JP2002157989A - アルカリ蓄電池 - Google Patents

アルカリ蓄電池

Info

Publication number
JP2002157989A
JP2002157989A JP2000352747A JP2000352747A JP2002157989A JP 2002157989 A JP2002157989 A JP 2002157989A JP 2000352747 A JP2000352747 A JP 2000352747A JP 2000352747 A JP2000352747 A JP 2000352747A JP 2002157989 A JP2002157989 A JP 2002157989A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
fiber
separator
storage battery
electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000352747A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Morita
誠 森田
Masahiko Tsukiashi
雅彦 月脚
Kaoru Hosobuchi
馨 細渕
Yoshihiro Morifuji
義広 森藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FDK Twicell Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Battery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Battery Co Ltd filed Critical Toshiba Battery Co Ltd
Priority to JP2000352747A priority Critical patent/JP2002157989A/ja
Publication of JP2002157989A publication Critical patent/JP2002157989A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Cell Separators (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 円筒形とは異なる角型またはコイン型で用い
られる積層構造の電極群に好適なセパレータを有するア
ルカリ蓄電池を提供する。 【解決手段】 正極と負極とをセパレータを介在して積
層した電極群と、アルカリ電解液とを具備し、前記セパ
レータは、主としてポリオレフィン系樹脂の繊維群から
選ばれる不織布からなり、前記不織布は、平均繊維径6
μm以上の繊維群と平均繊維径6μm未満の繊維群との
混合繊維で少なくとも構成され、総平均繊維径が7μm
以下で、目付け量35〜55g/m2、通気度20〜4
0cm3/cm2/sec、100μmの厚さまで圧縮す
る時の加圧力が0.2MPa以上で、かつ前記混合繊維
は、親水性の基が化学的に結合されていることを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルカリ蓄電池に
関し、特にセパレータを改良したアルカリ蓄電池に係わ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話や携帯型ノートパソコン
のような電子機器のコードレス化、高性能化、小型、軽
量化には目覚しいものがある。これらの電子機器の電源
となる蓄電池(アルカリ蓄電池)としては、高容量化の
要望からニッケルカドミウム蓄電池との互換性の高いニ
ッケル水素蓄電池が使用されるようになっている。
【0003】ニッケル水素蓄電池は、水酸化ニッケルの
ようなニッケル化合物を含む正極と水素吸蔵合金を含む
負極との間にセパレータを介装した電極群をアルカリ電
解液と共に容器内に収納した構造を有する。このような
ニッケル水素蓄電池に組み込まれるセパレータは、優れ
た電解液の保液性が要求される。
【0004】ところで、特開平2−143149号の公
開公報には電解液の保液性の他に引っ張り強度が要求さ
れる円筒形のニッケル水素蓄電池に適したセパレータが
開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、円筒形とは
異なる角型またはコイン型で用いられる積層構造の電極
群に好適なセパレータを有するアルカリ蓄電池を提供し
ようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るアルカリ蓄
電池は、正極と負極とをセパレータを介在して積層した
電極群と、アルカリ電解液とを具備し、前記セパレータ
は、主としてポリオレフィン系樹脂の繊維群から選ばれ
る不織布からなり、前記不織布は、平均繊維径6μm以
上の繊維群と平均繊維径6μm未満の繊維群との混合繊
維で少なくとも構成され、総平均繊維径が7μm以下
で、目付け量35〜55g/m2、通気度20〜40c
3/cm2/sec、100μmの厚さまで圧縮する時
の加圧力が0.2MPa以上で、かつ前記混合繊維は、
親水性の基が化学的に結合されていることを特徴とする
ものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るアルカリ蓄電
池(角型ニッケル水素蓄電池)の例を図1を参照して説
明する。
【0008】図1に示すように有底角筒状の容器1内に
は、正極2とセパレータ3と負極4とを交互に積層する
ことにより作製された電極群5が収納されている。前記
負極4は、前記電極群5の最外周に配置されて前記容器
1と電気的に接触している。アルカリ電解液は、前記容
器1内に収容されている。中央に穴6を有する角形の封
口板7は、前記容器1の上部開口部に配置されている。
角環状の絶縁性ガスケット8は、前記封口板7の周縁と
前記容器1の上部開口部内面の間に配置され、前記上部
開口部を内側に縮径するカシメ加工により前記容器1に
前記封口板7を前記ガスケット8を介して気密に固定し
ている。正極リード9は、一端が前記正極2に接続、他
端が前記封口板7の下面に接続されている。複数のガス
抜き孔10を有する断面凸状をなす正極端子11は、前
記封口板7上に前記穴6を覆うように取り付けられてい
る。ゴム製の安全弁12は、前記封口板7と前記正極端
子11で囲まれた空間内に前記穴6を塞ぐように配置さ
れている。
【0009】次に、前記正極2、負極4、セパレータ3
および電解液について説明する。
【0010】1)正極2 この正極2は、ニッケル化合物、例えば水酸化ニッケル
を含有する。
【0011】前記水酸化ニッケルにおいて、Co、C
u、Zn、Al、Mn、Ca、Mg、Fe、Siのよう
な金属を共沈することを許容する。
【0012】前記正極2は、例えば水酸化ニッケルのよ
うなニッケル化合物粉末に導電材を添加し、結着剤およ
び水と共に混練してペーストを調製し、このペーストを
金属多孔体からなる三次元構造の基板に充填し、乾燥し
た後、成形することにより作製される。
【0013】前記導電材料としては、例えば金属コバル
ト、コバルト酸化物、コバルト水酸化物等を挙げること
ができる。
【0014】前記結着剤としては、例えばカルボキシメ
チルセルロース、メチルセルロース、ポリアクリル酸ナ
トリウム、ポリテトラフルオロエチレン等を挙げること
ができる。
【0015】前記金属多孔体としては、例えばスポンジ
状、繊維状、もしくはフェルト状のものを挙げることが
できる。
【0016】2)負極4 この負極4は、水素吸蔵合金粉末を含有する。
【0017】前記水素吸蔵合金としては、格別制限され
るものではなく、電解液中で電気化学的に発生させた水
素を吸蔵でき、かつ放電時にその吸蔵水素を容易に放出
できるものであればよい。この水素吸蔵合金としては、
例えばLaNi5 、MmNi 5 (Mm;ミッシュメタ
ル)、LmNi5 (Lm;ランタン富化したミッシュメ
タル)、一般式LmNix Mny z (ただし、AはA
l,Coから選ばれる少なくとも一種の金属、原子比
x,y,zはその合計値が4.8≦x+y+z≦5.4
を示す)で表されるもの、または一般式Ln1-xMg
x(Ni1-yyz(ただし、式中のLnはランタノイド
元素,Ca,Sr,Sc,Y,Ti,ZrおよびHfか
ら選ばれる少なくとも1つの元素、TはV,Nb,T
a,Cr,Mo,Mn,Fe,Co,Al,Ga,Z
n,Sn,In,Cu,Si,PおよびBから選ばれる
少なくとも1つの元素、x,y,z,uはそれぞれ0<
x≦1,0≦y≦0.5,2.5≦z≦4.5を示す)
にて表わされるもの、TiNi系、TiFe系のものを
挙げることができる。
【0018】前記式負極4は、例えば水素吸蔵合金粉末
に導電材を添加し、結着剤および水と共に混練してペー
ストを調製し、このペーストを導電性基板に充填し、乾
燥した後、成形することにより作製される。
【0019】前記結着剤としては、前記正極2で用いた
のと同様なものを挙げることができる。
【0020】前記導電材としては、例えばカーボンブラ
ック等を用いることができる。
【0021】前記導電性基板としては、パンチドメタ
ル、エキスパンデッドメタル、穿孔剛板、ニッケルネッ
トなどの二次元基板や、フェルト状金属多孔体や、スポ
ンジ状金属基板などの三次元基板を挙げることができ
る。
【0022】3)セパレータ3 このセパレータ3は、主としてポリオレフィン系樹脂の
繊維群から選ばれる不織布からなる。この不織布は、平
均繊維径6μm以上の繊維群と平均繊維径6μm未満の
繊維群との混合繊維で少なくとも構成され、総平均繊維
径が7μm以下(好ましくは2.5〜7μm)で、目付
け量35〜55g/m2、通気度20〜40cm3/cm
2/sec、100μmの厚さまで圧縮する時の加圧力
が0.2MPa以上である。前記混合繊維は、親水性の
基が化学的に結合されている。
【0023】前記ポリオレフィン系樹脂繊維としては、
ポリオレフィン繊維、ポリオレフィン繊維からなる芯材
表面に前記ポリオレフィン繊維とは異なるポリオレフィ
ン繊維が被覆された芯鞘構造の複合繊維、互いに異なる
ポリオレフィン繊維同志が円形に接合された分割構造の
複合繊維等を挙げることができる。前記ポリオレフィン
としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレンなどを
挙げることができる。
【0024】前記不織布は、例えば乾式法、湿式法、ス
パンボンド法、メルトブロー法等によって作製される。
【0025】前記不織布の目付け量を規定したのは、次
のような理由によるものである。前記不織布の目付け量
を35g/m2未満にすると、二次電池が短絡し易くな
ったり、貯蔵寿命が短くなる虞がある。一方、前記不織
布の目付け量が55g/m2を超えると容量が低下する
虞がある。
【0026】前記不織布の通気度を規定したのは、次の
ような理由によるものである。前記不織布の通気度を2
0cm3/cm2/sec未満にすると、電解液の浸透性
が低下して容量が低下する虞がある。一方、前記不織布
の通気度が40cm3/cm2/secを超えると、二次
電池が短絡し易くなったり、貯蔵寿命が短くなったりす
る虞がある。
【0027】前記不織布において、100μmの厚さま
で圧縮する時の加圧力が0.2MPa以上(好ましくは
0.2〜1.0MPa)の不織布は、適切な圧縮強度
(保形性)と良好な電解液保持性を有するため、この不
織布からなるセパレータは充放電サイクルの進行に伴な
う正極の膨張が生じたり、長期間の貯蔵後においても充
分な量の電解液を保持することが可能になる。
【0028】前記ポリオレフィン系樹脂繊維の不織布の
親水化処理としては、例えばフッ素化処理、スルホン化
処理、カルボキシル基などの親水性のビニルポリマーの
グラフト重合処理を挙げることができる。
【0029】特に、親水性のビニルポリマーのグラフト
重合処理が好ましい。ここで、親水基を有するビニルモ
ノマーとしては、例えばアクリル酸、メタクリル酸、前
記アクリル酸や前記メタクリル酸のエステル類、ビニル
ピリジン、ビニルピロリドン、スチレンスルホン酸、ス
チレンなどの直接酸又は塩基と反応して塩を形成し得る
官能基を有するもの、もしくはグラフト重合された後に
加水分解して塩を形成し得る官能基を有するものを挙げ
ることができる。中でも、アクリル酸は前記ビニルモノ
マーとして好適である。前記グラフト重合は、前記不織
布を親水性のビニルポリマーの溶液に浸漬して表面にビ
ニルポリマーを塗布した後、紫外線、電子線、X線のよ
うな電離放射線のようなエネルギービームを照射するこ
とによりなされる。
【0030】4)アルカリ電解液 このアルカリ電解液としては、例えば水酸化ナトリウム
(NaOH)と水酸化リチウム(LiOH)の混合液、
水酸化カリウム(KOH)とLiOHの混合液、KOH
とLiOHとNaOHの混合液等を用いることができ
る。
【0031】以上説明したように本発明に係るニッケル
水素蓄電池は、正極と水素吸蔵合金を含む負極とをセパ
レータを介在して積層した電極群と、アルカリ電解液と
を具備し、前記セパレータが主としてポリオレフィン系
樹脂の繊維群から選ばれる不織布からなり、前記不織布
が平均繊維径6μm以上の繊維群と平均繊維径6μm未
満の繊維群との混合繊維で少なくとも構成され、総平均
繊維径が7μm以下で、目付け量35〜55g/m2
通気度20〜40cm3/cm2/sec、100μmの
厚さまで圧縮する時の加圧力が0.2MPa以上で、か
つ前記混合繊維が親水性の基が化学的に結合されている
構造を有する。
【0032】このような構成のセパレータは、適切な緻
密性および圧縮強度(保形性)と良好な電解液保持性を
有する。
【0033】その結果、前記セパレータを正極と水素吸
蔵合金を含む負極との間に介在して積層して電極群を組
み込んだ二次電池において、前記負極の水素吸蔵合金の
粉末が脱落してセパレータに侵入するのをその緻密性に
より阻止して絶縁破壊を生じるのを防止できる。また、
電極(主に正極)の膨張により正負極間の距離が狭めら
れるのを前記セパレータの耐圧縮性により防いで、正負
極間の微小短絡を防止できる。さらに、前記セパレータ
の優れた電解液保持性により多量の電解液を保持するこ
とができるため、貯蔵特性を向上できる。
【0034】したがって、本発明は正負極間のショート
等を防止した高い製造性と優れた貯蔵特性を有するニッ
ケル水素蓄電池を提供することができる。
【0035】
【実施例】以下、本発明の実施例を前述した図1を参照
して詳細に説明する。
【0036】(実施例1〜5および比較例1〜4) <ペースト式負極の作製>市販のランタン富化したミッ
シュメタルLmおよびNi、Co、Mn、Alを用いて
高周波炉によって、LmNi4.0 Co0.4 Mn0.3 Al
0.3 の組成からなる水素吸蔵合金を作製した。前記水素
吸蔵合金を機械粉砕し、これを200メッシュのふるい
を通過させた。得られた合金粉末100質量部に対して
ポリアクリル酸ナトリウム0.5質量部、カルボキシメ
チルセルロース(CMC)0.125質量部、ポリテト
ラフルオロエチレンのディスパージョン(比重1.5,
固形分60wt%)2.5質量部および導電材としてカ
ーボン粉末1.0質量部を水50質量部と共に混合する
ことによって、ペーストを調製した。このペーストをパ
ンチドメタルに塗布、乾燥した後、加圧成型することに
よってペースト式負極を作製した。
【0037】<ペースト式正極の作製>水酸化ニッケル
粉末90質量部および酸化コバルト粉末10質量部から
なる混合粉体に、前記水酸化ニッケル粉末に対してカル
ボキシメチルセルロース0.3質量部、ポリテトラフル
オロエチレンの懸濁液(比重1.5,固形分60質量
%)を固形分換算で0.5質量部添加し、これらに純水
を45質量部添加して混練することによりペーストを調
製した。つづいて、このペーストをニッケルメッキ繊維
基板内に充填した後、更にその両表面に前記ペーストを
塗布し、乾燥し、ローラプレスを行って圧延することに
よりペースト式正極を作製した。
【0038】<セパレータの作製>下記表1に示す繊維
径を持つポリプロピレン樹脂製の細繊維および同樹脂製
の太繊維とを同表1に示す割合で配合し、同表1に示す
平均繊維径および目付量を有する混繊維を湿式分割法ま
たは湿式法により厚さ140μmの9種の不織布を作製
した。つづいて、これら不織布をアクリル酸水溶液にそ
れぞれ浸漬した後、紫外線を照射してアクリル酸モノマ
ーをグラフト共重合させた。これらの不織布を洗浄して
未反応のアクリル酸を除去した後、乾燥することにより
9種のセパレータを作製した。
【0039】得られた各セパレータの通気度および耐圧
縮性を測定した。その結果を下記表1に示す。なお、通
気度はフラジール型通気度試験機を用いてJIS L1
096により測定した。また、耐圧縮性(100μmま
での加圧力)は、レオメータを用いてセパレータを1.
0mm/secの速度で加圧し、その厚さ変化と荷重を
プロットすることにより測定した。
【0040】
【表1】
【0041】次いで、前記正極と前記各セパレータと前
記負極とを交互に積層することにより電極群を作製し
た。これらの電極群と7NのKOHおよび1NのLiO
Hからなる電解液を有底角筒状容器に収納して前述した
図1に示す構造を有す公称容量0.9Ahの角型ニッケ
ル水素蓄電池を組み立てた。
【0042】得られた実施例1〜5および比較例1〜4
の角型ニッケル水素蓄電池について、次の手法により製
造歩留まりおよび貯蔵特性を調べた。
【0043】1)製造歩留まり この製造歩留まりは、電極群を有底矩形筒状容器に挿入
した後のリーク不良率(1000個当たり)から評価し
た。
【0044】2)貯蔵寿命特性 蓄電池10個を1Cで30%充電した後に25℃で貯蔵
し、1C、110%の充電し、1C放電(終止電圧1.
0V)した時の容量を測定し、この容量(10個の平均
容量)が貯蔵前の初期容量に対して90%未満になる貯
蔵期間(ヶ月)を求めた。これらの結果を下記表2に示
す。なお、貯蔵特性において期間が長いほど貯蔵特性が
優れていると判定される。
【0045】
【表2】
【0046】前記表2から明らかなように平均繊維径6
μm以上のポリプロピレン製繊維群と平均繊維径6μm
未満のポリプロピレン製繊維群との混合繊維で構成さ
れ、総平均繊維径が7μm以下で、目付け量35〜55
g/m2、通気度20〜40cm3/cm2/sec、耐
圧縮性が0.2MPa以上である親水化処理が施された
ポリオレフィン樹脂繊維の不織布からなるセパレータを
備えた実施例1〜5の蓄電池は、比較例1,3,4の蓄
電池に比べて製造歩留まり、貯蔵寿命が共に優れている
がわかる。
【0047】これに対し、比較例1,3,4のリーク蓄
電池を分解して調べたところ、セパレータなかに負極の
水素吸蔵合金の脱粉末が観察された。この観察から、比
較例1,3,4の蓄電池に使用されるセパレータは緻密
性が低いため、導電性の水素吸蔵合金脱粉末がセパレー
タ中に侵入し、絶縁破壊に至ったものと推定される。
【0048】比較例2の蓄電池は、製造歩留まりが実施
例1〜5の蓄電池と同等であるが、長期貯蔵寿命が低
い。これは、比較例2の蓄電池に使用されるセパレータ
は耐圧縮性が低いために電極(主に正極)によって正負
極間の距離が狭くなったために微小短絡が発生したと推
定される。
【0049】なお、本発明に係るアルカリ蓄電池は前記
実施例のような角型に限らず、コイン型にも同様に適用
することができる。
【0050】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば円筒
形とは異なる角型またはコイン型で用いられる積層構造
の電極群に好適なセパレータを有し、製造歩留まりおよ
び貯蔵特性が向上されたアルカリ水素蓄電池を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る角型ニッケル水素蓄電池を示す断
面図。
【符号の説明】
1…有底矩形筒状容器、 2…正極、 3…セパレータ、 4…負極 5…電極群。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 細渕 馨 東京都品川区南品川3丁目4番10号 東芝 電池株式会社内 (72)発明者 森藤 義広 東京都品川区南品川3丁目4番10号 東芝 電池株式会社内 Fターム(参考) 5H021 BB09 CC02 EE04 EE16 EE23 HH00 HH03 HH06 5H028 AA05 BB06 EE01 EE05 EE06 EE08 HH05 HH09

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正極と負極とをセパレータを介在して積
    層した電極群と、アルカリ電解液とを具備し、 前記セパレータは、主としてポリオレフィン系樹脂の繊
    維群から選ばれる不織布からなり、 前記不織布は、平均繊維径6μm以上の繊維群と平均繊
    維径6μm未満の繊維群との混合繊維で少なくとも構成
    され、総平均繊維径が7μm以下で、目付け量35〜5
    5g/m2、通気度20〜40cm3/cm2/sec、
    100μmの厚さまで圧縮する時の加圧力が0.2MP
    a以上で、かつ前記混合繊維は、親水性の基が化学的に
    結合されていることを特徴とするアルカリ蓄電池。
  2. 【請求項2】 前記混合繊維は、親水基を持つビニルモ
    ノマーでグラフ処理されていることを特徴とする請求項
    1記載のアルカリ蓄電池。
JP2000352747A 2000-11-20 2000-11-20 アルカリ蓄電池 Pending JP2002157989A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000352747A JP2002157989A (ja) 2000-11-20 2000-11-20 アルカリ蓄電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000352747A JP2002157989A (ja) 2000-11-20 2000-11-20 アルカリ蓄電池

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002157989A true JP2002157989A (ja) 2002-05-31

Family

ID=18825597

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000352747A Pending JP2002157989A (ja) 2000-11-20 2000-11-20 アルカリ蓄電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002157989A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014229592A (ja) * 2013-05-27 2014-12-08 トヨタ紡織株式会社 セパレータ及びセパレータの製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014229592A (ja) * 2013-05-27 2014-12-08 トヨタ紡織株式会社 セパレータ及びセパレータの製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3825548B2 (ja) ニッケル水素二次電池
JPH11162468A (ja) アルカリ二次電池
JP3567021B2 (ja) アルカリ二次電池
JP3816653B2 (ja) ニッケル水素二次電池
JP3523775B2 (ja) アルカリ二次電池の製造方法
JP2002157989A (ja) アルカリ蓄電池
JP4580861B2 (ja) ニッケル水素二次電池
JP2001118597A (ja) アルカリ二次電池
JPH11135096A (ja) ニッケル水素二次電池
JP2000082490A (ja) アルカリ二次電池
JP4413294B2 (ja) アルカリ二次電池
JPH10247514A (ja) ニッケル水素二次電池
JP2000195486A (ja) アルカリ二次電池
JP2000138050A (ja) ニッケル・水素二次電池
JP2003257474A (ja) 二次電池
JPH08329955A (ja) ペースト式電極及びアルカリ二次電池
JP3349578B2 (ja) ニッケル水素二次電池
JPH10106525A (ja) 密閉形アルカリ蓄電池
JPH08250099A (ja) ニッケル水素二次電池
JPH1040950A (ja) アルカリ二次電池
JP2983135B2 (ja) アルカリ二次電池
JP2000268800A (ja) アルカリ二次電池
JP2001273879A (ja) ニッケル・水素二次電池
JPH09213360A (ja) 角形電池の製造方法
JP2000123817A (ja) アルカリ二次電池