JPH0340003B2 - - Google Patents

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JPH0340003B2
JPH0340003B2 JP57227586A JP22758682A JPH0340003B2 JP H0340003 B2 JPH0340003 B2 JP H0340003B2 JP 57227586 A JP57227586 A JP 57227586A JP 22758682 A JP22758682 A JP 22758682A JP H0340003 B2 JPH0340003 B2 JP H0340003B2
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は歯科用セメント組成物に関する。詳し
くは、()ビニルホスホン酸とカルボン酸基を
有するモノマーとの共重合体、()反応性金属
酸化物及び()リン酸、縮合リン酸及びホウ酸
よりなる群から選ばれた無機酸の金属塩の少くと
も3成分よりなる歯科用セメント組成物である。 従来、歯科用セメント硬化体は例えばアクリル
酸重合体を代表とするカルボン酸基を含む重合体
の水溶液成分と酸化亜鉛を主成分とする反応性粉
末成分とを混合練和することによつて作成してい
た。歯科用セメントの製造に際しては、これら粉
成分及び液成分を混合する際の重要な因子として
硬化速度がある。該硬化速度は歯科用セメントの
原料である上記液成分及び粉成分の両者を混合練
和して硬化する際の硬化する速度を表わすもの
で、通常混合練和を始めてから一定の硬度になる
までの時間(硬化時間という)で規定される。こ
の硬化時間が短かすぎると術者の練和する時間が
少ないために完全な硬化体を作成できなかつた
り、又硬化時間が長すぎれば適正な物性が発現さ
れなかつたり、無駄な時間を費やすことになつて
好ましくない。従つて硬化速度のコントロールが
非常に重要であつて適度な硬化時間で硬化するセ
メント成分が要望されてきた。 本発明者等は上記技術課題を解決すべく鋭意研
究を行つて来た。その結果特定の重合体を原料の
1つとする歯科用セメントにあつて、無機酸の金
属塩を添加すると云う簡単な手段で上記歯科用セ
メントの硬化速度を調節出来ることを知見し、本
発明を完成するに至つた。 即ち本発明は、 (i) ビニルホスホン酸とカルボン酸基を有するモ
ノマーとの共重合体、 (ii) 反応性金属酸化物 及び (iii) リン酸、縮合リン酸及びホウ酸よりなる群か
ら選ばれた無機酸の金属塩 の少くとも3成分よりなる歯科用セメント組成物
である。 本発明に用いる前記()に示す共重合体は、
ビニルホスホン酸とカルボン酸基を有するモノマ
ーとの共重合体である。 前記()の重合体の製法は、本発明において
は特に限定されず、通常の重合方法が適宜採用さ
れる。又上記共重合体を合成するのに用いられる
コモノマーはアクリル酸、メタクリル酸、イタコ
ン酸、マレイン酸、フマル酸等のカルボン酸基を
有するモノマー又はこれらの金属塩、炭素原子数
1〜10のアルキル基よりなる炭化水素エステル等
の1種又は2種以上である。この場合の共重合モ
ノマーは広い範囲の含有量で使用でき、好ましく
は20〜80モル%の範囲で使用するのがよい。また
前記重合は通常水を溶媒として、ラジカル開始剤
例えば過硫酸アンモニウムを用いて重合される。
このようにして合成された共重合体の分子量は
5000〜10万の範囲のものが好適に用いられる。又
重合体は通常40〜60重量%の濃度の水溶液成分と
して用いられるのが一般的である。 また本発明で用いる反応性金属酸化物としては
通常歯科用に用いられるセメント粉末成分として
公知のものが特に限定されず使用出来る。一般に
好適に使用されるものは例えば酸化亜鉛、酸化マ
グネシウム、酸化ビスマス、酸化カルシウム等
で、これらを単独又は混合して使用される。通常
最も一般的には上記粉末成分として酸化亜鉛80〜
95重量%を含有し、他に少量の酸化マグネシウ
ム、酸化ビスマス、酸化カルシウム、シリカ、ア
ルミナ等を含む粉末が好適に用いられる。また上
記金属酸化物の混合物は一般に1200〜1400℃で焼
成してボールミルで粉砕して平均粒径5〜15μに
したものが好適に用いられる。 本発明の最大の特徴は前記(i)で示される重合体
即ち液成分と前記(ii)で示される反応性金属酸化物
即ち粉成分以外にリン酸、縮合リン酸及びホウ酸
よりなる群から選ばれた無機酸の金属塩を含有さ
せることにある。該セメント組成物に上記金属塩
を含有させることによつて該セメント組成物の硬
化速度を調整できることは全く予想外の現象であ
る。しかもこの硬化速度の調整がかかる容易な手
段によつて実施できるということは当業界にとつ
て極めて大きな影響を寄与するものである。 本発明で使用できる前記無機酸の金属塩は無機
酸の公知の金属塩が特に限定されず用いうる。該
無機酸の金属塩は一種又は二種以上が特に限定さ
れることなく用いられる。そしてこれらの金属塩
は前記歯科用セメント組成物に含有させることに
よつて硬化遅延作用を呈する。これの作用理由、
作用機構は明らかではないが、いろいろな因子が
複雑に重なり合つていると考えられる。又金属イ
オンの種類によつても硬化の促進、遅延の作用が
異なり、陰イオンだけでは決定できない。更に硬
化速度の変化に大きく作用する因子として、これ
らの金属塩の水又は酸に対する溶解度が関係して
いる。一般に該溶解度は小さいものが硬化速度の
変化が小さく、溶解度の大きいものほど硬化速度
の変化が大きい傾向がある。従つて溶解度の大き
いものは少量で、硬化速度の調節が可能である。
本発明において好適に使用される該金属塩の目や
すとしては水100gに対する溶解度が0.1g以上、
又は無機酸例えば硫酸、塩酸、硝酸、リン酸等の
水溶液PH0.5以上の100g液に対する溶解度が0.1
g以上の金属塩であるものが好適に使用される。 本発明で用いる無機酸の金属塩は上記の性状の
ものであれば特に限定されない。該金属としては
一般に周期律表第族、第族及び第族よりな
る群から選ばれたものが特に好適である。 本発明で好適に使用される無機酸の金属塩を具
体的にその代表的なものを挙げる。即ち(1)リン酸
ナトリウム、リン酸−水素二ナトリウム、リン酸
二水素−ナトリウム、リン酸三ナトリウム、リン
酸マグネシウム、リン酸亜鉛、ピロリン酸ナトリ
ウム、トリポリリン酸ナトリウム、又はこれらの
水和物、(2)ホウ酸ナトリウム、テトラホウ酸ナト
リウム、又はその水和物等である。 勿論、これらの無機酸の金属塩は単独で用いて
もよく、2種以上を混合して用いてもよい。また
これらに限定されることなく各種無機酸の金属塩
が適宜採用される。 本発明で用いる無機酸の金属塩を前記粉成分又
は液成分のどちらか一方に添加することにより歯
科用セメントの硬化速度を調節することが可能で
ある。該無機酸の金属塩の添加量も該金属塩の種
類に応じて適宜決めることができ、硬化速度の変
化の著しいものは少量添加すれば調節可能であ
る。通常粉末又は液成分に対し、0.01〜10重量%
の範囲で添加するのが適当である。 以上の説明のように、前記(i)又は(ii)で示される
粉末又は液成分に対して前記無機酸の金属塩を適
当量添加した粉末又は液成分を混合練和して適度
な硬化時間に調節されたセメント硬化体を得るこ
とができる。 本発明は金属塩を添加すると云う簡単な手段に
より、物性を向上させることが可能になり、更に
操作性のよいセメントを提供する。 以下本発明を更に具体的に説明するため実施例
を挙げて説明するが、本発明はこれらの実施例に
限定されるものではない。尚実施例における硬化
時間の測定法はADAS(米国歯科医師会規格)No.
61に準じて行なつた。即ち、23℃、50%湿度の恒
温室で練和して練和開始2分後に37℃、湿度100
%の恒温槽中にサンプルを入れ、ギルモア針で硬
化時間の測定(以下単にギルモア針法と云う)を
行なつた。 実施例 1 アクリル酸80g、ビニルホスホン酸30g、水
150g、過硫酸アンモニウム3gを滴下ロートよ
り水150g、過硫酸アンモニウム3gを入れた容
器に滴下して95℃、2時間で滴下を終了させ、更
に4時間重合反応を継続させてポリマーを合成し
た。このポリマーを52重量%の水溶液濃度に調製
してセメント液成分とした。別に酸化亜鉛90g、
酸化マグネシウム8g、フツ化カルシウム2gを
混合して、電気炉で1300℃、3時間焼成した後、
ボールミルで4時間粉砕して平均粒径7μの粉末
を得た。この粉末10gに第1表に示す各種金属塩
を0.001モル添加して混合粉砕して得た粉末をセ
メント粉成分とした。粉/液=1.7の比で混合し
てサンプルを作成してギルモア針により硬化時間
の測定を行なつた。その結果は第1表に示す通り
であつた。 尚、金属塩を添加しない場合の硬化時間を第1
表No.15に併せて示す。 【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 () ビニルホスホン酸とカルボン酸基を
    有するモノマーとの共重合体、 () 反応性金属酸化物 及び () リン酸、縮合リン酸及びホウ酸よりなる
    群から選ばれた無機酸の金属塩 の少くとも3成分よりなる歯科用セメント組成
    物。
JP57227586A 1982-12-28 1982-12-28 歯科用セメント組成物 Granted JPS59122410A (ja)

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JPS59122410A JPS59122410A (ja) 1984-07-14
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