JP4305100B2 - 車両のスライドドア支持構造 - Google Patents
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Description
車体の側部に設けられた乗降用開口を開閉するサイドドアが、前後方向にスライドされることにより該乗降用開口を開閉すると共に後方にスライドされたときに該乗降用開口を開くスライドドアとされ、
車体側部に、前後方向に伸びて前記スライドドアをガイドするためのガイドレールが設けられ、
前記スライドドアには、前記ガイドレールにスライド可能に係合されるドア支持部材が設けられ、
前記ガイドレールは、その後端が車体後部に設けられたテールランプと近接するように後方に長く伸びており、
車体外面を構成すると共に、少なくとも前記ガイドレールの後端部を車体外方側から覆って前記テールランプの前縁に連なるカバー部材が設けられ、
前記スライドドアをスライド駆動させるための駆動機構が設けられ、
前記駆動機構の一部が、前記テールランプの車幅方向内側に位置するように設けられて、車幅方向において該テールランプに対してオーバラップするようにされている、
ようにしてある。上記解決手法によれば、ガイドレールをテールランプ近傍にまで大きく後方へ伸ばすことにより、スライドドアを後方へより大きく移動させることが可能となって、スライドドアによって開閉される乗降用開口の前後方向の開口幅をより大きく確保して、乗降が容易となる。また、テールランプに連なる少なくともガイドレールの後端部を、車体外面を構成するカバー部材で覆うことにより、このガイドレールからテールランプに渡っての車体側部の外観上の見栄えも十分確保されることになる。
また、スライドドアをスライド駆動させるための駆動機構が設けられ、駆動機構の一部が、前記テールランプの車幅方向内側に位置するように設けられて、車幅方向において該テールランプに対してオーバラップするようにされていることから、駆動機構を組み込んでスライドドアの駆動を容易にできるようにしつつ、駆動機構の一部をより十分に後方に位置させて、スライドドアを十分に後方まで駆動することができる。
前記ガイドレールの後端が、前記テールランプの水平方向見切り線と略同一高さとなるように設定されている、ようにすることができる(請求項2対応)。この場合、車体を側面から見たとき、車体外面に現れて一種のパ−ティングラインを構成してしまうことになるガイドレールをテールランプの水平方向見切り線と略同一高さ位置とすることにより、ガイドレールからテールランプに渡っての部分がデザイン的につながりのある状態となり、この結果ガイドレールを覆うカバー部材をテールランプに対して十分にデザイン的なつながりを有する形状に設定することが可能となる。
前記カバー部材の外面が、前記テールランプの外面に対してほぼ隙間なく略面一に連なっている、
ようにすることができる(請求項3対応)。この場合、カバー部材からテールランプに渡っての部分が連続した面となって、外観上の見栄え向上の上でより一層好ましいものとなる。
前記ガイド部が、前記駆動機構の一部として、前記テールランプの車幅方向内側に位置するように設けられて、車幅方向において該テールランプに対してオーバラップするようにされている、
ようにすることができる(請求項4対応)。この場合、ガイド部を十分に後方に位置させて、スライドドアを十分に後方に駆動させる上で好ましいものとなる。
前記カバー部材の下縁が、該カバー部材の下方にある車体外面を構成するパネル材に対して上下方向に若干の隙間をあけて略面一に連なっており、
前記ドア支持部材が、前記隙間を通るように配設されて、前記カバー部材の下縁に沿ってスライドされるようにされ、
前記カバー部材の前縁が、閉状態にある前記スライドドアの後縁に近接かつ滑らかに連なるようにされている、
ようにすることができる(請求項5対応)。この場合、ガイドレールを覆うカバー部材によって、閉状態にあるスライドドアの後方からテールランプに渡っての前後方向の長い範囲に渡って車体外面を構成することができる。
前パネル材のうち前記段差よりも上方に位置する上パネル部に対してリアクオ−タガラスが取付けられ、
前記カバー部材が、前記パネル材のうち前記段差よりも下方に位置する下パネル部の上縁と前記リアクオ−タガラスの下縁とを滑らかに連結している、
ようにすることができる(請求項6対応)。この場合、車体外面を構成するパネル材に形成した段差を利用して、ガイドレールおよびカバー部材を配設することができる。また、パネル材は、ガイドレールの位置で上下方向に分断されることなく連続した構成なので、車体強度の確保やその製造の容易化等の上でも好ましいものとなる。
3:スライドドア
4:後乗降用開口
10:テールランプ
10a:後面部
10b:側面部
10c:下水平方向見切り線
12:リアクオ−タパネル
12a:インナパネル
12b:アウタパネル
15:リアクオ−タガラス
20:ガイドレール
20a:開口部
21:ドア支持部材
21a、21b:ブラケット部
21c:連結ピン
21d、21e:ガイドローラ
23:段差(ガイドレール装着空間形成用のへこみ)
25:カバー部材
25a:インナパネル
25b:アウタパネル
25c:カバー部の下縁
26:隙間
35:インナケーシング(テールランプ)
36:レンズパネル(テールランプ)
40:駆動機構
41:駆動部
42:ワイヤ
43:前ガイド部(ガイドプーリ)
44:後ガイド部(ガイドプーリ)
47:固定具(図9で、テールランプとガイド部との共締め用)
49:固定具(図10で、テールランプとガイド部とのモジュール化用)
Claims (6)
- 車体の側部に設けられた乗降用開口(4)を開閉するサイドドア(3)が、前後方向にスライドされることにより該乗降用開口(4)を開閉すると共に後方にスライドされたときに該乗降用開口(4)を開くスライドドア(3)とされ、
車体側部に、前後方向に伸びて前記スライドドア(3)をガイドするためのガイドレール(20)が設けられ、
前記スライドドア(3)には、前記ガイドレール(20)にスライド可能に係合されるドア支持部材(21)が設けられ、
前記ガイドレール(20)は、その後端が車体後部に設けられたテールランプ(10)と近接するように後方に長く伸びており、
車体外面を構成すると共に、少なくとも前記ガイドレール(20)の後端部を車体外方側から覆って前記テールランプ(10)の前縁に連なるカバー部材(25)が設けられ、
前記スライドドア(3)をスライド駆動させるための駆動機構(40)が設けられ、
前記駆動機構(40)の一部が、前記テールランプ(10)の車幅方向内側に位置するように設けられて、車幅方向において該テールランプ(10)に対してオーバラップするようにされている、
ことを特徴とする車両のスライドドア支持構造。 - 請求項1において、
前記ガイドレールの後端が、前記テールランプの水平方向見切り線と略同一高さとなるように設定されている、
ことを特徴とする車両のスライドドア支持構造。 - 請求項1または請求項2において、
前記カバー部材の下縁が、前記テールランプの水平方向見切り線と略同一高さに設定され、
前記カバー部材の外面が、前記テールランプの外面に対してほぼ隙間なく略面一に連なっている、
ことを特徴とする車両のスライドドア支持構造。 - 請求項1において、
前記駆動機構(40)が、前記スライドドア(3)に連結されたワイヤ(42)と、前記ガイドレール(20)の後端部付近に配設されて該ワイヤ(42)をガイドするガイド部(44)とを有し、
前記ガイド部(44)が、前記駆動機構(40)の一部として、前記テールランプ(10)の車幅方向内側に位置するように設けられて、車幅方向において該テールランプ(10)に対してオーバラップするようにされている、
ことを特徴とする車両のスライドドア支持構造。 - 請求項3において、
前記カバー部材の下縁が、前記ガイドレールに沿って前後方向に直線的に伸びるように設定され、
前記カバー部材の下縁が、該カバー部材の下方にある車体外面を構成するパネル材に対して上下方向に若干の隙間をあけて略面一に連なっており、
前記ドア支持部材が、前記隙間を通るように配設されて、前記カバー部材の下縁に沿ってスライドされるようにされ、
前記カバー部材の前縁が、閉状態にある前記スライドドアの後縁に近接かつ滑らかに連なるようにされている、
ことを特徴とする車両のスライドドア支持構造。 - 請求項5において、
前記パネル材が、車体内方側にへこんだ前後方向に伸びる段差を有して、該段差の上方に前記ガイドレールおよびカバー部材が配設され、
前パネル材のうち前記段差よりも上方に位置する上パネル部に対してリアクオ−タガラスが取付けられ、
前記カバー部材が、前記パネル材のうち前記段差よりも下方に位置する下パネル部の上縁と前記リアクオ−タガラスの下縁とを滑らかに連結している、
ことを特徴とする車両のスライドドア支持構造。
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- 2003-09-03 JP JP2003311384A patent/JP4305100B2/ja not_active Expired - Lifetime
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