JP2002155840A - エンジン運転方法及び装置並びに冷凍装置 - Google Patents
エンジン運転方法及び装置並びに冷凍装置Info
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- JP2002155840A JP2002155840A JP2000350605A JP2000350605A JP2002155840A JP 2002155840 A JP2002155840 A JP 2002155840A JP 2000350605 A JP2000350605 A JP 2000350605A JP 2000350605 A JP2000350605 A JP 2000350605A JP 2002155840 A JP2002155840 A JP 2002155840A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 スタータモータの過熱を未然に防止して、エ
ンジンスタータの耐久性を良好に確保できること。 【解決手段】 順次接続された圧縮機16、室外熱交換
器19、室外膨張弁24、室内熱交換器21A、21
B、21Cを冷媒が循環し、圧縮機がガスエンジン30
により駆動され、スタータモータ38を備えたエンジン
スタータ37を制御装置13が複数回運転させる間に、
エンジンの始動を完了させるヒートポンプ式空気調和装
置10において、上記制御装置は、エンジンの始動時毎
に、スタータモータの温度Tをスタータモータ温度セン
サ41を用いて計測し、この計測温度に基づいてスター
タモータの一回の運転時間を設定し、またはスタータモ
ータを休止させるよう構成されたものである。
ンジンスタータの耐久性を良好に確保できること。 【解決手段】 順次接続された圧縮機16、室外熱交換
器19、室外膨張弁24、室内熱交換器21A、21
B、21Cを冷媒が循環し、圧縮機がガスエンジン30
により駆動され、スタータモータ38を備えたエンジン
スタータ37を制御装置13が複数回運転させる間に、
エンジンの始動を完了させるヒートポンプ式空気調和装
置10において、上記制御装置は、エンジンの始動時毎
に、スタータモータの温度Tをスタータモータ温度セン
サ41を用いて計測し、この計測温度に基づいてスター
タモータの一回の運転時間を設定し、またはスタータモ
ータを休止させるよう構成されたものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンスタータ
を用いてエンジンを始動させるエンジン運転方法及びエ
ンジン運転装置、並びに圧縮機がエンジンにより駆動さ
れるとともに、上記エンジン運転装置を備えた冷凍装置
に関する。
を用いてエンジンを始動させるエンジン運転方法及びエ
ンジン運転装置、並びに圧縮機がエンジンにより駆動さ
れるとともに、上記エンジン運転装置を備えた冷凍装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】圧縮機がエンジンにより駆動される冷凍
装置としての空気調和装置では、空気調和装置の運転開
始と同期してエンジンを始動させる必要がある。このエ
ンジンの始動は、一般に、エンジンスタータのスタータ
モータを運転させることによりなされる。
装置としての空気調和装置では、空気調和装置の運転開
始と同期してエンジンを始動させる必要がある。このエ
ンジンの始動は、一般に、エンジンスタータのスタータ
モータを運転させることによりなされる。
【0003】このようなエンジンスタータを用いたエン
ジンの始動では、エンジンの始動が完了するまで(例え
ば最大5秒間)スタータモータを運転させ、この間にエ
ンジンの始動を完了できなかった時には、その後所定時
間(例えば7秒間)スタータモータを停止させて、再度
スタータモータを運転させる。このように、スタータモ
ータの運転及び停止を複数回繰り返すことにより、エン
ジンの始動を完了させている。このスタータモータの運
転及び停止を所定回数繰り返してもなおエンジンの始動
が完了しなかった場合には、エンジンの始動が失敗であ
ると判断して、空気調和装置の全システムを異常停止さ
せている。
ジンの始動では、エンジンの始動が完了するまで(例え
ば最大5秒間)スタータモータを運転させ、この間にエ
ンジンの始動を完了できなかった時には、その後所定時
間(例えば7秒間)スタータモータを停止させて、再度
スタータモータを運転させる。このように、スタータモ
ータの運転及び停止を複数回繰り返すことにより、エン
ジンの始動を完了させている。このスタータモータの運
転及び停止を所定回数繰り返してもなおエンジンの始動
が完了しなかった場合には、エンジンの始動が失敗であ
ると判断して、空気調和装置の全システムを異常停止さ
せている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のようなエンジン
の運転方法では、エンジンの不調や燃料系統の不調の如
く、エンジンが始動されるものの、その始動が良好に実
施されない場合には、エンジンの始動を一回完了させる
までにスタータモータの運転回数が多くなったり、また
はスタータモータの運転時間が長くなる。一日のうち数
十回エンジンを始動させる必要がある場合には、スター
タモータの運転及び停止回数や運転時間が甚だしく多
く、または長くなってしまう。
の運転方法では、エンジンの不調や燃料系統の不調の如
く、エンジンが始動されるものの、その始動が良好に実
施されない場合には、エンジンの始動を一回完了させる
までにスタータモータの運転回数が多くなったり、また
はスタータモータの運転時間が長くなる。一日のうち数
十回エンジンを始動させる必要がある場合には、スター
タモータの運転及び停止回数や運転時間が甚だしく多
く、または長くなってしまう。
【0005】このようなスタータモータの過度の運転及
び停止の繰り返しによって、または圧縮機、エンジン若
しくはスタータモータ自体の不具合による過負荷運転に
よって、スタータモータの発熱が著しくなり、スタータ
モータの温度が過度に上昇してしまう恐れがある。この
ような場合には、スタータモータの可動部または電気接
触部が熱変形して異常摩耗を引き起こし、これらの可動
部等が劣化して、スタータモータ、ひいてはエンジンス
タータの耐久性が低下してしまうことがある。
び停止の繰り返しによって、または圧縮機、エンジン若
しくはスタータモータ自体の不具合による過負荷運転に
よって、スタータモータの発熱が著しくなり、スタータ
モータの温度が過度に上昇してしまう恐れがある。この
ような場合には、スタータモータの可動部または電気接
触部が熱変形して異常摩耗を引き起こし、これらの可動
部等が劣化して、スタータモータ、ひいてはエンジンス
タータの耐久性が低下してしまうことがある。
【0006】本発明の目的は、上述の事情を考慮してな
されたものであり、スタータモータの過熱を未然に防止
して、エンジンスタータの耐久性を良好に確保できるエ
ンジン運転方法及びエンジン運転装置並びに冷凍装置を
提供することにある。
されたものであり、スタータモータの過熱を未然に防止
して、エンジンスタータの耐久性を良好に確保できるエ
ンジン運転方法及びエンジン運転装置並びに冷凍装置を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、スタータモータを備えたエンジンスタータを複数回
運転させる間に、エンジンの始動を完了させるエンジン
運転装置において、上記エンジンの始動時毎に、上記ス
タータモータの温度を計測し、この計測温度に基づいて
上記スタータモータの一回の運転時間を設定し、または
上記スタータモータを休止させることを特徴とするもの
である。
は、スタータモータを備えたエンジンスタータを複数回
運転させる間に、エンジンの始動を完了させるエンジン
運転装置において、上記エンジンの始動時毎に、上記ス
タータモータの温度を計測し、この計測温度に基づいて
上記スタータモータの一回の運転時間を設定し、または
上記スタータモータを休止させることを特徴とするもの
である。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、上記スタータモータの休止時には、エ
ンジンが始動待機状態にある旨を表示器に表示させるこ
とを特徴とするものである。
の発明において、上記スタータモータの休止時には、エ
ンジンが始動待機状態にある旨を表示器に表示させるこ
とを特徴とするものである。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の発明において、上記スタータモータの温度が
上限値以上になった場合には、エンジンの運転動作を停
止し、異常警報処理を実行することを特徴とするもので
ある。
2に記載の発明において、上記スタータモータの温度が
上限値以上になった場合には、エンジンの運転動作を停
止し、異常警報処理を実行することを特徴とするもので
ある。
【0010】請求項4に記載の発明は、スタータモータ
を備えたエンジンスタータを制御装置が複数回運転させ
る間に、エンジンの始動を完了させるエンジン運転装置
において、上記制御装置は、上記エンジンの始動時毎
に、上記スタータモータの温度を計測し、この計測温度
に基づいて上記スタータモータの一回の運転時間を設定
し、または上記スタータモータを休止させるよう構成さ
れたことを特徴とするものである。
を備えたエンジンスタータを制御装置が複数回運転させ
る間に、エンジンの始動を完了させるエンジン運転装置
において、上記制御装置は、上記エンジンの始動時毎
に、上記スタータモータの温度を計測し、この計測温度
に基づいて上記スタータモータの一回の運転時間を設定
し、または上記スタータモータを休止させるよう構成さ
れたことを特徴とするものである。
【0011】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の発明において、上記制御装置は、スタータモータの休
止時には、エンジンが始動待機状態にある旨を表示器に
表示させるよう構成されたことを特徴とするものであ
る。
の発明において、上記制御装置は、スタータモータの休
止時には、エンジンが始動待機状態にある旨を表示器に
表示させるよう構成されたことを特徴とするものであ
る。
【0012】請求項6に記載の発明は、請求項4または
5に記載の発明において、上記制御装置は、スタータモ
ータの温度が上限値以上になった場合には、エンジンの
運転動作を停止し、異常警報処理を実行するよう構成さ
れたことを特徴とするものである。
5に記載の発明において、上記制御装置は、スタータモ
ータの温度が上限値以上になった場合には、エンジンの
運転動作を停止し、異常警報処理を実行するよう構成さ
れたことを特徴とするものである。
【0013】請求項7に記載の発明は、順次接続された
圧縮機、凝縮器、膨張機構、蒸発器を冷媒が循環し、上
記圧縮機がエンジンにより駆動され、スタータモータを
備えたエンジンスタータを制御装置が複数回運転させる
間に、上記エンジンの始動を完了させる冷凍装置におい
て、上記制御装置は、上記エンジンの始動時毎に、上記
スタータモータの温度を計測し、この計測温度に基づい
て上記スタータモータの一回の運転時間を設定し、また
は上記スタータモータを休止させるよう構成されたこと
を特徴とするものである。
圧縮機、凝縮器、膨張機構、蒸発器を冷媒が循環し、上
記圧縮機がエンジンにより駆動され、スタータモータを
備えたエンジンスタータを制御装置が複数回運転させる
間に、上記エンジンの始動を完了させる冷凍装置におい
て、上記制御装置は、上記エンジンの始動時毎に、上記
スタータモータの温度を計測し、この計測温度に基づい
て上記スタータモータの一回の運転時間を設定し、また
は上記スタータモータを休止させるよう構成されたこと
を特徴とするものである。
【0014】請求項8に記載の発明は、請求項7に記載
の発明において、上記制御装置は、スタータモータの休
止時には、エンジンが始動待機状態にある旨を表示器に
表示させるよう構成されたことを特徴とするものであ
る。
の発明において、上記制御装置は、スタータモータの休
止時には、エンジンが始動待機状態にある旨を表示器に
表示させるよう構成されたことを特徴とするものであ
る。
【0015】請求項9に記載の発明は、請求項7または
8に記載の発明において、上記制御装置は、スタータモ
ータの温度が上限値以上になった場合には、エンジンの
運転動作を停止し、異常警報処理を実行するよう構成さ
れたことを特徴とするものである。
8に記載の発明において、上記制御装置は、スタータモ
ータの温度が上限値以上になった場合には、エンジンの
運転動作を停止し、異常警報処理を実行するよう構成さ
れたことを特徴とするものである。
【0016】請求項1、3、4、6、7または9に記載
の発明には、次の作用がある。
の発明には、次の作用がある。
【0017】エンジンの始動時毎に、スタータモータの
温度を計測し、この計測温度に基づいてスタータモータ
の一回の運転時間を設定し、またはスタータモータを休
止させることから、スタータモータの温度が高いときに
スタータモータの運転時間を短縮したり、冷却のために
スタータモータを休止して、スタータモータの運転に伴
う過熱を未然に防止できる。この結果、スタータモータ
における可動部または電気接触部の劣化を抑制でき、ス
タータモータの耐久性、ひいてはエンジンスタータの耐
久性を良好に確保することができる。
温度を計測し、この計測温度に基づいてスタータモータ
の一回の運転時間を設定し、またはスタータモータを休
止させることから、スタータモータの温度が高いときに
スタータモータの運転時間を短縮したり、冷却のために
スタータモータを休止して、スタータモータの運転に伴
う過熱を未然に防止できる。この結果、スタータモータ
における可動部または電気接触部の劣化を抑制でき、ス
タータモータの耐久性、ひいてはエンジンスタータの耐
久性を良好に確保することができる。
【0018】請求項2、5または8に記載の発明には、
次の作用がある。
次の作用がある。
【0019】スタータモータの休止時には、エンジンが
始動待機状態にある旨を表示器に表示させることから、
エンジンが始動しない(冷凍装置が運転しない)ことに
よるサービスコール等の不要なトラブルを未然に回避で
きる。
始動待機状態にある旨を表示器に表示させることから、
エンジンが始動しない(冷凍装置が運転しない)ことに
よるサービスコール等の不要なトラブルを未然に回避で
きる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づき説明する。
面に基づき説明する。
【0021】図1は、本発明に係る冷凍装置の一実施の
形態が適用された空気調和装置の冷媒回路を示す回路図
である。
形態が適用された空気調和装置の冷媒回路を示す回路図
である。
【0022】この図1に示すように、冷凍装置としての
ヒートポンプ式空気調和装置10は、室外機11、複数
(例えば3台)の室内機12A、12B、12C及び制
御装置13を有してなり、室外機11の室外冷媒配管1
4と室内機12A、12B、12Cの各室内冷媒配管1
5A、15B、15Cとが連結されている。
ヒートポンプ式空気調和装置10は、室外機11、複数
(例えば3台)の室内機12A、12B、12C及び制
御装置13を有してなり、室外機11の室外冷媒配管1
4と室内機12A、12B、12Cの各室内冷媒配管1
5A、15B、15Cとが連結されている。
【0023】室外機11は室外に設置され、室外冷媒配
管14には圧縮機16が配設されるとともに、この圧縮
機16の吸込側にアキュムレータ17が、吐出側に四方
弁18がそれぞれ配設され、この四方弁18側に室外熱
交換器19、室外膨張弁24、レシーバタンク25が順
次配設されて構成される。室外熱交換器19には、この
室外熱交換器19へ向かって送風する室外ファン20が
隣接して配置されている。また、圧縮機16は、フレキ
シブルカップリング(不図示)を介してガスエンジン3
0に連結され、このガスエンジン30により駆動され
る。更に、室外膨張弁24に逆止弁26がバイパスして
配設されている。
管14には圧縮機16が配設されるとともに、この圧縮
機16の吸込側にアキュムレータ17が、吐出側に四方
弁18がそれぞれ配設され、この四方弁18側に室外熱
交換器19、室外膨張弁24、レシーバタンク25が順
次配設されて構成される。室外熱交換器19には、この
室外熱交換器19へ向かって送風する室外ファン20が
隣接して配置されている。また、圧縮機16は、フレキ
シブルカップリング(不図示)を介してガスエンジン3
0に連結され、このガスエンジン30により駆動され
る。更に、室外膨張弁24に逆止弁26がバイパスして
配設されている。
【0024】一方、室内機12A、12B、12Cはそ
れぞれ室内に設置され、それぞれ、室内冷媒配管15
A、15B、15Cに室内熱交換器21A、21B、2
1Cが配設されるとともに、室内冷媒配管15A、15
B、15Cのそれぞれにおいて室内熱交換器21A、2
1B、21Cの近傍に室内膨張弁22A、22B、22
Cが配設されて構成される。上記室内熱交換器21A、
21B、21Cには、これらの室内熱交換器21A、2
1B、21Cへ送風する室内ファン23A、23B、2
3Cが隣接して配置されている。
れぞれ室内に設置され、それぞれ、室内冷媒配管15
A、15B、15Cに室内熱交換器21A、21B、2
1Cが配設されるとともに、室内冷媒配管15A、15
B、15Cのそれぞれにおいて室内熱交換器21A、2
1B、21Cの近傍に室内膨張弁22A、22B、22
Cが配設されて構成される。上記室内熱交換器21A、
21B、21Cには、これらの室内熱交換器21A、2
1B、21Cへ送風する室内ファン23A、23B、2
3Cが隣接して配置されている。
【0025】また、上記制御装置13は、室外機11及
び室内機12A、12B、12Cの運転を制御し、具体
的には、室外機11におけるガスエンジン30(即ち圧
縮機16)、四方弁18、室外ファン20、室外膨張弁
24、並びに室内機12A、12B、12Cにおける室
内膨張弁22A、22B、22C、及び室内ファン23
A、23B、23Cをそれぞれ制御する。
び室内機12A、12B、12Cの運転を制御し、具体
的には、室外機11におけるガスエンジン30(即ち圧
縮機16)、四方弁18、室外ファン20、室外膨張弁
24、並びに室内機12A、12B、12Cにおける室
内膨張弁22A、22B、22C、及び室内ファン23
A、23B、23Cをそれぞれ制御する。
【0026】制御装置13により四方弁18が切り替え
られることにより、ヒートポンプ式空気調和装置10が
冷房運転又は暖房運転に設定される。つまり、制御装置
13が四方弁18を冷房側に切り換えたときには、冷媒
が実線矢印の如く流れ、室外熱交換器19が凝縮器に、
室内熱交換器21A、21B、21Cが蒸発器になって
冷房運転状態となり、各室内熱交換器21A、21B、
21Cが室内を冷房する。また、制御装置13が四方弁
18を暖房側に切り換えたときには、冷媒が破線矢印の
如く流れ、室内熱交換器21A、21B、21Cが凝縮
器に、室外熱交換器19が蒸発器になって暖房運転状態
となり、各室内熱交換器21A、21B、21Cが室内
を暖房する。
られることにより、ヒートポンプ式空気調和装置10が
冷房運転又は暖房運転に設定される。つまり、制御装置
13が四方弁18を冷房側に切り換えたときには、冷媒
が実線矢印の如く流れ、室外熱交換器19が凝縮器に、
室内熱交換器21A、21B、21Cが蒸発器になって
冷房運転状態となり、各室内熱交換器21A、21B、
21Cが室内を冷房する。また、制御装置13が四方弁
18を暖房側に切り換えたときには、冷媒が破線矢印の
如く流れ、室内熱交換器21A、21B、21Cが凝縮
器に、室外熱交換器19が蒸発器になって暖房運転状態
となり、各室内熱交換器21A、21B、21Cが室内
を暖房する。
【0027】また、制御装置13は、冷房運転時には、
室内膨張弁22A、22B、22Cのそれぞれの弁開度
を空調負荷に応じて制御する。この冷房運転時に、冷媒
は、室外膨張弁24をバイパスして逆止弁26を流れ
る。暖房運転時には、制御装置13は、室外膨張弁24
及び室内膨張弁22A、22B、22Cのそれぞれの弁
開度を空調負荷に応じて制御する。
室内膨張弁22A、22B、22Cのそれぞれの弁開度
を空調負荷に応じて制御する。この冷房運転時に、冷媒
は、室外膨張弁24をバイパスして逆止弁26を流れ
る。暖房運転時には、制御装置13は、室外膨張弁24
及び室内膨張弁22A、22B、22Cのそれぞれの弁
開度を空調負荷に応じて制御する。
【0028】一方、上記ガスエンジン30は、エンジン
冷却系31を流れる冷却水により冷却される。このエン
ジン冷却系31は、冷却水ポンプ32を備えた冷却水配
管33が、ガスエンジン30と室外熱交換器19とをル
ープ状に連結することにより構成され、冷却水ポンプ3
2の稼動により、冷却水が冷却水配管33内を流れる。
この冷却水配管33内には、更に冷却水温度センサ34
が設置され、その温度検出値が制御装置13へ送信され
る。制御装置13は、この温度検出値に応じて冷却水ポ
ンプ32を制御し、室外熱交換器19にて放熱された冷
却水によりガスエンジン30を冷却する。
冷却系31を流れる冷却水により冷却される。このエン
ジン冷却系31は、冷却水ポンプ32を備えた冷却水配
管33が、ガスエンジン30と室外熱交換器19とをル
ープ状に連結することにより構成され、冷却水ポンプ3
2の稼動により、冷却水が冷却水配管33内を流れる。
この冷却水配管33内には、更に冷却水温度センサ34
が設置され、その温度検出値が制御装置13へ送信され
る。制御装置13は、この温度検出値に応じて冷却水ポ
ンプ32を制御し、室外熱交換器19にて放熱された冷
却水によりガスエンジン30を冷却する。
【0029】さて、ガスエンジン30の運転は、燃料供
給系35、図示しない点火系及びエンジンスタータ37
を有するエンジン運転装置40を、制御装置13が制御
することによって実施される。特に、ガスエンジン30
の始動は、エンジンスタータ37のスタータモータ38
を制御装置13が運転または停止させることにより実施
される。なお、スタータモータ38とガスエンジン30
とは、スタータモータ38の運転時にギアを介して連結
される。
給系35、図示しない点火系及びエンジンスタータ37
を有するエンジン運転装置40を、制御装置13が制御
することによって実施される。特に、ガスエンジン30
の始動は、エンジンスタータ37のスタータモータ38
を制御装置13が運転または停止させることにより実施
される。なお、スタータモータ38とガスエンジン30
とは、スタータモータ38の運転時にギアを介して連結
される。
【0030】つまり、制御装置13は、室内機12A、
12B、12Cから運転要求があった時に、エンジンス
タータ37のスタータモータ38に電源を供給してこの
スタータモータ38を運転させ、ガスエンジン30とス
タータモータ38とのギヤ連結によりガスエンジン30
を回転させると同時に、燃料供給系35からガスエンジ
ン30へ燃料を供給させ、且つ上記点火系を用いてガス
エンジン30に点火動作を実行させる。このようにして
ガスエンジン30を始動させる。
12B、12Cから運転要求があった時に、エンジンス
タータ37のスタータモータ38に電源を供給してこの
スタータモータ38を運転させ、ガスエンジン30とス
タータモータ38とのギヤ連結によりガスエンジン30
を回転させると同時に、燃料供給系35からガスエンジ
ン30へ燃料を供給させ、且つ上記点火系を用いてガス
エンジン30に点火動作を実行させる。このようにして
ガスエンジン30を始動させる。
【0031】ガスエンジン30が上述の始動状態から自
立運転状態へ至った段階で、ガスエンジン30の始動が
完了し、スタータモータ38への通電を遮断して、この
スタータモータ38を停止させる。ガスエンジン30が
自立運転状態に移行したか否かの判断は、ガスエンジン
30の回転数が約700〜800rpmに至ったか否か
でなされる。
立運転状態へ至った段階で、ガスエンジン30の始動が
完了し、スタータモータ38への通電を遮断して、この
スタータモータ38を停止させる。ガスエンジン30が
自立運転状態に移行したか否かの判断は、ガスエンジン
30の回転数が約700〜800rpmに至ったか否か
でなされる。
【0032】上述のガスエンジン30の始動において、
制御装置13は、スタータモータ38を所定時間X1ま
たはX2(後述)運転してもガスエンジン30が自立運
転状態にならなかった場合には、スタータモータ38を
所定時間Y(例えばY=7秒間)停止させた後、再度ス
タータモータ38を運転させる。制御装置13は、この
スタータモータ38の運転及び停止の度に、エンジン運
転不能カウンタに+1を加算し、このエンジン運転不能
カウンタのカウント値が所定回数Z(例えばZ=10
回)を超えた場合に、ガスエンジン30の始動が失敗で
あると判断して、ヒートポンプ式空気調和装置10の全
システムを異常停止させ、異常である旨を表示させる。
制御装置13は、スタータモータ38を所定時間X1ま
たはX2(後述)運転してもガスエンジン30が自立運
転状態にならなかった場合には、スタータモータ38を
所定時間Y(例えばY=7秒間)停止させた後、再度ス
タータモータ38を運転させる。制御装置13は、この
スタータモータ38の運転及び停止の度に、エンジン運
転不能カウンタに+1を加算し、このエンジン運転不能
カウンタのカウント値が所定回数Z(例えばZ=10
回)を超えた場合に、ガスエンジン30の始動が失敗で
あると判断して、ヒートポンプ式空気調和装置10の全
システムを異常停止させ、異常である旨を表示させる。
【0033】ガスエンジン30が自立運転状態となって
始動が完了することにより、室外冷媒配管14及び室内
冷媒配管15A、15B、15C内を冷媒が循環して冷
凍サイクルが構成され、冷房または暖房等が実施され
る。と同時に、冷却水ポンプ32の稼動により、エンジ
ン冷却系31がガスエンジン30を冷却する。
始動が完了することにより、室外冷媒配管14及び室内
冷媒配管15A、15B、15C内を冷媒が循環して冷
凍サイクルが構成され、冷房または暖房等が実施され
る。と同時に、冷却水ポンプ32の稼動により、エンジ
ン冷却系31がガスエンジン30を冷却する。
【0034】上記制御装置13は、上述のガスエンジン
30の始動時毎に、エンジンスタータ37におけるスタ
ータモータ38の温度Tを、スタータモータ温度センサ
41を用いて取り込み、このスタータモータ38の温度
Tに基づいてスタータモータ38の一回の運転時間を設
定し、スタータモータ38を休止させ、またはガスエン
ジン30の運転動作を停止させる。
30の始動時毎に、エンジンスタータ37におけるスタ
ータモータ38の温度Tを、スタータモータ温度センサ
41を用いて取り込み、このスタータモータ38の温度
Tに基づいてスタータモータ38の一回の運転時間を設
定し、スタータモータ38を休止させ、またはガスエン
ジン30の運転動作を停止させる。
【0035】スタータモータ38の温度Tを計測する上
記スタータモータ温度センサ41は、スタータモータ3
8の発熱部の温度を計測するのが最も望ましい。しか
し、スタータモータ温度センサ41がスタータモータ3
8の表面温度を計測し、制御装置13がこの計測値を温
度補正、時間補正して、発熱部の温度に換算して取り込
んでもよい。
記スタータモータ温度センサ41は、スタータモータ3
8の発熱部の温度を計測するのが最も望ましい。しか
し、スタータモータ温度センサ41がスタータモータ3
8の表面温度を計測し、制御装置13がこの計測値を温
度補正、時間補正して、発熱部の温度に換算して取り込
んでもよい。
【0036】制御装置13は、エンジンスタータ37の
一回の運転時間を、スタータモータ38の温度TがT<
85℃である場合に、所定時間X1(例えばX1=5
秒)とし、スタータモータ38の温度Tが85℃≦T<
95℃である場合に、所定時間X2〔例えばX2=2+
{(95−T)×0.3}秒〕とする。ここで、上式の
2秒は、通常状態であれば、ガスエンジン30を始動完
了させるに充分なスタータモータ38の運転時間であ
る。
一回の運転時間を、スタータモータ38の温度TがT<
85℃である場合に、所定時間X1(例えばX1=5
秒)とし、スタータモータ38の温度Tが85℃≦T<
95℃である場合に、所定時間X2〔例えばX2=2+
{(95−T)×0.3}秒〕とする。ここで、上式の
2秒は、通常状態であれば、ガスエンジン30を始動完
了させるに充分なスタータモータ38の運転時間であ
る。
【0037】また、制御装置13は、スタータモータ温
度センサ41にて計測されたスタータモータ38の温度
Tが95℃≦T<100℃である場合にスタータモータ
38を休止させ、このスタータモータ38を95℃以下
となるまで冷却する。このとき、制御装置13は、リモ
ートコントローラ(不図示)等の表示器に、ガスエンジ
ン30が始動待機状態にある旨(例えば運転準備中)を
表示させる。制御装置13は、スタータモータ38の休
止中に、このスタータモータ38が95℃以下となった
時点で、スタータモータ38を所定時間X1またはX2
運転させてガスエンジン30を始動し、リモートコント
ローラ等の表示器への上記表示を消去させる。
度センサ41にて計測されたスタータモータ38の温度
Tが95℃≦T<100℃である場合にスタータモータ
38を休止させ、このスタータモータ38を95℃以下
となるまで冷却する。このとき、制御装置13は、リモ
ートコントローラ(不図示)等の表示器に、ガスエンジ
ン30が始動待機状態にある旨(例えば運転準備中)を
表示させる。制御装置13は、スタータモータ38の休
止中に、このスタータモータ38が95℃以下となった
時点で、スタータモータ38を所定時間X1またはX2
運転させてガスエンジン30を始動し、リモートコント
ローラ等の表示器への上記表示を消去させる。
【0038】更に、制御装置13は、スタータモータ温
度センサ41にて計測されたスタータモータ38の温度
Tが上限値以上、つまりT≧100℃である場合に異常
状態と判断して、スタータモータ38によるガスエンジ
ン30の運転動作を停止(異常停止)させ、異常警報処
理を実行する。この異常警報処理は、リモートコントロ
ーラ等の表示器に異常の旨を表示させると同時に、集中
制御機器及び遠隔制御機器に異常停止信号を出力して、
サービスコールを促す。
度センサ41にて計測されたスタータモータ38の温度
Tが上限値以上、つまりT≧100℃である場合に異常
状態と判断して、スタータモータ38によるガスエンジ
ン30の運転動作を停止(異常停止)させ、異常警報処
理を実行する。この異常警報処理は、リモートコントロ
ーラ等の表示器に異常の旨を表示させると同時に、集中
制御機器及び遠隔制御機器に異常停止信号を出力して、
サービスコールを促す。
【0039】次に、制御装置13による上述のガスエン
ジン30始動制御を、図2のフローチャートを用いて説
明する。
ジン30始動制御を、図2のフローチャートを用いて説
明する。
【0040】制御装置13は、室内機12A、12B、
12Cからの運転指令が出力された時点で(S1)、ま
ず、エンジンスタータ37におけるスタータモータ38
の温度Tを、スタータモータ温度センサ41を用いて計
測し取り込む(S2)。
12Cからの運転指令が出力された時点で(S1)、ま
ず、エンジンスタータ37におけるスタータモータ38
の温度Tを、スタータモータ温度センサ41を用いて計
測し取り込む(S2)。
【0041】このスタータモータ38の温度TがT<8
5℃であれば(S3)、制御装置13は、スタータモー
タ38の一回の運転時間を所定時間X1(例えばX1=
5秒)に設定する(S4)。
5℃であれば(S3)、制御装置13は、スタータモー
タ38の一回の運転時間を所定時間X1(例えばX1=
5秒)に設定する(S4)。
【0042】また、スタータモータ38の温度Tが85
℃≦T<95℃であれば(S5)、制御装置13は、ス
タータモータ38の一回の運転時間を所定時間X2〔例
えばX2=2+{(95−T)×0.3}秒〕に設定す
る(S6)。
℃≦T<95℃であれば(S5)、制御装置13は、ス
タータモータ38の一回の運転時間を所定時間X2〔例
えばX2=2+{(95−T)×0.3}秒〕に設定す
る(S6)。
【0043】制御装置13は、ステップS4またはS6
にてスタータモータ38の一回の運転時間を設定した
後、このスタータモータ38を運転させてガスエンジン
30を始動させる(S7)。
にてスタータモータ38の一回の運転時間を設定した
後、このスタータモータ38を運転させてガスエンジン
30を始動させる(S7)。
【0044】制御装置13は、次に、ガスエンジン30
が自立運転状態となって始動が完了したか否かを判定し
(S8)、ガスエンジン30の始動が完了しなかった場
合に、スタータモータ38の運転時間が所定時間X1ま
たはX2を経過したか否かを判断する(S9)。
が自立運転状態となって始動が完了したか否かを判定し
(S8)、ガスエンジン30の始動が完了しなかった場
合に、スタータモータ38の運転時間が所定時間X1ま
たはX2を経過したか否かを判断する(S9)。
【0045】制御装置13は、スタータモータ38の運
転時間が所定時間X1またはX2を経過した時点でスタ
ータモータ38を停止させ(S10)、エンジン不能カ
ウンタに+1を加算する(S11)。
転時間が所定時間X1またはX2を経過した時点でスタ
ータモータ38を停止させ(S10)、エンジン不能カ
ウンタに+1を加算する(S11)。
【0046】次に、制御装置13は、スタータモータ3
8を所定時間Y(例えばY=7秒)停止させた後(S1
2)、上記エンジン不能カウンタが所定回数Z(例えば
Z=10回)を超えているか否かを判断する(S1
3)。
8を所定時間Y(例えばY=7秒)停止させた後(S1
2)、上記エンジン不能カウンタが所定回数Z(例えば
Z=10回)を超えているか否かを判断する(S1
3)。
【0047】制御装置13は、エンジン不能カウンタの
カウント値が所定回数Zを超えている場合に、ヒートポ
ンプ式空気調和装置10の全システムを異常停止させ
(S14)、所定回数Zを超えていない場合に、再びス
タータモータ38を運転させる(S7)。
カウント値が所定回数Zを超えている場合に、ヒートポ
ンプ式空気調和装置10の全システムを異常停止させ
(S14)、所定回数Zを超えていない場合に、再びス
タータモータ38を運転させる(S7)。
【0048】ステップS2において計測されたスタータ
モータ38の温度Tが95℃≦T<100℃の時に(S
15)、制御装置13は、スタータモータ38を冷却の
ために休止させ(S16)、表示器に始動待機状態にあ
る旨を表示させる(S17)。
モータ38の温度Tが95℃≦T<100℃の時に(S
15)、制御装置13は、スタータモータ38を冷却の
ために休止させ(S16)、表示器に始動待機状態にあ
る旨を表示させる(S17)。
【0049】制御装置13は、このスタータモータ38
の休止中にスタータモータ温度センサ41の計測値を取
り込み(S18)、スタータモータ38の温度Tが95
℃≦T<100℃であるか否か、つまり95℃以下であ
るか否かを判断する(S19)。このスタータモータ3
8の温度Tが95℃以下となった時点で、制御装置13
は、表示器への上記始動待機状態の表示を消去させて
(S20)、ステップS3へ戻る。
の休止中にスタータモータ温度センサ41の計測値を取
り込み(S18)、スタータモータ38の温度Tが95
℃≦T<100℃であるか否か、つまり95℃以下であ
るか否かを判断する(S19)。このスタータモータ3
8の温度Tが95℃以下となった時点で、制御装置13
は、表示器への上記始動待機状態の表示を消去させて
(S20)、ステップS3へ戻る。
【0050】ステップS2において計測されたスタータ
モータ38の温度TがT≧100℃の時には、制御装置
13は、ガスエンジン30の運転動作を停止(異常停
止)させ、異常警報処理を実行する(S21)。
モータ38の温度TがT≧100℃の時には、制御装置
13は、ガスエンジン30の運転動作を停止(異常停
止)させ、異常警報処理を実行する(S21)。
【0051】上述のように構成されたことから、上記実
施の形態によれば次の効果及びを奏する。
施の形態によれば次の効果及びを奏する。
【0052】制御装置13は、ガスエンジン30の始
動時毎に、エンジンスタータ37におけるスタータモー
タ38の温度Tを計測し、この計測温度に基づいてスタ
ータモータ38の一回の運転時間を設定し、またはスタ
ータモータ38を休止させることから、スタータモータ
38の温度Tが高い時にスタータモータ38の運転時間
を短縮したり、冷却のためにスタータモータ38を休止
させて、このスタータモータ38の運転に伴う過熱を未
然に防止できる。この結果、スタータモータ38におけ
る可動部または電気接触部の劣化を抑制でき、スタータ
モータ38の耐久性、ひいてはエンジンスタータ37の
耐久性を良好に確保できる。
動時毎に、エンジンスタータ37におけるスタータモー
タ38の温度Tを計測し、この計測温度に基づいてスタ
ータモータ38の一回の運転時間を設定し、またはスタ
ータモータ38を休止させることから、スタータモータ
38の温度Tが高い時にスタータモータ38の運転時間
を短縮したり、冷却のためにスタータモータ38を休止
させて、このスタータモータ38の運転に伴う過熱を未
然に防止できる。この結果、スタータモータ38におけ
る可動部または電気接触部の劣化を抑制でき、スタータ
モータ38の耐久性、ひいてはエンジンスタータ37の
耐久性を良好に確保できる。
【0053】上述のスタータモータにおける可動部また
は電気接触部の劣化の抑制は、ガスエンジン30の始動
に伴うスタータモータ38の過度の運転及び停止の繰り
返しによって発生したスタータモータの発熱に起因する
上記劣化の他、圧縮機、エンジンまたはスタータモータ
自体の不具合による過負荷運転によって発生したスター
タモータの発熱に起因する上記劣化に対しても有効であ
る。
は電気接触部の劣化の抑制は、ガスエンジン30の始動
に伴うスタータモータ38の過度の運転及び停止の繰り
返しによって発生したスタータモータの発熱に起因する
上記劣化の他、圧縮機、エンジンまたはスタータモータ
自体の不具合による過負荷運転によって発生したスター
タモータの発熱に起因する上記劣化に対しても有効であ
る。
【0054】制御装置13は、スタータモータ38の
休止時には、ガスエンジン30が始動待機状態にある旨
をリモートコントローラ等の表示器に表示させることか
ら、ガスエンジン30が始動しないことによるサービス
コール等の不要なトラブルを未然に回避することができ
る。
休止時には、ガスエンジン30が始動待機状態にある旨
をリモートコントローラ等の表示器に表示させることか
ら、ガスエンジン30が始動しないことによるサービス
コール等の不要なトラブルを未然に回避することができ
る。
【0055】以上、本発明を上記実施の形態に基づいて
説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0056】
【発明の効果】請求項1に記載の発明に係るエンジン運
転方法によれば、スタータモータを備えたエンジンスタ
ータを複数回運転させる間に、エンジンの始動を完了さ
せるエンジン運転装置において、上記エンジンの始動時
毎に、上記スタータモータの温度を計測し、この計測温
度に基づいて上記スタータモータの一回の運転時間を設
定し、または上記スタータモータを休止させることか
ら、スタータモータの過熱を未然に防止して、エンジン
スタータの耐久性を良好に確保できる。
転方法によれば、スタータモータを備えたエンジンスタ
ータを複数回運転させる間に、エンジンの始動を完了さ
せるエンジン運転装置において、上記エンジンの始動時
毎に、上記スタータモータの温度を計測し、この計測温
度に基づいて上記スタータモータの一回の運転時間を設
定し、または上記スタータモータを休止させることか
ら、スタータモータの過熱を未然に防止して、エンジン
スタータの耐久性を良好に確保できる。
【0057】請求項4に記載の発明に係るエンジン運転
装置によれば、スタータモータを備えたエンジンスター
タを制御装置が複数回運転させる間に、エンジンの始動
を完了させるエンジン運転装置において、上記制御装置
は、上記エンジンの始動時毎に、上記スタータモータの
温度を計測し、この計測温度に基づいて上記スタータモ
ータの一回の運転時間を設定し、または上記スタータモ
ータを休止させるよう構成されたことから、スタータモ
ータの過熱を未然に防止して、エンジンスタータの耐久
性を良好に確保できる。
装置によれば、スタータモータを備えたエンジンスター
タを制御装置が複数回運転させる間に、エンジンの始動
を完了させるエンジン運転装置において、上記制御装置
は、上記エンジンの始動時毎に、上記スタータモータの
温度を計測し、この計測温度に基づいて上記スタータモ
ータの一回の運転時間を設定し、または上記スタータモ
ータを休止させるよう構成されたことから、スタータモ
ータの過熱を未然に防止して、エンジンスタータの耐久
性を良好に確保できる。
【0058】請求項7に記載の発明に係る冷凍装置によ
れば、順次接続された圧縮機、凝縮器、膨張機構、蒸発
器を冷媒が循環し、上記圧縮機がエンジンにより駆動さ
れ、スタータモータを備えたエンジンスタータを制御装
置が複数回運転させる間に、上記エンジンの始動を完了
させる冷凍装置において、上記制御装置は、上記エンジ
ンの始動時毎に、上記スタータモータの温度を計測し、
この計測温度に基づいて上記スタータモータの一回の運
転時間を設定し、または上記スタータモータを休止させ
るよう構成されたことから、スタータモータの過熱を未
然に防止して、エンジンスタータの耐久性を良好に確保
できる。
れば、順次接続された圧縮機、凝縮器、膨張機構、蒸発
器を冷媒が循環し、上記圧縮機がエンジンにより駆動さ
れ、スタータモータを備えたエンジンスタータを制御装
置が複数回運転させる間に、上記エンジンの始動を完了
させる冷凍装置において、上記制御装置は、上記エンジ
ンの始動時毎に、上記スタータモータの温度を計測し、
この計測温度に基づいて上記スタータモータの一回の運
転時間を設定し、または上記スタータモータを休止させ
るよう構成されたことから、スタータモータの過熱を未
然に防止して、エンジンスタータの耐久性を良好に確保
できる。
【図1】本発明に係る冷凍装置の一実施の形態が適用さ
れた空気調和装置の冷媒回路を示す回路図である。
れた空気調和装置の冷媒回路を示す回路図である。
【図2】図1の制御装置が実施するエンジン始動のため
の制御を示すフローチャートである。
の制御を示すフローチャートである。
10 ヒートポンプ式空気調和装置 13 制御装置 16 圧縮機 19 室外熱交換器 21A、21B、21C 室内熱交換器 22A、22B、22C 室内膨張弁 24 室外膨張弁 30 ガスエンジン 37 エンジンスタータ 38 スタータモータ 40 エンジン運転装置 41 スタータモータ温度センサ X1 所定時間 X2 所定時間 T スタータモータの温度
Claims (9)
- 【請求項1】 スタータモータを備えたエンジンスター
タを複数回運転させる間に、エンジンの始動を完了させ
るエンジン運転装置において、 上記エンジンの始動時毎に、上記スタータモータの温度
を計測し、この計測温度に基づいて上記スタータモータ
の一回の運転時間を設定し、または上記スタータモータ
を休止させることを特徴とするエンジン運転方法。 - 【請求項2】 上記スタータモータの休止時には、エン
ジンが始動待機状態にある旨を表示器に表示させること
を特徴とする請求項1に記載のエンジン運転方法。 - 【請求項3】 上記スタータモータの温度が上限値以上
になった場合には、エンジンの運転動作を停止し、異常
警報処理を実行することを特徴とする請求項1または2
に記載のエンジン運転方法。 - 【請求項4】 スタータモータを備えたエンジンスター
タを制御装置が複数回運転させる間に、エンジンの始動
を完了させるエンジン運転装置において、 上記制御装置は、上記エンジンの始動時毎に、上記スタ
ータモータの温度を計測し、この計測温度に基づいて上
記スタータモータの一回の運転時間を設定し、または上
記スタータモータを休止させるよう構成されたことを特
徴とするエンジン運転装置。 - 【請求項5】 上記制御装置は、スタータモータの休止
時には、エンジンが始動待機状態にある旨を表示器に表
示させるよう構成されたことを特徴とする請求項4に記
載のエンジン運転装置。 - 【請求項6】 上記制御装置は、スタータモータの温度
が上限値以上になった場合には、エンジンの運転動作を
停止し、異常警報処理を実行するよう構成されたことを
特徴とする請求項4または5に記載のエンジン運転装
置。 - 【請求項7】 順次接続された圧縮機、凝縮器、膨張機
構、蒸発器を冷媒が循環し、上記圧縮機がエンジンによ
り駆動され、スタータモータを備えたエンジンスタータ
を制御装置が複数回運転させる間に、上記エンジンの始
動を完了させる冷凍装置において、 上記制御装置は、上記エンジンの始動時毎に、上記スタ
ータモータの温度を計測し、この計測温度に基づいて上
記スタータモータの一回の運転時間を設定し、または上
記スタータモータを休止させるよう構成されたことを特
徴とする冷凍装置。 - 【請求項8】 上記制御装置は、スタータモータの休止
時には、エンジンが始動待機状態にある旨を表示器に表
示させるよう構成されたことを特徴とする請求項7に記
載の冷凍装置。 - 【請求項9】 上記制御装置は、スタータモータの温度
が上限値以上になった場合には、エンジンの運転動作を
停止し、異常警報処理を実行するよう構成されたことを
特徴とする請求項7または8に記載の冷凍装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000350605A JP2002155840A (ja) | 2000-11-17 | 2000-11-17 | エンジン運転方法及び装置並びに冷凍装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000350605A JP2002155840A (ja) | 2000-11-17 | 2000-11-17 | エンジン運転方法及び装置並びに冷凍装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002155840A true JP2002155840A (ja) | 2002-05-31 |
Family
ID=18823802
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000350605A Pending JP2002155840A (ja) | 2000-11-17 | 2000-11-17 | エンジン運転方法及び装置並びに冷凍装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002155840A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101943098A (zh) * | 2010-09-10 | 2011-01-12 | 奇瑞汽车股份有限公司 | 一种起动机过热的诊断方法 |
CN116146397A (zh) * | 2023-04-04 | 2023-05-23 | 潍柴动力股份有限公司 | 起动机控制方法、装置、系统及存储介质 |
-
2000
- 2000-11-17 JP JP2000350605A patent/JP2002155840A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101943098A (zh) * | 2010-09-10 | 2011-01-12 | 奇瑞汽车股份有限公司 | 一种起动机过热的诊断方法 |
CN116146397A (zh) * | 2023-04-04 | 2023-05-23 | 潍柴动力股份有限公司 | 起动机控制方法、装置、系统及存储介质 |
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