JP2002160266A - 成形品の3次元形状成形方法及び成形装置 - Google Patents

成形品の3次元形状成形方法及び成形装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 消失模型等の成形品を成形するのにエラスト
マー型を用いても短時間で射出成形素材を凝固できる成
形品の3次元形状成形方法及び成形装置を提供するこ
と。 【解決手段】 3次元マスター型のネガ型をキャビティ
ー23として形成したエラストマー材からなるエラスト
マー型20と、エラストマー型20の周囲を保持する第
一,第二型枠30,40と、エラストマー型20のキャ
ビティー23内に溶融した成形素材を射出成形する成形
素材射出装置60とを具備する。エラストマー型20を
構成するエラストマー材の中にエラストマー材の熱伝導
率よりも高い熱伝導率を有するフィラーを混合してエラ
ストマー型20の熱伝導率を高くする。第一,第二型枠
30,40を冷却する冷却手段35を設ける。キャビテ
ィー23内に射出された成形素材の熱は熱伝導性の良く
なったエラストマー型20から第一,第二型枠30,4
0を介して冷却手段35に放出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、消失模型等の成形
品の3次元形状成形方法及び成形装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ワックスからなる消失模型を用い
て精密鋳造して鋳造製品を製作する方法が利用されてい
る。即ちこの精密鋳造法は、まず射出成形用金型を作製
し、例えばこの射出成形用金型内に分割できる中子を配
置した上で、この金型内にワックスを射出成形して3次
元のワックス消失模型を成形し、その後前記ワックス消
失模型の外周面にシェルを付け、消失模型を熱で消失さ
せて前記シェル及び中子からなる鋳型を作製し、この鋳
型を用いて所望の鋳造製品を得るようにする方法であ
る。
【0003】またワックスからなる消失模型を製造する
他の方法として従来、3次元積層造形技術、いわゆるラ
ピッドプロトタイピング技術を利用することにより、ポ
ンプハイドロ部品等の複雑な形状を3次元CADデータ
より直接造形してこれを精密鋳造品の消失模型としてそ
のまま利用するという方法も行われている。造形材料と
してはポリスチレン、エポキシ樹脂、アクリル樹脂等の
消失性の材料が用いられる。
【0004】またワックスからなる消失模型を製造する
他の方法として、この模型をゴム型に転写してネガ型を
製作し、このネガ型にワックスを真空注型することによ
り消失模型を取り出す方法が考えられる。具体的に言え
ば、はじめにラピッドプロトタイピング造形装置(SL
SとLSL)により製作したマスター型を容器内にセッ
トし、前記容器内に液状のゴムを流し込んでマスター型
をゴム中に埋め込む。ゴムの材質としてはシリコンゴム
を用いる。そしてゴムの硬化後にゴムの中からマスター
型を取り出せば、内部にマスター型形状の空間を持った
簡易転造ゴム型(ネガ型)となるので、このゴム型内に
ワックスを注型して精密鋳造用ワックス消失模型を成形
するというものである。この方法によって消失模型を製
造すると、ゴムを変形させてワックスを抜型することが
できるので型の複雑な分割が不要となり、金型の設計能
力を必要とせず、高度の熟練を必要としない、等の利点
があり、ワックスからなる消失模型の成形には好適であ
る。
【0005】しかしながらこの製造方法の場合、ゴム型
の熱伝導率が小さいため、このゴム型にワックスを注型
してからワックス冷却による凝固を待ってワックス消失
模型を取り出すまで数時間を要するという欠点があっ
た。
【0006】またゴム型は柔軟性があるので、注型する
ワックスの圧入圧力を通常金型へのワックス射出成形時
のように大きくすると型の変形量が大きくなってゴム型
が塑性変形する恐れがあり、このため比較的小さな圧力
にする必要があるが、そうするとワックス注入時の空気
抜きが充分に行えなくて気泡が残ってしまう恐れがあっ
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の点に鑑
みてなされたものでありその目的は、例えば消失模型等
の成形品を成形するのにゴム等のエラストマー型を用い
たとしても、比較的短時間で射出成形素材を凝固させる
ことができ、また成形素材射出時にエラストマー型内部
に気泡を生じることのない成形品の3次元形状成形方法
及び成形装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め本発明は、3次元マスター型を容器に入れた状態で容
器内に溶融したエラストマーを注型して硬化させる工程
と、硬化したエラストマーからマスター型を取り出して
エラストマー型とする工程と、前記エラストマー型のマ
スター型を取り出したキャビティー内に成形素材を射出
成形した後に前記射出成形を停止して前記キャビティー
の形状を成形素材に転写する工程と、前記成形素材を硬
化した後にエラストマー型から取り出す工程とを具備す
る成形品の3次元形状成形方法において、前記型枠に注
型する溶融したエラストマーにはこのエラストマーの熱
伝導率よりも高い熱伝導率を有するフィラーを混練した
ことを特徴とする。
【0009】また本発明は、前記エラストマー型からの
マスター型の取り出しを、このエラストマー型に切り込
みを入れることで行ない、一方マスター型を取り出した
後のエラストマー型は再び前記切り込み面を接合するこ
とで一体化することを特徴とする。
【0010】また本発明は、前記エラストマー型のキャ
ビティー内に成形素材を射出する際に、エラストマー型
の周囲を型枠で保持すると共に冷却手段によって冷却す
ることを特徴とする。
【0011】また本発明は、前記エラストマー型のキャ
ビティー内に成形素材を射出する際に、成形素材の導入
によってエラストマー型に設けた通気孔とエラストマー
型の周囲を保持する型枠に設けた脱気穴を介してキャビ
ティー内の気体を排気するとともに、前記通気孔から脱
気穴にまで導入した成形素材を脱気穴内で硬化させ閉塞
させて成形素材の脱気穴からの射出を停止せしめること
を特徴とする。
【0012】また本発明にかかる成形品の3次元形状成
形装置は、3次元マスター型のネガ型をキャビティーと
して形成したエラストマー材からなるエラストマー型
と、前記エラストマー型の周囲を囲んでこれを保持する
型枠と、前記型枠の外部から型枠内に保持したエラスト
マー型のキャビティー内に溶融した成形素材を射出成形
する成形素材射出装置とを具備し、前記エラストマー型
を構成するエラストマー材の中にこのエラストマー材の
熱伝導率よりも高い熱伝導率を有するフィラーを混合し
てエラストマー型の熱伝導率を高くすると共に、前記型
枠を冷却する冷却手段を設けることで、エラストマー型
のキャビティー内に射出された成形素材の熱をエラスト
マー型から型枠を介して冷却手段に放出せしめることを
特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。図1乃至図6は本発明の一
実施形態にかかる消失模型の3次元形状成形方法を示す
説明図である。即ち先ず本発明においては図1に示すよ
うに、3次元マスター型Mを容器10内に収納する。容
器10内には3次元マスター型Mの他に、この3次元マ
スター型Mに接続するようにワックス注型孔用型部材1
5と通気孔用型部材17とが設置されている。この3次
元マスター型Mは例えばポンプを構成する羽根車などの
精密鋳造を必要とされる部品の形状に形成されている。
【0014】ここで3次元マスター型Mは、例えば選択
レーザ焼結装置を用いた光造形法によって製作される。
すなわちこの光造形法は図6に示すように、選択レーザ
焼結装置130のチャンバ132内に粒子状の素材を供
給して、例えば0.1mmの厚さhの粒子層134を形
成する。そして炭酸ガスレーザ発生装置等のレーザ光源
136からのレーザ光をミラー138を介して粒子層1
34に照射し、このレーザ光が照射された部分に位置す
る粒子を選択的に溶融硬化(焼結)させ、薄片140を
形成する。以下、この工程を繰り返して薄片140を順
次積層し、所定の形状を形成する。レーザ光の照射パタ
ーンは、作製すべき形状を予め記憶した記憶部を有する
制御装置によって制御される。この方法によって予め種
々の方法で入力されたデータに基づき、複雑な形状が付
与された構造体が精密に作製できる。なお光造形法には
他にも種々の構成のものがあり、何れの方法を用いても
良い。さらに光造形法以外の方法によって3次元マスタ
ー型Mを作製しても良い。
【0015】次に図2に示すように、容器10内に溶融
したゴムを注型して硬化させることでゴム型(エラスト
マー型)20を成形する。ここで注型するゴムはシリコ
ンゴムであり、さらにこの硬化前の液状シリコンゴムに
は、熱伝導性フィラーがシリコンゴムに対して5〜15
重量パーセント混練されている。熱伝導性フィラーとし
ては、市販されているステンレス繊維又はニッケルメッ
キ炭素繊維を細かくしたものを用いており、これらには
熱伝導性があり混錬により高い熱伝導率を有する。熱伝
導性フィラーを5重量%以上としたのは、それより低い
とエラストマー中で熱伝導性フィラーが互いに接触しな
いため熱伝導率があまり高くならず、15重量%以下と
したのはそれ以上だとゴム型20の硬度が硬くなりすぎ
てしまうからである。なお熱伝導性フィラーとしては上
記材質のものに限定されず、他の各種材質のものが使用
できる。一般的には導電性フィラーが好適であるが、そ
れ以外の材質からなるフィラーを用いても良い。要はゴ
ムの熱伝導率よりも高い熱伝導率を有するフィラーであ
れば良い。なおシリコンゴムとしては、2液混合による
反応硬化型や、光硬化型のものを使用する。
【0016】次に図3に示すように硬化したゴム型20
の中央に切り込み21を入れることで、このゴム型20
から3次元マスター型Mとワックス注型孔用型部材15
と通気孔用型部材17とを取り出し、再び前記切り込み
21の面を接合して一体化することで、内部に3次元マ
スター型Mの形状のキャビティー23とワックス注型孔
25と通気孔27とを設けた熱伝導性フィラー入りのゴ
ム型20とする。3次元マスター型Mの取り出しは、ゴ
ム型20に柔軟性があり変形するので容易である。
【0017】次に図4に示すようにこのゴム型20を、
上面を開放した容器状の第一型枠30内に収納し、第一
型枠30の上部開口を第二型枠40で塞ぐ。第一型枠3
0は金属等の熱伝導性の良い材料で構成され、その周囲
には冷却手段35が一体に設けられている。冷却手段3
5は内部に冷却液を通す冷却ジャケットによって構成さ
れている。冷却手段35にはその冷却ジャケットに冷却
水を通すための冷却水供給配管36と冷却水排水配管3
7とが接続されている。なお冷却手段35としては冷却
ジャケット以外にも冷却フィンなどの他の種々の構造の
ものが適用できることは言うまでもない。冷却手段35
は第一型枠30内に内蔵させても良い。またこの第一型
枠30と前記図2に示す容器10とは共用しても良い。
また第一型枠30の下部の前記ゴム型20のワックス注
型孔25が当接する位置には連通孔38が設けられてお
り、その下面はノズルとの接触面39となっている。
【0018】一方第二型枠40も第一型枠30と同様の
金属等の熱伝導性の良い材料で構成されており、その裏
面側に設置したプレス装置50によってゴム型20を押
圧してゴム型20にその周囲全体から圧力を加え、ゴム
型20が下記するワックスの射出圧力に耐えるようにす
る。この第二型枠40の前記ゴム型20に設けた通気孔
27が当接する位置近傍には、それぞれ複数の小さなピ
ン穴(以下「脱気穴」という)41が設けられている。
脱気穴41の内径は、0.1mm〜5mmという小さな
ものとする。
【0019】次に第一型枠30の下部にはワックス射出
装置60が設置され、このワックス射出装置60は、突
出する射出ノズル61からワックスを射出するように構
成されている。
【0020】そして図4に示すように、第一,第二型枠
30,40によってゴム型20を所定の圧力でプレス
し、冷却水供給配管36から冷却水排水配管37に冷却
水を流した状態でワックス射出装置60に設けた射出ノ
ズル61の先端を第一型枠30のノズル当接面39に当
接し、ワックス射出装置60から溶融したワックスを射
出してゴム型20内に形成したワックス注型孔25から
キャビティー23内に溶融ワックスを射出し、キャビテ
ィー23内を溶融ワックスで満たした後に通気孔27も
溶融ワックスで満たす。
【0021】上記溶融ワックスの射出成形の際、キャビ
ティー23内の空気は、通気孔27と第二型枠40の脱
気穴41とからなる気体抜き機構を通して放出されるの
で、例えワックスの射出圧力が低くても射出成形後の成
形物に空気溜まりが形成されることはない。言い換えれ
ば、射出ノズル61から射出されたワックスがキャビテ
ィー23内を満たした後に通気孔27に流入するよう
に、ワックス注型孔25と通気孔27の位置を設定す
る。
【0022】ここで第一,第二型枠30,40は冷却さ
れているので、脱気穴41内に到ったワックスは、ピン
穴からなる脱気穴41内で冷却・硬化して脱気後閉塞す
る。従ってワックスは脱気穴41において一定量漏れた
後この脱気穴41を通過しなくなる。つまり通気孔27
と脱気穴41を設けることによって容易且つ確実にキャ
ビティー23内の空気の排気と排気後のキャビティー2
3の密閉とを行なうことができる。
【0023】これにより通常の金型と同様の利便性の高
いゴム型20によるワックスの射出成形が可能になる。
ワックスの射出圧力は、通常の金型の射出成形の場合は
35kg/cm2程度であるが、このゴム型20を使用
する場合、前記気体抜き機構を設けているので、0.1
〜15kg/cm2程度とすることができる。ここで圧
力の下限を0.1kg/cm2としたのは、それ以下だ
とキャビティー23内に溶融ワックスを満たすのに時間
がかかりすぎ、また圧力の上限を15kg/cm2とし
たのは、それより大きくなると脱気穴41の硬化ワック
スによる閉塞が維持できなくなる恐れがあるからであ
る。
【0024】そしてワックス射出装置60からのワック
スの射出後、数分で射出ノズル61を外し、キャビティ
ー23内の射出圧力を大気圧に戻し、キャビティー23
内でワックスが半溶融状況(流動はしないが変形が可能
な状況)の成形品が、射出圧力により変形していたキャ
ビティー23の形状の形状回復がされることで(キャビ
ティー23内は射出圧力によって一旦拡大し変形してい
る)、キャビティー23形状のワックスへの転写が実現
する。
【0025】本発明では上述のようにワックスの射出圧
力を低く抑えることができるため、ゴム型20内部のキ
ャビティー23の形状を射出圧で回復不可能なまで変形
(塑性変形)させることはなく、また外周の第一,第二
型枠30,40の強度も低くすることができ、装置全体
の小型化、低コスト化が図れる。
【0026】そしてワックスが硬化した後に第一,第二
型枠30,40からゴム型20を取り出し、さらにゴム
型20から図5に示すように成形品である消失模型70
を取り出し、ワックス注型孔25等によって形成された
不用部分を取り除けば、図1に示す3次元マスター型M
と同一形状の精密な消失模型が完成する。なおゴム型2
0には切り込み21が設けられており、また弾性があっ
て容易に変形するので、消失模型70は容易に取り出す
ことができる。この消失模型70は前述のようにポンプ
羽根車等の精密鋳造製品を製作するのに使用される。
【0027】なおワックスで閉塞された図4に示す第二
型枠40の脱気穴41は、脱気穴41の部分を加熱する
ことで内部のワックスを溶かして元の状態に戻せば、再
利用できる。
【0028】以上本発明の実施形態を説明したが、本発
明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求
の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範
囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書
及び図面に記載がない何れの形状や構造や材質であって
も、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技
術的思想の範囲内である。
【0029】例えば上記実施形態では消失模型の材料と
してワックスを用いたが、消失模型の材料としては他の
各種材料を用いても良い。また上記実施形態では消失模
型を成形したが、本発明は冷却により硬化する熱可塑性
プラスチックの射出成形にも応用可能である。要は成形
素材を射出成形して成形品を製造するものであれば消失
模型以外の各種成形品にも適用できる。また上記実施形
態ではシリコンゴムを用いてゴム型を成形したが、シリ
コンゴム以外のエラストマーを用いてエラストマー型を
成形してもよいことは言うまでもない。
【0030】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば以下のような優れた効果を有する。 例え消失模型等の成形品を成形するのにエラストマー
型を用いたとしても、エラストマー(ゴムを含む)にこ
のエラストマーの熱伝導率よりも高い熱伝導率を有する
フィラーを混練したので、射出成形素材の熱の外部への
放出が迅速に行なえ、短時間で射出成形素材を凝固させ
ることができる。エラストマー型の周囲を冷却手段によ
って冷却した場合はさらに効果的に射出成形素材の凝固
時間の短縮が図れる。
【0031】エラストマー型に切り込みを入れたが、
ゴムの切り込み面は不連続な断面となるので断面組み合
わせ時に再現性があり組み合わせが容易で、マスター型
を取り出した後のエラストマー型を再び確実に一体化す
ることが容易に行なえ、さらにそのキャビティー内で成
形した成形品の取り出しが容易に行なえる。
【0032】エラストマー型の通気孔と型枠の脱気穴
とを設けたので、成形素材射出時にエラストマー型のキ
ャビティー内に気泡が生じることを確実に防止でき、ま
た射出圧力を低くできるのでエラストマー型のキャビテ
ィーの塑性変形を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる消失模型の3次元
形状成形方法を示す説明図である。
【図2】本発明の一実施形態にかかる消失模型の3次元
形状成形方法を示す説明図である。
【図3】本発明の一実施形態にかかる消失模型の3次元
形状成形方法を示す説明図である。
【図4】本発明の一実施形態にかかる消失模型の3次元
形状成形方法を示す説明図である。
【図5】本発明の一実施形態にかかる消失模型の3次元
形状成形方法を示す説明図である。
【図6】本発明の一実施形態にかかる消失模型の3次元
形状成形方法を示す説明図である。
【符号の説明】
M 3次元マスター型 10 容器 15 ワックス注型孔用型部材 17 通気孔用型部材 20 ゴム型(エラストマー型) 21 切り込み 23 キャビティー 25 ワックス注型孔 27 通気孔 30 第一型枠 35 冷却手段 36 冷却水供給配管 37 冷却水排水配管 38 連通孔 39 ノズルとの接触面 40 第二型枠 41 脱気穴(ピン穴) 50 プレス装置 60 ワックス射出装置(成形素材射出装置) 61 射出ノズル 130 選択レーザ焼結装置 132 チャンバ 134 粒子層 136 レーザ光源 138 ミラー 140 薄片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川 俊之 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 工藤 敏 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 佐々木 明 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 Fターム(参考) 4E093 GA06 GA09 GB14 GB15 GC07 GD04 GD10 4F202 AJ03 CA11 CB01 CD02 CD26 CK84 CP04 CP08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3次元マスター型を容器に入れた状態で
    容器内に溶融したエラストマーを注型して硬化させる工
    程と、 硬化したエラストマーからマスター型を取り出してエラ
    ストマー型とする工程と、 前記エラストマー型のマスター型を取り出したキャビテ
    ィー内に成形素材を射出成形した後に前記射出成形を停
    止して前記キャビティーの形状を成形素材に転写する工
    程と、 前記成形素材を硬化した後にエラストマー型から取り出
    す工程とを具備する成形品の3次元形状成形方法におい
    て、 前記型枠に注型する溶融したエラストマーにはこのエラ
    ストマーの熱伝導率よりも高い熱伝導率を有するフィラ
    ーを混練したことを特徴とする成形品の3次元形状成形
    方法。
  2. 【請求項2】 前記エラストマー型からのマスター型の
    取り出しは、このエラストマー型に切り込みを入れるこ
    とで行ない、一方マスター型を取り出した後のエラスト
    マー型は再び前記切り込み面を接合することで一体化す
    ることを特徴とする請求項1記載の成形品の3次元形状
    成形方法。
  3. 【請求項3】 前記エラストマー型のキャビティー内に
    成形素材を射出する際は、エラストマー型の周囲を型枠
    で保持すると共に冷却手段によって冷却することを特徴
    とする請求項1又は2記載の成形品の3次元形状成形方
    法。
  4. 【請求項4】 前記エラストマー型のキャビティー内に
    成形素材を射出する際は、成形素材の導入によってエラ
    ストマー型に設けた通気孔とエラストマー型の周囲を保
    持する型枠に設けた脱気穴を介してキャビティー内の気
    体を排気するとともに、前記通気孔から脱気穴にまで導
    入した成形素材を脱気穴内で硬化させ閉塞させて成形素
    材の脱気穴からの射出を停止せしめることを特徴とする
    請求項3記載の成形品の3次元形状成形方法。
  5. 【請求項5】 3次元マスター型のネガ型をキャビティ
    ーとして形成したエラストマー材からなるエラストマー
    型と、 前記エラストマー型の周囲を囲んでこれを保持する型枠
    と、 前記型枠の外部から型枠内に保持したエラストマー型の
    キャビティー内に溶融した成形素材を射出成形する成形
    素材射出装置とを具備し、 前記エラストマー型を構成するエラストマー材の中にこ
    のエラストマー材の熱伝導率よりも高い熱伝導率を有す
    るフィラーを混合してエラストマー型の熱伝導率を高く
    すると共に、 前記型枠を冷却する冷却手段を設けることで、エラスト
    マー型のキャビティー内に射出された成形素材の熱をエ
    ラストマー型から型枠を介して冷却手段に放出せしめる
    ことを特徴とする成形品の3次元形状成形装置。
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