JP2002155244A - 硬化性無機質組成物の製造方法 - Google Patents

硬化性無機質組成物の製造方法

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JP2002155244A
JP2002155244A JP2000352453A JP2000352453A JP2002155244A JP 2002155244 A JP2002155244 A JP 2002155244A JP 2000352453 A JP2000352453 A JP 2000352453A JP 2000352453 A JP2000352453 A JP 2000352453A JP 2002155244 A JP2002155244 A JP 2002155244A
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phosphoric acid
valence
phosphate
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JP2000352453A
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Seitaro Onoe
清太朗 尾上
Akira Inoue
顕 井上
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Asahi Fiber Glass Co Ltd
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Asahi Fiber Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 流動性に優れて硬化までの作業性がよく、硬
化物の強度、耐水性に優れたリン酸系の硬化性無機質組
成物を得る方法を提供する。 【解決手段】 P25を10〜80質量%含むリン酸水
溶液、亜リン酸類、2価の金属よりなる塩基性の金属化
合物とを、リン酸イオン及び亜リン酸イオンの総価数と
塩基性金属化合物の金属イオンの総価数の比Aが、
0.1≦A≦0.6となる反応工程と、引き続いて7
0〜100℃加熱下で水酸化アルミニウムを加え、総価
数の比Aが0.7≦A≦1.2になるような混合工
程からなる製造方法。 但し、A=ΣMini/ΣPjmj A=(Mono+ΣMini)/ΣPjmj (Pj:リン酸イオン及び亜リン酸イオンのモル数、m
j;Pjに対応する価数、Mo:水酸化アルミニウム中
の金属イオンのモル数、Mi:塩基性金属化合物中の金
属イオンのモル数、no、ni:それぞれの金属イオン
の価数、i≧1、j≧1

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、例えば、耐熱性無機質
接着剤、コーティング剤及び繊維強化無機質成形品のマ
トリックスなどに好適に用いられる硬化性無機質組成物
に関し、詳しくは、従来から知られているリン酸系結合
剤と比べて、組成物の流動性を向上させることで、取扱
性、成形時の作業性、種々用途における成形性を良好に
し、さらに得られる硬化物の機械的強度、耐水性に優れ
た硬化性無機質組成物の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、接着剤、バインダー、コーティン
グ剤、成形用材料のマトリックス等として、リン酸系の
硬化性組成物が広く使用されている。上記リン酸系硬化
性組成物は、セメント材料と比較し、水硬化反応からな
るものではないため、耐熱性が高いこと、硬化までの時
間が短いこと、強度が高いことなどの利点を有してい
る。この特性を利用して各種のリン酸系硬化性組成物の
提案がなされている。
【0003】例えば、特開昭57−67070号公報で
は、結合材として、リン酸及び/又は強酸性リン酸塩の
1種又は2種以上を配合し、硬化剤として、CaO-Al
23をリン酸及び/又は強酸性リン酸塩のP25分に対
して、0.25〜5.0のモル比で配合してなる常温硬化
性高強度結合用組成物が開示されている。
【0004】又、特公平2−28547号公報では、A
23、MgO、CaO、又はZnO、又はそれらの水
和物からなる群から選んだ少なくとも1種の金属酸化物
11〜65重量部とリン酸溶液の重量に基づいて当量の
約5〜75重量%の五酸化リンからなるリン酸溶液約8
0〜約90重量部と珪酸カルシウム約100重量部から
構成されることを特徴とする硬質、耐水性のリン酸塩セ
ラミック材料が提案されている。
【0005】更に、特開平9−241583号公報で
は、水の存在下でリン酸と金属元素源化合物とを反応さ
せてリン酸塩水溶液を得、該リン酸塩水溶液の水分量を
調整することにより得られる無機系結合剤組成物であっ
て、該無機系結合剤組成物の組成を P25 + MxOy + H2O に換算して、該無機系結合剤組成物中のP、M、及びH
2Oの量の割合を表すとき、P25の1モルに対し金属
元素が2.8〜3.6当量の範囲内に、H2Oが10〜4
0モルの範囲内にある無機系結合組成物が提案されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、リン酸
及び酸性リン酸金属塩水溶液等のリン酸類と、金属酸化
物及び金属水酸化物等の金属化合物よりなる硬化性組成
物では、使用する金属化合物により、混合後すぐに硬化
反応を開始するものや、混合後全く反応せず、200℃
以上の高温をかける必要のあるものがあり、有機系の硬
化性組成物と比較して硬化反応の制御が難しいという問
題を有している。
【0007】例えば、従来技術に挙げた特開昭57−6
7070号公報及び特公平2−28547号公報の組成
物では、リン酸類と金属化合物を混合するや否や、硬化
反応を開始するため、硬化性組成物のポットライフが短
く、接着剤、コーティング剤、バインダーまたは成形品
としての使用に制限がある。
【0008】一方、特開平9−241583号公報の組
成物は、ポットライフが長く、接着剤、コーティング
剤、バインダーあるいは成形品として使用可能のもので
あるが、硬化性組成物中のリン酸類の含有比率が高く、
耐水性のある硬化物を得るには、200℃以上の加熱下
で1〜2時間の硬化過程を必要とし、エネルギーコスト
が高く、また生産性に劣るという問題を有している。
【0009】また、リン酸類と金属化合物との硬化反応
は、固体−液体反応であるため、金属化合物粒子の表面
層で起こり、粒子の内部では起こり難い。したがって、
得られる硬化物の耐水性を損なわずに、硬化性組成物中
におけるリン酸類の水酸基の大部分を反応させるために
は、リン酸類に含まれるリン酸イオンに対し、金属化合
物に含まれる金属イオンの当量比を、硬化反応に関与し
ない分を含め、高くする必要があるものの、これによ
り、硬化性組成物中に金属化合物の粒子が占める割合が
高くなり、結果として、硬化性組成物の粘度が高く、接
着剤、コーティング剤、バインダーあるいは成形品等と
して使用する際の作業性を損なうという問題があった。
【0010】更に、リン酸類は、対となる金属イオンに
もよるが、反応が進行して、第二リン酸塩に達すると、
急激に水への溶解性が低減する。固体−液体反応で固体
粒子の表面で形成される第二リン酸塩はすぐに固体化し
ていき、金属化合物の粒子が増粒、あるいは増加する形
で硬化反応が進行する。その結果、見かけ上、硬化物が
得られるが、リン酸類には水酸基が多く残存する場合が
あり、得られる硬化物の耐水性あるいは機械的強度が十
分に発現されないという問題を有している。
【0011】このため、上記従来技術においては200
℃以上の高温で長時間硬化反応させる必要があるが、エ
ネルギーコストがかかり、また生産性に劣り、不経済で
あるという問題点をも有することになる。
【0012】したがって、本発明の目的は、得られる硬
化物が強度、耐水性に優れ、なおかつ低粘度で流動性を
有して硬化までの作業性がよく、ポットライフの長い、
リン酸類を用いた硬化性無機組成物の製造方法を提供す
ることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の硬化性無機組成物の製造方法は、P25
10〜80質量%含むリン酸水溶液と、亜リン酸、第一
亜リン酸金属塩、次亜リン酸より選ばれる少なくとも一
種を含む亜リン酸類と、2価の金属よりなる塩基性の金
属化合物より選択される少なくとも1種とを、それぞれ
に含まれるリン酸イオン及び亜リン酸類イオンの総価数
と、前記塩基性の金属化合物の金属イオンの総価数の比
(A1)が、 0.1≦A1≦0.6 となるように混合し反応させる工程と、該反応後に70
〜100℃の加熱下で水酸化アルミニウムを加え、添加
後のリン酸イオン及び亜リン酸類イオンの総価数と、金
属イオンの総価数の比(A2)が、 0.7≦A2≦1.2 となるように混合する工程とから成ることを特徴とす
る。 (但し、総価数の比(A1)および(A2)はA1=(M1×
1+M2×n2+M3×n3…)/(P1×m1+P2×m2
…)A2=(M0×n0+M1×n1+M2×n2+M3×n3…)
/(P1×m1+P2×m2+…)で示され、P1、P2…は
リン酸イオン及び亜リン酸類イオンのモル数を、m1
2、…は上記P1、P2…に対応するリン酸イオン及び
亜リン酸類イオンの価数を、M0は加えた水酸化アルミ
ニウムに含まれる金属イオンのモル数、M1,M2、…は
2価の前記塩基性の金属化合物に含まれる金属イオンの
モル数を表し、n 0、n1、n2、…は上記金属イオンに
対応する各金属イオンの価数を示す。)本発明の硬化性
無機質組成物の製造方法によれば、リン酸水溶液と、亜
リン酸類と、2価の金属よりなる塩基性の金属化合物と
を予め反応させる工程と、引き続いて70〜100℃加
熱下で水酸化アルミニウムを加えて反応させる工程の2
段階で進行させる。これににより第1工程では、リン酸
水溶液に対する2価の金属よりなる塩基性の金属化合物
の当量比を必要以上に高くする必要がなく、また、亜リ
ン酸類の存在により更に直鎖状の酸性リン酸金属塩を形
成しやすくなるので、酸性リン酸金属塩同士の絡み合い
が少なくなることから、含有する水の量が少なくても粘
度が低く抑えられ、得られる硬化性無機質組成物の粘度
上昇を抑えることが可能となり、ポットライフを短くす
ることなく、取扱性、成形流動性に優れる硬化性無機質
組成物が得ることが可能となる。
【0014】また、第2工程で水酸化アルミニウムを加
えることにより、リン酸類との反応を緩慢に進行させ、
硬化反応のコントロールやポットライフの延長が可能と
なり、硬化性組成物においても、得られる硬化物の耐熱
性を向上させることができる。
【0015】更にまた、上記2段階の反応を特定の量比
で行うことにより、得られる硬化性無機質組成物の粘度
上昇による作業性の低下を防止できるとともに、強度、
耐熱性、耐水性に優れる硬化物を得ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明について更に詳細に
説明する。本発明の硬化性無機質組成物は、リン酸水溶
液、亜リン酸類、及び2価の金属よりなる塩基性の金属
化合物より選択される少なくとも1種とを特定の量比で
反応させた後、更に水酸化アルミニウムを特定の量比で
反応させたものである。
【0017】リン酸水溶液は、P25が10〜80質量
%を含有するものを用いることが好ましく、40〜60
質量%の水溶液を用いることが更に好ましく、これによ
り硬化性無機質組成物を塗料、接着剤、バインダー、成
形用材料として加工する際の流動性が良好となる。前記
リン酸水溶液は、通常市販されている75%リン酸(P
2554質量%含有)、89%リン酸(P2564質量
%含有)を用いるか、前記リン酸、ポリリン酸(P25
75.3質量%含有)、五酸化リンを水により希釈する
ことにより得ることができる。
【0018】P25の含有量が10質量%未満である
と、2価の金属よりなる金属化合物及び水酸化アルミニ
ウムとの反応後に得られる硬化性無機質組成物に含まれ
る水分量が多くなり、乾燥・硬化に要する時間が長くな
り、上記用途で使用する際の生産性を損ねるうえに、硬
化過程で製品に膨れやクラックが発生しやすくなり好ま
しくない。また前記含有量が80質量%を超えると、金
属化合物との反応の際に、反応が急速に進行し、部分的
に水不溶性の固形物が発生する場合があり、硬化性無機
質組成物の流動性を損なう場合があり好ましくない。
【0019】更に、本発明は、硬化性組成物の流動性を
向上させるために、亜リン酸類を混合することを必要と
する。前記亜リン酸類は、2価である亜リン酸や1価で
ある次亜リン酸、1価〜4価の第一亜リン酸金属塩が挙
げられ、1価、2価を主とするこれら亜リン酸類は、リ
ン酸の官能基である水酸基がリン酸よりも少ない。この
ため、亜リン酸類を加えた場合、金属化合物との反応に
おいて生成する酸性リン酸類金属塩がより直鎖状となり
易いと考えられる。したがって、酸性リン酸金属塩同士
の絡み合いが少なくなり、リン酸のみを用いたものに比
べ流動性を向上させる事が可能である。
【0020】前記亜リン酸類のなかでも、2価の亜リン
酸を用いることが流動性や、硬化組成物の物性の観点か
ら好ましく、次いで1価の亜リン酸を用いることが好ま
しい。なお、前記第一亜リン酸金属塩には3価や4価の
ものも含まれるものの、リン酸よりも流動性を向上させ
ることができるものであり、好ましく採用される。
【0021】亜リン酸類は、通常使用されているものを
用いることが可能で、固形のものと水溶液状のものが挙
げられ、通常市販されている100%の無色結晶、次亜
リン酸は50%水溶液等を使用することができる。この
うち亜リン酸がリン酸に変化しないようにするためには
固形のものを用いることが好ましい。前記固形の亜リン
酸を用いる場合は、硬化性組成物を作成する際にリン酸
水溶液に前記亜リン酸類を混合しておくことが好ましく
採用される。
【0022】前記亜リン酸類のうち第一亜リン酸金属塩
としては、チタニウム、ジルコニウム、アルミニウム、
カルシウム、マグネシウム、亜鉛、カリウム、ナトリウ
ム等の金属の亜リン酸塩が例示でき、このうち亜リン酸
の2価金属塩である第一亜リン酸マグネシウム、第一亜
リン酸亜鉛、第一亜リン酸カルシウムを用いることが好
ましい。
【0023】さらに、前記亜リン酸類は、前記リン酸水
溶液の固形分100質量部に対して、亜リン酸類の固形
分が1〜50質量部であることが好ましく、5〜25質
量部であることがより好ましい。前記亜リン酸類の固形
分が1質量部未満であると、3価のリン酸に対する添加
量が少なく、流動性を高める充分な効果が得られない。
一方、50質量部を超えると、リン酸類水溶液と金属化
合物との反応により生成する酸性リン酸金属塩がより直
鎖型になり、得られる硬化物の架橋密度が大きく低下し
て、硬化物の強度低下等の物性低下を招くことになる。
【0024】次に、本発明においては、本発明はまた、
前記リン酸類水溶液及び亜リン酸類に、2価の金属より
なる塩基性の金属化合物を用いて反応させることが必要
である。これにより、酸性リン酸金属塩を形成するが、
前記金属化合物中に含有される金属が2価であるため、
直鎖状の酸性リン酸金属塩を形成し易くなる。このた
め、前記亜リン酸類と相俟って、酸性リン酸金属塩同士
の絡み合いが少なくなり、含有する水の量が少なくて
も、粘度を低く抑えられ、得られる硬化性無機質組成物
はより一層の流動性が向上するものである。
【0025】本発明で使用する2価の金属よりなる塩基
性の金属化合物としては、バリウム、マグネシウム、カ
ルシウム、ストロンチウム、亜鉛の金属酸化物、金属水
酸化物、及び金属炭酸塩等が挙げられ、これらを単独あ
るいは複数併用することができる。このうち、金属酸化
物あるいは金属水酸化物を用いることが反応性の点から
好ましく、なかでも酸化亜鉛、酸化マグネシウム、水酸
化カルシウム、水酸化バリウムを用いることがより好ま
しい。
【0026】本発明においては使用する上記金属化合物
の量は、リン酸イオン及び亜リン酸類イオンの総価数
と、前記塩基性の金属化合物の金属イオンの総価数の比
(A1)が、 0.1≦A1≦0.6 の範囲となるように混合することを特徴とするが、更に 0.25≦A1≦0.5 であることが好ましい。
【0027】ここで、A1はリン酸イオン及び亜リン酸
類イオンの総価数に対する前記塩基性の金属化合物の金
属イオンの総価数の比であり以下で定義される。 A1=(M1×n1+M2×n2+M3×n3…)/(P1×m1
+P2×m2+…) (但し、P1、P2…はリン酸イオン及び亜リン酸類イオ
ンのモル数を、m1、m2、…は上記P1、P2…に対応す
るリン酸イオン及び亜リン酸類イオンの価数を、M1
2、…は2価の前記塩基性の金属化合物に含まれる金
属イオンのモル数を表し、n1、n2、…は上記金属イオ
ンに対応する各金属イオンの価数を示す。) 前記総価数の比(A1)が0.1未満であると、リン酸と
2価の金属イオンが反応して形成される直鎖状のリン酸
金属塩の含有する比率が減少し、後から混合される水酸
化アルミニウムと反応する成分が増加して、得られる硬
化性無機質組成物の粘度が上昇し、流動性に欠けたもの
になる。更に、硬化性無機質組成物を硬化して得られる
硬化物中におけるリン酸の水酸基の残存する割合が高く
なり、耐水性を損なう場合がある。一方、総価数の比
(A1)が、0.6を超えると、使用する金属化合物の種
類によっては、水不溶性の固形物が発生し、硬化性組成
物として作用しないものになる。
【0028】2価の金属よりなる塩基性の金属化合物
は、リン酸との反応性に富んでおり、リン酸中に混合撹
拌するだけで、直ちに反応を開始し、発熱する。したが
って、この反応物を合成する際は、金属化合物を少量ず
つ添加して、反応物が過剰に発熱して、リン酸水溶液に
含有される水が突沸しないように留意する必要がある。
また、反応液を十分に撹拌し、金属化合物の粒子の表面
でリン酸との反応をできるだけ抑制する必要がある。十
分に撹拌することで金属化合物は反応してリン酸水溶液
に溶解する。
【0029】本発明では、上記の工程に引き続き、水酸
化アルミニウムを70〜100℃の加熱下で、特定の量
比で混合する。
【0030】本発明で用いる水酸化アルミニウムは、リ
ン酸類との反応を緩慢に進行させ、硬化性組成物では、
硬化反応速度のコントロールやポットライフの延長を図
るために使用するものである。また、水酸化アルムニウ
ムの添加により最終的な硬化物の耐熱性を向上させるこ
とを可能にする。
【0031】本発明においては、水酸化アルミニウムを
前記酸性リン酸金属塩水溶液と70〜100℃の加熱下
で混合することが重要であり、85〜98℃にすること
が好ましい。これにより、水分の蒸発を抑制させる上に
硬化反応を抑制しつつ、水酸化アルミニウムと酸性リン
酸金属塩の混和性を良好にし水酸化アルミニウムを均一
に分散させることを可能にする。また、100℃を越え
ると水分が蒸発し硬化反応を促進させるため好ましくな
く、70℃より低い温度であれば、前記混和が不十分と
なり、水酸化アルミニウムの分散性が劣り好ましくな
い。水酸化アルミニウム添加後の撹拌は、前記70〜1
00℃の加温下で1〜6時間撹拌混合させることがより
好ましい。
【0032】本発明で使用する水酸化アルミニウムは、
粒度等の品質に特に制限はないが、平均粒子径が10μ
m以下のものを使用することが好ましい。
【0033】本発明で使用する水酸化アルミニウムの量
は、水酸化アルミニウム添加した後に、リン酸イオン及
び亜リン酸類イオンの総価数と、金属イオンの総価数の
比(A2)が 0.7≦A2≦1.2 の範囲となるように混合することを特徴とするが、更に 0.8≦A2≦1.1 であることがより好ましい。
【0034】ここで、A2はリン酸イオン及び亜リン酸
類イオンの総価数に対する総金属イオンの総価数の比で
あり以下で定義される。 A2=(M0×n0+M1×n1+M2×n2+M3×n3…)/
(P1×m1+P2×m2+…) (但し、P1、P2…はリン酸イオン及び亜リン酸類イオ
ンのモル数を、m1、m2、…は上記P1、P2…に対応す
るリン酸イオン及び亜リン酸類イオンの価数を、M0
加えた水酸化アルミニウムに含まれる金属イオンのモル
数、M1,M2、…は2価の前記塩基性の金属化合物に含
まれる金属イオンのモル数を表し、n0、n1、n2、…
は上記金属イオンに対応する各金属イオンの価数を示
す。) 前記総価数の比(A2)が0.7未満であると、硬化物中
にリン酸類の水酸基が多く残存し、硬化物の耐水性を損
ね、また硬化物が水と接触すると酸性物質となり、例え
ば、接着剤あるいはバインダー等として使用する際、基
材として用いる金属、窯業系材料の変質を引き起こす可
能性があり好ましくなく、前記総価数の比(A2)が、
1.2を超えると、水酸化アルミニウムが塊状で存在し
やすく、水酸化アルミニウムが十分に分散しない上に、
硬化性組成物のポットライフが短くなり、経時保存で粘
度が上昇し、硬化性組成物を接着剤、バインダーあるい
は成形用材料等として使用する際の作業性を低下させ好
ましくない。
【0035】更に、本発明の硬化性無機質組成物は、反
応を抑制するためや低コスト化を図るために、各種添加
剤を添加することも可能である。硬化性組成物の反応を
抑制し、ポットライフを長くする反応抑制剤として、尿
素が挙げられる。硬化性組成物100質量部に対して尿
素0.1〜10質量部を使用することが好ましい。
【0036】更に、他の添加剤としては、軽量骨材、充
填材、顔料等を使用することができる。軽量骨材として
は、シラスバルーン、ガラスバルーン、パーライト等
を、充填材としては、酸性酸化物を主成分とする、珪
砂、シリカフューム、ガラス粉、クレイ等を、顔料とし
ては、酸化チタン、フタロシアニン、弁柄、群青等を例
示することができる。これらの材料は、それぞれの目的
に合わせて適宜選択し適当量使用することが可能であり
特に限定されない。
【0037】こうして得られた硬化性無機質組成物は、
加熱することによって硬化物が得られ、種々の用途に用
いることができる。加熱条件は、用途によって異なる
が、例えば、予備加熱等により予め水分を蒸発させて半
硬化物を作成した後、前記半硬化物を120〜150℃
で加熱することによって、所望の硬化物を得ることがで
きる。
【0038】
【実施例】以下に、本発明を実施例及び比較例によって
更に詳細に説明する。 実施例1 89%リン酸1000gと亜リン酸90g(リン酸固形
分に対して亜リン酸の固形分が10質量部)、イオン交
換水530gを4Lの反応釜に投入し、ディスパーで撹
拌しながら、酸化亜鉛300gを徐々に添加した。この
時反応液の温度は95℃まで上昇した。酸化亜鉛を添加
した後の総価数の比(A1)は、0.25であった。反応
釜をマントルヒーターにより95℃に保持したまま、水
酸化アルミニウム650gを添加し、2時間撹拌を行
い、硬化性組成物を得た。この硬化性組成物中の総価数
の比(A2)は、1.1であった。
【0039】実施例2 89%リン酸1000gと50%次亜リン酸355g
(リン酸固形分に対して次亜リン酸の固形分が20質量
部)、イオン交換水315gを4Lの反応釜に投入し、
ディスパーで撹拌しながら、水酸化マグネシウム435
gを徐々に添加した。この時反応液の温度は95℃まで
上昇した。水酸化マグネシウムを添加した後の総価数の
比(A1)は、0.5であった。反応釜をマントルヒータ
ーにより95℃に保持したまま、水酸化アルミニウム3
10gを添加し、2時間撹拌を行い、硬化性組成物を得
た。この硬化性組成物中の総価数の比(A2)は、0.
9であった。
【0040】実施例3 89%リン酸1000gと亜リン酸355g(リン酸固
形分に対して亜リン酸の固形分が20質量部)、イオン
交換水525gを4Lの反応釜に投入し、ディスパーで
撹拌しながら、酸化亜鉛145gを徐々に添加した。こ
の時反応液の温度は95℃まで上昇した。酸化亜鉛を添
加した後の総価数の比(A1)は、0.1であった。反応
釜をマントルヒーターにより95℃に保持したまま、水
酸化アルミニウム560gを添加し、2時間撹拌を行
い、硬化性組成物を得た。この硬化性組成物中の総価数
の比(A2)は、0.7であった。
【0041】実施例4 89%リン酸1000gと第一亜リン酸亜鉛265g
(リン酸固形分に対して第一亜リン酸亜鉛の固形分が3
0質量部)、イオン交換水540gを4Lの反応釜に投
入し、ディスパーで撹拌しながら、酸化亜鉛480gを
徐々に添加した。この時反応液の温度は95℃まで上昇
した。酸化亜鉛を添加した後の総価数の比(A1)は、
0.4であった。反応釜をマントルヒーターにより95
℃に保持したまま、水酸化アルミニウム310gを添加
し、2時間撹拌を行い、硬化性組成物を得た。この硬化
性組成物中の総価数の比(A2)は、1.0であった。
【0042】実施例5 89%リン酸1000gと亜リン酸490g(リン酸固
形分に対して亜リン酸の固形分が55質量部)、イオン
交換水765gを4Lの反応釜に投入し、ディスパーで
撹拌しながら、酸化亜鉛640gを徐々に添加した。こ
の時反応液の温度は95℃まで上昇した。酸化亜鉛を添
加した後の総価数の比(A1)は、0.4であった。反応
釜をマントルヒーターにより95℃に保持したまま、水
酸化アルミニウム610gを添加し、2時間撹拌を行
い、硬化性組成物を得た。この硬化性組成物中の総価数
の比(A2)は、1.0であった。
【0043】比較例1 89%リン酸1000gにイオン交換水485gを4L
の反応釜に投入し、ディスパーで撹拌しながら、酸化亜
鉛275gを徐々に添加した。この時反応液の温度は9
5℃まで上昇した。酸化亜鉛を添加した後の総価数の比
(A1)は、0.25であった。反応釜をマントルヒータ
ーにより95℃に保持したまま、水酸化アルミニウム6
00gを添加し、2時間撹拌を行い、硬化性組成物を得
た。この硬化性組成物中の総価数の比(A2)は、1.
1であった。
【0044】比較例2 89%リン酸1000gにイオン交換水720gを4L
の反応釜に投入し、ディスパーで撹拌しながら、酸化亜
鉛515gを徐々に添加した。この時反応液の温度は9
5℃まで上昇した。酸化亜鉛を添加した後の総価数の比
(A1)は、0.4であった。反応釜をマントルヒーター
により95℃に保持したまま、水酸化アルミニウム90
5gを添加し、2時間撹拌を行い、硬化性組成物を得
た。この硬化性組成物中の総価数の比(A2)は、1.
5であった。
【0045】比較例3 89%リン酸1000gと亜リン酸90g(リン酸固形
分に対して亜リン酸の固形分が10質量部)、イオン交
換水390gを4Lの反応釜に投入し、ディスパーで撹
拌しながら、酸化亜鉛360gを徐々に添加した。この
時反応液の温度は95℃まで上昇した。酸化亜鉛を添加
した後の総価数の比(A1)は、0.3であった。反応釜
をマントルヒーターにより95℃に保持したまま、水酸
化アルミニウム155gを添加し、2時間撹拌を行い、
硬化性組成物を得た。この硬化性組成物中の総価数の比
(A2)は、0.5であった。
【0046】尚、上記の実施例1〜5、比較例1〜3に
おいては、イオン交換水の添加量を調整することで、得
られる硬化性組成物の固形分が全て75.0%となるよ
うにした。
【0047】比較例4 エポキシ当量170g/eqのビスフェノールA型エポキ
シ樹脂100質量部とアミン価500の脂肪族ポリアミ
ン系硬化剤35質量部の有機系材料を用い、硬化性組成
物を得た。
【0048】試験例1 実施例1〜5及び比較例1〜3の硬化性組成物につい
て、恒温槽で25℃に保ち、調合後48時間後の粘度を
B型粘度計により測定した。その結果を表1に示す。
【0049】試験例2 実施例1〜5及び比較例1〜3の硬化性組成物を、10
0×100mmの珪酸カルシウム板の表面に0.1g/c
2の割合で塗付する際の作業性を、亜リン酸類を含ま
ない従来の処方により得られる硬化性組成物を○とし、
それよりも更に作業性に優れるものを◎、作業性に劣る
ものを×として評価を行なった。その結果を表1に示
す。
【0050】試験例3 実施例1〜5、および比較例1〜4の硬化性組成物を1
00mm×100mm×10mmの珪酸カルシウム板の
表面に0.1g/cm2の割合で塗布し、80℃×4時間
にて硬化性組成物中の水分を除去した。その後、同じサ
イズの珪酸カルシウム板を重ね合わせ、接着させるよう
に5kg/cm2の圧力をかけ、140℃の雰囲気下で1
時間放置し硬化性組成物を硬化させた。
【0051】得られた試験片を、常温下(25℃)、加
熱下(80℃)、300℃×24時間加熱後、25℃×
24時間のイオン交換水浸漬後、4試験区のサンプルに
ついて、剥離方向の引張強度を測定した。その結果を表
1に示す。
【0052】
【表1】
【0053】表1の試験例1および試験例2の評価結果
から、実施例1〜5では、亜リン酸類を添加したことに
より、いずれも粘度が高すぎることなく、作業性のよい
硬化性組成物が得られることが分かる。また、実施例1
と比較例1を比較すると、両者のA1、A2はそれぞれ
0.25と1.1で共に等しく、固形分量も75%で等
しいにも関わらず、亜リン酸を添加した実施例1の方が
粘度が低く、亜リン酸を添加する事で流動性が向上し、
作業性により優れた硬化性組成物を得られることが分か
る。
【0054】また、A2が1.5で本発明で規定する範
囲より大きい比較例2では、添加する水酸化アルミニウ
ムが多すぎるため、水に不溶性の塊状物が生成し、大き
な粘度上昇をもたらし、作業性の低下を招いた。
【0055】一方、試験例3の硬化物の引張強度におい
ては、実施例1と比較例1は共に4kgf/cm2以上
で十分な強度であり、流動性を向上させるために亜リン
酸を添加しても、物性が低下しないことが分かる。
【0056】また、硬化性組成物を得る工程において、
1あるいはA2が、規定範囲内の硬化性組成物である本
発明の実施例1〜5では、規定する範囲を外れる場合で
ある比較例2及び比較例3と比較して、硬化物の強度、
耐水性、耐熱性に優れている事が分かる。即ち、A2
1.5で規定範囲より大きい比較例2においては、硬化
性組成物が不均一なものとなり、硬化物の機械的強度が
損なわれる事になり、A2が0.5で規定範囲未満であ
る比較例3においては、硬化が不十分となり、吸湿の度
合いが大きくなるのでやはり十分な引張強度が得られな
いことが分かる。
【0057】また、実施例1〜5と、有機エポキシ樹脂
系接着剤である比較例4とを比較すると、比較例4で
は、300℃で24時間の耐熱試験後には、接着剤が炭
化されて珪酸カルシウム板が剥れ落ちて測定が不可であ
ったが、本発明に基づく硬化性組成物は、無機質材料で
あり耐熱性が優れていることが分かる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、まず、リン酸、亜リン酸類及び2価の金属よりなる
塩基性の金属化合物より選択される少なくとも1種とを
予め反応させた後、更に水酸化アルミニウムを反応させ
たので、硬化性無機質組成物は、流動性を有して硬化ま
での作業性がよく、また低温で硬化可能であるので取扱
い性に優れる。
【0059】また、それぞれの反応の量比を特定の範囲
に規定したので、得られた硬化物は優れた強度を有する
とともに耐熱性または耐水性が低下することがないの
で、本発明の製造方法によって得られた硬化性組成物
は、接着剤、バインダー、コーティング材、または繊維
強化無機質成形品のマトリックス材料等に好適に使用可
能である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 P25を10〜80質量%含むリン酸水
    溶液と、亜リン酸、第一亜リン酸金属塩、次亜リン酸よ
    り選ばれる少なくとも一種を含む亜リン酸類と、2価の
    金属よりなる塩基性の金属化合物より選択される少なく
    とも1種とを、それぞれに含まれるリン酸イオン及び亜
    リン酸類イオンの総価数と、前記塩基性の金属化合物の
    金属イオンの総価数の比(A1)が、 0.1≦A1≦0.6 となるように混合し反応させる工程と、該反応後に70
    〜100℃の加熱下で水酸化アルミニウムを加え、添加
    後のリン酸イオン及び亜リン酸類イオンの総価数と、金
    属イオンの総価数の比(A2)が、 0.7≦A2≦1.2 となるように混合する工程とから成ることを特徴とする
    硬化性無機質組成物の製造方法。 (但し、総価数の比(A1)および(A2)はA1=(M1×
    1+M2×n2+M3×n3…)/(P1×m1+P2×m2
    …)A2=(M0×n0+M1×n1+M2×n2+M3×n3…)
    /(P1×m1+P2×m2+…)で示され、P1、P2…は
    リン酸イオン及び亜リン酸類イオンのモル数を、m1
    2、…は上記P1、P2…に対応するリン酸イオン及び
    亜リン酸類イオンの価数を、M0は加えた水酸化アルミ
    ニウムに含まれる金属イオンのモル数、M1,M2、…は
    2価の前記塩基性の金属化合物に含まれる金属イオンの
    モル数を表し、n 0、n1、n2、…は上記金属イオンに
    対応する各金属イオンの価数を示す。)
  2. 【請求項2】 前記リン酸水溶液の固形分100質量部
    に対して、前記亜リン酸類の固形分が1〜50質量部で
    ある請求項1記載の硬化性無機質組成物の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010006488A1 (zh) * 2008-07-15 2010-01-21 北京赛力格科技发展有限公司 无机粘合剂及其制备方法和应用
WO2010015129A1 (zh) * 2008-08-04 2010-02-11 北京赛力格科技发展有限公司 固化剂和聚合物及方法

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