JP2002158186A - レーザアニール方法およびその装置 - Google Patents

レーザアニール方法およびその装置

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JP2002158186A
JP2002158186A JP2000354648A JP2000354648A JP2002158186A JP 2002158186 A JP2002158186 A JP 2002158186A JP 2000354648 A JP2000354648 A JP 2000354648A JP 2000354648 A JP2000354648 A JP 2000354648A JP 2002158186 A JP2002158186 A JP 2002158186A
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Japan
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laser beam
pulse
excimer laser
laser annealing
laser
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Application number
JP2000354648A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Mihashi
浩 三橋
Atsushi Nakamura
篤史 中村
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリシリコンの生産歩留まりを低下せずに、
エネルギ不足による停止を最小限にできるレーザアニー
ル方法を提供する。 【解決手段】 予め定めた規格値を下回る強度のパルス
があった場合にはエネルギ密度が低下する。レーザアニ
ールの際に形成されるポリシリコンの粒径が所望する大
きさより小さくなる。連続する複数回のパルスの中に、
規格値を下回る強度のパルスが所定回数以上計測した場
合に、エキシマレーザビームBの照射を停止する。レー
ザアニールでアモルファスシリコン7から形成されるポ
リシリコンの生産歩留まりを低下させない。ミッシング
パルスなどのエネルギ不足による停止を最小限にでき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透光性基板上の非
晶質シリコン半導体に向けてレーザビームを照射して、
この非晶質シリコン半導体を多結晶シリコン半導体にす
るレーザアニール方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、非晶質シリコン半導体であるアモ
ルファスシリコン(a-Si)により形成される絶縁ゲー
ト型の薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor:TF
T)を画素スイッチに用いた液晶ディスプレイ(Liquid C
rystal Display:LCD)が用いられている。
【0003】そして、高精彩で高速な高機能を有する液
晶ディスプレイを実現するためには、電界移動度(μF
E)が1cm/Vs以下と低いアモルファスシリコンの
薄膜トランジスタでは能力が足りない。これに対して、
アモルファスシリコンにエキシマレーザを照射するレー
ザアニール法で作成した多結晶シリコンでは、実験段階
で電界移動度が100cm/Vs〜200cm/Vs
程度のものが得られる。このため、液晶ディスプレイの
高精彩化、高速化および駆動回路の一体形成などの高機
能化が期待できる。
【0004】さらに、このレーザアニール法は、透光性
基板であるガラス基板上のアモルファスシリコンにエキ
シマレーザを照射してポリシリコンとする方法である。
具体的には、アモルファスシリコンの表面でのビームサ
イズを、例えば長さ250mm、幅0.4mmにし、こ
のパルスビームを300Hzで発振させて、各パルスの
照射される領域を徐々に移動させることにより、ガラス
基板上のアモルファスシリコンをポリシリコンにする。
【0005】また、ポリシリコンの薄膜トランジスタの
電界移動度を決定する要素は、ポリシリコンの粒径であ
る。これは、照射するレーザビームのいわゆるフルエン
ス(fluence)といわれるエネルギ密度に大きく依存す
る。すなわち、このフルエンスの増大につれて、ポリシ
リコンの粒径が増大するが、電界移動度100cm/
Vs以上の高性能のポリシリコンを得るためには、F1
というあるフルエンスよりも高いフルエンスが必要であ
る。
【0006】ところが、このF1よりもフルエンスを増
大させていくと、ポリシリコンの粒径はさらに増大して
いくが、あるフルエンスの値、すなわちF2を境に微結
晶粒となり、このような微結晶なポリシリコンでは所望
の薄膜トランジスタ特性を得ることができない。また、
F1とF2とで囲まれるフルエンスを、いわゆるフルエ
ンスマージンと呼んでいる。
【0007】さらに、ポリシリコンの粒径は、このポリ
シリコンをエッチング液でエッチングして、走査電子顕
微鏡(FE-SEM)で粒径を観察することによって求め
ることができる。この方法を利用して、レーザビームの
フルエンスを、ポリシリコンの粒径がある程度大きい領
域、すなわちF1からF2の間で選ぶ。このように選択
することによって、レーザビームの発振強度がある程度
変化しても、所望の電界移動度のポリシリコンの薄膜ト
ランジスタが得られるようになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
レーザアニール装置では、フルエンスマージンの中にフ
ルエンスを設定しても、ガラス基板上でのレーザビーム
幅を、ステージ送りピッチで割った値で規定される照射
回数によって、フルエンスマージンが増減する。このた
め、レーザビームの照射回数が20回の場合に比べて、
17回の場合にはフルエンスマージンが減少する。
【0009】よって、レーザアニール法によるポリシリ
コンの薄膜トランジスタの製造では、フルエンスとレー
ザビームの照射回数の管理が特に重要である。このた
め、照射されるフルエンスを全パルスに亘って把握する
エネルギモニタが設置される場合がある。
【0010】そして、このエネルギモニタは、レーザビ
ームの照射の平均、最大および最小を演算でき、最小値
が平均に対してある割合以下の場合なった際に警報を発
する。ところが、このエネルギモニタは、平均値と最小
値とを比較するだけの単純な構成であるため、低いフル
エンスの照射がどれほど連続したか、または、どのよう
な原因により警報が生じたのかなどを解明できない。
【0011】また、レーザビームは、ミッシングパルス
またはロウライトなどといわれるエネルギ不足を頻繁に
起こすことがある。このため、上述のような単純な構成
のエネルギモニタでは、モニタからの警報が頻発し、生
産量に影響を及ぼす場合も発生して、生産上の問題とな
っている。
【0012】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、多結晶シリコン半導体の生産歩留まりを低下せず
に、エネルギ不足による停止を最小限にできるレーザア
ニール方法およびその装置を提供することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、基板上に堆積
された非晶質半導体に、所定の幅を有するパルスレーザ
ビームをこの幅方向に所定のピッチで相対的に移動して
照射し多結晶半導体とするレーザアニール方法におい
て、連続する複数回のパルスの中に、予め定めた規格値
を下回る強度のパルスが所定回数以上計測された場合
に、前記パルスレーザビームの照射を停止するものであ
る。
【0014】そして、この構成では、予め定めた規格値
を下回る強度のパルスがあった場合にはエネルギ密度が
低下するので、レーザアニールの際に形成される多結晶
半導体の粒径が所望する大きさより小さくなるが、連続
する複数回のパルスの中に、規格値を下回る強度のパル
スが所定回数以上計測された場合に、パルスレーザビー
ムの照射を停止することにより、レーザアニールで非晶
質半導体から形成される多結晶半導体の生産歩留まりを
低下させないので、ミッシングパルスなどのエネルギ不
足による停止も最小限に留めることが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明のレーザアニール装
置の一実施の形態の構成を図1ないし図4を参照して説
明する。
【0016】図1ないし図4に示すレーザアニール装置
は、アレイ基板1上の多結晶半導体であるポリシリコン
2により形成され、多結晶シリコンアクティブマトリク
ス方式の液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display:
LCD)の画素スイッチとして用いられる絶縁ゲート型
の薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor:TFT)3
を製造する製造装置である。
【0017】また、このレーザアニール装置は、透光性
基板であるガラス基板5の一主面上に成膜したアンダー
コート層6上に堆積させた非晶質半導体であるアモルフ
ァスシリコン(a-Si)7の薄膜に向けて、キセノンク
ロライド(XeCl)などを用いたパルスレーザビームで
あるエキシマレーザビームBを照射して、ガラス基板5
上のアモルファスシリコン7をレーザアニールし、この
アモルファスシリコン7をポリシリコン2にする。
【0018】ここで、ガラス基板5のサイズは400m
m×500mmである。また、アンダーコート層6は、
SiNとSiOとによりプラズマCVD法で形成さ
れている。さらに、アモルファスシリコン7もまたプラ
ズマCVD法で形成されている。
【0019】さらに、このレーザアニール装置は、図1
に示すように、エキシマレーザビームBを発振するレー
ザ発振手段であるレーザ発振器11を備えている。このレ
ーザ発振器11は、光学系の第1のモジュール21および第
2のモジュール31を通して、アニールチャンバ38内のス
テージ40上に設置されたガラス基板5上のアモルファス
シリコン7に向けてパルス状の線状のエキシマレーザビ
ームBを複数回出力して照射する。また、このレーザ発
振器11により発振されるエキシマレーザビームBは、最
終的に、アニールチャンバ38内のステージ40上に設置さ
れたガラス基板5上で焦点が結ばれるように調整されて
いる。
【0020】ここで、このレーザ発振器11は、図3に示
すように、エキシマレーザビームBの発振開始時と発振
終了時に、発振途中における強度よりも低い強度のエキ
シマレーザビームBを発振させる。そして、エキシマレ
ーザビームBの発振開始時と発振終了時の強度が弱いの
は、開閉速度の遅いシャッタ46によってこのエキシマレ
ーザビームBが遮られるためである。
【0021】また、レーザ発振器11から照射されるエキ
シマレーザビームBは、相対的にこの線状の長手方向に
交差する方向に、ステージ40上に設置したガラス基板5
上のアモルファスシリコン7をスキャンして、このアモ
ルファスシリコン7に向けて断続的に照射される。
【0022】さらに、このレーザ発振器11は、レーザ本
体12を備えており、このレーザ本体12内には、エキシマ
レーザビームBの発振源であるディテクタ13が取り付け
られている。このディテクタ13は、フォトダイオード(P
hoto diode)により形成されている。また、このディテ
クタ13にて発振されたレーザビームは、このディテクタ
13の光路前方に配設された全反射ミラー14により、例え
ば90°方向に向けて光路が全反射される。この全反射
ミラー14は、レーザ本体12内に配設されている。
【0023】また、この全反射ミラー14により光路が屈
折されたレーザビームの光路前方には、レーザ発振チュ
ーブとしてのレーザチューブ15が配設されている。この
レーザチューブ15は、レーザ本体12内に配設されてお
り、ディテクタ13から発振されたレーザビームをエキシ
マレーザビームBにする。さらに、このレーザチューブ
15の光路前方および後方のそれぞれには、レーザ発振器
11から発振するエキシマレーザビームBを共振させる共
振器ミラー16a,16bが配設されている。そして、共振器
ミラー16bを通過したエキシマレーザビームBの光路前
方には、このエキシマレーザビームBが遮断可能なシャ
ッタ46が配設されている。このシャッタ46は、レーザ本
体12内に配設されており、このシャッタ46を通過したエ
キシマレーザビームBの光路前方であるレーザ本体12の
一側面には、このシャッタ46を通過したエキシマレーザ
ビームBをレーザ本体12の外部へと引き出すプロテクト
ウインドウ17が取り付けられている。このプロテクトウ
インドウ17の共振器ミラー16b側の一主面は、アンチリ
フレクションコートが施されている。
【0024】さらに、このプロテクトウインドウ17の他
主面に、レーザ発振器11から発振されたエキシマレーザ
ビームBを引き込み、このエキシマレーザビームBの透
過率を制御する第1のモジュール21が取り付けられてい
る。この第1のモジュール21内には、プロテクトウイン
ドウ17を通過したエキシマレーザビームBの光路前方に
は、このエキシマレーザビームBの光路を、例えば90
°で全反射させる第1のミラー22が配設されている。こ
の第1のミラー22は、第1のモジュール21内に配設され
ている。
【0025】また、この第1のミラー21にて反射された
エキシマレーザビームBの光路前方には、バリアブルア
ッテネータ23が取り付けられている。このバリアブルア
ッテネータ23は、第1のモジュール21内に配設されてお
り、エキシマレーザビームBの透過率を調整する。ま
た、このバリアブルアッテネータ23は、エキシマレーザ
ビームBの透過率を0%から90%の範囲で変更可能な
アッテネータ24と、このアッテネータ24を通過したエキ
シマレーザビームBの光路を補正する補償板としてのコ
ンペンセータ25とを備えている。そして、バリアブルア
ッテネータ23へと入射したエキシマレーザビームBは、
アッテネータ24にて透過率を変更した後、この透過率が
変更後のエキシマレーザビームBの光路をコンペンセー
タ25でアッテネータ24へと入射する以前の光路へと補正
される。さらに、これらアッテネータ24およびコンペン
セータ25は、石英などで成形されており、互いに相対す
る方向に向けて連動して回動可能である。
【0026】そして、このバリアブルアッテネータ23を
通過したエキシマレーザビームBの光路前方には、テレ
スコープ26が配設されている。このテレスコープ26は、
第1のモジュール21内に配設されており、複数、例えば
2枚のレンズにて構成され、LAH32へと入射するエキ
シマレーザビームBの大きさ、すなわちビームサイズを
調整する。また、このテレスコープ26を通過したエキシ
マレーザビームBの光路前方には、このエキシマレーザ
ビームBの光路を、例えば90°で反射させる第2のミ
ラー27が配設されている。この第2のミラー27は、第1
のモジュール21内に配設されており、入射するエキシマ
レーザビームBを全反射する。
【0027】さらに、この第2のミラー27にて全反射さ
れたエキシマレーザビームBの光路前方には、第1のモ
ジュール21に隣接された第2のモジュール31が取り付け
られている。そして、第2のミラー27にて反射されたエ
キシマレーザビームBは、このエキシマレーザビームB
の長軸を調整するロングアクシスホモジナイザ、すなわ
ちLAH32へと入射する。このLAH32は、第2のモジ
ュール21内に配設されており、エキシマレーザビームB
の長軸をズーミングする図示しない第1のLHおよび第
2のLHと、これら第1のLHおよび第2のLHにて長
軸をズーミングしたエキシマレーザビームBの波形を補
正する図示しないコンデンサレンズとを有している。
【0028】そして、LAH32により長軸が調整された
エキシマレーザビームBの光路前方には、このエキシマ
レーザビームBの短軸を調整するショートアクシスホモ
ジナイザ、すなわちSAH33が配設されている。このS
AH33は、第2のモジュール31内に配設されており、エ
キシマレーザビームBの短軸をズーミングする図示しな
い第1のSHおよび第2のSHと、これら第1のSHお
よび第2のSHにて短軸をズーミングしたエキシマレー
ザビームBの波形を補正する図示しないコンデンサレン
ズとを有している。
【0029】さらに、SAH33により短軸が調整された
エキシマレーザビームBの光路前方には、短軸スリット
34が配設されている。この短軸スリット34は、第2のモ
ジュール31内に配設されている。
【0030】また、短軸スリット34を通過したエキシマ
レーザビームBの光路前方には、このエキシマレーザビ
ームBの短軸、およびこのエキシマレーザビームBの時
間波形でのスティープネスを調整するフィールドレンズ
35が配設されている。このフィールドレンズ35は、第2
のモジュール31内に配設されている。さらに、このフィ
ールドレンズ35を通過したエキシマレーザビームBの光
路前方には、このエキシマレーザビームBの光路を、例
えば90°で反射させる第3のミラー36が配設されてい
る。この第3のミラー36は、第2のモジュール31内に配
設されており、入射するエキシマレーザビームBを全反
射する。さらに、この第3のミラー36を通過したエキシ
マレーザビームBの光路前方には、いわゆる5Xレンズ
といわれるプロジェクションレンズ37が配設されてい
る。このプロジェクションレンズ37は、第2のモジュー
ル31内に配設されている。
【0031】そして、このプロジェクションレンズ37を
通過したエキシマレーザビームBの光路前方には、内部
でガラス基板5上のアモルファスシリコン7をレーザア
ニールする雰囲気制御手段としてのアニールチャンバ38
が配設されている。このアニールチャンバ38の一側面に
は、外部からエキシマレーザビームBを内部へと照射さ
せるアニーラウインドウ39が設けられている。このアニ
ーラウインドウ39は、プロジェクションレンズ37を通過
したエキシマレーザビームBが入射する位置に配設され
ている。
【0032】また、アニールチャンバ38内には、上面に
ガラス基板5が設置され、このガラス基板5を面方向に
向けて走査、すなわち移動させるステージ40が取り付け
られている。このステージ40は、設置したガラス基板5
を水平方向である互いに直角に交わるそれぞれの方向に
向けて走査可能である。
【0033】ここで、このステージ40上に設置したガラ
ス基板5上は、アニールチャンバ38により窒素ガスなど
の不活性ガスにより雰囲気が調整されている。さらに、
このステージ40は、このステージ40上に設置したガラス
基板5上のアモルファスシリコン7の薄膜上の全面、す
なわち全域にアニーラウインドウ39を通過したエキシマ
レーザビームBが照射するように形成されている。ま
た、このステージ40は、このステージ40上に設置したガ
ラス基板5上のアモルファスシリコン7のレーザアニー
ルを開始する位置から等速度で移動する。
【0034】そして、第2のモジュール31とアニールチ
ャンバ38との間には、この第2のモジュール31内のプロ
ジェクションレンズ37を通過したエキシマレーザビーム
Bの一部を、例えば90°方向に向けて反射させる第4
のミラー41が配設されている。この第4のミラー41は、
プロジェクションレンズ37を通過したエキシマレーザビ
ームBの光路上に配設されている。
【0035】また、この第4のミラー41は、エキシマレ
ーザビームBがアニールチャンバ38内に入る直前の位置
に配設されている。さらに、この第4のミラー41にて反
射されたエキシマレーザビームBの一部の光路前方に
は、このエキシマレーザビームBのパルスの強度を逐次
計測して保存する計測手段としてのエネルギメータ42が
配設されている。
【0036】そして、このエネルギメータ42には、第4
のミラー41で反射したエキシマレーザビームBの一部が
集光している。また、このエネルギメータ42は、パイロ
ットエレクトリック型であり、エキシマレーザビームB
のビーム強度に比例したアナログ信号を出力する。さら
に、このエネルギメータ42は、計測したエキシマレーザ
ビームBのパルスの中から、このエキシマレーザビーム
Bのビーム強度が変調する照射開始直後と、照射終了直
前との値であるデータを取り除く。
【0037】そして、このエネルギメータ42には、この
エネルギメータ42から出力されるアナログ信号を受信す
る図示しないピークホールド回路と、エネルギメータ42
からの出力信号であるアナログ信号をデジタル信号に変
換する信号変換手段としてのA/D変換器とが接続され
ている。また、これらピークホールド回路とA/D変換
器とには、エネルギメータ42で計測したエキシマレーザ
ビームBのパルスの強度を処理し、所望の規格値Aを算
出する制御手段としてのエネルギデータ集計用のコンピ
ュータであるデータ処理用PC43が接続されている。
【0038】このデータ処理用PC43は、エネルギメー
タ42で計測保存したデータを統計処理し、規格値Aを算
出する。また、このデータ処理用PC43は、エキシマレ
ーザビームBの各ショットをすべて記憶した後、このエ
キシマレーザビームBの照射の開始時および終了時の強
度の弱い部分を無視して、このエキシマレーザビームB
のビーム強度が一定になった時点から最初の100パル
スの平均値を計算して平均値を求めた後、この平均値の
80%を規格値Aとして、連続する20パルスの中で1
パルスごとの強度と規格値とを比較して、この規格値A
を下回った回数を調べる。
【0039】さらに、このデータ処理用PC43は、エキ
シマレーザビームBの照射の開始最初の低強度領域を除
いた各ショットから、ビーム幅400μmをステージピ
ッチ20μmで割った値に相当する連続した20パルス
を標本とし、この標本から最初の1パルスを除き、21
パルス目を取り入れて再度演算する処理を、エキシマレ
ーザビームBの照射の最後の低強度領域を除いたショッ
トまで順次繰り返し、各20パルスの中で規定値Aを下
回った回数の中の最大値を出力する。
【0040】ここで、規格値Aは、1つのガラス基板
5、またはこのガラス基板5の所定の領域を1スキャン
した際におけるエキシマレーザビームBの全パルスの平
均に、1%から95%の間の任意値Sを掛け合わせたも
のである。また、この規格値Aは、シャッタ46によるエ
キシマレーザビームBの遮断によって、このエキシマレ
ーザビームBのビーム強度が変調される照射開始時の変
動が収まった直後の50から5000の間の値であるN
個のデータの平均に対して、任意値Sを掛け合わせたも
のである。
【0041】さらに、レーザ発振器11には、このレーザ
発振器11によるエキシマレーザビームBの照射を停止さ
せるレーザ制御手段であるレーザ制御用PC44が接続さ
れている。
【0042】そして、これらレーザ制御用PC44、デー
タ処理用PC43およびステージ40には、データ処理用P
C43から送られる規定値Aを下回った回数の中の最大値
のデータを受信し、この最大値がエキシマレーザビーム
Bのスキャン方向のビーム幅をこのエキシマレーザビー
ムBの照射ピッチで割った値の15%に相当する回数、
この場合では3回以上の場合にレーザ制御用PC44を制
御してレーザ発振器11によるエキシマレーザビームBの
照射を停止させるホストPC45が接続されている。この
ホストPC45には、図示しない警報手段が接続されてい
る。また、このホストPC45は、レーザ制御用PC44で
レーザ発振器11によるエキシマレーザビームBの照射を
停止させると同時に、警報手段にて警報を発生させる。
【0043】また、エキシマレーザビームBのビーム幅
をこのエキシマレーザビームBの照射ピッチで割った値
の15%に相当する回数が、4回以上の場合でも、規格
値Aを下回るパルスが3回連続で発した場合は、同様の
処理を行なう。
【0044】そして、警報手段から警報が発生した場合
には、レーザ発振器11の図示しないスイッチング素子で
あるサイラトロンを調整または交換し、このサイラトロ
ンをメンテナンスする。
【0045】次に、上記レーザアニール装置で製造され
る液晶ディスプレイの構成を図2を参照して説明する。
【0046】まず、液晶ディスプレイはアレイ基板1を
備えており、また、このアレイ基板1は、ガラスで形成
されたガラス基板5を備えている。このガラス基板5
は、透光性を有する略透明な絶縁性を有している。そし
て、このガラス基板5の一主面上には、このガラス基板
5からの不純物の拡散を防止する絶縁性のアンダーコー
ト層6が成膜されている。
【0047】そして、このアンダーコート層6上には、
島状のポリシリコン2が成膜されている。このポリシリ
コン2は、ガラス基板5上に堆積させたアモルファスシ
リコン7に向けてエキシマレーザビームBを照射して、
このアモルファスシリコン7をレーザアニールすること
により形成されている。また、このポリシリコン2を形
成する以前のアモルファスシリコン7の膜厚は、分光エ
リプソ法により約50nmである。
【0048】また、このポリシリコン2を含むアンダー
コート層6上には、絶縁性を有するシリコン酸化膜など
でゲート絶縁膜63が成膜されている。
【0049】そして、このゲート絶縁膜63上には、モリ
ブデン−タングステン合金(MoW)などが成膜されて、
ゲート電極64および補助容量線65が形成されている。こ
の補助容量線65は、ポリシリコン2を用いたMOS構造
の補助容量66を形成している。そして、ポリシリコン
2、ゲート絶縁膜63、およびゲート電極64により薄膜ト
ランジスタ3が形成されている。
【0050】また、ポリシリコン2の両側域には、ソー
ス領域67とドレイン領域68とが形成されている。さら
に、ゲート電極64の下方に位置するポリシリコン2がチ
ャネル領域69となる。
【0051】そして、ゲート絶縁膜63、ゲート電極64お
よび補助容量線65上には、シリコン酸化膜などで形成さ
れた層間絶縁膜71が成膜されている。また、この層間絶
縁膜71とゲート絶縁膜63とには、これら層間絶縁膜71お
よびゲート絶縁膜63を貫通し、ソース領域67およびドレ
イン領域68に連通する第1のコンタクトホール72a,72b
が開口されている。
【0052】さらに、層間絶縁膜71上には、第2の配線
層として成膜されたソース電極73と、ドレイン電極74
と、画像信号を供給する図示しない信号線とが形成され
ている。これらソース電極73、ドレイン電極74および信
号線は、アルミニウム(Al)などの低抵抗金属などで成
膜形成されている。そして、ソース電極73は、第1のコ
ンタクトホール72aを介してソース領域67に導電接続さ
れている。同様に、ドレイン電極74は、第1のコンタク
トホール72bを介してドレイン領域68に導電接続されて
いる。
【0053】そして、層間絶縁膜71、ソース電極73およ
びドレイン電極74上には保護膜75が成膜されている。こ
の保護膜75上には、各色、例えば赤青緑の3色のカラー
フィルタ76が成膜されている。そして、この保護膜75お
よびカラーフィルタ76には、ドレイン電極74とコンタク
トする第2のコンタクトホール77が開口されている。
【0054】さらに、カラーフィルタ76上には、透明導
体層である画素電極78がマトリクス状に配設されてい
る。この画素電極78は、第2のコンタクトホール77を介
してソース電極73に導電接続されている。
【0055】そして、画素電極78に対向して対向基板81
が配設されており、この対向基板81の画素電極78と対向
する側の一主面には、対向電極82が形成されている。
【0056】さらに、アレイ基板1の画素電極78と、対
向基板81の対向電極82との間には、液晶79が配設されて
いる。
【0057】次に、上記レーザアニール装置で製造され
る液晶ディスプレイの製造方法について説明する。
【0058】まず、ガラス基板5の一主面に、シリコン
酸化膜などをプラズマCVD法などで成膜形成してアン
ダーコート層6を形成する。
【0059】次いで、このアンダーコート層6上に、5
0nmの膜厚でアモルファスシリコン7をプラズマCV
D法などで成膜する。
【0060】そして、このアモルファスシリコン7を窒
素雰囲気中において500℃で10分熱処理し、このア
モルファスシリコン7中の水素濃度を低下させる。
【0061】この後、アンダーコート層6およびアモル
ファスシリコン7を成膜したガラス基板5をステージ40
上に設置し、このステージ40を走査してガラス基板5を
移動させながら、レーザ発振器11からエキシマレーザビ
ームBを発振させて、このエキシマレーザビームBをガ
ラス基板5上のアモルファスシリコン7に向けて照射し
て、このアモルファスシリコン7をレーザアニールし、
このアモルファスシリコン7を所望する、例えば0.3
μm程度の結晶粒径を有するポリシリコン2にする。
【0062】このとき、レーザ発振器11から300Hz
で発振されるエキシマレーザビームBの波長を308n
mに設定し、このエキシマレーザビームBの照射サイズ
を250mm×0.4mmの線状ビームとする。また、
ガラス基板5上でのエキシマレーザビームBのフルエン
スが360mJ/cmとなるように設定し、このエキ
シマレーザビームBのオーバーラップを95%に設定す
る。さらに、ガラス基板5を設置したステージ40を6m
m/sで移動する。この結果、エキシマレーザビームB
の1ショットが照射される毎にステージ40が20μmの
ピッチで移動する。
【0063】ここで、データ処理用PC43により、20
パルス中に15%以上、ここでは3回以上規格値Aを下
回った場合、もしくは規格値Aを下回る強度のパルスが
3回連続してあった場合には、ホストPC45がレーザ制
御用PC44でレーザ発振器11によるエキシマレーザビー
ムBの照射を停止させると同時に、警報手段にて警報を
発生させる。そして、警報手段による警報が発生した場
合には、レーザ発振器11のサイラトロンの電圧調整や交
換などをして、このレーザ発振器11をメンテナンスす
る。この後、エキシマレーザビームBによるレーザアニ
ールを再開する。
【0064】この結果、このシャッタ41を通過するエキ
シマレーザビームBのフルエンスを一定にした状態で、
ガラス基板5上のアモルファスシリコン7をレーザアニ
ールする。
【0065】さらに、このポリシリコン2を含むガラス
基板5上に、プラズマCVD法などでゲート絶縁膜63を
形成する。
【0066】次いで、このゲート絶縁膜63上に、MоW
などの第1配線層をスパッタリング法で成膜し、この第
1配線層をエッチング加工して、ゲート電極64および補
助容量線65を形成する。
【0067】この後、ポリシリコン2の両側域にソース
領域67およびドレイン領域68を形成する。これらソース
領域67およびドレイン領域68は、ゲート電極64をエッチ
ング加工する際におけるレジストをマスクとして、ボロ
ン(B)やリン(P)などの不純物をイオンドーピング法な
どで、ポリシリコン2の両側域をドーピングすることに
より形成されている。
【0068】このとき、ゲート電極64の下方に位置する
ドーピングされていないポリシリコン2がチャネル領域
69となる。
【0069】次いで、ゲート絶縁膜63、ゲート電極64お
よび補助容量線65上に層間絶縁膜71を形成し、さらに、
この層間絶縁膜71上に低抵抗金属をスパッタリング法な
どで成膜してソース電極73、ドレイン電極74および信号
線を形成する。
【0070】そして、層間絶縁膜71、ソース電極73およ
びドレイン電極74上に保護膜75を形成し、この保護膜75
上にカラーフィルタ76を形成する。
【0071】さらに、カラーフィルタ76上にITO(Ind
ium Tin Oxide)などの透明導電体層を成膜した後、エッ
チング加工して画素電極78を形成する。
【0072】この後、対向基板81とアレイ基板1とを対
向させて配設する。この対向基板81のアレイ基板1と対
向する側の一主面には、対向電極82が形成されている。
【0073】そして、これら対向基板81とアレイ基板1
との間に液晶79を注入する。
【0074】上述したように、上記一実施の形態によれ
ば、エキシマレーザビームBの照射回数と、ポリシリコ
ン2の粒径と、液晶ディスプレイパネルの歩留まりとの
関係について調べた結果、図4に示すように、エキシマ
レーザビームBの照射回数が20回以上の場合には、ポ
リシリコン2の粒径マージンは十分で、液晶ディスプレ
イの歩留まりにも低下はないが、照射回数が通常の20
回よりも3回以上低下すると、ポリシリコン2のフルエ
ンスマージンおよび液晶ディスプレイの歩留まりが低下
する。
【0075】さらに、エキシマレーザビームBのビーム
幅Wと、ステージ40の送りピッチPとの関係について調
べた結果、このエキシマレーザビームBを照射したガラ
ス基板5上のアモルファスシリコン7に対する任意の位
置で、W/Pの15%以上の回数エネルギが低下する
と、このアモルファスシリコン7により形成されるポリ
シリコン2のフルエンスマージンおよび液晶ディスプレ
イの歩留まりが低下する。
【0076】すなわち、エキシマレーザアニールBのパ
ルスの強度が規格値Aを下回ると、このエキシマレーザ
アニールBのエネルギ密度が低下する。このため、この
エキシマレーザアニールBによるレーザアニールの際に
形成されるポリシリコン2の粒径が所望する大きさより
小さくなる。
【0077】よって、エキシマレーザビームBのパルス
の強度をデータ処理用PC43で計測し、このデータ処理
用PC43で、計測したパルスの強度を処理して規格値A
を算出し、算出した規格値AとエキシマレーザビームB
のパルスの強度とを比較して、3回以上、規格値Aを下
回る強度のパルスがあった場合、すなわちエキシマレー
ザビームBの照射回数が通常の照射回数よりも、W/P
の15%以上の回数強度が下回った場合に、ホストPC
45でレーザ制御用PC44を用いてレーザ発振器11による
エキシマレーザビームBの照射を停止させることによ
り、レーザアニールでアモルファスシリコン7から形成
されるポリシリコン2の結晶粒径の生産歩留まりを低下
させずに、ミッシングパルスなどのエネルギ不足による
停止を最小限に留めることができ、ガラス基板5の全面
で移動度の高いポリシリコン2を歩留まり高く製造でき
る。
【0078】この結果、ガラス基板5上のアモルファス
シリコン7をレーザアニールした際におけるこのガラス
基板5上の表示不良となる箇所を即座に発見することが
できる。
【0079】このため、データ処理用PC43、レーザ制
御用PC44およびホストPC45により制御されたレーザ
アニール装置で、薄膜トランジスタ3を製造する際のア
モルファスシリコン7をレーザアニールすることによ
り、薄膜トランジスタ3の性能を一定にでき、高い薄膜
トランジスタ特性を有するポリシリコン2を歩留まりよ
く容易に製造できるから、駆動回路一体型液晶ディスプ
レイやその他の高機能かつ高品質の液晶ディスプレイの
製造を容易にできる。
【0080】また、データ処理用PC43、レーザ制御用
PC44およびホストPC45で、レーザ発振器11からのエ
キシマレーザビームBの発振を停止させた際に、警報手
段により警報が発生するので、作業者などが容易にレー
ザ発振器11の停止を確認できるので、このレーザ発振器
11のメンテナンスを容易にできる。
【0081】さらに、1つのガラス基板5、またはこの
ガラス基板5の所定の領域を1スキャンした際における
エキシマレーザビームBの全パルスの平均に、1%から
95%の間の任意値Sを掛け合わせた規格値Aとしたこ
とにより、レーザアニールでアモルファスシリコン7か
ら形成されるポリシリコン2の結晶粒径の生産歩留まり
を低下させずに、ミッシングパルスなどのエネルギ不足
によるレーザ発振器11の停止を最小限に留めることがで
きる。
【0082】また、シャッタ46によるエキシマレーザビ
ームBの遮断によって、このエキシマレーザビームBの
ビーム強度が変調される照射開始時の変動が収まった直
後の50から5000の間の値であるN個のデータの平
均に対して、任意値Sを掛け合わせた規格値Aとしたこ
とにより、この規格値Aの算出を容易にできるととも
に、この規格値Aの信頼性を確保できる。
【0083】そして、エネルギメータ42は、計測したエ
キシマレーザビームBのパルスの中から、このエキシマ
レーザビームBのビーム強度が変調する照射開始直後
と、照射終了直前との値であるデータを取り除くので、
この規格値Aの信頼性を確保しつつ、この規格値Aを算
出する際における制御を容易にできる。
【0084】なお、上記一実施の形態では、規格値Aを
算出する際におけるエキシマレーザビームBの照射回数
を20回に設定した場合の構成について説明したが、こ
のような構成に限定されることはない。
【0085】また、規格値Aは、求めた平均値の80%
でなくてもよく、さらには、エキシマレーザビームBの
レーザ強度の平均化時におけるパルス数は100に限定
されることはない。
【0086】
【発明の効果】本発明によれば、連続する複数回のパル
スの中に、規格値を下回る強度のパルスが所定回数以上
計測された場合に、パルスレーザビームの照射を停止す
ることにより、レーザアニールの際に形成される多結晶
半導体の粒径が所望する大きさより小さくなることを防
止でき、レーザアニールで非晶質半導体から形成される
多結晶半導体の生産歩留まりを低下させずに、エネルギ
不足による停止を最小限にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレーザアニール装置の一実施の形態を
示す説明図である。
【図2】同上レーザアニール装置により製造される液晶
ディスプレイを示す断面図である。
【図3】同上レーザアニール装置に用いられるエキシマ
レーザビームの時間に対するレーザ強度を示すグラフで
ある。
【図4】同上レーザアニール装置でのエキシマレーザビ
ームの照射回数をパラメータとしたポリシリコンのフル
エンス依存性を示すグラフである。
【符号の説明】
2 多結晶半導体としてのポリシリコン 5 基板としてのガラス基板 7 非晶質半導体としてのアモルファスシリコン 11 レーザ発振器 38 アニールチャンバ 42 計測手段としてのエネルギメータ 43 制御手段としてのデータ処理用PC B パルスレーザビームとしてのエキシマレーザビー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01S 3/00 H01L 29/78 627G Fターム(参考) 5F052 AA02 BA01 BB07 DA02 JA01 5F072 AA06 KK16 KK26 KK30 MM05 MM20 SS06 YY08 5F110 AA01 BB02 CC02 DD02 DD13 DD14 DD17 EE06 EE44 FF02 FF30 GG02 GG13 GG16 GG25 GG45 HJ01 HJ12 HL03 HL23 NN02 NN23 NN73 PP03 PP04 PP05 PP06 PP13 PP35 QQ11

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に堆積された非晶質半導体に、所
    定の幅を有するパルスレーザビームをこの幅方向に所定
    のピッチで相対的に移動して照射し多結晶半導体とする
    レーザアニール方法において、 連続する複数回のパルスの中に、予め定めた規格値を下
    回る強度のパルスが所定回数以上計測された場合に、前
    記パルスレーザビームの照射を停止することを特徴とす
    るレーザアニール方法。
  2. 【請求項2】 前記複数回とは、前記所定の幅を前記所
    定のピッチで割った値に最も近い整数回であることを特
    徴とする請求項1記載のレーザアニール方法。
  3. 【請求項3】 前記所定の回数とは、前記複数回の15
    %であることを特徴とする請求項1記載のレーザアニー
    ル方法。
  4. 【請求項4】 前記パルスレーザビームの照射を停止す
    るとともに警報を出すことを特徴とする請求項1記載の
    レーザアニール方法。
  5. 【請求項5】 基板上に堆積された非晶質半導体に、所
    定の幅を有するパルスレーザビームをこの幅方向に所定
    のピッチで相対的に移動して照射し多結晶半導体とする
    レーザアニール方法において、 予め定めた規格値を下回る強度のパルスが3回数連続で
    計測された場合に、前記パルスレーザビームの照射を停
    止することを特徴とするレーザアニール方法。
  6. 【請求項6】 前記パルスレーザビームの照射を停止す
    るとともに警報を出すことを特徴とする請求項5記載の
    レーザアニール方法。
  7. 【請求項7】 パルスレーザビームを発振するレーザ発
    振器と、前記レーザ発振器から発振されたパルスレーザ
    ビームが照射される被照射物が載置されるアニールチャ
    ンバとを備えたレーザアニール装置において、 前記発振されたパルスレーザビームの各パルスの強度を
    計測する計測手段と、 前記計測手段での計測結果に基づいて、連続する複数の
    パルスの中に、予め定められた規格値を下回る強度のパ
    ルスが所定回数以上計測された場合に、前記パルスレー
    ザビームの照射を停止させる制御手段とを具備している
    ことを特徴としたレーザアニール装置。
  8. 【請求項8】 前記計測手段での計測結果に基づいて、
    連続する複数のパルスの中に、予め定められた規格値を
    下回る強度のパルスが所定回数以上計測された場合に、
    警報を出す警報手段を具備していることを特徴とした請
    求項7記載のレーザアニール装置。
  9. 【請求項9】 パルスレーザビームを発振するレーザ発
    振器と、前記レーザ発振器から発振されたパルスレーザ
    ビームが照射される被照射物が載置されるアニールチャ
    ンバとを備えたレーザアニール装置において、 前記発振されたパルスレーザビームの各パルスの強度を
    計測する計測手段と、 前記計測手段での計測結果に基づいて、予め定められた
    規格値を下回る強度のパルスが3回連続で計測された場
    合に、前記パルスレーザビームの照射を停止させる制御
    手段とを具備していることを特徴としたレーザアニール
    装置。
  10. 【請求項10】 前記計測手段での計測結果に基づい
    て、予め定められた規格値を下回る強度のパルスが3回
    連続で計測された場合に、警報を出す警報手段を具備し
    ていることを特徴とした請求項9記載のレーザアニール
    装置。
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