JP2002160422A - テープ印刷装置 - Google Patents

テープ印刷装置

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JP2002160422A
JP2002160422A JP2000359657A JP2000359657A JP2002160422A JP 2002160422 A JP2002160422 A JP 2002160422A JP 2000359657 A JP2000359657 A JP 2000359657A JP 2000359657 A JP2000359657 A JP 2000359657A JP 2002160422 A JP2002160422 A JP 2002160422A
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輝彦 海野
Satoshi Hashimoto
聡 橋本
Kiyoshi Ogawa
貴代司 小川
Nobuyuki Horii
信之 堀井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 持ち運びを容易にすると共に、デザイン性お
よび省スペース化を図り得るテープ印刷装置を提供する
ことを目的としている。 【解決手段】 装置本体2の装置ケース4に非貫通状態
で設けられた装置本体2を持ち運ぶためのグリップ部3
0を備え、グリップ部30は、装置ケース4の表裏一方
の面に指が入り込む指差込み部31を備えていることを
特徴とするテープ印刷装置1である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、持ち運びのための
グリップ部を備えたテープ印刷装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のテープ印刷装置として、
装置本体の外郭を装置ケースにより形成し、装置ケース
の前部に手提げ用のグリップ部と、中間部上面にキーボ
ードと、後部左方にテープを供給するテープカートリッ
ジ装着部と、後部上面右方にディスプレイとを配設して
構成されているものが知られている。この場合、グリッ
プ部は、装置ケースの前部を大きく貫通形成して、装置
ケースから「コ」の字状に突出する形態で設けられてい
る。そして、装置本体は、このグリップ部の貫通部分に
4本の指が挿入され、把持されることで持ち運び可能と
なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のテー
プ印刷装置では、グリップ部が装置ケースを広く貫通さ
せることで設けられているため、装置本体に比してグリ
ップ部が目立ち、テープ印刷装置のデザイン性が損なわ
れている。また、装置ケースに構成部品を組み込み得な
いグリップ部専用のスペース(デッドスペース)を確保
しているため、テープ印刷装置自体の外形が大きいもの
となってしまっている。もっとも、これらの問題を解消
するべく、グリップ部を装置ケース内からのスライド式
にすることも考えられるが、装置本体内部の構成部品の
配置やグリップ部の耐久性を考えると、装置本体との関
係上、グリップ部を設ける位置が特定されてしまう。
【0004】本発明は、持ち運びを容易にすると共に、
デザイン性および省スペース化を図り得るテープ印刷装
置を提供することをその目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のテープ印刷装置
は、装置本体の装置ケースに非貫通状態で設けられた装
置本体を持ち運ぶためのグリップ部を備え、グリップ部
は、装置ケースの表裏一方の面に指が入り込む指差込み
部を備えていることを特徴とする。
【0006】この構成によれば、装置本体を持ち運ぶた
めのグリップ部を装置ケースに非貫通状態で設けたた
め、装置ケースの表裏一方の面の指差込み部に指を挿入
することで、装置本体を持ち運ぶことができる。このた
め、テープ印刷装置を容易に持ち運ぶための部位を装置
ケースから突出して形成する必要がなくなり、装置本体
の省スペース化が図れると共に、テープ印刷装置の外観
デザインに幅を持たせることができる。
【0007】この場合、グリップ部は、指差込み部に対
応して、装置ケースの表裏他方の面に指掛け部を更に備
えていることが、好ましい。
【0008】この構成によれば、指掛け部が、指差込み
部のある装置ケースの面とは反対側の面に、指差込み部
と対応して設けられているため、装置ケースは、指差込
み部に指が入り込んで引っ掛けられ、指掛け部に指が添
えられることで把持される。これにより、装置本体を安
定して持ち運びすることができる。なお、指掛け部は、
装置ケースに指が掛かればよく、装置ケースに対し指が
滑らない部位であればよい。
【0009】この場合、指差込み部は、装置ケースの裏
面に没入形成され、指掛け部は、装置ケースの表面に形
成されていることが、好ましい。
【0010】この構成によれば、装置ケースの裏面を没
入して指差込み部を形成したため、指を差し込む部位が
装置本体の外観上目立たなくなる。これにより、テープ
印刷装置のデザイン性を一層向上させることができるよ
うになる。
【0011】この場合、装置本体は、装置ケースの表面
に配設したキーボードと、キーボードを開閉自在に覆う
蓋体とを備え、指掛け部が、蓋体を開閉するための凹部
位であることが、好ましい。
【0012】この構成によれば、キーボードを蓋体で保
護する開閉式の装置本体の場合には、蓋体の開閉のため
の凹部位が、指掛け部として使用される。これにより、
装置ケースの表面を指掛け部用にあえて加工する必要が
なくなり、蓋体を開閉するために構造上不可欠な凹部位
を指掛け部として有効に利用することができる。
【0013】これらの場合、装置ケースの裏面には、電
池収容部が所定の深さを有して没入形成されており、指
差込み部は、電池収容部の深さ分を没入して形成されて
いることが、好ましい。
【0014】この構成によれば、指差込み部は、指を挿
入する深さ寸法として、電池収容部の深さと同等の寸法
を確保されている。これにより、指差込み部を装置ケー
スの裏面に没入形成するために、電池収容部用の装置ケ
ースの厚みを有効に利用することで、指差込み部専用に
装置ケースの厚みをわざわざ確保しなくて済む。このた
め、装置ケースの小型化を図ることができる。
【0015】この場合、指差込み部は、電池収容部に近
接して形成されていることが、好ましい。
【0016】この構成によれば、指差込み部と電池収容
部とが相互に近接しているため、装置ケース内にデッド
スペースが生じにくく、且つ装置ケースの厚みを一層有
効に利用することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面に基づいて、本
発明の一実施形態に係るテープ印刷装置について説明す
る。このテープ印刷装置は、印刷対象物である印刷テー
プを引き出しながら、これに所望の文字や図形などの印
刷を行うと共に、印刷テープの印刷済み部分を所定の長
さに切断してラベルを作成するものである。また、この
テープ印刷装置は、携帯可能な小型のものであり、ユー
ザが自身の手で把持することにより、容易に持ち運ぶこ
とができるものである。
【0018】図1ないし図3を参照して、テープ印刷装
置について説明する。図1は、テープ印刷装置の全体斜
視図であり、図2は、蓋体を開蓋した状態の全体斜視図
であり、図3は、テープ印刷装置の裏側からの全体斜視
図である。これらの図に示すように、テープ印刷装置1
は、装置ケース4により外殻を形成した装置本体2と、
装置本体2に着脱自在に装着したテープカートリッジ3
とから構成され、このテープカートリッジ3内に印刷対
象物となる剥離紙付きの印刷テープを繰り出し自在に収
容している。
【0019】装置ケース4は、図1および図2に示すよ
うに、上下2分割構造の上ケース4aと下ケース4bと
からなり、手前のフロント面5と、手前反対側奥の背面
6と、左右の両側面(7,8)と、下ケース4b裏側の
裏面9と、上ケース4aの奥側の後半部を段上とした上
表面10との6面で形成され、中間部に大型の蓋体13
が開閉自在に取り付けられている。装置ケース4は、フ
ロント面5から背面6に従って幅厚に形成され、蓋体1
3の閉蓋状態では、蓋体13と上表面10とが連続とな
って、外観上全体としてウエッジ形状を呈している。
【0020】装置ケース4の上表面10は、後半部の一
段高い上段面11と、これに連続して一段低い主に前半
部の下段面12とで形成されている。上段面11には、
右部にトリム部14と、トリム部14の左隣に窪入した
開閉ボタン15とが配設されており、開閉ボタン15の
左隣には、外側の表面が上段面11の一部となる窓付き
の開閉蓋16が開閉自在に取り付けられている。開閉蓋
16は、開閉ボタン15の押釦操作により開閉され、開
閉蓋16の内側には、テープカートリッジ3を着脱自在
に装着するカートリッジ装着部が形成されている。
【0021】上表面10の下段面12には、蓋体13に
開閉自在に覆われる複数のキーからなるキーボード18
と、手前左側に2個のキーからなる露出キー群19とが
配設されており、さらに下段面12の手前中央には、複
数の表示ランプを有する三日月形状部20が下段面12
から盛上り形成されている。そして、蓋体13の閉蓋状
態では、三日月形状部20と蓋体13の外側表面とで平
面視略「U」字状のウエッジ面を形成し、このウエッジ
面が奥側の上段面11と面一となると共に、下段面12
に連続する形態となる。
【0022】キーボード18は、アルファベットキー
群、数字キー群などの各種文字キーの他、印刷実行キー
や、各種のファンクションキーなどの複数のキーが装置
ケース4の下段面12に配列して構成されている。キー
ボード18は、印刷画像の作成や、各種指令・選択指示
などを入力したりする際に使用され、蓋体13により隠
蔽可能に構成されている。
【0023】露出キー群19は、互いに近接して配設し
た左側の電源入力キー21と、右側の通信入力キー22
とから成り、キーボード18と同一平面上の下段面12
において、閉蓋状態の蓋体13から外れた位置に窪入し
て配設されている。電源入力キー21または通信入力キ
ー22は、押釦操作により、電源のON−OFFまたは
通信接続のON−OFFと、三日月形状部20に配設し
た対応する電源表示ランプ41または通信表示ランプ4
3の点灯・消灯とを行う。
【0024】三日月形状部20は、手前側の複数の表示
ランプを配設したフロント曲面25と、フロント曲面2
5に連なる奥側の指掛け斜面26とで形成され、下段面
12からやや凸となっている。複数の表示ランプは、図
示左側から順に、印刷表示ランプ40、電源表示ランプ
41、ハーフカット表示ランプ42、通信表示ランプ4
3、およびトリム表示ランプ44がフロント曲面25の
中央部に窪入して配列し、各種の動作状態に応じて点灯
・消灯する。印刷表示ランプ40は、印刷テープに印刷
中および印刷済みの印刷テープをフルカット動作中に点
灯し、ハーフカット表示ランプ42は、印刷済みの印刷
テープをハーフカット動作中に点灯し、さらにトリム表
示ランプ44は、トリム部14で印刷済みの印刷テープ
を成形切断中に点灯する。
【0025】三日月形状部20の指掛け斜面26は、装
置ケース4のフロント面5側から装置本体2を把持する
際に指が添えられる(詳細は、後述する)。一方、フロ
ント曲面25は、前述したウエッジ面の一部をなし、三
日月形状部20と蓋体13との間の凹部位を介して、蓋
体13の外側の面と面一となっている。また、三日月形
状部20は、フロント曲面25の下縁部が上表面10の
下段面12にやや喰込み形成されており(図4参照)、
この喰込み部分が平面視略「U」字状の溝27となって
いる。
【0026】蓋体13は、開閉蓋16を逃げた後部右半
部に内蔵したヒンジにより、上下方向に開閉自在に構成
され、内側の面にディスプレイ28が組み込まれてい
る。すなわち、蓋体13は、閉蓋状態ではキーボード1
8を覆い隠して保護し、その前端曲面と指掛け斜面26
とで凹部位を形成し、一方開蓋状態ではヒンジを中心に
後上方斜め姿勢に開放され、手前にキーボード18を開
放すると共に、正面にディスプレイ28を配置し、キー
ボード18による入力作業を可能とする。ディスプレイ
28は、台形の形状の内側に長方形の表示画面29を有
しており、キーボード18から入力したデータを表示画
面29に表示する。
【0027】ところで、上記の凹部位は、指を挿入可能
に構成され、蓋体13を上方向に開放する際および装置
ケース4を把持する際に使用される。すなわち、詳細は
後述するが、この凹部位が指掛け部32となっていて、
装置ケース4の裏面9に没入形成した指差込み部31と
で手提げ用のグリップ部30を形成している。そして、
このグリップ部30により、装置本体2を把持して容易
に持ち運びできるようになっている。
【0028】また、装置ケース4の左側面7には、印刷
済みの印刷テープが排出される排出口36が形成され、
右側面8には、装置本体2を外部と接続するための接続
端子部37が形成されている。接続端子部37は、パー
ソナルコンピュータ(以下、パソコン)と通信接続する
ための接続コネクタ50と、ACアダプタ用のアダプタ
差込口51とから構成されている。テープ印刷装置1
は、パソコンからのケーブルを接続コネクタ50に接続
することで、パソコンで作成したデータのプリントアウ
トに使用可能となる。アダプタ差込口51は、ACアダ
プタを差し込むことで、商用電源がACアダプタを介し
て装置本体2に供給可能となる。装置本体2の電源は、
商用電源の他、乾電池のバッテリ電源も使用され、乾電
池を着脱自在に収容する電池収容部38が装置ケース4
の裏面9に没入して形成されている(詳細は後述す
る)。
【0029】また、装置ケース4の背面6には、一文字
状の左右一対の脚突起(35,35)が形成され、脚突
起(35,35)により背面6を下にした状態でテープ
印刷装置1を立てることができるようになっている。さ
らに、装置ケース4のフロント面5は、装置ケース4の
背面6に比して狭面に形成され、手で包み込まれるよう
にして把持可能となっている。
【0030】このテープ印刷装置1をユーザが使用する
場合には、先ず開閉ボタン15を押釦して、開閉蓋16
を開蓋し、カートリッジ装着部にテープカートリッジ3
を装着する。なお、特に図示しないが、テープカートリ
ッジ3には、そのケース内に剥離紙付きの印刷テープの
他、インクリボン、プラテン等が収容されており、テー
プカートリッジ3をカートリッジ装着部に装着すると、
印刷テープおよびインクリボンとがプラテンおよび装置
本体2側のサーマルヘッドとの間に挿入され、且つ駆動
系の回転軸がプラテンおよびインクリボンの巻取側のリ
ボン巻取コアに係合する。開閉蓋16を閉塞すると、印
刷テープおよびインクリボンを挟むように、サーマルヘ
ッドが回動して、プラテンに当接し印刷待機状態とな
る。
【0031】次に、電源入力キー21を押釦してONす
る(このとき、電源表示ランプ41が点灯する)と共
に、これに相前後して蓋体13を開蓋して、キーボード
18を開放し、ディスプレイ28を正面に位置させて入
力の準備を行う。ここで、ディスプレイ28を参照しな
がらキーボード18を操作して、所望の文字等を入力・
編集して、印刷実行を指令する。印刷実行が指令される
と、印刷表示ランプ40が点灯し、印刷テープおよびイ
ンクリボンが同時に送られて、サーマルヘッドが駆動
し、インクリボンのインクが熱転写して印刷テープに印
刷が行われる。印刷後のインクリボンは、テープカート
リッジ3内で巻き取られ、一方印刷後の印刷テープは、
排出口36に送られてゆき、切断機構が駆動して、印刷
済み部分が切り落とされ、ラベルが作成され、印刷表示
ランプ40が消灯する。
【0032】この場合、印刷テープを切り落とす(フル
カット)前に、印刷テープに剥離紙のみを残したハーフ
カットを施すこともできる。これにより、ラベルは、ス
リットの入ったタブ状のものが連続して形成される。な
お、ハーフカットを施すハーフカット機構部は、装置ケ
ース4内に収容され、装置ケース4の裏面9にやや突出
している(詳細は、後述する)。また、このようにして
形成したラベルの端部をトリム部14によりR形状にト
リミングすることもできる。そして、このテープ印刷装
置1は、グリップ部30を使用することで、装置本体2
を把持して、どこへでも簡単に持ち運ぶことができるよ
うになっている。
【0033】グリップ部30は、上述したように、蓋体
13と三日月形状部20との間の凹部位である指掛け部
32と、装置ケース4内部を挟んで指掛け部32と対向
する装置ケース4の裏面9の位置に没入形成した指差込
み部31とから構成されている。すなわち、グリップ部
30は、装置ケース4の上表面10と裏面9とで非貫通
状態に設けられており、ユーザは、指差込み部31に指
を挿入して指で引掛け、指掛け部32に指を添えるよう
にして、装置ケース4のフロント面5側を手で掴むこと
で、テープ印刷装置1を持ち上げることができるように
なっている(図5参照)。
【0034】図3および図4に示すように、指差込み部
31は、指挿入ガイド面33と、指挿入ガイド面33に
連続する上下方向の指引掛け面34とからなり、装置ケ
ース4の手前裏面9に4本の指幅に対応する所定の幅で
没入形成されている。指挿入ガイド面33は、装置ケー
ス4の裏面9のうち平坦な面からアール状に装置ケース
4内に没入形成され、通常のユーザの4本の指(人差し
指から小指)の挿入を円滑にガイドするようになってい
る。指引掛け面34は、指挿入ガイド面33の底部から
立ちあがった略方形状の面であり、装置ケース4の裏面
9のうち平坦な面に連続している。また、指引掛け面3
4は、底部側が装置ケース4の手前フロント面5側に対
しやや傾斜して形成されており、指挿入ガイド面33に
案内挿入された指をフロント面5側に差し込んで幾分引
っ掛けるようになっている。
【0035】したがって、指差込み部31は、装置ケー
ス4の裏面9の一部を窪入する形状に成形され、全体と
して浅い挿入穴となっており、指を円滑に挿入して、屈
曲した指の第1関節部を適切に引っ掛けることができる
ようになっている。なお、指差込み部31の深さは、後
述する電池収容部38の深さにほぼ対応している。ま
た、指差込み部31は、装置ケース4の上表面10側の
指掛け部32との関係において、適切に把持することが
できる位置にフロント面5側に片寄って形成されてお
り、ユーザがグリップ部30を把持した際に、例えば指
の第2関節部から手の平の上腹部に亘る部分が、装置ケ
ース4の裏面9の手前平坦な面に触れるようになってい
る。
【0036】装置ケース4の裏面9には、指差込み部3
1の他、指差込み部31に近接する電池収容部38と、
装置ケース4の背面6側に転写スティックを着脱自在に
収容するスティック収容部39とが没入形成されてい
る。また、装置ケース4の裏面9左側は、装置ケース4
内に収容したハーフカット機構部により縦長方形状にわ
ずかに凸となっていると共に、裏面9の四隅には、円形
ゴム状の四脚片55が糊着され、四脚片55により装置
本体2を机上等に安定に載置できるようになっている。
【0037】電池収容部38は、バッテリ電源となる単
3型乾電池を収容する電池ボックス52と、装置ケース
4に対し取り外し自在の電池カバー53とで構成されて
いる。電池ボックス52は、単3型乾電池の形状に対応
して、装置ケース4内側に半円状に窪んだ窪部54が6
箇所形成されていると共に、その開口縁部に電池カバー
53に対応する浅溝部が形成されている(図示省略)。
電池ボックス52は、窪部54で単3型乾電池を左右に
3本ずつ並べて計6本を寝かせた状態で収容し、浅溝部
により電池カバー53を位置決めして、電池カバー53
を装置ケース4の裏面9の平坦な面に面一となるように
閉塞する。そして、装置ケース4に対して没入する電池
収容部38の深さ量は、指差込み部31の深さ量とほぼ
合致している。
【0038】すなわち、指差込み部31と電池収容部3
8とは、装置ケース4の裏面9を没入形成する深さ寸法
がほぼ同程度となっている。したがって、指差込み部3
1は、電池収容部38と同程度に装置ケース4に対し窪
んでおり、電池収容部38用の装置ケース4の厚みを有
効に利用することで形成されている。しかも、指差込み
部31は、装置ケース4のフロント面5側に近接して配
置されており、この部分は特に部品が配置されておら
ず、デッドスペースとなっているため、このスペースを
有効利用することで、装置本体2は、全体として小型化
になっている。
【0039】一方で、指掛け部32は、上述のように、
ウエッジ面を形成する蓋体13と三日月形状部20との
間に形成され、装置本体2を把持する際に指が挿入され
る。より具体的には、指掛け部32は、指掛け斜面26
の上側から指が滑り込み、挿入した指を指掛け斜面26
に添えるように掛けることができる。したがって、図5
に示すように、ユーザは、指差込み部31に4本の指を
差し込んで装置本体2を引掛け、装置ケース4のフロン
ト面5を手で包み込むようにして、親指を指掛け部32
の指掛け斜面26に添えることで、装置本体2を安定し
て把持することができ、容易に持ち運びすることができ
る。
【0040】したがって、このテープ印刷装置1では、
指掛け部32を蓋体13の開閉に必要な凹部位としてい
るため、および指差込み部31を装置ケース4の裏面9
に没入形成したため、テープ印刷装置1を小型化にする
ことができると共に、テープ印刷装置1の外観を損なう
ことなく、むしろテープ印刷装置1の外観のデザイン性
を向上させることができる。
【0041】なお、指掛け部32を蓋体13と三日月形
状部20との凹部位としたが、指掛け部32は、この凹
部位に限るものでなく、上述の平面視略「U」字状の溝
27でもよいし、指を軽く挿入する部位でなくてもよ
く、装置ケース4の上表面10で指を添えた際に滑らな
い部分であれば良い。この場合には、例えば、指掛け部
32として、装置ケース4の上表面10を粗面に形成す
ることで指がスリップしないようにしてもよい。また、
指差込み部31を装置ケース4の裏面9に形成し、指掛
け部32を装置ケース4の上表面10に形成したが、指
差込み部31を装置ケース4の上表面10に形成し、指
掛け部32を装置ケース4の裏面9に形成してもよい。
【0042】もっとも、グリップ部30を把持しようと
する際に、指差込み部31に挿入される指を親指とし、
指掛け部32に添えられる指を4本の指となってもよ
く、グリップ部30は、これらの場合も考慮して形成さ
れている。
【0043】
【発明の効果】本発明のテープ印刷装置によれば、装置
本体を容易に持ち運ぶためのグリップ構造が、指が掛か
る指掛け部と指を挿入する指差込み部とを装置ケースの
表裏の面にそれぞれ形成し、且つ装置ケースを非貫通状
態としているため、装置ケースに外観上大きな空間部を
持たせなくて済み、テープ印刷装置の外観デザインに幅
を持たせることができるようになると共に、装置本体の
小型化を図ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るテープ印刷装置の全
体斜視図である。
【図2】テープ印刷装置の蓋体を開放した状態の全体斜
視図である。
【図3】テープ印刷装置の裏側の全体斜視図である。
【図4】テープ印刷装置の蓋体を閉蓋した状態の断面図
である。
【図5】テープ印刷装置を手で把持した状態図である。
【符号の説明】
1 テープ印刷装置 2 装置本体 3 テープカートリッジ 4 装置ケース 4a 上ケース 4b 下ケース 5 フロント面 6 背面 7 左側面 8 右側面 9 裏面 10 上表面 11 上段面 12 下段面 13 蓋体 16 開閉蓋 20 三日月形状部 25 フロント曲面 26 指掛け斜面 27 溝 30 グリップ部 31 指差込み部 32 指掛け部 33 指挿入ガイド面 34 指引掛け面 38 電池収容部 52 電池ボックス 53 電池カバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 聡 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 小川 貴代司 東京都千代田区東神田二丁目10番18号 株 式会社キングジム内 (72)発明者 堀井 信之 東京都千代田区東神田二丁目10番18号 株 式会社キングジム内 Fターム(参考) 2C055 CC00 CC01 CC03 CC05 2C061 AP05 AS06 BB02 CD23

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体の装置ケースに非貫通状態で設
    けられた当該装置本体を持ち運ぶためのグリップ部を備
    え、 前記グリップ部は、前記装置ケースの表裏一方の面に指
    が入り込む指差込み部を備えていることを特徴とするテ
    ープ印刷装置。
  2. 【請求項2】 前記グリップ部は、前記指差込み部に対
    応して、前記装置ケースの表裏他方の面に指掛け部を更
    に備えていることを特徴とする請求項1に記載のテープ
    印刷装置。
  3. 【請求項3】 前記指差込み部は、前記装置ケースの裏
    面に没入形成され、前記指掛け部は、前記装置ケースの
    表面に形成されていることを特徴とする請求項2に記載
    のテープ印刷装置。
  4. 【請求項4】 前記装置本体は、前記装置ケースの表面
    に配設したキーボードと、当該キーボードを開閉自在に
    覆う蓋体とを備え、 前記指掛け部が、前記蓋体を開閉するための凹部位であ
    ることを特徴とする請求項3に記載のテープ印刷装置。
  5. 【請求項5】 前記装置ケースの裏面には、電池収容部
    が所定の深さを有して没入形成されており、 前記指差込み部は、前記電池収容部の深さ分を没入して
    形成されていることを特徴とする請求項3または4に記
    載のテープ印刷装置。
  6. 【請求項6】 前記指差込み部は、前記電池収容部に近
    接して形成されていることを特徴とする請求項5に記載
    のテープ印刷装置。
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