JP2002155269A - セリウム系研摩材の製造方法及びセリウム系研摩材 - Google Patents

セリウム系研摩材の製造方法及びセリウム系研摩材

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JP2002155269A JP2000357161A JP2000357161A JP2002155269A JP 2002155269 A JP2002155269 A JP 2002155269A JP 2000357161 A JP2000357161 A JP 2000357161A JP 2000357161 A JP2000357161 A JP 2000357161A JP 2002155269 A JP2002155269 A JP 2002155269A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 Fを含有しなくとも、研摩速度が高く、研摩
精度の良好なセリウム系研摩材の製造方法及びセリウム
系研摩材を提供する。 【解決手段】 セリウム系希土類炭酸塩及び/又はセリ
ウム系希土類酸化物と、アルカリ金属塩及び/又はアル
カリ土類金属塩と を混合して焼成する セリウム系研
摩材の製造方法であり、また、 0.5wt%以下のF含
有量で、 アルカリ金属及び/又はアルカリ土類金属を
含有するセリウム系研摩材である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルカリ金属塩及
び/又はアルカリ土類金属塩を添加することで、所定の
粒径に焼結させて、研摩力が高く、かつ、研摩精度の良
好なセリウム系研摩材の製造方法及びフッ素含有量が低
くても研摩力が高く、かつ、研摩精度の良好なセリウム
系研摩材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、様々な用途にガラス材料が用いら
れている。この中で特に光ディスクや磁気ディスク用ガ
ラス基板、アクティブマトリックス型LCD、液晶TV
用カラーフィルター、時計、電卓、カメラ用LCD、太
陽電池等のディスプレイ用ガラス基板、LSIフォトマ
スク用ガラス基板、あるいは光学用レンズ等のガラス基
板や光学用レンズ等においては、高精度に表面研摩する
ことが要求されている。従来、これらのガラス基板の表
面研摩に用いられている研摩材としては、希土類酸化
物、特に酸化セリウム(CeO)を主成分とする研摩
材(以下、「セリウム系研摩材」と記す。)が用いられ
ている。その理由は、CeOは、ガラスの研摩におい
て酸化ジルコニウム(ZrO)、二酸化ケイ素(Si
)、アルミナ(Al)等に比べて研摩効率が
数倍優れているという利点からである。これは、CeO
は、ZrO、SiO等に比べて研摩力が高く研摩
速度が大きいことと、硬度があまり高くないために研摩
後のガラス表面が滑らかに研摩されるためである。
【0003】現在、セリウム系研摩材の原料として使用
されるものとして、バストネサイト精鉱とバストネサイ
ト精鉱等の希土類精鉱を処理して得られる炭酸希土又は
酸化希土等がある。バストネサイト精鉱は、セリウム
(Ce)が主成分であるが、ランタン(La)、プラセ
オジウム(Pr)、ネオジウム(Nd)等を多く含んで
おり、また、フッ素(F)を6wt%程度含んでいる。し
たがって、バストネサイト精鉱を原料として製造された
研摩材は必然的にFを含有している。しかし、炭酸希土
又は酸化希土では、希土類精鉱を処理する過程で、Fは
大部分除去される。一方、研摩材中のFは、研摩される
ガラス面と浸食層を形成するとともに、研摩されたガラ
スと化合物を形成することで、研摩を促進する作用を有
する。従って、炭酸希土又は酸化希土を原料として研摩
材を製造する場合、製造中に再度Fを含有させている。
【0004】しかし、近年環境問題などの理由から、F
を含有しない研摩材が望まれているが、出発原料を、C
eを主成分とする炭酸希土又は酸化希土であっても、F
を含有しないと高い研摩速度と良好な研摩精度を有する
研摩材がえられないという問題点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、上
記問題点に鑑みてなされたものであり、Fをほとんど含
有しなくとも、研摩速度が高く、かつ研摩精度の良好な
セリウム系研摩材の製造方法及びセリウム系研摩材を提
供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、 セリウム系希土類炭酸
塩及び/又はセリウム系希土類酸化物と、 アルカリ金
属塩及び/又はアルカリ土類金属塩と を混合して焼成
する セリウム系研摩材の製造方法とする。請求項2に
記載の発明は、 請求項1に記載のセリウム系研摩材の
製造方法において、 アルカリ土類金属塩が、カルシウ
ム金属塩である セリウム系研摩材の製造方法とする。
請求項3に記載の発明は、 請求項1又は2に記載のセ
リウム系研摩材の製造方法において、 アルカリ金属塩
及び/又はアルカリ土類金属塩の量が、セリウム系希土
類炭酸塩及び/又はセリウム系希土類酸化物の全希土酸
化物換算量(TREO)に対して、0.5〜15wt%で
ある セリウム系研摩材の製造方法とする。請求項4に
記載の発明は、 請求項1ないし3のいずれかに記載の
セリウム系研摩材の製造方法において、 セリウム系希
土類炭酸塩及び/又はセリウム系希土類酸化物と、 ア
ルカリ金属塩及び/又はアルカリ土類金属塩と を混合
するのに、湿式で行う セリウム系研摩材の製造方法と
する。請求項5に記載の発明は、 請求項1ないし3の
いずれかに記載のセリウム系研摩材の製造方法におい
て、 セリウム系希土類炭酸塩及び/又はセリウム系希
土類酸化物と、 アルカリ金属塩及び/又はアルカリ土
類金属塩と を混合するのに、乾式で行う セリウム系
研摩材の製造方法とする。請求項6に記載の発明は、
請求項1ないし5のいずれかに記載のセリウム系研摩材
の製造方法において、 前記混合の前又は後、あるいは
前記混合と同時に、セリウム系希土類炭酸塩及び/又は
セリウム系希土類酸化物と、 アルカリ金属塩及び/又
はアルカリ土類金属塩との少なくともどちらか一方を粉
砕する セリウム系研摩材の製造方法とする。請求項7
に記載の発明は、 請求項6に記載のセリウム系研摩材
の製造方法において、 前記粉砕後、 セリウム系希土
類炭酸塩及び/又はセリウム系希土類酸化物の平均粒
径、 あるいはセリウム系希土類炭酸塩及び/又はセリ
ウム系希土類酸化物とアルカリ金属塩及び/又はアルカ
リ土類金属塩との混合物の平均粒径が、 0.05〜
3.0μmである セリウム系研摩材の製造方法とす
る。請求項8に記載の発明は、 請求項6又は7に記載
のセリウム系研摩材の製造方法において、 前記粉砕を
実施する場合混合前に粉砕するものとし、 混合前のア
ルカリ金属塩及び/又はアルカリ土類金属塩の平均粒径
が、セリウム系希土類炭酸塩及び/又はセリウム系希土
類酸化物の平均粒径より小さい セリウム系研摩材の製
造方法とする。
【0007】請求項9に記載の発明は、 酸化セリウム
を主成分とするセリウム系研摩材において、 前記セリ
ウム系研摩材が、0.5wt%以下のフッ素を含有し、か
つアルカリ金属及び/又はアルカリ土類金属を元素換算
で0.3〜5wt%含有するセリウム系研摩材とする。請
求項10に記載の発明は、 請求項9に記載のセリウム
系研摩材において、前記セリウム系研摩材が、0.1〜
5.0μmの平均粒径であって、かつ 0.1〜30m
/gの窒素ガスによるBET比表面積を有する セリ
ウム系研摩材とする。請求項11に記載の発明は、 請
求項9又は10に記載のセリウム系研摩材において、
前記セリウム系研摩材が、 前記アルカリ金属及び/又
はアルカリ土類金属の主成分がカルシウムである セリ
ウム系研摩材とする。請求項12に記載の発明は、 請
求項9ないし11に記載のセリウム系研摩材において、
セリウム系希土類炭酸塩及び/又はセリウム系希土類
酸化物と、アルカリ金属塩及び/又はアルカリ土類金属
塩と を乾式で混合して焼成されるセリウム系研摩材と
する。請求項13に記載の発明は、 請求項9ないし1
1に記載のセリウム系研摩材において、 セリウム系希
土類炭酸塩及び/又はセリウム系希土類酸化物と、アル
カリ金属塩及び/又はアルカリ土類金属塩と を湿式で
混合して焼成されるセリウム系研摩材とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形
態であるセリウム系研摩材の製造方法を示すフローチャ
ート図である。本発明のセリウム系研摩材の製造方法で
は、Ceを主体とする希土類炭酸塩と希土類酸化物の双
方又はいずれか一方を用いる。
【0009】希土類炭酸塩と希土類酸化物は、以下のよ
うに準備される。図2は、鉱石から本発明に用いる炭酸
希土及び酸化希土を製造する一例を示すフローチャート
である。バストネサイト(bastonesite)、モナザイト
(monazite)、ゼノタイム(xenotime)、中国複雑鉱等
の鉱石から、炭酸塩にした希土類炭酸塩(以下、「炭酸
希土」ということがある。)、水酸化物にした希土類水
酸化物(以下、「水酸化希土」ということがある。)、
あるいはこれらを焼成した希土類酸化物(以下、「酸化
希土」ということがある。)を製造する。原料となる鉱
石の採石場所と研摩材を製造する場所が隔たったりする
場合には、採石場所で選鉱されて、主要成分の含有量を
高くした精鉱にしてから運送される。したがって、原料
の鉱石の採石場所、そのときの選鉱方法により、精鉱の
各成分の濃度は異なっている。
【0010】図2に示すように、ここでは、セリウム含
有希土類のバストネサイト鉱、イルメナイト鉱とモナザ
イト鉱等を含む重砂、中国複雑鉱の鉱石から希土類精鉱
が製造される。最初に、粉砕して平均粒径を0.05〜
3μmに整粒する。粉砕は、湿式ボールミル、ロールク
ラッシャー、スタンプミル等の従来の粉砕方法を用い
る。粉砕されたセリウム含有希土類は、選鉱により不要
な脈石を物理的に取り除かれる。ここで、バストネサイ
ト鉱及び中国複雑鉱においては、塩酸等にて浸出後、濾
過・乾燥することにより方解石等を除去する工程をさら
に実施して、精鉱を得る場合がある。
【0011】次に、希土類精鉱は化学処理されて、セリ
ウム含有希土類溶液にする。化学処理は、目的鉱物を残
したまま、不要な鉱物を化学的に取り除くもので、ウラ
ン(U)、トリウム(Th)等の放射性元素、ナトリウ
ム(Na)等のアルカリ金属、カルシウム(Ca)等の
アルカリ土類金属、また、フッ素(F)、リン(P)等
の非金属元素を除去する。さらに、必要によっては、溶
媒抽出法によりネオジウム(Nd)等の希土類金属を一
部抽出して含有量を低下させる。化学処理されたセリウ
ム含有希土類溶液は、炭酸水素アンモニウム、アンモニ
ア水、蓚酸等を加えて、目的鉱物を沈殿させて、それぞ
れ炭酸希土、水酸化希土、蓚酸希土にする。炭酸希土
は、このまま原料として用いることができるが、水酸化
希土又は蓚酸希土と同じように焙焼して、酸化希土とし
て、セリウム系研摩材の製造に用いる原料としても良
い。この場合、焼成の程度により、酸化希土に水酸化希
土、蓚酸希土、又はこれらと酸化希土の中間体が残留し
ていても良い。また、炭酸希土は完全に酸化希土になる
まで焙焼せず、炭酸希土と酸化希土の中間体であっても
良い。これらの原料のほとんどは、中国、アメリカから
輸入されている。
【0012】本発明に用いられる炭酸希土及び酸化希土
は、酸化セリウム(CeO)以外の希土類酸化物とし
て、酸化ランタン(La)、酸化ネオジウム(N
)、酸化プラセオジウム(Pr11)、酸
化サマリウム(Sm)等の希土類酸化物が含まれ
る。また、例えば、Si、Al、Na、K、Ca、B
a、P、S、Cl等が残留しても良い。CeO含有量
は、全酸化希土類量(TREO)中の40wt%以上が好
ましい。また、F含有量は、ほとんどの除去されるが、
0.5wt%以下になっていることが好ましい。また、炭
酸希土及び酸化希土の生産地を選ぶことにより、0.2
wt%以下、あるいはさらに、0.1wt%以下の原料を入
手することも可能である。
【0013】これらの炭酸希土及び/又は酸化希土(以
下、特にことわらない限り、「炭酸希土等」と記す。)
は、図1に示すように、粉砕し、アルカリ金属塩及び/
又はアルカリ土類金属塩(以下、特にことわらない限り
「アルカリ金属塩等」と記す。)を混合する。アルカリ
金属塩のアルカリ金属としては、周期表の第IA族に属
する金属で、例えば、リチウム(Li)、ナトリウム
(Na)、カリウム(K)、ルビジウム(Rb)等があ
る。アルカリ土類金属塩のアルカリ土類金属としては、
周期表の第IIA族に属する金属で、例えば、ベリリウム
(Be)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(C
a)、ストロンチウム(Sr)、バリウム(Ba)等が
ある。塩としては、塩化物、硫酸塩、硝酸塩、炭酸塩、
水酸化物、酢酸塩、蓚酸塩等がある。アルカリ金属塩、
アルカリ土類金属塩としては、具体的には、NaCl、
KCl、CaCl、CaSO、CaCO、MgC
等の無水物、CaSO・1/2HO、CaSO
・2HO、CaCl・2HO等の水和物を挙げ
ることができる。
【0014】また、特に、本発明に用いるアルカリ金属
塩及び/又はアルカリ土類金属塩としては、焼結能力の
高いカルシウム金属塩を使用することが好ましい。湿式
混合の場合には、水に可溶のCaCl(水和物も含
む。)がよい。乾式の場合には、吸湿性が少なく、混合
時に固まりにくいCaSO(水和物も含む。)、Ca
COがよい。また、アルカリ金属塩及び/又はアルカ
リ土類金属塩の量としては、セリウム系希土類炭酸塩及
び/又はセリウム系希土類酸化物の全希土酸化物換算量
(TREO)に対して、0.5〜15wt%である。0.
5wt%未満では、焼成効果がなく、得られる研摩材の研
摩値が低い。15wt%を越えると、均一な焼結が困難と
なり異常粒成長を起こし、研摩キズの原因となる。
【0015】焼成は、600〜1100℃の温度で、好
ましくは700〜1000℃の温度で、1〜48時間行
うことが好ましい。焼成の装置としては、電気炉、ロー
タリーキルン等を適宜選択することができる。これより
も低温で焼成すると、焼成効果が不足し、また研摩能力
のない未反応のアルカリ金属塩及び/又はアルカリ土類
金属塩が残留するために研摩値が低下する。これより高
温で焼成すると、特に、アルカリ金属塩及び/又はアル
カリ土類金属塩の量が多いときでは、研摩キズが顕著に
表れる。焼成後、凝集体をほぐすために粉砕し、分級し
て、平均粒径(D50)0.1〜5.0μmにしてセリ
ウム系研摩材を得る。ここで、平均粒径(D50)は、
積算分布曲線の50%に相当する粒子径である。
【0016】また、ここでは焼成前に炭酸希土等とアル
カリ金属塩等とを混合するが、混合前又は後あるいは混
合と同時に炭酸希土等あるいはアルカリ金属塩等の少な
くともどちらか一方を粉砕しても良い。混合前の粉砕
は、両者を別々に粉砕するか、あるいは一方だけを粉砕
するかであり、混合後の粉砕は混合物を粉砕するもので
ある。前記粉砕後の炭酸希土等の平均粒径、アルカリ金
属塩等の平均粒径、あるいはこれらの混合物の平均粒径
(D50)が、0.05〜3.0μmであることが好ま
しい。平均粒径(D50)が、0.05μm未満では、
粉砕に時間とコストがかかるようになる。また、平均粒
径(D50)が、3.0μmを越えると炭酸希土等の粒
子表面にアルカリ金属塩等の粒子を均一に、物理的及び
/又は化学的に吸着させることが困難になって、焼成時
に異常粒成長を起こしやすくなる。炭酸希土等の粒子表
面にアルカリ金属塩等の粒子を均一に、物理的及び/又
は化学的に吸着させることによって、焼成時に、焼結促
進効果はそのままで、異常粒成長だけを抑制することが
可能になり、均一に粒成長するものと考えられる。
【0017】特に、混合前に炭酸希土等とアルカリ金属
塩等とを粉砕することが好ましい。そのとき、アルカリ
金属塩等の粒径は、炭酸希土等の粒径より小さいことが
好ましい。アルカリ金属塩等の粒径が、炭酸希土等の粒
径より大きいと表面に均一に吸着することが困難になる
ためである。この混合・粉砕の後、焼成、粉砕、分級し
て研摩材を製造する。従来は、炭酸希土等の中にアルカ
リ金属塩等が多く含まれる場合は、除去されていた。こ
れは、もともとバストネサイト精鉱等に偏在していたた
め異常粒成長を起こし均一な粒成長を阻害していたが、
これらを炭酸希土等の粒子表面に均一に分散させること
で、異常粒成長を抑制し、均一な粒子を得ることができ
る。このように、アルカリ金属塩等を粒子表面に均一に
分布させて、焼成時の異常粒成長を抑えることができる
ために、平均粒径及びその粒径分布を制御することが容
易であり、Fを含有しなくとも、研摩精度を低下させる
ことなく、研摩速度を高くすることができる。
【0018】また、本発明では、炭酸希土等とアルカリ
金属塩等との混合又は混合及び粉砕は湿式で行なっても
良い。湿式による混合は、乾式に比べて容易に均一な混
合又は混合及び粉砕を行うことが可能である。特に、溶
媒にある程度可溶なアルカリ金属塩等を使用するのが効
果的である。混合又は混合及び粉砕中に溶媒に少なくと
も一部が溶解することにより炭酸希土等の表面に非常に
均一に吸着されやすくなるからである。また、溶媒への
溶解度が大きいアルカリ金属塩等の場合は、溶媒に溶か
して、混合又は混合及び粉砕に供用することができる。
湿式の溶媒としては、水や水溶性有機溶媒が好ましい。
有機溶媒として、アルコール、多価アルコール、アセト
ン等がある。特に、水が好ましい。また、湿式混合機と
しては、適宜選択することができるが、湿式ボールミル
が好ましい。
【0019】また、混合は湿式で行った場合でも、粉砕
を乾式で行っても良い。また、混合又は混合及び粉砕し
て乾燥後、乾式粉砕してから焼成することが望ましい。
これは、乾燥によって生じた凝集をほぐすことで、焼成
時凝集体のまま焼結して異常粒成長が生ずるのを防ぐた
めである。この場合、濾過してから乾燥することが好ま
しい。溶媒を少なくすることで、乾燥の時間を少なくす
るためである。ただし、溶媒可溶性の場合濾過にて分離
された溶媒中にアルカリ金属塩等がロスするため、アル
カリ金属塩等の添加量はロスを考慮して決める必要があ
る。なお、スラリーを濾過しないでスプレードライにて
乾燥するとアルカリ金属塩等のロスの問題は生じない。
【0020】また、本発明では、炭酸希土等とアルカリ
金属塩等との混合又は混合及び粉砕は乾式で行っても良
い。乾式による混合は、溶媒を使用しないために、濾過
・乾燥の工程が不要で、短時間で処理できる。また、乾
燥による粒子同士の凝集が起こらない。混合は、V型混
合機、乾式ボールミル等の乾式混合機を適宜選択するこ
とができる。炭酸希土と酸化希土の原料は、粉砕し平均
粒径を0.1〜5.0μmにし、混合する。
【0021】次に、本発明のセリウム系研摩材について
説明する。セリウム系研摩材としては、酸化セリウム
(CeO)を主成分とする。CeOが主成分でない
と、研摩値が低くなるためである。ただし、Ceが純粋
なCeOの形態で存在していることは必要ではない。
少なくとも蓚酸塩を経由する重量分析にて、TREO
(全希土酸化物換算量)を測定して、得られたTREO
試料中のCeを吸光光度法、IPC発光分光法、酸化還
元滴定法等にて測定したCeO換算量が、TREO中
の主成分であればよい。また、セリウム系研摩材として
は、Fを0.5wt%以下含有する。Fは、ガラス研摩時
にSiOF化合物を形成して、研摩を促進するが、ここ
では、F含有量を減らして、研摩力が低下したのを酸化
セリウムの平均粒径及びその粒径分布を制御することで
研摩性を補うものである。特に、0.5wt%を越えると
環境への影響が大きくなるため、F含有量は、環境問題
を考慮すると、可能な限り低い方が望ましい。より好ま
しくは、0.2wt%以下、さらに好ましくは0.1wt%
以下がよい。また、セリウム系研摩材としては、アルカ
リ金属塩等を、元素換算で0.3〜5wt%を含有する。
F含有量が0.5wt%以下の場合は、アルカリ金属塩等
の含有量が0.3wt%以下では研摩値が小さく、5wt%
を越えると研摩キズが多く発生する。
【0022】セリウム系研摩材としては、平均粒径が
0.1〜5.0μmの範囲にあることが好ましく、この
とき同時に窒素ガスによるBET比表面積が、0.1〜
30m /gにあることがよい。BET比表面積が0.
1m/g未満では、研摩値が大きく研摩速度は速い
が、研摩によるキズが多くなる。BET比表面積が30
/gを越えると、研摩キズはほとんどつかないため
に研摩精度は高いが、研摩値は極端に低下する。そこ
で、平均粒径(D50)とBET比表面積の両方を制御
することで、研摩値が高く研摩力があり、かつ研摩キズ
がなく研摩精度の高い研摩材となる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を具体的に説明すると
ともに、BET値、F含有量、研摩性を評価する。 (実施例1)セリウム系研摩材を、中国産の炭酸希土と
酸化希土とを重量比(ここで、炭酸希土は乾燥重量であ
る。)7:3で混合して使用する。炭酸希土等の組成分
析値を表1に示す。
【表1】<表1:原料の組成分析値(wt%)> 炭酸希土と酸化希土とを水を溶媒とする湿式ボールミル
で混合・粉砕して、平均粒径1.1μmとする。別にN
aCl(JT社製:工業用並塩95%)を乾式粉砕して
平均粒径0.5μmとしたものを、炭酸希土等の粉砕混
合物にTREO重量に対して、2wt%添加して、さら
に、湿式のまま混合・粉砕する。このようにして得たス
ラリーを濾過・乾燥後、乾式粉砕して、電気炉で、95
0℃で10時間焼成する。焼成後、アトマイザーにて粉
砕し、風力分級機にて平均粒径1.0μmにする。この
研摩材の窒素ガスによるBET比表面積は、6.77m
/gであった。また、F含有量は、0.1wt%であ
り、また、アルカリ金属塩の含有量は、0.5wt%であ
った。
【0024】BET比表面積は、窒素ガスを用いてBE
T比表面積測定装置(湯浅アイオニクス社製:マルチソ
ープ)で測定した。F含有量は、アルカリ溶融・温水抽
出・Fイオン電極法で測定した。アルカリ溶融・温水抽
出・Fイオン電極法は、以下のような測定法である。研
摩材又は研摩材原料を試料として、アルカリ融剤にて溶
融し、放冷後温水にて抽出し、定容する。その適量を分
取し、バッファー液を添加後、PHを約5.3に調整
し、定容して試料溶液とする。標準液は、試料を用いな
いこと及び分取後F標準液を添加すること以外は、試料
と同様に操作したものをF濃度を変えて数種類準備す
る。標準液及び試料溶液を、Fイオン電極を取り付けた
イオンメータにて測定し、標準液測定によって得られる
検量線から試料溶液のF濃度を求め、それを試料のF含
有量に換算する。アルカリ金属等のうちNaは酸で溶解
後原子吸光光度法で、Na以外のその他のアルカリ金属
等は、上記と同様にアルカリ融剤で溶融後ICP発光分
光法で測定した。測定は、以下のように行う。研摩材又
は研摩材原料を試料として、酸溶解又はアルカリ溶融し
た後にし、その適量を取り、定容して試料とする。標準
試料は、アルカリ金属等の濃度を変えて数種類準備し、
これにより得られる検量線から、試料のアルカリ金属の
含有量を定量した。
【0025】このセリウム系研摩材を用いて、研摩試験
を行った。セリウム系研摩材を水に分散させて10wt%
のセリウム系研摩材スラリーにして用いた。研摩試験
は、研摩値とキズを評価した。研摩値は、オスカー型研
摩試験機(台東精機(株)社製HSP−2I型)で、6
5mmφの平面パネル用ガラス材料を、ポリウレタン製
の研摩パッドを用いて研摩した。研摩条件は、回転数1
700rpmでガラス材料を回転させ、パッドを、圧力
1kg/cmで10分間研摩した。研摩前後の重量を
測定し、研摩量を求め、比較例2を100とした相対値
で表す。また、キズは、研摩後の平面パネル用ガラスの
表面に、光源30万ルクスのハロゲンランプを照射して
反射法により、キズの数と大きさを判別し、全くキズの
ない状態を100点として、キズの数と大きさにより点
数をつけ、減点法で評価した。90点以上が実用上問題
のないキズの状態である。
【0026】(実施例2ないし5)実施例2では、アル
カリ金属塩としてNaClを5wt%混合した以外は実施
例1と同じである。実施例3、4及び5では、アルカリ
土類金属としてCaClをそれぞれ2wt%、5wt%及
び10wt%を混合した以外は実施例1と同じである。
【0027】(比較例1ないし3)比較例1は、アルカ
リ金属塩等を混合しなかった以外は実施例1と同じであ
る。また、比較例2は、原料を湿式ボールミルで混合・
粉砕した後に、7wt%のフッ酸で処理した以外は実施例
1と同じである。また、比較例3は、アルカリ土類金属
としてCaClを25wt%と、多量に混合した以外は
実施例1と同じである。
【0028】以下に、湿式による混合で製造される実施
例1ないし5と比較例1ないし3のセリウム系研摩材の
結果を表2に示す。
【表2】<表2:湿式の混合によるセリウム系研摩材の
添加剤と研摩材の分析値、研摩試験結果>
【0029】表2から明らかなように、実施例1及び2
と比較例1と比較すると、平均粒径はほぼ同等で、BE
T値が小さくなっていて、さらに、F含有量は同等であ
る。とくに、比較例1は、F含有量が低いために、研摩
値が非常に低く、研摩速度が小さいことがわかる。しか
しながら、実施例1及び2では、F含有量が低いにも係
わらず、研摩値が高く研摩速度が大きく、キズが非常に
少なく良好な研摩精度が得られる。実施例3ないし5と
比較例2を比較すると、平均粒径、BET値がほぼ同等
で、F含有量は、実施例3ないし5では、ほとんど含有
していないが、比較例2は、従来必須とされていたF含
有量を高くして、6.5wt%含んでいる。このために、
比較例2では、研摩値が大きく、キズの発生も少ない。
実施例3ないし5では、F含有量が0.1wt%と低いに
も係わらず、研摩値が大きく、キズがほぼ同じ値である
ことがわかる。実施例3ないし5と比較例3を比較する
と、比較例3はCa塩が多すぎるために、平均粒径を制
御できず、5.6μmと非常に大きくなっており、さら
に、研摩キズが非常に多くなって研摩性が劣ることがわ
かる。また、実施例1及び2のNa塩と実施例3ないし
5のCa塩とを比較して、Ca塩の方が、BET値を小
さくすることができるために、研摩値を大きくすること
ができる。従って、実施例1ないし5に示すように、F
を含有しなくとも、Fを含有する研摩材とほぼ同等の研
摩性が得られることがわかる。
【0030】(実施例6)炭酸希土等とアルカリ金属塩
等を乾式で混合して、セリウム系研摩材を製造する。炭
酸希土等を乾式ボールミルで、平均粒径が1.1μmに
なるまで粉砕した。炭酸希土等は実施例1と同じものを
用いる。次に、アルカリ金属塩として、NaCl(JT
社製:工業用並塩95%)を粉砕して、平均粒径を0.
5μmにした。この粉砕したNaClを炭酸希土等に対
して2wt%添加して、乾式のV型混合機で混合した。次
に、電気炉で、950℃で10時間焼成した。焼成後、
アトマイザーで粉砕し、風力分級機で分級して、平均粒
径1.0μmのセリウム系研摩材を得る。
【0031】(実施例7ないし11)実施例7では、ア
ルカリ金属塩としてNaClを5wt%、実施例8では、
アルカリ金属塩としてKClを5wt%、実施例9ではア
ルカリ土類金属塩としてCaSOを5wt%、実施例1
0ではアルカリ土類金属塩としてCaCOを5wt%、
実施例11ではアルカリ土類金属塩としてMgCl
5wt%混合した以外は実施例6と同じである。
【0032】(実施例12及び13)実施例12では酸
化希土に、実施例13では炭酸希土に、NaClを5wt
%を混合した以外は実施例6と同じである。
【0033】(比較例4)比較例4は、炭酸希土と酸化
希土との混合物を原料として、アルカリ土類金属塩とし
てCaCOを0.2wt%混合した以外は、実施例6と
同じである。
【0034】以下に、乾式による混合で製造される実施
例6ないし13、比較例4のセリウム系研摩材の結果を
表3に示す。
【表3】<表3:乾式の混合によるセリウム系研摩材の
添加剤と研摩材の分析値、研摩試験結果>
【0035】表3からも明らかなように、実施例6ない
し9及び実施例11ないし13と比較例4と比較する
と、平均粒径とBET値がはほぼ同等で、さらに、F含
有量もほぼ同等であるが、実施例5ないし8及び実施例
10ないし13の方が研摩値が高く、キズが非常に少な
く良好な研摩精度が得られることがわかる。また、実施
例10と比較例4と比較すると、明らかにアルカリ土類
金属塩としてCaCOを適正量添加している実施例1
0の方が、研摩値が高く、研摩性に優れてている。ま
た、実施例13と比較例4と比較すると、平均粒径とB
ET値がはほぼ同等であるが、研摩値が高く、ほぼ同等
のキズであり、研摩性に優れていることがわかる。ま
た、実施例9及び10と他の実施例と比較すると、Ca
塩が、高い研摩値を得られることがわかる。さらに、実
施例12及び13で示すように、酸化希土又は炭酸希土
の単独であっても研摩性に効果があることがわかる。さ
らに、実施例1ないし4と実施例5ないし12と比較す
ると、乾式と湿式のでのNa塩とCa塩で、BET値に
関してほとんど差が無く、かつ研摩性にも大きな差が見
られず同等の効果であることがわかる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のセリウム
系研摩材の製造方法では、アルカリ金属塩及び/又はア
ルカリ土類金属塩を添加することで、平均粒径及びBE
T値を制御することができる。さらに、本発明のセリウ
ム系研摩材では、Fをほとんど含有しなくとも、平均粒
径及びBET値を制御することにより、高い研摩値によ
り研摩速度が大きく、キズが少なく研摩精度を良好なセ
リウム系研摩材を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるセリウム系研摩材の
製造方法を示すフローチャート図である。
【図2】鉱石から本発明に用いる炭酸希土及び酸化希土
を製造する一例を示すフローチャートである。
フロントページの続き (72)発明者 瓜生 博美 東京都品川区大崎1丁目11番1号 三井金 属鉱業株式会社大崎本社素材事業本部レア メタル事業部内 Fターム(参考) 3C058 CA01 CB01 CB03 CB06 CB10 DA02

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セリウム系希土類炭酸塩及び/又はセリ
    ウム系希土類酸化物と、 アルカリ金属塩及び/又はアルカリ土類金属塩と を混
    合して焼成することを特徴とするセリウム系研摩材の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のセリウム系研摩材の製
    造方法において、 アルカリ土類金属塩が、カルシウム金属塩であることを
    特徴とするセリウム系研摩材の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のセリウム系研摩
    材の製造方法において、 アルカリ金属塩及び/又はアルカリ土類金属塩の量が、
    セリウム系希土類炭酸塩及び/又はセリウム系希土類酸
    化物の全希土酸化物換算量(TREO)に対して、0.
    5〜15wt%であることを特徴とするセリウム系研摩材
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載のセ
    リウム系研摩材の製造方法において、 セリウム系希土類炭酸塩及び/又はセリウム系希土類酸
    化物と、 アルカリ金属塩及び/又はアルカリ土類金属塩と を混
    合するのに、湿式で行うことを特徴とするセリウム系研
    摩材の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし3のいずれかに記載のセ
    リウム系研摩材の製造方法において、 セリウム系希土類炭酸塩及び/又はセリウム系希土類酸
    化物と、 アルカリ金属塩及び/又はアルカリ土類金属塩と を混
    合するのに、乾式で行うことを特徴とするセリウム系研
    摩材の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載のセ
    リウム系研摩材の製造方法において、 前記混合の前又は後、あるいは前記混合と同時に、 セリウム系希土類炭酸塩及び/又はセリウム系希土類酸
    化物と、 アルカリ金属塩及び/又はアルカリ土類金属塩との少な
    くともどちらか一方を粉砕することを特徴とするセリウ
    ム系研摩材の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のセリウム系研摩材の製
    造方法において、 前記粉砕後、 セリウム系希土類炭酸塩及び/又はセリウム系希土類酸
    化物の平均粒径、 あるいはセリウム系希土類炭酸塩及び/又はセリウム系
    希土類酸化物とアルカリ金属塩及び/又はアルカリ土類
    金属塩との混合物の平均粒径が、 0.05〜3.0μmであることを特徴とするセリウム
    系研摩材の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項6又は7に記載のセリウム系研摩
    材の製造方法において、 前記粉砕を実施する場合混合前に粉砕するものとし、 混合前のアルカリ金属塩及び/又はアルカリ土類金属塩
    の平均粒径が、セリウム系希土類炭酸塩及び/又はセリ
    ウム系希土類酸化物の平均粒径より小さいことを特徴と
    するセリウム系研摩材の製造方法。
  9. 【請求項9】 酸化セリウムを主成分とするセリウム系
    研摩材において、 前記セリウム系研摩材が、0.5wt%以下のフッ素を含
    有し、かつアルカリ金属及び/又はアルカリ土類金属を
    元素換算で0.3〜5wt%含有することを特徴とするセ
    リウム系研摩材。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載のセリウム系研摩材に
    おいて、 前記セリウム系研摩材が、0.1〜5.0μmの平均粒
    径であって、かつ 0.1〜30m/gの窒素ガスに
    よるBET比表面積を有することを特徴とするセリウム
    系研摩材。
  11. 【請求項11】 請求項9又は10に記載のセリウム系
    研摩材において、 前記セリウム系研摩材が、 前記アルカリ金属及び/又はアルカリ土類金属の主成分
    がカルシウムであることを特徴とするセリウム系研摩
    材。
  12. 【請求項12】 請求項9ないし11に記載のセリウム
    系研摩材において、 セリウム系希土類炭酸塩及び/又はセリウム系希土類酸
    化物と、 アルカリ金属塩及び/又はアルカリ土類金属塩と を乾
    式で混合して焼成されることを特徴とするセリウム系研
    摩材。
  13. 【請求項13】 請求項9ないし11に記載のセリウム
    系研摩材において、 セリウム系希土類炭酸塩及び/又はセリウム系希土類酸
    化物と、 アルカリ金属塩及び/又はアルカリ土類金属塩と を湿
    式で混合して焼成されることを特徴とするセリウム系研
    摩材。
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