JP2002159529A - 使い捨て紙おむつ - Google Patents

使い捨て紙おむつ

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JP2002159529A
JP2002159529A JP2000362503A JP2000362503A JP2002159529A JP 2002159529 A JP2002159529 A JP 2002159529A JP 2000362503 A JP2000362503 A JP 2000362503A JP 2000362503 A JP2000362503 A JP 2000362503A JP 2002159529 A JP2002159529 A JP 2002159529A
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disposable
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sheet
crotch
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JP2000362503A
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English (en)
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Keiji Torigoe
啓滋 鳥越
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Daio Paper Corp
Daio Paper Converting Co Ltd
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Daio Paper Corp
Daio Paper Converting Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】股間部及び脚回りの外観をすっきりさせた使い
捨て紙おむつとする。 【解決手段】使用面側を覆う透液性表面シート11と、
非使用面側を覆う防漏シート12との間に吸収体13が
介在されるとともに、前記防漏シート12の外面側に外
装シート20が配設された使い捨て紙おむつ1におい
て、股間部を境に2つ折りにした製品状態で、おむつ製
品長さLに対する側部接合部長さlの比を50%以下と
し、ウエスト開口部製品幅Hに対する、前記外装シート
股間幅hまたは吸収体股間幅hのいずれか大きい方
の寸法の比を40%以下とする。また、使い捨て紙おむ
つ1の股間部最小幅部位において、脚部開口を形成して
いる前記外装シート20の脚回りカット29位置を前記
吸収体13の側縁部から外側5mmの位置より中心側に位
置させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脚回りの外観をす
っきりしたものとし、従来の使い捨て紙おむつと外観的
かつ機能的差別化を図った使い捨て紙おむつに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、特開平7-265357号や特願平11
-370102号などに記載される使い捨て紙おむつが知られ
ている。前者の使い捨て紙おむつは、図15(A)に示さ
れるように、透液性トップシート50と、不透液性バッ
クシート51と、これら両シート50、51間に配置さ
れる吸収体52とを有し、前身頃と後身頃との両側部を
接合してウエスト開口部と一対のレッグ開口部とを形成
したパンツ型使い捨て紙おむつであって、前記両レッグ
開口部には、周縁に沿って実質的に連続して弾性部材5
3、53…を配設した構造となっている。製品状態で
は、図15(B)に示されるように、レッグ開口部の周縁
に沿って前記弾性部材53、53…による収縮によって
ひだ状のフリルが形成されるようになっている。
【0003】また、後者の使い捨て紙おむつは、図16
(A)に示されるように、不織布などからなる透液性トッ
プシート60と、ポリエチレンなどからなる防水フィル
ム61とにより綿状パルプなどからなる吸収体62を含
む構造の紙おむつ本体63の外面側に外装シート64を
一体的に設けた構造のパンツ型使い捨て紙おむつであ
り、前記外装シート64は、内面用バックシート不織布
65と外面用バックシート不織布66とをホットメルト
接着剤によって貼り合わせたもので、その間には、紙お
むつを着用者にフィットさせるとともに、尿や便の漏れ
を防止するために各種機能の弾性伸縮部材67〜71が
介在され、ホットメルト接着剤によって固定されてい
る。
【0004】具体的には、前身頃Fの開口部および後身
頃Bの開口部において、たとえば帯ゴムなどからなる複
数本の腰回り弾性伸縮部材67…,68…がそれぞれ設
けられ、前身頃Fの腹部相当箇所において横方向に沿っ
て複数本の腹部弾性伸縮部材69、69…が設けられる
とともに、両端部が腹部相当箇所に位置し、中央部が股
下側に膨出する形状の糸ゴムからなる複数本の前身頃持
ち上げ用弾性伸縮部材70、70…が設けられている。
また、後身頃Bの前記腹部相当箇所に対応した臀部箇所
には横方向に沿って複数本臀部弾性伸縮部材71、71
…が設けられている。
【0005】かかるパンツ型使い捨て紙おむつでは、図
16(B)に示されるように、脚回り開口縁に沿って弾性
伸縮部材が配設されていないため、前者の例のように、
ひだ状にはならないが、やはり脚回りに沿ってフリルが
形成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
使い捨て紙おむつの場合は、製品幅に対する股間幅、製
品長に対する側部接合部の比率が大きいため、股間部の
印象がもこもこした感じとなり、すっきりした外観を与
えるものではなかった。
【0007】また、前述のように、脚回りに沿ってフリ
ル状のものが形成された紙おむつは、可愛らしさは強調
されるようになるが、逆にすっきり感に欠けるようにな
るとともに、前記フリルが肌と接触してかゆみを覚え
る、またズボンなどをはくとゴワ付感の原因となるなど
の問題があった。本出願人が最近行ったアンケート調査
などでも、この傾向が指摘されており、逆に脚回りがす
っきりした外観を呈する紙おむつが好まれることが明ら
かになった。
【0008】そこで本発明の主たる課題は、股間部およ
び脚回り部分の外観をすっきりさせて、前述した問題点
を一挙に解決した使い捨て紙おむつを提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本出願人は、股間部およ
び脚回りの外観をすっきりさせるための構造について鋭
意検討を重ねた結果、その具体的手法として、脚回りカ
ットラインを縦方向に深くするとともに、股間幅を狭く
すると、股間部がもこもこせずにすっきりした印象にな
るとの結論に至った。
【0010】その結果、前記課題を解決するための第1
請求項に係る発明は、使用面側を覆う透液性表面シート
と、非使用面側を覆う防漏シートとの間に吸収体が介在
されるとともに、前記防漏シートの外面側に外装シート
が配設された使い捨て紙おむつにおいて、股間部を境に
2つ折りにした製品状態で、おむつ製品長さに対する側
部接合部長さの比が50%以下であり、ウエスト開口部
製品幅に対する、前記外装シート股間幅または吸収体股
間幅のいずれか大きい方の寸法の比が40%以下である
ことを特徴とするものである。かかる使い捨て紙おむつ
においては、結果的に従来の使い捨て紙おむつと比べ
て、股間部の吸収体幅が狭くなるため、十分な吸収能を
確保できなくなる場合がある。そこで、第1の手法とし
ては、前記吸収体の体液排出部を含む範囲に嵩高部を形
成し、部分的に吸収能の増大を図ることが望ましい。そ
の嵩高部の形成範囲としては、幅寸法が吸収体股間幅の
20〜90%、長さ寸法が吸収体長の20〜90%とす
るのが望ましい。また、第2の手法としては、吸収体の
両側部を長手方向に沿って使用面側に起立させ、吸収体
を含む立体ギャザーを形成するのが望ましい。この起立
させた吸収体による立体ギャザーは、確実に体液等を堰
き止め吸収保持するため、股間部の吸収体幅が狭くなり
吸収能が確保できない欠点を確実にカバー出来るように
なる。
【0011】なお、前記ウエスト開口部製品幅とは、弾
性伸縮部材による収縮が無いとした場合における両側部
のヒートシール接合部間の内幅をいい、吸収体股間幅は
クレープ紙を含まない吸収体自体の幅をいう。
【0012】また、脚回りをよりすっきりした印象とす
るには、外装シートによって脚回りに沿うフリルを極力
形成しないようにすることが望ましい。そのためには、
使い捨て紙おむつの股間部領域において、脚部開口を形
成する外装シートの脚回りカット位置を吸収体との相対
的位置関係において規定すること、および前記外装シー
トの脚回りカット位置を立体ギャザーの起立点位置との
相対的位置関係において規定することによって達成し得
る。
【0013】その具体的構造は、前記使い捨て紙おむつ
の股間部最小幅部位において、脚部開口を形成している
前記外装シートの脚回りカット位置が前記吸収体の側縁
部から外側5mmの位置より中心側に位置させるようにす
ること、および前記使い捨て紙おむつの股間部最小幅部
位において、脚部開口を形成している前記外装シートの
脚回りカット位置が前記立体ギャザーの起立点から外側
5mmの位置より中心側に位置させるようにすることで達
成できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳述する。
【0015】図1は本発明に係るパンツ型使い捨て紙お
むつ1の製品状態外観図であり、図2はその展開図、図
3は図2のIII−III線矢視図、図4は図2のIV−IV線矢
視図である。なお、図面の所要部位において接着部位を
×印で明示している。
【0016】同図に示されるように、本パンツ型使い捨
て紙おむつ1(以下、単に紙おむつという。)は、主に
不織布などからなる透液性表面シート11と、ポリエチ
レン等からなる防漏シート12との間に、綿状パルプな
どの吸収体13を介在させた紙おむつ本体10の外面側
に外装シート20を一体的に配設した構造の紙おむつで
ある。
【0017】以下、前記紙おむつ本体10と外装シート
20との構造、およびその組立構造について順に説明す
る。
【0018】(紙おむつ本体10の構造)吸収体13
は、図示例では平面形状を略方形状として成形されたも
のが使用され、その幅寸法は股間部への当たりによって
着用者にゴワ付き感を与えない寸法幅となっている。こ
の吸収体13は、形状保持と透液性表面シート11を透
過した体液の拡散性向上のためにクレープ紙14によっ
て囲繞されている。前記吸収体13としては、嵩を小さ
くできるエアレイド吸収体を用いるのが望ましい。
【0019】前記吸収体13の表面側(肌当接面側)を
覆う透液性表面シート11としては、有孔または無孔の
不織布や多孔性プラスチックシートなどが好適に用いら
れる。不織布を構成する素材繊維は、ポリエチレンまた
はポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、
ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等
の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパン
レース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルト
ブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によっ
て得られた不織布を用いることができる。これらの加工
法の内、スパンレース法は柔軟性、ドレープ性に富む点
で優れ、サーマルボンド法は嵩高でソフトである点で優
れている。透液性表面シート11に多数の透孔を形成し
た場合には、尿などが速やかに吸収されるようになり、
ドライタッチ性に優れたものとなる。前記透液性表面シ
ート11は、吸収体13の側縁部を巻き込んで吸収体1
3の裏面側まで延在している。
【0020】前記吸収体13の裏面側(非肌当接面側)
を覆う防漏シート12は、ポリエチレンまたはポリプロ
ピレンなどの不透液性プラスチックシートが用いられる
が、近年はムレ防止の点から透湿性を有するものが好適
に用いられる。この遮水・透湿性シートは、たとえばポ
リエチレンやポリプロピレン等のオレフィン樹脂中に無
機充填材を溶融混練してシートを形成した後、一軸また
は二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シー
トであり、仮にシート厚が同じであれば無孔シートより
も剛性が低下するため、柔軟性の点で勝るものとなる。
【0021】一方、立体ギャザーBSを形成するギャザ
ー不織布15は、図3および図4に示されるように、折
返しによって二重シートとした不織布が用いられ、前記
透液性表面シート11によって巻き込まれた吸収体13
の側縁部をさらにその上側から巻き込んで吸収体13の
裏面側まで延在して接着されている。より具体的には、
前記ギャザー不織布15は、図3に示される紙おむつの
長手方向中間部では、立体ギャザーBS形成部分を残
し、幅方向中間部から吸収体13の裏面側に亘る範囲が
ホットメルト接着剤等によって接着され、また長手方向
前後端部では図4に示されるように、前記幅方向中間部
から一方側端縁までの区間が吸収体13の裏面側に亘る
範囲で接着されるとともに、前記立体ギャザーBSを形
成する部分を吸収体13の上面部にて折り畳むようにし
ながらホットメルト接着剤等により接着している。
【0022】前記二重シート不織布によって形成された
ギャザー不織布15の内部には、起立先端側部分に複数
本の糸状弾性伸縮部材16、16…が配設されている。
前記糸状弾性伸縮部材16、16…は、製品状態におい
て図5に示されるように、弾性伸縮力により吸収体側縁
部より突出する不織布部分を起立させて立体ギャザーB
Sを形成するためのものである。
【0023】前記防漏シート12は、前記二重シート状
のギャザー不織布15の内部まで進入し、図5に示され
るように、立体ギャザーBSの下端側において防漏壁を
構成するようになっている。かかる防漏シート12とし
ては、排便や尿などの褐色が出ないように不透明のもの
を用いるのが望ましい。不透明化としては、プラスチッ
ク中に、炭酸カルシウム、酸化チタン、酸化亜鉛、ホワ
イトカーボン、クレイ、タルク、硫酸バリウムなどの顔
料や充填材を内添してフィルム化したものが好適に使用
される。
【0024】前記糸状弾性伸縮部材16としては、通常
使用されるスチレン系ゴム、オレフィン系ゴム、ウレタ
ン系ゴム、エステル系ゴム、ポリウレタン、ポリエチレ
ン、ポリスチレン、スチレンブタジエン、シリコン、ポ
リエステル等の素材を用いることができる。また、外側
から見え難くするため、太さは925dtex以下、テンシ
ョンは150〜350%、間隔は7.0mm以下として配設するの
がよい。なお、糸状弾性伸縮部材に代えて、ある程度の
幅を有するテープ状弾性伸縮部材を用いるようにしても
よい。
【0025】前述のギャザー不織布15を構成する素材
繊維も前記透液性表面シート11と同様に、ポリエチレ
ンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステ
ル系、アミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ
等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパ
ンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニ
ードルパンチ法等の適宜の加工方法に得られた不織布を
用いることができるが、特にはムレを防止するために坪
量を抑えて通気性に優れた不織布を用いるのがよい。さ
らに前記ギャザー不織布15については、尿などの透過
を防止するとともに、カブレを防止しかつ肌への感触性
(ドライ感)を高めるために、シリコン系、パラフィン
金属系、アルキルクロミッククロイド系撥水剤などをコ
ーティングした撥水処理不織布を用いるのが望ましい。
【0026】(外装シート20の構造)外装シート20
は、少なくとも弾性伸縮部材の配設領域が複層シート構
造とされる不織布シートであり、図示例では前身頃Fお
よび後身頃B部分のみが複層構造となっていて、股間部
領域は単層シートとなっている。もちろん、内面用シー
ト不織布と外面用シート不織布とをホットメルト接着剤
によって貼り合わせた完全な2層シートとすることでも
よい。中間部に脚部開口を形成するための脚回りカット
29により、全体として擬似砂時計形状を成している。
【0027】弾性伸縮部材は、具体的には、図6に示さ
れる展開形状において、前身頃Fの開口部および後身頃
Bのウエスト開口部21、23においては、たとえば糸
ゴムなどからなる複数本の腰回り弾性伸縮部材25…,
26…がそれぞれ全幅区間に亘って設けられている。
【0028】また、前身頃Fおよび後身頃Bの胴回り部
22、24領域には、中間部を除く両側領域にのみ幅方
向に沿って胴部弾性伸縮部材27…、28…が配設され
ており、脚回りに沿う弾性伸縮部材は設けられていな
い。
【0029】(紙おむつの組立)前記紙おむつ本体10
と外装シート20とは、図6に示されるように、外装シ
ート20の上面側に紙おむつ本体10がホットメルト等
の接着剤によって接着され一体化される。そして、紙お
むつ本体10および外装シート20が折り返しラインS
にて前後方向に折り重ねられ、その両側部が相互に熱溶
着またはホットメルト接着剤などによって接合されるこ
とによりパンツ型紙おむつに組み立てられる。
【0030】本紙おむつにおいては、図7に示されるよ
うに、股間部を境に2つ折りにした製品状態で、おむつ
製品長さLに対する側部接合部長さlの比が50%以下
であり、かつウエスト開口部製品幅に対する、股間部で
の前記外装シート20幅hおよび吸収体13幅h
いずれか大きい方の寸法(同図では外装シート20の幅
寸法hの方が大きいため該外装シート幅寸法hを取
る。)の比が40%以下とされる。側部接合部長さl/
おむつ製品長さL≧50%で、かつ股間部での前記外装
シート幅hおよび吸収体幅hのいずれか大きい方の
寸法/ウエスト開口部製品幅H≧40%である場合に
は、相対的に股間部の外観がどっしりとした印象とな
り、本発明の目的を達し得ない。なお、前記ウエスト開
口部製品幅Hは、弾性伸縮部材による収縮が無いとした
場合のヒートシール接合部30、30間の内幅を言う。
【0031】前述の寸法比にて股間部の形状寸法を規定
することにより、言わば図1に示されるようにブリーフ
外観を呈するようになり、脚回りおよび股間部の外観が
すっきりとし、もこもこした印象が無くなるようにな
る。なお、股間幅として股間部での前記外装シート20
幅および吸収体13幅のいずれか大きい方の寸法とする
のは、図8に示されるように、外装シート20の股間幅
よりも吸収体13の股間幅hの方が大きい場合が
あり、股間幅の寸法として実質的な外観幅とするためで
ある。
【0032】一方、上記紙おむつでは、結果的に股間部
の幅が従来の紙おむつよりも狭くなり十分な吸収能を確
保できなくなる場合がある。そこで、図9に示されるよ
うに、前記吸収体13の体液排出部を含む範囲に嵩高部
17を形成し、部分的に吸収能の増大を図るようにして
いる。この嵩高部17の形成範囲は、幅寸法が吸収体股
間幅の20〜90%、長さ寸法が吸収体13の長さ寸法
の20〜90%とするのが望ましい。なお、ここで吸収
体股間幅とは、折返しラインS位置近傍におけるクレー
プ紙14を含まない吸収体13自体の幅を言う。
【0033】前記嵩高部17の形成方法としては種々の
方法を挙げることができる。図10(A)に示される方法
は、吸収体13の上面側に相対的に高目付けの、例えば
20〜200%増、好ましくは50%増以上とした吸収
体18を積層したものであり、図10(B)に示される方
法は、同物性の吸収体18により嵩高部17を一体的に
形成したものであり、図10(C)に示される方法は、吸
収体13の上面に高吸水性樹脂の含有率を上げた吸水性
シートやエアレイド吸収体などの薄型化を図った吸収体
18を積層させたものである。これらの場合、前記嵩高
部以外の吸収体13の厚みは3mm以下とするのが望まし
く、かつ好ましくは図10(A)(C)に示されるように、嵩
高部17の吸収体18は相対的に吸収体13よりも吸収
能力の高いものとし、全体として薄型化を図るようにす
るのが望ましい。
【0034】吸収体13の吸収能を確保する他の方法と
して、図12に示されるように、吸収体13の両側部分
を長手方向に起立させ立体ギャザーBSを形成する方法
を挙げることができる。吸収体13の両側縁部を立ち上
げて立体ギャザーを形成するようにすれば、前記吸収体
の起立部分が確実に体液等を堰き止め吸収保持するた
め、股間部の吸収体幅が狭くなり横洩れが生じ易くなる
欠点を確実にカバー出来るようになる。この場合、股間
部吸収体幅に対する立体ギャザー起立点間距離の比は、
20〜90%とするのが望ましい。
【0035】次いで、前記股間部において、よりすっき
り感を出すには、外装シート20によって形成されるフ
リルを極力無くした方が望ましいものとなる。具体的に
は、紙おむつ1の股間部最小幅部位において、前記外装
シート20の脚部開口を形成している外装シート20の
脚回りカット29位置が前記吸収体13の側縁部より外
側5mmの位置より中心側に位置することにより脚回りの
すっきり感が達成されるようになる。
【0036】すなわち、図11に示される股間部の分解
断面図に示すように、吸収体13の股間部幅の両側縁よ
り外側にそれぞれ5mmづつ加えた位置を外装シート20
の脚回りカット29の最大位置とし、この範囲内に外装
シート20が収まるようにし、極力脚回りにフリルが形
成されないようにするのが望ましい。なお、外装シート
20の脚回りカット29位置を規定する吸収体側縁部と
は、クレープ紙14を含まない吸収体13自体の側縁部
を言う。
【0037】また、図12に示されるように、吸収体1
3の両側部分を長手方向に起立させ立体ギャザーBSを
形成する場合には、前記脚回りカット29位置を吸収体
13の側縁からの相対的位置で規定することは必ずしも
妥当ではなく、立体ギャザーBSの起立端との相対的位
置により規定することが望ましい。したがって、この場
合は前記外装シート20の脚部開口を形成している外装
シート20の脚回りカット29の位置は、前記立体ギャ
ザーBSの起立点から外側5mmの位置より中心側に位置
させるようにするのが望ましい。
【0038】ところで、前記外装シート20に配設され
る弾性伸縮部材の配設態様は任意とされる。図13にそ
の配設パターン例を示すが、(A)は吸収体持上げ用弾性
伸縮部材35、35を紙おむつ長手方向に沿って2条配
設した例であり、(B)は前記吸収体持上げ用弾性伸縮部
材35、35と共に脚回り全周に沿って脚回り弾性伸縮
部材36、36を配設した例であり、(C)は脚回り弾性
伸縮部材36を股間部で交差させながら配設した例であ
り、(D)は脚回り弾性伸縮部材36を股間部で平行させ
ながら配設した例であり、(E)は脚回り弾性伸縮部材3
6を紙おむつ長手方向に沿って配設した例である。
【0039】また、腰回り弾性伸縮部材および胴回り弾
性伸縮部材の配設態様についても同様に任意とされる。
図14にその配設パターン例を示すが、(A)は腰回り弾
性伸縮部材37のみを配設した例であり、(B)は腰回り
弾性伸縮部材37および胴回り弾性伸縮部材38を全幅
に亘って配設した例であり、(C)は腰回り弾性伸縮部材
37を全幅に亘って、胴回り弾性伸縮部材38を中間部
を除く両側部のみに配設した例であり、(D)は腰回り弾
性伸縮部材37および胴回り弾性伸縮部材38を中間部
を除く両側部のみに配設した例であり、さらに(E)は胴
部の側部に別素材の弾性素材からなるサイドシート39
を付設した例である。
【0040】以上、パンツ型紙おむつを例に採り本発明
を説明したが、本発明はテープ止着型紙おむつに対して
も全く同様に適用することができる。
【0041】
【発明の効果】以上詳説のとおり本発明によれば、股間
部および脚回り部分が、すっきりした外観を呈するよう
になる。また、脚回りにフリルが無くなることで、より
脚回りの外観がすっきりした見栄えとなる。また同時
に、フリルが肌と接触してかゆみを覚える、ズボンなど
をはくとゴワ付感を覚えるなどの問題も解消されるよう
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパンツ型使い捨て紙おむつ1の製
品状態外観図である。
【図2】その展開図である。
【図3】図2のIII−III線矢視図である。
【図4】図2のIV−IV線矢視図である。
【図5】製品状態における図2のIII−III線矢視相当図
である。
【図6】紙おむつ本体10と外装シート20との組立図
である。
【図7】製品状態正面図である。
【図8】紙おむつ構造の他例を示す製品状態正面図であ
る。
【図9】吸収体嵩高部17領域を示す紙おむつ展開図で
ある。
【図10】(A)〜(C)はそれぞれ吸収体嵩高部17の形成
方法を示す図である。
【図11】股間部における外装シート20の脚回りカッ
ト29位置を示す股間部分解断面図である。
【図12】立体ギャザーBS構造の他例を示す股間部断
面図である。
【図13】外装シート20の脚回り弾性伸縮部材の配設
パターン例を示す図である。
【図14】外装シート20のウエスト開口および胴回り
弾性伸縮部材の配設パターン例を示す図である。
【図15】従来のパンツ型使い捨て紙おむつを示す、
(A)は展開図、(B)は製品状態図である。
【図16】従来のパンツ型使い捨て紙おむつを示す、
(A)は展開図、(B)は製品状態図である。
【符号の説明】
1…紙おむつ、10…紙おむつ本体、11…透液性表面
シート、12…防漏シート、13…吸収体、14…クレ
ープ紙、15…ギャザー不織布、16…糸状弾性伸縮部
材、17…嵩高部、20…外装シート、21・23…ウ
エスト開口部、22・24…胴回り部、25・26…腰
回り弾性伸縮部材、27・28…胴回り弾性伸縮部材、
29…脚回りカット
フロントページの続き Fターム(参考) 3B029 BD10 BD12 BD13 BD14 4C098 AA09 CC03 CC11 CC12 CE06 DD10 DD21 DD22 DD23 DD24 DD25 DD26

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】使用面側を覆う透液性表面シートと、非使
    用面側を覆う防漏シートとの間に吸収体が介在されると
    ともに、前記防漏シートの外面側に外装シートが配設さ
    れた使い捨て紙おむつにおいて、 股間部を境に2つ折りにした製品状態で、おむつ製品長
    さに対する側部接合部長さの比が50%以下であり、ウ
    エスト開口部製品幅に対する、前記外装シート股間幅ま
    たは吸収体股間幅のいずれか大きい方の寸法の比が40
    %以下であることを特徴とする使い捨て紙おむつ。
  2. 【請求項2】前記吸収体の体液排出部を含む範囲に、幅
    寸法が吸収体股間幅の20〜90%、長さ寸法が吸収体
    長の20〜90%である嵩高部を形成してある請求項1
    記載の使い捨て紙おむつ。
  3. 【請求項3】前記嵩高部以外の吸収体厚みが3mm以下で
    ある請求項2記載の使い捨て紙おむつ。
  4. 【請求項4】吸収体の両側部を長手方向に沿って使用面
    側に起立させ、吸収体を含む立体ギャザーを形成してあ
    る請求項1〜3いずれかに記載の使い捨て紙おむつ。
  5. 【請求項5】前記使い捨て紙おむつの股間部最小幅部位
    において、脚部開口を形成している前記外装シートの脚
    回りカット位置が前記吸収体の側縁部から外側5mmの位
    置より中心側に位置している請求項1〜4いずれかに記
    載の使い捨て紙おむつ。
  6. 【請求項6】前記使い捨て紙おむつの股間部最小幅部位
    において、脚部開口を形成している前記外装シートの脚
    回りカット位置が前記立体ギャザーの起立点から外側5
    mmの位置より中心側に位置している請求項1〜4いずれ
    かに記載の使い捨て紙おむつ。
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