JP2002155839A - エンジン運転方法及び装置並びに冷凍装置 - Google Patents

エンジン運転方法及び装置並びに冷凍装置

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JP2002155839A
JP2002155839A JP2000350604A JP2000350604A JP2002155839A JP 2002155839 A JP2002155839 A JP 2002155839A JP 2000350604 A JP2000350604 A JP 2000350604A JP 2000350604 A JP2000350604 A JP 2000350604A JP 2002155839 A JP2002155839 A JP 2002155839A
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Masakazu Sekiguchi
正和 関口
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Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Electric Air Conditioning Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Electric Air Conditioning Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンの運転を継続させつつ、エンジンス
タータの耐久性を良好に確保できること。 【解決手段】 順次接続された圧縮機16、室外冷媒配
管14、室外膨張弁24、室内熱交換器21A、21
B、21Cを冷媒が循環し、圧縮機がガスエンジン30
により駆動され、スタータモータ38を備えたエンジン
スタータ37を制御装置13が複数回運転させる間に、
エンジンの始動を完了させるヒートポンプ式空気調和装
置10において、上記制御装置は、エンジンの始動毎
に、エンジンの始動を完了させるまでに要したスタータ
モータの運転時間を計測し、このスタータモータ運転時
間が所定時間A以上である場合に、エンジンが不調気味
であると判断して始動不調気味カウンタをカウントさ
せ、この始動不調気味カウンタのカウント値が所定回数
B以上である場合に、エンジンが不調であると判断し
て、エンジンを運転させつつ警報処理を実行するよう構
成されたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンスタータ
を用いてエンジンを始動させるエンジン運転方法及びエ
ンジン運転装置、並びに圧縮機がエンジンにより駆動さ
れるとともに、上記エンジン運転装置を備えた冷凍装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】圧縮機がエンジンにより駆動される冷凍
装置としての空気調和装置では、空気調和装置の運転開
始と同期してエンジンを始動させる必要がある。このエ
ンジンの始動は、一般に、エンジンスタータのスタータ
モータを運転させることによりなされる。
【0003】このようなエンジンスタータを用いたエン
ジンの始動では、エンジンの始動が完了するまで(例え
ば最大5秒間)スタータモータを運転させ、この間にエ
ンジンの始動を完了できなかった時には、その後所定時
間(例えば7秒間)スタータモータを停止させて、再度
スタータモータを運転させる。このように、スタータモ
ータの運転及び停止を複数回繰り返すことにより、エン
ジンの始動を完了させている。このスタータモータの運
転及び停止を所定回数繰り返してもなおエンジンの始動
が完了しなかった場合には、エンジンの始動が失敗であ
ると判断して、空気調和装置の全システムを異常停止さ
せている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のようなエンジン
の運転方法では、エンジンの不調や燃料系統の不調の如
く、エンジンが始動されるもののその始動が良好に実施
されない場合には、エンジンを一回始動させるまでに、
スタータモータの運転回数が多くなったり、またはスタ
ータモータの運転時間が長くなるので、スタータモータ
の劣化が懸念される。
【0005】特に、一日のうち数十回エンジンを始動さ
せる必要がある場合には、スタータモータの劣化が一層
甚だしいものとなり、エンジンスタータの耐久性(耐久
寿命)が低下してしまう。
【0006】本発明の目的は、上述の事情を考慮してな
されたものであり、エンジンの運転を継続させつつ、エ
ンジンスタータの耐久性を良好に確保できるエンジン運
転方法及びエンジン運転装置並びに冷凍装置を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、スタータモータを備えたエンジンスタータを複数回
運転させる間にエンジンの始動を完了させるエンジン運
転方法において、上記エンジンの始動毎に、上記エンジ
ンの始動を完了させるまでに要した上記スタータモータ
の運転時間を計測し、このスタータモータ運転時間が所
定時間A以上である場合に、上記エンジンが不調気味で
あると判断して始動不調気味カンウタをカウントさせ、
この始動不調気味カウンタのカウント値が所定回数B以
上である場合に、上記エンジンが不調であると判断し
て、上記エンジンを運転させつつ警報処理を実行するこ
とを特徴とするものである。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、上記所定時間Aは、エンジン冷却水の
温度及びエンジンの停止時間に基づき複数種類設定され
たことを特徴とするものである。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の発明において、上記始動不調気味カウンタ
は、リセットスイッチが操作されたとき、または所定時
間Aよりも短時間にエンジンの始動を完了できた回数が
所定回数Cに至ったときにリセットされることを特徴と
するものである。
【0010】請求項4に記載の発明は、スタータモータ
を備えたエンジンスタータを制御装置が複数回運転させ
る間に、エンジンの始動を完了させるエンジン運転装置
において、上記制御装置は、上記エンジンの始動毎に、
上記エンジンの始動を完了させるまでに要した上記スタ
ータモータの運転時間を計測し、このスタータモータ運
転時間が所定時間A以上である場合に、上記エンジンが
不調気味であると判断して始動不調気味カンウタをカウ
ントさせ、この始動不調気味カウンタのカウント値が所
定回数B以上である場合に、上記エンジンが不調である
と判断して、上記エンジンを運転させつつ警報処理を実
行するよう構成されたことを特徴とするものである。
【0011】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の発明において、上記所定時間Aは、エンジン冷却水の
温度及びエンジンの停止時間に基づき複数種類設定され
たことを特徴とするものである。
【0012】請求項6に記載の発明は、請求項4または
5に記載の発明において、上記始動不調気味カウンタ
は、リセットスイッチが操作されたとき、または所定時
間Aよりも短時間にエンジンの始動を完了できた回数が
所定回数Cに至ったときにリセットされることを特徴と
するものである。
【0013】請求項7に記載の発明は、順次接続された
圧縮機、凝縮器、膨張機構、蒸発器を冷媒が循環し、上
記圧縮機がエンジンにより駆動され、スタータモータを
備えたエンジンスタータを制御装置が複数回運転させる
間に、上記エンジンの始動を完了させる冷凍装置におい
て、上記制御装置は、上記エンジンの始動毎に、上記エ
ンジンの始動を完了させるまでに要した上記スタータモ
ータの運転時間を計測し、このスタータモータ運転時間
が所定時間A以上である場合に、上記エンジンが不調気
味であると判断して始動不調気味カンウタをカウントさ
せ、この始動不調気味カウンタのカウント値が所定回数
B以上である場合に、上記エンジンが不調であると判断
して、上記エンジンを運転させつつ警報処理を実行する
よう構成されたことを特徴とするものである。
【0014】請求項8に記載の発明は、請求項7に記載
の発明において、上記所定時間Aは、エンジン冷却水の
温度及びエンジンの停止時間に基づき複数種類設定され
たことを特徴とするものである。
【0015】請求項9に記載の発明は、請求項7または
8に記載の発明において、上記始動不調気味カウンタ
は、リセットスイッチが操作されたとき、または所定時
間Aよりも短時間にエンジンの始動を完了できた回数が
所定回数Cに至ったときにリセットされることを特徴と
するものである。
【0016】請求項1乃至9に記載の発明には、次の作
用がある。
【0017】エンジン始動毎に、エンジンの始動を完了
させるまでに要したスタータモータの運転時間を計測
し、このスタータモータ運転時間が所定時間A以上であ
る場合に、エンジンが不調気味であると判断して始動不
調気味カンウタをカウントさせ、この始動不調気味カウ
ンタのカウント値が所定回数B以上である場合に、エン
ジンが不調であると判断して、エンジンを運転させつつ
警報処理を実行することから、エンジンのメンテナンス
を早期に実施するよう促すことができるので、スタータ
モータの運転回数を低減でき、スタータモータの劣化を
未然に防止できる。この結果、エンジンの運転を継続さ
せつつ、例えば圧縮機がエンジンにより駆動される冷凍
装置を運転させつつ、スタータの耐久性を良好に確保で
きる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づき説明する。
【0019】図1は、本発明に係る冷凍装置の一実施の
形態が適用された空気調和装置の冷媒回路を示す回路図
である。
【0020】この図1に示すように、冷凍装置としての
ヒートポンプ式空気調和装置10は、室外機11、複数
(例えば3台)の室内機12A、12B、12C及び制
御装置13を有してなり、室外機11の室外冷媒配管1
4と室内機12A、12B、12Cの各室内冷媒配管1
5A、15B、15Cとが連結されている。
【0021】室外機11は室外に設置され、室外冷媒配
管14には圧縮機16が配設されるとともに、この圧縮
機16の吸込側にアキュムレータ17が、吐出側に四方
弁18がそれぞれ配設され、この四方弁18側に室外熱
交換器19、室外膨張弁24、レシーバタンク25が順
次配設されて構成される。室外熱交換器19には、この
室外熱交換器19へ向かって送風する室外ファン20が
隣接して配置されている。また、圧縮機16は、フレキ
シブルカップリング(不図示)を介してガスエンジン3
0に連結され、このガスエンジン30により駆動され
る。更に、室外膨張弁24に逆止弁26がバイパスして
配設されている。
【0022】一方、室内機12A、12B、12Cはそ
れぞれ室内に設置され、それぞれ、室内冷媒配管15
A、15B、15Cに室内熱交換器21A、21B、2
1Cが配設されるとともに、室内冷媒配管15A、15
B、15Cのそれぞれにおいて室内熱交換器21A、2
1B、21Cの近傍に室内膨張弁22A、22B、22
Cが配設されて構成される。上記室内熱交換器21A、
21B、21Cには、これらの室内熱交換器21A、2
1B、21Cへ送風する室内ファン23A、23B、2
3Cが隣接して配置されている。
【0023】また、上記制御装置13は、室外機11及
び室内機12A、12B、12Cの運転を制御し、具体
的には、室外機11におけるガスエンジン30(即ち圧
縮機16)、四方弁18、室外ファン20、室外膨張弁
24、並びに室内機12A、12B、12Cにおける室
内膨張弁22A、22B、22C、及び室内ファン23
A、23B、23Cをそれぞれ制御する。
【0024】制御装置13により四方弁18が切り替え
られることにより、ヒートポンプ式空気調和装置10が
冷房運転又は暖房運転に設定される。つまり、制御装置
13が四方弁18を冷房側に切り換えたときには、冷媒
が実線矢印の如く流れ、室外熱交換器19が凝縮器に、
室内熱交換器21A、21B、21Cが蒸発器になって
冷房運転状態となり、各室内熱交換器21A、21B、
21Cが室内を冷房する。また、制御装置13が四方弁
18を暖房側に切り換えたときには、冷媒が破線矢印の
如く流れ、室内熱交換器21A、21B、21Cが凝縮
器に、室外熱交換器19が蒸発器になって暖房運転状態
となり、各室内熱交換器21A、21B、21Cが室内
を暖房する。
【0025】また、制御装置13は、冷房運転時には、
室内膨張弁22A、22B、22Cのそれぞれの弁開度
を空調負荷に応じて制御する。この冷房運転時に、冷媒
は、室外膨張弁24をバイパスして逆止弁26を流れ
る。暖房運転時には、制御装置13は、室外膨張弁24
及び室内膨張弁22A、22B、22Cのそれぞれの弁
開度を空調負荷に応じて制御する。
【0026】一方、上記ガスエンジン30は、エンジン
冷却系31を流れる冷却水により冷却される。このエン
ジン冷却系31は、冷却水ポンプ32を備えた冷却水配
管33が、ガスエンジン30と室外熱交換器19とをル
ープ状に連結することにより構成され、冷却水ポンプ3
2の稼動により、冷却水が冷却水配管33内を流れる。
この冷却水配管33内には、更に冷却水温度センサ34
が設置され、その温度検出値が制御装置13へ送信され
る。制御装置13は、この温度検出値に応じて冷却水ポ
ンプ32を制御し、室外熱交換器19にて放熱された冷
却水によりガスエンジン30を冷却する。
【0027】さて、ガスエンジン30の運転は、燃料供
給系35、図示しない点火系及びエンジンスタータ37
を有するエンジン運転装置40を、制御装置13が制御
することによって実施される。特に、ガスエンジン30
の始動は、エンジンスタータ37のスタータモータ38
を制御装置13が運転または停止させることにより実施
される。なお、スタータモータ38とガスエンジン30
とは、スタータモータ38の運転時にギアを介して連結
される。
【0028】つまり、制御装置13は、室内機12A、
12B、12Cから運転要求があった時に、エンジンス
タータ37のスタータモータ38に電源を供給してこの
スタータモータ38を運転させ、ガスエンジン30とス
タータモータ38とのギヤ連結によりガスエンジン30
を回転させると同時に、燃料供給系35からガスエンジ
ン30へ燃料を供給させ、且つ上記点火系を用いてガス
エンジン30に点火動作を実行させる。このようにして
ガスエンジン30を始動させる。
【0029】ガスエンジン30が上述の始動状態から自
立運転状態へ至った段階で、ガスエンジン30の始動が
完了し、スタータモータ38への通電を遮断して、この
スタータモータ38を停止させる。ガスエンジン30が
自立運転状態に移行したか否かの判断は、ガスエンジン
30の回転数が約700〜800rpmに至ったか否か
でなされる。
【0030】上述のガスエンジン30の始動において、
制御装置13は、スタータモータ38を所定時間X(例
えばX=5秒間)運転してもガスエンジン30が自立運
転状態にならなかった場合には、スタータモータ38を
所定時間Y(例えばY=7秒間)停止させた後、再度ス
タータモータ38を運転させる。制御装置13は、この
スタータモータ38の運転及び停止の度に、エンジン運
転不能カウンタに+1を加算し、このエンジン運転不能
カウンタのカウント値が所定回数Z(例えばZ=10
回)を超えた場合に、ガスエンジン30の始動が失敗で
あると判断して、ヒートポンプ式空気調和装置10の全
システムを異常停止させ、異常である旨を表示させる。
【0031】ガスエンジン30が自立運転状態となって
始動が完了することにより、室外冷媒配管14及び室内
冷媒配管15A、15B、15C内を冷媒が循環して冷
凍サイクルが構成され、冷房または暖房等が実施され
る。と同時に、冷却水ポンプ32の稼動により、エンジ
ン冷却系31がガスエンジン30を冷却する。
【0032】上記制御装置13は、上述のガスエンジン
30の始動の度に、エンジンスタータ37のスタータモ
ータ38を運転させてからガスエンジン30が自立運転
状態に至るまでの運転時間(スタータモータ運転時間)
を計測する。制御装置13は、このスタータモータ運転
時間が、予め設定された所定時間A(後述)よりも長い
場合に、ガスエンジン30が不調気味であると判断し
て、始動不調気味カウンタに+1を加算してカウントさ
せる。
【0033】上記所定時間Aは、前記所定時間Xよりも
短い時間に設定され、具体的には、エンジン冷却系31
の冷却水温度センサ34により検出された冷却水温度、
及びガスエンジン30の停止時間に基づいて複数種類に
区分設定される。例えば、冷却水温度≧30℃かつエン
ジン停止時間<24時間のときはA=1.5秒、冷却水
温度≧30℃かつエンジン停止時間≧24時間のときは
A=2.0秒、0℃≦冷却水温度<30℃かつエンジン
停止時間<24時間のときはA=2.5秒、0℃≦冷却
水温度<30℃かつエンジン停止時間≧24時間のとき
はA=2.5秒、冷却水温度<0℃かつエンジン停止時
間<24時間のときはA=3.0秒、冷却水温度<0℃
かつエンジン停止時間≧24時間のときはA=3.5秒
である。
【0034】また、上記始動不調気味カウンタのカウン
ト値は、ヒートポンプ式空気調和装置10に設定された
図示しないリセットスイッチが手動操作された時、また
は、所定時間Aよりも短時間にガスエンジン30の始動
を完了できた(つまりガスエンジン30が自立運転状態
となった)回数が所定回数C(例えばC=3回)以上連
続した時にリセットされる。後者は、始動不調気味の判
断が稀に発生した場合について、後述の警報処理を実行
させないようにするためである。
【0035】制御装置13は、始動不調気味カウンタの
カウント値が所定回数B(例えばB=5回)以上となっ
た時に、ガスエンジン30が不調であると判断して、ガ
スエンジン30を運転させつつ警報処理を実行する。こ
の警報処理は、リモートコントローラ等の表示器に警報
の表示を行い、集中制御機器及び遠隔制御機器に警報信
号を出力して、サービスマンへのメンテナンスを促す処
理である。
【0036】次に、制御装置13による上述のガスエン
ジン30始動制御を、図2のフローチャートを用いて説
明する。
【0037】制御装置13は、室内機12A、12B、
12Cから運転指令が出力された時に(S1)、エンジ
ンスタータ37のスタータモータ38を運転させてガス
エンジン30を始動させる(S2)。
【0038】制御装置13は、ガスエンジン30が自立
運転状態となって始動が完了したか否かを判断し(S
3)、エンジンの始動が完了しなかった場合に、スター
タモータ38の運転時間が所定時間X(例えばX=5秒
間)を経過したか否かを判断する(S4)。
【0039】制御装置13は、スタータモータ38の運
転時間が所定時間Xを経過した時点でスタータモータ3
8を停止させ(S5)、エンジン不能カウンタに+1を
加算する(S6)。
【0040】次に、制御装置13は、スタータモータ3
8を所定時間Y(例えばY=7秒間)停止させた後(S
7)、上記エンジン不能カウンタのカウント値が所定回
数Z(例えばZ=10回)を超えているか否かを判断す
る(S8)。
【0041】制御装置13は、エンジン不能カウンタの
カウント値が所定回数Zを超えている場合に、ヒートポ
ンプ式空気調和装置10の全システムを異常停止させ
(S9)、所定回数Zを超えていない場合に、再びスタ
ータモータ38を運転させる(S2)。
【0042】制御装置13は、上記ステップS3におい
てガスエンジン30の始動が完了したと判断した場合に
は、スタータモータ38を停止させ、ガスエンジン30
の始動の度に、ステップS2においてスタータモータ3
8を運転させてから、ガスエンジン30の始動が完了す
るまでに要したスタータモータ38の運転時間を計測す
る(S10)。引き続き制御装置13は、上記スタータ
モータ38の運転時間が、所定時間A(例えばA=2秒
間)以上であるか否かを判断する(S11)。
【0043】制御装置13は、ステップS11におい
て、スタータモータ38の運転時間が所定時間A以上で
あると判断した場合に、ガスエンジン30が不調気味で
あると判断して、始動不調気味カウンタに+1を加算し
カウントさせる(S12)。
【0044】次に、制御装置13は、上記始動不調気味
カウンタのリセットスイッチが手動操作されたか否かを
判断し(S13)、手動操作された場合には、始動不調
気味カウンタをリセットする(S14)。上記リセット
スイッチが手動操作されなかった場合には、始動不調気
味カウンタのカウント値をそのまま維持する。
【0045】制御装置13は、スタータモータ38の運
転時間が所定時間Aよりの短いときにガスエンジン30
の始動を完了できた回数が、連続して所定回数C(例え
ばC=3回)以上であるか否かを判断し(S15)、所
定回数C以上連続した時に始動不調気味カウンタのカウ
ント値をリセットする(S14)。
【0046】その後、制御装置13は、始動不調気味カ
ウンタのカウント値が所定回数B(例えばB=5回)以
上であるか否かを判断し(S16)、所定回数B以上で
ある場合にガスエンジン30が不調であると判断して、
このガスエンジン30の運転を継続させつつ、警報処理
を実行する(S17)。始動不調気味カウンタのカウン
ト値が所定回数B未満である場合には、このカウンタ値
が保持される。
【0047】以上のように構成されたことから、本実施
の形態によれば次の効果を奏する。
【0048】制御装置13は、ガスエンジン30の始動
毎に、このガスエンジン30の始動を完了させるまでに
要したスタータモータ38の運転時間を計測し、このス
タータモータ運転時間が所定時間A以上である場合に、
ガスエンジン30が不調気味であると判断して始動不調
気味カウンタをカウントさせ、この始動不調気味カウン
タのカウント値が所定回数B以上である場合に、ガスエ
ンジン30が不調であると判断して、ガスエンジン30
を運転させつつ警報処理を実行することから、ガスエン
ジン30のメンテナンスを早期に実施するよう促すこと
ができる。このため、スタータモータ38の運転回数を
低減でき、このスタータモータ38の劣化を未然に防止
できる。この結果、ガスエンジン30の運転を継続させ
て、圧縮機16がガスエンジン30により駆動されるヒ
ートポンプ式空気調和装置10の運転を継続させつつ、
エンジンスタータ37の耐久性を良好に確保することが
できる。
【0049】以上、本発明を上記実施の形態に基づいて
説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0050】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明に
係るエンジン運転方法によれば、スタータモータを備え
たエンジンスタータを複数回運転させる間にエンジンの
始動を完了させるエンジン運転方法において、上記エン
ジンの始動毎に、上記エンジンの始動を完了させるまで
に要した上記スタータモータの運転時間を計測し、この
スタータモータ運転時間が所定時間A以上である場合
に、上記エンジンが不調気味であると判断して始動不調
気味カンウタをカウントさせ、この始動不調気味カウン
タのカウント値が所定回数B以上である場合に、上記エ
ンジンが不調であると判断して、上記エンジンを運転さ
せつつ警報処理を実施することから、エンジンの運転を
継続させつつ、エンジンスタータモータの耐久性を良好
に確保できる。
【0051】請求項4に記載の発明に係るエンジン運転
装置によれば、スタータモータを備えたエンジンスター
タを制御装置が複数回運転させる間に、エンジンの始動
を完了させるエンジン運転装置において、上記制御装置
は、上記エンジンの始動毎に、上記エンジンの始動を完
了させるまでに要した上記スタータモータの運転時間を
計測し、このスタータモータ運転時間が所定時間A以上
である場合に、上記エンジンが不調気味であると判断し
て始動不調気味カンウタをカウントさせ、この始動不調
気味カウンタのカウント値が所定回数B以上である場合
に、上記エンジンが不調であると判断して、上記エンジ
ンを運転させつつ警報処理を実施するよう構成されたこ
とから、エンジンの運転を継続させつつ、エンジンスタ
ータの耐久性を良好に確保できる。
【0052】請求項7に記載の発明に係る冷凍装置によ
れば、順次接続された圧縮機、凝縮器、膨張機構、蒸発
器を冷媒が循環し、上記圧縮機がエンジンにより駆動さ
れ、スタータモータを備えたエンジンスタータを制御装
置が複数回運転させる間に、上記エンジンの始動を完了
させる冷凍装置において、上記制御装置は、上記エンジ
ンの始動毎に、上記エンジンの始動を完了させるまでに
要した上記スタータモータの運転時間を計測し、このス
タータモータ運転時間が所定時間A以上である場合に、
上記エンジンが不調気味であると判断して始動不調気味
カンウタをカウントさせ、この始動不調気味カウンタの
カウント値が所定回数B以上である場合に、上記エンジ
ンが不調であると判断して、上記エンジンを運転させつ
つ警報処理を実施するよう構成されたことから、エンジ
ンの運転を継続させつつ、エンジンスタータの耐久性を
良好に確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る冷凍装置の一実施の形態が適用さ
れた空気調和装置の冷媒回路を示す回路図である。
【図2】図1の制御装置が実施するエンジン始動のため
の制御を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 ヒートポンプ式空気調和装置 13 制御装置 16 圧縮機 19 室外熱交換器 21A、21B、21C 室内熱交換器 22A、22B、22C 室内膨張弁 24 室外膨張弁 30 ガスエンジン 37 エンジンスタータ 38 スタータモータ 40 エンジン運転装置 A 所定時間 B 所定回数 C 所定回数

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スタータモータを備えたエンジンスター
    タを複数回運転させる間にエンジンの始動を完了させる
    エンジン運転方法において、 上記エンジンの始動毎に、上記エンジンの始動を完了さ
    せるまでに要した上記スタータモータの運転時間を計測
    し、このスタータモータ運転時間が所定時間A以上であ
    る場合に、上記エンジンが不調気味であると判断して始
    動不調気味カンウタをカウントさせ、この始動不調気味
    カウンタのカウント値が所定回数B以上である場合に、
    上記エンジンが不調であると判断して、上記エンジンを
    運転させつつ警報処理を実行することを特徴とするエン
    ジン運転方法。
  2. 【請求項2】 上記所定時間Aは、エンジン冷却水の温
    度及びエンジンの停止時間に基づき複数種類設定された
    ことを特徴とする請求項1に記載のエンジン運転方法。
  3. 【請求項3】 上記始動不調気味カウンタは、リセット
    スイッチが操作されたとき、または所定時間Aよりも短
    時間にエンジンの始動を完了できた回数が所定回数Cに
    至ったときにリセットされることを特徴とする請求項1
    または2に記載のエンジン運転方法。
  4. 【請求項4】 スタータモータを備えたエンジンスター
    タを制御装置が複数回運転させる間に、エンジンの始動
    を完了させるエンジン運転装置において、 上記制御装置は、上記エンジンの始動毎に、上記エンジ
    ンの始動を完了させるまでに要した上記スタータモータ
    の運転時間を計測し、このスタータモータ運転時間が所
    定時間A以上である場合に、上記エンジンが不調気味で
    あると判断して始動不調気味カンウタをカウントさせ、
    この始動不調気味カウンタのカウント値が所定回数B以
    上である場合に、上記エンジンが不調であると判断し
    て、上記エンジンを運転させつつ警報処理を実行するよ
    う構成されたことを特徴とするエンジン運転装置。
  5. 【請求項5】 上記所定時間Aは、エンジン冷却水の温
    度及びエンジンの停止時間に基づき複数種類設定された
    ことを特徴とする請求項4に記載のエンジン運転装置。
  6. 【請求項6】 上記始動不調気味カウンタは、リセット
    スイッチが操作されたとき、または所定時間Aよりも短
    時間にエンジンの始動を完了できた回数が所定回数Cに
    至ったときにリセットされることを特徴とする請求項4
    または5に記載のエンジン運転装置。
  7. 【請求項7】 順次接続された圧縮機、凝縮器、膨張機
    構、蒸発器を冷媒が循環し、上記圧縮機がエンジンによ
    り駆動され、スタータモータを備えたエンジンスタータ
    を制御装置が複数回運転させる間に、上記エンジンの始
    動を完了させる冷凍装置において、 上記制御装置は、上記エンジンの始動毎に、上記エンジ
    ンの始動を完了させるまでに要した上記スタータモータ
    の運転時間を計測し、このスタータモータ運転時間が所
    定時間A以上である場合に、上記エンジンが不調気味で
    あると判断して始動不調気味カンウタをカウントさせ、
    この始動不調気味カウンタのカウント値が所定回数B以
    上である場合に、上記エンジンが不調であると判断し
    て、上記エンジンを運転させつつ警報処理を実行するよ
    う構成されたことを特徴とする冷凍装置。
  8. 【請求項8】 上記所定時間Aは、エンジン冷却水の温
    度及びエンジンの停止時間に基づき複数種類設定された
    ことを特徴とする請求項7に記載の冷凍装置。
  9. 【請求項9】 上記始動不調気味カウンタは、リセット
    スイッチが操作されたとき、または所定時間Aよりも短
    時間にエンジンの始動を完了できた回数が所定回数Cに
    至ったときにリセットされることを特徴とする請求項7
    または8に記載の冷凍装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006152990A (ja) * 2004-12-01 2006-06-15 Toyota Motor Corp 内燃機関の始動異常回避誘導システム

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