウガラスを昇降可能に構成すると共
に、同図に示すリアウインドウガラス2002のよう
に、その上部を車両前方方向にかなり倒した状態に設計
しようとすると、当該ウインドウガラスの下降時にテー
ルゲート2001の内部に干渉してしまうという問題が
あり、車両デザインが制約を受ける。
【0063】本実施形態に係るリアウインドウガラス5
の昇降機構(リアウインドウガラス駆動ユニット100
6に相当)は、係る問題を解消するものである。
【0064】図20は、本実施形態におけるリアウイン
ドウガラスの昇降動作を説明する要部断面図である。図
21は、テールゲート1内部の昇降機構の構造を示す図
である(尚、図21には、図示の便宜上、後述する可動
ウエザストリッププレート51及びその駆動機構の表現
を省略している)。
【0065】リアウインドウガラス5には、図21に示
すように、その下方の車幅方向の略中央にセンター支持
部材44が設けられており、その左右には、2ヶ所のサ
イド支持部材43が設けられている。
【0066】テールゲート1は、インナーパネル48と
アウターパネル47とによって構成された空間内にリア
ウインドウパネル5を昇降させることにより、リアウイ
ンドウ開口を、図1に示す如く開閉する開閉体構造であ
って、その空間内には、図21に示すように、車幅方向
の略中央部分においてセンター支持部材44を摺動可能
に支持するセンターガイドレール42、その左右に離間
した位置においてサイド支持部材43を摺動可能に支持
する2本のサイドガイドレール41、並びにモータ45
及びワイヤー巻き取り・巻き戻し機構46によって構成
される昇降機構が設けられている。
【0067】サイドガイドレール41と、センターガイ
ドレール42とは、図20に示すように、取り付け角度
が互いに異なる。このため、リアウインドウパネル5が
これら3本のレールに支持された状態で昇降動作を行う
と、その動作に伴って当該ウインドウパネルに所定の回
動動作を起こすことができる(図20においてセンター
支持部材44の支持中心位置と、サイド支持部材43の
支持中心位置とを結ぶ太線の角度変化を参照)。
【0068】このような昇降機構を採用することによ
り、本実施形態においてリアウインドウパネル5は、リ
アウインドウ開口を閉止している第1状態においてアウ
ターパネル47に連続する所定の曲面をなすと共に、リ
アウインドウ開口を開放してテールゲート1内の空間に
収納されている第2状態において、当該第1状態と比較
して起立した状態を採る得る。従って、図19を参照し
て説明した問題を解消することができ、テールゲート全
体のデザインの自由度を担保すると共に、ウインドパネ
ルを効率良く昇降させることができる。
【0069】また、サイドガイドレール41と、センタ
ーガイドレール42とのレール形状の考慮により、上述
したリアウインドウガラス5の昇降機構は、当該ウイン
ドウガラスに上記の如く所定の回動動作を起こすと共
に、全閉状態(第1状態)からの下降動作の開始時及び
全閉状態への上昇動作完了に先立って、アウターパネル
47に連続する所定の曲面に沿って当該ウインドウガラ
スを所定距離にわたって昇降させることができる。これ
により、リアウインドウガラス5が昇降する際の動作の
連続性を演出することができる。
【0070】更に、サイドガイドレール41と、センタ
ーガイドレール42との取り付け状態の相違により、上
述したリアウインドウガラス5の昇降機構は、全閉状態
(第1状態)において当該ウインドウガラスを車室側に
付勢することができる。これにより、閉止状態における
リアウインドウガラス5と車体(テールゲート)とのシ
ール性を保つことができる。
【0071】尚、モータ45及びワイヤー巻き取り・巻
き戻し機構46によるワイヤーを用いたリアウインドウ
ガラス5の昇降方式自体は一般的であるため、本実施形
態における詳細な説明は省略する。
【0072】
【可動ウエザストリッププレートの駆動機構】次に、リ
アウインドウガラス5の昇降動作に伴う可動ウエザスト
リッププレート(可動プレート)51の駆動機構、及び
その可動ウエザストリップ駆動ユニット1007による
制御処理について説明する。
【0073】一般に、リアウインドウガラスの三次元形
状は、曲率の異なる複雑な曲面を構成している。このた
め、上述したリアウインドウガラス5の如く、昇降動作
に伴って回動する機構をテールゲート1において実現す
る場合には、テールゲート1を構成すべく対向して配置
されたインナーパネル48とアウターパネル47との間
隙をかなり広く採ることが必要となるが、完成車両にお
いてその間隙が存在するのでは、雨滴や落下物の侵入を
防げないだけでなく、見栄えも良くない。
【0074】そこで、本実施形態では、係る間隙による
問題を、以下に説明する可動式のウエザストリッププレ
ート51及びその駆動機構(上記の可動ウエザストリッ
プ駆動ユニット1007に相当)によって解決する。
【0075】図22は、テールゲート1内部の可動ウエ
ザストリッププレート51及びその駆動機構の構成を示
す斜視図である。図23は、図22のD−D断面を示す
図であり、テールゲート1内部の可動ウエザストリップ
プレート51の駆動機構の構成と、リアウインドウガラ
ス5の昇降動作との関係を示す。そして、図24は、可
動ウエザストリッププレート51及びその駆動機構の動
作を示す平面図である。
【0076】本実施形態において、可動ウエザストリッ
ププレート51には、その駆動機構が車幅方向の左右に
それぞれ設けられている。この駆動機構は、図22乃至
図24に示すように、ロッド52、台座56を介してイ
ンナーパネル48に固定されたリンク部材53及びガイ
ド54によって構成されており、ガイド54には、可動
ウエザストリッププレート51の移動方向を規制すべく
車体前後方向に長穴が設けられており、リンク部材53
のL字状アングルの一方の端部にはロッド52が設けら
れ、他方の端部には長穴が設けられている。そして、可
動ウエザストリッププレート51下方の左右には、車両
下方向に突出した軸57が設けられており、軸57が上
記のリンク部材53及びガイド54のそれぞれの長穴の
中に挿入された構造を有する。
【0077】従って、係る構造を備える左右2ヶ所の駆
動機構のロッド52を、モータ(不図示)等の一般的な
方法によって車幅方向に駆動するのに応じて、可動ウエ
ザストリッププレート51は、図24に示す如く車両前
後方向への移動を行うことができる。
【0078】本実施形態において、アウターパネル47
には、図23及び図24に示すように、アウターパネル
47の縁部に延設されたウエザストリップ55が設けら
れており、可動ウエザストリッププレート51は、上記
の駆動機構により、リアウインドウガラス5の昇降動作
中には車両前方方向に移動し、停止中には車両後方方向
に当該ウインドウガラスに当接する位置まで、或いはウ
エザストリップ55に当接するまで移動するので、イン
ナーパネル48とアウターパネル47との間隙を好適に
覆うことができる。これにより、リアウインドウガラス
5の閉止及び開放状態における車体とのシール性を保つ
ことができる。
【0079】次に、リアウインドウガラス5の昇降動作
と、可動ウエザストリッププレート51の前後動作とを
連動させる制御処理について説明する。この制御処理
は、コントローラ1001がリアウインドウガラス駆動
ユニット1006と、可動ウエザストリップ駆動ユニッ
ト1007とを以下の手順で駆動するものである。
【0080】図25は、リアウインドウガラス5の昇降
動作と、可動ウエザストリッププレート51の前後動作
とを連動させる制御処理を示すフローチャートであり、
リアウインドウガラス5の昇降動作を指示可能な何れか
の操作スイッチが開放または閉止側に操作されるのに応
じて開始される処理手順を示す。
【0081】同図において、ステップS31〜ステップ
S33:リアウインドウガラス5の上端位置を検出し、
その検出の結果、図10に示す逃がし位置Xの場合はス
テップS35に進み、全閉状態の場合は、可動ウエザス
トリッププレート51を車両前方方向(間隙が開く状
態)に駆動し、全開状態の場合は、可動ウエザストリッ
ププレート51を車両後方方向(間隙が閉じる状態)に
駆動する。
【0082】ステップS34:可動ルーフが全開状態か
全閉状態かを判断し、その何れかの状態である場合には
ステップS36に進み、何れの状態でもない場合にはス
テップS37に進む。
【0083】ステップS35:リアウインドウガラス5
を全開状態まで下降すると共に、全開状態が確認された
時点で可動ウエザストリッププレート51を車両後方方
向に移動し(以下、本ステップの処理を「処理R1」と
称する)、処理を終了する。
【0084】ステップS36:リアウインドウガラス5
を全閉状態まで上昇すると共に、全閉状態が確認された
時点で可動ウエザストリッププレート51を車両後方方
向に移動し(以下、本ステップの処理を「処理R2」と
称する)、処理を終了する。
【0085】ステップS37:リアウインドウガラス5
を逃がし位置Xまで下降し(以下、本ステップの処理を
「処理R3」と称する)、処理を終了する。
【0086】次に、可動ルーフの開閉動作、リアウイン
ドウガラス5の昇降動作、並びに可動ウエザストリップ
プレート51の前後動作とを連動させる制御処理につい
て説明する。この制御処理は、コントローラ1001が
可動ルーフ駆動ユニット1005、リアウインドウガラ
ス駆動ユニット1006、並びに可動ウエザストリップ
駆動ユニット1007を以下の手順で駆動するものであ
る。
【0087】図26A及び図26Bは、可動ルーフの開
閉動作、リアウインドウガラス5の昇降動作、並びに可
動ウエザストリッププレート51の前後動作とを連動さ
せる制御処理を示すフローチャートであり、図26Aは
可動ルーフの開放動作が指示されたときに行われる開始
される処理手順を示し、図26Bは可動ルーフの閉止動
作が指示されたときに行われる開始される処理手順を示
す。尚、リモートコントロール端末1008による可動
ルーフの開閉操作が指示された場合の処理については図
27のフローチャートを参照して後述する。
【0088】図26Aにおいて、ステップS41,ステ
ップS42:可動ルーフの開放動作を指示する何れかの
操作スイッチの操作がα秒以下で中止されたかを判断
し、α秒以下のときには後述するステップS71に進
み、α秒より長く操作されているときには可動ルーフの
位置を検出する。そして、ステップS42の検出の結
果、可動ルーフが全閉状態のときにはステップS43に
進み、全開でも全閉でもない状態のときにはステップS
46に進み、全開状態のときには処理を終了する。
【0089】ステップS43〜ステップS46:リアウ
インドウガラス5が全開状態であるかを判断し、全開状
態ではない場合は、可動ウエザストリッププレート51
を車両前方方向(間隙が開く状態)に駆動し、上述した
処理R3を行うと共に可動ルーフ駆動ユニット1005
に対して所定時間(本実施形態では0.1秒)だけ通電
する。一方、ステップS43の判断において全開状態で
ある場合は、リアウインドウガラス5と可動ルーフとの
干渉は生じないので、可動ルーフ駆動ユニット1005
に対して所定時間だけ直ちに通電する。ステップS46
における通電処理により、本実施形態では、可動ルーフ
の開放動作が開始される。
【0090】ステップS47〜ステップS50:ステッ
プS41にて操作を検出した操作スイッチの操作状態が
検出されなくなったときには、可動ルーフの開放動作を
中止すべく、可動ルーフ駆動ユニット1005に対して
所定時間だけ直ちに通電する。また、ステップS41に
て操作を検出した操作スイッチの操作状態が継続して検
出されている場合であって、可動ルーフの全開状態が検
出されたときには、リアウインドウガラス5が全開状態
であるかを判断し、全開状態であるときには処理を終了
し、全開状態ではないときには上述した処理R2を行っ
てから処理を終了する。
【0091】次に、図26Bにおいて、ステップS5
1,ステップS52:可動ルーフの閉止動作を指示する
何れかの操作スイッチの操作がα秒以下で中止されたか
を判断し、α秒以下のときには後述するステップS71
に進み、α秒より長く操作されているときには可動ルー
フの位置を検出する。そして、ステップS52の検出の
結果、可動ルーフが全開状態のときにはステップS53
に進み、全開でも全閉でもない状態のときにはステップ
S56に進み、全閉状態のときには処理を終了する。
【0092】ステップS53〜ステップS56:リアウ
インドウガラス5が全開状態であるかを判断し、全開状
態ではない場合は、可動ウエザストリッププレート51
を車両前方方向(間隙が開く状態)に駆動し、上述した
処理R3を行うと共に可動ルーフ駆動ユニット1005
に対して所定時間(本実施形態では0.1秒)だけ通電
する。一方、ステップS53の判断において全開状態で
ある場合は、リアウインドウガラス5と可動ルーフとの
干渉は生じないので、可動ルーフ駆動ユニット1005
に対して所定時間だけ直ちに通電する。ステップS56
における通電処理により、本実施形態では、可動ルーフ
の閉止動作が開始される。
【0093】ステップS57〜ステップS60:ステッ
プS51にて操作を検出した操作スイッチの操作状態が
検出されなくなったときには、可動ルーフの閉止動作を
中止すべく、可動ルーフ駆動ユニット1005に対して
所定時間だけ直ちに通電する。また、ステップS51に
て操作を検出した操作スイッチの操作状態が継続して検
出されている場合であって、可動ルーフの全閉状態が検
出されたときには、リアウインドウガラス5が全開状態
であるかを判断し、全開状態であるときには処理を終了
し、全開状態ではないときには上述した処理R2を行っ
てから処理を終了する。
【0094】図27は、リモートコントロール端末10
08による可動ルーフの開閉操作が指示された場合の、
可動ルーフの開閉動作、リアウインドウガラス5の昇降
動作、並びに可動ウエザストリッププレート51の前後
動作とを連動させる制御処理を示すフローチャートであ
る。
【0095】同図において、ステップS70:可動ルー
フまたはリアウインドウ5が動作中であるかを判断し、
動作中であるときにはステップS71に進み、停止中で
あるときには処理を終了する。
【0096】ステップS71:リモートコントロール端
末1008による可動ルーフの開閉操作が指示されたと
き、またはステップS70において可動ルーフまたはリ
アウインドウ5が動作中であると判断されたときには、
本ステップにおいて、可動ルーフの位置を検出し、その
検出の結果、可動ルーフが全開状態のときにはステップ
S72に進み、全開でも全閉でもない状態のときにはス
テップS75に進み、全閉状態のときにはステップS8
0に進む。
【0097】ステップS72〜ステップS74:リアウ
インドウガラス5が全開状態であるかを判断し、全開状
態ではない場合は、可動ウエザストリッププレート51
を車両前方方向(間隙が開く状態)に駆動し、上述した
処理R1を行ってから処理を終了する。一方、ステップ
S72の判断において全開状態である場合は、ステップ
S76及びステップS77の処理を並行して行う。
【0098】ステップS76:全開状態のリアウインド
ウガラス5を、逃がし位置Xまで移動する(処理R
4)。
【0099】ステップS77:可動ルーフ駆動ユニット
1005に対して所定時間だけ通電することにより、可
動ルーフの閉止動作が開始される。
【0100】ステップS78,ステップS79:可動ル
ーフの全閉状態が検出された時点で、上述した処理R2
を行ってから処理を終了する。
【0101】ステップS75:リアウインドウガラス5
が全開状態であるかを判断し、全開状態ではない場合
は、ステップS83及びステップS84の処理を並行し
て行い、全開状態である場合は、ステップS76及びス
テップS77の処理を並行して行う。
【0102】ステップS80〜ステップS82,ステッ
プS85:可動ウエザストリッププレート51を車両前
方方向(間隙が開く状態)に駆動し、リアウインドウガ
ラス5が全開状態であるかを判断する。この判断の結
果、全開状態である場合は、上述した処理R3を行って
からステップS83及びステップS84の処理を並行し
て行う。一方、全開状態ではない場合は、上述した処理
R2をステップS85において行い、処理を終了する。
【0103】ステップS83:可動ルーフ駆動ユニット
1005に対して所定時間だけ通電することにより、可
動ルーフの開放動作が開始される。
【0104】ステップS84:上述した処理R1を行っ
てから処理を終了する。
【0105】
【テールゲートの開閉構造】次に、車両の後部に設けら
れたテールゲート1の開閉構造について説明する。
【0106】図28は、本実施形態におけるテールゲー
ト1の開閉構造と、開放状態のテールゲート1と車両の
後端との間に生じる空隙(間隙)を覆うカバーパネル2
の構造とを示す構造図である。
【0107】テールゲート1は、リヤフロアパネル69
を覆うトランクフロアマット64が底部をなす荷室の後
部に形成された開口(後部荷室開口)を、その開口の下
辺において車幅方向に延びる回転軸廻りに開閉する。ま
た、テールゲート1は、図1を参照して上述したよう
に、開放状態において、テールゲート1の開閉動作に追
従するカバーパネル2と共に、荷室のリヤフロアパネル
に連続する略フラットな面をなす。また、リヤフロアパ
ネル69の下面の所定位置には、レインフォースメント
61、クロスメンバ62、並びにクロスメンバ65が車
幅方向に延設されている。
【0108】また、図29は、図28に破線円で示すI
I部分の詳細構造を示す断面図である。図30は、図2
8のF−F断面におけるテールゲート1の断面(但し、
図示の便宜上、図28に示す車両後端部とは反対側の部
分を示す)である。
【0109】図29及び図30に示すように、カバーパ
ネル2は、テールゲート1の閉止状態において、図28
に示すように、テールゲートインナー63に当接した状
態でテールゲート1の車室内側面を形成するトリム部材
の一部として機能する。より具体的に、カバーパネル2
は、テールゲート1の閉止状態に、クロスメンバ65の
上部において、テールゲート1の車室内側面に形成され
た収納用の凹部に収納されており、その収納された状態
において、図28に示すように、車体前後方向に延びる
荷室側面のトリム部材60の後端部分と連続する面を構
成する。これにより、車室内の見栄えと機能性を向上す
ることができる。
【0110】図31は、図28のE−E断面及びその構
造を示す図である。カバーパネル2を、上述した如くテ
ールゲート1の開放状態に関らずテールゲートインナー
63に当接させるためには、リヤフロアパネル69に対
してカバーパネル2を回転可能に支持するヒンジをスプ
リングによって付勢する必要が有る。図31は、その付
勢機構の一例を示しており、同図に示すように、リベッ
ト67によってカバーパネル2に取り付けられるヒンジ
部材66Aと、タッピングスクリュー68によってリヤ
フロアパネル69に取り付けられるヒンジ部材66Bと
は、ヒンジピン66Dによって回転可能なヒンジ66を
構成すると共に、ヒンジピン66Dには、スプリング6
6Cが通されているので、ヒンジ部材66Aとヒンジ部
材66Bとは、図31において時計の回転方向に常に付
勢される。
【0111】上述したテールゲート1の開閉構造によれ
ば、当該テールゲート開放時に生じるリヤフロアパネル
69の後部と当該テールゲートの車室内側面とがなす間
隙を見栄え良く覆うと共に荷物の積み下ろしを効率的に
行うことができ、荷役性が向上する。
【0112】<カバーパネル2の変形例>図32は、本
実施形態の変形例におけるテールゲート1の開閉構造
と、開放状態のテールゲート1と車両の後端との間に生
じる空隙(間隙)を覆うカバーパネル2Aの構造とを示
す構造図である。図33は、図32のG−G断面及びそ
の構造を示す図である。
【0113】また、図35は、本変形例においてリヤフ
ロアパネル上に設けられるスライドパネルの構造を示す
展開図である。図36は、図35に示すスライドパネル
の動作を説明する平面図である。図35及び図36に示
すように、リヤフロアパネル69には、左右のサイドパ
ネル78、それらの端部に配置されるフロントパネル7
7、並びにスライドパネル75が配設され、テールゲー
ト1の閉止状態においてフラットな荷室底面をなす。ま
た、これら4つのパネル上には、荷物のスライドを防止
するゴム部材78から80が延設されている。
【0114】本変形例においても、カバーパネル2A
は、上述したカバーパネル2と同様に、テールゲート1
の開閉構造と、開放状態のテールゲート1と車両の後端
との間に生じる空隙(間隙)を覆う機能を有する。但
し、本変形例においては、テールゲート1の開放時にお
いて、図36に示す如くスライドパネルを乗員が移動可
能に構成するために、カバーパネル2Aには、図34に
示すようにスライダレール71が埋設されており、リヤ
フロアパネル69には、ブラケット70を介してガイド
レール72が延設されている。ガイドレール71とガイ
ドレール72とは、テールゲート1の開放時において、
車両前後方向に連続した状態をなす。そして、スライド
パネル75の下面には、ベアリングを有するスライダレ
ール73が延設されているので、図35及び図36に示
す荷物移動用のスライドパネル75は、連続した状態の
ガイドレール上を、乗員の操作に応じてスムーズに移動
することができる。
【0115】また、本変形例においても、カバーパネル
2Aは、テールゲート1の開放状態に関らずテールゲー
トインナー63に当接させる必要があるが、上記の如く
リヤフロアパネル69及びカバーパネル2Aの上をスラ
イドパネル75が通過する構造なので、図31に示すヒ
ンジ構造は採用することはできない。このため本変形例
では、図33に例示するヒンジ74を採用するが、ヒン
ジの構造自体は一般的なものの中から容易に選択可能で
あるため、本変形例における詳細な説明は省略する。
【0116】上述した本変形例によれば、テールゲート
1の開放時には車両前後方向にスライドパネル75を容
易に移動可能であるので、ユーザは、重い荷物であって
も容易に積み下ろしすることができ、荷役性が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態における車両の後部開閉体構造を示
す斜視図である。
【図2】本実施形態における車両の後部開閉体構造を示
す斜視図である。
【図3】本実施形態における車両の後部開閉体構造を示
す斜視図である。
【図4】図3のA−A断面を示す図である。
【図5】図4に破線円で示すI部分の詳細構造を示す断
面図である。
【図6】図3のB−B断面を示す図である。
【図7】多重パネル10の全閉状態におけるリアヘッダ
ー11の位置、ハイマウントストップランプ12の内部
構造及び光軸方向を示す断面図である。
【図8】多重パネル10の全開状態におけるリアヘッダ
ー11の位置、ハイマウントストップランプ12の内部
構造及び光軸方向を示す断面図である。
【図9】本実施形態におけるハイマウントストップラン
プ12のランプユニットの構造を示す図である。
【図10】可動ルーフの動作に伴うリアウインドウガラ
ス5の昇降動作を説明する図である。
【図11】可動ルーフの動作に伴うリアウインドウガラ
ス5の昇降動作処理(開放動作時)を示すフローチャー
トである。
【図12】可動ルーフの動作に伴うリアウインドウガラ
ス5の昇降動作処理(閉鎖動作時)を示すフローチャー
トである。
【図13】リアウインドウガラス5の動作に伴う可動ル
ーフの昇降動作処理(開放動作時)を示すフローチャー
トである。
【図14】リアウインドウガラス5の動作に伴う可動ル
ーフの昇降動作処理(閉鎖動作時)を示すフローチャー
トである。
【図15】本実施形態におけるリヤヘッダーの変形例を
示す斜視図である。
【図16】本実施形態におけるリヤヘッダーの変形例を
示す斜視図である。
【図17】図15及び図16に示すリヤヘッダー部分の
車幅方向の略中央付近における断面図である。
【図18】本実施形態における制御系の構成を示すブロ
ック図である。
【図19】図19は、昇降可能な従来のリアウインドウ
ガラスにおける問題点を説明する図である。
【図20】本実施形態におけるリアウインドウガラスの
昇降動作を説明する要部断面図である。
【図21】テールゲート1内部の昇降機構の構造を示す
図である。
【図22】テールゲート1内部の可動ウエザストリップ
プレート51及びその駆動機構の構成を示す斜視図であ
る。
【図23】図22のD−D断面を示す図である。
【図24】可動ウエザストリッププレート51及びその
駆動機構の動作を示す平面図である。
【図25】リアウインドウガラス5の昇降動作と、可動
ウエザストリッププレート51の前後動作とを連動させ
る制御処理を示すフローチャートである。
【図26A】可動ルーフの開閉動作、リアウインドウガ
ラス5の昇降動作、並びに可動ウエザストリッププレー
ト51の前後動作とを連動させる制御処理(可動ルーフ
の開放動作時)を示すフローチャートである。
【図26B】可動ルーフの開閉動作、リアウインドウガ
ラス5の昇降動作、並びに可動ウエザストリッププレー
ト51の前後動作とを連動させる制御処理(可動ルーフ
の閉止動作時)を示すフローチャートである。
【図27】リモートコントロール端末1008による可
動ルーフの開閉操作が指示された場合の、可動ルーフの
開閉動作、リアウインドウガラス5の昇降動作、並びに
可動ウエザストリッププレート51の前後動作とを連動
させる制御処理を示すフローチャートである。
【図28】本実施形態におけるテールゲート1の開閉構
造と、開放状態のテールゲート1と車両の後端との間に
生じる空隙(間隙)を覆うカバーパネル2の構造とを示
す構造図である。
【図29】図28に破線円で示すII部分の詳細構造を
示す断面図である。
【図30】図28のF−F断面におけるテールゲート1
の断面である。
【図31】図28のE−E断面及びその構造を示す図で
ある。
【図32】本実施形態の変形例におけるテールゲート1
の開閉構造と、開放状態のテールゲート1と車両の後端
との間に生じる空隙(間隙)を覆うカバーパネル2Aの
構造とを示す構造図である。
【図33】図32のG−G断面及びその構造を示す図で
ある。
【図34】ガイドレール71が埋設されるカバーパネル
2Aの形状を示す斜視図である。
【図35】本変形例においてリヤフロアパネル上に設け
られるスライドパネルの構造を示す展開図である。
【図36】図35に示すスライドパネルの動作を説明す
る平面図である。
【符号の説明】
1,2001:テールゲート, 2:カバーパネル, 3:ルーフサイドレール, 4:リヤピラー, 5,2002:リアウインドウガラス(リアウインド
ウ), 10:多重パネル, 10−1〜10−7:ガラスパネル, 11,11A:リヤヘッダー, 12:ハイマウントストップランプ, 13:ルーフクロスメンバ(ルーフレインフォースメン
ト), 14:トップシーリング, 15:スライディングルーフモータ, 16:スライディングルーフフレーム, 17:フロントヘッダー, 18:ウエザストリップ・リア, 19:ウエザストリップ・フロント, 20:支持ブラケット, 21:キャブサイドアウター, 22:センターピラーインナー, 23:センターピラートリム, 24:スライディングルーフレール, 25:スライディングルーフリンク, 26:ルーフクロスメンバブラケット, 27:リアスポイラー, 31:ハイマウントストップランプブラケット, 32:ハイマウントストップランプアッセンブリ, 33:アウターレンズ, 34:ウエザストリップ, 35:リアヘッダートリム, 37:モータ, 38:ギア, 41:サイドガイドレール, 42:センターガイドレール, 43:サイド支持部材, 44:センター支持部材, 45:モータ, 46:ワイヤー巻き取り・巻き戻し機構, 47:テールゲートアウターパネル, 48:テールゲートインナーパネル, 51:可動ウエザストリッププレート, 52:ロッド, 53:リンク部材, 54:ガイド, 55:ウエザストリップ, 56:台座, 57:軸, 60:トリム部材, 61:レインフォースメント, 62,65:クロスメンバ, 63:テールゲートインナー, 64:トランクフロアマット, 66,74:ヒンジ, 66A,66B:ヒンジ部材, 66C:スプリング, 66D:ヒンジピン, 67:リベット, 68:タッピングスクリュー, 69:リヤフロアパネル, 70:ブラケット, 71,72:ガイドレール, 73:スライダレール, 75:スライドパネル, 76:サイドパネル, 77:フロントパネル, 78〜80:ゴム部材, 1001:コントローラ, 1002:車室内スイッチ, 1003:車外スイッチ, 1004:送受信機, 1005:可動ルーフ駆動ユニット, 1006:リアウインドウガラス駆動ユニット, 1007:可動ウエザストリップ駆動ユニット, 1008:リモートコントロール端末, 2003:ガラスガイド,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B62D 37/02 B62D 37/02 C E05F 11/48 E05F 11/48 D 11/53 11/53 A 15/20 15/20 (72)発明者 菊池 礼治 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 渡辺 雅也 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 Fターム(参考) 2E052 AA09 BA02 CA06 DA03 DB03 EA14 EA16 EB01 EC04 GA03 GB13 GC01 GD03 KA13 KA15 KA16 KA25 3D003 AA01 BB02 CA15 CA38 CA40 CA46 DA16 DA17

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ルーフの車幅方向の両側端部を形成する
    と共に車両前後方向に延びる閉断面状の2本のルーフサ
    イドレールと、該2本のルーフサイドレールの後端に両
    端部が接続されると共に該ルーフの後端を形成する閉断
    面状のリヤヘッダーとを備え、その接続された前記ルー
    フサイドレールと前記リヤヘッダーとに囲まれたルーフ
    開口を、可動ルーフによって開閉可能に覆う車両の後部
    開閉体構造であって、 前記リヤヘッダーと左右のリヤピラーとに囲まれたリア
    ウインドウ開口がリアウインドウガラスによって開閉可
    能に覆われると共に、前記可動ルーフと前記リヤヘッダ
    ーとが連動可能に連結されており、前記可動ルーフの車
    両前方向への開放動作に応じて前記リヤヘッダーが移動
    することにより、前記ルーフ開口と前記リアウインドウ
    開口とが一体に連続した空間を形成することを特徴とす
    る車両の後部開閉体構造。
  2. 【請求項2】 前記リアウインドウガラスは、その下降
    時に、前記車両の後部荷室開口を開閉するテールゲート
    の内部に収納可能であって、該テールゲートの内部に収
    納され、且つ前記可動ルーフの車両前方向への開放動作
    に応じて前記リヤヘッダーが移動することにより、前記
    ルーフ開口、前記リアウインドウ開口、並びに前記後部
    荷室開口とが連続した空間を形成することを特徴とする
    請求項1記載の車両の後部開閉体構造。
  3. 【請求項3】 前記リアウインドウガラスは、その上端
    が前記リアウインドウ開口の全体を覆う閉止状態におい
    て前記リヤヘッダーに接すると共に、その閉止状態から
    前記可動ルーフの車両前方向への開放動作に応じて前記
    リヤヘッダーが移動するのに先立って、自動的に所定量
    だけ下降することを特徴とする請求項1または請求項2
    記載の車両の後部開閉体構造。
  4. 【請求項4】 前記ルーフ開口の車両前後方向の中間位
    置近傍には、前記2本のルーフサイドレールを接続する
    前記車幅方向に延設されたルーフレインフォースメント
    を備えており、 前記可動ルーフの車両前方向への開放動作に応じて前記
    リヤヘッダーが移動するに際して、前記可動ルーフと連
    動して移動するリヤヘッダーは、前記ルーフレインフォ
    ースメントの延設された位置において停止することを特
    徴とする請求項1記載の車両の後部開閉体構造。
  5. 【請求項5】 前記可動ルーフは、車両前後方向に接続
    された複数のガラスパネルからなり、前記可動ルーフの
    車両前方向への開放動作に応じて、それらのガラスパネ
    ルが互いに重なり合った状態をなすことにより、前記ル
    ーフ開口を形成することを特徴とする請求項1乃至請求
    項4の何れかに記載の車両の後部開閉体構造。
  6. 【請求項6】 前記リヤヘッダーには、ハイマウントス
    トップランプが設けられていることを特徴とする請求項
    1乃至請求項5の何れかに記載の車両の後部開閉体構
    造。
  7. 【請求項7】 前記リヤヘッダーは、スポイラー形状を
    有することを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか
    に記載の車両の後部開閉体構造。
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