JP2013531603A - ホスフェート−含有ポリカルボキシレートポリマー分散剤 - Google Patents

ホスフェート−含有ポリカルボキシレートポリマー分散剤 Download PDF

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Abstract

本発明のホスフェート−含有ポリカルボキシレートポリマー分散剤組成物は、すべて特定のモル比におけるポリオキシアルキレン基、アクリル酸基、モノ−エステル基及び場合によりジ−エステル及びトリ−エステル基から作られるポリマーを含む。本発明のポリマー分散剤は、先行技術のホスフェート−含有ポリマーと比較して向上した初期スランプならびにスランプ保持を有しながら、特にコンクリートのような水和性セメント系組成物内で、ホスフェート基を含有しないポリカルボキシレートポリマー分散剤と比較して、迅速なミックス−イン分散性(mix−in dispersibility)を達成する。

Description

発明の分野
本発明は水硬セメントの分散のための材料、そしてさらに特定的にアクリレート−及びホスフェート−含有基を有するポリカルボキシレートポリマーならびにセメント系組成物中におけるそのようなポリマーの使用及びセメント系組成物の調製方法に関する。
発明の背景
コンクリート及び他の水和性セメント系組成物のための減水剤として用いられるポリカルボキシレートポリマー中にホスフェート基を導入することは既知である。
特許文献1においてHamada et al.は、スルホン酸基又はリン酸基を有するモノマー、オキシアルキレン基を有するモノマー及びカルボン酸基を有するモノマーを重合させることにより得られるコポリマーを開示した。コポリマーは、他の点ではコンクリートの流動性を保持しながら水を減少させるように作用すると記載された。
特許文献2においてShoichi et al.は、モノエステル又はモノエーテル、ポリアルキレングリコール及びリン酸基を有するモノマーを重合させることにより得られるセメント−分散性ポリマーを開示した。
特許文献3においてShirota et al.は、アルキルエーテル基を有するリン酸モノエステル及びアルキルエーテル及びモノエステル基の両方を有するリン酸ジエステルの使用を開示し、ここでポリマーは0.4〜0.95のモノエステル/モノエステル+ジエステルの比を有した。この特徴は、コンクリートにおいて優れた粘度低下効果を与えるということであった。
特許文献4においてTaniguchi et al.は、粘度低下効果が向上した2−ポリマー分散剤(two−polymer dispersant)を開示した。ポリマーAはカルボン酸基及びオキシアルキレン及び/又はオキシスチレン基を含有し、おそらく規定される(specified)「モノマー1」、すなわちポリオキシアルキレン基を有するエチレン不飽和カルボン酸誘導体及び(メタ)アクリル酸基(「モノマー2」)のコポリマーを含んだ。ポリマーBも「モノマー1」を含有したが、さらにモノホスフェート基(「モノマー3」)及びジホスフェート基(「モノマー4」)を含んだ。
特許文献5においてHamada et al.は、コンクリートの流動性を向上させ、且つ粘度を低下させるためのホスフェートポリマーを開示した。ポリマーは、ポリオキシアルキレン基を有するモノマー(「モノマー1」)、リン酸モノエステル(「モノマー2」)及びリン酸ジエステル(「モノマー3」)をpH7かもしくはそれより低いpHにおいて共重合させることにより得られた。しかしながら、ホスフェートモノマーはモノエステル及びジエステル基の混合物として得られ、セメント中で用いるのは困難であると注意された。Hamada et al.は、架橋を抑制するやり方でモノマーを共重合させ、モノマー1対モノマー2及び3のモル比は好ましくは5/95〜95/5、より好ましくは10/90〜90/10であると説明した(“[0099]”を参照されたい)。モノマー1、2及び3の間のモル比は、好ましくは5〜95/3〜90/1〜80、より好ましくは5〜96/3〜80/1〜60(合計=100)であった。モノマー2及び3のモル比及びモルパーセンテージは、酸形態における化合物に基づいて計算された(“[0099]”を参照されたい)。モノマー2(ホスフェートモノエステル)対モノマー3
(ホスフェートジエステル)のモル比は99/1〜4/96、さらに特定的に99/1〜5/95であることができた(“[0101]”を参照されたい)。
特許文献6においてShimoda et al.は、リン酸エステルに基づくポリマーの製造方法を開示し、それは以下のモノマー:(1)ポリオキシアルキレン基を有するエチレン不飽和カルボン酸誘導体;(2)モノエステルホスフェートに基づくモノマー;及び(3)ジエステルホスフェートに基づくモノマーを共重合させることを含んだ。ホスホン酸に基づくキレート化剤の存在下にpH7もしくはそれより低いpHにおいて、モノマー1、2及び3を共重合させることによりポリマーを得ることができた。あるいはまた、モノマー1、2及び3を含有する溶液を10〜50℃の温度で混合し、混合から72時間後以内に重合を開始し、重合が開始するまでこの温度を保持することによりポリマーを得ることができた。
日本特許第A 11−79811号明細書(JP−A 11−79811) 日本特許第A 2000−327386 A1号明細書 米国特許第7,470,733号明細書 米国特許出願公開第2006/0293417 A1号明細書 米国特許出願公開第2008/0035022 A1号明細書 米国特許出願公開第2009/0258969 A1号明細書
発明の概略
本発明は、湿潤スラリ(wet slurries)内のセメント粒子のような水性環境内の無機粒子のための分散剤に関する。本発明は、ホスフェート基を含有しないポリカルボキシレートポリマー分散剤と比較してミックス分散性(mix dispersibility)が向上しながら、上記の背景中で記載した先行技術のホスフェート−含有ポリマーと比較して初期スランプも向上し、且つスランプ保持性も向上したホスフェート含有ポリカルボキシレートポリマー分散剤を提供する。
本発明のポリマーのミックス分散性は、混合済み送達トラック(ready−mix delivery trucks)において、又はプラント計量操作(plant batching operations)において特に有用であり、その場合、ホスフェート基を含有しないポリカルボキシレートポリマーと比較してより短時間内に、ポリマー分散剤がコンクリートミックス全体に均一に分布できることにより、時間を倹約することができる。
この比較的迅速なミックス分散性は、コンクリートのスランプを回転ドラムミキサー内で監視し、ミックス中にレオロジー修正剤(例えば減水剤又は超可塑剤(superplasticizer)のような化学的混合物)を投与することにより調整する自動化混合システムにおいて非常に有用であろう。作用剤の投与後、コンクリートを混合し、ミキサーの回転に必要なエネルギーを、時間を経てエネルギー曲線が平らになり、それにより投与量がミックス内で均一に分散されたことを示すまで、監視する。本発明の分散剤は、ホスフェート基を含有しないポリカルボキシレートポリマーより比較的迅速に分散し、自動化スランプ監視操作において必要な時間を短縮する。
他の例として、本発明の分散剤ポリマーはプレキャスト操作において有用であることができ、その場合、進行する金型の充填のための計量がより速いミックス分散性により促進
される。
コンクリート又は他の水和性セメント系組成物のような水性環境内の無機粒子の分散のための本発明の代表的なホスフェート−含有ポリカルボキシレートポリマー分散剤は:
以下のモノマー成分
(a)構造式
Figure 2013531603
[式中、R及びRのそれぞれは個々に水素原子又はメチル基を示し;Rは水素又は−(CH(CO)O(AO)基を示し;AOは2〜4個の炭素原子(好ましくは2個の炭素原子)を有するオキシアルキレン基を示し;“m”は0〜2の整数を示し;“n”は0又は1の整数を示し;“p”は加えられる全オキシアルキレン基の平均数を示し、5〜200(好ましくは5〜100)の整数であり;そしてXはそれぞれ水素原子又はアルキル基を示す]
により示されるポリオキシアルキレンモノマー;
(b)構造式
Figure 2013531603
[式中、R、R及びRのそれぞれは個々に、それぞれ水素原子、メチル基又は−(CHC(O)OMを示し;“q”は0〜2の整数を示し;Mはそれぞれ水素原子、アルカリ金属又はアルカリ土類金属を示す]
により示されるアクリル酸モノマー;
(c)構造式
Figure 2013531603
[式中、Rは水素原子又はメチル基を示し;Rは2〜4個の炭素原子(好ましくは2個の炭素原子)を有するアルキレン基を示し;“r”は1〜30(好ましくは1〜5)の
整数であり;Mはそれぞれ水素原子、アルカリ金属又はアルカリ土類金属を示す]
により示されるホスフェートモノエステルモノマーならびに
(d)構造式
Figure 2013531603
[式中、R及びR11のそれぞれは個々に水素原子又はメチル基を示し;R10及びR12のそれぞれは個々に2〜4個の炭素原子を有するアルキレン基を示し;“s”及び“t”のそれぞれは個々に1〜30(好ましくは1〜5)の整数を示し;Mはそれぞれ水素原子、アルカリ金属又はアルカリ土類金属を示す]
により示されるホスフェートジエステルモノマー及び
(e)構造式
Figure 2013531603
[式中、R13、R15及びR17のそれぞれは個々に水素原子又はメチル基を示し;R14、R16及びR18はそれぞれ個々に2〜4個の炭素原子(好ましくは2個の炭素原子)を有するアルキレン基を示し;“w”、“x”及び“y”のそれぞれは個々に、それぞれ1〜30(好ましくは1〜5)の整数を示す]
により示されるホスフェートトリエステルモノマー
から作られるポリマーを含み、
ここで前記のモノマー(a)、(b)、(c)、(d)及び(e)は以下のモル比で存在し:
(i)モノマー(a)+(b)対モノマー(c)+(d)+(e)のモル比は94〜98/2〜6の範囲内であり;
(ii)モノマー(a)対モノマー(b)のモル比は20〜60/40〜80の範囲内であり;
(iii)モノマー(c)対モノマー(d)+(e)のモル比は50〜100/0〜50の範囲内であり;そして
(iv)モノマー(d)及び(e)対すべてのモノマー(a)〜(e)のモル比は0〜2/98〜100の範囲内であり;
ここで与えられる範囲における分子の数及び分母の数の合計は100となる。
モノマーの相対的な量を制御することにより、本発明は、迅速なミックス分散性を達成しながら、上記の背景の節に記載したホスフェート−含有ポリマーと比較してより高い用量有効性(dosage efficiency)と共に優れた初期スランプ挙動及びスランプ保持も有するホスフェート−含有ポリカルボキシレートポリマー分散剤を提供する。
本発明の代表的なポリマーをそれのみで、セメント系組成物への又はその中への添加のための添加剤としてもしくは混入物(admixture)として用いることができ、あるいは空気除去剤(air detainers)、空気連行剤、硬化促進剤、硬化遅延剤、粘度修正剤又はそれらの混入物から選ばれる1種もしくはそれより多い場合による混合物と組み合わせて用いることができる。本発明は、上記のホスフェート−含有ポリカルボキシレートポリマー分散剤及び場合による混入物と組み合わされた水和性セメント系結合剤を含んでなるセメント系組成物にも関する。本発明は、上記のホスフェート−含有ポリカルボキシレートポリマー及び場合による混入物の使用を含んでなる、セメント系組成物の改質方法にも関する。
本発明を、種々の種類の無機粒子(例えばインキ、スラグ、フライアッシュ、顔料又は他の無機粒子を含む)を分散させるためにも用いることができる。
本発明のさらなる利点及び特徴を下記にさらに詳細に記載する。
図面の簡単な記述
以下の好ましい態様の詳細な記述を添付の図面と結び付けて理解すると、本発明のさらなる利点及び特徴をより容易に理解することができる。
本発明の代表的なホスフェート−含有ポリマー(実施例5−1)のスランプ挙動と比較されるホスフェート基を有していない先行技術のポリカルボキシレートポリマーのスランプ挙動のグラフ図。
代表的な態様の詳細な記述
本発明は、セメント、インキ、スラグ、フライアッシュなどのような無機粒子を水性環境内で分散させるためのホスフェート−含有ポリカルボキシレートポリマーに関する。そのような無機粒子は水和性(又は水硬)材料、例えばコンクリートスラリ又はモルタルペーストの水性環境内で懸濁される水和性セメント系粒子を含み、ここで水はセメント結合剤を水和させるため及び硬化された構造への組成物の硬化を開始させるために加えられる。
カルボン酸及び/又は塩の基を含有するポリマーを、「ポリカルボキシレート」ポリマーと呼ぶ。本発明の代表的なポリカルボキシレートポリマーは、さらにアクリル酸又は塩の基、オキシアルキレン基及びリン酸又は塩エステル基を含有する。そのような材料の酸形態への言及は同様に塩形態を含み、それに言及し、且つその逆もあることが理解されるであろう。水性環境において酸及び塩形態は同時に存在し得るので、「ポリカルボン酸」という用語への言及はポリカルボキシレートを含むことが理解され;「アクリル酸」という用語への言及はアクリレートを含むことが理解され;そして「リン酸」という用語への言及はホスフェートを含むことが理解され;且つ場合次第で逆も理解されるであろう。そのような酸及び塩の基を、本発明のポリマーの製造において用いられるモノマーの一部と
して記載する。
本明細書で用いられる「セメント系」という用語は、ポルトランドセメント及び/又はポルトランドセメント代替物を含む材料を指し、水と混合されると細骨材(例えば砂)、粗骨材(例えば砕石又は砂利)又はそれらの混合物を一緒に保持するための結合剤として機能する。「水和性」又は水硬であると考えられるセメント系材料は、水との化学的相互作用により硬化するものである。
そのようなセメント系材料にはさらにフライアッシュ、粒状高炉スラグ(granulated blast furnace slag)、石灰岩、天然ポゾラン(natural pozzolans)又はそれらの混合物が含まれ得、それらをポルトランドセメントと組み合わせるか、又は水和性を重度に低下させずにポルトランドセメントの一部にとって代わらせるか又はそれと置き換えるために用いることができる。「モルタル」は、砂のような細骨材を有するセメント又はセメント系混合物を指し;「コンクリート」はもっと厳密に、砕石又は砂利のような粗骨材も含有するモルタルを指す。
上記で前にまとめた通り、本発明の代表的なホスフェート含有ポリカルボキシレートポリマー分散剤は、ポリオキシアルキレンモノマー(成分“a”)、アクリル酸モノマー(成分“b”)、ホスフェートモノエステル(成分“c”)ならびに場合によりホスフェートジエステル(成分“d”)及び/又はホスフェートトリエステル(成分“e”)を含み、ここで前記の成分モノマーは注意深く定義される比で存在する。
第1の成分(“a”)は、構造式
Figure 2013531603
[式中、R及びRのそれぞれは個々に水素原子又はメチル基を示し;Rは水素又は−(CH(CO)O(AO)基を示し;AOは2〜4個の炭素原子(好ましくは2個の炭素原子)を有するオキシアルキレン基を示し;“m”は0〜2の整数を示し;“n”は0又は1の整数を示し;“p”は加えられる全オキシアルキレン基の平均数を示し、5〜200(好ましくは5〜100)の整数であり;そしてXはそれぞれ水素原子又はアルキル基を示す]
により示されるポリオキシアルキレンモノマーである。
第2の成分(“b”)は、構造式
Figure 2013531603
[式中、R、R及びRのそれぞれは個々に、それぞれ水素原子、メチル基又は−(CHC(O)OMを示し;“q”は0〜2の整数を示し;Mはそれぞれ水素原子、アルカリ金属又はアルカリ土類金属を示す]
により示されるアクリル酸モノマーである。
第3の成分(“c”)は、構造式
Figure 2013531603
[式中、Rは水素原子又はメチル基を示し;Rは2〜4個の炭素原子(好ましくは2個の炭素原子)を有するアルキレン基を示し;“r”は1〜30(好ましくは1〜5)の整数であり;Mはそれぞれ水素原子、アルカリ金属又はアルカリ土類金属を示す]
により示されるホスフェートモノエステルモノマーである。
第4の成分(“d”)は、構造式
Figure 2013531603
[式中、R及びR11のそれぞれは個々に水素原子又はメチル基を示し;R10及びR12のそれぞれは個々に2〜4個の炭素原子を有するアルキレン基を示し;“s”及び“t”のそれぞれは個々に1〜30(好ましくは1〜5)の整数を示し;Mはそれぞれ水素原子、アルカリ金属又はアルカリ土類金属を示す]
により示されるホスフェートジエステルモノマーである。
第5の成分(“e”)は、構造式
Figure 2013531603
[式中、R13、R15及びR17のそれぞれは個々に水素原子又はメチル基を示し;R14、R16及びR18はそれぞれ個々に2〜4個の炭素原子(好ましくは2個の炭素原子)を有するアルキレン基を示し;“w”、“x”及び“y”のそれぞれは個々に、それぞれ1〜30(好ましくは1〜5)の整数を示す]
により示されるホスフェートトリエステルモノマーである。
前記のモノマー成分(a)、(b)、(c)、(d)及び(e)は以下のモル比で存在し:
(i)モノマー(a)+(b)対モノマー(c)+(d)+(e)のモル比は94〜98/2〜6の範囲内であり;
(ii)モノマー(a)対モノマー(b)のモル比は20〜60/40〜80の範囲内であり;
(iii)モノマー(c)対モノマー(d)+(e)のモル比は50〜100/0〜50の範囲内であり;そして
(iv)モノマー(d)及び(e)対すべてのモノマー(a)〜(e)のモル比は0〜2/98〜100の範囲内であり;
ここで与えられる範囲における分子の数及び分母の数の合計は100となる。
言い換えると、上記の小節(i)〜(iv)に示したモル比のそれぞれは、同定されるモノマー成分のそれぞれのパーセンテージに基づいており、各モル比範囲に関する分子及び分母の合計は100となるであろう。
上記で議論したカルボキシル化ホスフェートエステル含有ポリマーの製造のための本発明の代表的な方法は、連鎖移動剤の存在下でモノマー成分(a)、(b)、(c)、(d)及び(e)を共重合させる段階を含む。代表的な連鎖移動剤には、最も好ましいものとしてチオールに基づく連鎖移動剤が含まれ得る。モノマー成分(a)〜(e)に基づいて少なくとも3.5モルパーセントの量で連鎖移動剤を用いることができる。さらに別の代表的な方法において、該ポリマー組成物中の該モノマー全体の合計モル数に基づいて少なくとも2モルパーセントの量における重合開始剤の存在下でモノマーを共重合させる。代表的な開始剤には過硫酸のアンモニウム塩又はアルカリ金属塩あるいは水溶性アゾ化合物が含まれ得る。
本発明の好ましいホスフェート−含有ポリカルボキシレートポリマー分散剤は、15,000〜100,000[Da]の重量平均分子量及び1.0〜2.8の重量平均分子量(Mw)/数平均分子量(Mn)比(Mw/Mn)を有する。Mw及びMnは以下の条件下でゲル浸透クロマトグラフィー(下記で“GPC”)により測定される。GPCカラムはWaters Corporation,Massachusetts,USAからULTRAHYDROGELTM 1000(WAT011535−T30141)、ULTRAHYDROGELTM 250(WAT011525−T23571)及びULT
RAHYDROGELTM 120(WAT011520−T23641)の商品名の下に商業的に入手可能である。複数の他のGPCカラムが商業的に入手可能であり、それらも本目的に適していると思われる。代表的なGPC処理条件は以下を含む:溶離溶媒(1%硝酸カリウム);流量(0.6mL/分);実験時間(72分);カラム温度(35℃);注入容積(80μL);検出器(屈折率);標準(ポリエチレングリコール)。
しかしながらGPC平均分子量は、典型的にGPC測定条件及びデータ分析、例えばキャリブレーションライン決定及びベースライン決定に依存して、いくらかの変動を示すことに注意しなければならない。化合物分子量が比較的小さいと、例えば1,000[Da]より小さいと、変動は特により大きいかも知れない。
限られた数の態様を用いて本発明のホスフェート−含有ポリカルボキシレートポリマー分散剤を本明細書及び下記に記載するが、これらの特定の態様は本明細書の他所に記載し且つ特許請求する本発明の範囲を制限することを意図していない。記載される態様からの修正及び変動が存在する。以下の実施例は、ホスフェート−含有ポリカルボキシレートポリマー分散剤の先行技術(「比較」)の実施例ならびに本発明のポリマー分散剤の実施例を含み、本発明は実施例中に示される特定の詳細に制限されない。
実施例中ならびに明細書の残りの部分におけるすべての部及びパーセンテージは、他に特定しなければ重量による。さらに、明細書又は請求項中で挙げられている数の範囲、例えば特定の組の性質、測定値の単位、条件、物理的状態又はパーセンテージを示すものは、言及することにより(by reference)明らかに本明細書に文字通りに含まれるか、あるいはそうでなかったら、数の小さい組(subset)を含んでそのような範囲内に含まれる数は、挙げられている範囲内に含まれることが意図されている。例えば、下限、RL及び上限、RUを有する数の範囲が開示される場合は常に、その範囲内に含まれるいずれの数Rも特定的に開示される。特に範囲内の以下の数Rが特定的に開示され:R=RL+k*(RU−RL)、ここでkは1%の増加量を有する1%〜100%の範囲の変数であり、例えばkは1%、2%、3%、4%、5%....50%、51%、52%....95%、96%、97%、98%、99%又は100%である。さらに、上記で計算されるRのいずれか2つの値により示される数の範囲も特定的に開示される。
先行技術のホスフェート−含有ポリカルボキシレートポリマー分散剤を製造する目的ならびに本発明の代表的な態様の製造のために、本明細書で“c”、“d”及び“e”と称されるモノマー基を、そのようなモノエステル“c”、ジエステル“d”及びトリエステル“e”基を含有する商業的に供給される製品を用いて得ることができる。下記に示す種々の実施例中で、2つの商業的に入手可能な製品を用いた:商品名“JPA−514”の下にJohoku Chemical Co.,Ltdにより製造される2−ヒドロキシエチルメタクリレート酸ホスフェート及びAldrich Chemicalsから供給されるリン酸2−ヒドロキシエチルメタクリレートエステル。
モノマー混合物中のモノマー“c”、“d”及び“e”の含有率を、31P−NMRスペクトル条件:
●複合−パルスデカップリング(composite−puls decoupling)法(cpd)
●測定範囲 36496.352Hz
●パルス遅延時間 10.0秒
●観察されるデータ点 32768
●パルス幅 9.60μ秒
●溶媒 THF又はCDCl
に従って計算することができる。
これらの条件下で、得られる図中のシグナルを以下の化合物に指定し、それらの面積比から相対的な比を計算できるようにする。2−ヒドロキシエチルメタクリレート酸ホスフェート(商品名JPA−514の下にJohoku Chemical Co.,Ltdから商業的に入手可能)の場合、以下が適用可能であった:未反応リン酸=4.4モル%;リン酸モノ−(2−ヒドロキシエチル)メタクリレート=47.8モル%;リン酸ジ−(2−ヒドロキシエチル)メタクリレート=28.9モル%;リン酸トリ−(2−ヒドロキシエチル)メタクリレート=5.7モル%;及び未知の不純物=3.2モル%。リン酸2−ヒドロキシエチルメタクリレートエステル(Aldrichにより製造される)の場合、以下が適用可能であった:未反応リン酸=24.7モル%;リン酸モノ−(2−ヒドロキシエチル)メタクリレート=48.9モル%;リン酸ジ−(2−ヒドロキシエチル)メタクリレート=18.7モル%;リン酸トリ−(2−ヒドロキシエチル)メタクリレート=1.4モル%;ピロリン酸化合物=4.7モル%;及び未知の不純物=1.6モル%。
実施例1
(先行技術)
ガラスフラスコ(500mL)にマントルヒーター及び温度コントローラーに連結された熱電対及び機械的撹拌機を取り付けた。あらかじめ、反応器に185gの脱ガスされ且つ蒸留された水を装入し、反応器中の雰囲気をアルゴンで置換し、系を加熱した。混合し、42gの脱ガスされ且つ蒸留された水中に溶解することにより得られる41.30gのポリ(エチレングリコール)メチルエーテルメタクリレート(加えられるエチレンオキシド単位の数−23;Aldrichにより製造される)、0.33gのメタクリル酸(製品純度−99%;Aldrichにより製造される)、8.84gの2−ヒドロキシエチルメタクリレート酸ホスフェート(Johoku Chemical Co.,Ltdにより製造される)及び0.8gの3−メルカプトプロピオン酸の混合物をあらかじめ調製した(モノマー溶液のpHを1.40に調整した)。別に、34gの脱ガスされ且つ蒸留された水中の過硫酸アンモニウム(4.07g)の溶液を調製した。温度が65℃に達したら、モノマー及び開始剤を1.5時間に及んで滴下した(一定の速度を用いて)。滴下が完了した後、反応混合物をさらに2.5時間65〜68℃に保持した。この時間の間ずっと、溶液をゆっくり撹拌しながら反応混合物を介してアルゴンガスを泡立てた。最後に、約20重量%の固体含有率を有するコポリマー溶液が得られた。
ガラスフラスコ(500mL)にマントルヒーター及び温度コントローラーに連結された熱電対及び機械的撹拌機を取り付けた。あらかじめ、反応器に185gの脱ガスされ且つ蒸留された水を装入し、反応器中の雰囲気をアルゴンで置換し、系を加熱した。混合し、42gの脱ガスされ且つ蒸留された水中に溶解することにより得られる42gのポリ(エチレングリコール)メチルエーテルメタクリレート(加えられるエチレンオキシド単位の数−23;Aldrichにより製造される)、2.10gのメタクリル酸(製品純度−99%;Aldrichにより製造される)、8.84gの2−ヒドロキシエチルメタクリレート酸ホスフェート(Johoku Chemical Co.,Ltdにより製造される)及び0.8gの3−メルカプトプロピオン酸の混合物をあらかじめ調製した(モノマー溶液のpHを1.40に調整した)。別に、34gの脱ガスされ且つ蒸留された水中の過硫酸アンモニウム(4.07g)の溶液を調製した。温度が65℃に達したら、モノマー及び開始剤を1.5時間に及んで滴下した(一定の速度を用いて)。滴下が完了した後、反応混合物をさらに2.5時間65〜68℃に保持した。この時間の間ずっと、溶液をゆっくり撹拌しながら反応混合物を介してアルゴンガスを泡立てた。最後に、約20重量%の固体含有率を有するコポリマー溶液が得られた。
この実施例に従って製造される先行技術のポリマーを下記の表1において実施例1−1及び1−2と呼ぶ。
実施例2
(先行技術)
ガラスフラスコ(500mL)にマントルヒーター及び温度コントローラーに連結された熱電対及び機械的撹拌機を取り付けた。あらかじめ、反応器に185gの脱ガスされた蒸留水を装入し、反応器中の雰囲気をアルゴンで置換し、系を加熱した。混合し、41gの脱ガスされ且つ蒸留された水中に溶解することにより得られる42gのポリ(エチレングリコール)メチルエーテルメタクリレート(加えられるエチレンオキシド単位の数−23;Aldrichにより製造される)、8.84gの2−ヒドロキシエチルメタクリレート酸ホスフェート(Johoku Chemical Co.,Ltdにより製造される)及び0.8gの3−メルカプトプロピオン酸の混合物をあらかじめ調製した(モノマー溶液のpHを1.40に調整した)。別に、34gの脱ガスされた蒸留水中の過硫酸アンモニウム(4.07g)の溶液を調製した。温度が60℃に達したら、モノマー及び開始剤を1.5時間に及んで滴下した(一定の速度を用いて)。滴下が完了した後、反応物をさらに2.5時間65〜68℃に保持した。この時間の間ずっと、溶液をゆっくり撹拌しながら反応混合物を介してアルゴンガスを泡立てた。最後に、約20重量%の固体含有率を有するコポリマー溶液が得られた。
ガラスフラスコ(500mL)にマントルヒーター及び温度コントローラーに連結された熱電対及び機械的撹拌機を取り付けた。あらかじめ、反応器に185gの脱ガスされた蒸留水を装入し、反応器中の雰囲気をアルゴンで置換し、系を加熱した。混合し、42gの脱ガスされ且つ蒸留された水中に溶解することにより得られる42gのポリ(エチレングリコール)メチルエーテルメタクリレート(加えられるエチレンオキシド単位の数−23;Aldrichにより製造される)、22.35gの2−ヒドロキシ−エチルメタクリレート酸ホスフェート(Johoku Chemical Co.,Ltdにより製造される)及び1.9gの3−メルカプトプロピオン酸の混合物をあらかじめ調製した(モノマー溶液のpHを1.4に調整した)。別に、34gの脱ガスされた蒸留水中の過硫酸アンモニウム(4.07g)の溶液を調製した。温度が60℃に達したら、モノマー及び開始剤を1.5時間に及んで滴下した(一定の速度を用いて)。滴下が完了した後、反応物をさらに2.5時間65〜68℃に保持した。この時間の間ずっと、溶液をゆっくり撹拌しながら反応混合物を介してアルゴンガスを泡立てた。最後に、約20重量%の固体含有率を有するコポリマー溶液が得られた。
この実施例に従って製造される先行技術のポリマーを下記の表1において実施例“2−1”及び“2−2”と呼ぶ。
実施例3
(先行技術)
ガラスフラスコ(500mL)にマントルヒーター及び温度コントローラーに連結された熱電対及び機械的撹拌機を取り付けた。あらかじめ、反応器に185gの脱ガスされ且つ蒸留された水を装入し、反応器中の雰囲気をアルゴンで置換し、系を加熱した。混合し、42gの脱ガスされ且つ蒸留された水中に溶解することにより得られる42gのポリ(エチレングリコール)メチルエーテルメタクリレート(加えられるエチレンオキシド単位の数−23;Aldrichにより製造される)、0.33gのメタクリル酸(製品純度−99%;Aldrichにより製造される)、8.84gのリン酸2−ヒドロキシエチルメタクリレートエステル(Aldrichにより製造される)及び0.8gの3−メルカプトプロピオン酸の混合物をあらかじめ調製した(モノマー溶液のpHを1.40に調整した)。別に、34gの脱ガスされ且つ蒸留された水中の過硫酸アンモニウム(4.0
7g)の溶液を調製した。温度が60℃に達したら、モノマー及び開始剤を1.5時間に及んで滴下した(一定の速度を用いて)。滴下が完了した後、反応物をさらに2.5時間65〜68℃に保持した。この時間の間ずっと、溶液をゆっくり撹拌しながら反応混合物を介してアルゴンガスを泡立てた。最後に、約20重量%の固体含有率を有するコポリマー溶液が得られた。
ガラスフラスコ(500mL)にマントルヒーター及び温度コントローラーに連結された熱電対及び機械的撹拌機を取り付けた。あらかじめ、反応器に185gの脱ガスされ且つ蒸留された水を装入し、反応器中の雰囲気をアルゴンで置換し、系を加熱した。混合し、42gの脱ガスされ且つ蒸留された水中に溶解することにより得られる42gのポリ(エチレングリコール)メチルエーテルメタクリレート(加えられるエチレンオキシド単位の数−23;Aldrichにより製造される)、2.10gのメタクリル酸(製品純度−99%;Aldrichにより製造される)、8.84gのリン酸2−ヒドロキシエチルメタクリレートエステル(Aldrichにより製造される)及び0.8gの3−メルカプトプロピオン酸の混合物をあらかじめ調製した(モノマー溶液のpHを1.40に調整した)。別に、34gの脱ガスされ且つ蒸留された水中の過硫酸アンモニウム(4.07g)の溶液を調製した。温度が60℃に達したら、モノマー及び開始剤を1.5時間に及んで滴下した(一定の速度を用いて)。滴下が完了した後、反応物をさらに2.5時間65〜68℃に保持した。この時間の間ずっと、溶液をゆっくり撹拌しながら反応混合物を介してアルゴンガスを泡立てた。最後に、約20重量%の固体含有率を有するコポリマー溶液が得られた。
この実施例に従って製造される先行技術のポリマーを下記の表1において実施例“3−1”及び“3−2”と呼ぶ。
実施例4
(先行技術)
ガラスフラスコ(500mL)にマントルヒーター及び温度コントローラーに連結された熱電対及び機械的撹拌機を取り付けた。あらかじめ、反応器に185gの脱ガスされ且つ蒸留された水を装入し、反応器中の雰囲気をアルゴンで置換し、系を加熱した。混合し、42gの脱ガスされ且つ蒸留された水中に溶解することにより得られる42gのポリ(エチレングリコール)メチルエーテルメタクリレート(加えられるエチレンオキシド単位の数−23;Aldrichにより製造される)、8.84gのリン酸2−ヒドロキシエチルメタクリレートエステル(Aldrichにより製造される)及び0.8gの3−メルカプトプロピオン酸の混合物をあらかじめ調製した(モノマー溶液のpHを1.40に調整した)。別に、34gの脱ガスされ且つ蒸留された水中の過硫酸アンモニウム(4.07g)の溶液を調製した。温度が60℃に達したら、モノマー及び開始剤を1.5時間に及んで滴下した(一定の速度を用いて)。滴下が完了した後、反応混合物をさらに2.5時間65〜68℃に保持した。この時間の間ずっと、溶液をゆっくり撹拌しながら反応混合物を介してアルゴンガスを泡立てた。最後に、約20重量%の固体含有率を有するコポリマー溶液が得られた。
ガラスフラスコ(500mL)にマントルヒーター及び温度コントローラーに連結された熱電対及び機械的撹拌機を取り付けた。あらかじめ、反応器に185gの脱ガスされ且つ蒸留された水を装入し、反応器中の雰囲気をアルゴンで置換し、系を加熱した。混合し、42gの脱ガスされ且つ蒸留された水中に溶解することにより得られる42gのポリ(エチレングリコール)メチルエーテルメタクリレート(加えられるエチレンオキシド単位の数−23;Aldrichにより製造される)、22.35gのリン酸2−ヒドロキシエチルメタクリレートエステル(Aldrichにより製造される)及び1.9gの3−メルカプトプロピオン酸の混合物をあらかじめ調製した(モノマー溶液のpHを1.4に
調整した)。別に、34gの脱ガスされ且つ蒸留された水中の過硫酸アンモニウム(4.07g)の溶液を調製した。温度が60℃に達したら、モノマー及び開始剤を1.5時間に及んで滴下した(一定の速度を用いて)。滴下が完了した後、反応混合物をさらに2.5時間65〜68℃に保持した。この時間の間ずっと、溶液をゆっくり撹拌しながら反応混合物を介してアルゴンガスを泡立てた。最後に、約20重量%の固体含有率を有するコポリマー溶液が得られた。
この実施例に従って製造される先行技術のポリマーを下記の表1において実施例“4−1”及び“4−2”と呼ぶ。
ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)分析に基づき、Mw(重量平均分子量)ならびにMn(数平均分子量)を決定した。さらに、Hならびに31P−NMRスペクトル分析に基づき、記載した先行技術の実施例1〜4のそれぞれに関してモル組成も決定した。
H NMR測定に関し、以下の条件を適用した:
●複合−パルスデカップリング法(cpd)
●測定範囲 4139.073Hz
●パルス遅延時間 1.0秒
●観察されるデータ点 16384
●パルス幅 9.70μ秒
●溶媒 CDCl
31P−NMR測定に関し、以下の条件を適用した:
●複合−パルスデカップリング法(cpd)
●測定範囲 36496.352Hz
●パルス遅延時間 10.0秒及び2.0秒
●観察されるデータ点 32768
●パルス幅 9.60μ秒
●溶媒 D
比較実施例1〜4のポリマーを下記の表1にまとめる。
Figure 2013531603
実施例5
(“5−1”及び“5−2”と呼ばれる本発明の代表的なポリマー)
ガラスフラスコ(500mL)にマントルヒーター及び温度コントローラーに連結された熱電対及び機械的撹拌機を取り付けた。あらかじめ、反応器に134gの脱ガスされた蒸留水を装入し、反応器中の雰囲気をアルゴンで置換し、系を加熱した。混合し、60gの脱ガスされ且つ蒸留された水中に溶解することにより得られる44gのポリ(エチレングリコール)メチルエーテルメタクリレート(加えられるエチレンオキシド単位の数−23;Aldrichにより製造される)、6.9gのメタクリル酸(製品純度−99%;Aldrichにより製造される)、2.6gの2−ヒドロキシエチル−メタクリレート酸ホスフェート(Johoku Chemical Co.,Ltdにより製造される)及び0.7gの3−メルカプトプロピオン酸の混合物をあらかじめ調製した。別に、20gの脱ガスされた蒸留水中の過硫酸アンモニウムもしくはカリウム(1g)の溶液を調製した。温度が60℃に達したら、モノマー及び開始剤をそれぞれ1時間及び1.5時間に及んで滴下した(一定の速度を用いて)。滴下が完了した後、反応物をさらに1時間65〜68℃に保持した。この時間の間ずっと、溶液をゆっくり撹拌しながら反応混合物を介してアルゴンガスを泡立てた。最後に、約20重量%の固体含有率を有するコポリマー溶液が得られた。
ガラスフラスコ(500mL)にマントルヒーター及び温度コントローラーに連結された熱電対及び機械的撹拌機を取り付けた。あらかじめ、反応器に134gの脱ガスされた蒸留水を装入し、反応器中の雰囲気をアルゴンで置換し、系を加熱した。混合し、60gの脱ガスされ且つ蒸留された水中に溶解することにより得られる44gのポリ(エチレングリコール)メチルエーテルメタクリレート(加えられるエチレンオキシド単位の数−23;Aldrichにより製造される)、6.9gのメタクリル酸(製品純度−99%;
Aldrichにより製造される)、2.6gのリン酸2−ヒドロキシエチルメタクリレートエステル(Aldrichにより製造される)及び0.7gの3−メルカプトプロピオン酸の混合物をあらかじめ調製した。別に、20gの脱ガスされた蒸留水中の過硫酸アンモニウムもしくはカリウム(1g)の溶液を調製した。温度が60℃に達したら、モノマー及び開始剤をそれぞれ1時間及び1.5時間に及んで滴下した(一定の速度を用いて)。滴下が完了した後、反応混合物をさらに1時間65〜68℃に保持した。この時間の間ずっと、溶液をゆっくり撹拌しながら反応混合物を介してアルゴンガスを泡立てた。最後に、約20重量%の固体含有率を有するコポリマー溶液が得られた。
本発明の代表的なコポリマーの製造のために、他の合成方法を用いることができる。例えば混合し、脱ガスされた蒸留水中に溶解することにより得られる巨大モノマー(macromonomer)(ポリ)エチレングリコール)メチルエーテルメタクリレート)及び3−メルカプトプロピオン酸の混合物をあらかじめ調製することができる。同時に水(脱ガスされ、蒸留された)中のメタクリル酸ならびに2−ヒドロキシエチルメタクリレート酸ホスフェートの溶液を調製することができる。温度が60℃に達したら、開始剤、モノマー溶液のそれぞれを、上記の方法と同じ一般的な合成方法に従って1〜1.5時間に及んで滴下する(別々に)ことができる。脱ガスされた蒸留水中の2つの酸性成分(メタクリル酸及び2−ヒドロキシエチルメタクリレート酸ホスフェートのような)の溶液をあらかじめ調製し、上記の方法と同じ方法に従って反応時間の間に加えることができる。反応器にモノマー水溶液(monomer water solution)を装入し、上記の方法と同じ一般的な方法に従って開始剤のみをそれに滴下する方法を採用することもできる。特に、連鎖移動剤は、モノマー溶液と別に添加剤溶液として、あるいはモノマー溶液中に配合することにより、加えられ得る。
ポリマーは本発明の例であるとみなされ、下記の表2において実施例“5−1”及び“5−2”と呼ばれる。GPC分析に基づき、重量平均分子量(Mw)及び数平均分子量(Mn)を決定した。さらに、H及び31P−NMRスペクトル分析に基づき、実施例のそれぞれに関してモル組成も決定した(表2)。
H NMR測定に関し、以下の条件を適用した:
●複合−パルスデカップリング法(cpd)
●測定範囲 4139.073Hz
●パルス遅延時間 1.0秒
●観察されるデータ点 16384
●パルス幅 9.70μ秒
●溶媒 CDCl
31P−NMR測定に関し、以下の条件を適用した:
●複合−パルスデカップリング法(cpd)
●測定範囲 36496.352Hz
●パルス遅延時間 10.0秒及び2.0秒
●観察されるデータ点 32768
●パルス幅 9.60μ秒
●溶媒 D
Figure 2013531603
実施例1〜4の先行技術のポリマーに基づく比較実施例及び実施例5の代表的なポリマーを含む前記の実施例のポリマーを、下記の表3中にまとめられるコンクリート調製物において試験した。
Figure 2013531603
表3中に記載される通り、用いられる材料は脱イオン水、Holcim Laegerdorfにより製造されるNormal Portland Cement CEM I
42.5R、Doerentrup,Germanyにより製造される0〜1mmの直径を有する細骨材(88kg)及びNiemegk,Germanyにより製造される0〜2mmの直径を有する細骨材(564kg);ならびにNiemegk,Germanyにより製造される2〜8mmの直径を有する粗骨材(264kg)及びNiemegk,Germanyにより製造される8〜16mmの直径を有する粗骨材(846kg)であった。
コンクリートは以下の通りに調製された。ZYKLOSTM回転パンミキサー(rotating pan mixer)(ZZ50HE)中で砂及び砂利を混合水の半分と30秒間混合することにより、20Lのコンクリートを調製した。セメントの導入後、15秒間混合を続け、水の残りを混合物と一緒に加え、90秒間混合した。60秒間休ませた後、21℃で90秒間混合を続けた。表4〜6において示される通り、3種類の用量でコポリマーを試験した。100mmの上部開口部直径、200mmの下部開口部直径及び300mmの高さを有するコーンを用い、標準法(EN 12350−2)に従ってコンクリートのスランプ値を決定した(コンクリートを3層に分け、突き棒(pocking rod)を用いて層のそれぞれを25回平均に押し込み、突き込んだ(stuffid and poked))。下記の表4〜6に示す通り、10及び30分後にスランプ値を決定した。脱泡剤の使用により、コンクリート中の空気の量を2.8%より少なく保った
EN 12350−2に従ってコンクリートのスランプの試験法を行い、EN 12390−3(10cmの立方体の使用に基づく)に従ってコンクリートの圧縮強さの試験法を行った。試験結果を下記に示す。セメントの重量に基づいて0.08%、0.10%及び0.12%のポリマー混合物を含有するコンクリート試料につき、試験を行った。
Figure 2013531603
Figure 2013531603
Figure 2013531603
下記の表7にまとめられるモルタル調製物において、実施例1−1及び1−2の先行技術のポリマー及び実施例5−1の代表的なポリマーを試験した。
Figure 2013531603
表7に記載される通り、用いられた材料は脱イオン水、セメント:ASTM C 150(Holcimにより製造される)及び砂(EN 196−1)であった。
モルタルは以下の通りに調製された。示された成分のすべてをミキサーに加え、完全に混合した。低速でミキサーを回転させながら、ある用量のポリマーをモルタルに加え、動力測定値が安定するまで、時間をかけて(over time)動力測定値を記録した。混合温度は約21℃であった。混合物の添加の前後に、作業性をミニ−スランプ試験により手動で測定した。ミニ−スランプ試験は、50mmの上部直径、100mmの下部直径及び150mmの高さを有する円錐台の形の金型から成った。ミニ−スランプ金型にモルタルを満たし、次いで取り除いた。以下の測定値を用いて作業性を計算した:スランプ値+広がり値(spread)−100。スランプ値は、へこんだモルタルのその最初の高さからの隔たりであり、広がり値は、流れが止まった後のモルタルの水平直径であった。モルタルに加える前に、各ポリマーに脱泡剤を加えた。
表8は、試験の結果をまとめている。90%混合済みまでの時間を、混合物添加の前から最終的な安定化した動力までのミキサー動力における変化の90%に達する時間として決定した。
モルタルを以下の通りに評価した。各ポリマーに関して混合時間を評価するために、実験室用モルタルミキサーが吸収する(drawn)動力を測定した。ASTM C 305の必要条件を満たす標準的な実験室用モルタル混合(mixing)を動力メーターに連結した。与えられる容積のモルタルを含むミキサーを運転する動力における変化を、モルタルの作業性における変化の指標であると考えた。
Figure 2013531603
上記で表8に示す通り、97.4/2.6のモノマーのモル比(a+b/c+d+e)を有する本発明のホスフェート−含有ポリカルボキシレートポリマー分散剤(ポリマー試料5−1)は、作業性における向上を示し、それは先行技術のポリマー試料1−1及び1−2により可能になる作業性をはるかに超えた。示されるデータに基づき、ポリマー構造中のホスホリレートモノマー(phosphorylate monomer)含有率は、分散有効性ならびに吸着能力の両方に強く影響すると結論付けることができる。ホスホリレートモノマー含有率が向上するとともに、作業性における十分な変化を達成するために分散剤の用量を増加させねばならないことは明らかである。分散剤の後、動力は低下し、次いで最終的に安定化する。この安定化が起こるための時間は以下の通りの順序であった:実施例5−1>比較実施例1−2>比較実施例1−1。
要するに、最高のホスホリレート含有率を有する分散剤は最速の混合を生じたが、作業性における与えられる変化のために最高の用量を必要とした。
さらに、ホスフェート基を有していない商業的に入手可能なポリカルボキシレートポリマーに対しても実施例5−1を試験した。この追加の試験のために、(上記の方法と)同じ方法を用いた。得られたデータを図1のグラフ図により示す。図1は、実施例5−1のポリマー(セメントの重量により0.135%又は“bwoc”の用量における)及び参照ポリマー(0.18%bwoc)の添加の後に吸収される動力を示している。参照ポリマーの場合、動力は500秒より長時間かけて徐々に低下してから安定化した。これは、このポリマーが完全に混合されてセメントの分散に影響するために500秒より長時間必要であることを示唆した。対照的に、ポリマー5−1の添加は動力における急速な低下を生じ、100秒より短時間の後に安定化した。
従って、本発明の代表的なポリマー5−1は、メタクリル基を有するがホスフェート基を含有しないポリカルボキシレートポリマーである参照試料のポリマーより速く混合され、セメント分散に影響を与えると結論付けることができる。
示されるデータに基づき、本発明者らは、以下のモル比:94〜98/2〜6の範囲内のモノマー(a)+(b)対モノマー(c)+(d)+(e)を有するポリマーが、通常のポリカルボキシレートポリマー分散剤と比較して強化されたセメント吸収能力(すなわちより速い混合時間)を与えると結論付けた。さらにこのモル比(すべての比較試料と比較してより低いホスホリレートモノマーの含有率)は、分散有効性(コンクリートスランプ値及びモルタル作業性として示される)ならびに圧縮強さの点で優れた性能も与える。
前記の明細書において本発明の原理、好ましい態様及び操作の様式を記載してきた。しかしながら、本明細書において保護されることが意図されている本発明は、開示される特定の形態に制限されるとみなされるべきではなく、それは、これらが制限的ではなくて例示的であるとみなされるべきだからである。熟練者は、本発明の精神から逸脱することなく、変動させたり変化させたりすることができる。

Claims (10)

  1. ポリマー分散剤組成物であって、
    以下のモノマー基:
    (a)構造式
    Figure 2013531603
    [式中、R及びRのそれぞれは個々に水素原子又はメチル基を示し;Rは水素又は−(CH(CO)O(AO)基を示し;AOは2〜4個の炭素原子を有するオキシアルキレン基を示し;“m”は0〜2の整数を示し;“n”は0又は1の整数を示し;“p”は加えられる全オキシアルキレン基の平均数を示し、5〜200の整数であり;そしてXはそれぞれ水素原子又はアルキル基を示す]
    により示されるポリオキシアルキレンモノマー;
    (b)構造式
    Figure 2013531603
    [式中、R、R及びRのそれぞれは個々に、それぞれ水素原子、メチル基又は−(CHC(O)OMを示し;“q”は0〜2の整数を示し;Mはそれぞれ水素原子、アルカリ金属又はアルカリ土類金属を示す]
    により示されるアクリル酸モノマー;
    (c)構造式
    Figure 2013531603
    [式中、Rは水素原子又はメチル基を示し;Rは2〜4個の炭素原子を有するアルキレン基を示し;“r”は1〜30の整数であり;Mはそれぞれ水素原子、アルカリ金属又はアルカリ土類金属を示す]
    により示されるホスフェートモノエステルモノマーならびに
    (d)構造式
    Figure 2013531603
    [式中、R及びR11のそれぞれは個々に水素原子又はメチル基を示し;R10及びR12のそれぞれは個々に2〜4個の炭素原子を有するアルキレン基を示し;“s”及び“t”のそれぞれは個々に1〜30の整数を示し;Mはそれぞれ水素原子、アルカリ金属又はアルカリ土類金属を示す]
    により示されるホスフェートジエステルモノマー及び
    (e)構造式
    Figure 2013531603
    [式中、R13、R15及びR17のそれぞれは個々に水素原子又はメチル基を示し;R14、R16及びR18はそれぞれ個々に2〜4個の炭素原子を有するアルキレン基を示し;“w”、“x”及び“y”のそれぞれは個々に、それぞれ1〜30の整数を示す]
    により示されるホスフェートトリエステルモノマー
    から作られるポリマーを含んでなり、且つ
    ここで前記のモノマー(a)、(b)、(c)、(d)及び(e)は以下のモル比で存在し:
    (v)モノマー(a)+(b)対モノマー(c)+(d)+(e)のモル比は94〜98/2〜6の範囲内であり;
    (vi)モノマー(a)対モノマー(b)のモル比は20〜60/40〜80の範囲内であり;
    (vii)モノマー(c)対モノマー(d)+(e)のモル比は50〜100/0〜50の範囲内であり;そして
    (viii)モノマー(d)及び(e)対すべてのモノマー(a)〜(e)のモル比は0〜2/98〜100の範囲内であり;
    ここで与えられる範囲における分子の数及び分母の数の合計は100となる
    ポリマー分散剤組成物。
  2. モノマー成分(a)において、該AOが2個の炭素原子を有するオキシアルキレン基を示し、該“p”が5〜100の整数である請求項1のポリマー分散剤組成物。
  3. モノマー成分(c)において、該Rが2個の炭素原子を有するアルキレン基を示し、該“r”が1〜5の整数である請求項1のポリマー分散剤組成物。
  4. モノマー成分(d)において、該R10及びR12がそれぞれ個々に2個の炭素原子を有するアルキレン基を示し、該“s”及び“t”がそれぞれ個々に1〜5の整数を示す請求項1のポリマー分散剤組成物。
  5. モノマー成分(e)において、該R14、R16及びR18のそれぞれが個々に2個の炭素原子を有するアルキレン基を示し、該“w”、“x”及び“y”のそれぞれが個々に1〜5の整数を示す請求項1のポリマー分散剤組成物。
  6. 水和性セメント系結合剤に請求項1のポリマー分散剤組成物を加えることを含んでなるセメント系組成物の改質方法。
  7. 該モノマーを連鎖移動剤の存在下で共重合させる請求項6の方法。
  8. 該連鎖移動剤を該モノマーに基づいて少なくとも3.5モルパーセントの量で用いる請求項7の方法。
  9. 該モノマーを、該ポリマー分散剤組成物中の該モノマーすべての合計モル数に基づいて少なくとも2モルパーセントの量における重合開始剤の存在下で共重合させる請求項8の方法。
  10. 水和性セメント系結合剤及び請求項1のポリマー分散剤組成物を含んでなるセメント組成物。
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