JPH08178438A - エンジンヒートポンプ - Google Patents

エンジンヒートポンプ

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JPH08178438A
JPH08178438A JP6318005A JP31800594A JPH08178438A JP H08178438 A JPH08178438 A JP H08178438A JP 6318005 A JP6318005 A JP 6318005A JP 31800594 A JP31800594 A JP 31800594A JP H08178438 A JPH08178438 A JP H08178438A
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JP
Japan
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compressor
engine
unit
heat pump
phase
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Application number
JP6318005A
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English (en)
Inventor
Isao Azuma
功 東
Nagahiro Ogata
永博 緒方
Hajime Nakamura
哉 中村
Takeo Imura
武生 井村
Toshiyuki Hayashi
寿幸 林
Kengo Sasahara
謙吾 笹原
Keiji Matsumoto
圭司 松本
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Diesel Engine Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2400/00General features or devices for refrigeration machines, plants or systems, combined heating and refrigeration systems or heat-pump systems, i.e. not limited to a particular subgroup of F25B
    • F25B2400/07Details of compressors or related parts
    • F25B2400/075Details of compressors or related parts with parallel compressors
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2600/00Control issues
    • F25B2600/21Refrigerant outlet evaporator temperature
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 マルチコンプレッサーを有するエンジンヒー
トポンプにおいて、マルチコンプレッサーの圧送容量下
限を低下して微調整可能とし、また、コンプレッサーの
運転寿命の均一化を実現すべく交互運転し、また、暖房
時における冷媒過熱度の反応速度を早めるとともに、確
実に目標値になるようにする。 【構成】 マルチコンプレッサーMCにおける各コンプ
レッサーA・Bの入力プーリーPA・PBの径を異なる
ものとし、また、電磁クラッチDA・DBのON回数と
ON継続時間の累計より次に1台運転する時のコンプレ
ッサーを選択するものとし、過熱度は0°C付近にて目
標過熱度を高く設定するとともに室外電子膨張弁4を段
階的に閉弁し、過熱開始とともに目標値を初期値に戻す
よう構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車輌の室内や建物の室
内の他、コンプレッサーを使用するガス冷蔵庫等におけ
る空調を行うためのエンジンヒートポンプの構成に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のエンジンヒートポンプにおいて、
複数個(主に二個)のコンプレッサー(所謂マルチコン
プレッサー)を有する室外機を備えたものは公知となっ
ているが、これら各コンプレッサーの入力プーリーは同
一径で、エンジン回転に対する圧送容量比率(以下、単
に「容量比」とする。)が同一であった。即ち、コンプ
レッサーの総合圧送容量の上限を100%とすれば、同
一容量比のコンプレッサーを全台運転して、その上限値
を得ていたのである。このように、同一容量比のコンプ
レッサーを組み合わせてマルチコンプレッサーとしたの
は、主にコスト抑制のためである。
【0003】また、複数のコンプレッサーを有する室外
機を備えたエンジンヒートポンプにおいて、コンプレッ
サーのON─OFF制御に関わる電磁クラッチやリレー
スイッチが、係合時又はON時に最も負担のかかるもの
であるが、コンプレッサーの何れかを選択して運転する
場合に、特定のコンプレッサーに運転回数が偏っている
と、これらの電磁クラッチやリレースイッチの寿命に偏
りが生じ、また、コンプレッサーの運転時間が偏ってい
ると、コンプレッサー本体の運転寿命が均一にならず、
メンテナンス等に不具合を生じる。従って、従来より、
前回に選択運転していたコンプレッサーを記憶し、次に
何れのコンプレッサーを運転するかを選択する時に、前
回に選択運転していたものとは別のコンプレッサーを使
用することで交互運転する方法を用いていた。例えば2
台のコンプレッサーを用いたエンジンヒートポンプの場
合には、図11に示す制御フローチャートを用いて、ど
ちらか一方のみの電磁クラッチがONする毎に、いずれ
の電磁クラッチがONしたかをフラグ0又は1で記憶
し、その記憶されたフラグを基に、次に1台のみコンプ
レッサーを運転する場合に、記憶されたものと反対側の
電磁クラッチをONして、交互運転するようにしている
のである。
【0004】また、従来より、暖房時に、室外機におい
て、熱交換器から更に廃熱回収器を通過した冷媒の過熱
度(熱交換器から廃熱回収器に至る冷媒系の入口から出
口までの冷媒の温度上昇度)を目標過熱度にするため
に、電子膨張弁の開度をPID制御にて調節する構成と
したエンジンヒートポンプは公知となっている。
【0005】また、四方弁の切換方式の室外機を備え、
複数室に室内機を設置し、各室の室内機において冷房又
は暖房モードの選択を行えるよう構成したエンジンヒー
トポンプは公知となっている。
【0006】更に、室外機内における熱交換器の冷却フ
ァン用モーターと冷却水ポンプ用モーターとを三相交流
電源に接続するよう構成したエンジンヒートポンプは公
知となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来のエ
ンジンヒートポンプにおいて、今日、非常に微妙な空気
調節が要求されており、エンジンヒートポンプもそれに
対応するものとする必要がある。このような状況の中
で、以上に述べた構成の従来のエンジンヒートポンプに
おける問題点を以下に説明する。
【0008】まず最初に、エンジンヒートポンプにおけ
るコンプレッサーの圧送容量調節に関する課題より説明
する。この調節は、エンジン回転数の増減と、マルチコ
ンプレッサー搭載型においては、複数個のコンプレッサ
ーの運転台数に基づくものだが、ここで特に問題となる
のは、コンプレッサーの圧送容量の下限付近における制
御である。即ち、エンジンのアイドリング回転数以下で
なければ得られないような圧送容量は、実質的には得る
ことができない。また、エンジンとコンプレッサーとの
間に別構成の機械的変速機構を介設してコンプレッサー
の圧送容量を低下させる構成にすれば、コストがかか
り、配設スペースも考慮しなければならない。
【0009】次に、コンプレッサーを交互運転するため
の運転方法であるが、従来において前回運転していたコ
ンプレッサーの記憶装置はRAMであり、電源を切れば
クリアされ、電源をリセットすると、常に特定のコンプ
レッサーから運転が行われるので、このコンプレッサー
の運転頻度が高くなってしまう。また、従来の、図11
に示す運転制御フローチャートに基づく図14図示のエ
ンジンヒートポンプにおけるマルチコンプレッサーの運
転タイムチャートにおいて、(a)、(b)、(c)の
運転パターンならば理想的な交互運転が得られるが、
(d)の運転パターンの場合には、停止前には前回運転
していたコンプレッサーとして、いつもコンプレッサー
Bを記憶しているため、運転停止状態から1台のみ運転
する状態に切り換える(「停止」→「1台」と表してい
る)場合には、常にコンプレッサーAが運転開始するも
のであり、一方、コンプレッサーBは、常にコンプレッ
サーAに遅れて2台運転する場合(「1台」→「2台」
と表している)に運転開始する。運転開始時での電磁ク
ラッチの係合時、或いはリレースイッチのON時のスト
レスは、「停止」→「1台」の場合の方が「1台」→
「2台」の場合よりも大きく、従って、運転開始回数は
コンプレッサーA・Bとも結果的に同じでも、コンプレ
ッサーAに係る電磁クラッチDA及びリレースイッチR
Aに負担が集中する。更に、従来の運転方法では、コン
プレッサーの運転継続時間に基づく選択運転はなされ
ず、交互運転しても運転継続時間が均一化されるとは限
らないのである。このように、従来のエンジンヒートポ
ンプにおいては、複数コンプレッサーを完全に均一に運
転することはできず、運転頻度の偏りから、メンテナン
ス作業を煩雑にしてしまうという不具合があった。
【0010】次に、暖房時における室外機、熱交換器か
ら廃熱回収器における冷媒の過熱度を調節するための電
子膨張弁制御に関しては、過熱度が温度変化であるの
で、応答性能が非常に悪く、電子膨張弁を動かしてもす
ぐには温度変化が現れない。一方、過熱度が過剰となっ
た場合には、それを急速に低下させようとしても、暖房
時の室外機においては、熱交換器(及び廃熱回収器)を
通過する冷媒の温度を低下させる、即ち、過熱度を0°
C未満にするということは不可能であるから、一旦過熱
度が過剰となった場合には平常過熱度に戻すのが困難で
ある。
【0011】PID制御は、ある一定時間経過後に瞬間
的に一定の値まで上昇させ、その後ややその値が下降し
た後、時間の経過とともに比例的に目標値に近づくとい
う様態を現す。このような様態で過熱度が制御されるこ
とと、上記の温度上昇に関する制御における問題点か
ら、電子膨張弁のPID制御機構において、図20及び
図21はPID制御電子膨張弁の応答性に伴う熱交換器
における冷媒の過熱度変化のタイムチャート図である
が、PID定数を調節してその応答性を早くすると、図
20の如く、過熱度0°Cにおいて電子膨張弁を動かし
すぎ、結局ハンチングしてしまう。一方、応答性を鈍く
すれば、図21の如く、目標過熱度に制定はするもの
の、制定時間がかかりすぎる。従来は、応答性を早くす
ることによる弊害を回避するために、制定時間は遅くと
も、図21の応答性の鈍いPID制御を採用していた。
【0012】次に、従来の多室空調用の四方弁切換式エ
ンジンヒートポンプにおいては、室内機の冷房又は暖房
モードの選択は、先に選択された方が優先され、例えば
冷房モードで運転されている時に、ある室内機において
暖房モードが選択されても、「他室冷房中」の表示を出
す等して、暖房モードを受け付けない。この場合、もし
も暖房を希望する室が多くても、先に冷房モードで運転
されていれば、多くの室において希望の冷房モードが得
られない。もしもモードを切り換えるには、全ての運転
中の室内機の運転スイッチをOFFしなければならなか
った。
【0013】そして、従来のエンジンヒートポンプの室
外機において、熱交換器の冷却ファン用モーターと冷却
水ポンプ用モーターの電源を三相交流電源に接続しなけ
ればならないことから、室外機設置時において、もし逆
相接続してしまうと、モーターが逆回転して、そのまま
気づかずに使用していれば、エンジン系や冷媒系に悪影
響を与えるので、電源の接続状態を確認する作業が不可
欠となり、逆相検知リレーの取付を要する。また、使用
時に、該三相交流電源の中の何れか一相が、何らかの原
因で欠相すれば、複数の冷却ファン用モーターと、冷却
水ポンプ用モーターのうち、何れかが作動しなくなり、
室外機が本来の機能を発揮しないだけでなく、エンジン
ヒートポンプ全体の故障に繋がる。そのために、欠相検
知リレーも必要となる。このように、逆相、欠相の検知
リレーの取付を必要とするため、コスト高に繋がってい
た。また、この逆相や欠相を検出する回路を冷媒圧縮用
コンプレッサーの異常を防止する技術は、特開平6−2
49569公報で公知であるが、そのような専用回路を
設けることは、更にコスト高となる。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
問題を解決するため、次のような手段を用いるものであ
る。即ち、複数個のエンジン駆動式コンプレッサーを有
し、各コンプレッサーの運転・非運転制御とエンジン回
転数の制御にて、最適量の総合圧送容量を得るよう構成
したエンジンヒートポンプにおいて、複数個のコンプレ
ッサーは、エンジン一回転に対する圧送容量の比率が互
いに異なるものとした。
【0015】また、複数個のエンジン駆動式コンプレッ
サーを有し、各コンプレッサーの運転制御を、各コンプ
レッサーの入力部に各々配設した電磁クラッチの係合離
脱制御に基づくものとしたエンジンヒートポンプにおい
て、各コンプレッサーにおける電磁クラッチの係合切換
回数を累積して記憶する記憶手段を設け、各電磁クラッ
チの係合切換累積回数を比較して、該回数が平均化する
ように、次に運転するコンプレッサーを選択するよう構
成した。
【0016】また、複数個のエンジン駆動式コンプレッ
サーを有し、各コンプレッサーの運転制御を、各コンプ
レッサーの入力部に各々配設した電磁クラッチの係合離
脱制御に基づくものとしたエンジンヒートポンプにおい
て、各コンプレッサーの電磁クラッチの係合継続時間を
累積して記憶する記憶手段を設け、各電磁クラッチの係
合累積時間を比較して、該時間が平均化するように、次
に運転するコンプレッサーを選択するよう構成した。
【0017】また、暖房時に、室外機にて、エンジン駆
動式コンプレッサーより電子膨張弁を介して、冷媒を熱
交換器及び廃熱回収器に圧送するエンジンヒートポンプ
であって、該廃熱回収器通過後の冷媒の過熱度を検出す
る手段を設け、該過熱度を最適値に保持するよう、検出
過熱度を基に該電子膨張弁をPID制御するよう構成し
たものにおいて、検出過熱度が0°C近傍の時には、過
熱度の目標値を一時的に増大させて、実際過熱度が上昇
開始するとともに該目標値を初期値に戻すように設定
し、更に、該目標値を増大させている間は、一定待機時
間毎に該電子膨張弁を一定開度ずつ段階的に閉弁するよ
うに構成した。
【0018】また、冷房にも暖房にも設定可能で、複数
の室内機を備えたエンジンヒートポンプにおいて、室内
機からの冷房又は暖房のモード選択指令が発せられた時
に、室外機にて、室内温度と設定温度とに差がある場合
に発信する信号を室外機に発している室内機の運転台
数、室内温度と設定温度の差、室内機容量の大きさの中
から、少なくとも一つを選択して、それをもとに冷房又
は暖房モードの優先権を決定し、一方、室外機の運転中
のモードと異なるモードが選択された室内機にて、室内
温度が設定温度に達した時に室外機に発信する信号を室
外機に発信して待機状態とし、室外機の運転モードが変
更されると、該室内機が待機状態から運転状態へと移行
するよう構成した。
【0019】また、室外機にて、熱交換器の冷却ファン
と、エンジン冷却水を吐出する冷却水ポンプとを、三相
交流電源に接続したエンジンヒートポンプにおいて、該
三相交流電源における三相のゼロクロスポイントの検出
手段を設け、一相のクロスポイント検出時から二相分の
位相差時間内に、一相のクロスポイントのみ検出した場
合に欠相と判定・表示する手段と、クロスポイントを検
出した相の順序が逆である場合に逆相と判定・表示する
手段を設けた。
【0020】
【作用】次に、本発明の作用について説明する。まず、
コンプレッサーの圧送容量調節においては、例えば従来
の容量比のコンプレッサーに、それより少ない容量比の
コンプレッサーと組み合わせてマルチコンプレッサーを
構成し、少ない容量比のコンプレッサーのみを運転して
エンジン回転数を下げれば、従来得られた圧送容量の下
限よりも更に少ない圧送容量とすることができる。
【0021】また、複数のコンプレッサーの交互運転に
おいては、各コンプレッサーに配設された各電磁クラッ
チの係合切換回数、或いは電磁クラッチの係合継続時間
を記憶することで、電源をOFFしても、その記憶がな
されており、次に電源をONする時に、前回までの各電
磁クラッチの係合切換回数、或いは各電磁クラッチの係
合継続時間が判別できて、次に運転するコンプレッサー
の選択の決め手となり、電磁クラッチの係合切換回数、
又はコンプレッサーの運転時間の均一化を図ることがで
きる。
【0022】また、暖房時のエンジンヒートポンプにお
ける室外機の熱交換器で、電子膨張弁がPID制御され
る構成において、通過する冷媒の過熱度が0°C近傍の
時には、過熱度の目標値を一時的に増大させて、実際過
熱度が上昇開始するとともに該目標値を初期値に戻すよ
うに設定することにより、冷媒が過熱度0°Cの時に、
初期の過熱度目標値では過熱反応が鈍くても、高めの過
熱度目標値にすることで、反応が早くなり、更に、この
間に最初は開弁していた電子膨張弁を段階的に一定開度
ずつ閉弁することで、過熱度が上昇開始する直前にはか
なり電子膨張弁が絞られて、急激に過熱度上昇する事態
が回避され、また、過熱開始とともに過熱度目標値を初
期値に戻すことで、過熱度上昇は緩やかになって、目標
値を越えてしまうことなく、漸次的に目標値に近づく。
これによって、目標値より過剰に過熱してしまう事態が
回避される(一旦、目標値を越えてしまうと、過熱度を
下げることは困難である。)。
【0023】また、複数の室内機を備えた暖房、冷房切
換式のエンジンヒートポンプにおいて、室内機から暖房
又は冷房のモード選択指令が発せられた時に、様々な情
報から暖房・冷房のどちらに優先権を付与するかを決定
するよう構成することにより、従来の先押し式と違っ
て、多数の希望するモードが実現せず、少数の希望モー
ドに拘束されてしまうという不具合を生じない。
【0024】また、エンジンヒートポンプの室外機にお
ける冷却ファン及び冷却水ポンプのモーターを、三相交
流電源に接続する構成においては、三相の電源からの電
圧をそのまま制御用コンピューターに入力してゼロクロ
スポイントを検出し、この検出値と位相差時間との関連
において、欠相又は逆相を検出して表示することがで
き、新たな欠相検出リレーや逆相検出リレーを設けなく
てもよい。
【0025】
【実施例】本発明の解決すべき課題及び構成は以上の如
くであり、次に添付の図面に示した本発明の実施例を説
明する。図1は暖房時におけるエンジンヒートポンプの
冷媒送路を示す回路図、図2は冷房時におけるエンジン
ヒートポンプの冷媒送路を示す回路図、図3はエンジン
ヒートポンプにおける室外機の正面断面図、図4はマル
チコンプレッサーを付設したエンジンの側面図、図5は
マルチコンプレッサー単体の側面図、図6は入力プーリ
ーが同径である二個のコンプレッサーよりなるマルチコ
ンプレッサーへのエンジン伝動ベルトの巻回構造を示す
図4中X−X線矢視図、図7は入力プーリーが異径であ
る二個のコンプレッサーよりあるマルチコンプレッサー
へのエンジン伝動ベルトの巻回構造を示す図4中X−X
線矢視図、図8は図6図示のマルチコンプレッサーを用
いた場合における圧送容量とエンジン回転数との関連表
図、図9は図7図示のマルチコンプレッサーを用いた場
合における圧送容量とエンジン回転数との関連表、図1
0はマルチコンプレッサーの制御回路図、図11はコン
プレッサーを1台のみ運転する場合の選択用フローチャ
ートであって、前回に1台のみ運転したコンプレッサー
の記憶を基にした制御フローチャート、図12は同じく
両コンプレッサーの電磁クラッチの係合切換回数の累計
を基にした制御フローチャート、図13は同じく両コン
プレッサーの運転累計時間を基にした制御フローチャー
ト、図14は図11のフローチャートを基にしたコンプ
レッサーの交互運転を示すタイムチャートであって、
(a)は「停止→1台→停止」の繰り返しパターン、
(b)は「停止→1台→2台→停止」の繰り返しパター
ン、(c)は「1台→2台→1台→2台」の繰り返しパ
ターン、(d)は「停止→1台→2台→1台→停止」の
繰り返しパターンを示すタイムチャート、図15は「停
止→1台→2台→1台→停止」の繰り返しパターンにお
いて、「停止→1台」及び「1台→2台」の切換時に図
12のフローチャートを基に制御した場合のタイムチャ
ート、図16は図14における(a)及び(b)の繰り
返しパターンのタイムチャートであって、1台ずつの運
転時間が異なる場合のタイムチャート、図17は図15
のタイムチャートであって、1台ずつの運転時間が異な
る場合のタイムチャート、図18は図17の場合におい
て、「2台→1台」切換時に図13のフローチャートを
基にした場合のタイムチャート、図19は過熱度検出用
の温度センサー取付位置を示す回路図、図20はエンジ
ンヒートポンプの室外機における暖房時のPID制御に
よる電子膨張弁制御による熱交換器を通過する冷媒過熱
度の反応を示すタイムチャートであって、反応速度を早
めた場合のタイムチャート、図21は同じく反応速度を
遅らせた場合のタイムチャート、図22は過熱度0°C
付近において目標過熱度を上昇し、過熱度上昇開始時に
目標過熱度を初期値に戻すよう設定した場合の制御フロ
ーチャート、図23は図22のフローチャートを採用し
た場合の過熱度反応に対する目標過熱度の変更パターン
を示す相関図、図24は過熱度0°C付近おいて電子膨
張弁を一定時間毎に段階的に閉弁するよう設定した場合
の制御フローチャート、図25は、同一時間軸を有する
タイムチャートであって、(a)は過熱度反応を示すタ
イムチャート、(b)は目標過熱度の変更を示すタイム
チャート、(c)は電子膨張弁の開度を示すタイムチャ
ート、図26は複数室内機を備えたエンジンヒートポン
プにおける室外機と室内機との間の通信回路を示すブロ
ック図、図27は図26図示のコントローラー内におけ
る、運転モード選択用の内部構成を示すブロック図、図
28は複数室内機を備えたエンジンヒートポンプにおけ
る室外機の運転モードを選択する制御フローチャートで
あって、室内機の暖房・冷房希望数の総和より選択する
場合のフローチャート、図29は同じく、室内機の暖房
・冷房希望の空調負荷の総和より選択する場合のフロー
チャート、図30は同じく、室内機の暖房・冷房希望の
空調負荷と室内機容量の総和より選択する場合のフロー
チャート、図31は三相交流電源の欠相・逆相検出する
ための電源をコントローラー内のマイコンに入力する場
合の回路図と電源電圧波形及びマイコン入力電圧波形の
様式図、図32は欠相・逆相判定制御フローチャート、
図33は三相交流電源への正常接続時における電圧波形
を示す様式図で、(a)は電源電圧波形、(b)はマイ
コン入力電圧波形を示す様式図、図34は同じく逆相時
における電圧波形を示す様式図で、(a)は電源電圧波
形、(b)はマイコン入力電圧波形を示す様式図、図3
5は同じく欠相時における電圧波形を示す様式図で、
(a)は電源電圧波形、(b)はマイコン入力電圧波形
を示す様式図、図36は三相・単相共用電源を使用する
場合の各相電圧の位相制御のタイミング切換を示すタイ
ムチャートで、(a)は三相交流電源接続時の場合、
(b)は単相電源接続時の場合のタイムチャート、図3
7はマルチコンプレッサーの故障判定のための制御フロ
ーチャート、図38はマルチコンプレッサーの故障予知
のための制御フローチャート、図39は故障時における
コンプレッサーの代替運転制御フローチャート、図40
はエンジンヒートポンプの各ユニットを交流配線した場
合の配線図、図41は同じく直流配線した場合の配線図
である。
【0026】本発明に係る実施例は、複数の室内機を備
えた型式のエンジンヒートポンプであって、この構成に
ついて、図1及び図2より、冷媒の流れを基に説明す
る。まず、図1の暖房時においては、室外機内のマルチ
コンプレッサーMCより高温・高圧の冷媒ガスが、オイ
ルセパレーター1・四方弁2を介して各室内機内の室内
熱交換器9・9・・・内に圧送される。該冷媒ガスは、
室内熱交換器9において凝縮されて液化する際に放熱
し、この放熱にて室内を暖める。液化した低音・低圧の
冷媒は、開弁した各室内機内の室内電子膨張弁10を通
過して室外機に入り、リキッドレシーバー3を経て室外
電子膨張弁4にて減圧膨張されることにより、室外熱交
換器5・5にて蒸発しやすい状態となる。冷媒は、室外
熱交換器5(この場合は蒸発器の機能を発揮する。)を
通過中に外気より蒸発熱を奪い、一部が気化する。更に
廃熱回収器7を通過中に、エンジンEからの冷却水から
熱を奪って、完全に気化し、四方弁2を経てアキュムレ
ーター8からマルチコンプレッサーMCに戻り、再び前
記の如く高温・高圧にされてマルチコンプレッサーMC
により圧送されるのである。
【0027】次に、図2図示の冷房時には、マルチコン
プレッサーMCより高温・高圧の冷媒ガスが、オイルセ
パレーター1・四方弁2を介して、今度は、室外機内に
おいて、廃熱回収器7を経て室外熱交換器5・5内に圧
送される。冷媒は、室外熱交換器5(この場合は凝縮器
の機能を発揮する。)において凝縮されて待機中に放熱
し液化する。液化した冷媒は室内機内に入り、室内電子
膨張弁10にて減圧膨張されて蒸発しやすい状態とな
り、室内熱交換器9内にて室内空気より気化熱を奪って
気化し、これによって室内を冷却する。気化した冷媒
は、再度室外機に入り、四方弁2を経てアキュムレータ
ー8からマルチコンプレッサーMCに戻るのである。
【0028】このような冷媒の循環系を構成するエンジ
ンヒートポンプにおいて、次に、室外機の構成につい
て、図3より説明する。箱型のフレームFの上部に排風
口が複数(この実施例では二個)形成されており、各排
風口に対峙させて、該フレームF内に室外冷却ファン6
・6が配設されている。該フレームFの側面部には、室
外熱交換器5・5とラジエーターの放熱フィン部分を立
設して、熱交換室R1を形成している。熱交換室内下部
の図示されない裏側部分には室外熱交換器5より連設さ
れる図1及び図2図示の廃熱回収器7が配設されてお
り、11・11は、該廃熱回収器7への冷却水の供給・
非供給を決定するためのサーモスタットである。
【0029】更に、該フレームF内の下部左側にはエン
ジンルームR2を形成し、一方、下部右側においては、
四方弁2、図1及び図2図示の冷媒回路に介設した電磁
弁SV1〜SV8や、室外電子膨張弁4、更には冷媒回
路中において液体冷媒を受けるリキッドレシーバー3
を、その上端を熱交換室R1内の室外冷却ファン6の直
下に至る様態にて立設している。また、この部位におけ
る図示されない裏側部分には、各種電子部品よりなる制
御コントローラーCが配設されている。
【0030】フレームF内において、上部の熱交換室R
1と下部のエンジンルームR2とは横架されたドレンパ
ン12にて隔てられており、熱交換室R1内にて発生す
る水漏れや結露した水を該ドレンパン12が受け、エン
ジンルームR2内に浸入しないようにしている。エンジ
ンルームR2内においてはエンジンEを配設し、これに
エアクリーナー13、吸気サイレンサー14、図示され
ない排気マフラー、換気ダクト等が付勢されており、ま
た、エンジン出力プーリーより伝動ベルト15を介して
マルチコンプレッサーMCを配設しており、また、図3
には図示されないオイルセパレーター1を配設してい
る。
【0031】エンジンヒートポンプにおける室外機の概
略構成は以上の如くであり、次に、図4乃至図9より、
マルチコンプレッサーMCの実施例について説明する。
マルチコンプレッサーは、複数のコンプレッサーをエン
ジンよりベルト伝動して駆動するものであって、本実施
例では、二個のコンプレッサーを使用する。即ち、二個
のコンプレッサーのうち、2台とも運転したり、或い
は、どちらか1台のみを運転し、更にエンジン回転数を
調節することで、様々な冷媒の圧送容量を得て、幅の広
い空気調節が可能となっている。
【0032】ここで、従来においては図6の如く、同一
のコンプレッサーA・Bを2個具備し、エンジンEの出
力プーリーPEより各コンプレッサーA・Bの同一径r
の入力プーリーPA・PBに伝動ベルト15を巻回して
ベルト伝動していたものであって、従って、各コンプレ
ッサーA・Bの単位エンジン回転数に対する圧送容量比
(以下、単に「容量比」とする。)は同一であった。従
って、図8の表の如く、低い容量を得るためにコンプレ
ッサーを1台のみ運転する場合、どちらのコンプレッサ
ーを運転しても、エンジン回転数の増減に対する容量比
の変位量は一定であり、その下限も限定されている。図
8図示の実施例においては、容量比(図8内では「圧縮
機容量」としている)は、エンジン回転数の下限におい
て得られる15.4%が、容量比の下限となる。
【0033】しかして、本発明では、温度のより一層の
微調整を得るために、更に小さな圧送容量を得るべく、
1台のコンプレッサーBの容量比を少なくするために、
図7に示すように、その入力プーリーPBを、従来の入
力プーリーPAよりも小径(本実施例では、従来の入力
プーリーPAの半径r×0.8=r’)としている。従
って、図9の如く、コンプレッサーA・Bのどちらか1
台を運転する場合に、得られる圧送容量に幅ができ、エ
ンジン回転数の下限における圧送容量の下限も、コンプ
レッサーBのみを運転している場合には、13.7%
と、従来より少ない容量が得られるのである。なお、従
来の型式の如く、同一容量のコンプレッサーを2台設け
たマルチコンプレッサーをそのまま使用して、入力プー
リー比を変更するだけで、このような少量の圧送容量が
得られるので、コスト抑制にも繋がる。
【0034】また、図5及び図10の如く、各コンプレ
ッサーA・Bの入力プーリーPA・PBと各コンプレッ
サー内の動力部との間には、各々電磁クラッチDA・D
Bが介設されており、図10の如く、制御コントローラ
ーCより各電磁クラッチDA・DBに、各々リレースイ
ッチRA・RBを介設する制御電動系を配設しており、
スイッチ操作にてON・OFF操作することで、各リレ
ースイッチRA・RBがON・OFFされ、該リレース
イッチがON時に電磁クラッチが係合し、該リレースイ
ッチがOFF時に電磁クラッチが離脱する。即ち、リレ
ースイッチRA・RBのON・OFF操作に基づく電磁
クラッチDA・DBの係合・離脱選択により、コンプレ
ッサーA・Bの2台運転、或いはどちらか1台のみの運
転が選択される。また、電磁クラッチDA・DBやリレ
ースイッチRA・RBからのON・OFFの切換等のデ
ータが、制御コントローラーC内のマイクロコンピュー
ターCPUにおけるメモリー部MRに記憶され、これを
基に、各リレースイッチRA・RBのON・OFF制御
が、制御コントローラーCからの出力制御にて行われ
る。
【0035】ここで、図6及び図7図示のどちらのマル
チコンプレッサーMCの場合にも、片方のコンプレッサ
ーに運転が集中しては、運転寿命に差が生じ、同一時期
にメンテナンス作業を施せなくなって煩雑となり、どち
らかのコンプレッサーのメンテナンス作業を怠ってしま
うという事態にもなりかねない。そこで、両コンプレッ
サーのうち、どちらかのコンプレッサーのみを運転する
場合に、両コンプレッサーの運転頻度が均一になるよう
に、交互運転することが必要である。この交互運転制御
について、図10乃至図18より説明する。なお、図1
4乃至図18において、は図11図示の制御フローチ
ャートを採用したこと、は図12図示の制御フローチ
ャートを採用したこと、は図13図示の制御フローチ
ャートを採用したことを示す。
【0036】従来は、この交互運転をするために、図1
0図示の制御コントローラーCにおいて、図11図示の
如く、運転停止状態(以後「停止」)から1台のみ運転
(以後「1台」)、或いは2台運転状態(以後「2
台」)から「1台」に切換え)毎に、選択係合した電磁
クラッチDA又はDBを示すフラグを(電磁クラッチD
AのみONの場合にはフラグ1を、電磁クラッチDBの
みONの場合にはフラグ0を)メモリー部Mに記録し
て、前回に1台のみで運転したコンプレッサーを記憶
し、次に、前回1台のみで運転していたのと反対側のコ
ンプレッサーを運転するよう、そのコンプレッサーのリ
レースイッチをONするよう構成している。即ち前回に
コンプレッサーAのみ運転していて、フラグ1が記録さ
れている場合には次回の1台のみの運転時において、リ
レーRB(図11乃至図13では「リレーB」)がON
し、コンプレッサーBのみを運転するとともに、フラグ
0をメモリー部Mに代入する。前回にコンプレッサーB
のみが運転されていた場合には、フラグ0が記録されて
おり、次回の1台のみの運転時には、リレーRA(図1
1乃至図13では「リレーA」)がONして、コンプレ
ッサーAのみを運転し、同時にフラグ1が代入される。
【0037】この制御ルーチンを具備したマルチコンプ
レッサーの運転においては、図14の(a)如く、「停
止→1台→停止」の繰り返し、(b)の如く、「停止→
1台→2台→停止」の繰り返し、(c)の如く、「1台
→2台→1台→2台」の繰り返しのパターンで運転する
時には、理想的な運転パターンとなるが、(d)の「停
止→1台→2台→1台→停止」と運転切換する場合に
は、「停止→1台」と運転切換する場合に、その前の
「2台→1台」と運転切換した時にコンプレッサーBの
みを運転していたとして記憶しているので、必ずコンプ
レッサーAが運転開始することとなり、従って、コンプ
レッサーBは、常にコンプレッサーAのみが運転されて
いる状態から2台目として運転される。電磁クラッチや
リレースイッチは、「停止→1台」の運転切換時におけ
るON切換時の方が、「1台→2台」の運転切換時にお
けるON切換時よりもストレスが高く、従って、この運
転パターンの場合には、コンプレッサーAの電磁クラッ
チDA又はリレースイッチRAの耐用寿命が短くなり、
電磁クラッチ等のメンテナンスを両コンプレッサーで均
一に施せないという不具合がある。
【0038】また、従来のフラグ0又は1を記憶する手
段はRAMであって、エンジンヒートポンプの主電源を
OFFすれば、全てクリアされてしまって、前回に1台
のみ運転していたコンプレッサーは、次回に運転開始す
る際には不明となってしまうという不具合もある。
【0039】そこで、図10の該メモリー部MR内にお
いて、ROMも設け、その中に記憶されるデーターは、
エンジンヒートポンプの主電源やマルチコンプレッサー
の電源等をOFFしてもクリアされないものとし、ここ
に書き込むデーターとして、まず、電磁クラッチの係合
(ON)切換回数を考える。これは、電磁クラッチやリ
レースイッチの摩耗度を、両コンプレッサーで均一にす
る考えに基づくものであって、図12に示す如く、「停
止→1台」と運転切換する時、又は「1台→2台」と運
転切換する時と、いずれにしても、係合切換された電磁
クラッチについて、その切換をメモリー部MRに記憶し
て、累積回数を記憶するのであり、「1台→2台」と運
転切換する時には、当然に未だ係合(ON)されていな
い電磁クラッチを係合するものであるが、「停止→1
台」と運転切換する場合には、該メモリー部MRに記録
された各コンプレッサーA・Bのうち、運転始動回数、
即ち、電磁クラッチDA・DB(図12においては「ク
ラッチA」「クラッチB」)が係合(ON)された回数
が少ない方を選択運転するのである。
【0040】なお、この制御手段では、「2台→1台」
と運転する時には、片側の電磁クラッチを離脱操作(そ
の側のリレースイッチをOFF)するものであって、図
12の電磁クラッチの係合(ON)切換回数を記憶する
手段では、運転選択手段として使用できない。そこで、
「2台→1台」と運転する場合には、従来の、前回に1
台のみ運転していたコンプレッサーの記憶を基に、反対
側のコンプレッサーを選択運転する運転方法を用いるも
のとする。即ち、「停止→1台」、「1台→2台」と運
転する時には、図12図示の制御フローチャートを基に
運転選択し()、「2台→1台」と運転する時には、
図11図示の制御フローチャートにて運転選択する
()のである。なお、「2台→1台」と運転切換する
時には、前回に1台のみONしていたリレースイッチの
記憶はクリアされていない(電源ONで維持されている
からである。)ので、この運転選択手段を用いても不具
合は生じない。
【0041】この運転選択方法を用いると、前記図14
の(d)の如く、「停止→1台→2台→1台→停止」の
繰り返し運転パターンにおいて、二度目以降に「停止→
1台」と運転切換する場合に、前回に1台のみ運転して
いたコンプレッサーBとは関係なく、それまでの両コン
プレッサーA・Bにおける電磁クラッチDA・DBの係
合累積回数を比較し、該回数の少ない方の電磁クラッチ
を係合(ON)するのであるから、図15の如く、二度
目の「停止→1台」と運転切換する時に、コンプレッサ
ーBが選択される場合もあり、図14(d)に示す如
く、「停止→1台」と運転切換する場合に、常に一定の
コンプレッサー(この実施例ではコンプレッサーA)の
みが選択運転されることによる電磁クラッチ(DA)や
リレースイッチ(RA)の摩耗度の偏りを生ずるという
不具合を生じないのである。
【0042】しかし、この運転選択制御パターンを用い
ると、電磁クラッチ等の使用頻度は均一化されるもの
の、コンプレッサー自体の運転継続時間は考慮されてい
ない。つまり、「停止→1台→2台→1台→停止」を繰
り返す運転パターンにおいて、図16(b)、図17、
及び図18は、一回目のこの運転パターンにおいて、コ
ンプレッサーAの運転継続時間がコンプレッサーBの運
転継続時間に比べて長くなっている場合を示している
が、前記の図12図示の制御フローチャートを採用した
()図17の場合には、図16(b)に比して、二回
目の「停止→1台」において選択するコンプレッサーを
変更できる(図16(b)においてはコンプレッサーA
のみが選択され、図17の場合にはコンプレッサーBが
選択される場合もあり。)が、二回目の運転パターン時
における「2台→1台」切換時においては、「停止→1
台」で選択されたコンプレッサー(B)の反対側のコン
プレッサー(A)が画一的に選択される()。ここ
で、二回目の運転パターン時におけるコンプレッサーA
とコンプレッサーBの運転継続時間は同一となっている
ものの、一回目の運転パターンにおいては、コンプレッ
サーAの運転継続時間の方が長くなっているため、累計
すれば、コンプレッサーAの運転累積時間が長くなって
しまう。即ち、図11の制御フローチャートを用いて
「2台→1台」と運転切換をする時に、運転継続時間を
考慮した場合には、その前に1台のみで運転していたコ
ンプレッサーを引続き運転した方がよくても、図11図
示の選択制御がなされるため、その反対側のコンプレッ
サーが画一的に選択されてしまう。両コンプレッサーA
・Bの運転寿命を均一化するには、厳密に交互運転をす
るよりも、運転継続時間を均一にしなければならない。
一方、「停止→1台」の運転切換時における電磁クラッ
チのON切換回数の均一化は保持しなければならないか
ら、運転継続時間の均一化調節は、「2台→1台」の運
転切換時にて行わなければならない。
【0043】そこで、前記メモリー部MRには、両コン
プレッサーA・Bにおける電磁クラッチDA・DBの係
合(ON)継続時間を累積記憶するようにし(勿論、電
源をOFFしてもクリアされないROMを使用してい
る。)、図18の如く、「2台→1台」と運転切換する
時にのみ、図13図示の運転選択制御フローチャートの
如く、該累積時間を比較して、少ない方のコンプレッサ
ーにおけるリレースイッチをONする制御がなされる
()のであり、図18に示す如く、両コンプレッサー
A・Bの運転継続時間の均一化が図れるのである。
【0044】以上でマルチコンプレッサーMCの構成に
ついての説明を終わり、次に、暖房時の室外機における
過熱度制御の構成について説明する。過熱度とは、室外
熱交換器5及び廃熱回収器7を通過する間の冷媒の上昇
温度であって、即ち室内暖房用の熱を、冷媒が気化する
ことにより、どれだけ外気より取り込んだかを示すもの
である。この過熱度は、図1、図2及び図19の如く、
暖房時での冷媒系における室外熱交換器5の入口側と、
廃熱回収器7の出口側に温度センサーS1・S2を配設
し、両温度センサーS1・S2の示す温度差より検出さ
れるものであって、得たい室温より算定される過熱度の
目標値にするため、実際過熱度と目標過熱度との差を基
に、室外電子膨張弁4がPID制御されて、熱交換器5
及び廃熱回収器7における冷媒の通過量を調節するもの
であり、該室外電子膨張弁4を開弁して、圧送されてく
る液体冷媒を多量に減圧膨張して吹き出すほど、過熱度
は上昇する。
【0045】このPID制御による室外電子膨張弁4の
開閉制御において、図20に示す如き過熱度反応を起こ
してハンチングするのを回避すべく、PID定数は、図
21に示すように、反応を遅くするよう設定されてい
る。この場合における反応開始時間の遅れを解消し、か
つ、反応開始後には緩やかに目標過熱度に近づくように
して、目標過熱度を越えてしまわないようにすべく、図
22乃至図25に示す如き補助制御をなす。即ち、図2
2の如く、温度の応答性が見られなくなる過熱度0°C
付近(センサーのばらつきにより、確実に0°Cになら
ない場合がある。)、即ち、t1°C(≒0°C)まで
過熱度が下がった場合には、温度上昇開始を早めるべ
く、本来の目標過熱度T1°CをT2°Cに上げる。実
際過熱度の変位に伴う目標過熱度の変更の様態は、図2
3にて図示している。過熱度が上昇を開始して、t2°
C(>t1°C)に達すると、再び目標過熱度をT1°
Cに下げて、その後は、本来のPID制御における温度
上昇開始後の漸次的上昇にて目標過熱度T1°Cに達す
るものである。この一連の温度変化と、目標過熱度の変
更のタイムチャートを図25(a)及び(b)にて図示
している。
【0046】更に、目標過熱度を高めのT2°Cに設定
している間は、最初は温度上昇を早めるために、目標設
定に合わせて室外電子膨張弁4を大きく開弁している
が、その状態を維持していては、一旦温度上昇が開始さ
れた時に、突発的に温度上昇して、過熱度が目標値を越
えてしまうおそれがある。そこで、この間、即ち、過熱
度が0°Cにて推移している間、図24に示す如く、一
定待機時間毎に該室外電子膨張弁4を一定開度(a S
TEP)ずつ閉弁するようにして、温度上昇が開始する
直前には該室外電子膨張弁4がかなり閉弁して、急激に
は温度上昇しないようにしている。なお、室外電子膨張
弁4が全く閉弁してしまえば、冷媒が通過しなくなり、
過熱度上昇もあり得ないので、最低開度bを設定してい
る。図25の(c)は、室外電子膨張弁4の開度に関す
るタイムチャートを表している。
【0047】以上のような補助制御を、PID制御に並
列して行うことによって、従来の電子膨張弁のPID制
御による過熱度制御における過熱度上昇反応の遅れと、
過度の過熱度上昇という不具合が解消されるのである。
【0048】次に、図1、図2及び図26の如く、複数
の室内機を備えたエンジンヒートポンプにおける暖房・
冷房選択構造について説明する。室内機においては、図
26図示の如く、リモコンスイッチ等によって、希望の
室温を設定するが、実際室温と設定室温との間に差があ
る場合には、室内機より室外機の制御コントローラーC
に温度調節するように信号が発せられる。この信号を発
している状態を「サーモON」と呼ぶ。一方、実際室温
が設定室温と一致している時には、現状の温度を維持す
べく、室内機より室外機に信号が発せられる。この信号
を発している状態を「サーモOFF」と呼ぶ。更に、図
27の如く、制御コントローラーC内において、室内機
からの信号がROM又はRAMに書き込まれ、これらの
記憶装置内のデータを基に選択モード決定のための演算
がマイクロコンピューターCPUにてなされ、室内機に
対して信号が発せられるものであり、室外機が暖房又は
冷房のどちらかに設定されて運転している場合には、室
外機が「サーモON」、全室内機の設定温度が室温に一
致したとして、室外機がその状態を保持するようになっ
ている状態を、室外機が「サーモOFF」している状態
と呼ぶことにしている。
【0049】室外機においては、設定温度と実際室温と
どちらが高いかによって、図1及び図2図示の四方弁2
を切り換えて暖房か冷房かを決定する。四方弁をどちら
かのモード(暖房か冷房か)に設定している間は、もう
一方のモードでは運転できないので、両方のモード選択
指令が室内機より発せられた場合、即ち、設定室温を実
際室温より高くする指令も低くする指令も両方発せられ
た場合にはどちらかのモードを選択しなければならな
い。従来は、先押し優先で、例えば最初にある室内機よ
り冷房モードが発せられれば、後で他に多くの室内機よ
り暖房モードが発せられても、冷房しか運転しない。複
数室の暖房か冷房かの選択は、多数の室が望む方や、或
いは室内機全体が設定している温度と実際室温との差か
ら考えて望ましい方に優先権を持たせるのが望ましい。
そこで、複数の室内機よりリモコンスイッチにてモード
指令が発せられた時(室内機通信)におけるモード選択
方法として、次のようなものが考えられる。
【0050】まず、図28は、サーモONしている複数
の室内機のうち、冷房、即ち、設定温度を実際室温より
低くしている室内機の運転台数(NC )と、暖房、即
ち、設定温度を実際室温より高くしている室内機の運転
台数(NH )とを比較し、多い方のモードに決定して運
転する方法を示すものである。即ち、何れかの室内機で
リモコンスイッチが押されて室内機通信、即ち、室内機
より室外機に信号が発せられた場合に、まず、室外機に
おいては、「サーモOFF」して、各室内機を待機状
態、即ち「サーモOFF」の状態にする(室内機通信時
に室外機を「サーモOFF」するのは、図29、図30
において同様とする。)。この間に、暖房・冷房設定の
室内機の運転台数の各総和(NC ,NH )を比較して、
室外機がどちらの運転パターンで運転するかを決定する
のである。これにより、空調を希望する複数室のうち、
希望数の多い方のモードで運転される。なお、両方の運
転台数が等しい(NC =NH )場合には、先押し優先、
即ち、次に何れかの室内機が選択した選択モードで運転
されることとなる。
【0051】図29は、サーモON中の複数の室内機の
うち、冷房モードを選択している室内機における設定温
度と実際温度との差(以後、「空調負荷ΔT」と呼ぶ)
の総和(ΣΔTC )と、冷房モードを選択している空調
負荷ΔTの総和(ΣΔTH )とを比較し、多い方のモー
ドに決定して運転する方法を示すものである。この場合
は、暖房を希望する室と冷房を希望する室が同数であれ
ば、設定した温度と実際の温度との差が大きい方に選択
されるし、また、たとえ暖房を希望する室の数の方が冷
房を希望する室の数よりも上まわっても、冷房を希望す
る室の空調負荷ΔTの総和が、暖房を希望する室の空調
負荷ΔTの総和よりも多ければ、冷房に設定されるとい
うことも起こり得る。室外機におけるコンプレッサーの
駆動負荷(冷媒の供給容量)は、空調負荷ΔTの総和に
比例するものである。つまり、コンプレッサーの駆動負
荷の大きい方のモードが常に選択されるのである。前記
の冷房・暖房の希望室数より決定するかこの方法を採用
するかは、室内機を備えた複数室を有する建物等の用途
や構造等から決定するとよい。なお、冷房と暖房の空調
負荷の総和が等しい(ΣΔTC =ΣΔTH )場合には、
先押し優先となる。
【0052】但し、図29の方法は、全室内機が画一容
量であれば有効だが、室内機容量が室によって異なる場
合がある。コンプレッサーの駆動負荷、即ち、冷媒の供
給容量は、室内機の容量にも比例するから、この場合に
は、単に室内温度と設定温度の差である空調負荷ΔTを
総和するだけでは、正確な冷媒の供給量に相当すること
にはならず、各室内機の容量も比較対象に入れるべきで
ある。そこで、図30の如く、サーモONしている室内
機の空調負荷(ΔTC , ΔTH )とその室内機の容量
(VC , H )を、適当な比率にて加算した数(K1 Δ
C +K2 C ,K1 ΔTH +K2 H )の総和(Σ
(K1 ΔTC +K2 C ),Σ(K1 ΔTH+K
2 H ))を比較する方法を用いる。(K1,2 は適当
な定数である。)こうして、冷房、暖房を各々希望する
室内機に供給すべき冷媒容量が、どちらの方が多くなる
かがより正確に比較され、供給すべき量の多い方のモー
ドが選択されるのである。なお、この総和が等しい(Σ
(K1 ΔTC +K2 C )=Σ(K1ΔTH +K
2 H ))場合には、先押し優先となる。
【0053】以上のようにして、室外機の運転モードが
決定され、四方弁2の切換にて、全室内機を冷房或いは
暖房設定するのであるが、この時、希望のモードに設定
されなくなった室内機では、サーモOFFとし、即ち、
室温が設定温度と等しくなったと擬制させて、待機状態
にする。そして、その後何れかの室内機よりサーモON
されて、その結果、今度は待機状態である室内機の希望
モードにて室外機が運転されるようになれば、該室内機
においては、待機状態から運転状態に移行し、速やかに
希望のモードで運転されるのである。
【0054】次に、室外機において、三相交流電源に接
続した室外熱交換器5における室外冷却ファン6・6
と、廃熱回収器7における冷却水ポンプの欠相及び逆相
を検出する手段について説明する。従来は、各部材の接
続コードに欠相又は逆相検出リレーを配設していたが、
本実施例では、電源を制御コントローラーCの中に取り
込み、その中において、図31の如く、専用ICにて各
相のゼロクロスポイントを検出するようになっていて、
ゼロクロスポイント時に出力0とする間歇パルス波に変
換し、マイクロコンピューター(マイコンCPU)に該
パルス波を送るよう構成している。
【0055】この構成による欠相及び逆相判定につい
て、図32及び図33より説明する。まず、三相交流電
源とは、図33(a)の如く、R相、S相、T相におい
て、それぞれ隣接相の交流電圧より120°位相がずれ
た交流電圧が発せられており、従って、図33(b)の
如く、各相のゼロクロスポイントは、隣接相より60°
位相がずれていることとなる。判定は、マイコンにおい
て、専用ICが、まずR相のゼロクロスポイントを検出
すると、タイマーセットされて、その後、ゼロクロスポ
イント一相分の位相差(60°)に相当する時間t1
過時と、二相分の位相差(60°×2)に相当する時間
2 経過時に、ICのゼロクロスポイントを確認し、正
常接続、逆相接続、或いは欠相を判定するものである。
各判定は、まず、図33(b)の如く、t1 経過時にS
相のゼロクロスポイントを、次いでt2 経過時にT相の
ゼロクロスポイントを検出した場合には、正常接続であ
ると判定される。電源により発生する出力波形が図34
のようであり、図32のように、t1 経過時に、S相で
なくT相のゼロクロスポイントが検出され、更にt2
過時にT相のゼロクロスポイントを検出された場合に
は、逆相接続と判定される。そして図35の如き電源波
形で、図32のように、t1 経過時、或いはt2経過時
に、どのゼロクロスポイントも検出できなければ、欠相
と判定されるのである。判定結果は、何らかの方法で表
示し、更には電源を自動的にOFFして、逆相、欠相が
判定される間は運転不可能にして安全を図ることが考え
られる。ゼロクロスポイントの検出専用ICやマイコン
CPUは、制御コントローラーC内に配設されていて、
従来の欠相検出リレーや逆相検出リレーのような配設ス
ペースは不要であり、わざわざこのような検出手段の配
設スペースを取らずに欠相・逆相が判定できるのであ
る。
【0056】なお、単相・三相交流電源を共用する場合
には、室外冷却ファン6用のモーターや冷却水ポンプ用
のモーターの回転数制御を同一にする必要がある。そこ
で、前記の逆相・欠相検出のためのゼロクロスポイント
検出機能を利用し、図36の(a)の如く、三相電源接
続時において、各相における単相接続時でのゼロクロス
ポイント(図36(b)図示)との位相差を補正して出
力するようにする。即ち、図中の波形における網掛け部
分の電圧をカットして、負荷にかける電圧の実行値を制
御するのである。
【0057】次に、エンジンヒートポンプにおけるコン
プレッサーの故障診断及び応急運転について図36乃至
図38より説明する。コンプレッサーに関わる故障とし
ては主にコンプレッサーのロック(焼付き)、圧縮異
常、電磁クラッチの故障があるが、これらは、従来より
様々な検出センサーにおける異常検出から推測されるも
のである。例えば、ロックは、エンストの場合に、電磁
クラッチの故障は、ガバナにおいてエンジン回転センサ
ーがエンジンの過回転を示しているのが認められる場合
に、また、圧縮異常は、冷媒回路における吐出温度セン
サーや、低圧センサー、高圧センサーにて吐出温度の異
常検出が認められる場合に、各々そのように推測され
る。
【0058】しかし、各異常検出が認められた場合に、
それが直接的にコンプレッサーの故障に由来するものと
は判定できず、いくつかの段階の確認作業を踏まえて判
定しなければならない。例えば、エンジンの過回転の場
合には、ガバナやコントローラーに故障がないかを確認
した上でなければならないし、エンストの場合には、ア
ーマチャが回転可能かどうかを確認し、吐出温度が異常
の場合には、センサー不良等によるものでないかどうか
確認しなければならない。このように、従来は、ある故
障アラーム(異常の検出)が発生しても、直接的にコン
プレッサーの故障と断定できず、確認作業が煩雑で時間
がかかっていた。また、故障箇所の確認のために故障を
示したままに運転を再開して、他の箇所も故障してしま
うという事態を引き起こしかねなかった。また、マルチ
コンプレッサーにおいては、何れかのコンプレッサーが
故障しても異常が検出できない場合があり、前部のコン
プレッサーが故障してから始めて故障アラームが発生す
るという具合で、修理完了までエンジンヒートポンプを
全部運転停止しなければならず、その間、各室において
は空調が使えない不具合を強いることとなる。
【0059】そこで、コンプレッサー系の直接的な故障
診断、或いは故障予知を可能とするべく、ガバナにおけ
るエンジン回転センサー、冷媒回路における高圧センサ
ー、低圧センサー、及び吐出温度センサーの示す値を、
制御コントローラーC内のマイクロコンピューターにて
演算し、それが、コンプレッサー本体、或いはコンプレ
ッサー駆動部(エンジン等)におけるコンプレッサーに
関する故障であることを直接的に特定し、故障判断を行
うとともに、故障であることを外部に表示するように構
成する。また、このような既存のセンサーに加えて、マ
ルチコンプレッサーにおける個々のコンプレッサーに回
転センサーを設け、それの示す値を、該演算回路に組み
込むことにより、より直接的に、また、個々のコンプレ
ッサーについて故障を確認できる。
【0060】図37は、個々のコンプレッサーに回転セ
ンサーを取り付けた場合の該マイクロコンピューターに
おける故障判定手順である。まず、該回転センサーが設
定値を示さない場合には、コンプレッサー系統の故障と
直接的に判定され、外部に表示する。この場合には、コ
ンプレッサーのロックか電磁クラッチの故障が考えられ
るので、どちらの故障かを確認する。そして、運転中の
吐出温度センサーの検出値、低圧センサーにおける低圧
レベル、及び過熱度センサーにそれぞれしきい値を設
け、これらの検出値を総合判定して、異常値が確認され
た場合、また、低圧センサーと高圧センサーにより、冷
媒の高圧値と低圧値の差が一定値(しきい値Xkg/c
2 )以上にならない場合には、コンプレッサー本体の
故障、即ち、圧縮異常と判定されるのである。
【0061】また、図38のように、完全に故障してし
まう前に、故障の前兆をいち早く検出して、故障予知す
るため、まず、エンジン回転数より(伝動効率を考慮し
て)算出されるコンプレッサーの理論回転数と、実際回
転数との差にしきい値を設けることで、このしきい値を
越える場合にエンジン系統の故障(エンジンのロック)
を予知するようにする。また、コンプレッサー本体の故
障(圧縮異常)を予知するため、運転中の吐出温度、低
圧レベル、過熱度に対して、第二水準のしきい値を設
け、更に、低圧センサーと高圧センサーより求められる
冷媒の低圧値と高圧値との差にも第二水準のしきい値を
設けて、これらのしきい値と検出値との比較より、故障
予知できるようにする。
【0062】そして、このように故障診断するととも
に、修理中の応急運転が必要となる。そこで、図39の
如く、図37における手順にて、マルチコンプレッサー
のいずれかのコンプレッサー(この実施例では、二台の
コンプレッサーよりなる)に異常が見られた場合には、
1台のみ運転している場合には、その1台の運転を休止
して残りの1台を運転するようにし、2台とも運転して
いる場合には、まず1台のみ運転して新たに故障診断
し、なおかつ故障が判定された場合には、その1台を休
止して、残りの1台を運転するように、自動制御機構を
設けたのである。
【0063】最後に、複数の制御用基板を備えたエンジ
ンヒートポンプにおける雷サージ、及びノイズフィルタ
ーの取付構成について図40及び図41より説明する。
ここでは、室外機内部の各基板を、基本ユニットBU、
マルチユニットMU、及びオプションユニットOUと称
しているが、オプションユニットOUは新たに追加する
制御用基板を指す。従来は、図40のように、基本ユニ
ットBUのみに組み込まれた雷サージKS及びノイズフ
ィルターNFの効果を得るべく、商品電源SDから各ユ
ニットに並列で回路を構成していたが、マルチユニット
MUやオプションユニットPUにおいては、耐ノイズ性
が不十分となり、また、配線が長くなると、耐ノイズ性
は更に低下し、ユニットのレイアウトも制限されてしま
う。全ユニットに雷サージKS及びノイズフィルターN
Fを取り付ければ、最もよい効果を表すが、高コストを
招く。
【0064】そこで、図41の如く、基本ユニットBU
のみに雷サージKS及びノイズフィルターNFを取り付
けた上で、電源回路に関しては、基本ユニットBUとマ
ルチユニットMU及びオプションユニットOUとの間を
直列回路にて結ぶものであり、電源は、基本ユニットB
Uを通過した後にマルチユニットMU及びオプションユ
ニットOUに供給される回路とした。これにより、基本
ユニットBUにて雷サージやノイズカットした電源をマ
ルチユニットMU及びオプションユニットOUに供給す
るので、雷サージKSやノイズフィルターNFのないマ
ルチユニットMUやオプションユニットOUでも、基本
ユニットBUと同等の耐ノイズ性を実現できる。また、
簡易な回路構成のまま耐ノイズ性を確保でき、かつ、レ
イアウトの自由度も高くなる。そして、雷サージKS及
びノイズフィルターNFを取り付けるのを基本ユニット
BUのみとしているから、コスト低下できる。
【0065】
【発明の効果】本発明は以上の如くエンジンヒートポン
プを構成するものなので、以下のような効果を奏する。
まず、請求項1の如く、複数のコンプレッサーを有する
エンジンヒートポンプにおいて、容量比の異なるコンプ
レッサーを設置することより、例えば従来の容量比のコ
ンプレッサーに、それより少ない容量比のコンプレッサ
ーと組み合わせてマルチコンプレッサーを構成し、少な
い容量比のコンプレッサーのみを運転してエンジン回転
数を下げれば、従来得られた圧送容量の下限よりも更に
少ない圧送容量とすることができ、きめ細かく、幅の広
い空調を実現できる。
【0066】また、請求項2の如く、複数のコンプレッ
サーを有するエンジンヒートポンプにおいて、各コンプ
レッサーに配設された各電磁クラッチの係合切換回数を
記憶し、その回数を比較することで次に選択運転する
(一台のみで運転する)コンプレッサーを選択するの
で、各コンプレッサーの電磁クラッチの摩耗度を均一化
することができ、全電磁クラッチを同時にメンテナンス
できる。
【0067】また、請求項3の如く、複数のコンプレッ
サーを有するエンジンヒートポンプにおいて、各コンプ
レッサーに配設された各電磁クラッチの係合累積時間を
記憶し、その累積時間を比較して次に選択運転するコン
プレッサーを選択するので、各コンプレッサーの運転時
間が均一になり、従って、運転寿命も略同一時期となる
ので、各コンプレッサーのメンテナンスを一斉に施すこ
とができる。
【0068】また、請求項4の如く構成したので、暖房
時に室外機における熱交換器で、電子膨張弁がPID制
御される構成において、過熱度0°C近傍にて目標過熱
度を上げることにより、過熱度上昇の開始速度が早くな
る一方、過熱度上昇するまでに、電子膨張弁を段階的に
閉弁するので、過熱上昇が急激に起こることがなく、更
に、過熱度が上昇開始するとともに目標値を下げるの
で、上昇開始後の過熱度は漸次的に目標値に達し、目標
値を越えてしまうことはない。従って、反応が早く、か
つ確実に目標過熱度の得られる過熱度制御が達成され
る。
【0069】また、請求項5の如く、複数の室内機を備
えた暖房、冷房切換式のエンジンヒートポンプにおい
て、室内機から暖房又は冷房のモード選択指令が発せら
れた時に、様々な情報から暖房・冷房のどちらに優先権
を付与するかを決定するよう構成することにより、従来
の先押し式と違って、多数の室が希望し、或いは実際の
室温との対比からして妥当なモードが実現せずに、少数
の室が希望する、或いは不当なモードに拘束されてしま
うという不具合を生じない。
【0070】また、請求項6の如く、室外機における冷
却ファン及び冷却水ポンプのモーターを、三相交流電源
に接続する構成においては、三相の電源からの電圧を制
御用コンピューターに入力してゼロクロスポイントを検
出し、この検出値と位相差時間との関連において、欠相
又は逆相を検出して表示することができ、新たな欠相検
出リレーや逆相検出リレーを設けなくてもよいので、コ
ストを低減でき、また、配設スペースの自由度を高める
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】暖房時におけるエンジンヒートポンプの冷媒送
路を示す回路図である。
【図2】冷房時におけるエンジンヒートポンプの冷媒送
路を示す回路図である。
【図3】エンジンヒートポンプにおける、室外機の正面
断面図である。
【図4】マルチコンプレッサーを付設したエンジンの側
面図である。
【図5】マルチコンプレッサー単体の側面図である。
【図6】入力プーリーが同径である二個のコンプレッサ
ーよりなるマルチコンプレッサーへのエンジン伝動ベル
トの巻回構造を示す図4中X−X線矢視図である。
【図7】入力プーリーが異径である二個のコンプレッサ
ーよりあるマルチコンプレッサーへのエンジン伝動ベル
トの巻回構造を示す図4中X−X線矢視図である。
【図8】図6図示のマルチコンプレッサーを用いた場合
における圧送容量とエンジン回転数との関連表図であ
る。
【図9】図7図示のマルチコンプレッサーを用いた場合
における圧送容量とエンジン回転数との関連表図であ
る。
【図10】マルチコンプレッサーの制御回路図である。
【図11】コンプレッサーを1台のみ運転する場合の選
択用フローチャートであって、前回に1台のみ運転した
コンプレッサーの記憶を基にした制御フローチャート図
である。
【図12】同じく両コンプレッサーの電磁クラッチの係
合切換回数の累計を基にした制御フローチャート図であ
る。
【図13】同じく両コンプレッサーの運転継続累計時間
を基にした制御フローチャート図である。
【図14】図11のフローチャートを基にしたコンプレ
ッサーの交互運転を示すタイムチャートであって、
(a)は「停止→1台→停止」の繰り返しパターン、
(b)は「停止→1台→2台→停止」の繰り返しパター
ン、(c)は「1台→2台→1台→2台」の繰り返しパ
ターン、(d)は「停止→1台→2台→1台→停止」の
繰り返しパターンを示すタイムチャート図である。
【図15】「停止→1台→2台→1台→停止」の繰り返
しパターンにおいて、「停止→1台」及び「1台→2
台」の切換時に図12のフローチャートを基に制御した
場合のタイムチャート図である。
【図16】図14における(a)及び(b)の繰り返し
パターンのタイムチャートであって、1台ずつの運転時
間が異なる場合のタイムチャート図である。
【図17】図15のタイムチャートであって、1台ずつ
の運転時間が異なる場合のタイムチャート図である。
【図18】図17の場合において、「2台→1台」切換
時に図13のフローチャートを基にした場合のタイムチ
ャート図である。
【図19】過熱度検出用の温度センサー取付位置を示す
回路図である。
【図20】室外機における暖房時のPID制御による電
子膨張弁制御による熱交換器を通過する冷媒過熱度の反
応を示すタイムチャートであって、反応速度を早めた場
合のタイムチャート図である。
【図21】同じく反応速度を遅らせた場合のタイムチャ
ート図である。
【図22】過熱度0°C付近において目標過熱度を上昇
し、過熱度上昇開始時に目標過熱度を初期値に戻すよう
設定した場合の制御フローチャート図である。
【図23】図22のフローチャートを採用した場合の過
熱度反応に対する目標過熱度の変更パターンを示す相関
図である。
【図24】過熱度0°C付近おいて電子膨張弁を一定時
間毎に段階的に閉弁するよう設定した場合の制御フロー
チャート図である。
【図25】同一時間軸を有するタイムチャートであっ
て、(a)は過熱度反応を示すタイムチャート、(b)
は目標過熱度の変更を示すタイムチャート、(c)は電
子膨張弁の開度を示すタイムチャート図である。
【図26】複数室内機を備えたエンジンヒートポンプに
おける室外機と室内機との間の通信回路を示すブロック
図である。
【図27】図26図示のコントローラー内における、運
転モード選択用の内部構成を示すブロック図である。
【図28】複数室内機を備えたエンジンヒートポンプに
おける室外機の運転モードを選択する制御フローチャー
トであって、室内機の暖房・冷房希望数の総和より選択
する場合のフローチャート図である。
【図29】同じく、室内機の暖房・冷房希望の空調負荷
の総和より選択する場合のフローチャート図である。
【図30】同じく、室内機の暖房・冷房希望の空調負荷
と室内機容量の総和より選択する場合のフローチャート
図である。
【図31】三相交流電源の欠相・逆相検出するための電
源をコントローラー内のマイコンに入力する場合の回路
図と電源電圧波形及びマイコン入力電圧波形の様式図で
ある。
【図32】欠相・逆相判定制御フローチャート図であ
る。
【図33】三相交流電源への正常接続時における電圧波
形を示す様式図で、(a)は電源電圧波形、(b)はマ
イコン入力電圧波形を示す様式図である。
【図34】同じく逆相時における電圧波形を示す様式図
で、(a)は電源電圧波形、(b)はマイコン入力電圧
波形を示す様式図である。
【図35】同じく欠相時における電圧波形を示す様式図
で、(a)は電源電圧波形、(b)はマイコン入力電圧
波形を示す様式図である。
【図36】三相・単相共用電源を使用する場合の各相電
圧の位相制御のタイミング切換を示すタイムチャート
で、(a)は三相交流電源接続時の場合、(b)は単相
電源接続時の場合のタイムチャート図である。
【図37】マルチコンプレッサーの故障判定のための制
御フローチャート図である。
【図38】マルチコンプレッサーの故障予知のための制
御フローチャート図である。
【図39】故障時におけるコンプレッサーの代替運転制
御フローチャート図である。
【図40】エンジンヒートポンプの各ユニットを交流配
線した場合の配線図である。
【図41】同じく直流配線した場合の配線図である。
【符号の説明】
E エンジン MC マルチコンプレッサー A コンプレッサー B コンプレッサー C 制御コントローラー DA・DB 電磁クラッチ F フレーム RA・RB リレースイッチ S1・S2 温度センサー 2 四方弁 4 室外電子膨張弁 5 室外熱交換器 6 室外冷却ファン 7 廃熱回収器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井村 武生 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ーディーゼル株式会社内 (72)発明者 林 寿幸 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ーディーゼル株式会社内 (72)発明者 笹原 謙吾 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ーディーゼル株式会社内 (72)発明者 松本 圭司 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ーディーゼル株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個のエンジン駆動式コンプレッサー
    を有し、各コンプレッサーの運転・非運転制御とエンジ
    ン回転数の制御にて、最適量の総合圧送容量を得るよう
    構成したエンジンヒートポンプにおいて、複数個のコン
    プレッサーは、エンジン一回転に対する圧送容量の比率
    が互いに異なるものとしたことを特徴とするエンジンヒ
    ートポンプ。
  2. 【請求項2】 複数個のエンジン駆動式コンプレッサー
    を有し、各コンプレッサーの運転制御を、各コンプレッ
    サーの入力部に各々配設した電磁クラッチの係合離脱制
    御に基づくものとしたエンジンヒートポンプにおいて、
    各コンプレッサーにおける電磁クラッチの係合切換回数
    を累積して記憶する記憶手段を設け、各電磁クラッチの
    係合切換累積回数を比較して、該回数が平均化するよう
    に、次に運転するコンプレッサーを選択することを特徴
    とするエンジンヒートポンプ。
  3. 【請求項3】 複数個のエンジン駆動式コンプレッサー
    を有し、各コンプレッサーの運転制御を、各コンプレッ
    サーの入力部に各々配設した電磁クラッチの係合離脱制
    御に基づくものとしたエンジンヒートポンプにおいて、
    各コンプレッサーの電磁クラッチの係合継続時間を累積
    して記憶する記憶手段を設け、各電磁クラッチの係合累
    積時間を比較して、該時間が平均化するように、次に運
    転するコンプレッサーを選択することを特徴とするエン
    ジンヒートポンプ。
  4. 【請求項4】 暖房時に、室外機にて、エンジン駆動式
    コンプレッサーより電子膨張弁を介して、冷媒を熱交換
    器及び廃熱回収器に圧送するエンジンヒートポンプであ
    って、該廃熱回収器通過後の冷媒の過熱度を検出する手
    段を設け、該過熱度を最適値に保持するよう、検出過熱
    度を基に該電子膨張弁をPID制御するよう構成したも
    のにおいて、検出過熱度が0°C近傍の時には、過熱度
    の目標値を一時的に増大させて、実際過熱度が上昇開始
    するとともに該目標値を初期値に戻すように設定し、更
    に、該目標値を増大させている間は、一定待機時間毎に
    該電子膨張弁を一定開度ずつ段階的に閉弁するように構
    成したことを特徴とするエンジンヒートポンプ。
  5. 【請求項5】 冷房にも暖房にも設定可能で、複数の室
    内機を備えたエンジンヒートポンプにおいて、室内機か
    らの冷房又は暖房のモード選択指令が発せられた時に、
    室外機にて、室内温度と設定温度とに差がある場合に発
    信する信号を室外機に発している室内機の運転台数、室
    内温度と設定温度の差、室内機容量の大きさの中から、
    少なくとも一つを選択して、それをもとに冷房又は暖房
    モードの優先権を決定し、一方、室外機の運転中のモー
    ドと異なるモードが選択された室内機にて、室内温度が
    設定温度に達した時に室外機に発信する信号を室外機に
    発信して待機状態とし、室外機の運転モードが変更され
    ると、該室内機が待機状態から運転状態へと移行するよ
    う構成したことを特徴とするエンジンヒートポンプ。
  6. 【請求項6】 室外機にて、熱交換器の冷却ファンと、
    エンジン冷却水を吐出する冷却水ポンプとを、三相交流
    電源に接続したエンジンヒートポンプにおいて、該三相
    交流電源における三相のゼロクロスポイントの検出手段
    を設け、一相のクロスポイント検出時から二相分の位相
    差時間内に、一相のクロスポイントのみ検出した場合に
    欠相と判定・表示する手段と、クロスポイントを検出し
    た相の順序が逆である場合に逆相と判定・表示する手段
    を設けたことを特徴とするエンジンヒートポンプ。
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