JPH08176421A - 生分解性積層体及び生分解性カード - Google Patents

生分解性積層体及び生分解性カード

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JPH08176421A
JPH08176421A JP6322335A JP32233594A JPH08176421A JP H08176421 A JPH08176421 A JP H08176421A JP 6322335 A JP6322335 A JP 6322335A JP 32233594 A JP32233594 A JP 32233594A JP H08176421 A JPH08176421 A JP H08176421A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は機械読み取り・書き込みにおいて要求
される剛度等のゲート特性を有するとともに、通常の条
件下で分解可能な生分解性カードを提供する。 【構成】基材をポリ乳酸または乳酸とオキシカルボン酸
のコポリマーを主成分とする熱可塑性樹脂と、脂肪族系
ポリエステル及びフィラーとを混練してなる生分解性樹
脂を基材としてなる生分解性カードであり、基材の機械
的強度と保存安定性を有し、とくに塩化ビニル樹脂製カ
ードと同等の耐久性、耐折り曲げ性、剛度、成形加工
性、耐水性、耐薬品性、防水性、表面平滑性、光沢性等
のカード適性を示し、機械読み取り・書き込みに支障を
生ることがない。さらに廃棄後放置されても十分に自然
分解可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の生分解性を有す
る熱可塑性樹脂を混合し、機械強度、保存安定性などの
物理特性を向上させてなる生分解性積層体及び生分解性
カードに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、合成樹脂などプラスチックからな
る積層体がカードや包装材料、成形素材として用いられ
ている。例えばカードには身分を証明するIDカード、
会員カードや金銭的価値を有するキャッシュカード、ク
レジットカード、プリペイドカード、定期券、通行券な
どとして幅広い分野で利用されている。とくにカードで
最も利用数が増加しているカードとして、一定単位の金
額を予め支払い、その金額分の価値情報を記録した、い
わゆるプリペイドカード(前払いカード)がある。この
カードには読み取り・書き込み装置を介して価値情報、
識別情報がカード基材に印字又は印刷表示した絵柄・文
字情報として、またカード基材上に設けられた磁気記録
部又は光学記録部に機械読み取り情報として記録される
ため、この読み取り・書き込み装置での使用できるよう
にゲート特性と呼ばれる機械特性、例えば耐久性、耐折
り曲げ性、剛度などが要求されている。このような条件
を満たし、かつ製造が容易な素材として、一般的に、こ
のプリペイドカードは、主にポリエチレンテレフタレー
ト(PET)樹脂等のプラスチック、すなわち機械特性
のみを満たす樹脂をカード基材として利用している。
【0003】さらに、IDカード、会員カード、キャッ
シュカード、クレジットカード等の一般的なカード用の
基材としてポリ塩化ビニル樹脂が用いられている。これ
らは通常、この種のカードは利用者に販売若しくは貸与
された後は、利用者がそのカードを使い終われば廃棄さ
れるものである。そして上述の素材のプラスチックカー
ドは、その使用後の処理を、現在のところ焼却または廃
棄物として埋め立て等によって処分されているが、プラ
スチック廃棄物は、後者の材質によれば焼却による燃焼
温度の高熱化による焼却炉の耐久性の問題、燃焼ガスな
どの公害問題を有しており、焼却の影響の少ない前者の
材質との分別も完全に行なうことは不可能である。また
廃棄物として埋め立てでは、埋め立て地において分解す
ることなく原形のまま存在するため、半永久的にゴミと
して残り、自然環境への影響が問題となっている。いず
れにしても使用後の廃棄の問題が存在している。
【0004】また従来から紙をカード基材として採用し
たカードが利用されており、とくに紙は焼却や埋め立て
などの廃棄が簡単であり、しかも製造コストが安価であ
ることから、上記した近年議論されているゴミなど環境
問題の解決に最適なカード材料と見られる。ところが紙
をカード基材として用いた場合に耐久性、耐折り曲げ
性、耐水性、耐薬品性、防水性、表面平滑性、光沢性、
加工性等のカードとしての適性を考慮すると全ての点で
機能が劣るため、紙の単独での使用は、通行券や入場
券、乗車券など一時的な利用のみに限定され、一定期
間、使用される上述のプリペイドカードには不向きであ
るとされてきた。この場合には紙基材にポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフ
タレート等の合成樹脂やアルミニウム箔などプラスチッ
ク以外の外層を保護層として積層することが考えられる
が、これらは廃棄性に優れず、上記したプラスチックカ
ードと大差がない欠点を有する。
【0005】そこで特開昭57−150393号公報、
特開昭59−220192号公報、特開昭51−939
91号公報、特開昭63−260912号公報、特開昭
57−150393号公報に記載されるように、光また
は地中など自然環境下で分解可能なプラスチックが開発
され、とくに使い捨て型の商品パッケージに用いられ、
現在では一部が商品化されている。カードの分野では特
開平5−42786号や本出願人による特開平5−85
088号において、カード基材に生分解性或いは光分解
性のプラスチックを用いることが述べられている。
【0006】さらに本出願人による特願平5−1447
38号による生分解性樹脂層を紙基材の片面または両面
に設け、従来のプラスチックカードとしての特性を有す
るとともに、優れた廃棄性を有するカードがあるが、通
常の使用では問題ないが、異常な環境、例えば洗濯など
水に晒された場合、カードの端面から水分が染み込み、
カードのカール・伸縮・エッジ部のめくれ等を生じるこ
とがあり、カードの損傷とこれにより読み取り・書き込
み装置に使うとカード搬送路などに引っ掛かるなど故障
の原因となるなどの問題を有する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、現在、入手
可能な生分解性樹脂の中から、単体でカードとして必要
とされる耐折り曲げ性、剛度などの機械特性を満たす生
分解性樹脂として、例えばポリ乳酸または乳酸とオキシ
カルボン酸とのコポリマーを主成分とするポリマーシー
トが挙げられる。しかしながら、この生分解性樹脂は保
存中に加水分解を生じ、脆くなるという欠点があり耐水
性の面で問題となっていた。この加水分解の原因となる
合成時に使用した残留触媒、未反応モノマーを除去する
ことで解決できるが、このポリ乳酸系ポリマーは、その
分解が初期の加水分解によりポリマー鎖が短くなり低分
子量化した後に、生物分解されるので、加水分解を抑え
ると生物分解が極端に遅くなり、コンポスト機器の様な
加熱条件下での分解を促進する必要があるなど、通常条
件において生分解されにくくなる問題も生じる。一方、
分解性では、例えばポリヒドロキシバリレート・ブチレ
ートコポリマーや脂肪族系ポリエステルは土壌中、活性
汚泥中において、高分子状態から酵素により生物分解を
生じるもので、生物分解性に優れると言えるが、ポリエ
チレンに類似する機械特性を有し、柔らかさを有するも
のの、機械読み取り・書き込みの際の剛度等のゲート特
性に適する剛度のような機械適強度の点で劣っている。
【0008】このように分解性を有する樹脂を単にカー
ド基材として用いた場合、その樹脂の機能により廃棄後
徐々に分解されていくと考えられるが、必ずしもカード
に必要な性能として、例えば耐折り曲げ性、剛度という
機械特性、或いは保存安定性を満たしているとは言えな
い問題を有する。そこで、本発明は機械読み取り・書き
込みにおいて要求される剛度等のゲート特性を有すると
ともに、通常の条件下で分解可能な生分解性カードを提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべくな
された本発明は、請求項1に記載の発明は、数平均分子
量が10000〜100000であるポリ乳酸または乳
酸とオキシカルボン酸のコポリマーを主成分とする熱可
塑性樹脂と、数平均分子量が10000〜100000
の一般式(1)で示される熱可塑性樹脂、およびフィラ
ーとを混練してなることを特徴とする生分解性積層体で
ある。
【化3】
【0010】請求項2に記載の発明は、数平均分子量が
10000〜100000であるポリ乳酸または乳酸と
オキシカルボン酸のコポリマーを主成分とする熱可塑性
樹脂と、数平均分子量が25000〜70000の一般
式(2)で示される熱可塑性樹脂、およびフィラーとを
混練してなることを特徴とする生分解性積層体である。
【化4】
【0011】請求項3に記載の発明は、数平均分子量が
10000〜100000であるポリ乳酸または乳酸と
オキシカルボン酸のコポリマーを主成分とする熱可塑性
樹脂と、3−ヒドロキシバリレート、3−ヒドロキシブ
チレート、3−ヒドロキシカプロレート、3−ヒドロキ
シヘプタノエートからなるヒドロキシアルカノエートユ
ニットを有する脂肪族ポリエステル樹脂およびフィラー
とを混練してなる分解性樹脂からなることを特徴とする
生分解性積層体である。
【0012】請求項4に記載の発明は、請求項1、2、
3に記載の生分解性積層体において、乳酸がD−乳酸、
L−乳酸またはそれらの混合物であることを特徴とす
る。
【0013】請求項5に記載の発明は、請求項1、2、
3記載の生分解性積層体において、オキシカルボン酸が
グリコール酸、または6−ヒドロキシカプロン酸である
ことを特徴とする。
【0014】請求項6に記載の発明は、請求項1、2、
3記載の生分解性積層体において、熱可塑性樹脂とフィ
ラーを混練した後、二軸延伸してなることを特徴とす
る。
【0015】請求項7に記載の発明は、請求項3記載の
生分解性積層体において、ヒドロキシアルカノエートユ
ニットは3−ヒドロキシバリレート、3−ヒドロキシブ
チレート、3−ヒドロキシカプロレート、3−ヒドロキ
シヘプタノエートの1つ又は2つ以上の混合体からなる
ことを特徴とする。
【0016】請求項8に記載の発明は、請求項1乃至6
の何れかに記載の生分解性積層体を基材としてなること
を特徴とする生分解性カードである。
【0017】請求項9に記載の発明は、請求項8記載の
生分解性カードにおいて、基材上に磁気記録層または/
および感熱記録層が形成されてなることを特徴とする。
【0018】
【作用】本発明の生分解性積層体及び生分解性カードに
よれば、基材をポリ乳酸または乳酸とオキシカルボン酸
のコポリマーを主成分とする熱可塑性樹脂と、脂肪族系
ポリエステル及びフィラーとを混練してなる生分解性樹
脂とすることにより、基材の機械的強度と保存安定性を
有し、とくに塩化ビニル製カードと同等の耐久性、耐折
り曲げ性、剛度、成形加工性、耐水性、耐薬品性、防水
性、表面平滑性、光沢性等のカード適性を示し、機械読
み取り・書き込みに支障を生ることがない。さらに廃棄
後放置されても十分に自然分解可能である。
【0019】
【実施例】以下、本発明について詳細に説明する。本発
明の積層体及びカードを構成する一方の材料が乳酸等を
主成分とする高分子材料である脂肪族ポリエステルから
なる生分解性を有する樹脂を用いており、これらは上記
したように分解性を有し、既に医用材料分野を中心に生
体内吸収材料として縫合糸や骨接合として用いられてい
る。乳酸としてはD−乳酸、L−乳酸等があり、オキシ
カルボン酸は、グリコール酸、6−ヒドロキシカプロン
酸等があり、本発明ではD−乳酸、L−乳酸またはそれ
らの混合物と、D−乳酸、L−乳酸またはそれらの混合
物とグリコール酸、または6−ヒドロキシカプロン酸に
代表されるオキシカルボン酸のコポリマーを主成分とす
る熱可塑性分解性ポリマーを用いている。このポリマー
は数平均分子量10000〜1000000のものが好
ましい。ところで、上記熱可塑性ポリマーだけでは剛度
は十分ではない。
【0020】この乳酸は、分子内に水酸基とカルボキシ
ル基を有するため、重縮合が可能であるが、脱水縮合で
は分子量が4000未満の低重合度のオリゴマーしか得
られないため、一旦乳酸のオリゴマーとしてから、開環
重合する方法によりポリマーを得ることができる(間接
法)。また触媒を用いる方法や特開昭59−96123
号、特開昭63−289020号に開示される触媒を用
いることなく、不活性ガス雰囲気中で加熱加圧により分
子量が4000以上のポリ乳酸を得る方法(直接法)、
乳酸とグリコール酸、酒石酸、リンゴ酸、ポリエチレン
グリコール等から共重合により熱可塑性ポリマーを得る
方法がある。なお、乳酸の重合に関する製造方法は、米
国特許第1995970号、同第2362511号、同
第2683136号に示され、乳酸とグリコール酸のコ
ポリマーの製造方法は、米国特許第3636956号、
同第3797449号に示されている。なお、コポリマ
ーの方が重合度を高め易い。
【0021】また本発明の積層体及びカードを構成する
他方の材料が数平均分子量が10000〜100000
の一般式(1)で示される熱可塑性樹脂、
【化5】 または数平均分子量が25000〜70000の一般式
(2)で示される熱可塑性樹脂、
【化6】 または3−ヒドロキシバリレート、3−ヒドロキシブチ
レート、3−ヒドロキシカプロレート、3−ヒドロキシ
ヘプタノエートからなるヒドロキシアルカノエートユニ
ットを有する脂肪族ポリエステル樹脂がある。
【0022】上記一般式(1)で示される脂肪族ポリエ
ステルは脂肪族(環状脂肪族を含む)グリコールと、脂
肪族(環状脂肪族を含む)ジカルボン酸(又はその酸無
水物)を重縮合して得られるポリエステルをジイソシア
ナート又はポリイソシアネートの存在下で高分子量化さ
せたウレタン結合を有する脂肪族ポリエステルであり、
数平均分子量10000〜100000である。この樹
脂の一般的な合成方法は、特開平4−189822号公
報に開示されている。
【0023】また上記一般式(2)で示される脂肪族ポ
リエステルは脂肪族(環状脂肪族を含む)グリコール又
はそれらの混合物と、脂肪族(環状脂肪族を含む)ジカ
ルボン酸(又はその酸無水物)又はそれらの混合物から
合成されたものを、カップリング剤としてジイソシアネ
ートを用いることなく高分子量化されたウレタン結合を
含まない脂肪族系ポリエステルであり、数平均分子量2
5000〜70000である。この樹脂の一般的な合成
方法は、特開平4−122205号公報に開示されてい
る。
【0024】3−ヒドロキシバリレート、3−ヒドロキ
シブチレート、3−ヒドロキシカプロレート、3−ヒド
ロキシヘプタノエート等に代表されるヒドロキシアルカ
ノエートユニットを有する脂肪族ポリエステル樹脂は、
例えばプロピオン酸とグルコースから水素細菌を用いて
生物合成により3−ヒドロキシバリレートと3−ヒドロ
キシブチレートユニットからなる共重合体が発酵合成さ
れる(P.A.Holmes:Phys.Techno
l.,16.32(1985)。とくに3−ヒドロキシ
バリレート分率が0〜25モル%の脂肪族ポリエステル
樹脂は「Biopol(商標)」として上市されてい
る。
【0025】さらに上記樹脂に、フィラーとして無機充
填剤である炭酸カルシウム、マイカ、珪酸カルシウム、
ホワイトカーボン、、石綿、陶土(焼成)、ガラス繊維
等を添加し、混練させることにより、本発明のカードを
構成する基材が作製される。上記のポリ乳酸または乳酸
とオキシカルボン酸のコポリマーを主成分とする熱可塑
性樹脂と脂肪族ポリエステル樹脂の混合比率(重量比)
は97:3〜80:20であり、好ましくは95:5〜
90:10である。なお、フィラー以外に混練された樹
脂の特性を失わない範囲であれば、必要に応じて各種添
加剤、例えば着色防止剤0.05〜3重量部、酸化防止
剤0.05〜3重量部、滑剤0.05〜0.5重量部、
有機顔料及び無機顔料などを添加することが可能であ
る。ただし非分解性の物質を50%以上添加すること
は、分解性が著しく低下し、加工上の問題を生じるた
め、好ましくない。
【0026】上記樹脂等を混練する方法は、ドライブレ
ンド、溶融ブレンド等があり、また混練された樹脂の成
形方法は、Tダイ押し出し、カレンダーロール成形等が
あり、適宜選択される方法によりシート状の基材に成形
される。さらにシート状の基材を加熱下で二軸延伸加工
することにより、剛度、成形加工性、機械強度、硬さ、
衝撃強度、寸法安定性、耐折り曲げ性などの機械特性と
表面平滑性、光沢性、耐水性、防水性を向上させること
ができる。これらの点で従来のポリエステル材、塩化ビ
ニル材と同等の特性を有する。
【0027】また、基材は上記の単層構成以外にも、同
一又は異なる配合比、或いは異なる他の樹脂材料からな
るシート状の基材をそれぞれ作製、積層した多層構成と
してもよい。
【0028】上記の方法で作製された基材は、従来の紙
・プラスチックカードの場合と同様に印刷・加工を行な
うことができ、基材上にオフセット印刷、スクリーン印
刷、グラビア印刷等の印刷法により、例えば文字、絵柄
などの可視情報・デザインを印刷し、打抜機を用いてカ
ードサイズに加工することでカードを製造することがで
きる。
【0029】さらに本発明のカードには、磁気記録層や
感熱記録層などのデジタル情報など機械的にデータの記
録・再生が可能な情報記録層を形成することができる。
この磁気記録層と感熱記録層のように複数の異なる情報
記録層を同一カード上に形成することもできる。
【0030】磁気記録層の形成方法は公知であり、磁気
記録材料をバインダーなどに分散した塗液を塗布する
か、磁気記録層を形成したシートを積層する等である。
同様に感熱記録層の形成方法も公知であり、感熱記録材
料、例えば感熱ロイコ染料、感熱ジアゾ染料等からなる
塗液の塗布やスズ、アルミニウム等の低融点金属薄膜に
より形成することができる。
【0031】以下、本発明の具体的な実施例を挙げ、詳
細に説明する。 <実施例1>数平均分子量80000のL−乳酸と6−
ヒドロキシカプロン酸の3:2のコポリマー55wt
%、数平均分子量50000の一般式(1)で示される
脂肪族ポリエステル樹脂5wt%、添加剤としてマイカ
35wt%(HAR160 白石工業社製)、酸化チタ
ン5wt%(200℃ 24時間乾燥)をベント式押出
機にて混練後、これをTダイ溶融押出機により加工温度
200℃で規定の厚さに押し出し後、二軸延伸加工、さ
らにカレンダー処理を行い、表面平滑性を向上させた厚
さ188μmのシートを作製した。このシートは曲げ弾
性率が43000kgf/cm2 を示し、ポリエチレン
テレフタレート(PET)樹脂シートに近い特性が得ら
れた。
【0032】このシートを40℃−湿度90%環境下に
48時間放置したが、折り曲げ強度に変化はなく、異臭
も生じなかった。
【0033】このシートに下記の組成からなる磁気塗料
をナイフコーティングにより約10μmの黒色磁気記録
層を形成し、約3000ガウスの水平磁界中の磁場配向
をかけた後、100℃の熱風で3分間乾燥させた。 ○磁気塗料 磁性粉(1750Oe:バリウムフェライト) 100重量部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(VAGF:ユニオンカーバイト社製) 20重量部 ポリウレタン樹脂(ニッポラン2304:日本ポリウレタン工業社製) 30重量部 ヘキサメチレンジイソシアネート (コロネートHX:日本ポリウレタン工業社製)2重量部 カーボンブラック(#3000:三菱化学社製) 5重量部 分散剤(ガーファック RE−610:東邦化学社製) 3重量部 希釈溶剤(トルエン/MEK/MIBK) 100重量部
【0034】このシートを縦57.5mm×横85.0
mmのサイバネ規格のカードサイズに加工しカードを得
た。このカードを、カードの読み取り・書き込み装置を
有するゲートに2m/secで約500回通過させたと
ころ、カード詰まりなどのカードの異常は生じなかっ
た。次にこのカードを水中に30秒間浸漬した後、水を
拭き取り、同様にゲートを通過させたが、カード詰まり
などのカードの異常は生じなかった。この時の剛度は3
0gf/cmであり、水への浸漬の前後において変化は
なかった。さらにこのカードを畑土壌中に埋設し、分解
状態を観察したところ、10ヶ月経過後には、磁気記録
層を残して、形状も保持されてない状態まで分解されて
いた。
【0035】また、実施例のカードの機械強度を他の部
材と比較した例を表1に示す。これはJIS P 81
25に基づき、カードの短辺部の剛度(gf/cm)を
測定し、さらに水浸漬試験は、水中に30秒間浸漬した
後、水を拭き取り、測定を行った。なお、比較例1は実
施例1で用いたポリ乳酸単体にフィラーを加え、混練、
二軸延伸加工したものである。
【0036】
【表1】
【0037】とくに実施例1のカードと比較例1のカー
ドを活性汚泥中に放置し、経時変化を見たところ、4ヶ
月経過後の比較例1のカードは重量変化は見られず、実
施例1のカードは重量減少と機械強度の低下が見られ
た。 <実施例2>数平均分子量150000のL−乳酸と6
−ヒドロキシカプロン酸の3:2のコポリマー55wt
%と、数平均分子量10000の一般式(2)で示され
る脂肪族ポリエステル樹脂5wt%、添加剤としてマイ
カ35wt%(HAR160白石工業社製)、酸化チタ
ン5wt%をベント式押出機にて混練後、これをTダイ
溶融押出機により加工温度200℃で規定の厚さに押し
出し後、二軸延伸加工、さらにカレンダー処理を行い、
表面平滑性を向上させた厚さ188μmのシートを作製
した。このシートは曲げ弾性率が41000kgf/c
2 を示し、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹
脂シートに近い特性が得られた。
【0038】このシートを40℃−湿度90%環境下に
48時間放置したが、折り曲げ強度に変化はなく、異臭
も生じなかった。
【0039】このシートに実施例1の磁気塗料をナイフ
コーティングにより約10μmの黒色磁気記録層を形成
し、約3000ガウスの水平磁界中の磁場配向をかけた
後、100℃の熱風で3分間乾燥させた。
【0040】このシートを縦57.5mm×横85.0
mmのサイバネ規格のカードサイズに加工しカードを得
た。このカードを、カードの読み取り・書き込み装置を
有するゲートに2m/secで約500回通過させたと
ころ、カード詰まりなどのカードの異常は生じなかっ
た。次にこのカードを水中に30秒間浸漬した後、水を
拭き取り、同様にゲートを通過させたが、カード詰まり
などのカードの異常は生じなかった。この時の剛度は3
0gf/cmであり、水への浸漬の前後において変化は
なかった。さらにこのカードを畑土壌中に埋設し、分解
状態を観察したところ、10ヶ月経過後には、磁気記録
層を残して、形状も保持されてない状態まで分解されて
いた。
【0041】なお、実施例2のカードと比較例として安
定化ポリ乳酸単体からなるカードを活性汚泥中に放置
し、経時変化を見たところ、4ヶ月経過後の比較例のカ
ードは重量変化は見られず、実施例2のカードは重量減
少と機械強度の低下が見られた。
【0042】<実施例3>数平均分子量150000の
L−乳酸と6−ヒドロキシカプロン酸の3:2のコポリ
マー55wt%と、3−ヒドロキシバリレートと3−ヒ
ドロキシブチレートのユニットからなる共重合体〔英国
ゼネカ社製 Biopol(商標) ヒドロキシバリレ
ート12%含有〕5wt%と、添加剤としてマイカ35
wt%(HAR160 白石工業社製)、酸化チタン5
wt%をベント式押出機にて混練後、これをTダイ溶融
押出機により加工温度200℃で規定の厚さに押し出し
後、二軸延伸加工、さらにカレンダー処理を行い、表面
平滑性を向上させた厚さ188μmのシートを作製し
た。このシートは曲げ弾性率が39000kgf/cm
2 を示し、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂
シートに近い特性が得られた。
【0043】このシートを温度40℃−湿度90%環境
下に48時間放置したが、折り曲げ強度に変化はなく、
異臭も生じなかった。
【0044】このシートに実施例1の磁気塗料をナイフ
コーティングにより約10μmの黒色磁気記録層を形成
し、約3000ガウスの水平磁界中の磁場配向をかけた
後、100℃の熱風で3分間乾燥させた。
【0045】このシートを縦57.5mm×横85.0
mmのサイバネ規格のカードサイズに加工しカードを得
た。このカードを、カードの読み取り・書き込み装置を
有するゲートに2m/secで約500回通過させたと
ころ、カード詰まりなどのカードの異常は生じなかっ
た。次にこのカードを水中に30秒間浸漬した後、水を
拭き取り、同様にゲートを通過させたが、カード詰まり
などのカードの異常は生じなかった。この時の剛度は3
0gf/cmであり、水への浸漬の前後において変化は
なかった。さらにこのカードを畑土壌中に埋設し、分解
状態を観察したところ、8ヶ月経過後には、磁気記録層
を残して、形状も保持されてない状態まで分解されてい
た。
【0046】なお、実施例3のカードと比較例としてフ
ィラーを添加し二軸延伸加工してなるポリ乳酸単体から
なるカードを活性汚泥中に放置し、経時変化を見たとこ
ろ、4ヶ月経過後の比較例のカードは重量変化は見られ
ず、実施例3のカードは重量減少と機械強度の低下が見
られた。
【0047】また、実施例1乃至3のカードは、何れも
室内放置(室温)し、10ヶ月経過後も折り曲げ強度な
ど機械特性に変化はない。
【0048】
【発明の効果】以上述べたように本発明の生分解性積層
体及び生分解性カードによれば、基材をポリ乳酸または
乳酸とオキシカルボン酸のコポリマーを主成分とする熱
可塑性樹脂と、脂肪族系ポリエステル及びフィラーとを
混練してなる生分解性樹脂とすることにより、保管時に
おける材質劣化がなく保存安定性を示し、廃棄時には確
実に生物分解可能であり、さらに剛度、成形加工性、機
械強度、硬さ、衝撃強度、寸法安定性、耐折り曲げ性等
の機械特性に優れ、とくにカードの場合には機械読み取
り・書き込み機に用いられることが可能なゲート特性を
有するものである。すなわちカードとしての機械特性と
保存安定性と生物分解性のいずれの条件を満たし、従来
のプラスチックを用いたカードの代替を十分に可能とす
る生分解性カードである。
【0049】また本発明のカードに用いられる生分解性
樹脂は、従来のプラスチックに比べると物性、加工性で
劣る面をその分解性を低下させない程度に添加剤や二軸
延伸加工を施すことにより物性、加工性を向上させるこ
とも可能である。
【0050】さらに本発明の生分解性積層体としては、
包装容器、トレー、収納容器などの包装材料、成形素材
に用いることができ、室内など通常使用している環境で
は生分解を生じることがなく、現在用いられているプラ
スチック材料に十分置き換えることが可能であり、焼却
以外で廃棄された場合には速やかに確実に分解されるも
ので、環境に与える影響を少なくすることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/40 B42D 15/00 15/10 C08G 63/06 NLP G06K 19/06

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】数平均分子量が10000〜100000
    であるポリ乳酸または乳酸とオキシカルボン酸のコポリ
    マーを主成分とする熱可塑性樹脂と、数平均分子量が1
    0000〜100000の一般式(1)で示される熱可
    塑性樹脂、およびフィラーとを混練してなることを特徴
    とする生分解性積層体。 【化1】
  2. 【請求項2】数平均分子量が10000〜100000
    であるポリ乳酸または乳酸とオキシカルボン酸のコポリ
    マーを主成分とする熱可塑性樹脂と、数平均分子量が2
    5000〜70000の一般式(2)で示される熱可塑
    性樹脂、およびフィラーとを混練してなることを特徴と
    する生分解性積層体。 【化2】
  3. 【請求項3】数平均分子量が10000〜100000
    であるポリ乳酸または乳酸とオキシカルボン酸のコポリ
    マーを主成分とする熱可塑性樹脂と、ヒドロキシアルカ
    ノエートユニットを有する脂肪族ポリエステル樹脂およ
    びフィラーとを混練してなる分解性樹脂からなることを
    特徴とする生分解性積層体。
  4. 【請求項4】前記乳酸がD−乳酸、L−乳酸またはそれ
    らの混合物であることを特徴とする請求項1、2、3記
    載の生分解性積層体。
  5. 【請求項5】前記オキシカルボン酸がグリコール酸、ま
    たは6−ヒドロキシカプロン酸であるを特徴とする請求
    項1、2、3記載の生分解性積層体。
  6. 【請求項6】前記熱可塑性樹脂とフィラーを混練した
    後、二軸延伸してなることを特徴とする請求項1乃至5
    記載の生分解性積層体。
  7. 【請求項7】前記ヒドロキシアルカノエートユニットは
    3−ヒドロキシバリレート、3−ヒドロキシブチレー
    ト、3−ヒドロキシカプロレート、3−ヒドロキシヘプ
    タノエートの1つ又は2つ以上の混合体からなることを
    特徴とする請求項3記載の生分解性積層体。
  8. 【請求項8】請求項1乃至7の何れかに記載の生分解性
    積層体を基材としてなることを特徴とする生分解性カー
    ド。
  9. 【請求項9】前記基材上に磁気記録層または/および感
    熱記録層が形成されてなることを特徴とする請求項7記
    載の生分解性カード。
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