JP2002160476A - 生分解性カード基材 - Google Patents

生分解性カード基材

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JP2002160476A
JP2002160476A JP2000360158A JP2000360158A JP2002160476A JP 2002160476 A JP2002160476 A JP 2002160476A JP 2000360158 A JP2000360158 A JP 2000360158A JP 2000360158 A JP2000360158 A JP 2000360158A JP 2002160476 A JP2002160476 A JP 2002160476A
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Akira Morikawa
陽 森川
Osamu Sasaki
治 佐々木
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Gunze Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリ塩化ビニル用加工機にて加工可能な、コ
ア層(A)の両面にスキン層(B)を積層してなる生分
解性カード基材を提供すること。 【解決手段】コア層(A)とスキン層(B)とを(B)
/(A)/(B)または(B)/(A)/(A)/(B)の
順で積層する生分解性カード基材において、下記熱圧着
加工条件で加工した時の各層間の接着強度が6N/cm
以上であり、且つ、下記成形可能温度幅が20℃以上で
あるカード基材とする。 [熱圧着加工条件]:ホットプレス機にて(圧力)0.
98MPaで、(温度)50℃から熱圧着温度120℃
まで20分で昇温し、熱圧着温度120℃で5分間保
持。その後20分で50℃まで冷却。 [成形可能温度幅]:熱圧着温度を変更して熱圧着加工
した時に、加工後のカード基材の総厚みが0.68〜
0.84mmであり、且つ、各層間の接着強度が6N/
cm以上である熱圧着温度の最高温度と最低温度の幅。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生分解性カード基
材に関する。更には、ポリ塩化ビニル並みの熱圧着加工
適性を有する生分解性カード基材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、クレジットカード、キャッシュカ
ード、診察券、会員証等のカード基材としては、強度、
剛性、熱圧着性を付与するため、両表面あるいは一方面
に印刷を施したポリ塩化ビニル等のプラスチックからな
るコア層(A)と、表面に磁気ストライプを熱圧着させた
ポリ塩化ビニル等のプラスチックからなるスキン層
(B)とを積層してなるカード基材が使用されてきた。
【0003】ポリ塩化ビニル等の樹脂からなり、その使
用目的が完了したカードや、カードを製造する工程、例
えばカード状にカッティングする工程で発生する成形ロ
ス等はゴミ等と共に焼却処理、あるいは埋立処理されて
いる。しかしながら焼却処理の場合、ポリ塩化ビニル等
のプラスチックスからなる使用済みのカードや成形ロス
のカード基材等は燃焼カロリーが高く焼却炉等を傷め、
またダイオキシンの発生の可能性を危惧される傾向があ
り問題になっている。また、埋立処理の場合、ポリ塩化
ビニル等のプラスチック類は土中等では難分解性である
ため分解されず土中等に残留するという問題がある。
【0004】近年、前記の問題を解決する一手段とし
て、優れた生分解性を有するプラスチック、例えばポリ
−3−ヒドロキシ酪酸、ポリカプロラクトン、ポリ乳酸
等からなる生分解性カード基材をカードに成形すること
が提案されている。しかしながら、ポリ−3−ヒドロキ
シ酪酸から成形されるカード基材は脆く、耐折り曲げ性
が悪く、ポリ乳酸から成形されるカード基材は耐溶剤性
に劣り、またポリカプロラクトンから成形されるカード
基材は剛性(ヤング率)が弱くカード基材には適さない
という問題があった。
【0005】また、前記種々の生分解性樹脂を組み合わ
せた生分解性カード基材も開発されていたが、熱圧着加
工適性が従来のポリ塩化ビニル等からなるカード基材と
異なるため、既存のポリ塩化ビニル用の加工機で加工で
きないという問題点があった。
【0006】
【本発明が解決しようとする課題】本発明は、カードと
しての特性である静的曲げ強さ、層間接着性、反り、外
観寸法安定性、積層保管性、無毒性、耐薬品性、耐光
性、耐温湿度性に優れ、かつ、ポリ塩化ビニル並みの熱
圧着加工適性を有する生分解性カード基材を提供するこ
とを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
め、本発明は、コア層(A)とスキン層(B)とを
(B)/(A)/(B)または(B)/(A)/(A)/
(B)の順で積層する生分解性カード基材において、下
記熱圧着加工条件で加工した時の各層間の接着強度が6
N/cm以上であり、且つ、下記成形可能温度幅が20
℃以上のカード基材であることを特徴とする。 [熱圧着加工条件]:ホットプレス機にて(圧力)0.
98MPaで、(温度)50℃から熱圧着温度120℃
まで20分で昇温し、熱圧着温度120℃で5分間保
持。その後20分で50℃まで冷却。 [成形可能温度幅]:熱圧着温度を変更して熱圧着加工
した時に、加工後のカード基材の総厚みが0.68〜
0.84mmであり、且つ、各層間の接着強度が6N/
cm以上である熱圧着温度の最高温度と最低温度の幅。
【0008】また、本発明は、コア層(A)及びスキン
層(B)の少なくとも一方が、融点が120〜160℃
のポリ乳酸を含むカード基材であることを特徴とする。
【0009】更に、コア層(A)及びスキン層(B)の
少なくとも一方が、ポリ乳酸中のD―乳酸の割合が2〜
10%であるポリ乳酸を含むカード基材であることを特
徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明は、ポリ塩化ビニル並みの
熱圧着加工性に優れた生分解性カード基材に関するもの
である。即ち、ホットプレス機にて圧力0.98MP
a、温度120℃で熱圧着加工した時の各層間の接着強
度が6N/cm以上であり、且つ、成形可能温度幅を2
0℃以上となるように設計することにより、既存のポリ
塩化ビニル用加工機で加工可能となるのである。
【0011】ここで、成形可能温度とは熱圧着加工にお
いて各層間の接着強度が6N/cm以上となり、且つ、
カードとしての形状を保持できる熱圧着温度を指し、成
形可能温度幅とは、前記成形可能温度の最低温度と最高
温度との幅を指す。最高温度を越えると、波打ち、変
形、収縮などカードとしての形状を保持できなくなり、
その中でも特にカード基材の厚みの制御が困難であり、
0.68〜0.84mmの範囲を越える。一方、最低温
度未満では各層間の接着強度が6N/cm未満となる。
【0012】接着強度が6N/cm未満のカード基材を
ポリ塩化ビニル用加工機で加工した場合、使用中に層間
の剥離が発生し、現金自動預払機でカードとして認証で
きないなどのトラブルが発生し好ましくない。また、成
形可能温度幅が20℃未満の場合、雰囲気温度の影響で
加工機の温度が変動する際に接着強度にバラツキが生
じ、不良率が大きくなるため好ましくない。
【0013】次に、本発明の特性値を満足し、更にカー
ドとしての他の特性値、即ち、静的曲げ強さ、難燃性、
無毒性、耐薬品性、寸法安定性、耐光性、耐温湿度性、
光遮断性および耐反り性を満足し、その上、生分解性カ
ード基材としての重要な特性値、生分解性を満足するた
めの組成および製造方法について具体的に説明する。
【0014】本発明の生分解性カード基材は、前記特性
を満足するのであれば、特に限定されるものではない
が、様々な生分解性樹脂の中で、特にコア層(A)はポ
リー3−ヒドロキシ酪酸10〜65重量%と、ポリ乳酸
80〜25重量%およびグリコール成分と脂肪族ジカル
ボン酸との脱水重縮合により得られる高分子量脂肪族ポ
リエステル10〜35重量%とを必須成分とする組成物
からなり、スキン層(B)はポリ乳酸99〜50重量%
とグリコール成分と脂肪族ジカルボン酸との脱水重縮合
により得られる高分子量脂肪族ポリエステル1〜50重
量%とを必須成分とする組成物からなるのが好ましい。
【0015】本発明のコア層(A)に用いられるポリ−
3−ヒドロキシ酪酸としては、ポリ−3−ヒドロキシ酪
酸のホモポリマーおよび/または3−ヒドロキシ酪酸と
3−ヒドロキシ吉草酸との共重合体が望ましい。ポリ−
3−ヒドロキシ酪酸のホモポリマーおよび3−ヒドロキ
シ酪酸と3−ヒドロキシ吉草酸との共重合体は、微生
物、例えば水素細菌Alcaligenes eutr
ophus等によって産出される融点100〜180℃
の脂肪族ポリエステル系生分解性樹脂を例示できる。前
記3−ヒドロキシ酪酸と3−ヒドロキシ吉草酸との共重
合体は、加工性を考慮して、3−ヒドロキシ吉草酸の含
有率が20モル%以下が好ましい。3−ヒドロキシ吉草
酸の含有率が、20モル%を越えると結晶性、融点が低
下し軟化する傾向にある。
【0016】また、本発明の生分解性カード基材のコア
層(A)およびスキン層(B)の少なくとも一方に含ま
れるポリ乳酸としては、L−乳酸、D−乳酸およびD,
L−乳酸のいずれかを直接脱水重縮合してなる重合体、
または、これら乳酸のいずれかと、他のヒドロキシカル
ボン酸(例えばグルコール酸、3−ヒドロキシ酪酸、4
−ヒドロキシ酪酸、3−ヒドロキシ吉草酸、4−ヒドロ
キシ吉草酸、6−ヒドロキシカプロン酸等)とを脱水重
縮合してなる共重合体、前記乳酸の環状2量体であるラ
クチドを開環重合してなる重合体、または前記ラクチド
とヒドロキシカルボン酸の環状エステル中間体(例えば
グリコール酸の2量体(グリコライド)、6−ヒドロキ
シカプロン酸の環状エステルであるカプロラクトン等)
の共重合可能な単量体とを適宜に用いて開環重縮合して
なる共重合体を指すが、特にD,L−乳酸の共重合体が
好ましい。
【0017】ポリ乳酸中のD―乳酸の割合は、2〜10
%が好ましく、更に好ましくは、4〜6%である。D−
乳酸が2%未満の場合、熱圧着温度120℃で加工した
時の各層間の接着強度が6N/cm未満になる傾向にあ
る。また一方、D―乳酸が10%を越える場合、熱圧着
時に、熱変形を起こし、形状を保持できなくなる傾向に
ある。
【0018】 また、前記ポリ乳酸は一種または二種以上
を用いることもできる。例えば、ポリ乳酸中のD―乳酸
の割合が2〜10%のポリ乳酸とD−乳酸の割合が0〜
10%のポリ乳酸を適宜ブレンド比率を変え、組み合わ
せて用いても良い。更に、コア層(A)またはスキン
(B)のいずれか一方のみに、ポリ乳酸中のD―乳酸の
割合が、2〜10%のものを用いても良いし、コア層
(A)およびスキン層(B)の両方に用いても良いが、
コア層(A)およびスキン層(B)の両方に用いる方が
より好ましい。
【0019】高分子量のポリ乳酸を直接脱水重縮合によ
り得る場合、前記乳酸または乳酸と他のヒドロキシカル
ボン酸とを、例えば有機溶媒、特にフェニールエーテル
系溶媒の存在下で共沸脱水縮合し、共沸により留出した
溶媒から水を除き実質的に無水の状態にした溶媒を反応
系に戻す方法によって得られるが、前記方法に制限され
ない。この際、本発明のポリ乳酸の数平均分子量(M
n)は、特に限定されないが、数平均分子量(Mn)が
5万〜100万程度が好ましい。数平均分子量(Mn)
が5万未満では強度が弱くなる傾向があり、100万を
越えると成形性が劣る傾向がある。
【0020】また、ポリ乳酸の融点は、好ましくは12
0〜160℃、より好ましくは140〜160℃の範囲
が望ましい。融点が120℃未満の場合、または、非晶
性となり融点が存在しない場合は熱圧着時に、熱変形を
起こし、形状を保持できない傾向がある。一方、融点が
160℃を越える場合、熱圧着温度120℃で加工した
時の各層間の接着強度が6N/cm未満になる傾向にあ
る。また、融点が120〜160℃のポリ乳酸とそれ以
外のポリ乳酸を適宜ブレンド比率を変え、組み合わせて
用いても良い。更に、コア層(A)またはスキン(B)
のいずれか一方のみに、融点が120〜160℃のポリ
乳酸を用いても良いし、コア層(A)およびスキン層
(B)の両方に用いても良いが、コア層(A)およびス
キン層(B)の両方に用いる方がより好ましい。
【0021】本発明でいう高分子量脂肪族ポリエステル
としては、グリコール成分とジカルボン酸(またはその
酸無水物)との2成分、あるいは必要に応じて、これに
第3成分として、3官能または4官能の多価アルコー
ル、オキシカルボン酸および多価カルボン酸(またはそ
の酸無水物)から選ばれる少なくとも1種の多官能成分
を加えて脱水重縮合反応でエステル化させて得られるポ
リエステルを主成分とするものであり、分子の末端にヒ
ドロキシ基を有する比較的高分子量のポリエステルプレ
ポリマーをカップリング剤(例えばジイソシアナート)
により、さらに高分子量化させたもので有り、化1の一
般式で示されるものを例示できる。この際、x/y≧
1.0,m,nはメチレン鎖の長さを示す。
【0022】
【化1】
【0023】特に制限はないが、具体的には、ポリエチ
レンサクシネート(m=2,n=2)、ポリブチレンサ
クシネート(m=4,n=2)、ポリブチレンサクシネ
ート・アジペート(m=4,n=2,4)を好ましいも
のとして挙げることができる。
【0024】前記の高分子量脂肪族ポリエステルの数平
均分子量(Mn)は、5,000以上、好ましくは1
0,000以上であり、融点が60℃以上の飽和脂肪族
ポリエステルを例示できる。数平均分子量が5,000
未満であると、本発明で数平均分子量を高めるために用
いられるカップリング剤が少量(例えば0.1〜5重量
%)の場合、良好な物性を有するポリエステルを得るこ
とができない傾向がある。数平均分子量5,000以上
のポリエステルプレポリマーは、溶融状態といった過酷
な条件下でも、反応中にゲルを生ずることがないので、
良好な高分子量脂肪族ポリエステルを合成できる。
【0025】更に、本発明において、数平均分子量(M
n)が5,000以上、好ましくは10,000以上の
ポリエステルプレポリマーとしては、ポリエステルプレ
ポリマーが例えばカップリング剤としてのジイソシアナ
ートに由来するウレタン結合を介して連鎖した構造、ま
たは、前記のポリエステルプレポリマーが、多官能成分
に由来する長鎖分岐を有し、例えばカップリング剤とし
てのジイソシアナートに由来するウレタン結合を介して
連鎖した構造、またはカップリング剤としてオキサゾリ
ン、ジエポキシ化合物、無水物を使用した場合、ポリエ
ステルプレポリマーがエステル結合を介して連鎖構造を
取るものを例示できる。
【0026】高分子量脂肪族ポリエステルを構成するグ
リコール類としては、特に制限はなく、エチレングリコ
ール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、デカメチレングリコール、ネオペンチルグリコー
ル、1,4−シクロヘキサンジメタノール等が挙げら
れ、更に、これらのグルコール類を併用してもよい。そ
の中で特に、1,4−ブタンジオールを好ましいものと
して挙げることができる。
【0027】本発明において、前記記載のグリコール類
と反応して高分子量脂肪族ポリエステルを構成するジカ
ルボン酸(酸無水物を含む)としては、琥珀酸、アジピ
ン酸、スペリン酸、セバシン酸、ドデカン酸、無水琥珀
酸、無水アジピン酸等が挙げられ、更に、これらのジカ
ルボン酸を併用してもよい。その中で特に、琥珀酸、ア
ジピン酸を好ましいものとしてあげることができる。
【0028】前記のグリコール類およびジカルボン酸の
他に、必要ならば、第三成分として、3官能の多価アル
コール成分(例えばトリメチロールプロパン、グリセリ
ンまたはその無水物等)、4官能の多価アルコール成分
(例えばペンタエリット)、3官能の多価オキシカルボ
ン酸成分(例えばリンゴ酸)、4官能の多価オキシカル
ボン酸成分(例えばクエン酸並びに酒石酸)、3官能の
多価カルボン酸(その酸無水物を含む)成分(例えばト
リメシン酸、プロパントリカルボン酸等)および4官能
の多価カルボン酸(その酸無水物を含む)成分(例え
ば、無水ピロメリット酸、ベンゾフェノンテトラカルボ
ン酸無水物、シクロペンタンテトラカルボン酸無水物
等)から選ばれる少なくとも一種の多価官能成分を添加
して高分子量脂肪族系ポリエステルを合成してもよい。
【0029】第三成分を加えることにより、分子に長鎖
の枝分かれを生じ、分子量が高くなると共に分子量分布
が広くなる傾向があり、フィルム成形等に好ましい性質
を付与することが期待できる。この際、第三成分の添加
量は、ゲル化が生じない様に、脂肪族ジカルボン酸(酸
無水物を含む)の成分全体100モル%に対し、3官能
成分では0.1〜5モル%、4官能成分では0.1〜3
モル%を例示できる。
【0030】更に、本発明の高分子量脂肪族ポリエステ
ルの融点は70〜190℃、より好ましくは70〜15
0℃であり、更により好ましくは80〜135℃であ
る。70℃未満では耐熱性が不十分であり、190℃を
越えると製造が難しい傾向がある。また70℃以上の融
点を有するポリエステルを得るためのポリエステルプレ
ポリマ−の融点は特に制限はないが、60℃以上である
ことが好ましい。
【0031】また、本発明に使用される高分子量脂肪族
ポリエステル中に含まれるウレタン結合量は、0.03
〜3.0重量%、より好ましくは0.05〜2.0重量
%、更に好ましくは0.1〜1.0重量%である。0.
03重量%未満ではウレタン結合による高分子化の効果
が少なく成形加工性が劣る傾向があり、3.0重量%を
越えるとゲルが発生する傾向がある。
【0032】本発明の生分解性カード基材は、コア層
(A)が、ポリ−3−ヒドロキシ酪酸10〜65重量
%、好ましくは10〜40重量%と、ポリ乳酸80〜2
5重量%および高分子量脂肪族ポリエステル10〜35
重量%とを必須成分とする組成物からなる層が好まし
い。
【0033】ポリ−3−ヒドロキシ酪酸が10重量%未
満であると耐溶剤が劣り、印刷性が低下する傾向があ
り、ポリ−3−ヒドロキシ酪酸が65重量%を超える
と、引張強度、剛性、衝撃強度等が低下する傾向があ
る。ポリ乳酸が25重量%未満の場合、引張強度、剛性
が低下し、カードとしての物性を保持できなくなる傾向
にある。一方、80重量%を越える場合、衝撃強度が低
下し、カードとしての物性を保持できなくなる傾向にあ
る。また、高分子量脂肪族ポリエステルが10重量%未
満では、コア層(A)の印刷性、(A)層と(A)層ま
たは(A)層と(B)層との層間接着性の向上が期待で
きない傾向があり、35重量%を越えると、剛性が低下
する傾向がある。
【0034】前記の組成にすることにより、コア層
(A)のカード基材として必要な特性である、静的曲げ
強さ、層間接着性、反り、外観寸法安定性、積層保管
性、無毒性、耐薬品性、耐光性、耐温湿度性と、更にス
キン層(B)の支持性に寄与することができる。
【0035】本発明の生分解性カード基材のスキン層
(B)は、ポリ乳酸99〜50重量%、好ましくは99
〜67重量%とグリコール成分と脂肪族ジカルボン酸と
を脱水重縮合してなる高分子量脂肪族ポリエステル1〜
50重量%、好ましくは1〜33重量%を必須成分とす
る組成物からなる層が好ましい。この際、ポリ乳酸が5
0%未満の場合、透明性が低下し、コア層(A)施され
た印刷がスキン層(B)を通して識別しにくくなる傾向
にある。一方、99重量%を越える場合、衝撃強度が低
下し、カードとしての物性を保持できなくなる傾向にあ
る。また、高分子量脂肪族系ポリエステルの配合量が1
重量%未満では脆くなり、また熱圧着温度120℃での
接着強度が6N/cm未満になる傾向がある。一方、5
0重量%を超える場合も熱圧着温度120℃での接着強
度が6N/cm未満になる傾向がある。つまり、前記配
合量の範囲において、ポリ塩化ビニル用の加工機でコア
層(A)とスキン層(B)の熱圧着性を満足させられる
傾向がある。
【0036】更に、雰囲気温度の変化により熱圧着温度
の変動が多少生じても、接着強度を満足するカードを作
るには、成形可能温度幅20℃以上を満足するように、
コア層(A)とスキン層(B)を前記の組成にし、この
組み合わせで積層することがが望ましい。
【0037】本発明の生分解性カード基材において、ス
キン層(B)は、コア層(A)の両表面に積層され、コ
ア層(A)の表面に印刷等が施される印刷面を保護し、
印刷をより鮮明に見せ、更にエンボス文字等の刻印性、
磁気ストライプの接着性に寄与する。
【0038】本発明の生分解性カード基材は、コア層
(A)と、スキン層(B)とが、(B)/(A)/
(B)の3層構成、もしくは(B)/(A)/(A)/
(B)の4層構成を挙げることができる。
【0039】本発明の生分解性カード基材が(B)/
(A)/(A)/(B)の4層構成の場合、コア層の
(A)/(A)構成の両表面に印刷を施す必要がある場
合、例えば2枚のコア層(A)の1枚のコア層(A)と
他の1枚のコア層(A)の片面に、適宜に画像、文字等
を印刷し、各々のコア層(A)の印刷面が2枚のスキン
層(B)に接するように積層し、次に、コア層(A)の
非印刷面同志を接着することによって、コア層の両面に
印刷を有する生分解性カード基材を容易に得ることがで
きる。
【0040】具体的には、例えばまず、ポリ−3−ヒド
ロキシ酪酸10〜65重量%と、ポリ乳酸80〜25重
量%およびグリコール成分とジカルボン酸との脱水重縮
合により得られる高分子量脂肪族ポリエステル10〜3
5重量%とを必須成分とする組成物からなるコア層
(A)の少なくとも2枚、ポリ乳酸99〜50重量%
と、グリコール成分とジカルボン酸との脱水重縮合によ
り得られる高分子量脂肪族系ポリエステル1〜50重量
%とを必須成分とする組成物からなるスキン層(B)の
少なくとも2枚を個々に成形する。
【0041】次いで、2枚のコア層(A)各々の片面
に、例えばオフセット方式、あるいは、シルクスクリー
ン方式等で画像、文字等を印刷する。印刷が完了した2
枚のコア層(A)は、1枚のコア層(A)の印刷面が1
枚のスキン層(B)に、他の1枚のコア層(A)の印刷
面が他のスキン層(B)に接するように配し、しかる
後、2枚のコア層(A)の非印刷面同志を対向させ、
(B)/(A)/(A)/(B)となるようにコア層
(A)/(A)をスキン層(B)でサンドイッチして、
未接着状態の生分解性カ−ド基材を作成する。
【0042】また、(B)/(A)/(B)の3層構成
は、コア層(A)の両面または片面に印刷を施し、コア
層(A)の両面をスキン層(B)でサンドイッチし、以
下4層構成のものと同様の工程により得られる。本発明
の生分解性カード基材の積層は、(A)層と(B)層と
を別々に製膜し、熱圧着法で行う。この際、ポリ塩化ビ
ニル用の加工機で加工できる条件であれば特に制限はな
いが、圧力は0.3〜4MPa 、加熱温度は100〜
170℃、加熱加圧時間は30秒〜30分を例示でき
る。
【0043】コア層(A)の厚さは、特に制限はない
が、カード基材としての特性(静的曲げ強さ、層間接着
性、反り、外観寸法、積層保管性、無毒性、耐薬品性、
耐光性、耐温湿度性)を有するには(A)層が1枚から
構成される場合、720〜480μm、2枚から構成さ
れる場合、360〜240μm、スキン層(B)の厚さ
は、20〜140μmが好ましい。
【0044】本発明の生分解性カード基材において、コ
ア層(A)および、スキン層(B)を構成する組成物に
は、合目的に、添加剤、充填剤、例えば耐熱安定剤、酸
化防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、滑剤、抗菌剤、
ワックス、顔料または染料、酸化チタン、炭酸カルシウ
ム、硫酸バリウム、水酸化カルシウム、マイカ、タルク
等を添加することができる。また、生分解性を阻害しな
い範囲内でその他の熱可塑性樹脂等を配合することもで
き、特に限定されない。
【0045】前記したその他の熱可塑性樹脂としては特
に制限はないが、その他の生分解性樹脂を挙げることが
でき、例えば、ポリ−3−ヒドロキシ吉草酸、3−ヒド
ロキシ酪酸と3−ヒドロキシプロピオネートとの共重合
体、3−ヒドロキシ酪酸と4−ヒドロキシ酪酸との共重
合体、ポリ−3−ヒドロキシアルカノエート等を必要に
応じて配合することもできる。
【0046】本発明の生分解性カード基材において、コ
ア層(A)およびスキン層(B)を構成する組成物の調
製法としては、特に限定されるものでなく、従来のポリ
オレフィン系樹脂等の組成物の製法で慣用されている方
法、例えばリボンブレンダ−、ヘンセルミキサー、タン
ブラーでブレンドする方法、ニーダー、バンバリーミキ
サー、ロール等の混練機を用いて混練する方法、1軸ま
たは2軸押出機等を用いて加熱溶融混練する方法を例示
できる。
【0047】本発明の生分解性カード基材は、必要に応
じて印刷層、感熱記録層を設けることができる。この場
合、コア層(A)とスキン層(B)の表面または層間に
設けるのが好ましい。磁気カードの場合、磁気ストライ
プの形成はスキン層(B)の表面にカッティングの前ま
たは後に適宜な方法によって行うのが好ましい。また、
カード状にカッティングした後、必要に応じて、カード
の表面にエンボス文字(符号、記号等を含む)を適宜な
方法で刻印を施すのが好ましい。
【0048】更に、本発明の生分解性カード基材は、カ
ードとしての特性である静的曲げ強さ、層間接着性、反
り、外観寸法安定性、積層保管性、無毒性、耐薬品性、
耐光性、耐温湿度性に優れ、しかも自然界で微生物等に
よって生分解可能でかつ、広く普及しているポリ塩化ビ
ニル用加工機で容易に加工できるものである。
【0049】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明す
る。但し、本発明は以下の実施例に限定されるものでな
い。尚、実施例において、各項目の測定、評価は以下の
方法により行った。 [熱圧着加工条件]:ホットプレス機(株式会社名機製
作所製、MHPC−V−50−450)にて(圧力)
0.98MPaで、(温度)50℃から熱圧着温度12
0℃まで20分で昇温し、熱圧着温度120℃で5分間
保持。その後20分で50℃まで冷却。
【0050】[静的曲げ強さ]:JIS X−6301
号に準じ、荷重変形が13〜35mmの範囲、再現性が
1.5mm以内のものを良好とした。
【0051】[層間接着性]:JIS X−6301号
の8.1.8 層間剥離の評価に準じて、層間接着強度
を測定し、6N/cm以上を良好とした。
【0052】[反り]: (非エンボスカードの場合)JIS X−6301号に
準じ、定盤の平面からの最大値が1.5mm以下(カー
ドの厚みを含む)を良好とした。 (エンボスカードの場合)JIS X−6301号に準
じ、定盤の平面からの凸側の表面の中でエンボスされて
いないあらゆる部分までの最大値が2.5mm以下(カ
ードの厚みを含む)を良好とした。
【0053】[外観寸法安定性]:カード寸法が後記範
囲内であるものを良好とした。 長辺 85.47〜85.72mm 短辺 53.92〜54.03mm 厚み 0.68〜0.84mm
【0054】[積層保管性]: JIS X−6301
号の8.1.9 接着性又は粘着性の評価に準じた。
【0055】[無毒性]:食品・添加物等の規格基準
(昭和34年厚生省告示第370号)の第3のDの2、
合成樹脂製の器具又は容器包装に準じて試験した。(使
用温度100゜C以下)その結果、ポリエチレンテレフタ
レートの規格値に適合するものを無毒と判断した。
【0056】[耐薬品性]:JIS X−6305号に
準じ、以下の処理を行なった後、静的曲げ強さ、層間接
着性、外観寸法を測定し、処理前と変化の無いものを良
好とした。 a)5%の食塩水 b)5%の酢酸水 c)5%の炭酸ナトリウム水溶液 d)60%のエチルアルコール水溶液 e)10%の砂糖水 f)B液(ISO1817準拠) g)50%のエチレングリコール水溶液 h)塩水噴霧 i)アルカリ性溶液 j)酸性溶液 a)〜g)は、各溶液を20〜25℃に保持しカード基
材を1分間浸積する。h)は、噴霧後そのままの状態で
24時間保持する。i)〜j)は、カード基材を24時
間浸積する。
【0057】[耐光性]:JIS X−6301号に準
じ、照度5000Luxの蛍光灯を96時間照射し、静
的曲げ強さ、層間接着強度、外観寸法を測定し、照射前
と変化の無いものを良好とした。
【0058】[耐温湿度性]:JIS X−6305号
の5.10 カードの温度および湿度に対する寸法安定
性と反りの評価に準じた。外観寸法が保管前と変化な
く、非エンボスカードの場合は、反りが1.5mm以
下、エンボスカードの場合は、反りが2.5mm以下で
あるものを良好とした。
【0059】[生分解性]:大きさ85.5×54mm
の生分解性カード基材を、浄化センター(滋賀県下水道
公社湖南中部事務所)で採集、処理された返送汚泥に浸
漬(保持温度25℃)し、3ヶ月後に取り出し重量減少
率を測定し評価した。更に、18ヶ月後に取り出し重量
減少率を測定し評価した。重量減少率は、次式のように
定義し、算出した。
【0060】
【数式1】
【0061】実施例1 (B)層/(A)層/(A)層/(B)層からなる生分
解性カード基材において、コア層(A)として、3―ヒ
ドロキシ酪酸/3―ヒドロキシ吉草酸(3―ヒドロキシ
吉草酸8モル%)共重合体(モンサント株式会社製、バ
イオポールD411GWT)39重量%と、ポリ乳酸
(株式会社島津製作所製、ラクティ9010融点148
℃、D―乳酸の割合5%)33重量%、タルク30重量
%含有ポリブチレンサクシネート(PBS)(昭和高分
子株式会社製、ビオノーレ1020X30)17重量
%、ポリブチレンサクシネートーアジペート共重合体
(PBSA)(昭和高分子株式会社製、ビオノーレ30
03)8重量%、酸化チタン3重量%を配合してなる組
成物を、シリンダー温度190℃、ダイス温度170℃
に設定されたTダイ押出機を用いて溶融混練後、表面温
度60℃の冷却ロール上に押出し、厚さ280μmのシ
−トを得た。スキン層(B)として、ポリ乳酸(株式会
社島津製作所製、ラクティ9010融点148℃、D―
乳酸の割合5%)70重量%と、ポリブチレンサクシネ
ート(PBS)(昭和高分子株式会社製、ビオノーレ1
003)25重量%、ポリブチレンサクシネートーアジ
ペート共重合体(PBSA)(昭和高分子株式会社製、
ビオノーレ3003)5重量%を配合してなる組成物
を、シリンダー温度210℃、ダイス温度200℃に設
定されたTダイ押出機に供給し、溶融混練後、表面温度
40℃の冷却ロール上に押出し、厚さ100μmのシー
トを得た。前記で得たコア層(A)とスキン層(B)を
(B)/(A)/(A)/(B)となるように4枚をサ
ンドイッチ状に重ね合わせ、2枚の金属製の鏡面板に挟
み、熱圧着温度を100℃から170℃まで5℃刻みで
変更し、熱圧着加工を行った。この結果を表1に示し
た。このコア層(A)およびスキン層(B)からなるカ
ード基材を、ポリ塩化ビニル用加工機で加工したとこ
ろ、良好な生分解性カードを得た。次いでこの生分解性
カ−ドの特性を表2に示した。また、生分解性カードを
前記記載の返送汚泥中に25℃で3ヶ月浸漬した後の重
量減少率は約5%以下であったが、更に浸漬を続ける
と、18カ月後には重量減少率は15%になった。最終
的には水と炭酸ガスに分解されるものと推察される。
(タルク、チタンおよび印刷成分は除く。)
【0062】実施例2 スキン層(B)が、ポリ乳酸(株式会社島津製作所製、
ラクティ9010 融点148℃、D―乳酸の割合5
%)80重量%と、ポリブチレンサクシネート(PB
S)(昭和高分子株式会社製、ビオノーレ3003)2
0重量%の組成物であること以外は実施例1と同様に各
シートを得、熱圧着加工の結果は表1に示した。このコ
ア層(A)およびスキン層(B)からなるカード基材
を、ポリ塩化ビニル用加工機で加工したところ、良好な
生分解性カードを得た。その特性を表2に示した。更
に、生分解性カードを前記記載の返送汚泥中に25℃で
3ヶ月浸漬した後の重量減少率は約5%以下であった
が、更に浸漬を続けると、18カ月後には重量減少率は
18%になった。最終的には水と炭酸ガスに分解される
ものと推察される。
【0063】比較例1 コア層(A)およびスキン層(B)のポリ乳酸(株式会
社島津製作所製、ラクティ9010、融点148℃、D
―乳酸の割合5%)が、ポリ乳酸(株式会社島津製作所
製、ラクティ5000、融点175℃、D―乳酸の割合
0.5%)であること以外は実施例2と同様にして、各
シートを得た。実施例1と同様に評価した結果を表1お
よび表2に示した。
【0064】
【表1】
【0065】
【表2】
【0066】表1から明らかなように、実施例1〜2の
生分解性カード基材からなる生分解性カードは、熱圧着
温度120℃で6N/cm以上、成形可能温度幅が20
℃以上であり、ポリ塩化ビニル用加工機で加工も良好で
あった。これに対して、比較例1で得られるカードは、
表2よりカードとしての特性は優れるものの、熱圧着温
度120℃で6N/cm未満、成形可能温度幅が20℃
未満であり、ポリ塩化ビニル用加工機では加工できない
ものであった。
【0067】
【発明の効果】本発明の生分解性カード基材から形成さ
れるカードは、コア層(A)とスキン層(B)との層間
接着性が良好であり、ポリ塩化ビニル用の加工機で加工
可能なものである。
フロントページの続き Fターム(参考) 2C005 HA21 HB01 HB09 KA02 KA03 4F100 AA21 AK01A AK01B AK01C AK01D AK41 AK41A AK41B AK41C AK41D AK41J AL01 BA03 BA04 BA06 BA10A BA10C BA15 EJ17 EJ42 GB71 JA04A JA04B JA04C JA04D JB01 JB20 JC00A JC00B JC00C JC00D JK04 JK06 JK06A JK06B JK06C JK06D JN30 YY00A YY00B YY00C YY00D

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コア層(A)とスキン層(B)とを(B)
    /(A)/(B)または(B)/(A)/(A)/(B)の
    順で積層する生分解性カード基材において、下記熱圧着
    加工条件で加工した時の各層間の接着強度が6N/cm
    以上であり、且つ、下記成形可能温度幅が20℃以上で
    あることを特徴とする生分解性カード基材。 [熱圧着加工条件]:ホットプレス機にて(圧力)0.
    98MPaで、(温度)50℃から熱圧着温度120℃
    まで20分で昇温し、熱圧着温度120℃で5分間保
    持。その後20分で50℃まで冷却。 [成形可能温度幅]:熱圧着温度を変更して熱圧着加工
    した時に、加工後のカード基材の総厚みが0.68〜
    0.84mmであり、且つ、各層間の接着強度が6N/
    cm以上である熱圧着温度の最高温度と最低温度の幅。
  2. 【請求項2】コア層(A)及びスキン層(B)の少なく
    とも一方が、融点が120〜160℃のポリ乳酸を含む
    ことを特徴とする、請求項1記載の生分解性カード基
    材。
  3. 【請求項3】コア層(A)及びスキン層(B)の少なく
    とも一方が、ポリ乳酸中のD―乳酸の割合が2〜10%
    であるポリ乳酸を含むことを特徴とする請求項1または
    2記載の生分解性カード基材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100891742B1 (ko) * 2008-07-22 2009-04-02 (주)에스아이씨테크 생분해성 플라스틱 카드 제조방법 및 카드
JP2014144553A (ja) * 2013-01-28 2014-08-14 Shin Etsu Polymer Co Ltd 生分解性樹脂シート及びその製造方法

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